JPH0649528B2 - スタ−ホイ−ルコンベヤ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高発泡性の炭酸ガス溶存飲料入り容器、発酵前
のヨーグルト入り容器、満注充填状の液状内容物入り容
器というような、コンベヤーによる搬送中、軸線が揺れ
ると内容物が上端開口より零れる容器を主な対象物とし
て搬送するスターホイールコンベヤーに関する。

液状物のための包装容器は、或る工程、例えば内容物充
填工程において容器を連続移動させつつ、これに充填機
により内容物を連続操作の下に充填され、それより搬出
される容器を、次いでコンベヤーにより定位置の或る間
歇的処理操作の工程、例えば単一のキャップ施工機によ
るキャップ施工工程に送り込むことを要求される場合が
多くある。そのような場合、容器のこれ等第二工程間の
搬送には、その前工程よりの搬出容器を連続搬送する連
続駆動コンベヤーと、これよりの搬出容器を引続いて後
工程へ間歇的に送込む間歇駆動コンベヤーとを適用する
のが、作業能率其他の面で有利である。これ等コンベヤ
ーとしては、スターホイールコンベヤーが一般的に構造
及び機械効率上、好適である。

従来の技術とその問題点 然るに従来、このようなな連続搬送から軸線の揺れなし
に容器を正しい中心性、即ち姿勢を保ちながら間歇送り
に切換えて搬送することを保証する、上流側スターホイ
ールコンベヤーと下流側スターホイールコンベヤーとの
接続になるスターホイールコンベヤーは未だ開発されて
いない。

因みに従来、上流側の連続駆動スターホイールコンベヤ
ーと、下流側の間歇駆動スターホイールコンベヤーとの
接続になるスターホイールコンベヤーにおいて、下流側
スターホイールコンベヤーの搬送路外縁をなすガイド
は、その全体が固定型になっているのが通常である。か
かるガイド構成のスターホイールコンベヤーは、高発泡
性の炭酸ガス溶存飲料入り容器、発酵前のヨーグルト入
り容器、満注充填状の液状内容物入り容器の搬送につい
ては、不適格である。若し、この種の容器の搬送に充当
したならば、容器搬送が上流側スターホイールコンベヤ
ーによる連続搬送から下流側スターホイールコンベヤー
による間歇搬送に切換わるとき、下流側コンベヤーのス
ターホイールと当該コンベヤーのガイドとの間の容器に
対する空間的遊びの存在に基づき、容器に軸線ぶれを生
じ、内容物が容器の口から零れてしまう。

従来、下流側コンベヤーのスターホイールの方向に偏向
するようスプリング付勢された可動ガイドを、上流側ス
ターホイールコンベヤー及び下流側スターホイールコン
ベヤーの接続になるスターホイールコンベヤーに備える
ことも知られている（例えば、特開昭５８−１７２１１
１号公報）。しかし、このコンベヤーにおける下動ガイ
ドは、下流側コンベヤーのスターホイール周縁に面する
壁面のみが、下流側スターホイールコンベヤー末端近く
の領域の搬送路外縁をなす構成になっている。この可動
ガイドは、当該領域の容器につき、これを主出口の方へ
指向せしめたり、分岐出口の方へ指向せしめたりするの
に寄与するものの、下流側コンベヤーのスターホイール
とそれに隣接する固定ガイドとの間の搬送路始端部の、
容器に対する空間的遊びを消去する機能はない。従っ
て、この可動ガイドでは、上流側の連続駆動スターホイ
ールコンベヤーと、下流側の間歇駆動スターホイールコ
ンベヤーとの接続になるスターホイールコンベヤーにつ
いて、前示容器の軸線揺れの問題が解消されるまでには
いたらない。

解決しようとする課題 解決しようとする課題点は、上記従来技術による前示の
問題点である。

即ち本発明の目的は、軸線の揺れなしに容器を正しい姿
勢に保持しながら、前述の如き連続搬送から間歇送りに
円滑に旨く切換えて搬送することを保証する。上流側連
続駆動スターホイールコンベヤーと下流側間歇駆動スタ
ーホイールコンベヤーとの接続タイプのスターホイール
コンベヤーを提供するにある。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明スターホイールコンベ
ヤーは、上流側連続駆動の第１のスターホイールと、こ
れの搬送周期と搬送周期が同期する下流側間歇駆動の第
２のスターホイールとの接続による搬送タイプのスター
ホイールコンベヤーであって、上記第１のスターホイー
ルの第１の固定ガイド末端部に連絡された、上記第２の
スターホイールの第２の固定ガイド始端部に、内周面が
第２の固定ガイド内周面と同様な案内面になっている且
つ第１の固定ガイド末端部の方向へ偏向するようスプリ
ング付勢されている可動ガイドが装着され、該可動ガイ
ドの先端面が、上記第１の固定ガイドの末端部内周面に
対応する円弧状になっていることを特徴としている。

実施例 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。

図において（１）が、連続駆動の第１のスターホイー
ル、（２）が間歇駆動の第２のスターホイールであり、
第１のスターホイール（１）は定位置に所要範域に亘っ
て平面扇形に延びる第１の固定ガイド（１０）を有し、
第２のスターホイール（２）は第１のスターホイール
（１）の末端側に接続されており、前記第１の固定ガイ
ド（１０）末端部に始端部が連絡された且つ該始端部以
外の部分が所要範域に亘って定位置に平面扇形に延びる
第２の固定ガイド（２０）を有する。該ガイド（２０）
始端部の先端面は第１図に示すように、ガイド（１０）
の内周面と対応する円弧になっている。第２のスターホ
イール（２）は上記第１のスターホイール（１）で下記
容器（ａ）が第１のスターホイール（１）の搬出個所に
次々と運ばれる周期に同期する作動周期で所定角度宛、
間歇的に角運動、即ち間歇回転される。第２の固定ガイ
ド（２０）は容器（ａ）の上側に対するガイド（２０
ａ）及び下側に対するガイド（２０ｂ）を構成要素とし
て包含するものが図示されている。第１の固定ガイド
（１０）は第１図（平面図）にしか示されていないが、
第２の固定ガイド（２０）と同様な形式の適用が可であ
る。

第１のスターホイール（１）は第１の容器処理ステーシ
ョン、例えば容器（ａ）に内容物を充填するステーショ
ンとしてのそれ自体公知のロータリー充填機から次々と
常法に従い連続的に運ばれて来る円筒型をした瓶等の容
器（ａ）をその運び込みに次いで上記第１の固定ガイド
（１０）によるガイドの下、連続的に該スターホイール
（１）における定位置の搬出個所に搬送する。上記ロー
タリー充填機は符号（３）を附して概略的に第１図のみ
に示されている。

第２のスターホイール（２）は、上記第１のスターホイ
ール（１）よりの容器（ａ）を、第１の固定ガイド（１
０）及び第２の固定ガイド（２０）によるガイド、なら
びに第１のスターホイール（１）による搬送との協同の
下に、上記搬出個所で受入れ、当該容器を間歇回転で第
２の固定ガイド（２０）によるガイドの下、第２の容器
処理ステーション、例えば容器（ａ）にキャップを施す
キャップ施工ステーションとしてのそれ自体公知のキャ
ップ施工機に搬送する。該キャップ施工機は付号（４）
により指示され、概略的に第１図にのみ示されている。

上記第２の固定ガイド（２０）の始端部、つまり第１の
固定ガイド（１０）末端部に連絡された領域部に、第１
のスターホイール（１）により搬送されつつある容器
（ａ）が当るに至って、該容器（ａ）により定位置の枢
着軸（５）を中心として第１図の反時計回り方向へ押さ
れる可動ガイド（３０）を配置する。該可動ガイド（３
０）は第１図に示すように、その内周面（イ）が第２の
固定ガイド（２０）内周面と同様な案内面になってお
り、また先端面（ロ）が第１の固定ガイド（１０）の末
端部内周面に対応する円弧状になっている。可動ガイド
（３０）は第２の固定ガイド（２０）の形式に合わせ
て、上側ガイド（３０ａ）及び下側ガイド（３０ｂ）を
構成要素として包含するものになっている。第１図にお
いて、可動ガイド（３０）の下に隠れる部分のガイド
（２０）始端部先端の円弧は、分かり易くするために二
点鎖線で示されている。

可動ガイド（３０）には、それが上記のようにして容器
（ａ）で押されて第１図の反時計回り方向へ旋回される
のにつれ、蓄勢されるばね（６）が備えられている。即
ち可動ガイド（３０）は、第１の固定ガイド（１０）末
端部の方向へ偏向するようスプリング付勢されている。
ばねは図示のようなコイルスプリングでもよいし、空気
ばね（図示せず）でも構わない。

上述した要領で容器（ａ）が第１のスターホイール
（１）による搬送から第２のスターホイール（２）での
搬送に切換わって、これ等の接続帯域を進められて行く
とき、可動ガイド（３０）は、ばね（６）によるスプリ
ング付勢により、該容器（ａ）をそれが第１の固定ガイ
ド（１０）末端部対応帯域を通過中は当該末端部に円弧
状先端面（ロ）で押しつけ、第２のスターホイール
（２）での搬送に切換わる部位に対応する帯域では第２
のスターホイール（２）に内周面（イ）で押しつける働
きをする。

即ち、可動ガイド（３０）は第１のスターホイール
（１）と第２のスターホイール（２）との接続帯域を容
器が搬送され、更に第２のスターホイール（２）への転
移を終える搬送の間中、容器に対する搬送路の空間的遊
びを消去するのに寄与する。

発明の効果 従って、本発明によれば、第２のスターホイールが間歇
回転というように、第１のスターホイールの連続回転と
動きが異なるにかかわらず、軸線の揺れなしに容器を保
持しつつ、第１のスターホイールでの連続送りから第２
のスターホイールによる間歇送りに円滑に旨く切換えて
搬送することが保証される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す平面図、第２図は第１
図の実施例における第２のスターホイール、第２の固定
ガイド及び可動ガイドの系の正面図である。 （１）は第１のスターホイール （２）は第２のスターホイール （３）はロータリー充填機 （４）はキャップ施工機 （５）は枢着軸 （６）はばね （１０）は第１の固定ガイド （２０）は第２の固定ガイド （３０）は可動ガイド （ａ）は容器 （イ）は可動ガイド内周面 （ロ）は可動ガイド先端面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上流側連続駆動の第１のスターホイール
   と、これの搬送周期と搬送周期が同期する下流側間歇駆
   動の第２のスターホイールとの接続による搬送タイプの
   スターホイールコンベヤーであって、上記第１のスター
   ホイールの第１の固定ガイド末端部に連絡された、上記
   第２のスターホイールの第２の固定ガイド始端部に、内
   周面が第２の固定ガイド内周面と同様な案内面になって
   いる且つ第１の固定ガイド末端部の方向へ偏向するよう
   スプリング付勢されている可動ガイドが装着され、該可
   動ガイドの先端面が、上記第１の固定ガイドの末端部内
   周面に対応する円弧状になっていることを特徴とするス
   ターホイールコンベヤー。