JPH08325656A - 装飾用ピンク系金合金 - Google Patents
装飾用ピンク系金合金Info
- Publication number
- JPH08325656A JPH08325656A JP13532195A JP13532195A JPH08325656A JP H08325656 A JPH08325656 A JP H08325656A JP 13532195 A JP13532195 A JP 13532195A JP 13532195 A JP13532195 A JP 13532195A JP H08325656 A JPH08325656 A JP H08325656A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gold alloy
- pinkish
- weight
- decoration
- case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のK18ピンク系装飾部材と比べ、K1
8ピンク系金合金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及
び鋳造性を得られ、指輪のサイズ直し等の修理において
も、ひび割れ等の欠陥が発生しないK18ピンク系金合
金を得る。 【構成】 Auを主成分とし、20〜25重量%のCu
と0.01〜5重量%Irの組成を有するK18(Au
75%重量)装飾用ピンク系金合金、もしくは、それに
加えて、残分がZn,Ni,Fe,Ag,Co,Pd,
Rh,Ptから選ばれた、1種類もしくは複数種類を含
有せしめてなるK18(Au75%重量)装飾用ピンク
系金合金。
8ピンク系金合金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及
び鋳造性を得られ、指輪のサイズ直し等の修理において
も、ひび割れ等の欠陥が発生しないK18ピンク系金合
金を得る。 【構成】 Auを主成分とし、20〜25重量%のCu
と0.01〜5重量%Irの組成を有するK18(Au
75%重量)装飾用ピンク系金合金、もしくは、それに
加えて、残分がZn,Ni,Fe,Ag,Co,Pd,
Rh,Ptから選ばれた、1種類もしくは複数種類を含
有せしめてなるK18(Au75%重量)装飾用ピンク
系金合金。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指輪、ネックレス、ブ
ローチ、イヤリングその他の装身具に用いられる加工
材、あるいは鋳造体に使用するK18装飾用ピンク系金
合金に関するものである。
ローチ、イヤリングその他の装身具に用いられる加工
材、あるいは鋳造体に使用するK18装飾用ピンク系金
合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金母材の宝飾品の部材は、硬さ
や、抗張力の向上を図る目的で、Ag,CuさらにN
i,Pd,Zn等と合金させた、K18,K14等の合
金が良く知られており、K18ピンク系金合金は、その
色合いを出すために、Cuを20重量%以上配合させて
いる。
や、抗張力の向上を図る目的で、Ag,CuさらにN
i,Pd,Zn等と合金させた、K18,K14等の合
金が良く知られており、K18ピンク系金合金は、その
色合いを出すために、Cuを20重量%以上配合させて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、K18ピンク系
金合金は、その色合いを出すために、Cuを20重量%
以上配合させていることから、Au−Cu金属間化合物
の影響を多く受け、製造段階において、良好な加工性及
び鋳造性を得られないばかりか、指輪のサイズ直し等の
修理においても、ひび割れ等の欠陥が発生しやすい。
金合金は、その色合いを出すために、Cuを20重量%
以上配合させていることから、Au−Cu金属間化合物
の影響を多く受け、製造段階において、良好な加工性及
び鋳造性を得られないばかりか、指輪のサイズ直し等の
修理においても、ひび割れ等の欠陥が発生しやすい。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の観点から、K18
ピンク系金合金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及び
鋳造性を得られ、指輪のサイズ直し等の修理において
も、ひび割れ等の欠陥が発生しないK18ピンク系金合
金を開発すべく研究を行った結果、Auを主成分とし、
20〜25重量%のCuと0.01〜5重量%のIrの
組成を有するK18(Au75%重量)装飾用ピンク系
金合金、もしくは、それに加えて残分がZn,Ni,F
e,Ag,Co,Pd,Rh,Ptから選ばれた、1種
類もしくは複数種類を含有せしめてなるK18(Au7
5%重量)装飾用ピンク系金合金を得ることができた。
ピンク系金合金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及び
鋳造性を得られ、指輪のサイズ直し等の修理において
も、ひび割れ等の欠陥が発生しないK18ピンク系金合
金を開発すべく研究を行った結果、Auを主成分とし、
20〜25重量%のCuと0.01〜5重量%のIrの
組成を有するK18(Au75%重量)装飾用ピンク系
金合金、もしくは、それに加えて残分がZn,Ni,F
e,Ag,Co,Pd,Rh,Ptから選ばれた、1種
類もしくは複数種類を含有せしめてなるK18(Au7
5%重量)装飾用ピンク系金合金を得ることができた。
【0005】この発明の装飾部材に於いて、Cu含有率
を20〜25重量%としたのは、これ以下では好ましい
ピンクの色合いが得られないためである。また、Ir含
有率を0.01〜5重量%としたのは、0.01重量%
以下では加工性や鋳造性に改善が見られないためであ
り、5重量%以上では、好ましいピンクの色合いが得ら
れないためである。
を20〜25重量%としたのは、これ以下では好ましい
ピンクの色合いが得られないためである。また、Ir含
有率を0.01〜5重量%としたのは、0.01重量%
以下では加工性や鋳造性に改善が見られないためであ
り、5重量%以上では、好ましいピンクの色合いが得ら
れないためである。
【0006】
【実施例】この発明の装飾部材を、実施例により具体的
に説明する。真空鋳造機により、Au75重量%,Cu
24.9重量%,指輪は、合金を溶解し、サイズ13番
の甲丸指輪を鋳造する。同様に、Au75重量%,Cu
25重量%の成分組成を持った合金を溶解し、サイズ1
3番の甲丸指輪を鋳造する。鋳造後の指輪を外観検査し
たところ、Ir0.1重量%の成分組成を持たない指輪
は、100個中20個が割れたのに対して、Ir0.1
重量%の成分組成を持った指輪は、100個中全部に欠
陥が生じなかった。それぞれの指輪を11番にサイズ直
しした所、Ir0.1重量%の成分組成を持たない指輪
は、50個中全部が割れたのに対して、Ir0.1重量
%の成分組成を持った指輪は、50個中全部に欠陥が生
じなかった。
に説明する。真空鋳造機により、Au75重量%,Cu
24.9重量%,指輪は、合金を溶解し、サイズ13番
の甲丸指輪を鋳造する。同様に、Au75重量%,Cu
25重量%の成分組成を持った合金を溶解し、サイズ1
3番の甲丸指輪を鋳造する。鋳造後の指輪を外観検査し
たところ、Ir0.1重量%の成分組成を持たない指輪
は、100個中20個が割れたのに対して、Ir0.1
重量%の成分組成を持った指輪は、100個中全部に欠
陥が生じなかった。それぞれの指輪を11番にサイズ直
しした所、Ir0.1重量%の成分組成を持たない指輪
は、50個中全部が割れたのに対して、Ir0.1重量
%の成分組成を持った指輪は、50個中全部に欠陥が生
じなかった。
【0007】
【発明の効果】この結果から、本発明装飾部材は、従来
のK18ピンク系装飾部材と比べ、K18ピンク系金合
金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及び鋳造性を得ら
れ、指輪のサイズ直し等の修理においても、ひび割れ等
の欠陥が発生しないK18ピンク系金合金であることか
ら、各種装飾品として実用に供した場合、優美なピンク
系装飾品を低コストにて提供できるなど、工業上有用な
特性を有するものである。
のK18ピンク系装飾部材と比べ、K18ピンク系金合
金の色合いを保ちつつ、良好な加工性及び鋳造性を得ら
れ、指輪のサイズ直し等の修理においても、ひび割れ等
の欠陥が発生しないK18ピンク系金合金であることか
ら、各種装飾品として実用に供した場合、優美なピンク
系装飾品を低コストにて提供できるなど、工業上有用な
特性を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Auを主成分とし、20〜25重量%の
Cuと0.01〜5重量%Irの組成を有するK18
(Au75%重量)装飾用ピンク系金合金、もしくは、
それに加えて、残分がZn,Ni,Fe,Ag,Co,
Pd,Rh,Ptから選ばれた、1種類もしくは複数種
類を含有せしめてなるK18(Au75%重量)装飾用
ピンク系金合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13532195A JPH08325656A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 装飾用ピンク系金合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13532195A JPH08325656A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 装飾用ピンク系金合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08325656A true JPH08325656A (ja) | 1996-12-10 |
Family
ID=15149028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13532195A Pending JPH08325656A (ja) | 1995-06-01 | 1995-06-01 | 装飾用ピンク系金合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08325656A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100395239B1 (ko) * | 2000-10-24 | 2003-08-21 | 김종목 | 핑크색 금 합금 |
JP2005082890A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Ijima Kingin Kogyo Kk | 装身具用金合金 |
JP2005120465A (ja) * | 2003-09-04 | 2005-05-12 | Rolex Sa | 耐変色性時計又は貴金属装飾部品 |
WO2013068365A1 (fr) * | 2011-11-08 | 2013-05-16 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Pièce d'horlogerie ou de bijouterie en or |
JP2016505710A (ja) * | 2012-12-03 | 2016-02-25 | アルゴー−ヘラエウス エスエー | 耐変色性金合金 |
-
1995
- 1995-06-01 JP JP13532195A patent/JPH08325656A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100395239B1 (ko) * | 2000-10-24 | 2003-08-21 | 김종목 | 핑크색 금 합금 |
JP2005120465A (ja) * | 2003-09-04 | 2005-05-12 | Rolex Sa | 耐変色性時計又は貴金属装飾部品 |
JP2005082890A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Ijima Kingin Kogyo Kk | 装身具用金合金 |
WO2013068365A1 (fr) * | 2011-11-08 | 2013-05-16 | The Swatch Group Research And Development Ltd | Pièce d'horlogerie ou de bijouterie en or |
US20140305164A1 (en) * | 2011-11-08 | 2014-10-16 | The Swatch Group Research And Development Ltd. | Timepiece or piece of jewellery made of gold |
JP2016033263A (ja) * | 2011-11-08 | 2016-03-10 | ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド | 金合金製の時計又は宝飾品 |
US10455908B2 (en) | 2011-11-08 | 2019-10-29 | The Swatch Group Research And Development Ltd. | Timepiece or piece of jewellery made of gold |
JP2016505710A (ja) * | 2012-12-03 | 2016-02-25 | アルゴー−ヘラエウス エスエー | 耐変色性金合金 |
JP2019108614A (ja) * | 2012-12-03 | 2019-07-04 | アルゴー−ヘラエウス エスエー | 耐変色性金合金 |
US10683570B2 (en) | 2012-12-03 | 2020-06-16 | Argor-Heraeus Sa | Discoloration-resistant gold alloy |
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