JPH0649563A - 金合金およびその発色方法 - Google Patents
金合金およびその発色方法Info
- Publication number
- JPH0649563A JPH0649563A JP20685792A JP20685792A JPH0649563A JP H0649563 A JPH0649563 A JP H0649563A JP 20685792 A JP20685792 A JP 20685792A JP 20685792 A JP20685792 A JP 20685792A JP H0649563 A JPH0649563 A JP H0649563A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold alloy
- color
- alloy
- color tone
- dark blue
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adornments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 一般的な宝飾用の金合金としては、古くから
黄色系や白色系が広く使用されており、永い間上記と異
なる色調が要求されている。 【構成】 Fe;10 〜20Wt%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1 〜2.
0Wt%残部をAuとした金合金表面に、バーナーで酸化炎を
当てて発色程度を見ながら加熱することにより、微黄
色、紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の単色もし
くは混在色を選択して発色させた酸化被膜を生成するこ
とを特徴とする。
黄色系や白色系が広く使用されており、永い間上記と異
なる色調が要求されている。 【構成】 Fe;10 〜20Wt%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1 〜2.
0Wt%残部をAuとした金合金表面に、バーナーで酸化炎を
当てて発色程度を見ながら加熱することにより、微黄
色、紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の単色もし
くは混在色を選択して発色させた酸化被膜を生成するこ
とを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に宝飾品に使用され
る金合金およびその発色方法に関する。
る金合金およびその発色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な宝飾用の金合金としては、黄色
系や白色系が広く使用されており、好みに応じて多少赤
や緑がかった黄色系やピンク系の色調のものもあるが、
これらの色調の範囲に限られており、これらの色調は既
に古くから伝えられており、宝飾品においては永い間上
記と異なる色調が要求されていた。
系や白色系が広く使用されており、好みに応じて多少赤
や緑がかった黄色系やピンク系の色調のものもあるが、
これらの色調の範囲に限られており、これらの色調は既
に古くから伝えられており、宝飾品においては永い間上
記と異なる色調が要求されていた。
【0003】そこで、特開平3ー31436号のような
技術が開発された。それは、金合金の表面に青色系の酸
化被膜を炉内で加熱形成して着色するという技術であ
る。
技術が開発された。それは、金合金の表面に青色系の酸
化被膜を炉内で加熱形成して着色するという技術であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の技術
による酸化被膜は、その被膜の強度が小さくしかも被膜
の緻密性に欠け、光沢も少ないために宝飾品用としては
もう少し良好な被膜の生成が要求され、しかも発色具合
を任意に行うことが難しく、所望の色調を出しにくいと
いう問題がある。
による酸化被膜は、その被膜の強度が小さくしかも被膜
の緻密性に欠け、光沢も少ないために宝飾品用としては
もう少し良好な被膜の生成が要求され、しかも発色具合
を任意に行うことが難しく、所望の色調を出しにくいと
いう問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、Fe;10 〜20Wt
%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1 〜2.0Wt%残部をAuとした灰色
系の金合金表面に、バーナーで酸化炎を当てることによ
り、微黄色、紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の
色調をその発色具合を見ながら所望の色調を選択して発
色させ、強度のある所望の色調の酸化被膜を生成するも
ので、単色もしくはそれらの混在色により微妙な模様を
現出させることを特徴とする。
%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1 〜2.0Wt%残部をAuとした灰色
系の金合金表面に、バーナーで酸化炎を当てることによ
り、微黄色、紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の
色調をその発色具合を見ながら所望の色調を選択して発
色させ、強度のある所望の色調の酸化被膜を生成するも
ので、単色もしくはそれらの混在色により微妙な模様を
現出させることを特徴とする。
【0006】なお、Feが10Wt% 未満では、十分な色調を
現出さることができず、20Wt% を越えると、合金自身の
脆性が増して加工性および材料強度の点で問題が生じ
る。また、NiをO.8Wt%以上入れるとCoと共に、生成する
酸化被膜の緻密性が向上して被膜の強度および光沢が向
上する。しかし、2.5Wt%を越えると酸化被膜の色調がう
すくなり、良好な色調が得られない問題が生じる。
現出さることができず、20Wt% を越えると、合金自身の
脆性が増して加工性および材料強度の点で問題が生じ
る。また、NiをO.8Wt%以上入れるとCoと共に、生成する
酸化被膜の緻密性が向上して被膜の強度および光沢が向
上する。しかし、2.5Wt%を越えると酸化被膜の色調がう
すくなり、良好な色調が得られない問題が生じる。
【0007】また、CoはO.1Wt%以上入れるとNiと共に、
生成する酸化被膜の緻密性が向上して被膜の強度および
光沢が向上する。しかし、2.0Wt%を越えると酸化被膜の
色調がうすくなり、良好な色調が得られない問題が生じ
る。
生成する酸化被膜の緻密性が向上して被膜の強度および
光沢が向上する。しかし、2.0Wt%を越えると酸化被膜の
色調がうすくなり、良好な色調が得られない問題が生じ
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 第1実施例 Fe;13Wt%,Ni;2.5Wt%,Co;1.0Wt%残部をAuとした合金を真
空溶解し、表面切削後、光輝焼鈍と圧延加工を繰り返
し、厚み1mmの板に加工した。
空溶解し、表面切削後、光輝焼鈍と圧延加工を繰り返
し、厚み1mmの板に加工した。
【0009】その後、幅7mm、長さ50mmに切断し、タ
イバー用の部品素材とし、表面を鏡面仕上げした後、バ
ーナーの酸化炎で色調を見ながら加熱し、表面層に紫赤
色の緻密で強度のある酸化被膜を形成した。このように
したタイバーは、いままでにない色調の美しいAu合金と
なった。 第2実施例 Fe;10Wt%,Ni;1.4Wt%,Co;0.1Wt%残部をAuとした合金を真
空溶解し、直径20mmの円柱状に切削した。さらに、中
央に直径10mmの穴を切削加工して円筒状の素材を得
た。この素材を、光輝焼鈍とパイプ加工を繰り返し、外
径4mm、内径3mmのパイプに加工した。
イバー用の部品素材とし、表面を鏡面仕上げした後、バ
ーナーの酸化炎で色調を見ながら加熱し、表面層に紫赤
色の緻密で強度のある酸化被膜を形成した。このように
したタイバーは、いままでにない色調の美しいAu合金と
なった。 第2実施例 Fe;10Wt%,Ni;1.4Wt%,Co;0.1Wt%残部をAuとした合金を真
空溶解し、直径20mmの円柱状に切削した。さらに、中
央に直径10mmの穴を切削加工して円筒状の素材を得
た。この素材を、光輝焼鈍とパイプ加工を繰り返し、外
径4mm、内径3mmのパイプに加工した。
【0010】上記パイプを、長さ4mmにしてダイヤモン
ドカットによりミラーボールに製作し、バーナーの酸化
炎で色調を見ながら加熱し、菫色、濃青色、濃青緑色が
微妙に混在するようにして緻密で強度のある酸化被膜を
形成した。 第3実施例 Fe;20Wt%,Ni;0.8Wt%,Co;2.0Wt%残部をAuとした合金を真
空溶解し、表面切削後、光輝焼鈍と圧延加工を繰り返
し、厚み0.5mmの板に加工した。
ドカットによりミラーボールに製作し、バーナーの酸化
炎で色調を見ながら加熱し、菫色、濃青色、濃青緑色が
微妙に混在するようにして緻密で強度のある酸化被膜を
形成した。 第3実施例 Fe;20Wt%,Ni;0.8Wt%,Co;2.0Wt%残部をAuとした合金を真
空溶解し、表面切削後、光輝焼鈍と圧延加工を繰り返
し、厚み0.5mmの板に加工した。
【0011】その後、直径約10mm、高さ約3mmの椀状
に絞り加工した後、凸側表面を鏡面仕上げした後、バー
ナーの酸化炎で色調を見ながら加熱し、表面層に濃青色
の緻密で強度のある酸化被膜を形成した。このようにし
た材料を指輪やペンダントの一部に用いたところ斬新な
デザインのアクセサリーとなった。
に絞り加工した後、凸側表面を鏡面仕上げした後、バー
ナーの酸化炎で色調を見ながら加熱し、表面層に濃青色
の緻密で強度のある酸化被膜を形成した。このようにし
た材料を指輪やペンダントの一部に用いたところ斬新な
デザインのアクセサリーとなった。
【0012】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、F
e,Ni,Coを入れたAu合金の表面をバーナーの酸化炎で色
調を見ながら加熱することにより、その表面に微黄色、
紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の所望の色調を
選択して発色させた緻密で強度のある酸化被膜を形成す
ることができ、これによって従来にない色調の単色や複
合色の金合金を得ることができて宝飾品等に用いてきわ
めて有用となる効果を有する。
e,Ni,Coを入れたAu合金の表面をバーナーの酸化炎で色
調を見ながら加熱することにより、その表面に微黄色、
紫赤色、菫色、濃青色および濃青緑色等の所望の色調を
選択して発色させた緻密で強度のある酸化被膜を形成す
ることができ、これによって従来にない色調の単色や複
合色の金合金を得ることができて宝飾品等に用いてきわ
めて有用となる効果を有する。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 治 東京都千代田区鍛冶町二丁目9番12号 株 式会社徳力本店内 (72)発明者 清野 貞良 東京都練馬区豊玉北1丁目6番2号 三貴 宝飾工藝株式会社内 (72)発明者 竹内 進 東京都港区西新橋1−9−1 株式会社ア ーバンゴールド内
Claims (2)
- 【請求項1】 Fe;10 〜20Wt%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1
〜2.0Wt%残部がAuから成ることを特徴とする金合金。 - 【請求項2】 Fe;10 〜20Wt%,Ni;O.8〜2.5Wt%,Co;O.1
〜2.0Wt%残部がAuから成る金合金の表面にバーナーの酸
化炎を当てて発色具合を見ながら加熱し、微黄色、紫赤
色、菫色、濃青色および濃青緑色等の単色もしくは混在
色を選択して発色させた酸化被膜を生成することを特徴
とする金合金の発色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20685792A JPH0649563A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 金合金およびその発色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20685792A JPH0649563A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 金合金およびその発色方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649563A true JPH0649563A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=16530199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20685792A Pending JPH0649563A (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 金合金およびその発色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649563A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0727506A1 (en) * | 1995-02-17 | 1996-08-21 | Orient Watch Co., Ltd. | Golden ornament and method for production thereof |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP20685792A patent/JPH0649563A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0727506A1 (en) * | 1995-02-17 | 1996-08-21 | Orient Watch Co., Ltd. | Golden ornament and method for production thereof |
US5752395A (en) * | 1995-02-17 | 1998-05-19 | Orient Watch Co. | Golden ornament and method for production thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210108084A1 (en) | Gold Nanoparticle in Ceramic Glaze | |
EP1036045B1 (en) | Low light-transmitting neutral grey glass composition | |
JPH02225655A (ja) | 光沢のある黒色に着色する金合金とその着色法 | |
JPH0649563A (ja) | 金合金およびその発色方法 | |
CN114728837A (zh) | 玻璃物品 | |
JPS6130642A (ja) | K18カラツト紫金 | |
US5059255A (en) | Coloring a gold alloy | |
RU2170280C1 (ru) | Ювелирный сплав на основе золота 585 пробы | |
Vandini et al. | Classification and technology of Byzantine mosaic glass | |
CN113645873A (zh) | 装饰用玻璃物品 | |
JPH02185934A (ja) | 光輝ある茶褐色に着色した金合金製品及びその製造方法 | |
RU2085606C1 (ru) | Сплав на основе платины | |
JPH03158430A (ja) | 金属間化合物 | |
JPH08325656A (ja) | 装飾用ピンク系金合金 | |
JPH058267B2 (ja) | ||
US5037496A (en) | Cobalt-containing precious metal material for decoration | |
JPH11335755A (ja) | メガネ用合金 | |
JPH0657356A (ja) | 装飾用金合金 | |
JPH03166328A (ja) | 表面硬化カラー金合金 | |
JPH0563532B2 (ja) | ||
JP3480091B2 (ja) | 発色用ステンレス鋼板 | |
RU2118993C1 (ru) | Способ окрашивания изделий из сплавов на основе золота | |
JPH0563533B2 (ja) | ||
JPS5729547A (en) | Platinum alloy for decoration | |
JPH04147931A (ja) | カラー金合金 |