JP2000008737A - 外部突出部材 - Google Patents

外部突出部材

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JP2000008737A JP10181713A JP18171398A JP2000008737A JP 2000008737 A JP2000008737 A JP 2000008737A JP 10181713 A JP10181713 A JP 10181713A JP 18171398 A JP18171398 A JP 18171398A JP 2000008737 A JP2000008737 A JP 2000008737A
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vibration damping
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振効果や防音効果を高めることができて、
雨滴が衝突しても雨音の発生を抑えることができる外部
突出部材を提供する。 【解決手段】 建物躯体(30)から外方に向かって突出し
た状態で固定される箱状の外部突出部材(10)であって、
その上面の裏面側に振動の発生を抑制可能な制振部材(2
0)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、その上面に雨滴
等が落下しても雨垂れ音の発生を抑えた外部突出部材に
関するものである。
【0002】
【先行技術】従来、シャッターボックスや、玄関庇や、
窓庇等のような外部突出部材が建物躯体から外方に向か
って突出した状態で固定されている。例えば、シャッタ
ーボックスは、使用していない状態のシャッターを巻き
取って収納可能なものであって、窓の上部において建物
躯体の外側に向かって突出するように形成されている。
そして、このシャッターボックス等の外部突出部材の外
側全体は、通常、塩ビ鋼板等の薄板鋼板から箱状に形成
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の薄板金属鋼板からなる箱状のシャッターボックス等の
外部突出部材の上面に直接、雨滴が落下すると、雨滴の
衝突によりシャッターボックスの上面が振動して、衝突
音が発生し、室内の騒音の原因になって、室内の静粛性
を保つことが容易ではないという問題点があった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、制振効果や防音効果を高
めることができて、雨滴が衝突しても雨音の発生を抑え
ることができる外部突出部材を提供しようとするもので
ある。請求項2記載の発明は、上記した従来の技術の有
する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、制振効果や防音効果を高めることができ
て、雨滴が衝突しても雨音の発生を抑えることができる
上に、制振部材を有する制振カバーのみを後付すること
ができ、制振部材を必要としない箇所にも制振カバーを
取り付けないことにより、共通の外部突出部材を使用す
ることができて、製造コストを抑えることができる外部
突出部材を提供しようとするものである。
【0005】これに加え、請求項3記載の発明は、外部
突出部材を制振鋼板からなるケーシングにより覆ってい
ることにより、上面に衝突する雨滴の衝突音のみではな
く、側面や正面に衝突して発生する雨音の発生を抑える
ことができる外部突出部材を提供しようとするものであ
る。これに加え、請求項4記載の発明は、制振部材に樹
脂からなる制振シートを使用したことにより、容易に制
振効果や防音効果を得ることができる外部突出部材を提
供しようとするものである。
【0006】これに加え、請求項5記載の発明は、制振
部材にゴムシートを使用したことにより、容易に制振効
果や防音効果を得ることができる外部突出部材を提供し
ようとするものである。これに加え、請求項6記載の発
明は、制振部材に合板を使用したことにより、容易に制
振効果や防音効果を得ることができる外部突出部材を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物躯体(30)から外方に向かって突出した状態で固定さ
れる箱状の外部突出部材(10)であって、その上面の裏面
側に振動の発生を抑制可能な制振部材(20)を設けたこと
を特徴とする。
【0008】なお、ここで、「制振部材(20)」とは、騒
音の原因となる振動の発生を抑えることができる制振材
料であって、振動エネルギーを吸収して熱に変え逸散さ
せる能力が大きいものを指し、音源や振動源となる上面
の裏面側に形成することにより共振振幅、振動速度を減
衰させる材料である。本発明は、外部突出部材(10)の上
面の裏面側に制振部材(20)を設けている。このため、外
部突出部材(10)が建物躯体(30)から外方に向かって突出
した状態で固定され、その上面に雨滴が直接、落下して
きて衝突しても、かかる雨滴の衝突により外部突出部材
(10)の上面の振動が短時間に減衰し、雨滴等の衝突によ
る振動の発生を抑えて、かかる振動による騒音の発生を
抑えることができる。これにより、制振効果や防音効果
を高めることができて、建物躯体(30)の内部の室内の静
粛性を維持し、快適な室内環境を形成することができ
る。
【0009】請求項2記載の発明は、建物躯体(30)から
外方に向かって突出した状態で固定される箱状の外部突
出部材(10)であって、この外部突出部材(10)の上面は、
振動の発生を抑制可能な制振部材(20)を裏面に有する制
振カバー(40)により覆われていることを特徴とする。な
お、ここで、「制振部材(20)」とは、請求項1において
説明したものと同様のものである。
【0010】本発明は、外部突出部材(10)の上面が、振
動の発生を抑制可能な制振部材(20)を有する制振カバー
(40)により覆われている。このため、外部突出部材(10)
が建物躯体(30)から外方に向かって突出した状態で固定
され、制振カバー(40)の上面に雨滴が直接、落下してき
て衝突しても、かかる雨滴の衝突により制振カバー(40)
の上面の振動が短時間に減衰し、雨滴等の衝突による振
動の発生を抑えて、かかる振動による騒音の発生を抑え
ることができる。これにより、制振効果や防音効果を高
めることができて、建物躯体(30)の内部の室内の静粛性
を維持し、快適な室内環境を形成することができる。
【0011】また、制振カバー(40)は、外部突出部材(1
0)の上面を覆うことができるような構造となっているた
め、制振カバー(40)のみを後付することができる。この
ため、制振部材(20)を必要としないような箇所には、制
振カバー(40)を取り付けないことにより、共通の外部突
出部材(10)を使用することができる。これにより、制振
カバー(40)を必要とする箇所と、必要としない箇所と
で、共通の外部突出部材(10)を使用することができて、
それぞれ、専用の外部突出部材(10)を別個、独立に形成
する場合と比較して、製造コストを抑えることができ
る。
【0012】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、外部突出部材(10)
は、その外側表面を四角箱状の制振鋼板からなるケーシ
ング(50)により覆われていることを特徴とする。なお、
ここで、「制振鋼板」は、騒音の原因となる振動の発生
を抑えることができる金属鋼板であって、一般的には、
金属薄板とダンピング材とを複合したもの等が使用され
ている。例えば、0.05乃至0.2mmの厚さのダン
ピング材となる熱可塑性粘弾性樹脂を二枚の薄鋼板で挟
み、接着したものである。この構造の「制振鋼板」は、
振動時に中間樹脂層が曲げ変形によって、せん断ずれを
起こし、振動エネルギーを熱エネルギーに変換すること
によって薄鋼板の振動を減衰させることができるもので
ある。もちろん、本発明に使用可能な「制振鋼板」は、
上記構造の高分子材料である樹脂と複合したものに限定
されるものではなく、片状黒鉛鋳鉄等の複組織型のもの
や、SUS304等の合金材料等からなる制振材料も含むもの
である。
【0013】本発明は、制振鋼板からなる四角箱状のケ
ーシング(50)により、外部突出部材(10)の外側表面が覆
われている。このため、ケーシング(50)の上面に衝突し
た雨滴の衝突音の発生を抑えることができるとともに、
横風により吹き流された雨滴がケーシング(50)の正面や
側面等に衝突しても、かかる箇所において、雨滴の衝突
音の発生を抑えることができる。これにより、これによ
り、制振効果や防音効果を高めることができて、建物躯
体(30)の内部の室内の静粛性を維持し、快適な室内環境
を形成することができる。
【0014】請求項4記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、制振
部材(20)は、樹脂からなる制振シート(21)から形成され
ていることを特徴とする。本発明は、制振部材(20)に樹
脂からなる制振シート(21)を使用している。この制振シ
ート(21)が樹脂から形成されているため、この制振シー
ト(21)を接着剤等によりケーシング(50)や制振カバー(4
0)の裏面側に接着するだけで、容易にケーシング(50)の
上面や制振カバー(40)の振動を抑えて騒音の発生を抑え
ることができる。さらに、樹脂からなる制振シート(21)
は、その切断や加工を容易に行うことができ、任意の形
状の大きさのものを簡単に得ることができる。これによ
り、外部突出部材(10)の寸法形状の異なるものにも容易
に対応することができる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記した請求項
1,請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、制振
部材(20)は、ゴムからなるゴムシート(22)から形成され
ていることを特徴とする。本発明は、制振部材(20)がゴ
ムシート(22)から形成されている。このため、このゴム
シート(22)を接着剤等によりケーシング(50)や制振カバ
ー(40)の裏面側に接着するだけで、容易にケーシング(5
0)の上面や制振カバー(40)の振動を抑えて騒音の発生を
抑えることができる。さらに、ゴムシート(22)は、その
切断や加工を容易に行うことができ、任意の形状の大き
さの制振部材(20)を簡単に得ることができる。これによ
り、外部突出部材(10)の寸法形状の異なるものにも容易
に対応することができる。
【0016】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、制振
部材(20)は、合板(23)から形成されていることを特徴と
する。なお、ここで、「合板(23)」とは、木材を軸方向
に厚さ1mmぐらいの単板に剥ぎ取り、繊維方向を直交
させながら3枚以上接着剤で張り合わせた板をいうもの
である。
【0017】本発明は、制振部材(20)が合板(23)から形
成されている。このため、この合板(23)を接着剤等によ
りケーシング(50)や制振カバー(40)の裏面側に接着する
だけで、容易にケーシング(50)の上面や制振カバー(40)
の振動を抑えて騒音の発生を抑えることができる。さら
に、合板(23)は、その切断や加工を容易に行うことがで
き、任意の形状の大きさの制振部材(20)を簡単に得るこ
とができる。これにより、外部突出部材(10)の寸法形状
の異なるものにも容易に対応することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1及び図2は、本
発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1は外部
突出部材の縦断面図、図2は外部突出部材の外観斜視図
をそれぞれ示す。まず、本実施の形態の構成について説
明する。
【0019】本実施の形態は、建物躯体30から外方に向
かって突出した状態で固定される箱状の外部突出部材10
であって、具体的には、シャッターボックス11である。
このシャッターボックス11は、使用していない状態のシ
ャッター12を巻き取って収納可能なものであって、窓の
上部において建物躯体30の外側に向かって突出するよう
に形成されている。
【0020】更に、具体的には、このシャッターボック
ス11は、全体形状が薄板状の塩ビ鋼板からなる略箱状の
ケーシング50により覆われている。このケーシング50
は、具体的には、その上面を覆う上面板61と、正面側を
覆う正面板62と、下面側を覆う下面板63と、側面側を覆
う側面板64とから形成されている。この側面板64の周囲
縁には、枠状の側面枠部66が形成されており、この側面
枠部66内に上面板61、正面板62及び下面板63が入り込む
ように設定されている。そして、ケーシング50の下面板
63の建物躯体30側には、下方側に向かって開口して、内
部に巻き取られたシャッター12を引出可能な引出開口部
65が形成されている。そして、ケーシング50の上面板61
の裏面側には、振動の発生を抑制可能な制振材料からな
る制振部材20を設けている。この制振部材20は、樹脂か
らなる制振シート21から形成されており、五枚の制振シ
ート21を上面板61の裏面側に貼付している。
【0021】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、外部突出部材10で
あるシャッターボックス11のケーシング50の上面板61の
裏面側に制振部材20である制振シート21を貼付してい
る。このため、シャッターボックス11が建物躯体30から
外方に向かって突出した状態で固定され、そのケーシン
グ50の上面板61に雨滴が直接、落下してきて衝突して
も、かかる雨滴の衝突によりケーシング50の上面板61の
振動が短時間に減衰し、雨滴等の衝突による振動の発生
を抑えて、かかる振動による騒音の発生を抑えることが
できる。これにより、制振効果や防音効果を高めること
ができて、建物躯体30の内部の室内の静粛性を維持し、
快適な室内環境を形成することができる。
【0022】そして、本実施の形態において、制振部材
20に樹脂からなる制振シート21を使用している。この制
振シート21が樹脂から形成されているため、この制振シ
ート21を接着剤等によりケーシング50の上面板61の裏面
側に接着するだけで、容易にケーシング50の上面板61の
振動を抑えて騒音の発生を抑えることができる。さら
に、樹脂からなる制振シート21は、その切断や加工を容
易に行うことができ、任意の形状の大きさのものを簡単
に得ることができる。これにより、シャッターボックス
11の寸法形状の異なるものにも容易に対応することがで
きる。
【0023】次に、第二の実施の形態について説明す
る。図3乃至図6は、本発明の第二の実施の形態であっ
て、図3は外部突出部材の縦断面図、図4は外部突出部
材に制振カバーを取り付ける前の状態の外観斜視図、図
5は外部突出部材に制振カバーの一端を差し込んだ状態
の外観斜視図、図6は外部突出部材と制振カバーとを固
定ねじにより固定する状態の外観斜視図をそれぞれ示
す。
【0024】本実施の形態は、シャッターボックス11の
ケーシング50の上面板61の上面が、振動の発生を抑制可
能な制振部材20を裏面に有する平板状の制振カバー40に
より覆われていることを特徴とするものである。そし
て、制振カバー40は、その両端縁部が、側面板64の側面
枠部66と上面板61との間に挟み込まれるように形成され
ている。その他のシャッターボックス11の構造は、第一
の実施の形態で説明したものと同様であって、同一の構
成には、同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0025】次に、制振カバー40の取付手順について説
明する。先ず、図4に示すように、裏面側に制振部材20
である制振シート21を五枚、連続して制振カバー40の長
尺方向に沿って貼付する。次に、図5に示すように、制
振カバー40の長尺方向の一端側の端縁部を側面板64の側
面枠部66と上面板61との間の隙間に差し込む。
【0026】次に、制振カバー40の一端側を差し込んだ
状態で、制振カバー40をさらに一端側に押し込んで、移
動させ、制振カバー40を上面板61の上に乗せる。次に、
制振カバー40を、その長尺方向の他端側に向かって移動
させ、制振カバー40の他端側の端縁部を、側面板64の側
面枠部66と上面板61との間の隙間に差し込む。
【0027】次に、図6に示すように、制振カバー40の
両端において、左右各二本ずつ固定ねじ41により、側面
枠部66を介して制振カバー40をケーシング50に固定す
る。これにより、制振カバー40がシャッターボックス11
の上面に固定される。次に、上記した実施の形態の作用
及び効果について説明する。本実施の形態は、シャッタ
ーボックス11のケーシング50の上面板61が、振動の発生
を抑制可能な制振部材20を有する制振カバー40により覆
われている。このため、シャッターボックス11が建物躯
体30から外方に向かって突出した状態で固定され、制振
カバー40の上面に雨滴が直接、落下してきて衝突して
も、かかる雨滴の衝突により制振カバー40の上面の振動
が短時間に減衰し、雨滴等の衝突による振動の発生を抑
えて、かかる振動による騒音の発生を抑えることができ
る。これにより、制振効果や防音効果を高めることがで
きて、建物躯体30の内部の室内の静粛性を維持し、快適
な室内環境を形成することができる。
【0028】また、制振カバー40は、ケーシング50の上
面板61を覆うことができるような構造となっているた
め、制振カバー40のみを後付することができる。このた
め、制振部材20を必要としないような箇所にも制振カバ
ー40を取り付けないことにより、共通の外部突出部材10
を使用することができる。これにより、制振カバー40を
必要とする箇所と、必要としない箇所とで、共通のケー
シング50を使用することができて、それぞれ、専用のケ
ーシング50をそれぞれ別個に形成する場合と比較して、
製造コストを抑えることができる。
【0029】なお、上述した第一及び第二の実施の形態
において、ケーシング50の上面板61、正面板62、下面板
63及び側面板64は、薄板状の塩ビ鋼板を使用していた
が、この塩ビ鋼板の代わりに、制振鋼板を使用しても良
い。すなわち、シャッターボックス11の外側表面を四角
箱状の制振鋼板からなるケーシング50により覆っている
ものである。この制振鋼板は、騒音の原因となる振動の
発生を抑えることができる金属鋼板であって、金属薄板
とダンピング材とを複合したものである。具体的には、
ダンピング材となる熱可塑性粘弾性樹脂を二枚の薄鋼板
で挟み、接着したものである。この制振鋼板からなる四
角箱状のケーシング50により、外部突出部材10の外側表
面が覆われているため、ケーシング50の上面に衝突した
雨滴の衝突音の発生を抑えることができるとともに、横
風により吹き流された雨滴がケーシング50の正面や側面
等に衝突しても、かかる箇所において、雨滴の衝突音の
発生を抑えることができる。これにより、これにより、
制振効果や防音効果を高めることができて、建物躯体30
の内部の室内の静粛性を維持し、快適な室内環境を形成
することができる。
【0030】また、上述した第一及び第二の実施の形態
において、制振部材20として樹脂からなる制振シート21
が使用されていたが、特に、これに限定されるものでは
なく、例えば、制振部材20を、ゴムからなるゴムシート
や、合板等から形成しても良いものである。制振部材20
としてゴムからなるゴムシートや、合板を使用すると、
ゴムシートや合板を接着剤等によりケーシング50や制振
カバー40の裏面側に接着するだけで、容易にケーシング
50の上面や制振カバー40の振動を抑えて騒音の発生を抑
えることができる。さらに、ゴムシートや合板は、その
切断や加工を容易に行うことができ、任意の形状の大き
さの制振部材20を簡単に得ることができる。これによ
り、ケーシング50の寸法形状の異なるものにも容易に対
応することができる。
【0031】
【実施例】更に、以下に示すような条件で実験を行った
結果、制振部材20を使用したことにより、雨音の発生を
効果的に抑えることができた。図7は、水滴の落下によ
るシャッターボックスの騒音レベルの測定試験の外観斜
視図を示すものである。 (1)試験方法 図7に示すように、以下に示すような(A)乃至(E)
タイプの制振カバー40をケーシング50の上面板61に設置
し、制振カバー40の上方4mの位置から水滴71を1秒間
に一滴の間隔で制振カバー40の略中央に滴下し、そのシ
ャッターボックス11の正面側、1mの地点に騒音計72及
びレベルレコーダー73を配置して、制振カバー40に落下
する水滴71の騒音レベルの測定及び記録を行った。な
お、ここで、制振カバー40は、制振鋼板等は使用せず
に、通常、ケーシング50材料として使用される塩ビ鋼板
を使用している。
【0032】制振カバーの種類 (A)制振部材を貼付せず、制振処理を施していない制
振カバーのみのもの (B)制振カバーの裏面の100%に制振シートを貼付
したもの (C)制振カバーの裏面の60%に制振シートを貼付し
たもの (D)制振カバーの裏面にゴムシートを貼付したもの (E)制振カバーの裏面に合板を貼付したもの (2)試験結果 騒音レベル(dB) (A)52〜58 (B)45〜48 (C)44〜49 (D)45〜50 (E)49〜52 制振部材を使用していない(A)タイプと比較して、制
振部材を使用している(B)、(C)、(D)及び
(E)タイプは、いずれも、騒音レベルの最大値が6〜
10dB程、低下する結果となって、騒音レベルを低減
させることができた。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、制振効果や防音効果を高めること
ができて、雨滴が衝突しても雨音の発生を抑えることが
できる外部突出部材を提供することができる。
【0034】請求項2記載の発明によれば、制振効果や
防音効果を高めることができて、雨滴が衝突しても雨音
の発生を抑えることができる上に、制振部材を有する制
振カバーのみを後付することができ、制振部材を必要と
しない箇所にも制振カバーを取り付けないことにより、
共通の外部突出部材を使用することができて、製造コス
トを抑えることができる外部突出部材を提供することが
できる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、外部突出部
材を制振鋼板からなるケーシングにより覆っていること
により、上面に衝突する雨滴の衝突音のみではなく、側
面や正面に衝突して発生する雨音の発生を抑えることが
できる外部突出部材を提供することができる。請求項4
記載の発明によれば、制振部材に樹脂からなる制振シー
トを使用したことにより、容易に制振効果や防音効果を
得ることができる外部突出部材を提供することができ
る。
【0036】請求項5記載の発明によれば、制振部材に
ゴムシートを使用したことにより、容易に制振効果や防
音効果を得ることができる外部突出部材を提供すること
ができる。請求項6記載の発明によれば、制振部材に合
板を使用したことにより、容易に制振効果や防音効果を
得ることができる外部突出部材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、外部突出
部材を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、外部突出
部材を示す外観斜視図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態であって、外部突出
部材を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態であって、外部突出
部材に制振カバーを取り付ける前の状態を示す外観斜視
図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態であって、外部突出
部材に制振カバーの一端を差し込んだ状態を示す外観斜
視図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態であって、外部突出
部材と制振カバーとを固定ねじにより固定する状態を示
す外観斜視図である。
【図7】水滴の落下によるシャッターボックスの騒音レ
ベルの測定試験を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
10 外部突出部材 11 シャッターボックス 12 シャッター 20 制振部材 21 制振シート 30 建物躯体 40 制振カバー 41 固定ねじ 50 ケーシング 61 上面板 62 正面板 63 下面板 64 側面板 65 引出開口部 66 側面枠部 71 水滴 72 騒音計 73 レベルレコーダー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体から外方に向かって突出した状
    態で固定される箱状の外部突出部材であって、 その上面の裏面側に振動の発生を抑制可能な制振部材を
    設けたことを特徴とする外部突出部材。
  2. 【請求項2】 建物躯体から外方に向かって突出した状
    態で固定される箱状の外部突出部材であって、 この外部突出部材の上面は、振動の発生を抑制可能な制
    振部材を裏面に有する制振カバーにより覆われているこ
    とを特徴とする外部突出部材。
  3. 【請求項3】 外部突出部材は、その外側表面を四角箱
    状の制振鋼板からなるケーシングにより覆われているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の外部突出
    部材。
  4. 【請求項4】 制振部材は、樹脂からなる制振シートか
    ら形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3記載の外部突出部材。
  5. 【請求項5】 制振部材は、ゴムからなるゴムシートか
    ら形成されていることを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3記載の外部突出部材。
  6. 【請求項6】 制振部材は、合板から形成されているこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
    の外部突出部材。
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