JPH0649128U - 自動車用ドアチェッカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ドアチェッカーにおいて、ドアを任
意の開度に保持するできるようにする。 【構成】 チェックプレート１を弾性支持するガイド１
８に永久磁石１８ｂを設け、該永久磁石１８ｂをチェッ
クプレート１側に反発する電磁石２０を設けて、ドアハ
ンドルの開操作に連動して電磁石２０を励磁することに
より、反発力で永久磁石１８ｂとともにガイド１８をチ
ェックプレート１に押付けて、チェックプレート１を保
持する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用ドアチェッカーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、自動車用ドアチェッカーは、図３及び図４に示すように、チェックプ レート１の一端側がピン２で車体３のブラケット４に枢着され、他端側がドア５ 内にビス６で取付けたケース７の貫通孔７ａを貫通して、該ケース７に収容した 一対のガイド８，８で上下方向に弾性支持されている。上記各ガイド８，８は、 弾性部材９，９でチェックプレート１側にそれぞれ付勢されている。

【０００３】 上記チェックプレート１の幅方向の両側には、上記ドア５の半開位置Ｆの前後 にわたって長手方向に伸長する凸条部１ａ，１ａがそれぞれ形成され、該各凸条 部１ａ，１ａの上記半開位置Ｆには、上記各ガイド８，８が嵌まり込んでドア５ を半開位置Ｆに保持する節度用凹部１ｂが形成されている。また、上記チェック プレート１の他端部には、上記ケース７に当接してドア５を全開位置Ｇに保持す るストッパー１０が取付けられている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のドアチェッカーでは、ドア５の半開位置Ｆの角度は チェックプレート１の節度用凹部１ｂによって固定されていて、半開位置Ｆの前 後では、ドア５が自然に半開位置Ｆまで開閉作動するようになっている。

【０００５】 したがって、例えば狭い駐車場で乗降するような場合、ドア５を半開位置Ｆの 少し前で止めたいときでも、ドア５が自然に半開位置Ｆまで開いてしまうので、 隣の自動車や壁にドア５が当たって傷付けるという問題があった。同様に、ドア ５を半開位置Ｆの少し後で止めたいときでも、ドア５は自然に半開位置Ｆまで閉 じてしまうので、乗降が困難になるという問題もあった。

【０００６】 そこで、本考案の目的は、ドアを任意の開度に保持できる自動車用ドアチェッ カーを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、チェックプレートの一端側が車体に枢 着され、他端側がドア内に取付けたケースを貫通して、該ケースに収容した一対 のガイドで上下方向に弾性支持されてなる自動車用ドアチェッカーにおいて、 上記各ガイドに永久磁石が設けられると共に、上記ケースに、励磁時に上記永 久磁石をチェックプレート側に反発する電磁石が設けられていることを特徴とし ている。

【０００８】

【作用】

本考案によれば、チェックプレートを弾性支持するガイドに永久磁石を設け、 該永久磁石をチェックプレート側に反発する電磁石を設けて、ドアハンドルの開 操作に連動して電磁石を励磁することにより、反発力で永久磁石とともにガイド がチェックプレートに押付けられて、チェックプレートを保持するようになる。 これにより、ドアが任意の開度に保持され、従来のように、固定の半開位置まで 自然に開閉作動しなくなるので、ドアが自然に開いて隣の自動車等に当たったり 、ドアが自然に閉じて乗降が困難になるという不具合がなくなる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。なお、図３以下の従来技 術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。

【００１０】 図１に示すように、ドア５内にビス６でケース７が取付けられ、該ケース７に は、チェックプレート１の他端側が貫通する貫通孔７ａが形成されている。上記 チェックプレート１には、従来のような節度用凹部（図４の符号１ｂ参照）が不 要であり、上下面がフラットになっている。

【００１１】 上記ケース７内には、断面が略台形状のガイド１８，１８がそれぞれ収容され 、該各ガイド１８，１８は、コイルスプリング１９，１９でチェックプレート１ 側にそれぞれ付勢されて、チェックプレート１の上下面に接触し、チェックプレ ート１の上下方向の移動を規制する。

【００１２】 上記各ガイド１８，１８は、チェックプレート１に接触する頂部１８ａが合成 樹脂等で形成され、その他の部分は永久磁石１８ｂで形成されている。該各永久 磁石１８ｂ，１８ｂは、図２に示すように、例えばチェックプレート１側がＳ極 、その反対側がＮ極となるように設定されている。

【００１３】 上記ケース７内には、上記各ガイド１８，１８に対向して電磁石２０，２０が それぞれ収容され、該各電磁石２０，２０は、図２に示すように、例えば各ガイ ド１８，１８側がＮ極、その反対側がＳ極となるように設定されている。

【００１４】 上記各電磁石２０，２０は、ドア５のインナーハンドル及びアウターハンドル の開操作に連動してオンするスイッチ２１により、バッテリー２２からの電流で 励磁され、スイッチ２１がインナーハンドル及びアウターハンドルの閉操作に連 動してオフすると消磁される。

【００１５】 上記構成であれば、ドア５の閉時はコイルスプリング１９，１９の付勢力でガ イド１８，１８がチェックプレート１に接触し、チェックプレート１ががたつか ないように保持されている。

【００１６】 そして、ドア５の開時にインナーハンドル又はアウターハンドルを開操作する と、スイッチ２１がオンされて電磁石２０，２０が励磁される。該電磁石２０， ２０が励磁されると、ガイド１８，１８側がＮ極になり、これに対向するガイド １８，１８の永久磁石１８ｂ，１８ｂもＮ極であるから、永久磁石１８ｂ，１８ ｂに反発力が作用し、ガイド１８，１８の頂部１８ａがチェックプレート１の上 下面に押付けられて、チェックプレート１を保持するようになる。

【００１７】 したがって、ドア５を開いてチェックプレート１が引き出されても、ガイド１ ８，１８が反発力によりチェックプレート１に常に押付けられているので、ドア ５が任意の開度に保持されるようになる。これにより、従来のように、ドア５が 固定の半開位置まで自然に開閉作動しなくなるので、隣の自動車等に当たったり 、乗降が困難になるという不具合が解消される。

【００１８】

【考案の効果】

以上の説明より明らかなように、本考案の自動車用ドアチェッカーは、チェッ クプレートのガイドの永久磁石を、チェックプレート側に反発する電磁石を設け て、ドアハンドルの開操作に連動して電磁石を励磁することにより、反発力で永 久磁石とともにガイドをチェックプレートに押付けて、チェックプレートを保持 するようにしたものであるから、ドアを任意の開度に保持でき、ドアが従来のよ うに、固定の半開位置まで自然に開閉作動しなくなるので、ドアが自然に開いて 隣の自動車等に当たったり、ドアが自然に閉じて乗降が困難になるという不具合 がなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案のドアチェッカーの断面図

【図２】 図１の永久磁石と電磁石との関係を示す断面
図

【図３】 従来のドアチェッカーの平面図

【図４】 図３のケースの断面図

【符号の説明】

１…チェックプレート、３…車体、５…ドア、７…ケー
ス、１８…ガイド、１８ａ…頂部、１８ｂ…電磁石、１
９…コイルスプリング、２０…電磁石、２１…スイッ
チ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 植田 瑞穗 広島県安芸郡府中町新地１番14号 デルタ 工業株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 チェックプレートの一端側が車体に枢着
   され、他端側がドア内に取付けたケースを貫通して、該
   ケースに収容した一対のガイドで上下方向に弾性支持さ
   れてなる自動車用ドアチェッカーにおいて、 上記各ガイドに永久磁石が設けられると共に、上記ケー
   スに、励磁時に上記永久磁石をチェックプレート側に反
   発する電磁石が設けられていることを特徴とする自動車
   用ドアチェッカー。