JPH0649656B2 - 血小板減少症治療剤 - Google Patents
血小板減少症治療剤Info
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- JPH0649656B2 JPH0649656B2 JP1201870A JP20187089A JPH0649656B2 JP H0649656 B2 JPH0649656 B2 JP H0649656B2 JP 1201870 A JP1201870 A JP 1201870A JP 20187089 A JP20187089 A JP 20187089A JP H0649656 B2 JPH0649656 B2 JP H0649656B2
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- amino acid
- derivative
- leu
- ser
- asp
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1444—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
- F02D41/1454—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
- F02D41/1456—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio with sensor output signal being linear or quasi-linear with the concentration of oxygen
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は血小板減少症治療剤に関する。
従来の技術 近年、ガンの治療技術は長足の進歩を示し、従来の外科
的手術に加えて、化学療法、放射線療法、免疫療法等の
進歩には著しいものがあるが、特に化学療法、放射線療
法はそれらの有効性に相俟って強い副作用を伴いがちで
ある。
的手術に加えて、化学療法、放射線療法、免疫療法等の
進歩には著しいものがあるが、特に化学療法、放射線療
法はそれらの有効性に相俟って強い副作用を伴いがちで
ある。
即ち、化学療法に用いられる化学療法剤は、制ガン作用
を有するが正常組織等への悪影響はないか極少ないもの
であるのが理想的であるが、現在知られている化学療法
剤はいずれも強い骨髄抑制を惹起し、白血球や血小板の
減少を伴い、長期に亘る連続投与は不可能であり、この
副作用のために治療の中断を余儀なくされる弊害があ
る。また、放射線治療のためのX線やγ線の照射も、上
記化学療法剤と同様に骨髄等の造血組織に対する副作
用、殊に白血球や血小板等の減少が著しく、同様に治療
の中断が必要となる。
を有するが正常組織等への悪影響はないか極少ないもの
であるのが理想的であるが、現在知られている化学療法
剤はいずれも強い骨髄抑制を惹起し、白血球や血小板の
減少を伴い、長期に亘る連続投与は不可能であり、この
副作用のために治療の中断を余儀なくされる弊害があ
る。また、放射線治療のためのX線やγ線の照射も、上
記化学療法剤と同様に骨髄等の造血組織に対する副作
用、殊に白血球や血小板等の減少が著しく、同様に治療
の中断が必要となる。
上記の如き癌化学療法や放射線療法の継続制限因子の一
つとなる血小板等の減少に対する対策としては、血小板
輸血(transfusion)や骨髄移植(bone marrow transpl
antation)が知られている。しかし、上記輸血では血小
板、白血球の寿命が短く、頻繁に新鮮な血球を移入せね
ばならない不利がある。上記骨髄移植とは、骨髄中の造
血前駆細胞にある特定の造血因子が働くことにより白血
球、赤血球、血小板等の血球細胞の産生が調節されるこ
とを利用して、骨髄細胞を体外より補充して血球細胞の
回復や減少を軽減させる方法であり、これはある種の腫
瘍の治療に画期的成果をもたらし、根治的治療法の一つ
として確立された。しかし、この骨髄移植を行なう場
合、患者に適合する骨髄の提供者を見つけること自体が
非常に困難で、うまく骨髄が入手できてもその移植にも
困難が伴われ、しかも移植された骨髄が生着し、造血を
開始して白血球や血小板等を末梢血中に産生するには通
常数週間の時間がかかり、その間患者は極めて厳しい生
死の境界状態に置かれる不利がある。
つとなる血小板等の減少に対する対策としては、血小板
輸血(transfusion)や骨髄移植(bone marrow transpl
antation)が知られている。しかし、上記輸血では血小
板、白血球の寿命が短く、頻繁に新鮮な血球を移入せね
ばならない不利がある。上記骨髄移植とは、骨髄中の造
血前駆細胞にある特定の造血因子が働くことにより白血
球、赤血球、血小板等の血球細胞の産生が調節されるこ
とを利用して、骨髄細胞を体外より補充して血球細胞の
回復や減少を軽減させる方法であり、これはある種の腫
瘍の治療に画期的成果をもたらし、根治的治療法の一つ
として確立された。しかし、この骨髄移植を行なう場
合、患者に適合する骨髄の提供者を見つけること自体が
非常に困難で、うまく骨髄が入手できてもその移植にも
困難が伴われ、しかも移植された骨髄が生着し、造血を
開始して白血球や血小板等を末梢血中に産生するには通
常数週間の時間がかかり、その間患者は極めて厳しい生
死の境界状態に置かれる不利がある。
以上の通り、ガンの化学療法や放射線療法時等に見られ
る血小板減少等の症状を改善するために行われる輸血、
骨髄移植には、各種の欠点があり、これらの問題を克服
するためには、患者自身の造血機能を高める必要があ
り、造血促進作用を有する薬剤の研究開発が当業界で切
望されている現状にあるが、現在特に血小板産生を促進
させ得る薬剤は全く知られていない。
る血小板減少等の症状を改善するために行われる輸血、
骨髄移植には、各種の欠点があり、これらの問題を克服
するためには、患者自身の造血機能を高める必要があ
り、造血促進作用を有する薬剤の研究開発が当業界で切
望されている現状にあるが、現在特に血小板産生を促進
させ得る薬剤は全く知られていない。
発明が解決しようとする問題点 上記現状に鑑み、本発明者らも斯界の要望に合致する血
小板減少等の症状改善のための薬剤の提供を目的として
鋭意研究を重ねてきた。その過程で、従来よりリンパ球
を活性化し、インターロイキン−2(IL−2)等の産
生や抗体の産生等を亢進させる作用を始めとして多様な
生物活性を示すことが明らかにされ、之等の生物活性よ
り医薬品としての応用研究が種々行なわれつつあるイン
ターロイキン−1(IL−1)及びその誘導体、並びに
本願人らが新たに開発したIL−1の誘導体が、実に驚
くべきことに血小板の減少を顕著に抑制する作用(血小
板増加作用)を有し、上記目的に合致する血小板減少症
治療剤として非常に有効であることを見出し、本発明を
完成した。
小板減少等の症状改善のための薬剤の提供を目的として
鋭意研究を重ねてきた。その過程で、従来よりリンパ球
を活性化し、インターロイキン−2(IL−2)等の産
生や抗体の産生等を亢進させる作用を始めとして多様な
生物活性を示すことが明らかにされ、之等の生物活性よ
り医薬品としての応用研究が種々行なわれつつあるイン
ターロイキン−1(IL−1)及びその誘導体、並びに
本願人らが新たに開発したIL−1の誘導体が、実に驚
くべきことに血小板の減少を顕著に抑制する作用(血小
板増加作用)を有し、上記目的に合致する血小板減少症
治療剤として非常に有効であることを見出し、本発明を
完成した。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明はIL−1及びその誘導体から選ばれる少
なくとも1種を有効成分として含有する血小板減少症治
療剤に係わる。
なくとも1種を有効成分として含有する血小板減少症治
療剤に係わる。
本発明の血小板減少症治療剤は、上記の通り、IL−1
及びその誘導体を有効成分とすることを必須の要件と
し、これに基づいて、顕著な血小板増加作用を発揮し、
かくして血小板減少症の治療に非常に有効である。
及びその誘導体を有効成分とすることを必須の要件と
し、これに基づいて、顕著な血小板増加作用を発揮し、
かくして血小板減少症の治療に非常に有効である。
本発明治療剤の有効成分とするIL−1には、LAF
(Lymphocyte Activating Factor)活性を有するポリペ
プチドをコードする遺伝子の塩基配列から同定された1
59個のアミノ酸配列を有するIL−1α及び153個
のアミノ配列を有するIL−1β〔Proc.Natl.Acad.Sc
i.,Vol.81,7907-7911(1984);Nature,Vol.315,641 (198
5);Nucleic Acid Research,Vol.13,(16)5869 (1985)等
参照〕の両者が含まれる。之等はその産生細胞から通常
の方法により抽出、単離される天然型であってもよく、
また遺伝子工学的手法により得られる組換え型であって
もよい。
(Lymphocyte Activating Factor)活性を有するポリペ
プチドをコードする遺伝子の塩基配列から同定された1
59個のアミノ酸配列を有するIL−1α及び153個
のアミノ配列を有するIL−1β〔Proc.Natl.Acad.Sc
i.,Vol.81,7907-7911(1984);Nature,Vol.315,641 (198
5);Nucleic Acid Research,Vol.13,(16)5869 (1985)等
参照〕の両者が含まれる。之等はその産生細胞から通常
の方法により抽出、単離される天然型であってもよく、
また遺伝子工学的手法により得られる組換え型であって
もよい。
また上記IL−1の誘導体には、各種のものが含まれ、
その代表例としては本願人らの先の出願に係わる各種の
アミノ酸配列を有するIL−1α誘導体及びIL−1β
誘導体が包含される。〔特願昭60−284699号
(ヨーロッパ特許公開187991号)、特願昭62−
52781号(ヨーロッパ特許公開第237967号)
及び特願昭62−57568号(ヨーロッパ特許公開第
237073号)等参照〕。
その代表例としては本願人らの先の出願に係わる各種の
アミノ酸配列を有するIL−1α誘導体及びIL−1β
誘導体が包含される。〔特願昭60−284699号
(ヨーロッパ特許公開187991号)、特願昭62−
52781号(ヨーロッパ特許公開第237967号)
及び特願昭62−57568号(ヨーロッパ特許公開第
237073号)等参照〕。
上記IL−1α誘導体は、以下のものである。
式(A): Ser-Ala-Pro-Phe-Ser-Phe-Leu-Ser-Asn-Val-Lys-Tyr-As
n-Phe-Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asn-Asp-Gl
n-Tyr-Leu-Thr-Ala-Ala-Ala-Leu-His-Asn-Leu-Asp-Glu-
Ala-Val-Lys-Phe-Asp-Met-Gly-Ala-Tyr-Lys-Ser-Ser-Ly
s-Asp-Asp-Ala-Lys-Ile-Thr-Val-Ile-Leu-Arg-Ile-Ser-
Lys-Thr-Gln-Leu-Tyr-Val-Thr-Ala-Gln-Asp-Glu-Asp-Gl
n-Pro-Val-Leu-Leu-Lys-Glu-Met-Pro-Glu-Ile-Pro-Lys-
Thr-Ile-Thr-Gly-Ser-Glu-Thr-Asn-Leu-Leu-Phe-Phe-Tr
p-Glu-Thr-His-Gly-Thr-Lys-Asn-Tyr-Phe-Thr-Ser-Val-
Ala-His-Pro-Asn-Leu-Phe-Ile-Ala-Thr-Lys-Gln-Asp-Ty
r-Trp-Val-Cys-Leu-Ala-Gly-Gly-Pro-Pro-Ser-Ile-Thr-
Asp-Phe-Gln-Ile-Leu-Glu-Asn-Gln-Ala で表わされるIL−1αのアミノ酸配列の36位Asn及
び141位Cysの少なくとも一つのアミノ酸残基が欠失
されているか又は他のアミノ酸残基で置換されている改
変されたアミノ酸配列を有する誘導体。
n-Phe-Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asn-Asp-Gl
n-Tyr-Leu-Thr-Ala-Ala-Ala-Leu-His-Asn-Leu-Asp-Glu-
Ala-Val-Lys-Phe-Asp-Met-Gly-Ala-Tyr-Lys-Ser-Ser-Ly
s-Asp-Asp-Ala-Lys-Ile-Thr-Val-Ile-Leu-Arg-Ile-Ser-
Lys-Thr-Gln-Leu-Tyr-Val-Thr-Ala-Gln-Asp-Glu-Asp-Gl
n-Pro-Val-Leu-Leu-Lys-Glu-Met-Pro-Glu-Ile-Pro-Lys-
Thr-Ile-Thr-Gly-Ser-Glu-Thr-Asn-Leu-Leu-Phe-Phe-Tr
p-Glu-Thr-His-Gly-Thr-Lys-Asn-Tyr-Phe-Thr-Ser-Val-
Ala-His-Pro-Asn-Leu-Phe-Ile-Ala-Thr-Lys-Gln-Asp-Ty
r-Trp-Val-Cys-Leu-Ala-Gly-Gly-Pro-Pro-Ser-Ile-Thr-
Asp-Phe-Gln-Ile-Leu-Glu-Asn-Gln-Ala で表わされるIL−1αのアミノ酸配列の36位Asn及
び141位Cysの少なくとも一つのアミノ酸残基が欠失
されているか又は他のアミノ酸残基で置換されている改
変されたアミノ酸配列を有する誘導体。
また、本発明者らは新たにIL−1αの誘導体の合成に
成功しており、該誘導体は以下の特徴を有している。
成功しており、該誘導体は以下の特徴を有している。
即ち、下式(α): Ser-Ala-Pro-Phe-Ser-Phe-Leu-Ser-Asn-Val-Lys-Tyr-As
n-Phe-Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-X-Asp-Gln-
Tyr-Leu-Thr-Ala-Ala-Ala-Leu-His-Asn-Leu-Asp-Glu-Al
a-Val-Lys-Phe-Asp-Met-Gly-Ala-Tyr-Lys-Ser-Ser-Lys-
Asp-Asp-Ala-Lys-Ile-Thr-Val-Ile-Leu-Arg-Ile-Ser-Ly
s-Thr-Gln-Leu-Tyr-Val-Thr-Ala-Gln-Asp-Glu-Asp-Gln-
Pro-Val-Leu-Leu-Lys-Glu-Met-Pro-Glu-Ile-Pro-Lys-Th
r-Ile-Thr-Gly-Ser-Glu-Thr-Asn-Leu-Leu-Phe-Phe-Trp-
Glu-Thr-His-Gly-Thr-Lys-Asn-Tyr-Phe-Thr-Ser-Val-Al
a-His-Pro-Asn-Leu-Phe-Ile-Ala-Thr-Lys-Gln-Asp-Tyr-
Trp-Val-Y-Leu-Ala-Gly-Gly-Pro-Pro-Ser-Ile-Thr-Asp-
Phe-Gln-Ile-Leu-Glu-Asn-Gln-Ala 〔上記においてX及びYは人体を構成するαアミノ酸残
基を示す。〕 で表されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列において、
16位Argが欠失されていること、該16位Argが他のア
ミノ酸残基で置換されていること、1位Serから14位
Pheに至るアミノ酸配列が欠失されていること及び1位S
erから15位Metに至るアミノ酸配列が欠失されている
ことから選ばれる条件の少なくとも1つを充足する改変
されたアミノ酸配列を有する。
n-Phe-Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-X-Asp-Gln-
Tyr-Leu-Thr-Ala-Ala-Ala-Leu-His-Asn-Leu-Asp-Glu-Al
a-Val-Lys-Phe-Asp-Met-Gly-Ala-Tyr-Lys-Ser-Ser-Lys-
Asp-Asp-Ala-Lys-Ile-Thr-Val-Ile-Leu-Arg-Ile-Ser-Ly
s-Thr-Gln-Leu-Tyr-Val-Thr-Ala-Gln-Asp-Glu-Asp-Gln-
Pro-Val-Leu-Leu-Lys-Glu-Met-Pro-Glu-Ile-Pro-Lys-Th
r-Ile-Thr-Gly-Ser-Glu-Thr-Asn-Leu-Leu-Phe-Phe-Trp-
Glu-Thr-His-Gly-Thr-Lys-Asn-Tyr-Phe-Thr-Ser-Val-Al
a-His-Pro-Asn-Leu-Phe-Ile-Ala-Thr-Lys-Gln-Asp-Tyr-
Trp-Val-Y-Leu-Ala-Gly-Gly-Pro-Pro-Ser-Ile-Thr-Asp-
Phe-Gln-Ile-Leu-Glu-Asn-Gln-Ala 〔上記においてX及びYは人体を構成するαアミノ酸残
基を示す。〕 で表されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列において、
16位Argが欠失されていること、該16位Argが他のア
ミノ酸残基で置換されていること、1位Serから14位
Pheに至るアミノ酸配列が欠失されていること及び1位S
erから15位Metに至るアミノ酸配列が欠失されている
ことから選ばれる条件の少なくとも1つを充足する改変
されたアミノ酸配列を有する。
上記IL−1β誘導体としては、以下のものを例示でき
る。
る。
式(B): Ala-Pro-Val-Arg-Ser-Leu-Asn-Cys-Thr-Leu-Arg-Asp-Se
r-Gln-Gln-Lys-Ser-Leu-Val-Met-Ser-Gly-Pro-Tyr-Glu-
Leu-Lys-Ala-Leu-His-Leu-Gln-Gly-Gln-Asp-Met-Glu-Gl
n-Gln-Val-Val-Phe-Ser-Met-Ser-Phe-Val-Gln-Gly-Glu-
Glu-Ser-Asn-Asp-Lys-Ile-Pro-Val-Ala-Leu-Gly-Leu-Ly
s-Glu-Lys-Asn-Leu-Tyr-Leu-Ser-Cys-Val-Leu-Lys-Asp-
Asp-Lys-Pro-Thr-Leu-Gln-Leu-Glu-Ser-Val-Asp-Pro-Ly
s-Asn-Tyr-Pro-Lys-Lys-Lys-Met-Glu-Lys-Arg-Phe-Val-
Phe-Asn-Lys-Ile-Glu-Ile-Asn-Asn-Lys-Leu-Glu-Phe-Gl
u-Ser-Ala-Gln-Phe-Pro-Asn-Trp-Tyr-Ile-Ser-Thr-Ser-
Gln-Ala-Glu-Asn-Met-Pro-Val-Phe-Leu-Gly-Gly-Thr-Ly
s-Gly-Gly-Gln-Asp-Ile-Thr-Asp-PheThr-Met-Gln-Phe-V
al-Ser-Ser で表わされるIL−1βのアミノ酸配列において、下記
a)〜d)の条件の少なくとも1つを充足する改変され
たアミノ酸配列を有するIL−1β誘導体。
r-Gln-Gln-Lys-Ser-Leu-Val-Met-Ser-Gly-Pro-Tyr-Glu-
Leu-Lys-Ala-Leu-His-Leu-Gln-Gly-Gln-Asp-Met-Glu-Gl
n-Gln-Val-Val-Phe-Ser-Met-Ser-Phe-Val-Gln-Gly-Glu-
Glu-Ser-Asn-Asp-Lys-Ile-Pro-Val-Ala-Leu-Gly-Leu-Ly
s-Glu-Lys-Asn-Leu-Tyr-Leu-Ser-Cys-Val-Leu-Lys-Asp-
Asp-Lys-Pro-Thr-Leu-Gln-Leu-Glu-Ser-Val-Asp-Pro-Ly
s-Asn-Tyr-Pro-Lys-Lys-Lys-Met-Glu-Lys-Arg-Phe-Val-
Phe-Asn-Lys-Ile-Glu-Ile-Asn-Asn-Lys-Leu-Glu-Phe-Gl
u-Ser-Ala-Gln-Phe-Pro-Asn-Trp-Tyr-Ile-Ser-Thr-Ser-
Gln-Ala-Glu-Asn-Met-Pro-Val-Phe-Leu-Gly-Gly-Thr-Ly
s-Gly-Gly-Gln-Asp-Ile-Thr-Asp-PheThr-Met-Gln-Phe-V
al-Ser-Ser で表わされるIL−1βのアミノ酸配列において、下記
a)〜d)の条件の少なくとも1つを充足する改変され
たアミノ酸配列を有するIL−1β誘導体。
a)1位Ala、3位Val、4位Arg、5位Ser、8位Cys、
11位Arg30位His、71位Cys、93位Lys、97位Ly
s、98位Arg、99位Phe、103位Lys、120位Tr
p、121位Tyr及び153位Serから選ばれた少なくと
も1つのアミノ酸残基が欠失されているか又は他のアミ
ノ酸残基で置換されていること、 b)1位Alaから9位Thrに至るアミノ酸配列又はその中
の少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失されていること
(但し上記aに記載の1位Ala、3位VaL、4位Arg、5
位Ser及び8位Cysからなる群から選ばれたアミノ酸残基
の少なくとも1つが欠失されている場合を除く)、 c)103位Lysから153位Serに至るアミノ酸配列又
はその中の少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失されて
いること(但し上記aに記載の103位Lys、120位T
rp、121位Tyr及び153位Serからなる群から選ばれ
たアミノ酸残基の少なくとも1つが欠失されている場合
を除く)、 d)上式(B)のN末端にアミノ酸残基又は下記式
(B′)で示される1′位Metから116′位Aspに至る
アミノ酸配列もしくはそのC末端側の一部のアミノ酸配
列が付加されていること、 式(B′) Met−Ala−Glu−Val−Pro−Glu−L
eu−Ala−Ser−Glu−Met−Met−Al
a−Tyr−Tyr−Ser−Gly−Asn−Glu
−Asp−Asp−Leu−Phe−Phe−Glu−
Ala−Asp−Gly−Pro−Lys−Gln−M
et−Lys−Cys−Ser−Phe−Gln−As
p−Leu−Asp−Leu−Cys−Pro−Leu
−Asp−Gly−Gly−Ile−Gln−Leu−
Arg−Ile−Ser−Asp−His−His−T
yr−Ser−Lys−Gly−Phe−Arg−Gl
n−Ala−Ala−Ser−Val−Val−Val
−Ala−Met−Asp−Lys−Leu−Arg−
Lys−Met−Leu−Val−Pro−Cys−P
ro−Gln−Thr−Phe−Gln−Glu−As
n−Asp−Leu−Ser−Thr−Phe−Phe
−Pro−Phe−Ile−Phe−Glu−Glu−
Glu−Pro−Ile−Phe−Phe−Asp−T
hr−Trp−Asp−Asn−Glu−Ala−Ty
r−Val−His−Asp 上記各式及び以下の本明細書におけるアミノ酸及びポリ
ペプチドの表示は、IUPAC及びIUPAC−IUB
による命名法又は規則における略号乃至当該分野で慣用
されている略号による表示方法に従うものとする。
11位Arg30位His、71位Cys、93位Lys、97位Ly
s、98位Arg、99位Phe、103位Lys、120位Tr
p、121位Tyr及び153位Serから選ばれた少なくと
も1つのアミノ酸残基が欠失されているか又は他のアミ
ノ酸残基で置換されていること、 b)1位Alaから9位Thrに至るアミノ酸配列又はその中
の少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失されていること
(但し上記aに記載の1位Ala、3位VaL、4位Arg、5
位Ser及び8位Cysからなる群から選ばれたアミノ酸残基
の少なくとも1つが欠失されている場合を除く)、 c)103位Lysから153位Serに至るアミノ酸配列又
はその中の少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失されて
いること(但し上記aに記載の103位Lys、120位T
rp、121位Tyr及び153位Serからなる群から選ばれ
たアミノ酸残基の少なくとも1つが欠失されている場合
を除く)、 d)上式(B)のN末端にアミノ酸残基又は下記式
(B′)で示される1′位Metから116′位Aspに至る
アミノ酸配列もしくはそのC末端側の一部のアミノ酸配
列が付加されていること、 式(B′) Met−Ala−Glu−Val−Pro−Glu−L
eu−Ala−Ser−Glu−Met−Met−Al
a−Tyr−Tyr−Ser−Gly−Asn−Glu
−Asp−Asp−Leu−Phe−Phe−Glu−
Ala−Asp−Gly−Pro−Lys−Gln−M
et−Lys−Cys−Ser−Phe−Gln−As
p−Leu−Asp−Leu−Cys−Pro−Leu
−Asp−Gly−Gly−Ile−Gln−Leu−
Arg−Ile−Ser−Asp−His−His−T
yr−Ser−Lys−Gly−Phe−Arg−Gl
n−Ala−Ala−Ser−Val−Val−Val
−Ala−Met−Asp−Lys−Leu−Arg−
Lys−Met−Leu−Val−Pro−Cys−P
ro−Gln−Thr−Phe−Gln−Glu−As
n−Asp−Leu−Ser−Thr−Phe−Phe
−Pro−Phe−Ile−Phe−Glu−Glu−
Glu−Pro−Ile−Phe−Phe−Asp−T
hr−Trp−Asp−Asn−Glu−Ala−Ty
r−Val−His−Asp 上記各式及び以下の本明細書におけるアミノ酸及びポリ
ペプチドの表示は、IUPAC及びIUPAC−IUB
による命名法又は規則における略号乃至当該分野で慣用
されている略号による表示方法に従うものとする。
またアミノ酸残基の数及び位置は、欠落及び付加がある
場合であっても、全て前記式(A) [IL−1αの場合]及び前記式(B)[IL−1βの
場合]のアミノ酸配列に従って表示するものとする。但
しIL−1β誘導体におけるアミノ酸残基の位置を示す
数値の内ダッシュ(′)を付したものは式(B′)のア
ミノ酸配列に従う。
場合であっても、全て前記式(A) [IL−1αの場合]及び前記式(B)[IL−1βの
場合]のアミノ酸配列に従って表示するものとする。但
しIL−1β誘導体におけるアミノ酸残基の位置を示す
数値の内ダッシュ(′)を付したものは式(B′)のア
ミノ酸配列に従う。
上記IL−1の各誘導体は、IL−1α及びIL−1β
の各アミノ酸配列の特定位置の特定アミノ酸残基を他の
アミノ酸残基で置換したアミノ酸配列及び特定位置にア
ミノ酸残基を付加したアミノ酸配列のポリペプチドを包
含し、この置換及び付加を行ない得るアミノ酸残基は人
体蛋白質を構成するα−アミノ酸の残基であればいずれ
でもよく、特に中性アミノ酸残基が好適である。但しCy
sはそのSH基に基づき分子内又は分子間ジスルフイド
結合を形成することがあり、これを考慮すれば該アミノ
酸残基はCys以外の上記アミノ酸残基であるのが好まし
い。
の各アミノ酸配列の特定位置の特定アミノ酸残基を他の
アミノ酸残基で置換したアミノ酸配列及び特定位置にア
ミノ酸残基を付加したアミノ酸配列のポリペプチドを包
含し、この置換及び付加を行ない得るアミノ酸残基は人
体蛋白質を構成するα−アミノ酸の残基であればいずれ
でもよく、特に中性アミノ酸残基が好適である。但しCy
sはそのSH基に基づき分子内又は分子間ジスルフイド
結合を形成することがあり、これを考慮すれば該アミノ
酸残基はCys以外の上記アミノ酸残基であるのが好まし
い。
IL−1α誘導体の場合、特に好ましい上記人体蛋白質
を構成するα−アミノ酸残基としては、例えば16位Ar
gの場合はGlyを、36位Asnの場合はAspを、141位置
Cysの場合はSerをそれぞれ例示できる。
を構成するα−アミノ酸残基としては、例えば16位Ar
gの場合はGlyを、36位Asnの場合はAspを、141位置
Cysの場合はSerをそれぞれ例示できる。
またIL−1β誘導体の場合、同様の特に好ましいもの
としては、例えば4位Argの場合はGly、Lys、Gln又はAsp
を、8位Cysの場合はSer又はAlaを、11位Argの場合は
Glnを、30位Hisの場合はTyrを、71位Cysの場合はSe
r、Ala又はValを、93位Lysの場合はLeu又はAspを、9
8位Argの場合はLeuを、103位Lysの場合Glnを、12
0位Trpの場合はArgを、121位Tyrの場合はGlnを、ま
たN末端への付加の場合は、Met、Leu、Arg又はAspをそれ
ぞれ例示できる。
としては、例えば4位Argの場合はGly、Lys、Gln又はAsp
を、8位Cysの場合はSer又はAlaを、11位Argの場合は
Glnを、30位Hisの場合はTyrを、71位Cysの場合はSe
r、Ala又はValを、93位Lysの場合はLeu又はAspを、9
8位Argの場合はLeuを、103位Lysの場合Glnを、12
0位Trpの場合はArgを、121位Tyrの場合はGlnを、ま
たN末端への付加の場合は、Met、Leu、Arg又はAspをそれ
ぞれ例示できる。
従来、IL−1α、IL−1β及び之等の誘導体はLA
F活性、腫瘍細胞増殖抑制活性(GIF活性)、コロニ
ー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、
インターロイキン2(IL−2)、インターロイキン3
(IL−3)等の種々のサイトカイン(cytokine)類の
産生促進活性、抗炎症活性、放射線障害防止作用等を有
し、例えば抗体産生促進やワクチンの効果増強等の免疫
系刺激剤、抗腫瘍剤、例えばCSF、IL−2、IL−
3等のサイトカイン産生促進剤、抗炎症剤、放射線障害
防止剤等の医薬品として有用であることが知られている
が、該IL−1が血小板増加作用(造血効果)を有する
ことは全く知られておらず、勿論この血小板増加作用と
上記公知の各種薬理効果との関連性についても何ら報告
はなく、該IL−1が血小板減少症治療剤として利用で
きるとは本発明者らにより初めて見出された事実であ
る。
F活性、腫瘍細胞増殖抑制活性(GIF活性)、コロニ
ー刺激因子(CSF)、インターフェロン(IFN)、
インターロイキン2(IL−2)、インターロイキン3
(IL−3)等の種々のサイトカイン(cytokine)類の
産生促進活性、抗炎症活性、放射線障害防止作用等を有
し、例えば抗体産生促進やワクチンの効果増強等の免疫
系刺激剤、抗腫瘍剤、例えばCSF、IL−2、IL−
3等のサイトカイン産生促進剤、抗炎症剤、放射線障害
防止剤等の医薬品として有用であることが知られている
が、該IL−1が血小板増加作用(造血効果)を有する
ことは全く知られておらず、勿論この血小板増加作用と
上記公知の各種薬理効果との関連性についても何ら報告
はなく、該IL−1が血小板減少症治療剤として利用で
きるとは本発明者らにより初めて見出された事実であ
る。
本発明治療剤において有効成分とする上記各種のIL−
1α誘導体及びIL−1β誘導体は、公知であるか又は
公知の遺伝子工学的手法により製造できる。即ち、前記
特定のポリペプチドをコードする遺伝子を利用して、こ
れを微生物のベクターに組込み該微生物細胞内で複製、
転写、翻訳させることにより所望の誘導体を製造でき
る。この方法は、特に大量生産が可能である点より有利
である。
1α誘導体及びIL−1β誘導体は、公知であるか又は
公知の遺伝子工学的手法により製造できる。即ち、前記
特定のポリペプチドをコードする遺伝子を利用して、こ
れを微生物のベクターに組込み該微生物細胞内で複製、
転写、翻訳させることにより所望の誘導体を製造でき
る。この方法は、特に大量生産が可能である点より有利
である。
上記方法において用いられる遺伝子は、通常の方法、例
えばホスファイト トリエステル法〔Nature,310,105(1
984)〕等の常法に従い、核酸の化学合成により全合成す
ることもできるが、IL−1もしくはその前駆体をコー
ドする遺伝子を利用して合成するのが簡便であり、例え
ば該遺伝子より上記化学合成手段を含む常法に従い、前
記特定のアミノ酸配列をコードする核酸配列に改変する
こと等により容易に製造できる。
えばホスファイト トリエステル法〔Nature,310,105(1
984)〕等の常法に従い、核酸の化学合成により全合成す
ることもできるが、IL−1もしくはその前駆体をコー
ドする遺伝子を利用して合成するのが簡便であり、例え
ば該遺伝子より上記化学合成手段を含む常法に従い、前
記特定のアミノ酸配列をコードする核酸配列に改変する
こと等により容易に製造できる。
IL−1又はその前駆体をコードする遺伝子としては公
知のものをいずれも利用できる〔例えば特開昭62−1
74022号公報参照〕。
知のものをいずれも利用できる〔例えば特開昭62−1
74022号公報参照〕。
上記核酸(塩基)配列の改変操作も公知方法に従えばよ
く、目的とするポリペプチドのアミノ酸配列に応じて実
施される〔遺伝子工学的手法としては、例えばMolecula
r Cloning Cold Spring Harbor Laboratory(1983)参
照〕。
く、目的とするポリペプチドのアミノ酸配列に応じて実
施される〔遺伝子工学的手法としては、例えばMolecula
r Cloning Cold Spring Harbor Laboratory(1983)参
照〕。
例えば、DNAの切断、結合、リン酸化等を目的とする
制限酵素、DNAリガーゼ、ポリヌクレオチドキナー
ゼ、DNAポリメラーゼ等の各種の酵素処理等の常套手
段等が採用でき、それら酵素は市販品として容易に入手
できる。之等各操作における遺伝子乃至核酸の単離、精
製も常法、例えばアガロース電気泳動法等に従えばよ
い。また得られる遺伝子の複製は、一部後述するように
通常のベクターを利用する方法に従えばよい。また、所
望のアミノ酸配列をコードするDNA断片や合成リンカ
ーは上記した化学合成により容易に製造できる。尚、上
記において所望のアミノ酸に対応するコドンは自体公知
でありまたその選択は任意でよく、例えば利用する宿主
のコドン使用頻度等を考慮した常法に従えばよい〔Nuc
l.Acids.Res.,9,43-74(1981)参照〕。またこれらの核酸
配列のコドンの一部改変には、例えば常法通り、15〜
30マー程度の、所望の改変をコードする合成オリゴヌ
クレオチドからなるプライマーを用いたサイト−スペシ
フィック ミュータジェネシス(Site-Specific Mutage
nesis)〔Proc.Natl.Acad.Sci.,81,5662-5666(1984)〕
等の方法を採用できる。
制限酵素、DNAリガーゼ、ポリヌクレオチドキナー
ゼ、DNAポリメラーゼ等の各種の酵素処理等の常套手
段等が採用でき、それら酵素は市販品として容易に入手
できる。之等各操作における遺伝子乃至核酸の単離、精
製も常法、例えばアガロース電気泳動法等に従えばよ
い。また得られる遺伝子の複製は、一部後述するように
通常のベクターを利用する方法に従えばよい。また、所
望のアミノ酸配列をコードするDNA断片や合成リンカ
ーは上記した化学合成により容易に製造できる。尚、上
記において所望のアミノ酸に対応するコドンは自体公知
でありまたその選択は任意でよく、例えば利用する宿主
のコドン使用頻度等を考慮した常法に従えばよい〔Nuc
l.Acids.Res.,9,43-74(1981)参照〕。またこれらの核酸
配列のコドンの一部改変には、例えば常法通り、15〜
30マー程度の、所望の改変をコードする合成オリゴヌ
クレオチドからなるプライマーを用いたサイト−スペシ
フィック ミュータジェネシス(Site-Specific Mutage
nesis)〔Proc.Natl.Acad.Sci.,81,5662-5666(1984)〕
等の方法を採用できる。
上記の方法により得られる所望の遺伝子は、例えばマキ
サム−ギルバードの化学修飾法〔Maxam-Gilbert,Meth.E
nzym.,65,499-560(1980〕やM13フアージを用いるジ
デオキシヌクレオチド鎖終結法〔Messing,J.and Vieira
,J.,Gene,19,269-276(1982)〕等により、その塩基配列
の決定及び確認を行ない得る。
サム−ギルバードの化学修飾法〔Maxam-Gilbert,Meth.E
nzym.,65,499-560(1980〕やM13フアージを用いるジ
デオキシヌクレオチド鎖終結法〔Messing,J.and Vieira
,J.,Gene,19,269-276(1982)〕等により、その塩基配列
の決定及び確認を行ない得る。
上記操作及び方法の具体例を一部後記参考例に示すが、
該方法は特に限定されず、当業界において周知の各種方
法のいずれを採用してもよい。
該方法は特に限定されず、当業界において周知の各種方
法のいずれを採用してもよい。
かくして、前記した特定のアミノ酸配列を有するポリペ
プチドをコードする遺伝子が提供される(以下この遺伝
子を「目的遺伝子」という)。
プチドをコードする遺伝子が提供される(以下この遺伝
子を「目的遺伝子」という)。
前記特定のポリペプチドは、上記目的遺伝子を利用して
公知の一般的な遺伝子組換え技術に従い製造できる。よ
り詳細には、上記目的遺伝子が宿主細胞中で発現できる
ような組換えDNAを作成し、これを宿主細胞に導入し
て形質転換し、該形質転換体を培養すればよい。
公知の一般的な遺伝子組換え技術に従い製造できる。よ
り詳細には、上記目的遺伝子が宿主細胞中で発現できる
ような組換えDNAを作成し、これを宿主細胞に導入し
て形質転換し、該形質転換体を培養すればよい。
ここで宿主細胞としては、真核生物及び原核生物のいず
れをも利用でき、該真核生物の細胞には脊椎動物、酵母
等の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例えばサル
の細胞であるCOS細胞〔Y.Gluzman,Cell,23,175-182
〔1981)〕やチヤイニーズ・ハムスター卵巣細胞のジヒ
ドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔G.Urlaub and L.A.Chasi
n,Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.,77,4216-4220(1980)〕
等がよく用いられるがこれらに限定はされない。脊椎動
物細胞の発現ベクターとしては、通常発現しようとする
遺伝子の上流に位置するプロモーター、RNAのスプラ
イス部位、ポリアデニル化部位及び転写終了配列等を保
有するものを使用でき、これは更に必要により複製起源
を保有していてもよい。該発現ベクターの例としては、
SV40の初期プロモーターを保有するpSV2dhfr
〔S.Subramani,R.Mulligan and P.Berg,Mol.Cell.Bio
l.,1,(9),854-864(1981)〕 等を例示できるがこれに限定されない。
れをも利用でき、該真核生物の細胞には脊椎動物、酵母
等の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例えばサル
の細胞であるCOS細胞〔Y.Gluzman,Cell,23,175-182
〔1981)〕やチヤイニーズ・ハムスター卵巣細胞のジヒ
ドロ葉酸レダクターゼ欠損株〔G.Urlaub and L.A.Chasi
n,Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.,77,4216-4220(1980)〕
等がよく用いられるがこれらに限定はされない。脊椎動
物細胞の発現ベクターとしては、通常発現しようとする
遺伝子の上流に位置するプロモーター、RNAのスプラ
イス部位、ポリアデニル化部位及び転写終了配列等を保
有するものを使用でき、これは更に必要により複製起源
を保有していてもよい。該発現ベクターの例としては、
SV40の初期プロモーターを保有するpSV2dhfr
〔S.Subramani,R.Mulligan and P.Berg,Mol.Cell.Bio
l.,1,(9),854-864(1981)〕 等を例示できるがこれに限定されない。
真核微生物としては酵母が一般によく用いられ、その中
でもサッカロミセス属酵母を有利に利用できる。該酵母
等の真核微生物の発現ベクターとしては、例えば酸性ホ
スフアターゼ遺伝子に対するプロモーターを持つpAM
82〔A.Miyanoharaet al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.
A.,80,1-5(1983)〕等を好ましく利用できる。
でもサッカロミセス属酵母を有利に利用できる。該酵母
等の真核微生物の発現ベクターとしては、例えば酸性ホ
スフアターゼ遺伝子に対するプロモーターを持つpAM
82〔A.Miyanoharaet al.,Proc.Natl.Acad.Sci.,U.S.
A.,80,1-5(1983)〕等を好ましく利用できる。
原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌が一般によく
用いられ、例えば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベ
クターを用い、このベクター中に目的遺伝子が発現でき
るように、該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シ
ヤイン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成
開始に必要なATGを付与した発現プラスミドが使用で
きる。上記宿主菌としての大腸菌としてはエシエリヒア
・コリ(Escherichia coli)K12株等がよく用いら
れ、ベクターとしては一般にpBR322がよく用いら
れるが、これらに限定されず、公知の各種の菌株及びベ
クターをいずれも利用できる。プロモーターとしては、
例えばトリプトファン・プロモーター、PLプロモータ
ー、lacプロモーター、lppプロモーター等を使用でき、
いずれの場合にも目的遺伝子を発現させ得る。
用いられ、例えば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベ
クターを用い、このベクター中に目的遺伝子が発現でき
るように、該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シ
ヤイン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成
開始に必要なATGを付与した発現プラスミドが使用で
きる。上記宿主菌としての大腸菌としてはエシエリヒア
・コリ(Escherichia coli)K12株等がよく用いら
れ、ベクターとしては一般にpBR322がよく用いら
れるが、これらに限定されず、公知の各種の菌株及びベ
クターをいずれも利用できる。プロモーターとしては、
例えばトリプトファン・プロモーター、PLプロモータ
ー、lacプロモーター、lppプロモーター等を使用でき、
いずれの場合にも目的遺伝子を発現させ得る。
トリプトファン・プロモーターを用いる場合を例にとり
詳述すれば、発現ベクターとしてトリプトファン・プロ
モーター及びSD配列を持つベクターpTM1〔今本文
男、代謝、Vol.22,289(1985)〕を使用し、SD配列の下
流に存在する制限酵母ClaI部位に、必要に応じてATG
を付与した所望のポリペプチドをコードする遺伝子を連
結させればよい。尚、直接発現系に限らず、例えばβ−
ガラクトシダーゼやβ−ラクタマーゼ等を利用する融合
蛋白質発現系によることもできる。
詳述すれば、発現ベクターとしてトリプトファン・プロ
モーター及びSD配列を持つベクターpTM1〔今本文
男、代謝、Vol.22,289(1985)〕を使用し、SD配列の下
流に存在する制限酵母ClaI部位に、必要に応じてATG
を付与した所望のポリペプチドをコードする遺伝子を連
結させればよい。尚、直接発現系に限らず、例えばβ−
ガラクトシダーゼやβ−ラクタマーゼ等を利用する融合
蛋白質発現系によることもできる。
かくして得られる発現ベクターの宿主細胞への導入及び
これによる形質転換の方法としては、一般に用いられて
いる方法、例えば主として対数増殖期にある細胞を集
め、CaCl2処理して自然にDNAを取り込みやすい
状態にして、ベクターを取込ませる方法等を採用でき
る。上記方法においては、通常知られているように形質
転換の効率を一層向上させるためにMgCl2やRbC
lを培地に更に共存させることもできる。また、宿主細
胞をスフエロプラスト又はプロトプラスト化後に形質転
換させる方法も採用できる。
これによる形質転換の方法としては、一般に用いられて
いる方法、例えば主として対数増殖期にある細胞を集
め、CaCl2処理して自然にDNAを取り込みやすい
状態にして、ベクターを取込ませる方法等を採用でき
る。上記方法においては、通常知られているように形質
転換の効率を一層向上させるためにMgCl2やRbC
lを培地に更に共存させることもできる。また、宿主細
胞をスフエロプラスト又はプロトプラスト化後に形質転
換させる方法も採用できる。
かくして得られる所望の形質転換株は、常法に従い培養
でき、該培養により、所望のポリペプチドが生産、蓄積
される。該培養に用いられる培地は、通常の細胞培養に
貫用される各種の培地のいずれでもよく、その具体例と
しては、例えばL培地、E培地、M9培地等及び之等に
通常知られている各種の炭素源、窒素源、無機塩、ビタ
ミン類等を添加した培地を例示できる。尚、上記トリプ
トファン・プロモーターを用いた場合には、一般に該プ
ロモーターが働くようにするためにカザミノ酸を添加し
た、例えばM9最小培地を用いて培養することができ、
該培地中には培養の適当な時期にインドールアクリル酸
等のトリプトファン・プロモーターの働きを強めるため
の薬剤を添加することもできる。
でき、該培養により、所望のポリペプチドが生産、蓄積
される。該培養に用いられる培地は、通常の細胞培養に
貫用される各種の培地のいずれでもよく、その具体例と
しては、例えばL培地、E培地、M9培地等及び之等に
通常知られている各種の炭素源、窒素源、無機塩、ビタ
ミン類等を添加した培地を例示できる。尚、上記トリプ
トファン・プロモーターを用いた場合には、一般に該プ
ロモーターが働くようにするためにカザミノ酸を添加し
た、例えばM9最小培地を用いて培養することができ、
該培地中には培養の適当な時期にインドールアクリル酸
等のトリプトファン・プロモーターの働きを強めるため
の薬剤を添加することもできる。
かくして得られる活性物を含有する培養物からの目的ポ
リペプチド、即ち前記特定のIL−1誘導体の精製、単
離は通常に従い行ない得る。尚、該ポリペプチドを宿主
から抽出するに当っては、例えば浸透圧ショック法等の
温和な条件を採用するのがその高次構造保持の面からよ
り好ましい。
リペプチド、即ち前記特定のIL−1誘導体の精製、単
離は通常に従い行ない得る。尚、該ポリペプチドを宿主
から抽出するに当っては、例えば浸透圧ショック法等の
温和な条件を採用するのがその高次構造保持の面からよ
り好ましい。
上記精製、単離は、例えば当該ポリペプチドの物理、化
学的性質を利用した各種の処理操作に従い実施できる
〔例えば「生化学データーブックII」pp1175-1259、第
1版第1刷、1980年6月23日、株式会社東京化学同人発
行参照〕。該方法としては具体的には例えば通常の蛋白
沈澱剤による処理、限外過、分子ふるいクロマトブラ
フィー(ゲイ過)、液体クロマトブラフィー、遠心分
離、電気泳動、アフィニティクロマトブラフィー、透析
法、之等の組合等を採用できる。
学的性質を利用した各種の処理操作に従い実施できる
〔例えば「生化学データーブックII」pp1175-1259、第
1版第1刷、1980年6月23日、株式会社東京化学同人発
行参照〕。該方法としては具体的には例えば通常の蛋白
沈澱剤による処理、限外過、分子ふるいクロマトブラ
フィー(ゲイ過)、液体クロマトブラフィー、遠心分
離、電気泳動、アフィニティクロマトブラフィー、透析
法、之等の組合等を採用できる。
より具体的には、上記操作は、例えば以下のごとくして
実施できる。即ち、まず培養上清より予め目的とするポ
リペプチドを部分精製する。この部分精製は、例えばア
セトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ジメ
チルホルムアミド (DMF)等の有機溶媒や酢酸、過塩素酸 (PCA)、トリクロロ酢酸(TCA)等の酸を蛋白沈
澱剤として用いる処理、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリ
ウム、リン酸ナトリウム等の塩析剤を用いる処理及び/
又は透析膜、平板膜、中空繊維膜等を用いる限外過処
理等により行なわれる。之等の各処理の操作及び条件
は、通常のこの種方法のそれらと同様のものとすればよ
い。
実施できる。即ち、まず培養上清より予め目的とするポ
リペプチドを部分精製する。この部分精製は、例えばア
セトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ジメ
チルホルムアミド (DMF)等の有機溶媒や酢酸、過塩素酸 (PCA)、トリクロロ酢酸(TCA)等の酸を蛋白沈
澱剤として用いる処理、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリ
ウム、リン酸ナトリウム等の塩析剤を用いる処理及び/
又は透析膜、平板膜、中空繊維膜等を用いる限外過処
理等により行なわれる。之等の各処理の操作及び条件
は、通常のこの種方法のそれらと同様のものとすればよ
い。
次いで上記で得られた粗精製物を、ゲル過に付すこと
により目的物質の活性が認められる画分を収得する。こ
こで用いられるゲル過剤としては、特に限定はなく、
例えばデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、ア
ガロースゲル、ポリアクリルアミド−アガロースゲル、
セルロース等を素材とするものをいずれも利用できる。
之等の具体例としては、セファデックスGタイプ、同L
Hタイプ、セファロースタイプ、セファクリルタイプ
(以上、ファルマシア社)、セルロファイン(チッソ
(株))、バイオゲルPタイプ、同Aタイプ(バイオ−
ラド社)ウルトロゲル(LKB社)、TSK−Gタイプ
(トーソー社)等の市販品を例示できる。
により目的物質の活性が認められる画分を収得する。こ
こで用いられるゲル過剤としては、特に限定はなく、
例えばデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、ア
ガロースゲル、ポリアクリルアミド−アガロースゲル、
セルロース等を素材とするものをいずれも利用できる。
之等の具体例としては、セファデックスGタイプ、同L
Hタイプ、セファロースタイプ、セファクリルタイプ
(以上、ファルマシア社)、セルロファイン(チッソ
(株))、バイオゲルPタイプ、同Aタイプ(バイオ−
ラド社)ウルトロゲル(LKB社)、TSK−Gタイプ
(トーソー社)等の市販品を例示できる。
目的とするポリペプチドは、上記ゲル過により得られ
る活性画分を、例えばハイドロキシアパタイトカラムを
用いたアフィニティークロマトグラフィー、DEAE
法、CM法、SP法等のイオン交換カラムクロマトグラ
フィー、クロマトフオーカシング法、逆相高速液体クロ
マトグラフィー等に付すことにより又は之等各操作の組
合せにより更に精製でき、かくして均質な物質としての
IL−1α誘導体及びIL−1β誘導体である前記特定
のポリペプチドを単離、収得できる。
る活性画分を、例えばハイドロキシアパタイトカラムを
用いたアフィニティークロマトグラフィー、DEAE
法、CM法、SP法等のイオン交換カラムクロマトグラ
フィー、クロマトフオーカシング法、逆相高速液体クロ
マトグラフィー等に付すことにより又は之等各操作の組
合せにより更に精製でき、かくして均質な物質としての
IL−1α誘導体及びIL−1β誘導体である前記特定
のポリペプチドを単離、収得できる。
本発明の血小板減少症治療剤は、IL−1α、IL−1
β及び之等の誘導体を有効成分として含有させることを
必須要件として、他は通常の医薬組成物と同様のものと
することができ、他に薬理的有効成分や薬剤上の慣用成
分等を任意に配合して、常法に従いその適用に適した薬
理組成物形態に調製される。
β及び之等の誘導体を有効成分として含有させることを
必須要件として、他は通常の医薬組成物と同様のものと
することができ、他に薬理的有効成分や薬剤上の慣用成
分等を任意に配合して、常法に従いその適用に適した薬
理組成物形態に調製される。
上記薬理組成物に配合できる他の成分としては、特にI
L−1活性物の安定化の面より、例えばヒト血清アルブ
ミン(HSA)等のアルブミン類や通常のL−型アミノ
酸、好ましくはシステイン、グリシン等が好ましい。之
等の添加量は、特に制限されるものではないが、IL−
1活性物1μg当たりアルブミン類では約0.01〜1
0mg程度、アミノ酸は約0.001〜10mg程度(2種
以上のアミノ酸を併用する場合はそれらの合計量)とす
るのが適当である。また上記薬理組成物には、更に必要
に応じて、糖類例えばグリコース、マンノース、ガラク
トース、果糖等の単糖類、マンニトール、イノシトー
ル、キシリトール等の糖アルコール類、ショ糖、マルト
ース、乳糖等の二糖類、デキストラン、ヒドロキシプロ
ピルスターチ等の多糖等、好ましくはショ糖、マルトー
ス、マンニトール、イノシトール、デキストラン等や、
イオン性及び非イオン性海面活性剤、就中ポリオキシエ
チレングリコールソルビタンアルキルエステル系、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル系、ソルビタンモノア
シルエステル系、脂肪酸グリセリド系等の界面活性剤を
配合することもできる。上記糖類はIL−1活性物1μ
g当たり約0.1mg程度以上、好ましくは約1〜100
mg程度の範囲、界面活性剤はIL−1活性物1μg当た
り約 0.0001mg程度以上、好ましくは約 0.001〜0.1mg程度の範囲で添加されるのが適当
である。
L−1活性物の安定化の面より、例えばヒト血清アルブ
ミン(HSA)等のアルブミン類や通常のL−型アミノ
酸、好ましくはシステイン、グリシン等が好ましい。之
等の添加量は、特に制限されるものではないが、IL−
1活性物1μg当たりアルブミン類では約0.01〜1
0mg程度、アミノ酸は約0.001〜10mg程度(2種
以上のアミノ酸を併用する場合はそれらの合計量)とす
るのが適当である。また上記薬理組成物には、更に必要
に応じて、糖類例えばグリコース、マンノース、ガラク
トース、果糖等の単糖類、マンニトール、イノシトー
ル、キシリトール等の糖アルコール類、ショ糖、マルト
ース、乳糖等の二糖類、デキストラン、ヒドロキシプロ
ピルスターチ等の多糖等、好ましくはショ糖、マルトー
ス、マンニトール、イノシトール、デキストラン等や、
イオン性及び非イオン性海面活性剤、就中ポリオキシエ
チレングリコールソルビタンアルキルエステル系、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル系、ソルビタンモノア
シルエステル系、脂肪酸グリセリド系等の界面活性剤を
配合することもできる。上記糖類はIL−1活性物1μ
g当たり約0.1mg程度以上、好ましくは約1〜100
mg程度の範囲、界面活性剤はIL−1活性物1μg当た
り約 0.0001mg程度以上、好ましくは約 0.001〜0.1mg程度の範囲で添加されるのが適当
である。
本発明治療剤の調製方法につき詳述すれば、該治癒剤
は、一般に薬理有効量のIL−1活性物(IL−1α、
IL−1β及び之等の誘導体)及び必要に応じて配合さ
れ得る上記成分と共に、適当な医薬製剤担体を配合し
て、製剤組成物の形態に調製される。該製剤担体として
は使用形態に応じた製剤を調製するのに通常慣用される
充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤等の賦形剤乃
至は希釈剤をいずれも使用できる。製剤組成物の形態
は、これが有効であるIL−1活性物を効果的に含有す
る状態であれば特に限定はなく、例えば錠剤、粉末剤、
顆粒剤、丸剤等の固剤であってもよく、また液剤、懸濁
剤、乳剤等の注射剤形態であってもよい。またこれは使
用前に適当な担体の添加により液体となし得る乾燥品と
することもできる。之等の製剤組成物はいずれも常法に
従い調製され得る。
は、一般に薬理有効量のIL−1活性物(IL−1α、
IL−1β及び之等の誘導体)及び必要に応じて配合さ
れ得る上記成分と共に、適当な医薬製剤担体を配合し
て、製剤組成物の形態に調製される。該製剤担体として
は使用形態に応じた製剤を調製するのに通常慣用される
充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤等の賦形剤乃
至は希釈剤をいずれも使用できる。製剤組成物の形態
は、これが有効であるIL−1活性物を効果的に含有す
る状態であれば特に限定はなく、例えば錠剤、粉末剤、
顆粒剤、丸剤等の固剤であってもよく、また液剤、懸濁
剤、乳剤等の注射剤形態であってもよい。またこれは使
用前に適当な担体の添加により液体となし得る乾燥品と
することもできる。之等の製剤組成物はいずれも常法に
従い調製され得る。
尚、上記において担体として採用し得る緩衝液として
は、特に限定されるものではないが、例えばクエン酸−
リン酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、酢
酸−酢酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム−リン酸ーナ
トリウム、クエン酸−ホウ砂等のpH4〜8、より好まし
くはpH5〜6の各緩衝液を好ましく例示することができ
る。
は、特に限定されるものではないが、例えばクエン酸−
リン酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、酢
酸−酢酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム−リン酸ーナ
トリウム、クエン酸−ホウ砂等のpH4〜8、より好まし
くはpH5〜6の各緩衝液を好ましく例示することができ
る。
得られる医薬製剤は、該製剤組成物の形態に応じた適当
な投与経路、例えば注射剤形態の医薬製剤は、静脈脈
内、筋肉内、皮下、皮内、腹腔内投与等により投与さ
れ、固剤形態の医薬製剤は、経口乃至は経腸投与され得
る。医薬製剤中の有効成分の量及び該製剤の投与量は、
該製剤の投与方法、投与形態、使用目的、之を適用され
る患者の症状等に応じて適宜選択され、一定ではない
が、通常有効成分を0.00001〜80重量%程度含
有する製剤形態に調製して、この薬剤をこれに含有され
る有効成分量が一日成人一人当り約 0.01μg〜10mg程度となる範囲で投与するのが望
ましい。該投与は、一日1回である必要はなく一日3〜
4回に分けることもできる。
な投与経路、例えば注射剤形態の医薬製剤は、静脈脈
内、筋肉内、皮下、皮内、腹腔内投与等により投与さ
れ、固剤形態の医薬製剤は、経口乃至は経腸投与され得
る。医薬製剤中の有効成分の量及び該製剤の投与量は、
該製剤の投与方法、投与形態、使用目的、之を適用され
る患者の症状等に応じて適宜選択され、一定ではない
が、通常有効成分を0.00001〜80重量%程度含
有する製剤形態に調製して、この薬剤をこれに含有され
る有効成分量が一日成人一人当り約 0.01μg〜10mg程度となる範囲で投与するのが望
ましい。該投与は、一日1回である必要はなく一日3〜
4回に分けることもできる。
実施例 以下、参考例及び実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説
明する。尚、各例において生理活性は次の方法により測
定した。
明する。尚、各例において生理活性は次の方法により測
定した。
<活性の測定> (1)IL−1活性の測定 オッペンハイム(J.J.Oppenheim et al)の方法〔J.Imm
unol.,116,1466(1976)〕に従い、C3H/HeJ系マウ
ス胸腺細胞を利用して測定したLAF活性により表示し
た。
unol.,116,1466(1976)〕に従い、C3H/HeJ系マウ
ス胸腺細胞を利用して測定したLAF活性により表示し
た。
(2)GIF活性の測定 96ウェルマイクロプレート(コーニング社)に種々の
濃度に希釈した共試液0.1mlを入れ、次に各ウェルに
ヒトメラノーマ細胞A375を2×104個/mlの濃度
で含有する10%FCSを含むイーグルスMEM浮遊液
0.1mlを加え、炭酸ガス培養器(ナフコ社製)内で4
日間培養する。培養終了後、0.05%ニュウトラルレ
ッド(和光純薬社製)0.05mlを各ウェルに加え、3
7℃で2時間培養する。上澄液を除去した後、リン酸緩
衝生理食塩水0.3mlを各ウェルに静かに加えてウェル
を洗浄する。洗浄液を除去した後、各ウェルにリン酸1
ナトリウム−エタノール等量混合液0.1mlを加え、マ
イクロミキサーで数分間振盪し、細胞内に取込まれた色
素量を、96ウェル−マイクロタイトレーションプレー
ト用光度計(タイターチェックマルチスキャン、フロウ
ラボラトリーズ社製)を用いて、吸光度540mμにて
測定し、増殖抑制活性を求める。対照群(コントロール
群)の細胞増殖の50%抑制を示す試験群、即ち対照群
の吸光度測定値1/2の吸光度測定値を示す試験群、の希
釈率の逆数をとり、これをGIF活性単位とする。従つ
て例えばこのGIF活性が10単位の場合、この共試液
は10倍希釈してもなお細胞増殖を50%抑制する活性
を有する。
濃度に希釈した共試液0.1mlを入れ、次に各ウェルに
ヒトメラノーマ細胞A375を2×104個/mlの濃度
で含有する10%FCSを含むイーグルスMEM浮遊液
0.1mlを加え、炭酸ガス培養器(ナフコ社製)内で4
日間培養する。培養終了後、0.05%ニュウトラルレ
ッド(和光純薬社製)0.05mlを各ウェルに加え、3
7℃で2時間培養する。上澄液を除去した後、リン酸緩
衝生理食塩水0.3mlを各ウェルに静かに加えてウェル
を洗浄する。洗浄液を除去した後、各ウェルにリン酸1
ナトリウム−エタノール等量混合液0.1mlを加え、マ
イクロミキサーで数分間振盪し、細胞内に取込まれた色
素量を、96ウェル−マイクロタイトレーションプレー
ト用光度計(タイターチェックマルチスキャン、フロウ
ラボラトリーズ社製)を用いて、吸光度540mμにて
測定し、増殖抑制活性を求める。対照群(コントロール
群)の細胞増殖の50%抑制を示す試験群、即ち対照群
の吸光度測定値1/2の吸光度測定値を示す試験群、の希
釈率の逆数をとり、これをGIF活性単位とする。従つ
て例えばこのGIF活性が10単位の場合、この共試液
は10倍希釈してもなお細胞増殖を50%抑制する活性
を有する。
参考例1 IL−1α誘導体[16G・36D・141S]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例に用いたプラスミドp trpIL−1α−141S
は、ヨーロッパ特許公開第237073号公報に記載さ
れる通り、IL−1α−前駆体蛋白質をコードするcD
NAを有するプラスミド pcD−GIF−207〔エ
ッシェリヒアコリχ1776/pcD−GIF−207
(微工研条寄第1294号)の保有するプラスミド)〕
と、pTM1〔今本文男、代謝,vol.22,289(1985)〕と
から得られるプラスミドp trpIL-1α-113を利用して、
サイトスペシフィックミュータジェネシス〔Site-speci
fic Mutagenesis,Proc.Natl.Acad.Sci.,81,5662-5666(1
984)〕に従い得られたものであり、前記式(A)で表さ
れるIL−1αのアミノ酸配列の第141番目のCysをS
erに置換させたアミノ酸配列のIL−1α誘導体をコー
ドする遺伝子を有している。
は、ヨーロッパ特許公開第237073号公報に記載さ
れる通り、IL−1α−前駆体蛋白質をコードするcD
NAを有するプラスミド pcD−GIF−207〔エ
ッシェリヒアコリχ1776/pcD−GIF−207
(微工研条寄第1294号)の保有するプラスミド)〕
と、pTM1〔今本文男、代謝,vol.22,289(1985)〕と
から得られるプラスミドp trpIL-1α-113を利用して、
サイトスペシフィックミュータジェネシス〔Site-speci
fic Mutagenesis,Proc.Natl.Acad.Sci.,81,5662-5666(1
984)〕に従い得られたものであり、前記式(A)で表さ
れるIL−1αのアミノ酸配列の第141番目のCysをS
erに置換させたアミノ酸配列のIL−1α誘導体をコー
ドする遺伝子を有している。
上記プラスミドp trpIL−1α−141Sより、ClaI-
BamHIDNAフラグメント(527bp)を切出し、これ
をIL−1βサイトスペシフィック−ミュータジェネシ
ス用ベクターf1・IL−1β IppT〔Biochem.Bioph
ys.Res.Commun.,150,1106-1114(1988)〕のClaI-BamHI長
鎖フラグメントとライゲーションとして、f1・IL−
1α−141Sを得た。これからヘルパーファージM1
3KO7(宝酒造)を感染させることにより、一本鎖D
NA(ssDNA)を得、これをミュータジェネシスの鋳
型とした。
BamHIDNAフラグメント(527bp)を切出し、これ
をIL−1βサイトスペシフィック−ミュータジェネシ
ス用ベクターf1・IL−1β IppT〔Biochem.Bioph
ys.Res.Commun.,150,1106-1114(1988)〕のClaI-BamHI長
鎖フラグメントとライゲーションとして、f1・IL−
1α−141Sを得た。これからヘルパーファージM1
3KO7(宝酒造)を感染させることにより、一本鎖D
NA(ssDNA)を得、これをミュータジェネシスの鋳
型とした。
T4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化された5′−
リン酸化合成オリゴヌクレオチド〔5′−ACTTTA
TGGGGATCATCA−3′〕をプライマーとし、
オリゴヌクレオチド−ダイレクテッドインビトロミュー
タジェネシス 〔Oligonucleotide-directed in vitro mutagenesis、
アマシャム(Amersham UK)社製、コードRPN.232
2]を用いたサイトスペシフィック−ミュータジェネシ
スを行なった。
リン酸化合成オリゴヌクレオチド〔5′−ACTTTA
TGGGGATCATCA−3′〕をプライマーとし、
オリゴヌクレオチド−ダイレクテッドインビトロミュー
タジェネシス 〔Oligonucleotide-directed in vitro mutagenesis、
アマシャム(Amersham UK)社製、コードRPN.232
2]を用いたサイトスペシフィック−ミュータジェネシ
スを行なった。
エシェリヒア・コリ(E.coli)MV1304(宝酒造)
にトランスフオームされたクローンからssDNAを得、
ジデオキシチェインターミネィション法によりDNAシ
ークエンシングを行ない、目的の遺伝子の変異した組換
え体(形質転換条)f1・IL−1α−16G・141
S/E.coliMV1304を得た。
にトランスフオームされたクローンからssDNAを得、
ジデオキシチェインターミネィション法によりDNAシ
ークエンシングを行ない、目的の遺伝子の変異した組換
え体(形質転換条)f1・IL−1α−16G・141
S/E.coliMV1304を得た。
このプラスミドは前記式(d)のアミノ酸配列の16位
ArgがGlyに置換され、且つ36位XがAsnで、141位C
ysがSerに置換されたポリペプチド発現プラスミドであ
る。
ArgがGlyに置換され、且つ36位XがAsnで、141位C
ysがSerに置換されたポリペプチド発現プラスミドであ
る。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業技術研究所
(微工研)に「Escherichia coli MV 1304/fl.IL-1α・
16G.141S」なる表示で寄託されており、その寄託番号は
微工研条寄第2434号 (FERMBP−2434)である。
(微工研)に「Escherichia coli MV 1304/fl.IL-1α・
16G.141S」なる表示で寄託されており、その寄託番号は
微工研条寄第2434号 (FERMBP−2434)である。
形質転換体の培養 上記で得た形質転換体(MV1304/f1.IL−
1α・16G・141S)をアンピシリン100μg/
mlを含む下記組成のLB培地600mlに接種し、37℃
で一晩振盪培養して、前培養液を得た。
1α・16G・141S)をアンピシリン100μg/
mlを含む下記組成のLB培地600mlに接種し、37℃
で一晩振盪培養して、前培養液を得た。
<LB培地組成> バクト・トリプトン(ディフコ社) 10g/l バクト・イースト抽出物(同上社) 5g/l NaCl(和光純薬社) 10g/l 上記前培養液600mlを下記組成の生産培地30lに接
種し、50l容ジャーファーメンター(日立製作所)で
36.5℃にて14時間、通気量(0.5VVM)、攪
拌数(120rpm)の条件で培養した。
種し、50l容ジャーファーメンター(日立製作所)で
36.5℃にて14時間、通気量(0.5VVM)、攪
拌数(120rpm)の条件で培養した。
<生産培地組成> Na2HP04・12H20 6 g/l KH2PO4 3 g/l NaCl 0.5g
/l NH4Cl 1 g/l バクトーカザミノ酸 10 g
/l バクト−イースト抽出物 0.5g
/l L−システィン・HCl 75mg
/l L−プロリン 75mg
/l L−ロイシン 75mg
/l 4N NaOHにてpHを7.4に調整後、121℃で3
0分間オートクレーブ処理又は123℃で20分間蒸気
加熱処理し、次いで下記各成分の別滅菌液を接種時に無
菌的に培地に添加する。
/l NH4Cl 1 g/l バクトーカザミノ酸 10 g
/l バクト−イースト抽出物 0.5g
/l L−システィン・HCl 75mg
/l L−プロリン 75mg
/l L−ロイシン 75mg
/l 4N NaOHにてpHを7.4に調整後、121℃で3
0分間オートクレーブ処理又は123℃で20分間蒸気
加熱処理し、次いで下記各成分の別滅菌液を接種時に無
菌的に培地に添加する。
<別滅菌液組成> 1M MgSO4・4H2O 2 ml/l 1M CaCl2・2H2O 0.1ml/l 7.5mg/lチアミン・HCl 1 ml/l 40% グルコース 18.75ml
/l 培養終了後、大腸菌を1M Na2HPO4 300ml
に懸濁させ、一夜冷室に放置し、その後同冷室にて10
mMトリスHCl緩衝液(pH8.0)に対して2日間透
析し、得られた透析液を遠心分離(16000×g)し
て、上清と沈澱物とに分離した。
/l 培養終了後、大腸菌を1M Na2HPO4 300ml
に懸濁させ、一夜冷室に放置し、その後同冷室にて10
mMトリスHCl緩衝液(pH8.0)に対して2日間透
析し、得られた透析液を遠心分離(16000×g)し
て、上清と沈澱物とに分離した。
IL−1α誘導体の精製 上記で得た上清を、2M酢酸でpH3に調整した後、S
P−HPLC[トーソー社製、TSKゲルSP−5PW
カラム(5.5×20cm)使用]を用いて、以下の条件
で精製した。
P−HPLC[トーソー社製、TSKゲルSP−5PW
カラム(5.5×20cm)使用]を用いて、以下の条件
で精製した。
カラム:TSKゲルSP−5PW(5.5×20cm、ト
ーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH4.5) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.5) 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 130 100 160 100 165 0 195 0 流速:30ml/分 上記SP−HPLCの結果、GIF活性画分は、リテン
ションタイム114〜131分に認められた。
ーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH4.5) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.5) 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 130 100 160 100 165 0 195 0 流速:30ml/分 上記SP−HPLCの結果、GIF活性画分は、リテン
ションタイム114〜131分に認められた。
次いで上記で得られた活性画分につき、同条件下に再度
SP−HPLCを行なってGI活性画分を得た。
SP−HPLCを行なってGI活性画分を得た。
更に上記で得られた活性画分を集め、これを以下のイオ
ン交換クロマトグラフィー(DEAE−HPLC)に付
して精製した。
ン交換クロマトグラフィー(DEAE−HPLC)に付
して精製した。
カラム:TSKゲルDEAE−5PW(5.5×20c
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリスHCl緩衝液(pH8.0) 溶離液B:0.5M NaCl含有20mMトリスHC
l緩衝液(pH8.0) 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 150 60 155 100 185 100 190 0 流速:30ml/分 上記DEAE−HPLCの結果、GIF活性画分は、リ
テンションタイム98.8〜102.8分に認められ
た。
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリスHCl緩衝液(pH8.0) 溶離液B:0.5M NaCl含有20mMトリスHC
l緩衝液(pH8.0) 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 150 60 155 100 185 100 190 0 流速:30ml/分 上記DEAE−HPLCの結果、GIF活性画分は、リ
テンションタイム98.8〜102.8分に認められ
た。
上記で得られた活性画分を集め、これを限外過(YM
−5メンブラン、アミコン社製使用)によって、20m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)の溶液組成とな
るように緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を得
た。
−5メンブラン、アミコン社製使用)によって、20m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)の溶液組成とな
るように緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を得
た。
尚、このものの等電点は5.0であった。
IL−1α誘導体の確認 (1)アミノ酸組成 上記で得られた濃縮精製品30μlを、6mm×50mm
の肉厚硬質試験管の底部に注意深く入れ、該試験管を反
応バイアルに入れ、ピコタグワークステーション(ウォ
ーターズ社製)にて減圧乾燥した。上記試験管に、6N
塩酸200μl(1%フェノールを含む)を加え、注意
深く脱気後、封管し、130℃で4時間加水分解を行な
った。
の肉厚硬質試験管の底部に注意深く入れ、該試験管を反
応バイアルに入れ、ピコタグワークステーション(ウォ
ーターズ社製)にて減圧乾燥した。上記試験管に、6N
塩酸200μl(1%フェノールを含む)を加え、注意
深く脱気後、封管し、130℃で4時間加水分解を行な
った。
次いで加水分解物に0.02N塩酸400μlを加え、
これをアミノ酸分析用試料とした。
これをアミノ酸分析用試料とした。
アミノ酸分析は、アミノ酸アナライザー(日立製作所
製、日立835型分析計)を用い、上記試料溶液250
μlを注入して行なった。分離されたアミノ酸は、オル
トフタルアルデヒド法で検出した。また定量は、試料の
前後に分析した標準アミノ酸で作成した検量線によって
行なった。
製、日立835型分析計)を用い、上記試料溶液250
μlを注入して行なった。分離されたアミノ酸は、オル
トフタルアルデヒド法で検出した。また定量は、試料の
前後に分析した標準アミノ酸で作成した検量線によって
行なった。
その結果を、Pheを基準(10モル)として、各アミノ
酸の含有モル比で下記第1表に示す。尚、上記分析条件
下においては、Pro、Cys及びTrpは測定できない。
酸の含有モル比で下記第1表に示す。尚、上記分析条件
下においては、Pro、Cys及びTrpは測定できない。
(2) アミノ酸配列 上記で得られた濃縮精製品50μl(298p mo
l相当)を、アプライドバイオシステムズ社製プロテイ
ンシークエンサー(モデル470A)にて分析した。生
じたPTH−アミノ酸を、33%アセトニトリル水溶液
100〜500μlにて適宜希釈し、その5μlをウォ
ーターズ710B型オートサンプラーにて注入した。ク
ロマトグラフィーのシステムは、ベックマン112型ポ
ンプ2台を421型コントローラーで作働させた。カラ
ムはウルトラフェアーODS−5μmの充填された2mm
×250mmを用い、カラムヒーターにて55℃に保っ
た。流速は0.3ml/分とし、20mM酢酸ナトリウム
とアセトニトリルとの混合液を用いてグラジェント溶出
法で分離し、 269nmでモニターした。分析は45分とした。
l相当)を、アプライドバイオシステムズ社製プロテイ
ンシークエンサー(モデル470A)にて分析した。生
じたPTH−アミノ酸を、33%アセトニトリル水溶液
100〜500μlにて適宜希釈し、その5μlをウォ
ーターズ710B型オートサンプラーにて注入した。ク
ロマトグラフィーのシステムは、ベックマン112型ポ
ンプ2台を421型コントローラーで作働させた。カラ
ムはウルトラフェアーODS−5μmの充填された2mm
×250mmを用い、カラムヒーターにて55℃に保っ
た。流速は0.3ml/分とし、20mM酢酸ナトリウム
とアセトニトリルとの混合液を用いてグラジェント溶出
法で分離し、 269nmでモニターした。分析は45分とした。
その結果、N末端域36個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
であった。
Ser-Ala-Pro-Phe-Ser-Phe-Leu-Ser-Asn-Val-Lys-Tyr-As
n-Phe-Met-Gly-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asp 以上のことより、得られた精製品は、前記式(a)で表
わされるIL−1α誘導体の16位アミノ酸(Arg)がG
lyに置換されたポリペプチドであることが確認された。
n-Phe-Met-Gly-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-
Asp-Ala-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asp 以上のことより、得られた精製品は、前記式(a)で表
わされるIL−1α誘導体の16位アミノ酸(Arg)がG
lyに置換されたポリペプチドであることが確認された。
また、遺伝子では36位アミノ酸はAsnであったが、得
られた精製品のそれはAspであった。このことは既に天
然型のIL−1αでも観察されているように36位アミ
ノ酸がAspである誘導体が安定な誘導体であり、この例
におけるIL−1α誘導体においても同様の変異が起っ
ていることを意味している。
られた精製品のそれはAspであった。このことは既に天
然型のIL−1αでも観察されているように36位アミ
ノ酸がAspである誘導体が安定な誘導体であり、この例
におけるIL−1α誘導体においても同様の変異が起っ
ていることを意味している。
参考例2 IL−1α誘導体[Δ(1−14)・36D・141
S]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例はプラスミドp trpIL−1α−36D・141
S〔ヨーロッパ特許公開第237073号公報記載、こ
れを保有する大腸菌HB101株は、微工研に「Escher
ichia coli HB101/IL-1α-36D 141S」なる名称で微工
研条寄第1295号(FERM BP1295)として
寄託さている〕を利用して、サイトスペシフィックミュ
ータジェネシスに従い、以下の通り実施された。
S]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例はプラスミドp trpIL−1α−36D・141
S〔ヨーロッパ特許公開第237073号公報記載、こ
れを保有する大腸菌HB101株は、微工研に「Escher
ichia coli HB101/IL-1α-36D 141S」なる名称で微工
研条寄第1295号(FERM BP1295)として
寄託さている〕を利用して、サイトスペシフィックミュ
ータジェネシスに従い、以下の通り実施された。
即ち、上記プラスミドp trpIL−1α−36D・14
1Sより、C1aI-BamHIDNAフラグメント(527bp)
を切出し、参考例1と同じf1・IL−1β1ppTのC1a
I-BamHI長鎖フラグメントとライゲーションして、f1
・IL−1α−36D・141Sを得た。これからヘル
パーファージM13KO7(宝酒造)を感染させること
により、一本鎖DNAを得、これをミュータジェネシス
の鋳型とした。
1Sより、C1aI-BamHIDNAフラグメント(527bp)
を切出し、参考例1と同じf1・IL−1β1ppTのC1a
I-BamHI長鎖フラグメントとライゲーションして、f1
・IL−1α−36D・141Sを得た。これからヘル
パーファージM13KO7(宝酒造)を感染させること
により、一本鎖DNAを得、これをミュータジェネシス
の鋳型とした。
プライマーとして、合成オリゴヌクレオチド〔5′−A
AGGGTATCGATTATGATGAGGATCA
TC−3′〕を用い、参考例1と同様にオリゴヌクレオ
チド−ダイレクテッドインビトロミュータジェネシスを
用いて、サイトスペシフィック−ミュータジェネシスを
行なった。
AGGGTATCGATTATGATGAGGATCA
TC−3′〕を用い、参考例1と同様にオリゴヌクレオ
チド−ダイレクテッドインビトロミュータジェネシスを
用いて、サイトスペシフィック−ミュータジェネシスを
行なった。
エシェリヒア・コリ(E.coli)MV1184(宝酒造)
にトランスフオームされたクローンからssDNAを得、
ジデオキシチェインターミネィション法によりDNAシ
ークエンシングを行ない、目的の遺伝子の変異した組換
え体(形質転換体)f1・IL−1α−Δ(1−14)
・36D・141S/E.coli MV1184を得た。
にトランスフオームされたクローンからssDNAを得、
ジデオキシチェインターミネィション法によりDNAシ
ークエンシングを行ない、目的の遺伝子の変異した組換
え体(形質転換体)f1・IL−1α−Δ(1−14)
・36D・141S/E.coli MV1184を得た。
このプラスミドは前記式(α)のアミノ酸配列の1−1
4位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがAsp
で、141位YがSerであるポリペプチド発現プラスミ
ドである。
4位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがAsp
で、141位YがSerであるポリペプチド発現プラスミ
ドである。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業技術研究所
(微工研)に「Escherichia coli MV 1184/fl.IL-1α
・Δ(1-14)36D.141S」なる表示で寄託されており、微
工研条寄第2433号(FERMBP−2433)とし
て寄託されている。
(微工研)に「Escherichia coli MV 1184/fl.IL-1α
・Δ(1-14)36D.141S」なる表示で寄託されており、微
工研条寄第2433号(FERMBP−2433)とし
て寄託されている。
上記プラスミドを用いて、参考例1と略々同様にして、
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なっ
た。
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なっ
た。
かくして、目的の誘導体[IL−1α−Δ(1−14)
・36D・141S]を得た。
・36D・141S]を得た。
その比活性は1.0×106GIF単位/mg蛋白であっ
た。
た。
IL−1α誘導体の確認 (1)アミノ酸組成 参考例1の(1)と同様にして、上記で得たIL−1
α誘導体のアミノ酸組成を分析した。
α誘導体のアミノ酸組成を分析した。
Pheを7として得られた結果は下記第2表に示す通りで
ある。
ある。
(2) アミノ酸配列 参考例1の(2)と同様にして、上記で得たIL−1
α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。
α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。
その結果、N末端域15個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
であった。
Met-Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-As
p-Ala-Leu 以上のことより、得られた誘導体には確かに前記式
(α)で表わされるIL−1αのアミノ酸配列の1−1
4位アミノ酸配列が欠失されていることが確認された。
p-Ala-Leu 以上のことより、得られた誘導体には確かに前記式
(α)で表わされるIL−1αのアミノ酸配列の1−1
4位アミノ酸配列が欠失されていることが確認された。
参考例3 IL−1α誘導体[Δ(1−15)]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例は、IL−1βサイトスペシフィック−ミュータ
ジェネシス用ベクターf1・IL−1β1ppT〔Biochem.
Biophys.Res.Commun.,150,1106-1114(1988)〕を利用
し、まず該ベクターf1・IL−1β1ppTをEcoRIで切
断し、DNAポリメラーゼI(クレノー断片)で処理
し、セルフライゲーションすることによってEcoRIサイ
トを欠落させたf1・IL−1βlppTΔRIを作成し、
このプラスミドからHpaI-BamHI長鎖フラグメントを切り
だした。
ジェネシス用ベクターf1・IL−1β1ppT〔Biochem.
Biophys.Res.Commun.,150,1106-1114(1988)〕を利用
し、まず該ベクターf1・IL−1β1ppTをEcoRIで切
断し、DNAポリメラーゼI(クレノー断片)で処理
し、セルフライゲーションすることによってEcoRIサイ
トを欠落させたf1・IL−1βlppTΔRIを作成し、
このプラスミドからHpaI-BamHI長鎖フラグメントを切り
だした。
別に、プラスミドp trpIL−1α−113〔ヨーロッ
パ特許公開第237073号公報記載〕からEcoRI-BamH
I短鎖フラグメントを切りだし、これと上記HpaI-BamHI
長鎖フラグメントとを、合成リンカー[5′−AACT
AGTACGCAAGTTCACGTAAGGAGGT
TTAATATTATGAGAATCATCAAATA
CG−3′及び5′−AATTCGTATTTGATG
ATTCTCATAATATTAAACCTCCTTA
CGTGAACTTGCGTACTAGTT−3′]を
介して接続させて、目的の遺伝子を変異した組換え体
(形質転換体)f1・IL−1α・Δ(1−15)/E.
coli MV1184を得た。
パ特許公開第237073号公報記載〕からEcoRI-BamH
I短鎖フラグメントを切りだし、これと上記HpaI-BamHI
長鎖フラグメントとを、合成リンカー[5′−AACT
AGTACGCAAGTTCACGTAAGGAGGT
TTAATATTATGAGAATCATCAAATA
CG−3′及び5′−AATTCGTATTTGATG
ATTCTCATAATATTAAACCTCCTTA
CGTGAACTTGCGTACTAGTT−3′]を
介して接続させて、目的の遺伝子を変異した組換え体
(形質転換体)f1・IL−1α・Δ(1−15)/E.
coli MV1184を得た。
このプラスミドは、前記式(1)のアミノ酸配列の1−
15位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがAs
nで、141位YがCysの本発明IL−1α誘導体発現プ
ラスミドである。
15位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがAs
nで、141位YがCysの本発明IL−1α誘導体発現プ
ラスミドである。
IL−1α誘導体の製造 上記プラスミドを用いて、製造例1と略々同様にして、
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なっ
た。
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なっ
た。
即ち、上記プラストミドf1・IL−1α・Δ(1−1
5)を含む大腸菌(E.coli HB101)を実施例1と同じ条
件で培養(60l)後、遠心分離(16000×g)に
より集菌した。得られた菌体を1Mリン酸緩衝液(pH
6.0)に懸濁させ、一夜冷室に放置した後、0.01
Mリン酸緩衝液(pH6.0)に対して2日間透析した。
得られた透析液を遠心分離(16000×g)して上清
と沈渣を分離した。
5)を含む大腸菌(E.coli HB101)を実施例1と同じ条
件で培養(60l)後、遠心分離(16000×g)に
より集菌した。得られた菌体を1Mリン酸緩衝液(pH
6.0)に懸濁させ、一夜冷室に放置した後、0.01
Mリン酸緩衝液(pH6.0)に対して2日間透析した。
得られた透析液を遠心分離(16000×g)して上清
と沈渣を分離した。
更に得られた沈渣につき上記と同一操作を2回繰り返し
それぞれ上清を得た。得られた上清を合わせ、以下の清
掃操作に供した。
それぞれ上清を得た。得られた上清を合わせ、以下の清
掃操作に供した。
1L−1α誘導体の精製 まず上記で得た上清を、DEAE−HPLC[トーソ
ー社製、TSKゲルDEAE−5PWカラム(5.5×
20cm)使用]を用いて、以下の条件で精製した。
ー社製、TSKゲルDEAE−5PWカラム(5.5×
20cm)使用]を用いて、以下の条件で精製した。
カラム:TSKゲルDEAE−5PW(5.5×20c
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリス塩酸(pH8.0) 溶離液B:20mMトリス塩酸(pH8.0)+0.5M
NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 150 60 155 100 185 100 190 0 流速:30ml/分 上記において、リテンションタイム88〜93分(これ
をフラクションAとよぶ)及び99〜103分(これを
フラクションBとよぶ)をそれぞれ集め、別々に限外
過(YM−5メンブラン使用)して濃縮した後、ゲル
過HPLC[トーソー社製、TSKゲルG−2000S
WGカラム(21.5×600mm)使用、溶離液PBS
−]で精製した。
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリス塩酸(pH8.0) 溶離液B:20mMトリス塩酸(pH8.0)+0.5M
NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 150 60 155 100 185 100 190 0 流速:30ml/分 上記において、リテンションタイム88〜93分(これ
をフラクションAとよぶ)及び99〜103分(これを
フラクションBとよぶ)をそれぞれ集め、別々に限外
過(YM−5メンブラン使用)して濃縮した後、ゲル
過HPLC[トーソー社製、TSKゲルG−2000S
WGカラム(21.5×600mm)使用、溶離液PBS
−]で精製した。
上記で精製したフラクションAを更に2M酢酸でpH4と
した後、SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルS
P−5PW(21.5×150mmカラム]に付し、下記
条件で溶出させた。
した後、SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルS
P−5PW(21.5×150mmカラム]に付し、下記
条件で溶出させた。
カラム:TSKゲルSP−5PW(21.5×150m
m、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 110 45 115 100 130 100 135 0 流速:3ml/分 リテンションタイム87〜93分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH6.0)の溶液組成となるように
緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を得た。
m、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 110 45 115 100 130 100 135 0 流速:3ml/分 リテンションタイム87〜93分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH6.0)の溶液組成となるように
緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を得た。
IL−1α誘導体の確認 (1)上記で得た精製品のアミノ酸分析を、製造例1の
(1)と同様にして実施した。
(1)と同様にして実施した。
pheを7として得られた結果は下記第3表に示す通りで
ある。
ある。
(2)参考例1の(2)と同様にして、上記で得たIL−
1α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。その結
果、N末端域23個のアミノ酸配列は以下の通りであっ
た。
1α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。その結
果、N末端域23個のアミノ酸配列は以下の通りであっ
た。
Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-Asp-Al
a-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asn-Asp- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位ア
ミノ酸配列が欠失されており且つXがAsnであることが
確認された。
a-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asn-Asp- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位ア
ミノ酸配列が欠失されており且つXがAsnであることが
確認された。
(3)また上記で得たフラクションBについて、フラク
ションAと同様にして精製し、精製品のアミノ酸分析を
同様に実施した。Pheを7として得られた結果は下記第
4表に示す通りである。
ションAと同様にして精製し、精製品のアミノ酸分析を
同様に実施した。Pheを7として得られた結果は下記第
4表に示す通りである。
(4)また上記フラクションBの精製品につき、参考例1
の(2)と同様にしてN末端域アミノ酸配列を分析した
結果、N末端域23個にアミノ酸配列は以下の通りであ
った。
の(2)と同様にしてN末端域アミノ酸配列を分析した
結果、N末端域23個にアミノ酸配列は以下の通りであ
った。
Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-Asp-Al
a-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asp-Asp- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わさ
れるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位アミ
ノ酸配列が欠失されており且つXがAspであることが確
認された。
a-Leu-Asn-Gln-Ser-Ile-Ile-Arg-Ala-Asp-Asp- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わさ
れるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位アミ
ノ酸配列が欠失されており且つXがAspであることが確
認された。
参考例4 IL−1α誘導体[Δ(1−15)・36D・141
S]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例はプラスミドp trpIL−1α・36D・141
Sを利用して、サイトスペシフィック−ミュータジェネ
シスに従い、以下の通り実施された。即ち、プラスミド
p trpIL−1α・36D・141Sより、ClaI-BamHI
DNAフラグメント(527bp)を切出し、実施例1と
同じf1・IL−1βlppTのClaI-BamHI長鎖フラグメ
ントとライゲーションしてf1・IL−1α・36D・
141Sを得た。これからヘルパーファージM13KO
7(宝酒造)を感染させて、一本鎖DNA(ssDNA)
を得、これをミュータジェネシスの鋳型とした。
S]の製造 IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製 この例はプラスミドp trpIL−1α・36D・141
Sを利用して、サイトスペシフィック−ミュータジェネ
シスに従い、以下の通り実施された。即ち、プラスミド
p trpIL−1α・36D・141Sより、ClaI-BamHI
DNAフラグメント(527bp)を切出し、実施例1と
同じf1・IL−1βlppTのClaI-BamHI長鎖フラグメ
ントとライゲーションしてf1・IL−1α・36D・
141Sを得た。これからヘルパーファージM13KO
7(宝酒造)を感染させて、一本鎖DNA(ssDNA)
を得、これをミュータジェネシスの鋳型とした。
プライマーとして、合成オリゴヌクレオチド 〔5′−GTATCGATAATGAGAATCATC
−3′〕を用い、実施例1と同様にオリゴヌクレオチド
−ダイレクテッドインビトロミュータジェネシスキット
(アマシャム社)を用いて、サイトスペシフィック−ミ
ュータジェネシスを行なった。
−3′〕を用い、実施例1と同様にオリゴヌクレオチド
−ダイレクテッドインビトロミュータジェネシスキット
(アマシャム社)を用いて、サイトスペシフィック−ミ
ュータジェネシスを行なった。
エシェリヒア・コリMV1184にトランスフォームさ
れたクローンからSSDNAを得、ジデオキシチェインタ
ーミネィション法によりDNAシークエンシングを行な
い、目的の遺伝子の変異した組換え体(形質転換体)f
1・IL−1αΔ(1−15)・36D・141S/
E.coliMV1184を得た。
れたクローンからSSDNAを得、ジデオキシチェインタ
ーミネィション法によりDNAシークエンシングを行な
い、目的の遺伝子の変異した組換え体(形質転換体)f
1・IL−1αΔ(1−15)・36D・141S/
E.coliMV1184を得た。
更に、大量培養用の発現ベクターを次のように作成し
た。即ち、まず前記f1・IL−1βlppTをMluI及びS
alIで切断し、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメ
ント)で処理し、T4DNAリガーゼでライゲートし、
f1・IL−1βlppTΔMSを得た。これを更にEcoR
I、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメント)、セ
ルフライゲーションを行ない、次にAatII、T4DNA
ポリメラーゼ、BglIIリンカー(pGAAGATCTT
C)処理し、AatIIサイトをBgIIIサイトに変換した。同
様に、SalI、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメン
ト)、XbaIリンカー(pGCTCTAGAGC)処理
し、SalIサイトをXbaIサイトに変えた。これからClaI-B
amHIDNA長鎖フラグメント(5.5kb)を切出し、先
のf1・IL−1αΔ(1−15)・36D・141S
からのClaI-BamHIDNAフラグメント(482bp)とラ
イゲーションして、f1・IL−1αΔ(1−15)・
36D・141SA(AatII→BglII,SalI→XbaI)を得
た。これから1109bp BglII-XbaIDNAフラグメン
トを切出した。
た。即ち、まず前記f1・IL−1βlppTをMluI及びS
alIで切断し、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメ
ント)で処理し、T4DNAリガーゼでライゲートし、
f1・IL−1βlppTΔMSを得た。これを更にEcoR
I、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメント)、セ
ルフライゲーションを行ない、次にAatII、T4DNA
ポリメラーゼ、BglIIリンカー(pGAAGATCTT
C)処理し、AatIIサイトをBgIIIサイトに変換した。同
様に、SalI、DNAポリメラーゼ(クレノーフラグメン
ト)、XbaIリンカー(pGCTCTAGAGC)処理
し、SalIサイトをXbaIサイトに変えた。これからClaI-B
amHIDNA長鎖フラグメント(5.5kb)を切出し、先
のf1・IL−1αΔ(1−15)・36D・141S
からのClaI-BamHIDNAフラグメント(482bp)とラ
イゲーションして、f1・IL−1αΔ(1−15)・
36D・141SA(AatII→BglII,SalI→XbaI)を得
た。これから1109bp BglII-XbaIDNAフラグメン
トを切出した。
別に、pAT153のClaIサイトをBglIIサイトに、ま
たDraIサイトをXbaIサイトに置き換え、BglII及びXbaI
で切断して得た2514bpのBglII-XbaI長鎖フラグメン
トと、先の1109bpのBglII-XbaIフラグメントをライ
ゲートし、目的の組換え体pAT・IL−1αΔ(1−
15)・36D・141Sを得た。
たDraIサイトをXbaIサイトに置き換え、BglII及びXbaI
で切断して得た2514bpのBglII-XbaI長鎖フラグメン
トと、先の1109bpのBglII-XbaIフラグメントをライ
ゲートし、目的の組換え体pAT・IL−1αΔ(1−
15)・36D・141Sを得た。
このプラスミドは、前記式(1)のアミノ酸配列の1−
15位アミノ酸配列を欠落しており(但し、この組換え
体を培養して蛋白質を作らせて、翻訳開始コドンに由来
するMetが付加した蛋白質ができる場合は、実際上1−
14位アミノ酸配列が欠落したポリペプチドができ
る)、且つ36位XがAspで、141位YがSerの本発明
IL−1α誘導体発現プラスミドである。
15位アミノ酸配列を欠落しており(但し、この組換え
体を培養して蛋白質を作らせて、翻訳開始コドンに由来
するMetが付加した蛋白質ができる場合は、実際上1−
14位アミノ酸配列が欠落したポリペプチドができ
る)、且つ36位XがAspで、141位YがSerの本発明
IL−1α誘導体発現プラスミドである。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業研究所(微工
研)に、「Escherichia coli HB101/pAT IL-1αΔ(1-1
5)36D141S」なる表示で、微工研条寄第2483号(F
ERMBP−2483)として寄託されている。
研)に、「Escherichia coli HB101/pAT IL-1αΔ(1-1
5)36D141S」なる表示で、微工研条寄第2483号(F
ERMBP−2483)として寄託されている。
形質転換体の培養 上記形質転換体をテトラサイクリン10μg/mlを含む
下記組成のLB培地600mlに摂取し、37℃で一晩振
盪培養して前培養液を得た。
下記組成のLB培地600mlに摂取し、37℃で一晩振
盪培養して前培養液を得た。
<LB培地組成> バクト・トリプトン(ディフコ社) 10g/l バクト・イースト抽出物(同上社) 5g/l NaCl(和光純薬社) 10g/l 上記前培養液600mlを、下記組成の生産培地30lに
接種し、50l容ジャーファーメンター(日立製作所)
で36.5℃にて16時間、通気量(1VVM)、攪拌
数(300rpm)の条件で培養した。
接種し、50l容ジャーファーメンター(日立製作所)
で36.5℃にて16時間、通気量(1VVM)、攪拌
数(300rpm)の条件で培養した。
<生産培地組成> Na2HPO4・12H2O 6 g/l KH2PO4 3 g/l NaCl 0.5g
/l NH4Cl 1 g/l カゼイン酸加水分解物(シグマ社) 10 g
/l バクト−イースト抽出物 0.5g
/l MnCl2・4H2O 2.5mg/ml L−システィン・HCl 75 mg
/ml L−プロリン 75 mg
/ml L−ロイシン 75 mg
/ml 4N NaOHにてpHを7.4に調整後、121℃で3
0分間オートクレーブ処理し、次いで下記各成分の別滅
菌液を接種時に無菌的に培地に添加する。
/l NH4Cl 1 g/l カゼイン酸加水分解物(シグマ社) 10 g
/l バクト−イースト抽出物 0.5g
/l MnCl2・4H2O 2.5mg/ml L−システィン・HCl 75 mg
/ml L−プロリン 75 mg
/ml L−ロイシン 75 mg
/ml 4N NaOHにてpHを7.4に調整後、121℃で3
0分間オートクレーブ処理し、次いで下記各成分の別滅
菌液を接種時に無菌的に培地に添加する。
<別滅菌液組成> 1M MgSO4・4H20 2 ml/l 1M CaCl2・2H20 0.1ml/l 7.5mg/lチアミン・HCl 1 ml/l 40% グルコース 18.75ml
/l 培養後、遠心分離(16000×g)により集菌し、得
られた菌体を1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に懸濁さ
せ、一夜冷室に放置した後、10mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に対して2日間透析した。得られた透析液
を遠心分離(16000×g)して上清と沈渣を分離
し、更に得られた沈渣に上記と同一操作を繰り返して、
上清を得た。得られた各上清を合わせ、以下の精製操作
所に供した。
/l 培養後、遠心分離(16000×g)により集菌し、得
られた菌体を1Mリン酸緩衝液(pH6.0)に懸濁さ
せ、一夜冷室に放置した後、10mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に対して2日間透析した。得られた透析液
を遠心分離(16000×g)して上清と沈渣を分離
し、更に得られた沈渣に上記と同一操作を繰り返して、
上清を得た。得られた各上清を合わせ、以下の精製操作
所に供した。
IL−1α誘導体の精製 まず上記で得た上清を、2M酢酸を用いてpH3に調節
した後、SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルS
P−5PW(5.5×20cm)使用]を用いて、以下の
条件で精製した。
した後、SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルS
P−5PW(5.5×20cm)使用]を用いて、以下の
条件で精製した。
カラム:TSKゲルSP−5PW(5.5×20cm、ト
ーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 90 30 95 100 125 100 130 0 流速:30ml/分 上記において、リテンションタイム70〜75分の分画
を集め、これを1Mトリス塩酸緩衝液でpH8.1に調整
した後、DEAE−HPLC[トーソー社製、TSKゲ
ルDEAE−5PWカラム(5.5×20cm)に付し、
下記条件で溶出させた。
ーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 30 0 90 30 95 100 125 100 130 0 流速:30ml/分 上記において、リテンションタイム70〜75分の分画
を集め、これを1Mトリス塩酸緩衝液でpH8.1に調整
した後、DEAE−HPLC[トーソー社製、TSKゲ
ルDEAE−5PWカラム(5.5×20cm)に付し、
下記条件で溶出させた。
カラム:TSKゲルDEAE−5PW(5.5×20c
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリス塩酸(pH8.0) 溶離液B:20mMトリス塩酸(pH8.0)+0.5M
NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 140 60 145 100 165 100 170 0 流速:30ml/分 リテンションタイム92〜96分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって濃縮した後、ゲ
ル過HPLC[トーソー社製、TSKゲルG−200
0SWGカラム(21.5×600mm)使用、溶離液P
BS−]で精製した。
m、トーソー社製) 溶離液A:20mMトリス塩酸(pH8.0) 溶離液B:20mMトリス塩酸(pH8.0)+0.5M
NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 140 60 145 100 165 100 170 0 流速:30ml/分 リテンションタイム92〜96分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって濃縮した後、ゲ
ル過HPLC[トーソー社製、TSKゲルG−200
0SWGカラム(21.5×600mm)使用、溶離液P
BS−]で精製した。
上記で精製したものを、更に2M酢酸でpH4とした後、
SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルSP−5P
W(21.5×150mm)カラム]に付し、下記条件で
溶出させた。
SP−HPLC[トーソー社製、TSKゲルSP−5P
W(21.5×150mm)カラム]に付し、下記条件で
溶出させた。
カラム:TSKゲルSP−5PW(21.5×150m
m、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 110 45 115 100 130 100 135 0 流速:30ml/分 リテンションタイム87〜90分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7.0)の溶液組成となるように
緩衝液を交換しつつ濃縮して、精製品を得た。
m、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0) 溶離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5.0)+0.
5M NaCl 濃度勾配: 時間(分) %B 0 0 20 0 110 45 115 100 130 100 135 0 流速:30ml/分 リテンションタイム87〜90分の分画を集め、限外
過(YM−5メンブラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7.0)の溶液組成となるように
緩衝液を交換しつつ濃縮して、精製品を得た。
IL−1α誘導体の確認 (1)上記で得た精製品のアミノ酸分析を、実施例1の
(1)と同様にして実施した。
(1)と同様にして実施した。
Pheを7として得られた結果は下記第5表に示す通りで
ある。
ある。
(2)参考例1の(2)と同様にして、上記で得たIL−
1α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。
1α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析した。
その結果、N末端域15個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
であった。
Met-Arg-Ile-Ile-Lys-Tyr-Glu-Phe-Ile-Leu-Asn-Asp-Al
a-Leu-Asn- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1αのアミノ酸配列の1−15位アミノ酸
配列が欠失されていることが確認された。
a-Leu-Asn- 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1αのアミノ酸配列の1−15位アミノ酸
配列が欠失されていることが確認された。
参考例5 IL−1β誘導体[24−153]の製造 発現プラスミドの作製 ヒトIL−1βをコードする遺伝子を保有するプラスミ
ドp trpGIF−α〔ヨーロッパ特許公開:EPO18
7991号参照、これで形質転換された大腸菌は「Esch
erichia coli χ1776/p trpGIF−α」なる名称で、
1985年12月12日に工業技術院微生物工業研究所
に、微工研条寄第949号(FERM BP−949)
として寄託されている〕を利用し、以下に示す方法に従
い、所望のポリペプチド発現プラスミドを構築した。
ドp trpGIF−α〔ヨーロッパ特許公開:EPO18
7991号参照、これで形質転換された大腸菌は「Esch
erichia coli χ1776/p trpGIF−α」なる名称で、
1985年12月12日に工業技術院微生物工業研究所
に、微工研条寄第949号(FERM BP−949)
として寄託されている〕を利用し、以下に示す方法に従
い、所望のポリペプチド発現プラスミドを構築した。
即ち、p trpGIF−αを制限酵素NdeI及びSaIIで切断
後、IL−1βの24番目以降のアミノ酸配列をコード
している領域を含む781bpのDNA断片をアガロース
ゲル電気泳動により単離した。このDNA断片をDNA
ポリメラーゼI(クレノー断片)を用いて、制限酵素Nd
eI及びSalI切断部位を平滑末端とした。
後、IL−1βの24番目以降のアミノ酸配列をコード
している領域を含む781bpのDNA断片をアガロース
ゲル電気泳動により単離した。このDNA断片をDNA
ポリメラーゼI(クレノー断片)を用いて、制限酵素Nd
eI及びSalI切断部位を平滑末端とした。
一方、5′−CGATAATG−3′及び5′−CAT
TAT−3′の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナー
ゼによりリン酸化し、これを先の平滑末端にしたDNA
断片に4DNAリガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI
及びBamHIで切断し、アガローズゲル電気泳動を行ない
510bpのDNA断片を単離精製した。
TAT−3′の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナー
ゼによりリン酸化し、これを先の平滑末端にしたDNA
断片に4DNAリガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI
及びBamHIで切断し、アガローズゲル電気泳動を行ない
510bpのDNA断片を単離精製した。
また、プラスミドpTM1を制限酵素ClaI及びBamHIで
切断後、アガロースゲル電気泳動を行なって、trpプロ
モーターを含む約4.4kbpのDNA断片を単離精製し
た。このDNA断片と、先で得られた510bpのClaI−
BamHIDNA断片とをT4DNAリガーゼを用いて連結
させ、エシェリヒア・コリHB101にトランスフォー
ムさせ、目的のトランスフォーマントを、ボイリング法
(boiling method)により得られるプラスミドDNAの
制限酵素分析により選択した〔T.Maniatis,E.F.Fritsch
and J.Sambrook,Molecular Cloning,pp 366,(1982)Col
d Spring Harbor Laboratory〕。
切断後、アガロースゲル電気泳動を行なって、trpプロ
モーターを含む約4.4kbpのDNA断片を単離精製し
た。このDNA断片と、先で得られた510bpのClaI−
BamHIDNA断片とをT4DNAリガーゼを用いて連結
させ、エシェリヒア・コリHB101にトランスフォー
ムさせ、目的のトランスフォーマントを、ボイリング法
(boiling method)により得られるプラスミドDNAの
制限酵素分析により選択した〔T.Maniatis,E.F.Fritsch
and J.Sambrook,Molecular Cloning,pp 366,(1982)Col
d Spring Harbor Laboratory〕。
形質転換体の培養 上記形質転換体(E.coli HB 101/p trpGIF−α−24
−153)を、アンピシリン50μg/ml及びL−トリ
プトファン20μg/mIを含むLB培地(1%トリプト
ン、0.5%酵母エキス及び0.5%NaCl)10ml
中で、37℃で一晩浸盪培養し、この1mlをアンピシリ
ン50μg/ml及び1%カザミノ酸を含むM9最小培地 [0.6%Na2HPO4、0.3%KH2PO4、0.05%Na
Cl、0.1%NH4Cl、2mM MgSO4、0.
2%グルコース及び0.1mM CaCl2]50mlに
植菌し、37℃で振盪培養し、550nmでの吸光度(O
D)が1.0となった時点で菌体を集め、15%シュー
クロース−50mMトリスHCl(pH8.0)−50m
M EDTA(pH8.0)の溶液5mlに懸濁させ、10
mg/mlリゾチーム[10mMトリスHCl(pH8)で溶
解した溶液]500μlを加え、更に0.3%トリトン
X100−187.5mM EDTA(pH8.0)−1
50mMトリスHCl(pH8.0)の溶液5mlを加え、
室温で15分間放置後、更によく懸濁させ、遠心分離に
よつてGIF活性を有する菌体抽出物上清を得た。
−153)を、アンピシリン50μg/ml及びL−トリ
プトファン20μg/mIを含むLB培地(1%トリプト
ン、0.5%酵母エキス及び0.5%NaCl)10ml
中で、37℃で一晩浸盪培養し、この1mlをアンピシリ
ン50μg/ml及び1%カザミノ酸を含むM9最小培地 [0.6%Na2HPO4、0.3%KH2PO4、0.05%Na
Cl、0.1%NH4Cl、2mM MgSO4、0.
2%グルコース及び0.1mM CaCl2]50mlに
植菌し、37℃で振盪培養し、550nmでの吸光度(O
D)が1.0となった時点で菌体を集め、15%シュー
クロース−50mMトリスHCl(pH8.0)−50m
M EDTA(pH8.0)の溶液5mlに懸濁させ、10
mg/mlリゾチーム[10mMトリスHCl(pH8)で溶
解した溶液]500μlを加え、更に0.3%トリトン
X100−187.5mM EDTA(pH8.0)−1
50mMトリスHCl(pH8.0)の溶液5mlを加え、
室温で15分間放置後、更によく懸濁させ、遠心分離に
よつてGIF活性を有する菌体抽出物上清を得た。
IL−1β誘導体の精製及び同定 参考例1の及びと同様にして、クロマトグラフィー
操作を行なって精製し、得られる濃縮精製品につき等電
点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、これが前記
式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸配列の24
番目から153番目のアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドであることを確認した。
操作を行なって精製し、得られる濃縮精製品につき等電
点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、これが前記
式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸配列の24
番目から153番目のアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドであることを確認した。
参考例6 IL−1β誘導体[1−82]の製造 発現プラスミドの作製 参考例5に示したp trpGIF−αを、制限酵素PvuIIで
切断後、IL−1βの1番目から82番目までのアミノ
酸配列をコードしている領域を含む約2.9kbpのDN
A断片をアガロースゲル電気泳動により単離精製した。
切断後、IL−1βの1番目から82番目までのアミノ
酸配列をコードしている領域を含む約2.9kbpのDN
A断片をアガロースゲル電気泳動により単離精製した。
一方、XbaIリンカー[5′−CTCTAGAG−3′]
の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナーゼによりリン
酸化し、これを上記で得られたDNA断片にT4DNA
リガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI及びXbaIで切断
し、アガロースゲル電気泳動を行ない250bpのDNA
断片を単離精製した。
の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナーゼによりリン
酸化し、これを上記で得られたDNA断片にT4DNA
リガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI及びXbaIで切断
し、アガロースゲル電気泳動を行ない250bpのDNA
断片を単離精製した。
また、プラスミドpTM1を制限酵素BamHIで切断後、
DNAポリメラーゼI(クレノウ断片)を用いて、制限
酵素BamHI切断部位を平滑末端とした。続いてこのDN
A断片にT4ポリヌクレオチドキナーゼによりリン酸化
したXbaIリンカー[5′−CTCTAGAGー3′]を
T4DNAリガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI及び
XbaIで切断し、trpプロモーター等を含むDNA断片を
アガロースゲル電気泳動により単離精製した。
DNAポリメラーゼI(クレノウ断片)を用いて、制限
酵素BamHI切断部位を平滑末端とした。続いてこのDN
A断片にT4ポリヌクレオチドキナーゼによりリン酸化
したXbaIリンカー[5′−CTCTAGAGー3′]を
T4DNAリガーゼを用いて連結後、制限酵素ClaI及び
XbaIで切断し、trpプロモーター等を含むDNA断片を
アガロースゲル電気泳動により単離精製した。
このDNA断片と、先で得られた250bpのDNA断片
とをT4DNAリガーゼを用いて連結させ、エシェリヒ
ア・コリHB101にトランスフォームさせ、目的のト
ランスフォーマントを、ボイリング法により得られるプ
ラスミドDNAの制限酵素分析により選択した。
とをT4DNAリガーゼを用いて連結させ、エシェリヒ
ア・コリHB101にトランスフォームさせ、目的のト
ランスフォーマントを、ボイリング法により得られるプ
ラスミドDNAの制限酵素分析により選択した。
形質転換体の培養 上記形質転換体を参考例5と同様にして培養、処理し
て、GIF活性を有する菌体抽出物上清を得た。
て、GIF活性を有する菌体抽出物上清を得た。
IL−1β誘導体の精製及び同定 参考例5のと同様にして精製し、得られる濃縮精製品
につき等電点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、
これが前記式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸
配列の1番目から82番目のアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドであることを確認した。
につき等電点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、
これが前記式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸
配列の1番目から82番目のアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドであることを確認した。
実施例1 血小板減少症治療剤の調製 参考例2で得られたポリペプチド[IL−1α・Δ(1
−14)・36D・141S]の生理活性食塩水(GI
F活性として1×106単位/ml)に、ヒト血清アルブ
ミン(HSA)を0.5%となるように添加して、過
(0.22μmメンブランフィルター使用)後、これを
無菌的に1mlずつバイアル瓶に分注して、凍結乾燥し、
注射用製剤を調整した。
−14)・36D・141S]の生理活性食塩水(GI
F活性として1×106単位/ml)に、ヒト血清アルブ
ミン(HSA)を0.5%となるように添加して、過
(0.22μmメンブランフィルター使用)後、これを
無菌的に1mlずつバイアル瓶に分注して、凍結乾燥し、
注射用製剤を調整した。
かくして得られた製剤は、これを用時注射用蒸留水1ml
に溶解して利用される。
に溶解して利用される。
実施例2 薬理効果試験I(造血作用試験) この例は、本発明血小板減少症治療剤有効成分化合物の
薬理効果を試験したものである。
薬理効果を試験したものである。
この試験に用いたポリペプチドは以下の通りである。
IL−1α[36D・141S] (ヨーロッパ特許公開第237073号参照) IL−1α・[Δ(1−14)・36D・141S] IL−1αの1−14位アミノ酸配列を欠失させ、36
位AsnをAspに、141位CysをSerにそれぞれ置換したI
L−1α誘導体〔参考例2で得たもの〕 IL−1α・[16G・36D・141S] IL−1αの16位ArgをGlyに、36位AsnをAspに、1
41位CysをSerにそれぞれ置換したIL−1α誘導体
〔参照例1で得たもの〕 IL−1β[天然型IL−1β] (Biochem.Biophys.Res.Commun.,147(1),315-321(1987)
参照) また、この試験には静岡県実験動物農業協同組合より購
入した9周齢の雄性BALB/cマウスを用いた。
位AsnをAspに、141位CysをSerにそれぞれ置換したI
L−1α誘導体〔参考例2で得たもの〕 IL−1α・[16G・36D・141S] IL−1αの16位ArgをGlyに、36位AsnをAspに、1
41位CysをSerにそれぞれ置換したIL−1α誘導体
〔参照例1で得たもの〕 IL−1β[天然型IL−1β] (Biochem.Biophys.Res.Commun.,147(1),315-321(1987)
参照) また、この試験には静岡県実験動物農業協同組合より購
入した9周齢の雄性BALB/cマウスを用いた。
上記有効成分としてのポリペプチドは、之等をそれぞれ
マウス血清アルブミン100μg/ml含有注射用生理食
塩水「大塚製薬工場社製]にて所定の濃度に希釈して用
いた。
マウス血清アルブミン100μg/ml含有注射用生理食
塩水「大塚製薬工場社製]にて所定の濃度に希釈して用
いた。
試験開始日(0日)に実験用小動物X線照射装置(日立
MBR−1505R)を用いて、マウスに400RadX
線を全身照射して放射線による血小板減少症を誘発させ
た。
MBR−1505R)を用いて、マウスに400RadX
線を全身照射して放射線による血小板減少症を誘発させ
た。
その翌日より各供試試薬を連日13回皮下投与した。1
4日目に、マウスをエーテル麻酔し、開腹後に下大静脈
より採血し、マイクロティナー[ベクトンディッキンソ
ン(BECTON DICKINSON)社製]に血液を採取した。血球は
自動血球分析装置(オルソELT−8)により分析し
た。
4日目に、マウスをエーテル麻酔し、開腹後に下大静脈
より採血し、マイクロティナー[ベクトンディッキンソ
ン(BECTON DICKINSON)社製]に血液を採取した。血球は
自動血球分析装置(オルソELT−8)により分析し
た。
尚、実験は1群5匹のマウスを用いて行なった。
上記試験において、各供試試薬の各種投与量における1
4日目の血小板数(平均値±SE,103/mm3)の結
果を下記第6表に示す。
4日目の血小板数(平均値±SE,103/mm3)の結
果を下記第6表に示す。
尚、有意差検定は、溶媒投与群の値を対照としてスチュ
ーデンツTテストにより行なった。※はp≦0.001
を示す。
ーデンツTテストにより行なった。※はp≦0.001
を示す。
上記第6表より、無処置正常群の血小板数は1164±
10であるのに対し、溶媒投与群では447±52まで
血小板数が減少しているが、本発明有効成分(IL−1
及びそれらの誘導体)の投与群では、0.1μg/kgの
投与量から用量に依存して明白な血小板数の増加が認め
られ、従って之等が血小板減少症の治療に有効であるこ
とが判る。
10であるのに対し、溶媒投与群では447±52まで
血小板数が減少しているが、本発明有効成分(IL−1
及びそれらの誘導体)の投与群では、0.1μg/kgの
投与量から用量に依存して明白な血小板数の増加が認め
られ、従って之等が血小板減少症の治療に有効であるこ
とが判る。
実施例3 薬理効果試験(造血作用試験) 下記IL−1の誘導体を用いて実施例2と同一の薬理試
験を実施した。
験を実施した。
IL−1α[天然型] IL−1α[36D・141S] IL−1α[Δ(1−15)] (参考例3で得たIL−1α誘導体) IL−1α[Δ(1−15)・36D] (参考例3で得たIL−1α誘導体) IL−1α[Δ(1−15)・36D・141S] (参考例4で得たIL−1α誘導体) IL−1α[Δ(1−14)・36D・141S] (参考例2で得たIL−1α誘導体) 上記試験において、各供試試薬の各種投与量における1
4日目の血小板数(平均値±SE,×103/mm3)の
結果を下記第7表に、また好中球数(平均値±SE,×
103/mm3)の結果を下記第8表にそれぞれ示す。
4日目の血小板数(平均値±SE,×103/mm3)の
結果を下記第7表に、また好中球数(平均値±SE,×
103/mm3)の結果を下記第8表にそれぞれ示す。
実施例4 生物活性試験 IL−1の誘導体のGIF活性を求めた結果を下記第9
表に示す。
表に示す。
尚 表中SAは比活性をRAは相対活性を示す。
実施例5 発熱性試験 IL−1の誘導体の発熱性を試験するため、ラットを用
いた以下の実験を行なった。
いた以下の実験を行なった。
実験に用いたラットは6〜10週齢の雄性BDラット
(体重160〜250g)(日本チャールスリバー社)
である。
(体重160〜250g)(日本チャールスリバー社)
である。
IL−1誘導体は、それぞれ100μg/mlのラット血
清アルブミンを含むリン酸緩衝生理食塩水にて適当濃度
に希釈して供試液とした。また、対照としてはヒト血清
アルブミン(HSA)を使用した。
清アルブミンを含むリン酸緩衝生理食塩水にて適当濃度
に希釈して供試液とした。また、対照としてはヒト血清
アルブミン(HSA)を使用した。
上記供試液及び対照液の所定量を、予め体重測定したラ
ットに皮下投与し、投与直前並びに2、4及び6時間後
にそれぞれラットの直腸体温を、サーミスター温度集録
装置K923(宝工業株式会社製)により測定した。
ットに皮下投与し、投与直前並びに2、4及び6時間後
にそれぞれラットの直腸体温を、サーミスター温度集録
装置K923(宝工業株式会社製)により測定した。
供試物質として、各参考例で得られた本発明誘導体並び
に比較のためのIL−1β〔天然型、Biochem.Biophys.
Res.Commun.,147(1),315-321(1987)〕及びIL−1α
誘導体〔IL−1α[3D・141S]、前記式(A)
の36番目のアミノ酸(Asn)をAspに、141番目のア
ミノ酸(Cys)をSerに置換したもの、ヨーロッパ公開特
許第237073号〕のそれぞれを用いて得られた結果
(直腸温度が最も上昇する供試物質投与4時間の結果)
を第1図に示す。
に比較のためのIL−1β〔天然型、Biochem.Biophys.
Res.Commun.,147(1),315-321(1987)〕及びIL−1α
誘導体〔IL−1α[3D・141S]、前記式(A)
の36番目のアミノ酸(Asn)をAspに、141番目のア
ミノ酸(Cys)をSerに置換したもの、ヨーロッパ公開特
許第237073号〕のそれぞれを用いて得られた結果
(直腸温度が最も上昇する供試物質投与4時間の結果)
を第1図に示す。
第1図において、横軸は供試物質の投与量(μg/kg)
を、縦軸は供試液投与直前の直腸温度を基準(0)とし
た該温度変化値(Δ℃)を示し、また図中(1)は参考
例1で得た発明誘導体[IL−1α・16G・141
S]を、(2)参考例2で得た本発明誘導体[IL−1
α・Δ(1−14)・36D・141S]を、(3)は
天然型IL−1βを、(4)は上記ヨーロッパ公開特許
記載のIL−1α誘導体[IL−1α・36D・141
S]を、また(5)は対照とするHSAをそれぞれ示
す。
を、縦軸は供試液投与直前の直腸温度を基準(0)とし
た該温度変化値(Δ℃)を示し、また図中(1)は参考
例1で得た発明誘導体[IL−1α・16G・141
S]を、(2)参考例2で得た本発明誘導体[IL−1
α・Δ(1−14)・36D・141S]を、(3)は
天然型IL−1βを、(4)は上記ヨーロッパ公開特許
記載のIL−1α誘導体[IL−1α・36D・141
S]を、また(5)は対照とするHSAをそれぞれ示
す。
上記第1図より、IL−1α誘導体は、試験したいずれ
の投与量においても発熱は実質的に起こらず、発熱性が
顕著に低減されているとが明らかである。これに対して
IL−1βは、0.1μg/kgの投与量において既に発
熱が認められ、投与量増加に従い高い発熱性が観察され
る。またIL−1α・36D・141Sは、0.1μg
/kg、1μg/kg及び10μg/kgの投与量では発熱は
認められないが、100μg/kgの投与では発熱性がみ
られる。
の投与量においても発熱は実質的に起こらず、発熱性が
顕著に低減されているとが明らかである。これに対して
IL−1βは、0.1μg/kgの投与量において既に発
熱が認められ、投与量増加に従い高い発熱性が観察され
る。またIL−1α・36D・141Sは、0.1μg
/kg、1μg/kg及び10μg/kgの投与量では発熱は
認められないが、100μg/kgの投与では発熱性がみ
られる。
また参考例2で得たIL−1α誘導体[IL−1α[Δ
(1−14)・36D・141S〕と共に、参考例3で
得たIL−1α誘導体〔IL−1α[Δ(1−15)]
及びIL−1α[Δ(1−15)・36D〕並びに参考
例4で得たIL−1α誘導体〔IL−1α[Δ(1−1
5)・36D・141S〕のそれぞれを用いて、上記と
同一試験を行なった結果を第2図に示す。
(1−14)・36D・141S〕と共に、参考例3で
得たIL−1α誘導体〔IL−1α[Δ(1−15)]
及びIL−1α[Δ(1−15)・36D〕並びに参考
例4で得たIL−1α誘導体〔IL−1α[Δ(1−1
5)・36D・141S〕のそれぞれを用いて、上記と
同一試験を行なった結果を第2図に示す。
図示中、(1)はIL−1α[Δ(1−15)]を、
(2)はIL−1α[Δ(1−15)・36D]を、
(3)はIL−1α[Δ(1−15)・36D・141
Sを、(4)はIL−1α[Δ(1−14)・36D・
141S]を(5)はIL−1αを、(6)はIL−1
α[36D]を、(7)はIL−1α[36D・141
S]を、また(8)は[71Ser]IL−1β〔ヨーロッ
パ公開特許第187991号参照〕をそれぞれ示す。
(2)はIL−1α[Δ(1−15)・36D]を、
(3)はIL−1α[Δ(1−15)・36D・141
Sを、(4)はIL−1α[Δ(1−14)・36D・
141S]を(5)はIL−1αを、(6)はIL−1
α[36D]を、(7)はIL−1α[36D・141
S]を、また(8)は[71Ser]IL−1β〔ヨーロッ
パ公開特許第187991号参照〕をそれぞれ示す。
実施例6 ヘモポイエチン−1活性試験 ヘモポイエチン−1(Hemopoietin-1)活性を、スタン
レーら(Stanley,E.R.etal.)の方法〔Cell,45,667-674
(1986)〕に準じて行なった。
レーら(Stanley,E.R.etal.)の方法〔Cell,45,667-674
(1986)〕に準じて行なった。
即ち、静動協より購入した雄性BALB/cマウスへ5
−フルオロウラシル150mg/kgを静脈内投与し、3日
後に大腿骨骨髄細胞(5−FU処置骨髄細胞)採取し
た。上記5一FU処置骨髄細胞1.5×105個に、一
定濃度(200U/ml)のマウスM−CSFと、種々の濃度
のIL−1α又はIL−1α誘導体を添加し、軟寒点培
地中にて培養し、7日目に培地中に形成されたコロニー
を計数した。尚、マウスM−CSFはLcell培養上清よ
り調製した。
−フルオロウラシル150mg/kgを静脈内投与し、3日
後に大腿骨骨髄細胞(5−FU処置骨髄細胞)採取し
た。上記5一FU処置骨髄細胞1.5×105個に、一
定濃度(200U/ml)のマウスM−CSFと、種々の濃度
のIL−1α又はIL−1α誘導体を添加し、軟寒点培
地中にて培養し、7日目に培地中に形成されたコロニー
を計数した。尚、マウスM−CSFはLcell培養上清よ
り調製した。
得られ結果を第10表に示す。
実施例7 臨床試験例 胃癌で肝、頚部リンパ節移転の認められるステージ2、
PS3の41才の女性にIL−1β誘導体[前記式
(B)の71位CysをにSerに置換したもの]の1×10
4単位(GIF単位)を、毎日1回、皮下投与し、その
血液像を調べた。
PS3の41才の女性にIL−1β誘導体[前記式
(B)の71位CysをにSerに置換したもの]の1×10
4単位(GIF単位)を、毎日1回、皮下投与し、その
血液像を調べた。
その結果を下記第11表に示す。
第11表に示す通り、投与1週間後より血小板数は増加
し、投与3週間後には投与前値の1.7倍にまで増加し
た。また白血球数も投与前値より1.8倍に増加した。
し、投与3週間後には投与前値の1.7倍にまで増加し
た。また白血球数も投与前値より1.8倍に増加した。
かくして、血小板数及び白血球数減少の改善効果が認め
られた。
られた。
第1図及び第2図は、IL−1誘導体の発熱性を調べた
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】インターロイキン1及びその誘導体から選
ばれる少なくとも1種を有効成分として含有する血小板
減少症治療剤。 - 【請求項2】有効成分がIL−1α[36D・141
S]である請求項1に記載の血小板減少症治療剤。 - 【請求項3】有効成分がIL−1α[Δ(1−14)・
36D・141S]である請求項1に記載の血小板減少
症治療剤。 - 【請求項4】有効成分がIL−1β[71S]である請
求項1に記載の血小板減少症治療剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1201870A JPH0649656B2 (ja) | 1988-08-04 | 1989-08-03 | 血小板減少症治療剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-195419 | 1988-08-04 | ||
JP19541988 | 1988-08-04 | ||
JP1201870A JPH0649656B2 (ja) | 1988-08-04 | 1989-08-03 | 血小板減少症治療剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02138224A JPH02138224A (ja) | 1990-05-28 |
JPH0649656B2 true JPH0649656B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=26509102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1201870A Expired - Lifetime JPH0649656B2 (ja) | 1988-08-04 | 1989-08-03 | 血小板減少症治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649656B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0676332B2 (ja) * | 1988-03-09 | 1994-09-28 | 大塚製薬株式会社 | インターロイキン‐1βの安定化組成物 |
ZA902663B (en) * | 1989-04-07 | 1991-12-24 | Syntex Inc | Interleukin-1 formulation |
JP2818834B2 (ja) * | 1991-08-12 | 1998-10-30 | 大塚製薬株式会社 | IL−1α安定化医薬製剤 |
JP2008024722A (ja) * | 1996-02-01 | 2008-02-07 | Chugai Pharmaceut Co Ltd | 血小板減少症の予防剤および治療剤 |
JP2017122049A (ja) * | 2014-05-14 | 2017-07-13 | 国立大学法人 東京大学 | インターロイキン1α(IL−1α)を含有する巨核球分化誘導及び血小板産生促進剤 |
-
1989
- 1989-08-03 JP JP1201870A patent/JPH0649656B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02138224A (ja) | 1990-05-28 |
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