JPH02138224A - 血小板減少症治療剤 - Google Patents

血小板減少症治療剤

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JPH02138224A
JPH02138224A JP1201870A JP20187089A JPH02138224A JP H02138224 A JPH02138224 A JP H02138224A JP 1201870 A JP1201870 A JP 1201870A JP 20187089 A JP20187089 A JP 20187089A JP H02138224 A JPH02138224 A JP H02138224A
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asp
leu
acid sequence
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中井 哲
Kimitoku Aihara
相原 公徳
Yoshikatsu Hirai
嘉勝 平井
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    • F02D41/1444Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases
    • F02D41/1454Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the characteristics of the combustion gases the characteristics being an oxygen content or concentration or the air-fuel ratio
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は血小板減少症治療剤に関する。
従来の技術 近年、ガンの治療技術は長足の進歩を示し、従来の外科
的手術に加えて、化学療法、放射線療法、免疫療法等の
進歩には著しいものがあるが、特に化学療法、放射線療
法はそれらの有効性に相俟って強い副作用を伴いがちで
ある。
即ち、化学療法剤に用いられる化学療法剤は、制ガン作
用を有するが正常組織等への悪影響はないか極少ないも
のであるのが理想的であるが、現在知られている化学療
法剤はいずれも強い骨髄抑制を惹起し、白血球や血小板
の減少を伴い、長期に亘る連続投与は不可能であり、こ
の副作用のために治療の中断を余儀なくされる弊害があ
る。また、放射線療法のためのX線やγ線の照射も、上
記化学療法剤と同様に骨髄等の造血組織に対する副作用
、殊に白血球や血小板等の減少が著しく、同様に治療の
中断が必要となる。
上記の如き癌化学療法や放射線療法の継続制限因子の一
つとなる血小板等の減少に対する対策としては、血小板
輸血(transfusion )や骨髄移植(bon
e marrow transplantation)
が知られティる。
しかし、上記輸血では血小板、白血球の寿命が短く、頻
繁に新鮮な血球を移入せねばならない不利がある。上記
骨髄移植とは、骨髄中の造血前駆細胞にある特定の造血
因子が働くことにより白血球、赤血球、血小板等の血球
細胞の産生が調節されることを利用して、骨髄細胞を体
外より補充して血球細胞の回復や減少を軽減させる方法
であり、これはある種の腫瘍の治療に画期的成果をもた
らし、根治的治療法の一つとして確立された。しかし、
この骨髄移植を行なう場合、患者に適合する骨髄の提供
者を見つけること自体が非常に困難で、うまく骨髄が入
手できてもその移植にも困難が伴われ、しかも移植され
た骨髄が生着し、造血を開始して白血球や血小板等を末
梢血中に産生ずるには通常数週間の時間がかかり、その
間患者は極めて厳しい生死の境界状態に置かれる不利が
ある。
以上の通り、ガンの化学療法や放射線療法時等に見られ
る血小板減少等の症状を改善するために行われる輸血、
骨髄移植には、各種の欠点があり、これらの問題を克服
するためには、患者自身の造血機能を高める必要があり
、造血促進作用を有する薬剤の研究開発が当業界で切望
されている現状にあるが、現在特に血小板産生を促進さ
せ得る薬剤は全(知られていない。
発明が解決しようとする問題点 上記現状に鑑み、本発明者らも斯界の要望に合致する血
小板減少等の症状改善のための薬剤の提供を目的として
鋭意研究を重ねてきた。その過程で、従来よりリンパ球
を活性化し、インターロイキン−2(IL−2)等の産
生や抗体の産生等を亢進させる作用を始めとして多様な
生物活性を示すことが明らかにされ、之等の生物活性よ
り医薬品としての応用研究が種々行なわれつつあるイン
ターロイキン−1(IL−1)及びその誘導体、並びに
本願人らが新たに開発したIL−1の誘導体が、実に驚
くべきことに血小板の減少を顕著に抑制する作用(血小
板増加作用)を有し、上記目的に合致する血小板減少症
治療剤として非常に有効であることを見出し、本発明を
完成した。
問題点を解決するための手段 即ち、本発明はIL−1及びその誘導体から選ばれる少
なくとも1種を有効成分として含有する血小板減少症治
療剤に係わる。
本発明の血小板減少症治療剤は、上記の通り、IL−1
及びその誘導体を有効成分とすることを必須の要件とし
、これに基づいて、顕著な血小板増加作用を発揮し、か
くして血小板減少症の治療に非常に有効である。
本発明治療剤の有効成分とするI L−1には、L A
 F (Lymphocyte Activating
 Factor)活性を有するポリペプチドをコードす
る遺伝子の塩基配列から同定された159個のアミノ酸
配列を有するIL−1α及び153個のアミノ配列を有
するIL−1β[Proc、 Natl、 Acad、
 Sci、、 Vol、 81゜7907−7911 
(1984) −Nature、 Vol、315.6
41(1985) 、Nucleic Ac1d Re
5earch、 Vol、13. (16)5869 
(1985)等参照〕の両者が含まれる。之等はその産
生細胞から通常の方法により抽出、単離される天然型で
あってもよく、また遺伝子工学的手法により得られる組
換え型であってもよい。
また上記IL−1の誘導体には、各種のものが含まれ、
その代表例としては本願人らの先の出願に係わる各種の
アミノ酸配列を有するrL−1α誘導体及びIL−1β
誘導体が包含される〔特願昭60−284699号(ヨ
ーロッパ特許公開187991号)、特願昭62−52
781号(ヨーロッパ特許公開第237967号)及び
特願昭62−57568号(ヨーロッパ特許公開第23
7073号)等参照〕。
上記IL−1α誘導体は、以下のものである。
式(A): Set−Ala−Pro−Phe−8er−Pbe−L
eu−5er−Asn−Val−Lys−Tyr−As
n−Phe−Met−Arg−I 1e−I 1e−L
ys−TyrGlu−Phe−I 1e−Leu−As
n−Asp−Ala−Leu−Asn−GinSer−
I 1e−I 1e−Arg−Ala−Asn−Asp
−Gln−Tyr−LeuThr−A1a7Ala−A
la−Leu−Hls−Asn−Leu−Asp−Gl
u−Ala−Val−Lys−Phe−Asp−Met
−Gly−Ala−Tyr−Lys−5er−9er−
Lys−Asp−Asp−Ala−Lys−11e−T
hr−Val−Ile−Leu−Arg−Ile−5e
r−Lys−Thr−Gln−Leu−Tyr−Val
−Thr−Ala−Gln−Asp−Glu−Asp−
Gln−Pro−Val−Leu−Leu−Lys−G
lu−Met−Pro−Glu−I 1e−Pro−L
ys−Thr−Ile−Thr−Gly−3er−Gl
u−Thr−Asn−Leu−Leu−Phe−Phe
−Trp−Glu−Thr−His−Gly−Thr−
Lys−Asn−Tyr−Phe−Thr−5er−V
al−Ala−Hls−Pro−Asn−Leu−Ph
e−Ile−Ala−Thr−Lys−Gln−Asp
−Tyr−Trp−Val−Cys−Leu−Ala−
Gly−Gly−Pro−Pro−3er−11e−T
hrAsp−Phe−Gin−11e−Leu−Glu
−Asn−Gln−Alaで表わされるIL−1αのア
ミノ酸配列の36位Asn及び141位Cysの少なく
とも一つのアミノ酸残基が欠失されているか又は他のア
ミノ酸残基で置換されている改変されたアミノ酸配列を
有する誘導体。
また、本発明者らは新たにIL−1α誘導体の合成に成
功しており、該誘導体は以下の特徴を有している。
即ち、下式(α): Ser−Ala−Pro−Phe−5er−Phe−L
eu−3er−Asn−VaILys−Tyr−Asn
−Phe−Met−Arg−11e−I 1e−Lys
−Tyr−Glu−Phe−11e−Leu−Asn−
Asp−Ala−Leu−Asn−Gln−3er−1
1e−11e−Arg−Ala−X −Asp−Gln
−Tyr−LeuThr−Ala−Ala−Ala−L
eu−His−Asn−Leu−Asp−Glu−Al
a−Val−Lys−Phe−Asp−Met−Gly
−Ala−Tyr−Lys−5er−5er−Lys−
Asp−Asp−Ala−Lys−11e−Thr−V
aII le−Leu−Arg−I le−5er−L
ys−Thr−Gln−Leu−TyrVal−Thr
−Ala−Gln−Asp−Glu−Asp−Gln−
Pro−Val−Leu−Leu−Lys−Glu−M
et−Pro−Glu−11e−Pro−Lys−Th
r−Ile−Thr−Gly−5er−Glu−Thr
−Asn−Leu−Leu−Phe−Phe−Trp−
Glu−Thr−His−Gly−Thr−Lys−A
snY  −Phe−Thr−5er−Val−Ala
−His−Pro−Asn−Leu−Phe−11e−
Ala−Thr−Lys−Gln−Asp−Tyr−T
rp−Val−Cys−Leu−Ala−Gly−Gl
y−Pro−Pro−5er−11e−ThrAsp−
Phe−Gln−11e−Leu−Glu−Asn−G
in−Ala〔上記においてX及びYは人体を構成する
α−アミノ酸残基を示す。〕 で表わされるIL−1α誘導体のアミノ酸配列において
、16位Argが欠失されていること、該16位Arg
が他のアミノ酸残基で置換されていること、1位Set
から14位Pheに至るアミノ酸配列が一欠失されてい
ること及び1位Serから15位Metに至るアミノ酸
配列が欠失されていることから選ばれる条件の少なくと
も1つを充足する改変されたアミノ酸配列を有する。
上記IL−1β誘導体としては、以下のものを例示でき
る。
式(B): Ala−Pro−Val−Arg−3er−Leu−A
sn−Cys−Thr−LeuArg−Asp−5er
−G In−G In−Lys−3er−Leu−Va
 1−Met−5er−Gly−Pro−Tyr−Gl
u−Leu−Lys−Ala−Leu−His−Leu
−Gln−Gly−Gln−Asp−Met−Glu−
Gln−Gln−Val−Val−Phe−5er−M
et−3er−Phe−Val−Gln−Gly−Gl
u−Glu−5er−Asn−Asp−Lys−11e
−Pro−Val−Ala−LeuGly−Leu−L
ys−Glu−Lys−Asn−Leu−Tyr−Le
u−5erCys−Val−Leu−Lys−Asp−
Asp−Lys−Pro−Thr−Leu−Gln−L
eu−Glu−8er−Val−Asp−Pro−Ly
s−Asn−TyrPro−Lys−Lys−Lys−
Met−Glu−Lys−Arg−Phe−ValPh
e−Asn−Lys−I 1e−Glu−I 1e−A
sn−Asn−Lys−LeuGlu−Phe−Glu
−5er−Ala−Gln−Phe−Pro−Asn−
TrpTyr−I 1e−5er−Thr−8er−G
ln−Ala−Glu−Asn−MetPro−Val
−Phe−Leu−Gly−Gly−Thr−Lys−
Gly−Gly−Gln−Asp−I 1e−Thr−
Asp−Phe−Thr−Met−Gln−Phe−V
al−5er−5er で表わされる■L−1βのアミノ酸配列において、下記
a)〜d)の条件の少なくとも1つを充足する改変され
たアミノ酸配列を有するIL−1β誘導体。
a)1位Ala、3位Val  4位Arg、5位5e
r8位Cys 、 11位Arg 、 30位H1s7
1位Cys  93位Lys 、 97位Lys  9
8位Arg 。
99位phe、103位Lys  120位Trp、1
21位Tyr及び153位Serカラ選ハレタ少なくと
も1つのアミノ酸残基が欠失されているか又は他のアミ
ノ酸残基で置換されていること、b)1位Alaから9
位Thrに至るアミノ酸配列又はその中の少なくとも1
つのアミノ酸残基が欠失されていること(但し上記aに
記載の1位Ala、3位Val  4位Arg、5位S
er及び8位Cysからなる群から選ばれたアミノ酸残
基の少なくとも1つが欠失されている場合を除く)、C
)103位Lysから153位Set ニ至ルアミノ酸
配列又はその中の少なくとも1つのアミノ酸残基が欠失
されていること(但し上記aに記載の103位LyS1
120位Trp、121位Tyr及び153位Serか
らなる群から選ばれたアミノ酸残基の少なくとも1つが
欠失されている場合を除く)、 d)上式(β)のN末端にアミノ酸残基又は下記式(B
′)で示される1′位Netから116′位Aspに至
るアミノ酸配列もしくはそのC末端側の一部のアミノ酸
配列が付加されていること、式(B′) Met−Ala−Glu−Val−Pro−Glu−L
eu−Ala−5er−GluMet−Met−Ala
−Tyr−Tyr−5er−Gly−Asn−Glu−
Asp−Asp−Leu−Phe−Phe−Glu−A
la−Asp−Gly−Pro−Lys−Gln−Me
t−Lys−Cys−3er−Phe−Gln−Asp
−Leu−AspLeu−Cys−Pro−Leu−A
sp−Gly−Gly−I 1e−Gln−LeuAr
g−11e−Ser−Asp−His−His−Tyr
−9er−Lys−GlyPhe−Arg−Gln−A
la−Ala−5er−Val−Val−Val−Al
a−Met−Asp−Lys−Leu−Arg−Lys
−Met−Leu−Va 1−Pro−Cys−Pro
−Gln−Thr−Phe−Gln−Glu−Asn−
Asp−LeuSer−Thr−Phe−Phe−Pr
o−Phe−Ile−Phe−Glu−GluGlu−
Pro−I 1e−Phe−Phe−Asp−Thr−
Trp−Asp−AsnGlu−Ala−Tyr−Va
l−His−Asp上記各式及び以下の本明細書におけ
るアミノ酸及びポリペプチドの表示は、IUPAC及び
IUPAC−IUBによる命名法又は規則における略号
乃至当該分野で慣用されている略号による表示法に従う
ものとする。
またアミノ酸残基の数及び位置は、欠落及び付加がある
場合であっても、全て前記式(A)[IL−1αの場合
]及び前記式(B)[IL−1βの場合]のアミノ酸配
列に従って表示するものとする。但しIL−1β誘導体
におけるアミノ酸残基の位置を示す数値の内ダッシュ(
′)を付したものは式(B′)のアミノ酸配列に従う。
上記IL−1の各誘導体は、IL−1α及びIL−1β
の各アミノ酸配列の特定位置の特定アミノ酸残基を他の
アミノ酸残基で置換したアミノ酸配列及び特定位置にア
ミノ酸残基を付加したアミノ酸配列のポリペプチドを包
含し、この置換及び付加を行ない得るアミノ酸残基は人
体蛋白質を構成するα−アミノ酸の残基であればいずれ
でもよく、特に中性アミノ酸残基が好適である。但しC
ysはそのSH基に基づき分子内又は分子間ジスルフィ
ド結合を形成することがあり、これを考慮すれば該アミ
ノ酸残基はCys以外の上記アミノ酸残基であるのが好
ましい。
IL−1α誘導体の場合、特に好ましい上記人体蛋白質
を構成するα−アミノ酸残基としては、例えば16位A
rgの場合はGlyを、36位Asn (7)場合はA
spを、141位置Cys (y)場合はSetをそれ
ぞれ例示できる。
またTL−1β誘導体の場合、同様の特に好ましいもの
としては、例えば4位Argの場合はGuy 。
Lys 、 Gin又はAspを、8位Cysの場合は
Set又ハA1aを、11位Arg (7)場合ハG1
nを、30位His (7)場合はTyrを、71位C
ys (y)場合は5erAla又はValを、93位
Lys (y)場合はLeu又はAspを、98位Ar
g (y)場合はLeuを、103位Lys (y)場
合はGinを、120位Trp (7)場合ハArgを
、121位Tyrの場合はGlnを、またN末端への付
加の場合は、Met  Leu  Arg又はAspを
それぞれ例示できる。
従来、IL−1α、IL−1β及び之等の誘導体はLA
F活性、腫瘍細胞増殖抑制活性(G I F活性)、コ
ロニー刺激因子(C8F)、インターフェロン(IFN
)、インターロイキン2(IL2)、インターロイキン
3 (IL−3)等の種々のサイト力イン(cytok
ine)類の産生促進活性、抗炎症活性、放射線障害防
止作用等を有し、例えば抗体産生促進やワクチンの効果
増強等の免疫系刺激剤、抗腫瘍剤、例えばC8F、IL
−2、IL−3等のサイトカイン産生促進剤、抗炎症剤
、放射線障害防止剤等の医薬品として有用であることが
知られているが、該IL−1が血小板増加作用(造血効
果)を有することは全く知られておらず、勿論この血小
板増加作用と上記公知の各種薬理効果との関連性につい
ても何ら報告はなく、該IL−1が血小板減少症治療剤
として利用できることは本発明者らにより初めて見出さ
れた事実である。
本発明治療剤において有効成分とする上記各種のIL−
1α誘導体及びI L−1β誘導体は、公知であるか又
は公知の遺伝子工学的手法により製造できる。即ち、前
記特定のポリペプチドをコードする遺伝子を利用して、
これを微生物のベクターに組込み該微生物細胞内で複製
、転写、翻訳させることにより所望の誘導体を製造でき
る。この方法は、特に大量生産が可能である点より有利
である。
上記方法において用いられる遺伝子は、通常の方法、例
えばホスファイト トリエステル法(Nature、 
310.105 (1984) )等の常法に従い、核
酸の化学合成により全合成することもできるが、IL−
1もしくはその前駆体をコードする遺伝子を利用して合
成するのが簡便であり、例えば該遺伝子より上記化学合
成手段を含む常法に従い、前記特定のアミノ酸配列をコ
ードする核酸配列に改変すること等により容易に製造で
きる。
IL−1又はその前駆体をコードする遺伝子としては公
知のものをいずれも利用できる〔例えば特開昭62−1
74022号公報参照〕。
上記核酸(塩基)配列の改変操作も公知方法に従えばよ
(、目的とするポリペプチドのアミノ酸配列に応じて実
施される〔遺伝子工学的手法としテハ、例えばMo1e
cular Cloning Co1d Spring
Harbor Laboratory (1982)参
照〕。
例えば、DNAの切断、結合、リン酸化等を目的とする
制限酵素、DNAリガーゼ、ポリヌクレオチドキナーゼ
、DNAポリメラーゼ等の各種の酵素処理等の常套手段
等が採用でき、それら酵素は市販品として容易に入手で
きる。之等各操作における遺伝子乃至核酸の単離、精製
も常法、例えばアガロース電気泳動法等に従えばよい。
また得られる遺伝子の複製は、一部後述するように通常
のベクターを利用する方法に従えばよい。また、所望の
アミノ酸配列をコードするDNA断片や合成リンカ−は
上記した化学合成により容易に製造できる。尚、上記に
おいて所望のアミノ酸に対応するコドンは自体公知であ
りまたその選択は任意でよく、例えば利用する宿主のコ
ドン使用頻度等を考慮した常法に従えばよい(Nucl
、 Ac1ds。
Res、、 9.43−74 (1981)参照〕。ま
タコれラノ核酸配列のコドンの一部改変には、例えば常
法通り、15〜30マ一程度の、所望の改変をコードす
る合成オリゴヌクレオチドからなるプライマーを用いた
サイト−スペシフィック ミュータジェネシス(Sit
e−8pecific Mutagenesis) [
Proc、 Natl。
Acad、 Sci、、 81.5662−5666 
(1984))等の方法を採用できる。
上記方法により得られる所望の遺伝子は、例えばマキサ
ム−ギルバートの化学修飾法[Maxam−Gilbe
rt、 Meth、 Enzym、、 65.499−
560 (19801やM13ファージを用いるジデオ
キシヌクレオチド鎖終結法[Messing、 J、 
and Vieira 、J、、 Gene。
(Y、 Gluzman、 Ce1l、 23.175
−182 (1981)]やチャイニーズ・ハムスター
卵巣細胞のジヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株(G、 U
rlaub and L、 A。
Chasin、 Proc、 Natl、 Acad、
 Sci、、 U、S、A、、 77゜4216−42
20 (1980)]等がよく用いられるがこれらに限
定はされない。を推動物細胞の発現ベクターとしては、
通常発現しようとする遺伝子の上流に位置するプロモー
ター、RNAのスプライス部位、ポリアデニル化部位及
び転写終了配列等を保有するものを使用でき、これは更
に必要により複製起源を保有していてもよい。該発現ベ
クターの例としては、SV40の初期プロモーターを保
有するp 3 V 2dhfr [S、 Subram
ani、 R,Mulligan andP、 Ber
g、 Mo1. Ce11. Biol、、 1. (
9)、 854−864(1981)]等を例示できる
がこれに限定されない。
真核微生物としては酵母が一般によく用いられ、その中
でもサツカロミセス属酵母を有利に利用できる。該酵母
等の真核微生物の発現ベクターとしては、例えば酸性ホ
スファターゼ遺伝子に対するプロモーターを持ツp A
M 82(A、 Miyanoharaet al、、
 Proc、 Natl、 Acad、 Sci、、 
U、S、A、、 80゜1−5 (1983))等を好
ましく利用できる。
原核生物の宿主としては、大腸菌や枯草菌が一般によく
用いられ、例えば該宿主菌中で複製可能なプラスミドベ
クターを用い、このベクター中に目的遺伝子が発現でき
るように、該遺伝子の上流にプロモーター及びSD(シ
ャイン・アンド・ダルガーノ)塩基配列、更に蛋白合成
開始に必要なATGを付与した発現プラスミドが使用で
きる。
上記宿主菌としての大腸菌としてはエシェリヒア、コリ
(Escherichia coli ) K 12株
等がよく用いられ、ベクターとしては一般にpBR32
2がよく用いられるが、これらに限定されず、公知の各
種の菌株及びベクターをいずれも利用できる。
プロモーターとしては、例えばトリプトファン・プロモ
ーター Ptプロモーター 1acプロモーター 1p
pプロモーター等を使用でき、いずれの場合にも目的遺
伝子を発現させ得る。
トリプトファン・プロモーターを用いる場合を例にとり
詳述すれば、発現ベクターとしてトリプトファン・プロ
モーター及びSD配列を持つベクターpTM1〔今本文
男、代謝、Vol、 22.289(1985)]を使
用し、SD配列の下流に存在する制限酵素C1aI部位
に、必要に応じてATGを付与した所望のポリペプチド
をコードする遺伝子を連結させればよい。尚、直接発現
系に限らず、例えばβ−ガラクトシダーゼやβ−ラクタ
マーゼ等を利用する融合蛋白質発現系によることもでき
る。
かくして得られる発現ベクターの宿主細胞への導入及び
これによる形質転換の方法としては、般に用いられてい
る方法、例えば主として対数増殖期にある細胞を集め、
CaCA’2処理して自然にDNAを取り込みやすい状
態にして、ベクターを取込ませる方法等を採用できる。
上記方法においては、通常知られているように形質転換
の効率を一層向上させるためにMgCl2やRbC/を
培地に更に共存させることもできる。また、宿主細胞を
スフェロプラスト又はプロトプラスト化後に形質転換さ
せる方法も採用できる。
かくして得られる所望の形質転換株は、常法に従い培養
でき、該培養により、所望のポリペプチドが生産、蓄積
される。該培養に用いられる培地は、通常の細胞培養に
慣用される各種の培地のいずれでもよく、その具体例と
しては、例えばL培地、E培地、M9培地等及び之等に
通常知られている各種の炭素源、窒素源、無機塩、ビタ
ミン類等を添加した培地を例示できる。尚、上記トリプ
トファン・プロモーターを用いた場合には、一般に該プ
ロモーターが働くようにするためにカザミノ酸を添加し
た、例えばM9最小培地を用いて培養することができ、
該培地中には培養の適当な時期にインドールアクリル酸
等のトリプトファン・プロモーターの働きを強めるため
の薬剤を添加することもできる。
かくして得られる活性物を含有する培養物からの目的ポ
リペプチド、即ち前記特定のIL−1誘導体の精製、単
離は常法に従い行ない得る。尚、該ポリペプチドを宿主
から抽出するに当っては、例えば浸透圧ショック法等の
温和な条件を採用するのがその高次構造保持の面からよ
り好ましい。
上記精製、単離は、例えば当該ポリペプチドの物理、化
学的性質を利用した各種の処理操作に従い実施できる〔
例えば「生化学データーブック■」ppH75−125
9、第1版第1刷、1980年6月23日、株式会社東
京化学同人発行参照〕。該方法としては具体的には例え
ば通常の蛋白沈澱剤による処理、限外が過、分子ふるい
クロマトグラフィー(ゲルが過)、液体クロマトグラフ
ィー、遠心分離、電気泳動、アフィニティクロマトグラ
フィー、透析法、之等の組合等を採用できる。
より具体的には、上記操作は、例えば以下のごとくして
実施できる。即ち、まず培養上清より予め目的とするポ
リペプチドを部分精製する。この部分精製は、例えばア
セトン、メタノール、エタノール、プロパツール、ジメ
チルホルムアミド(DMF)等の有機溶媒や酢酸、過塩
素酸(PCA)、トリクロロ酢酸(T CA)等の酸を
蛋白沈澱剤として用いる処理、硫酸アンモニウム、硫酸
ナトリウム、リン酸ナトリウム等の塩析剤を用いる処理
及び/又は透析膜、平板膜、中空繊維膜等を用いる限外
濾過処理等により行なわれる。
之等の各処理の操作及び条件は、通常のこの種方法のそ
れらと同様のものとすればよい。
次いで上記で得られた粗精製物を、ゲルが過に付すこと
により目的物質の活性が認められる両分を収得する。こ
こで用いられるゲル濾過剤としては、特に限定はなく、
例えばデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、ア
ガロースゲル、ポリアクリルアミド−アガロースゲル、
セルロース等を素材とするものをいずれも利用できる。
之等の具体例としては、セファデックスGタイプ、同L
Hタイプ、セファロースタイブ、セファクリルタイプ(
以上、ファルマシア社)、セルロファイン(チッソ■)
、バイオゲルPタイプ、同Aタイプ(バイオ−ラド社)
、ウルトロゲル(LKB社)、TSK−Gタイプ(トー
ソー社)等の市販品を例示できる。
目的とするポリペプチドは、上記ゲルが過により得られ
る活性画分を、例えばハイドロキシアパタイトカラムを
用いたアフィニティークロマトグラフィー、DEAE法
、0M法、SP法等のイオン交換カラムクロマトグラフ
ィー、クロマトフオーカシング法、逆相高速液体クロマ
トグラフィー等に付すことにより又は之等各操作の組合
せにより更に精製でき、かくして均質な物質としてのI
L−1α誘導体及びIL−1β誘導体である前記特定の
ポリペプチドを単離、収得できる。
本発明の血小板減少症治療剤は、IL−1α、IL−1
β及び之等の誘導体を有効成分として含有させることを
必須要件として、他は通常の医薬組成物と同様のものと
することができ、他に薬理的有効成分や製剤上の慣用成
分等を任意に配合して、常法に従いその適用に適した薬
理組成物形態に調製される。
上記薬理組成物に配合できる他の成分としては、特にI
L−1活性物の安定化の面より、例えばヒト血清アルブ
ミン(I S A)等のアルブミン類や通常のし一型ア
ミノ酸、好ましくはシスティン、グリシン等が好ましい
。之等の添加量は、特に制限されるものではないが、I
L−1活性物1μg当たりアルブミン類では約0.01
〜iomg程度、アミノ酸は約0.001〜10mg程
度(2種以上のアミノ酸を併用する場合はそれらの合計
量)とするのが適当である。また上記薬理組成物には、
更に必要に応じて、糖類例えばグルコース、マンノース
、ガラクトース、果糖等の単糖類、マンニトール、イノ
シトール、キシリトール等の糖アルコール類、ショ糖、
マルトース、乳糖等の二糖類、デキストラン、ヒドロキ
シプロピルスターチ等の多糖等、好ましくはショ糖、マ
ルトース、マンニトール、イノシトール、デキストラン
等や、イオン性及び非イオン性界面活性剤、就中ポリオ
キシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル系
、ポリオキシエチレンアルキルエーテル系、ソルビタン
モノアシルエステル系、脂肪酸グリセリド系等の界面活
性剤を配合することもできる。上記糖類はtL−1活性
物1μg当たり約0.1■程度以上、好ましくは約1〜
100mg程度の範囲、界面活性剤はIL−1活性物1
μg当たり約0.0001■程度以上、好ましくは約0
.001〜0.1■程度の範囲で添加されるのが適当で
ある。
本発明治療剤の調製方法につき詳述すれば、該治療剤は
、一般に薬理有効量のIL−1活性物(IL−1α、I
L−1β及び之等の誘導体)及び必要に応じて配合され
得る上記成分と共に、適当な医薬製剤担体を配合して、
製剤組成物の形態に調製される。該製剤担体としては使
用形態に応じた製剤を調製するのに通常慣用される充填
剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊剤等の賦形剤乃至は
希釈剤をいずれも使用できる。製剤組成物の形態は、こ
れが有効成分であるIL−1活性物を効果的に含有する
状態であれば特に限定はなく、例えば錠剤、粉末剤、顆
粒剤、火剤等の固剤であってもよく、また液剤、懸濁剤
、乳剤等の注射剤形態であってもよい。またこれは使用
前に適当な担体の添加により液状となし得る乾燥品とす
ることもできる。之等の製剤組成物はいずれも常法に従
い調製され得る。
尚、上記において担体として採用し得る緩衝液としては
、特に限定されるものではないが、例えばクエン酸−リ
ン酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、酢酸
−酢酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム−リン酸−ナト
リウム、クエン酸−ホウ砂等のpH4〜8、より好まし
くはp H5〜6の各緩衝液を好ましく例示することが
できる。
得られる医薬製剤は、該製剤組成物の形態に応じた適当
な投与経路、例えば注射剤形態の医薬製剤は、静脈内、
筋肉内、皮下、皮肉、腹腔内投与等により投与され、固
剤形態の医薬製剤は、経口乃至は経腸投与され得る。医
薬製剤中の有効成分の量及び該製剤の投与量は、該製剤
の投与方法、投与形態、使用目的、之を適用される患者
の症状等に応じて適宜選択され、一定ではないが、通常
有効成分を約0.00001〜80重量%程度含有する
製剤形態に調製して、この製剤をこれに含有される有効
成分量が一日成人一人当り約0.01μg〜10■程度
となる範囲で投与するのが望ましい。該投与は、−日1
回である必要はなく一日3〜4回に分けることもできる
実    施    例 以下、参考例及び実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説
明する。尚、各側において生理活性は次の方法により測
定した。
〈活性の測定〉 (1)IL−1活性の測定 オッペンハイム(J、 J、 Oppenheim e
t al ) (7)方法(J、 Innmunol、
、 116.1466 (1976) )に従い、C3
H/HeJ系マウスの胸腺細胞を利用して測定したLA
F活性により表示した。
(2)GIF活性の測定 96ウエルマイクロプレート(コーニング社)に種々の
濃度に希釈した供試液0.lx/を入れ、次に各ウェル
にヒトメラノーマ細胞A375を2×104個/ NA
’の濃度で含有する10%FC3を含むイーグルスME
M浮遊液0.1y/を加え、炭酸ガス培養器(ナフコ社
製)内で4日間培養する。
培養終了後、0.05%ニュウトラルレッド(和光紬薬
社製)0.05yA!を各ウェルに加え、37℃で2時
間培養する。上澄液を除去した後、リン酸緩衝生理食塩
水0.3111を各ウェルに静かに加えてウェルを洗浄
する。洗浄液を除去した後、各ウェルにリン酸1ナトリ
ウム−エタノール等量混合液0.lyIを加え、マイク
ロミキサーで数分間振盪し、細胞内に取込まれた色素量
を、96ウ工ルーマイクロタイトレーシヨンプレート用
光度計(タイターチエツクマルチスキャン、フロララボ
ラトリーズ社製)を用いて、吸光度540mμにて測定
し、増殖抑制活性を求める。対照群(コントロール群)
の細胞増殖の50%抑制を示す試験群、即ち対照群の吸
光度測定値の1/2の吸光度測定値を示す試験群、の希
釈率の逆数をとり、これをGIF活性単位とする。従っ
て例えばこのGIF活性が10単位の場合、この供試液
は10倍希釈してもなお細胞増殖を50%抑制する活性
を有する。
参考例 I IL−1α誘導体[16G・36D・141Sコの製造 ■ IL−4α誘導体発現用プラスミドの調製この例に
用いたプラスミドptrprr、−iα141Sは、ヨ
ーロッパ特許公開第237073号公報に記載される通
り、IL−1α前駆体蛋白質をコードするcDNAを有
するプラスミドpcD−GIF−207〔エッシェリヒ
アコリχ1776/pcD−GIF−207(微工研条
寄第1294号)の保有するプラスミド)〕と、pTM
1 〔今本文男、代謝 Vol、22.289 (19
85))とから得られるプラスミドI)trp IL−
1α−113を利用して、サイトスペシフィックミュー
タジェネシス[5ite−specific Muta
genesis。
Proc、 Natl、 Acad、 Sci、、 8
1.5662−5666 (1984))に従い得られ
たものであり、前記式(A)で表わされるIL−1αの
アミノ酸配列の第141番目のCysをSetに置換さ
せたアミノ酸配列のIL−1α誘導体をコードする遺伝
子を有している。
上記プラスミドp trp I L −1a −141
Sより、C1aI−BamHI D N A フ:)グ
、fz)(527bp)を切出し、これをIL−1βサ
イトスペシフイツクーミユータジエネシス用ベクターf
1・IL1β 1ppT[Biochem、 Biop
hys、 Res、 Commun、。
150、1106−1114 (1988) :l ノ
c1aI−BamHI長鎖フラグメントとライゲーショ
ンして、fl・IL1α−141Sを得た。これからヘ
ルパーファージM13KO7(宝酒造)を感染させるこ
とにより、−本鎖DNA (SSDNA)を得、これを
ミュータジェネシスの鋳型とした。
T4ポリヌクレオチドキナーゼでリン酸化された5′−
リン酸化合成オリゴヌクレオチド〔5′ACTTTAT
GGGGATCATCA−3’ ]をプライマーとし、
オリゴヌクレオチドーダイレクテッドインビトロミュー
タジエネシス[011gonucleotide−di
rected in vitr。
mutagenesis 、 77 ジャム(Amer
sham UK)社製、コードRPN・2322]を用
いてサイトスペシフィックーミュータジエネシスを行な
った。
エシェリヒア・コリ(E、coli) MV 1304
(宝酒造)にトランスフオームされたクローンから5S
DNAを得、ジデオキシチェインターミネイション法に
よりDNAシークエンシングを行ない、目的の遺伝子の
変異した組換え体(形質転換体)fl・I L−1α−
16G・141 S /E、coliMV1304を得
た。
このプラスミドは前記式(α)のアミノ酸配列の16位
ArgがGlyに置換され、且つ36位XがAsn テ
、141位CysがSerニ置換されたポリペプチド発
現プラスミドである。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業技術研究所(
微工研)に[Escherichia coli MV
 1304/f1.IL−1α・16G、141SJな
る表示で寄託されており、その寄託番号は微工研条寄第
2434号(FERMBP−2434)である。
■ 形質転換体の培養 上記■で得た形質転換体(MV 1304/f 1゜I
L−1α・16G・141 S)をアンピシリン100
μg / zlを含む下記組成のLB培地60011に
接種し、37℃で一晩振盪培養して、前培養液を得た。
<LB培地組成〉 バクト・トリプトン(デイフコ社)  10g/Iバク
ト・イースト抽出物(同上社)   5 g / 1N
aC1(和光純薬社)        Log/l上記
前培養液60011を、下記組成の生産培地301に接
種し、501容ジャーファーメンタ−(日立製作所)で
36.5℃にて14時間、通気量(0,5VVM) 、
攪拌数(12Orpm)の条件で培養した。
〈生産培地組成〉 Na2 HPO4・12H206g/llKH2PO4
3g/I NaC/             0.5g//NH
4Cl             1  g/lバクト
ーカザミノ酸        Log/A’バクトーイ
ースト抽出物     0.5g/I!L−システィン
・HCI       75■/lL−プロリン   
         75■/lL−ロイシン     
      75■/14N  NaOHにてp)(を
7.4に調整後、121℃で30分間オートクレーブ処
理又は123°Cで20分間蒸気加熱処理し、次いで下
記各成分の別滅菌液を接種時に無菌的に培地に添加する
〈別滅菌液組成〉 I M  M g S O4・4H202z(1/lL
M  CaCA’2  ’ 2H200、1ill /
 127.5■/lチアミン・HC/    1  y
ll/lI40% グルコース     18.75y
ll/II培養終了後、大腸菌をI M  N a 2
 HP O4300zI!に懸濁させ、−夜冷室に放置
し、その後同冷室にて10mM)リスHCI緩衝液(p
II8.0)に対して2日間透析し、得られた透析液を
遠心分離(16000xg)して、上清と沈澱物とに分
離した。
■ IL−1α誘導体の精製 上記■で得た上清を、2M酢酸でpH3に調整した後、
5P−HPLC[)−ソー社製、TSKゲル5P−5P
Wカラム(5,5X20cm)使用]を用いて、以下の
条件で精製した。
カラム: TSKゲル5P−5PW (5,5X20口
、トーソー社製) 溶離液A : 50mM酢酸ナトリウム(pH4,5)
溶離液B : 50mM酢酸ナトリウム(1)H5,5
)濃度勾配二  時間(分)   %B 流速:3CJtll/分 上記5P−HPLCの結果、GIF活性画分は、リテン
ションタイム114〜131分に認められた。
次いで上記で得られた活性画分につき、同条件下に再度
5P−HPLCを行なってGtF活性画分を得た。
更に上記で得られた活性画分を集め、これを以下のイオ
ン交換クロマトグラフィー(D E A E −HP 
L C)に付して精製した。
カラム: TSKゲルゲルAE−5PW (5,5X2
0cm、)−ソー社製) 溶離液A:20mMトリスHCI緩衝液(pH8,0) 溶離液B:0.5M  NaCA’含有20mM)リス
HCI緩衝液(pH8,0) 濃度勾配二  時間(分)   %B 流速:30zA+/分 上記D E A E −HP L Cの結果、GIF活
性画分は、リテンションタイム98.8〜102.8分
に認められた。
上記で得られた活性画分を集め、これを園外濾過(YM
−5メンプラン、アミコン社製使用)によって、20m
Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7,0)の溶液組成と
なるように緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を
得た。
尚、このものの等電点は5.0であった。
■ IL−1α誘導体の確認 (1)アミノ酸組成 上記■で得られた濃縮精製品30μlを、6mmX50
mmの肉厚硬質試験管の底部に注意深く入れ、該試験管
を反応バイアルに入れ、ピコタグワークステーション(
ウォーターズ社製)にて減圧乾燥した。上記試験管に、
6N塩酸200μl (1%フェノールを含む)を加え
、注意深く脱気後、封管し、130°Cで4時間加水分
解を行なった。
次いで加水分解物に0.02N塩酸400μlを加え、
これをアミノ酸分析用試料とした。
アミノ酸分析は、アミノ酸アナライザー(日立製作新製
、日立835型分析計)を用い、上記試料溶液250μ
lを注入して行なった。分離されたアミノ酸は、オルト
フタルアルデヒド法で検出した。また定量は、試料の前
後に分析した標準アミノ酸で作成した検量線によって行
なった。
その結果を、Pheを基準(10モル)として、各アミ
ノ酸の含有モル比で下記第1表に示す。尚、上記分析条
件下においては、Pro 、Cys及びTrpは測定で
きない。
第  1  表 (2)  アミノ酸配列 上記■で得られた濃縮精製品50μ1(29Sp mo
l相当)を、アプライドバイオシステムズ社製プロテイ
ンシークエンサー(モデル470A)にて分析した。生
じたPTH−アミノ酸を、33%アセトニトリル水溶液
100〜500μlにて適宜希釈し、その5μlをウォ
ーターズ710B型オートサンプラーにて注入した。ク
ロマトグラフィーのシステムは、ペックマン112型ポ
ンプ2台を421型コントローラーで作動させた。カラ
ムはウルトラスフェア−0D15μmの充填された2m
mX250mmを用い、カラムヒーターにて55°Cに
保った。流速は0.3//分とし、20mM酢酸ナトリ
ウムとアセトニトリルとの混合液を用いてグラジェント
溶出法で分離し、269n”でモニターした。分析は4
5分とした。
その結果、N末端酸36個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
Set−Ala−Pro−Phe−3er−Phe−L
eu−3er−Asn−ValLys−Tyr−Asn
−Phe−Met−Gly−I 1e−I 1e−Ly
s−Tyr−Glu−Phe−11e−Leu−Asn
−Asp−Ala−Leu−Asn−Gln−5er−
11e−11e−Arg−Ala−Asp以上のことよ
り、得られた精製品は、前記式(α)で表わされるIL
−1α誘導体の16位アミノ酸(Arg )がGlyに
置換されたポリペプチドであることが確認された。
また、遺伝子では36位アミノ酸はAsnであったが、
得られた精製品のそれはAspであった。このことは既
に天然型のIL−1αでも観察されているように36位
アミノ酸がAspである誘導体が安定な誘導体であり、
この例におけるIL−1α誘導体においても同様の変異
が起っていることを意味している。
参考例 2 IL−1α誘導体[Δ(1−14)  ・36D・14
1 S]の製造 ■ IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製この例は
プラスミドptrpIL−1α−36D・141S〔ヨ
ーロッパ特許公開第237073号公報記載、これを保
有する大腸菌H8101株は、微工研ニ「Escher
ichia coli HBIOI/ IL 1α−3
6D 141SJなる名称で微工研条寄第1295号(
FERM  BP1295)として寄託されている〕を
利用して、サイトスペシフィックミュータジェネシスに
従い、以下の通り実施された。
即ち、上記プラスミドptrp IL−4a−36D−
141Sより、CIaI−BamHI D N A7 
ラグメント(527bp)を切出し、参考例1と同じf
l−IL−1βlpp T (7) C1al −Ba
mHI長鎖フラグメントとライゲーションして、fl・
IL−1α36D・141Sを得た。これからヘルパー
ファージM13KO7(宝酒造)を感染させることによ
り、−本鎖DNAを得、これをミュータジエネシスの鋳
型とした。
プライマーとして、合成オリゴヌクレオチド(5’ −
AAGGGTATCGATTATGATGAGGATC
AT(、−3’ )を用い、参考例1と同様にオリゴヌ
クレオチドーダイレクテッドインビトロミュータジエネ
シスを用いて、サイトスペシフィックーミュータジェネ
シスを行なった。
エシェリヒア・コリ (E・coli) MV 11 
s 4(宝酒造)にトランスフオームされたクローンか
ら5SDNAを得、ジデオキシチェインターミネイショ
ン法によりDNAシークエンシングを行ない、目的の遺
伝子の変異した組換え体(形質転換体)fl・IL−1
α−Δ(1−14)  ・36D・141 S/E、c
oli  MV 1184を得た。
このプラスミドは前記式(α)のアミノ酸配列の1−1
4位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがAs
pテ、141位YがSetであるポリペプチド発現プラ
スミドである。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業技術研究所(
微工研) ニ「Escherichia coli M
V 1184/f1.IL−1a、Δ(1−,14) 
36D、 141SJなる表示で寄託されており、微工
研条寄第2433号(FERMBP−2433)として
寄託されている。
上記プラスミドを用いて、参考例1と略々同様にして、
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なった
かくして、目的の誘導体[IL−1α−Δ(1−14)
・36D・141 S]を得た。
その比活性は1.0X106GIF単位/■蛋白であっ
た。
■ IL−1α誘導体の確認 (1)アミノ酸組成 参考例1の■(1)と同様にして、上記■で得たIL−
1α誘導体のアミノ酸組成を分析した。
Pheを7として得られた結果は下記第2表に示す通り
である。
第2表 (2)  アミノ酸配列 参考例1の■(2)と同様にして、上記■で得たIL−
1α誘導体のN末端域アミノ酸組成を分析した。
その結果、N末端域15個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
Met−Met−Arg−I 1e−I 1e−Lys
−Tyr−Glu−Phe−I 1e−Leu−Asn
−Asp−Ala−Leu以上のことより、得られた誘
導体には確かに前記式(α)で表わされるIL〜1αの
アミノ酸配列の1−14位アミノ酸配列が欠失されてい
ることが確認された。
参考例 3 IL−1α誘導体[Δ(,1−15)]の製造■ IL
−1α誘導体発現用プラスミドの調製この例は、IL−
1βサイトスペシフイツクーミユータジエネシス用ベク
ターf1・IL−1β1ppT [Biochem、 
Biophys、 Res、 Commun、、 15
0゜1106−1114 (198B))を利用し、ま
ず該ベクターf1・IL−1β1 ppTをEC0RI
で切断し、DNAポリメラーゼ■(クレノー断片)で処
理し、セルフライゲーションすることによってEcoR
Iサイトを欠落させたfl・I L−1βl ppTΔ
RIを作成し、このプラスミドからHpaI −Bam
)II長鎖フラグメントを切りだした。
別ニ、プラスミドptrp tt、−1α−113〔ヨ
ーロッパ特許公開第237073号公報記載〕からEc
oRI−BamHI短鎖フラグメントを切りだし、これ
と上記HpaI −BamHI長鎖フラグメントとを、
合成リンカ−[5’ −AACTAGTACGCAAG
TTCACGTAAGGAGGTTTAATATTAT
GAGAATCATCAAATACG−3′及び5’ 
−AATTCGTATTTGATGATTCTCATA
ATATTAAACCTCCTTACGTGAACTT
GCGTACTAGTT−3’ ]を介して接続させて
、目的の遺伝子を変異した組換え体(形質転換体)fl
・IL−1a、Δ(115) /E、coli MV1
184を得た。
このプラスミドは、前記式(1)のアミノ酸配列の1−
15位アミノ酸配列を欠落しており、且つ36位XがA
3Bテ、141位YがCys (y)本発明IL−1α
誘導体発現プラスミドである。
■ IL−1α誘導体の製造 上記プラスミドを用いて、製造例1と略々同様にして、
目的とするIL−1α誘導体の発現及び精製を行なった
即ち、上記プラスミドf1・IL−1α・Δ(1−15
)を含む大腸菌(E、 coli HBIOI )を、
実施例1と同じ条件で培養(601)後、遠心分離(1
6000xg)により集菌した。得られた菌体を1Mリ
ン酸緩衝液(p H6,0)に懸濁させ、−夜冷室に放
置した後、0.01Mリン酸緩衝液(pH6,0)に対
して2日間透析した。得られた透析液を遠心分離(16
000xg)して上清と沈渣を分離した。
更に得られた沈渣につき上記と同一操作を2回繰り返し
それぞれ上清を得た。得られた上清を合わせ、以下の精
製操作に供した。
■ IL−1α誘導体の精製 まず上記■で得た上清を、D E A E −HP L
 C[トーソー社製、TSKゲルゲルAE−5PWカラ
ム(5,5X20cm)使用]を用いて、以下の条件で
精製した。
カラム:TSKゲルゲルAE−5PW (5,5X20
cm、)−ソー社製) 溶離液A:20mM)リス塩酸(pH8,0)溶離液B
:20mMトリス塩酸(pH8,0) 十0.5M  
NaCA’ 濃度勾配:  時間(分)   %B 流速:30z//分 上記において、リテンションタイム88〜93分(これ
をフラクションAとよぶ)及び99〜103分(これを
フラクションBとよぶ)をそれぞれ集め、別々に限外濾
過(YM−5メンプラン使用)して濃縮した後、ゲルが
過HPLC[トーソー社製、TSKゲルゲル2000S
wGカラム(21,5X600mm)使用、溶離液PB
S−]で精製した。
上記で精製したフラクションAを更に2M酢酸でpH4
とした後、5P−HPLC[)−ソー社製、TSKゲル
5P−5PW(21,5X150順)カラム]に付し、
下記条件で溶出させた。
カラム: TSKゲル5P−5PW(21,5X150
cm、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5,0)溶離
液B:50mM酢酸ナトリウム(p H5,0)+0.
5M  NaC1 濃度勾配:  時間(分)   %B 流速:3zI/分 リテンションタイム87〜93分の分画を集め、限外が
過(YM−5メンプラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH6,0)の溶液組成となるよう
に緩衝液を交換しつつ濃縮して、濃縮精製品を得た。
■ IL−1α誘導体の確認 (1)上記■で得た精製品のアミノ酸分析を、製造例1
の■(1)と同様にして実施した。
Pheを7として得られた結果は下記第3表に示す通り
である。
第3表 (2)  参考例1の■(2)と同様にして、上記■で
得たIL−1α誘導体のN末端域アミノ酸配列を分析し
た。その結果、N末端域23個のアミノ酸配列は以下の
通りであった。
Met−Arg−11e−I 1e−Lys−Tyr−
Glu−Phe−I 1e−LeuAsn−Asp−A
la−Leu−Asn−Gln−5er−11e−11
e−ArgAla−Asn−Asp 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位ア
ミノ酸配列が欠失されており且つXがAsnであること
が確認された。
(3)また上記■で得たフラクションBについて、フラ
クションAと同様にして精製し、精製品のアミノ酸分析
を同様に実施した。Pheを7として得られた結果は下
記第4表に示す通りである。
第4表 (4)また上記フラクションBの精製品につき、参考例
1の■(2)と同様にしてN末端域アミノ酸配列を分析
した結果、N末端域23個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
Met−Arg−I 1e−11e−Lys−Tyr−
Glu−Phe−I 1e−Leu−Asn−Asp−
Ala−Leu−Asn−Gln−3er−I 1e−
I 1e−Arg−Ala−Asp−Asp− 以上のことより、得られた誘導体は前記式(α)で表わ
されるIL−1α誘導体のアミノ酸配列の1−15位ア
ミノ酸配列が欠失されており且つXがAspであること
が確認された。
参考例 4 IL−1α誘導体[Δ(1−15)・36D・141 
S]の製造 ■ IL−1α誘導体発現用プラスミドの調製この例は
プラスミドptrpIL−1α・36D・141Sを利
用して、サイトスペシフィックーミュータジェネシスに
従い、以下の通り実施された。即ち、プラスミドptr
p rt、−11α・36D−1418より、C1aI
−BamHI [) N A7ラグメン)(527bp
)を切出し、実施例1と同じfl・IL−1βlpp 
7(y)C1aI−BamHI長鎖フラグメントとライ
ゲーションしてfl・IL−1α・36D・141Sを
得た。これからヘルパーファージM13KO7(宝酒造
)を感染させて、−本鎖DNA (SSDNA)を得、
これをミュータジエネシスの鋳型とした。
プライマーとして、合成オリゴヌクレオチド[5’ −
GTATCGATAATGAGAATCATC−3’ 
)を用い、実施例1と同様にオリゴヌクレオチドーダイ
レクテッドインビトロミュータジエネシスキット(アマ
ジャム社アを用いて、サイトスペシフィックーミュータ
ジエネシスを行なった。
エシェリヒア・コリMV1184にトランスフオームさ
れたクローンからS;DNAを得、ジデオキシチェイン
ターミネイション法によりDNAシークエンシングを行
ない、目的の遺伝子の変異した組換え体(形質転換体)
fl・IL−1αΔ(1−15)  ・36D・141
 S/E、 coliMv1184を得た。
更に、大量培養用の発現ベクターを次のように作製した
。即ち、まず前記f1・IL−1β1ppTをMlul
及び5allテ切断し、DNAポリメラーゼ(クレノー
フラグメント)で処理し、T4DNAリガーゼでライゲ
ートし、fl・IL−1β1ppTΔMSを得た。これ
を更にECOR工、DNAポリメラーゼ(クレノーフラ
グメント)、セルフライゲージ−sンを行ない、次にA
atII 、T4DNAポリメラーゼ、BglIfリン
カ−(pGAAGATCTTC)処理し、AatIIサ
イトをBgIIIサイトニ変換した。同様に、5alI
XD N Aポリメラーゼ(クレノーフラグメント) 
、XbaIリンカ−(pGCTCTAGAGC)処理し
、5ailサイトをXba Iサイトに変えた。これか
らC1a、I−BamHI [) N A長鎖フラグメ
ント(5,5kb)を切出し、先のfl・IL−1αΔ
(1−15)  ・36D・141Sから(y)C1a
I−BamHI I) N A7ラグメント(482b
p)とライゲーションして、fl・IL−1αΔ(1−
15)  ・36D−141SA (AatII。
Bglll、 5all−>Xbaりを得た。これから
1109bp BglII−Xbal  I) N A
 7ラグメントを切出した。
別に、p AT l 53ノC1aIサイトをBglI
Iサイトに、またDraIサイトをXbaIサイトに置
き換え、BglII及びXba I テ切断して得た2
514bpのBgllI  Xbal長鎖フラグメント
と、先の1109l109bp(y)B −Xbalフ
ラグメントをライゲートシ、目的の組換え体pAT・I
L−1αΔ(1−15)・36D・141Sを得た。
このプラスミドは、前記式(1)のアミノ酸配列の1−
15位アミノ酸配列を欠落しており(但し、この組換え
体を培養して蛋白質を作らせて、翻訳開始コドンに由来
するMetが付加した蛋白質ができる場合は、実際上1
−14位アミノ酸配列が欠落したポリペプチドができる
)、且つ36位XがAspで、141位YがSerの本
発明IL−1α誘導体発現プラスミドである。
上記形質転換体は、工業技術院微生物工業研究所(微工
研)に、l’−Escherichia coli H
BIOI /pAT IL−1αΔ(1−15)360
1415 Jなる表示で、微工研条寄第2483号(F
ERMBP−2483)として寄託されている。
■ 形質転換体の培養 上記形質転換体をテトラサイクリン10μg/llを含
む下記組成のLB培地6007/に摂取し、37℃で一
晩振盪培養して前培養液を得た。
(LB培地組成〉 バクト・トリプトン(デイフコ社)   10g/A’
バクト・イースト抽出物(同上社)   5 g / 
A’NaC/ (和光純薬社)        10g
/l上記前培養液600zA’を、下記組成の生産培地
30/に接種し、50I!容ジャーファーメンタ−(日
立製作所)で36.5°Cにて16時間、通気量(IV
vM)、攪拌数(300rpm)の条件で培養した。
〈生産培地組成〉 Na2HPO4’ 12H206g/ 1KH2PO4
3g/l NaCl            0.5g/A’N8
4 CA’                 1  
 g/lカゼイン酸加水分解物(シグマ社)10 g/
lバクトーイースト抽出物     0.5g/A’M
nCl2−4H202,5mg/1llL−システィン
・HCI      75  ■/ ZA’L−プロリ
ン           75 ■/ xllL−ロイ
シン          75 ■/II!4N  N
aOHにてpHを7.4に調整後、121℃で30分間
オートクレーブ処理し、次いで下記各成分の別滅菌液を
接種時に無菌的に培地に添加する。
〈別滅菌液組成〉 I M  M g S O4・4H202yl/lIM
 CaCl2・2I]20  0.1111/17.5
■/lチアミン・HCA’    1  xll/lI
40% グルコース     18. 753FA’/
 A’培養後、遠心分離(16000xg)により集菌
し、得られた菌体を1Mリン酸緩衝液(pH6,0)に
懸濁させ、−夜冷室に放置した後、10mM)リス塩酸
緩衝液(p H8,0)に対して2日間透析した。得ら
れた透析液を遠心分離(16000Xg)して上清と沈
渣を分離し、更に得られた沈渣に上記と同一操作を繰り
返して、上清を得た。得られた各上清を合わせ、以下の
精製操作に供した。
■ IL−1α誘導体の精製 まず上記■で得た上清を、2M酢酸を用いてpH3に調
節した後、5P−HPLC[)−ソー社製、TSKゲル
5P−5PWカラム(5,5X20cm)使用]を用い
て、以下の条件で精製した。
カラム: TSKゲル5P−5PW (5,5X20−
、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pH5,0)溶離
液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5,0)+0.5
M  NaC1 濃度勾配二  時間(分)   %B 流速:30FA’/分 上記において、リテンションタイム70〜75分の分画
を集め、これを1Mトリス塩酸緩衝液でpH8,1に調
整した後、D E A E −HP L C[トーソー
社製、TSKゲルゲルAE−5PWカラム(5,5X2
0an)に付し、下記条件で溶出させた。
カラム:TSKゲルゲルAE−5PW (5,5X20
cm、  トーソー社製) 溶離液A:20mM)リス塩酸(p H8,0)溶離液
B:20mMトリス塩酸(pH8,0)+0、 5M 
 Na(、/ 濃度勾配二  時間(分)   %B 流速:30111/分 リテンションタイム92〜96分の分画を集め、限外が
過(YM−5メンプラン使用)″によって濃縮した後、
ゲルが過HPLC[トーソー社製、TSKゲルゲル20
00SWGカラム(21,5X6001”)使用、溶離
液PBS−,11で精製シタ。
上記で精製したものを、更に2M酢酸でpH4とした後
、5P−HPLC[トーソー社製、TSKゲル5P−5
PW(21,5x150mm)カラム]に付し、下記条
件で溶出させた。
カラム: TSKゲル5P−5PW(21,5X150
cm、トーソー社製) 溶離液A:50mM酢酸ナトリウム(pI(5,0)溶
離液B:50mM酢酸ナトリウム(pH5,0)+0.
5M  NaCA! 濃度勾配:  時間(分)   %B 流速:31111/分 リテンションタイム87〜90分の分画を集め、限外が
過(YM−5メンプラン使用)によって20mMリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7,0)の溶液組成となるよう
に緩衝液を交換しつつ濃縮して、精製品を得た。
■ IL−1α誘導体の確認 (1)上記■で得た精製品のアミノ酸分析を、実施例1
の■(1)と同様にして実施した。
Pheを7として得られた結果は下記第5表に示す通り
である。
第5表 (2)  参考例1の■(2)と同様にして、上記■で
得たIL−1α誘導体のN末端域アミノ酸分析を分析し
た。
その結果、N末端域15個のアミノ酸配列は以下の通り
であった。
Met−Arg−I 1e−I 1e−Lys−Tyr
−Glu−Phe−I 1e−Leu−Asn−Asp
−Ala−Leu−Asn以上のことより、得られた誘
導体は前記式(α)で表わされるIL−1αのアミノ酸
配列の1−15位アミノ酸配列が欠失されていることが
確認された。
参考例 5 rL−1β誘導体[24−153コの製造■ 発現プラ
スミドの作製 ヒトrL−1βをコードする遺伝子を保有するプラスミ
ドptrpG I F−α 〔ヨーロッパ特許公開: 
EPO187991号参照、これで形質転換サレタ大腸
菌ハ「Escherichia coli  z 17
76/p trp G I F−a」なる名称で、19
85年12月12日に工業技術院微生物工業研究所に、
微工研条寄第949号(FERM  BP−949)と
して寄託されている〕を利用し、以下に示す方法に従い
、所望のポリペプチド発現プラスミドを構築した。
即ち、ptrpGIF−aを制限酵素NdeI及び5a
lIで切断後、IL−1βの24番目以降のアミノ酸配
列をコードしている領域を含む781bpのDNA断片
をアガロースゲル電気泳動により単離した。このDNA
断片をDNAポリメラーゼI(クレノー断片)を用いて
、制限酵素NdeI及び5alI切断部位を平滑末端と
した。
一方、5’−CGATAATG−3’及び5′−CAT
TAT−3’の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナー
ゼによりリン酸化し、これを先の平滑末端にしたDNA
断片にT4DNAリガーゼを用いて連結後、制限酵素C
1aI及びBamHIで切断し、アガロースゲル電気泳
動を行ない510bpのDNA断片を単離精製した。
また、プラスミドpTM1を制限酵素C1aI及びBa
mHIで切断後、アガロースゲル電気泳動を行なって、
trpプロモーターを含む約4.4kbpのDNA断片
を単離精製した。このDNA断片と、先で得られた5 
1 Qbp(7)C1aI  BamHI D N A
断片とをT4DNAリガーゼを用いて連結させ、エシェ
リヒア・コリHB101にトランスフオームさせ、目的
のトランスフォーマントを、ボイリング法(boili
ng method) ニより得られるプラスミドDN
Aの制限酵素分析により選択した(T。
Maniatis、E、F、Fr1tsch and 
 J、Sambrook。
Mo1ecular Cloning、  pp 36
6、  (19B2)  ColdSpring Ha
rbor Laboratory) 。
■ 形質転換体の培養 上記形質転換体(E、 coli HB 101/p 
trpGI);”α−24−453)を、アンピシリン
50μg/ ytll及びL−1リプ外ファン20μg
/l/を含むLB培地(1%トリプトン、0.5%酵母
エキス及び0.5%NaCA’)10zA’中で、37
°Cで一晩振盪培養し、この17A’をアンピシリン5
0μg/ll及び1%カザミノ酸を含むM9最小培地[
0,6%Na2H[’Ot ) O−3%KthPOt
、0.05%NaC1,0,1%N11t CI 、 
2 m M Mg5O+、0.2%グルコース及び0.
1mM CaChl 50y/に植菌し、37°Cで振
盪培養し、550nmでの吸光度(OD)が1.0とな
った時点で菌体を集め、15%シュークロース−50m
M)リスHCI(pH8,0)−50mM  EDTA
 (pH8,0)の溶液57A’に懸濁させ、10 m
g/ yll IJゾチーム[10mM)リスHCI 
(pH8)で溶解した溶液] 500μlを加え、更に
0.3%トリトンX100−187.5mM  EDT
A (pH8,0)−150mMトリスHCA’  (
pH8,0)の溶液5 zllを加え、室温で15分間
放置後、更によく懸濁させ、遠心分離によってGIF活
性を有する菌体抽出物上清を得た。
■ IL−1β誘導体の精製及び同定 参考例1の■及び■と同様にして、クロマトグラフィー
操作を行なって精製し、得られる濃縮精製品につき等電
点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、これが前記
式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸配列の24
番目から153番目のアミノ酸配列を有するポリペプチ
ドであることを確認した。
参考例 6 !L−1β誘導体[1−82]の製造 ■ 発現プラスミドの作製 参考例5に示したptrpG I F−αを、制限酵素
PvulIで切断後、IL−1βの1番目から82番目
までのアミノ酸配列をコードしている領域を含む約2.
gkbpのDNA断片をアガロースゲル電気泳動により
単離精製した。
一方、Xba Iリンカ−[5’  −CTCTAGA
G−3′]の5′末端をT4ポリヌクレオチドキナーゼ
によりリン酸化し、これを上記で得られたDNA断片に
T 4 D N A IJガーゼを用いて連結後、制限
酵素C1aI及びXba Iで切断し、アガロースゲル
電気泳動を行ない250bpのDNA断片を単離精製し
た。
また、プラスミドpTM1を制限酵素BamHIで切断
後、DNAポリメラーゼI(フレノウ断片)を用いて、
制限酵素BamHI切断部位を平滑末端とした。続いて
このDNA断片にT4ポリヌクレオチドキナーゼにより
リン酸化したXba Iリンカ[5’  −CTCTA
GAG−3’  コ をT4DNAリガーゼを用いて連
結後、制限酵素C1aI及びXbaIで切断し、trp
プロモーター等を含むDNA断片をアガロースゲル電気
泳動により単離精製した。
このDNA断片と、先で得られた250bpのDNA断
片とをT4DNAリガーゼを用いて連結させ、エシェリ
ヒア・コリHB 101にトランスフオームさせ、目的
のトランスフォーマントを、ボイリング法により得られ
るプラスミドDNAの制限酵素分析により選択した。
■ 形質転換体の培養 上記形質転換体を参考例5と同様にして培養、処理して
、GIF活性を有する菌体抽出物上清を得た。
■ IL−1β誘導体の精製及び同定 参考例5の■と同様にして精製し、得られる濃縮精製品
につき等電点、アミノ酸組成及びアミノ酸配列を求め、
これが前記式(B)で表わされるIL−1βのアミノ酸
配列の1番目から82番目のアミノ酸配列を有するポリ
ペプチドであることを確認した。
実施例 1  血小板減少症治療剤の調製参考例2で得
られたポリペプチド[I L−1α・Δ(1−14) 
・36D・141 S]の生理活性食塩水(GIF活性
としてlX106単位/111りに、ヒト血清アルブミ
ン(HS A)を0.5%となるように添加して、濾過
(0,22μmメンブランフィルタ−使用)後、これを
無菌的に111Iずつバイアル瓶に分注して、凍結乾燥
し、注射用製剤を調整した。
かくして得られた製剤は、これを用時注射用蒸留水1 
zlに溶解して利用される。
実施例 2  薬理効果試験I(増血作用試験)この例
は、本発明血小板減少症治療剤有効成分化合物の薬理効
果を試験したものである。
この試験に用いたポリペプチドは以下の通りである。
01L−1α[36D・141S] (ヨーロッパ特許公開第237073号参照)01L−
1a [Δ(1−14) ・36D・141S]IL−
1αの1−14位アミノ酸配列を欠失させ、36位As
nをAspに、141位CysをSepにそれぞれ置換
したIL−1α誘導体〔参考例2で得たもの〕 、 IL−1α[16G・36D・+413]IL−1
αの16位ArgをGlyニ、36位AsnをAspニ
、141位CysをSer ニそれぞれ置換したIL−
1α誘導体〔参考例1で得たもの〕0■L−1β[天然
型IL−1β] (Biochem、 Biophys、 Res、 C
ommun、、147 (1)。
315−321 (1987)参照) また、この試験には静岡系実験動物農業協同組合より購
入した9週齢の雄性B A L B / cマウスを用
いた。
上記有効成分としてのポリペプチドは、之等をそれぞれ
マウス血清アルブミン100μg / Ill含有注射
用生理食塩水[大板製薬工場社製]にて所定濃度に希釈
して用いた。
試験開始日(0日)に、実験用小動物X線照射装置(日
立MBR−1505R)を用いて、マウスに4 Q Q
 RadのX線を全身照射して放射線による血小板減少
症を誘発させた。
その翌日より各供試試薬を連日13回皮下投与した。1
4日目に、マウスをエーテル麻酔し、開腹後に工大静脈
より採血し、マイクロティナ=[ベクトンディッキンソ
ン(BECTON DICKINSON)社製]に血液
を採取した。血球は自動血球分析装置(オルソELT−
8)により分析した。
尚、実験は1群5匹のマウスを用いて行なった。
上記試験において、各供試試薬の各種投与量における1
4日目の血小板数(平均値上SE。
1037mm3 )の結果を下記第6表に示す。
第  6  表 尚、有意差検定は、溶媒投与群の値を対照としてスチュ
ーデンツTテストにより行なった。※はp≦0.001
を示す。
上記第6表より、無処置正常群の血小板数は1164±
10であるのに対し、溶媒投与群では447±52まで
血小板数が減少しているが、本発明有効成分(IL−1
及びそれらの誘導体)の投与群では、0,1μg/kg
の投与量から用量に依存して明白な血小板数の増加が認
められ、従って之等が血小板減少症の治療に有効である
ことが判る。
実施例 3  薬理効果試験(造血作用試験)下記IL
−1の誘導体を用いて実施例2と同一の薬理試験を実施
した。
01L−1α [天然型コ oIL−1α[36D・141S] o11.−17+ [Δ(1−15)](参考例3で得
たrL−1α誘導体) 0IL−1a[Δ(1−15) ・36D](参考例3
で得たIL−1α誘導体) 01L−1α[Δ(1−15)・36D・141S](
参考例4で得たIL−1α誘導体) 0、IL−1a[Δ(1−14) ・36D・+41S
](参考例2で得たIL−1α誘導体) 上記試験において、各供試試薬の各種投与量における1
4日目の血小板数(平均値±SE。
×l Q 37mm3 )の結果を下記第7表に、また
好中球数(平均値±SE、×103/mm3)の結果を
下記第8表にそれぞれ示す。
第 表 実施例 4  生物活性試験 IL−1の誘導体のGIF活性を求めた結果を下記第9
表に示す。
第  9  表 尚、 表中SAは比活性をRAは相対活性を示す。
実施例 5  発熱性抑制試験 IL−1の誘導体の発熱性を試験するため、ラットを用
いた以下の実験を行なった。
実験に用いたラットは6〜10週齢の雄性SDクラット
体重160〜250g)(日本チャールスリバー社)で
ある。
IL−1誘導体は、それぞれ100μg / ytll
のラット血清アルブミンを含むリン酸緩衝生理食塩水に
て適当濃度に希釈して供試液とした。また、対照として
はヒト血清アルブミン(ISA)を使用した。
上記供試液及び対照液の所定量を、予め体重測定したラ
ットに皮下投与し、投与直前並びに2.4及び6時間後
にそれぞれラットの直腸体温を、サーミスター温度集録
装置に923(宝工業株式会社製)により測定した。
供試物質として、各参考例で得られた本発明誘導体並び
に比較のためのIL−1β〔天然型、Biochem、
Biophys、Res、Commun、、147  
(1)、315−321 (19B?) )及びIL−
1α誘導体(I L−1α[36D・141Sコ、前記
式(A)の36番目のアミノ酸(Asn )をAspに
、14141番目ミノ酸(Cys )をSetに置換し
たもの、ヨーロッパ公開特許第237073号〕のぞれ
ぞれを用いて得られた結果(直腸温度が最も上昇する供
試物質投与4時間後の結果)を第1図に示す。
第1図において、横軸は供試物質の投与量(μg/kg
)を、縦軸は供試液投与直前の直腸温度を基準(0)と
した該温度変化値(6℃)を示し、また図中(1)は参
考例1で得た本発明誘導体[IL−1α・16G・14
1 S]を、(2)は参考例2で得た本発明誘導体[I
L−1α・Δ(1−14)  ・36D・141 S]
を、(3)は天然型IL−1βを、(4)は上記ヨーロ
ッパ公開特許記載のIL−1α誘導体[I L−1α・
36D・141Sコを、また(5)は対照とするH S
 Aをそれぞれ示す。
上記第1図より、IL−1α誘導体は、試験したいずれ
の投与量においても発熱は実質的に起こらず、発熱性が
顕著に低減されているとか明らかである。これに対して
IL−1βは、0.1μg/kgの投与量において既に
発熱が認められ、投与量増加に従い高い発熱性が観察さ
れる。またIL−1α・36D・141Sは、0.1μ
g/kg。
1μg/kg及び10μg/kgの投与量では発熱は認
められないが、100μg/kgの投与では発熱性がみ
られる。
また参考例2で得たIL−1α誘導体(IL1α [Δ
(1−14)  ・36D・141S〕 と共に、参考
例3で得たIL−1α誘導体(IL−1α[Δ(1−1
5)]及びIL−1α[Δ(1−15)・36D]並び
に参考例4で得たIL−1α誘導体[IL−1α[Δ(
1−15)  ・36D・141S〕のそれぞれを用い
て、上記と同一試験を行なった結果を第2図に示す。
図中、(1)はIL−1α[Δ(1−15)]を、(2
)はIL−1α[Δ(1−15)  ・36D]を、(
3)はIL−1α[Δ(1−15)36D・141 S
]を、(4)はIL−1α[Δ(1−14)・36D・
141 S]を(5)はIL−1αを、(6)はIL−
1α[36D]を、(7)はIL−1α[36D・14
131を、また(8)は[Ser] ■L−1β〔ヨー
ロッパ公開特許第187991号参照〕をそれぞれ示す
実施例 6  ヘモボイエチンー1活性試験へモボイエ
チ:7−1 (HemOpOletin−1)活性を、
スタンレーら(Stanley、 E、 R,et a
l、)(7)方法[Ce1l、 45.667−674
 (1986)]に準じて行なった。
即ち、静動脈協より購入した雄性B A L B / 
cマウスへ5−フルオロウラシル150mg/kgを静
脈内投与し、3日後に大腿骨骨髄細胞(5−FU処置骨
髄細胞)を採取した。上記5−FU処置骨髄細胞1゜5
×105個に、一定濃度(200U/11)のマウスM
−C8Fと、種々の濃度のTL−1α又はIL−1α誘
導体を添加し、軟寒天培地中にて培養し、7日目に培地
中に形成されたコロニーを計数した。尚、マウスM−C
3FはLcell培養上清より調製した。
得られた結果を第10表に示す。
第  10 表 実施例 7  臨床試験例 胃癌で肝、頚部リンパ節転移の認められるステージ2、
PS3の41才の女性にIL−1β誘導体[前記式(B
)の71位CysをにSerに置換したちの]のlX1
04単位(GIF単位)を、毎日1回、皮下投与し、そ
の血液像を調べた。
その結果を下記第11表に示す。
第11表 第11表に示す通り、投与1週間後より血小板数は増加
し、投与3週間後には投与前値の1.7倍にまで増加し
た。また白血球数も投与前値より1.8倍に増加した。
かくして、血小板数及び白血球数減少の改善効果が認め
られた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、IL−1誘導体の発熱性を調べた
結果を示すグラフである。 (以 上) 投与量(、ug/kg) 第 図 投与量(、ug/kg )

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インターロイキン−1及びその誘導体から選ばれ
    る少なくとも1種を有効成分として含有する血小板減少
    症治療剤。
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