JPH0649115U - エンジンの冷却系システム - Google Patents

エンジンの冷却系システム

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JPH0649115U
JPH0649115U JP8640192U JP8640192U JPH0649115U JP H0649115 U JPH0649115 U JP H0649115U JP 8640192 U JP8640192 U JP 8640192U JP 8640192 U JP8640192 U JP 8640192U JP H0649115 U JPH0649115 U JP H0649115U
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water
cooling
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弘志 宗時
明 下西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感温弁の強制開弁を防止して、ウォータポンプ
入口部分におけるキャビテーションの発生を抑制する。 【構成】エンジン内のウォータジャケットからウォータ
ポンプにより押出される冷却水を冷却するラジエータ
と、冷却水が所定の温度を超えた際に作動してラジエー
タにて冷却された冷却水を前記ウォータジャケットに導
入する感温弁の設けられた循環路と、前記ウォータジャ
ケットから押出される冷却水が常時循環されているヒー
タコアと、前記ヒータコアに流入する冷却水の圧力と流
出する圧力との差が所定値を超えた場合に作動する差圧
弁を備え、ヒータコアに流入する冷却水をウォータジャ
ケットに還流するバイパス通路とからなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として自動車用のエンジンを冷却するとともに、その冷却する以 前の一部の冷却水を使用して自動車室内を暖房することができるようにしたエン ジンの冷却系システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエンジンの冷却系システムでは、冷却水温が低い場合には、ラ ジエータを通過した冷却水がウォータポンプにより循環されてエンジン内のウォ ータジャケットに流入する直前に、ウォータジャケット直前位置に設けられたサ ーモスタットにより冷却水温のウォータジャケットへの流入は阻止される。この 場合、冷却水はヒータコアに循環するように構成されているが、ヒータコアのみ で十分に流量を確保できない場合には、ウォータジャケットから流出した冷却水 をラジエータを通過させずにウォータジャケットに還流するバイパス通路を設け るものが知られている。このバイパス通路は、冷却水温が上昇した場合に作動す るボトムバイパス弁を閉弁してラジエータに十分冷却水が流入するようになって いる。また、例えば、実開昭56−149019号公報のもののように、ヒータ コア近傍に設けられヒータコアに流入する冷却水を制御する流量制御弁よりもウ ォータジャケット側にバイパス通路を設けたシステムも知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成にあっては、冷却水温が低い場合にエンジン が高回転になると、ヒータコアとウォータジャケットとを連通する復路となるヒ ータ配管及びバイパス通路の圧力損失により、ウォータポンプ入口部の負圧が大 きくなり、ウォータポンプ近傍に位置するサーモスタットがその差圧により開弁 し、冷却水温を制御できなくなるオーバークールを発生させたり、ウォータポン プ入口部にキャビテーションを起こすことがある。これを防止するには、耐電圧 の高い大パワーサーモスタットを使用するか、ヒータ配管、又はバイパス通路の 抵抗を減らせばよいが、前者はサーモスタットの大型化を引き起こすことになり 、後者のうちヒータ抵抗低減は、冷却水温が上昇した場合のラジエータへの流量 を低下させることになり、バイパス通路の抵抗低減は、バイパス流量が増加した 分、冷却水温が低い場合のヒータ流量を低下させ、ヒータ性能を低下させること になった。また、上記公報のもののように流量制御弁を有するものでは、冷却水 温が低い場合にあっては、この流量制御弁を閉鎖することにより、ヒータコアに 冷却水を流さないので、サーモスタットが強制開成されることはないが、流量制 御弁閉成中のバイパス通路が必要となる。
【0004】 本考案は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたもので ある。すなわち、本考案に係るエンジンの冷却系システムは、エンジン内のウォ ータジャケットからウォータポンプにより押出される冷却水を冷却するラジエー タと、冷却水が所定の温度を超えた際に作動してラジエータにて冷却された冷却 水を前記ウォータジャケットに導入する感温弁の設けられた循環路と、前記ウォ ータジャケットから押出される冷却水が常時循環されているヒータコアと、前記 ヒータコアに流入する冷却水の圧力と流出する圧力との差が所定値を超えた場合 に作動する差圧弁を備え、ヒータコアに流入する冷却水をウォータジャケットに 還流するバイパス通路とからなることを特徴とする。
【0006】
【作用】
このような構成のものであれば、冷却水温が低い場合に、エンジン回転数が高 くなるとウォータポンプの回転が同様に高くなることから、ヒータコアに流入す る冷却水の圧力と流出する冷却水の圧力との圧力差が大きくなり、それによって バイパス通路の差圧弁が作動する。差圧弁が作動すると、それまでヒータコア内 を流れていた冷却水がバイパス通路内を通過するようになる。このように、バイ パス通路を冷却水が流れるようになると、感温弁が強制的に開弁されることがな くなり、冷却水のオーバークールを防止でき、またキャビテーションの発生をも 防止する。しかして、冷却水温が低くなく、かつエンジン回転数が低いと、前記 圧力差が小さい場合には差圧弁が閉弁することとなり、ヒータコアに十分な流量 で冷却水が流入するので、確実に暖房をすることができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。
【0008】 図1に示すものは、自動車用のエンジンに装備される冷却システム100で、 エンジン内に設けられた冷却水の通路であるウォータジャケット1と、このウォ ータジャケット1からウォータポンプ21により押出される冷却水を冷却するラ ジエータ3と、冷却水が所定の温度を超えた際に作動してラジエータ3にて冷却 された冷却水をウォータジャケット1に導入する感温弁であるサーモスタット4 の設けられた循環路5と、ウォータジャケット1から押出される冷却水が常時循 環されているヒータコア6と、ヒータコア6に流入する冷却水の圧力と流出する 圧力との差が所定値を超えた場合に作動する差圧弁7とを備え、ヒータコア6に 流入する冷却水をウォータジャケットに還流するバイパス通路8と、ウォータジ ャケット1とヒータコア6とを連通するヒータ用通路91と、ヒータコア6と循 環路5のサーモスタット4が設けられている部位近傍に連通するヒータ用通路9 2と、ヒータ用通路91とウォータジャケット1とをボトムバイパス弁10を介 して連通するボトムバイパス通路11とからなる。この冷却システム100は、 ウォータジャケット1のラジエータ3にて冷却された冷却水が、ウォータジャケ ット1に流入する冷却水の入口部分にサーモスタット4が取り付けられているい わゆる入口サーモスタット方式であり、しかも、暖房の有無にかかわらず、ヒー タコア6にはウォータジャケット1にてエンジンの発熱により加熱された冷却水 が常時循環される、ボトムバイパス通路付のヒータ常時循環式のシステムに属す る。
【0009】 循環路5は、ウォータジャケット1とラジエータ3とを連通する往路51と、 ラジエータ3で冷却された冷却水をウォータジャケット1に還流するための復路 52とからなり、復路52のウォータジャケット1側の端部は、サーモスタット 4、ボトムバイパス弁10及びウォータポンプ21が設けられてなるウォータジ ャケット1の入口部2に連結されている。入口部2のサーモスタット4は、循環 路5の復路52の端部を開閉するもので、ワックスタイプのものを使用しており 、そのシリンダ下部(底部)にボトムバイパス通路11の入口部2側端部を開閉 するボトムバイパス弁10が設けられている。しかして、このボトムバイパス通 路11の他方の端部は、ヒータ用通路91に接続されている。
【0010】 ヒータ用通路91は、ウォータジャケット1のラジエータ3側の出口とヒータ コア6の入口61とを連通しており、ヒータ用通路92は、ヒータコア6の出口 62とを連通している。これらヒータ用通路91、92は、上記循環路5の内径 よりも小さいものであってよい。ヒータコア6は、図2に示すように、入口61 に連通する第1の上部タンク63と、第1の上部タンク63からの冷却水が通過 する多数のパイプを有する第1コア64と、第1コア64により第1の上部タン ク63と連通される下部タンク65と、下部タンク65と連通する第2コア66 と、第2コア66により下部タンク65と連通する第2の上部タンク67とから なる。第1及び第2コア64、66の構造は、多数のパイプがコルゲートフィン に接触して、その表面積を拡張するように組み立てられている。
【0011】 パイバス通路8は、ヒータコア6の入口61と出口62との近傍に設けられ、 その内部には、差圧弁7が取り付けられている。差圧弁7は、作動するまではバ イパス通路8を閉塞しており、入口61における冷却水の圧力と出口62におけ る冷却水の圧力とに差が生じ、その差が設定された所定値を超えた場合に作動し て、入口61近傍のヒータ用通路91と出口62近傍のヒータ用通路92とを連 通させる。この差圧弁7における所定値すなわち作動に要する差圧は、サーモス タット4が強制的に開弁される圧力より低く設定しておく。
【0012】 以上のような構成において、例えば冬期のように冷却水温が低くてエンジンに 高負荷がかかり高回転状態が続く場合、サーモスタット4はまだ開弁していない ので、ウォータポンプ10によりウォータジャケット1内の冷却水がラジエータ 3に押出されることはない。しかして、冷却水はヒータ用通路91に流入し、ボ トムバイパス通路11及びヒータコア6に流れ込むが、ヒータ用通路92及びボ トムバイパス通路11における冷却水の圧力損失により、入口61と出口62と における冷却水の圧力に差が生じる。この差圧により差圧弁7が作動し、バイパ ス通路8は開放された状態となって、ヒータコア6の入口61側からバイパス通 路8に流入した冷却水の一部は、開弁している差圧弁7を通って出口62側に流 出する。このように、冷却水の一部がヒータコア6に流入することなくバイパス 通路8を介してウォータジャケット1に還流されることになるので、ヒータ用通 路92の圧力損失が下がり、サーモスタット4の強制開弁を防止する。
【0013】 これによって、差圧が消滅した場合には、差圧弁7は閉弁し、ウォータジャケ ット1からの冷却水はヒータ用通路91を通ってヒータコア6に十分な流量をも って流入する。さらに、冷却水温が上昇しサーモスタット4が開弁した場合には 、差圧が生じることはなくなるので、差圧弁7は閉弁したままとなり、ヒータコ ア6にはウォータジャケット1内で熱せられた冷却水が効率よく流入する。
【0014】 なお、本考案は以上説明した実施例に限定されるものではない。例えば、図3 に示すように、バイパス通路8としては、ヒータコア6Aの第1の上部タンク6 3と第2の上部タンク67との分離壁に差圧弁7を設けて、第1の上部タンク6 3と第2の上部タンク67とを実質的にバイパス通路とするものであってもよい 。この場合にあっても、上記実施例と同様に差圧弁7の差圧設定を行えばよい。
【0015】 また、上記実施例では、高温時に閉弁するボトムバイパス弁10により、冷却 水温によりラジエータ3への循環流量を制御するものを説明したが、ボトムバイ パス弁10及びボトムバイパス通路11を備えない構成であってもよい。このよ うに、ボトムバイパス通路11を省略することによりコストダウンが可能となる 。
【0016】 その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱 しない範囲で種々変形が可能である。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、以上に詳述したように、ヒータコアに流入する冷却水をウォータジ ャケットに還流する差圧弁を内蔵したバイパス通路を備えているので、冷却水温 が低く、かつエンジン回転数が高い場合でも、ヒータコアに流入する冷却水と流 出する冷却水との圧力差が所定値以上に高くなると、バイパス通路の差圧弁の作 動により、循環路における冷却水の圧力損失を低下させ、感温弁が強制的に開弁 するのを防止でき、したがって、感温弁により冷却水温の制御が正常に行え、か つウォータポンプの冷却水入口部分の負圧を差圧弁により制限できるので、キャ ビテーションを防止することもできる。しかも、ヒータコアによる暖房性能及び ラジエータの冷却性能は全く損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の要部の構成を示す要部拡大構成説明
図。
【図3】本考案の他の実施例を示す図2相当図。
【符号の説明】
1…ウォータジャケット 3…ラジエータ 4…サーモスタット 5…循環路 6…ヒータコア 7…差圧弁 21…ウォータポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン内のウォータジャケットからウォ
    ータポンプにより押出される冷却水を冷却するラジエー
    タと、 冷却水が所定の温度を超えた際に作動してラジエータに
    て冷却された冷却水を前記ウォータジャケットに導入す
    る感温弁の設けられた循環路と、 前記ウォータジャケットから押出される冷却水が常時循
    環されているヒータコアと、 前記ヒータコアに流入する冷却水の圧力と流出する圧力
    との差が所定値を超えた場合に作動する差圧弁を備え、
    ヒータコアに流入する冷却水をウォータジャケットに還
    流するバイパス通路とからなることを特徴とするエンジ
    ンの冷却系システム。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59150607U (ja) * 1983-03-29 1984-10-08 株式会社ボッシュオートモーティブ システム 車両用暖房装置
JPS639021U (ja) * 1986-07-07 1988-01-21
JPH01132415A (ja) * 1987-11-16 1989-05-24 Toyota Motor Corp エンジン排気熱を利用した暖房装置

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