JPH0649034A - プロペノイル−イミダゾール誘導体 - Google Patents

プロペノイル−イミダゾール誘導体

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JPH0649034A
JPH0649034A JP5105908A JP10590893A JPH0649034A JP H0649034 A JPH0649034 A JP H0649034A JP 5105908 A JP5105908 A JP 5105908A JP 10590893 A JP10590893 A JP 10590893A JP H0649034 A JPH0649034 A JP H0649034A
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carbon atoms
branched alkyl
linear
formula
acid
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JP5105908A
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Matthias Mueller-Gliemann
マテイアス・ミユラー−グリーマン
Juergen Dr Dressel
ユルゲン・ドレツセル
Peter Dr Fey
ペーター・フアイ
Rudolf Hanko
ルドルフ・ハンコ
Walter Huebsch
バルター・ヒユプシユ
Thomas Kraemer
トーマス・クレマー
Ulrich Dr Mueller
ウルリヒ・ミユラー
Martin Beuck
マルテイン・ボイク
Stanislav Kazda
スタニスラフ・カツダ
Andreas Knorr
アンドレアス・クノル
Johannes-Peter Stasch
ヨハネス−ペーター・シユタツシユ
Stefan Dr Wohlfeil
シユテフアン・ボールフアイル
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/56Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms
    • C07D233/58Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D233/68Halogen atoms
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 〔式中、Rはアルキル、アルケニル又はシクロアルキ
ル、Rは水素、ハロゲン又はペルフルオロアルキル、
nは0,1,2又は3、Rはシクロアルキル、R
ヒドロキシル、アルコキシなど、Rは水素、ハロゲ
ン、ニトロなど、Lはシクロアルキル又はフェニル置換
されてもよいアルキル、Rはヒドロキシル、アルコキ
シなどを示す〕のプロペノイル−イミダゾール誘導体。
これらの化合物は、適切なイミダゾイルアルデヒドとC
H酸性化合物との反応及び中間体の後続の脱水によって
製造される。 【効果】 上記のプロペノイル−イミダゾール誘導体
は、動脈高血圧症及びアテローム硬化症の処置のための
薬物における活性化合物として用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、プロペノイル−イミダゾール誘
導体、それらの製造のための方法、並びに薬物におけ
る、特に血圧降下及び抗アテローム硬化症剤としてのそ
れらの使用に関する。
【0002】蛋白質分解酵素であるレニンは、生体内で
アンギオテンシノゲンからデカペプチドアンギオテンシ
ンIを脱離させ、そしてアンギオテンシンIは、今度
は、肺臓、腎臓またはその他の組織中で分解されて血圧
を上げる作用のオクタペプチドアンギオテンシンIIを
与えることが知られている。アンギオテンシンIIの種
々の効果、例えば、血管収縮、腎臓中のNa+保留、副
腎中のアルドステロンの放出、及び交感神経系の緊張の
増加は、血圧増加の意味においては相乗的に作用する。
【0003】更にまた、アンギオテンシンIIは、細
胞、例えば心筋細胞及び平滑筋細胞の成長及び複製を促
進する特性を有し、これらは、種々の病気の状態(例え
ば高血圧症、アテローム硬化症及び心不全)における増
加した程度まで成長しそして増殖する。
【0004】レニンアンギオテンシンシステム(RA
S)における介在のための可能な出発点は、レニン活性
の抑制に加えて、アンギオテンシン転換酵素(ACE)
の活性の抑制及びアンギオテンシンIIレセプターの封
鎖である。
【0005】本発明は、一般式(I)
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、R1は、各々8までの炭素原子を
有する直鎖の若しくは分岐したアルキル若しくはアルケ
ニルを表すか、または3〜8の炭素原子を有するシクロ
アルキルを表し、R2は、水素、ハロゲン、または5ま
での炭素原子を有するペルフルオロアルキルを表し、n
は、数0、1、2または3を表し、R3は、3〜7の炭
素原子を有するシクロアルキルを表し、R4は、ヒドロ
キシル、若しくは6までの炭素原子を有する直鎖の若し
くは分岐したアルコキシを表すか、または式
【0008】
【化5】−CO−NR78 (式中、R7及びR8は、同一または異なっていて、そし
て水素、6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐
したアルキル、またはフェニルを表す)の基を表し、R
5は、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、トリフ
ルオロメチル、トリフルオロメトキシ、各々6までの炭
素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、アル
コキシ若しくはアルコキシカルボニル、シアノまたはカ
ルボキシルを表し、Lは、3〜7の炭素原子を有するシ
クロアルキルを表すか、または必要に応じてフェニルに
よって置換されている、8までの炭素原子を有する直鎖
の若しくは分岐したアルキルを表し、R6は、ヒドロキ
シル、若しくは6までの炭素原子を有する直鎖の若しく
は分岐したアルコキシを表すか、または式−NR9SO2
10若しくは
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R9は、水素、または4までの炭
素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキルを表
し、R10は、6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
分岐したアルキル、または6までの炭素原子を有する直
鎖の若しくは分岐したアルキルによって必要に応じて置
換されているフェニルを表し、R11は、水素、6までの
炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、ま
たはヒドロキシル保護基を表す)の基を表す〕のプロペ
ノイル−イミダゾール誘導体及びそれらの塩に関する。
【0011】本発明による一般式(I)の化合物はま
た、それらの塩の形で存在することができる。一般に、
有機または無機塩基または酸による塩をここで述べるこ
とができる。
【0012】本発明の関係においては、生理学的に受け
入れられる塩が好ましい。プロペノイル−イミダゾール
誘導体の生理学的に受け入れられる塩は、本発明による
物質と鉱酸、カルボン酸またはスルホン酸との塩で良
い。特に好ましい塩は、例えば、塩酸、臭酸、硫酸、リ
ン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホ
ン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、クエン酸、
フマル酸、マレイン酸または安息香酸との塩である。
【0013】生理学的に受け入れられる塩はまた、遊離
のカルボキシル基を有する本発明による化合物の金属ま
たはアンモニウム塩で良い。特に好ましい塩は、例え
ば、ナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシ
ウム塩そしてまた、アンモニアまたは有機アミン例えば
エチルアミン、ジ−若しくはトリエチルアミン、ジ−若
しくはトリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ジメチルアミノエタノール、アルギニン、リシンま
たはエチレンジアミンから誘導されるアンモニウム塩で
ある。
【0014】本発明による化合物は、像及び鏡像として
振る舞う(鏡像異性体)かまたは像及び鏡像として振る
舞わない(ジアステレオマー)かのどちらかの立体異性
体の形で存在し得る。本発明は、鏡像異性体またはジア
ステレオマー、及びそれらのそれぞれの混合物の両方に
関する。ジアステレオマーのように、ラセミ形もまた、
既知のやり方で立体異性体的に均一な成分に分離するこ
とができる〔E.L.Eliel、炭素化合物の立体化
、マグローヒル、1962参照〕。
【0015】一般式(I)の好ましい化合物は、〔式
中、R1は、各々6までの炭素原子を有する直鎖の若し
くは分岐したアルキル若しくはアルケニルを表すか、ま
たはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル若しくはシクロヘプチルを表し、R
2は、水素、フッ素、塩素、臭素、または4までの炭素
原子を有するペルフルオロアルキルを表し、nは、数
0、1または2を表し、R3は、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシク
ロヘプチルを表し、R4は、ヒドロキシル、若しくは4
までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルコ
キシを表すか、または式
【0016】
【化7】−CO−NR78 (式中、R7及びR8は、同一または異なっていて、そし
て水素、4までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐
したアルキル、またはフェニルを表す)の基を表し、R
5は、水素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチ
ル、カルボキシル、または各々4までの炭素原子を有す
る直鎖の若しくは分岐したアルキル、アルコキシ若しく
はアルコキシカルボニルを表し、Lは、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル若
しくはシクロヘプチルを表すか、または6までの炭素原
子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、若しくは
ベンジルを表し、R6は、ヒドロキシル、若しくは4ま
での炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルコキ
シを表すか、または式−NR9SO210若しくは
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R9は、水素、メチルまたはエチ
ルを表し、R10は、4までの炭素原子を有する直鎖の若
しくは分岐したアルキル、または4までの炭素原子を有
する直鎖の若しくは分岐したアルキルによって必要に応
じて置換されているフェニルを表し、R11は、水素、4
までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキ
ル、アセチルまたはベンジルを表す)の基を表す〕のも
の及びそれらの塩である。
【0019】一般式(I)の特に好ましい化合物は、
〔式中、R1は、各々4までの炭素原子を有する直鎖の
若しくは分岐したアルキル若しくはアルケニルを表す
か、またはシクロプロピル、シクロペンチル若しくはシ
クロヘキシルを表し、R2は、水素、フッ素、塩素、ま
たは2までの炭素原子を有するペルフルオロアルキルを
表し、nは、数0または1を表し、R3は、シクロペン
チルまたはシクロヘキシルを表し、R4は、ヒドロキシ
ル、メトキシ、エトキシまたはtert.−ブトキシを
表し、R5は、水素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオ
ロメチル、トリフルオロメトキシまたはメチルを表し、
Lは、シクロペンチル、シクロヘキシル若しくはシクロ
ヘプチルを表すか、または4までの炭素原子を有する直
鎖の若しくは分岐したアルキル、若しくはベンジルを表
し、R6は、ヒドロキシル、若しくは4までの炭素原子
を有する直鎖の若しくは分岐したアルコキシを表すか、
または式−NR9SO210若しくは
【0020】
【化9】
【0021】(式中、R9は、水素またはメチルを表
し、R10は、メチルまたはp−トリルを表し、R11は、
水素、または3までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
分岐したアルキル、またはベンジルを表す)の基を表
す〕のもの及びそれらの塩である。
【0022】本発明による一般式(I)の非常に特に好
ましい化合物は、式中、基−CH(L)−CO−R4
イミダゾリルメチル基に対してパラの位置にあるもので
ある。
【0023】加えて、一般式(II)
【0024】
【化10】
【0025】〔式中、R1、R2、R5及びLは、上で述
べた意味を有し、そしてR12は、C1〜C4−アルコキシ
を表す〕のアルデヒドを、塩基の存在下での、不活性溶
媒中での一般式(III)
【0026】
【化11】 R3−(CH2n−CH2−CO−R13 (III) 〔式中、R3及びnは、上で述べた意味を有し、そして
13は、R4の上で述べた意味を有するがヒドロキシル
を表さない〕の化合物との反応によって、一般式(I
V)
【0027】
【化12】
【0028】〔式中、R1、R2、R3、R5、R12
13、n及びLは、上で述べた意味を有する〕のヒドロ
キシ化合物に転化し、次に保護基の導入によって遊離の
ヒドロキシル官能をブロックし、最後のステップにおい
て、塩基の存在下で、不活性溶媒中で脱離を実施し、適
切な場合にはE/Z異性体を分離し、そして酸(R4
OH)の場合には、エステルを加水分解し、そしてアミ
ドまたはスルホンアミドの場合には、適切な場合にはカ
ルボン酸(R12=OH)の活性化の後で、慣用の方法に
よるアミド化またはスルホアミド化を加え、R9が水素
を表さない場合には、NH官能をアルキル化し、そして
適切な場合には慣用の方法によって、例えば還元、酸
化、アルキル化若しくは加水分解によって置換基R1
びR2を導入するかまたは他の基に転化し、そして適切
な場合には立体異性体を分離し、そして塩の製造の場合
には適切な塩基または酸と反応させることを特徴とす
る、本発明による一般式(I)の化合物の製造のための
方法が見い出された。
【0029】本発明による方法は、例として以下の反応
機構によって例示することができる:
【0030】
【化13】
【0031】
【化14】
【0032】上で述べた定義の関係におけるヒドロキシ
ル保護基は、一般に以下のシリーズの保護基を表す:ベ
ンジルオキシカルボニル、メタンスルホニル、トルエン
スルホニル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジ
ル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニル、tert.−ブトキシカル
ボニル、アリルオキシカルボニル、4−メトキシカルボ
ニル、アセチル、トリクロロアセチル、2,2,2−ト
リクロロエトキシカルボニル、2,4−ジメトキシベン
ジルオキシカルボニル、2−(メチルチオメトキシ)エ
トキシカルボニル、ベンゾイル、4−メチルベンゾイ
ル、4−ニトロベンゾイル、4−フルオロベンゾイル、
4−クロロベンゾイルまたは4−メトキシベンゾイル。
アセチル、メタンスルホニル及びトルエンスルホニルが
好ましい。
【0033】本発明の方法のために適切な溶媒は、反応
条件下で変化しない慣用の有機溶媒である。これらは、
好ましくは、エーテル例えばジエチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテ
ル、または炭化水素例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン若しくは鉱油留分、また
はハロゲノ炭化水素例えばジクロロメタン、トリクロロ
メタン、テトラクロロメタン、ジクロロエチレン、トリ
クロロエチレン若しくはクロロベンゼン、または酢酸エ
チル、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルア
ミド、アセトニトリル、アセトンまたはニトロメタンを
含む。述べられた溶媒の混合物を使用することもまた可
能である。テトラヒドロフラン、塩化メチレン、トルエ
ン及びジオキサンが、種々のステップのために好まし
い。
【0034】本発明による方法のために用いることがで
きる塩基は、一般に、無機または有機塩基である。これ
らは、好ましくは、アルカリ金属水酸化物またはアルカ
リ土金属水酸化物例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム若しくは水酸化バリウム、アルカ
リ金属炭酸塩例えば炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウ
ム、アルカリ土金属炭酸塩例えば炭酸カルシウム、また
はアルカリ金属若しくはアルカリ土金属アルコキシド若
しくはアミド例えばナトリウムメトキシド若しくはカリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシド若しくはカリウ
ムエトキシド若しくはカリウムtert.−ブトキシ
ド、またはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)、
またはn−ブチルリチウムまたは有機アミン(トリアル
キル(C1〜C6)アミン)例えばトリエチルアミン若し
くはN,N−ジイソプロピルアミン、または複素環式化
合物例えば1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オク
タン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデク−7−エン(DBU)、ピリジン、
N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、ジアミ
ノピリジン、メチルピペリジン若しくはモルホリンを含
む。塩基としてアルカリ金属(例えばナトリウム)また
はその水素化物(例えば水素化ナトリウム)を用いるこ
ともまた可能である。トリエチルアミン、水酸化リチウ
ム、DBU、N,N−ジメチルアミノピリジン及びn−
ブチルリチウムが好ましい。
【0035】一般に、前記の塩基は、式(III)の化
合物の1モルに対して、0.05モル〜10モル、好ま
しくは1モル〜2モルの量で用いられる。
【0036】本発明による方法の個別のステップは、一
般に−78℃〜+80℃、好ましくは−40℃〜室温の
温度範囲で実施される。保護ガス雰囲気下で作業するこ
とが必要である可能性がある。
【0037】本発明による方法は、一般に常圧で実施さ
れる。しかしながら、この方法を高められた圧力でまた
は減らされた圧力で(例えば0.5〜5barの範囲
で)実施することもまた可能である。
【0038】保護基は、一般に塩基を使用することによ
って上で述べた溶媒の1つの中に、好ましくはジメチル
アミノピリジンを使用して塩化メチレン中に導入され
る。
【0039】ブロッキングは、一般に0℃〜+60℃の
温度範囲、好ましくは室温、そして常圧で実施される。
【0040】脱離は、一般に上で述べた溶媒の1つの中
で、好ましくはトルエン中で、そして上で述べた塩基の
1つ、好ましくはDBUの存在下で実施される。
【0041】脱離は、一般に+30℃〜+130℃の温
度範囲で、好ましくは+50℃〜+100℃で、そして
常圧で実施される。
【0042】加水分解のための適切な塩基は、慣用の無
機塩基である。これらは、好ましくは、アルカリ金属水
酸化物またはアルカリ土金属水酸化物、例えば、水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水
酸化バリウム、またはアルカリ金属炭酸塩例えば炭酸ナ
トリウム若しくは炭酸カリウム若しくは炭酸水素ナトリ
ウム、またはアルカリ金属アルコキシド例えばナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキ
シド、カリウムエトキシド若しくはカリウムtert.
−ブトキシドを含む。水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウムが特に好ましい。
【0043】加水分解のための適切な溶媒は、水また
は、加水分解のための慣用の有機溶媒である。これら
は、好ましくは、アルコール例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール若しくはブタノ
ール、またはエーテル例えばテトラヒドロフラン若しく
はジオキサン、またはジメチルホルムアミド、またはジ
メチルスルホキシドを含む。ジオキサン−水混合物が特
に好ましく用いられる。
【0044】加水分解はまた、酸、例えば、トリフルオ
ロ酢酸(TFA)、酢酸、塩酸、臭酸、メタンスルホン
酸、スルホン酸または過塩素酸を使用して、好ましくは
トリフルオロ酢酸を使用して実施することができる。
【0045】加水分解は、一般に0℃〜+100℃、好
ましくは+20℃〜+80℃の温度範囲で実施される。
【0046】一般に、加水分解は常圧で実施される。し
かしながら、減らされたまたは高められた圧力(例えば
0.5〜5bar)で作業することもまた可能である。
【0047】加水分解を実施する時には、一般に、塩基
は、1モルのエステルに対して1〜3モル、好ましくは
1〜1.5モルの量で用いられる。反応物のモル量が特
に好ましく使用される。
【0048】前記反応を実施する時には、本発明による
化合物のカルボキシレートが、単離することができる中
間体として第一ステップで生成される。本発明による酸
は、カルボキシレートを慣用の無機酸で処理することに
よって得られる。これらは、好ましくは、鉱酸、例え
ば、塩酸、臭酸、硫酸またはリン酸を含む。カルボン酸
の製造におけるこの関係においては、カルボキシレート
の単離なしで第二ステップにおいて加水分解からの塩基
性反応混合物を酸性化することが有利であることもまた
証明された。次に、酸を慣用のやり方で単離することが
できる。
【0049】アミド化及びスルホアミド化は、一般に上
で述べた溶媒の1つの中で、好ましくはテトラヒドロフ
ランまたはジクロロメタン中で実施される。
【0050】アミド化及びスルホアミド化は、塩化チオ
ニル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リンまたは塩化
オキサリルとの反応によって対応する酸から製造するこ
とができる酸ハロゲン化物の活性化された段階を経由し
て必要に応じて進行し得る。アミド化及びスルホアミド
化は、一般に−20℃〜+80℃、好ましくは−10℃
〜+30℃の温度範囲でそして常圧で実施される。
【0051】この目的のための適切な塩基は、上で述べ
た塩基に加えて、好ましくはトリエチルアミン及び/ま
たはジメチルアミノピリジン、DBU、DABCOまた
はN,N−ジメチルアミノピリジンである。
【0052】前記塩基は、一般式(IV)及び(V)の
化合物の1モルに対して0.5〜10モル、好ましくは
1モル〜5モルの量で用いられる。
【0053】用いることができるアミド化のための酸結
合剤は、アルカリ金属若しくはアルカリ土金属炭酸塩例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、アルカリ金属若し
くはアルカリ土金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウ
ム若しくは水酸化カリウム、または有機塩基例えばピリ
ジン、トリエチルアミン、N−メチルピペリジン、また
は二環式アミジン例えば1,5−ジアザビシクロ〔3.
4.0〕−ノン−5−エン(DBN)若しくは1,5−
ジアザビシクロ〔3.4.0〕−ウンデク−5−エン
(DBU)である。炭酸カリウムが好ましい。
【0054】適切な脱水試薬は、カルボジイミド、例え
ば、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシル
カルボジイミド若しくはN−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩、またはカ
ルボニル化合物例えばカルボニルジイミダゾール、また
は1,2−オキサゾリウム化合物例えば2−エチル−5
−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3−スルホネー
ト、またはプロパン無水ホスホン酸、またはイソブチル
クロロホルメート、またはベンゾトリアゾリルオキシ−
トリス−(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオ
ロホスフェート、またはジフェニルホスホルアミデー
ト、またはメタンスルホニルクロリドであり、適切な場
合には、塩基例えばトリエチルアミンまたはN−エチル
モルホリンまたはN−メチルピペリジンまたはジシクロ
ヘキシルカルボジイミド、N−ヒドロキシベンゾトリア
ゾールまたはN−ヒドロキシスクシンイミドが存在する
〔J.C.Sheehan,S.L.LEdis,J.
Am.Chem.Soc.95、875(1973);
F.E.Frermanら、J.Biol.Chem.
225、507(1982)及びN.B.Benoto
n,K.Kluroda,Int.Pept.Pro
t.Res.13、403(1979)、17、187
(1981)参照〕。適切な場合にはトリエチルアミン
及びN−ヒドロキシベンゾトリアゾールの存在下での、
N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミドが好ましい。
【0055】前記酸結合剤及び脱水試薬は、1モルの対
応するカルボン酸に対して一般に0.5〜3モル、好ま
しくは1〜1.5モルの量で用いられる。
【0056】一般式(II)の化合物は、新しく、そし
て一般式(V)
【0057】
【化15】
【0058】〔式中、R1及びR2は、上で述べた意味を
有する〕の化合物を、一般式(VI)
【0059】
【化16】
【0060】〔式中、R5、L及びR12は、上で述べた
意味を有し、そしてWは、ハロゲン、好ましくは臭素を
表す〕の化合物と、上で述べた溶媒の1つの中でそして
そこで述べた塩基の1つの存在下で、好ましくは水素化
ナトリウムまたは炭酸カリウムを使用してジメチルホル
ムアミドの存在下で、反応させることによって製造する
ことができる。
【0061】一般式(III)の化合物は、それ自体知
られているかまたは慣用の方法によって製造することが
できる。
【0062】一般式(IV)の化合物は、新しく、そし
て例えば上で述べた方法によって製造することができ
る。
【0063】一般式(V)のイミダゾールは、知られて
いるかまたは文献から既知の方法に類似して製造するこ
とができる〔例えば、バイルシュタイン25、163;
2345、US 4,355,040参照〕。
【0064】一般式(VI)の化合物は、ある場合には
知られていてそして、例えば、一般式(VII)
【0065】
【化17】
【0066】〔式中、R5及びR12は、上で述べた意味
を有する〕の化合物を、適切な場合には塩基の存在下で
不活性溶媒中で、一般式(VIII)
【0067】
【化18】L−Z (VIII) 〔式中、Lは、上で述べた意味を有し、そしてZは、ハ
ロゲン、好ましくは臭素を表す〕の化合物によってまず
アルキル化し、そして第二ステップにおいて、慣用の方
法に従って、適切な場合には触媒の存在下で、メチル基
の上で臭素化を実施することによって製造することがで
きる。
【0068】アルキル化は、一般に上で述べた溶媒の1
つの中で、好ましくはジメチルホルムアミド中で0℃〜
+70℃、好ましくは0℃〜+30℃の温度範囲でそし
て常圧で実施される。
【0069】臭素化のための適切な開始剤(触媒)は、
例えば、アゾビスイソブチロニトリル、ジベンゾイルペ
ルオキシド、好ましくはアゾビスイソブチロニトリルで
あり、そして開始剤は、一般式(VI)の化合物の1モ
ルに対して0.01〜0.1モル、好ましくは0.01
〜0.05モルの量で用いられる。
【0070】一般式(VII)の化合物は、それ自体知
られているかまたは既知の方法によって製造することが
できる〔J.Chem.Soc.,Perkin Tr
ans.1,(9),1706〜1707;J.Che
m.Soc.,Chem.Commun.,(2),1
67〜168参照〕。
【0071】一般式(VIII)の化合物は、それ自体
知られている〔バイルシュタイン、19/5,24/
5,29参照〕かまたは慣用の方法に従って対応するア
ルコールまたはシクロアルケンから製造することができ
る。
【0072】本発明による一般式(I)の化合物は、薬
理学的作用の予知できない有用な領域を示す。
【0073】本発明による化合物は、それらがアンギオ
テンシンIIのA II AT1レセプターへの、A
II AT2レセプターへの、またはA II AT1
び同時にAT2レセプターへの結合を抑制するので、特
定のA II−拮抗薬の作用を有する。それらは、アン
ギオテンシンIIの血管収縮神経薬及びアルドステロン
分泌刺激効果を抑圧する。更にまた、それらは、平滑筋
細胞の増殖を抑制する。
【0074】それ故、それらは、動脈高血圧症及びアテ
ローム硬化症の処置のための薬物において用いることが
できる。更にまた、それらは、冠状心臓疾患、心不全、
脳機能障害、虚血性脳疾患、末梢循環障害、腎臓及び副
腎の機能的障害、気管支痙攣疾患、並びに管の原因を有
する呼吸管の疾患、ナトリウム保留、並びに浮腫の処置
のために用いることができる。
【0075】作用物質誘発された収縮の抑制の検討 両方の性のウサギを、首への強打によって気絶させそし
て出血させ、またはある場合にはネンブタール(静脈
内、約60〜80mg/kg)によって麻酔をかけそし
て胸を開くことによって犠牲にする。胸の大動脈を取り
出し、くっついている結合組織を排除し、1.5mm幅
のリング部分に分割し、そして以下の組成の37℃に温
度制御された95%O2/5%CO2で通気されたKre
bs−Henseleit栄養素溶液を含む10mlの
臓器浴に約3.5gの初期荷重下で個別に移す:119
ミリモル/lのNaCl;2.5ミリモル/lのCaC
2x2H2O;1.2ミリモル/lのKH2PO4;10
ミリモル/lのグルコース;4.8ミリモル/lのKC
l;1.4ミリモル/lのMgSO4x7H2O及び25
ミリモル/lのNaHCO3
【0076】収縮は、ブリッジ増幅器(ifd Mue
lheimまたはDSM Aalen)によるStat
ham UC2セル(cells)によって等尺的に測
定され、そしてA/Dコンバーター(システム570、
Keithley ミュンヘン)によってデジタル化さ
れそして解析される。作用物質投与量応答曲線(DR
C)を時間ごとにプロットした。各々のDRCに関し
て、3または4の個々の濃度を、4分の間隔で浴に加え
る。DRC及び後続の洗浄サイクル(16回、各々の場
合において上で述べた栄養素溶液によって約5sec/
min)の完結の後で、28分の休息または培養相を加
えるが、この過程で収縮は、通常は再び出発の値に達す
る。
【0077】通常の場合には第三のDRCの高さが、次
の通過において検討されるテスト物質の評価のための参
照量として使用されるが、この通過は、各々の場合にお
いて培養時間の出発点での増加する投与量で以下のDR
Cにおける浴に付与される。このやり方においては、各
々の大動脈リングは、丸一日の間同じ作用物質によって
常に刺激される。
【0078】作用物質及びそれらの標準濃度(個々の投
与あたりの投与容量=100μm):
【0079】
【表1】
【0080】IC50(検討される物質が50%抑制を引
き起こす濃度)を計算するために、効果は、各々の場合
において3番目の即ち最大の次の作用物質濃度を基にす
る。本発明による化合物は、投与量依存のやり方でアン
ギオテンシンIIによって誘発された孤立したウサギ大
動脈の収縮を抑制する。カリウム分極防止作用(dep
olarisation)またはその他の作用物質によ
って誘発された収縮は、抑制されなかったかまたは高い
濃度で弱く抑制されただけであった。
【0081】表A: 生体外での孤立したウサギ大動脈リングにおける管収縮
の抑制 アンギオテンシンIIによって誘発された収縮に対する
IC50(g/ml):
【0082】
【表2】
【0083】アンギオテンシンIIを注入されたネズミ
に関する血圧測定 300〜350gの体重を有するオスのWistarネ
ズミ(デンマーク、コペンハーゲン、Moellega
ard)をチオペンタールによって(100mg/k
g、腹腔内)麻酔する。気管切開の後で、血圧測定のた
めのカテーテルを大腿動脈中に挿入し、そしてアンギオ
テンシンII注入のためのカテーテル及び物質投与のた
めのカテーテルを大腿静脈中に挿入する。ガングリオン
遮断薬ペントリニウムの投与(5mg/kg、静脈内)
の後で、アンギオテンシンII注入を開始する(0.3
μg/kg/min)。血圧値が安定な平原に達すると
すぐに、テスト物質を、0.5%Tylose中の懸濁
液または溶液として静脈内にまたは経口的にのどちらか
で投与する。物質の影響下での血圧変化を平均値±SE
Mとして与える。
【0084】意識のある(conscious)高血圧
のネズミにおける抗高血圧活性の測定 本発明による化合物の経口抗高血圧活性を、外科的に誘
発された片側腎臓動脈狭窄症を有する意識のあるネズミ
に関してテストした。これを行うために、右の腎臓動脈
を、0.18mmの内側幅の銀のクリップによって締め
付けた。このタイプの高血圧においては、血漿レニン活
性は、介在後最初の6週間において増加する。これらの
動物の動脈の血圧を、“尾部袖(cuff)”を使用す
る物質投与の後で規定された時間間隔で無血のやり方で
測定した。テストされる物質を、Tylose懸濁液中
に懸濁された種々の投与量で胃チューブによって胃内的
に(“経口的に”)投与した。本発明による化合物は、
臨床的に適切な投与量で高血圧ネズミの動脈の血圧を下
げる。
【0085】加えて、本発明による化合物は、放射性ア
ンギオテンシンIIの特定の結合を濃度依存のやり方で
抑制する。
【0086】副腎皮質(ウシ)の膜の小部分に関するア
ンギオテンシンIIレセプターと本発明による化合物と
の相互作用 新しく取り出されそして腎中心部を注意深く取り除いた
ウシの副腎皮質(AGC)を、Ultra−turra
x(Janke & Kunkel,Stafen
i.B.)の助けによってスクロース溶液(0.32
M)中で細かく砕いて粗い膜の組織粉末懸濁液を生成さ
せ、そして部分的に清浄にして2回の遠心分離ステップ
で膜の小部分を生成させる。レセプター結合検討は、詳
細には、部分的に清浄にされた膜(50〜80μg)の
3H−アンギオテンシンII(3〜5nM)、テスト緩
衝溶液(50mMのトリス、pH7.2)、5mMのM
gCl2及び検討される物質を含む0.25mlの評価
容量中の放射性アンギオテンシンIIを使用してウシの
AGCの部分的に清浄にされた膜の小部分に関して実施
する。室温での60分の培養時間の後で、サンプルの未
結合放射能を湿されたガラス繊維フィルター(What
man GF/C)によって分離し、そして結合放射能
を、氷冷緩衝溶液(50mMのトリス/HCl、pH
7.4、5%PEG6000)によって蛋白質を洗浄し
た後でシンチレーションカクテル(cocktail)
中で分光光度的に測定する。生データの解析をKiまた
はIC50値を与えるコンピュータープログラムを使用し
て実施した(使用された放射能に関して補正された
i:IC50値;IC50値:検討される物質が放射性配
位子の特定の結合の50%抑制を引き起こす濃度)。
【0087】実施例6 Ki=750nM 実施例8 Ki= 80nMウシの小脳の膜の小部分に関するタイプ2アンギオテン
シンIIレセプター(AT2)と本発明による化合物と
の相互作用 テストのために、NENデュポンのAT2レセプター
“薬発見システム”(カタログNo.NED−001)
を使用する。付加的に供給されるテストプロトコールを
使用してそれに応じてテストを実施する。レセプター結
合は、詳細には125IアンギオテンシンII(約0.1
nM)、テスト緩衝液(PBS,NaCl,EDTA,
PMSF,DTT,DMSO)及び検討される物質を含
む235μlのテスト容量中で実施する。37℃で60
分の培養の後で、サンプルの未結合放射能を湿されたガ
ラス繊維フィルター(Whatman GF/C)によ
って分離し、そして結合放射能を、氷冷緩衝溶液(0.
9%濃度のNaCl)によって蛋白質を洗浄した後でシ
ンチレーションカクテル(cocktail)中で分光
光度的に測定する。生データの解析をIC50またはKi
値決定のためのコンピュータープログラムを使用して実
施した(IC50値:検討される物質が放射性配位子の特
定の結合の50%抑制を引き起こす濃度:Ki値:使用
された放射能に関して補正されたIC50値)。
【0088】実施例4 Ki(nM)=827本発明による化合物による平滑筋細胞の増殖の抑制の検
本発明の化合物の抗増殖作用を測定するために、中膜
(media)移植技術によってネズミの大動脈から得
られた平滑筋細胞を使用する〔R.Ross,J.Ce
ll.Biol.50.172、1971〕。細胞を、
適切な培養皿(概して96ホールのプレート)中に接種
し、5%CO2中で、添加された血清、2mMのL−グ
ルタミン及び15mMのHEPESを含むpH7.4の
培地中で2〜3日間37℃で培養する。次に、細胞を2
〜3日間血清の取り出しによって同調させ、そして次に
血清またはその他の機能物質によって興奮させて成長さ
せる。テストを望まれる化合物を同時に添加する。16
〜20時間後に、1μCiの3Hチミジンを添加し、そ
して更に4時間後に、この物質の細胞のTCA沈殿性D
NA中への取り込みを測定する。
【0089】10%FCSの添加によって引き起こされ
たチミジン取り込みの最大の半分の(halfmaxi
mal)抑制(IC50)を測定するために、化合物を1
-6M〜10-9Mの範囲で逐次希釈した。
【0090】実施例番号5:10-6Mでの%抑制=90 本発明の新しい化合物は、既知のやり方で、不活性で非
毒性で製薬上適切な賦形剤または溶媒を使用して普通の
調合物、例えば錠剤、被覆錠剤、丸薬、粒剤、エアゾル
剤、シロップ、エマルション、懸濁液及び溶液に転換す
ることができる。この関係において、治療上活性な化合
物は、各々の場合において、全混合物の約0.5〜90
重量%の濃度で、即ち、指示された投与量範囲を達成す
るために十分である量で存在すべきである。
【0091】調合物は、例えば、活性化合物を溶媒及び
/または賦形剤によって、適切な場合には乳化剤及び/
または分散剤を使用して、増量することによって製造さ
れ、ここで、例えば、希釈剤としての水の使用の場合に
は、有機溶媒を必要に応じて補助溶媒として使用するこ
とができる。
【0092】投与は、普通のやり方で、好ましくは経口
的にまたは非経口的に、特に舌を介して(perlin
gually)または静脈注射によって実施される。
【0093】非経口投与の場合には、適切な液体賦形剤
物質を使用して、活性化合物の溶液を用いることができ
る。
【0094】一般に、静脈注射投与に関しては、効果的
な結果を達成するために約0.001〜1mg/kg体
重、好ましくは約0.01〜0.5mg/kgの量を投
与することが有利であることが証明された。経口投与に
関しては、投与量は、約0.01〜20mg/kg体
重、好ましくは0.1〜10mg/kgである。
【0095】それにも拘わらず、特に体重または投与ル
ートのタイプに、薬物に対する個々人の挙動、その調合
のやり方及び投与が行われる時間または間隔に依存し
て、上で述べた量から外れることが必要である可能性が
ある。かくして、ある場合には上で述べた最小量未満で
行うことが適切である可能性があり、一方他の場合には
上で述べた上限を越えねばならない。比較的大量の投与
の場合には、これらを1日にわたって数回の個々の投与
に分けることが薦められる可能性がある。
【0096】溶媒混合物 A:酢酸エチル/石油エーテル40〜60=7:3 B:ジクロロメタン/メタノール=9:1 C:ジクロロメタン/メタノール/氷酢酸=9:1:
0.1 D:酢酸エチル/石油エーテル40〜60=1:1 E:トルエン/酢酸エチル=1:3出発化合物 実施例I tert.−ブチル2−〔4−{2−n−ブチル−4−
クロロ−5−(1−(3−シクロヘキシル−1−ヒドロ
キシ−2−メトキシカルボニル)プロピル)−1H−イ
ミダゾル−1−イル−メチル}フェニル〕−2−シクロ
ペンチル−アセテート
【0097】
【化19】
【0098】n−ヘキサン中のn−ブチルリチウムの
1.6N溶液(41.4ミリモル)の25.9mlを、
50mlのテトラヒドロフラン中の4.4g(44ミリ
モル)の溶液にアルゴン下で−78℃で撹拌しながら滴
加する。5分間0℃に加温した後で、この混合物を再び
−78℃に冷却し、そして25mlのテトラヒドロフラ
ン中の6.4g(37.7ミリモル)のメチル3−シク
ロヘキシル−プロピオネートの溶液を、温度が−60℃
を越えないように滴加する。この混合物を−78℃で更
に30分間撹拌し、そして次に今度は25mlのテトラ
ヒドロフラン中の11.5g(25.1ミリモル)のt
ert.−ブチル2−〔4−(2−n−ブチル−4−ク
ロロ−5−ホルミル−イミダゾル−1−イル−メチル)
フェニル〕−2−シクロペンチル−アセテートの溶液
を、温度が−60℃を越えないように滴加する。−78
℃での45分後に、この混合物を溶解せしめ、そして2
0mlの水性塩化アンモニウム溶液によって処理する。
酢酸エチルによる3回の抽出の後で、合わせた有機相を
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮し、そし
て残渣を石油エーテル40〜60/酢酸エチル=6:1
を使用してシリカゲル60の上でクロマトグラフ処理す
る。
【0099】収量:11.2g(理論の74%) Rf=0.72/0.83(石油エーテル40〜60/
酢酸エチル=1:1)実施例II tert.−ブチル2−〔4−{2−n−ブチル−4−
クロロ−5−(1−(1−アセトキシ−3−シクロヘキ
シル−2−メトキシカルボニル)プロピル)−1H−イ
ミダゾル−1−イル−メチル}フェニル〕−2−シクロ
ペンチル−アセテート
【0100】
【化20】
【0101】300mlのジクロロメタン中の11.0
g(17.5ミリモル)の実施例Iからの化合物の溶液
を、0.9g(7.2ミリモル)の−ジメチルア
ミノピリジン及び1.8g(18.3ミリモル)の無水
酢酸によって処理し、そしてこの混合物を室温で3時間
撹拌する。ジエチルエーテルの添加の後で、有機相を
水、水性重炭酸塩溶液、水性塩化ナトリウム溶液そして
再び水と共に振り、分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、濾過しそして濃縮する。
【0102】収量:11.3g(理論の97%) Rf=0.84(石油エーテル40〜60/酢酸エチル
=5:4)製造実施例 実施例1及び実施例2 tert.−ブチル(E)−2−〔4−{2−n−ブチ
ル−4−クロロ−5−(1−(3−シクロヘキシル−2
−メトキシカルボニル)−プロプ−1−エン−イル)−
1H−イミダゾル−1−イル−メチル}フェニル〕−2
−シクロペンチル−アセテート
【0103】
【化21】
【0104】tert.−ブチル(Z)−2−〔4−
{2−n−ブチル−4−クロロ−5−(1−(3−シク
ロヘキシル−2−メトキシカルボニル)−プロプ−1−
エン−イル)−1H−イミダゾル−1−イル−メチル}
フェニル〕−2−シクロペンチル−アセテート(実施例
2)
【0105】
【化22】
【0106】11.2g(16.7ミリモル)の実施例
IIからの化合物を130mlのトルエン中に溶解し、そ
してこの溶液を室温で6.4g(41.9ミリモル)の
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデク−7−
エンによって処理し、そして80℃で18時間撹拌す
る。同じ量の塩基の新しい添加及び更に10時間の80
℃での撹拌の後で、この混合物を、冷却し、トルエンで
希釈し、そして水性塩化ナトリウム溶液と共に振る。有
機相を、分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過しそ
して濃縮し、そして残渣を石油エーテル40〜60/酢
酸エチル(4:1)を使用してシリカゲル60の上でク
ロマトグラフ処理する。
【0107】実施例1:収量:4.5g(理論の44
%) 実施例1:Rf=0.35(石油エーテル40〜60/
酢酸エチル=4:1) 実施例2:収量:1.2g(理論の11%) 実施例2:Rf=0.21(石油エーテル40〜60/
酢酸エチル=4:1)実施例3 (E)−2−〔4−{2−n−ブチル−4−クロロ−5
−(1−(3−シクロヘキシル−2−メトキシカルボニ
ル)−プロプ−1−エン−イル)−1H−イミダゾル−
1−イル−メチル}フェニル〕−2−シクロペンチル−
酢酸
【0108】
【化23】
【0109】20mlのジクロロメタン中の4.4g
(7.2ミリモル)の実施例1からの化合物の溶液を、
20mlのトリフルオロ酢酸と共に室温で4時間撹拌す
る。次にそれを、水性重炭酸塩溶液でアルカリ性にし、
ジエチルエーテルで処理し、水性1N HClでpH2
に調節し、振ることによって抽出しそして分離する。水
性相を酢酸エチルで2回再び抽出した後で、合わせた有
機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮
する。
【0110】収量:3.9g(理論の98%) Rf=0.49(ジクロロメタン/メタノール/氷酢酸
=9:1:0.1)実施例4 (E)−2−〔4−{2−n−ブチル−4−クロロ−5
−(1−(2−カルボキシ−3−シクロヘキシル−プロ
プ−1−エン−イル)−1H−イミダゾル−1−イル−
メチル}フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸
【0111】
【化24】
【0112】20mlのジオキサン/水(1:1)中の
300mg(0.5ミリモル)の実施例3からの化合物
の溶液を、6mlの水中の50mg(1.2ミリモル)
の水酸化リチウムの溶液によって室温で処理し、そして
この混合物を室温で18時間撹拌する。次にそれを濃縮
し、水で希釈しそしてジエチルエーテルで抽出する。水
性相を1N HClで酸性化し、酢酸エチルで3回抽出
し、そして合わせた酢酸エチル相を、硫酸ナトリウム上
で乾燥し、濾過しそして濃縮する。
【0113】収量:274mg(理論の99%) Rf=0.28(ジクロロメタン/メタノール/氷酢酸
=9:1:0.1)実施例5 (E)−2−〔4−{2−n−ブチル−4−クロロ−5
−(3−シクロヘキシル−2−メトキシカルボニル−プ
ロプ−1−エン−イル)−1H−イミダゾル−1−イル
−メチル}フェニル〕−2−シクロペンチル−酢酸L−
フェニルグリシノルアミド
【0114】
【化25】
【0115】40mlのジクロロメタン中の1.2g
(2.2ミリモル)の実施例3からの化合物の溶液を、
0.51g(3.3ミリモル)の1−ヒドロキシ−1H
−ベンゾトリアゾールによってアルゴン下で室温で処理
し、0℃に冷却しそして、0.44g(4.4ミリモ
ル)のトリエチルアミン及び0.68g(3.3ミリモ
ル)のN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドの添
加の後で、30分間撹拌する。次に、20mlのジクロ
ロメタン中の0.36g(2.6ミリモル)の溶液を滴
加する。1時間撹拌した後で、この混合物をゆっくりと
室温に加温しそして一晩撹拌する。後処理のために、そ
れを水で処理しそしてジクロロメタンで3回抽出する。
合わせた有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し
そしてトルエン/酢酸エチル(1:1)を使用してシリ
カゲル60の上でクロマトグラフ処理する。
【0116】収量:1.13g(理論の76%) Rf=0.50/0.55(ジクロロメタン/メタノー
ル 9:1)実施例6 (E)−N−4−トルエンスルホニル−2−〔4−{2
−n−ブチル−4−クロロ−5−(3−シクロヘキシル
−2−メトキシカルボニル−プロプ−1−エン−イル)
−1H−イミダゾル−1−イル−メチル}フェニル〕−
2−シクロペンチル−アセトアミド
【0117】
【化26】
【0118】40mlのテトラヒドロフラン中の1.2
g(2.2ミリモル)の実施例3からの化合物の溶液
を、0.44g(4.4ミリモル)のトリエチルアミン
及び0.28g(2.4ミリモル)のメタンスルホニル
クロリドによってアルゴン下で−30℃で処理し、そし
てこの混合物を2時間撹拌する。次に、20mlのテト
ラヒドロフラン中の0.45g(2.6ミリモル)のp
−トルエンスルホンアミド及び0.29g(2.2ミリ
モル)の−ジメチルアミノピリジンの溶液を滴加
し、そしてこの混合物を、更に1時間撹拌し、ゆっくり
と室温にせしめ、そして一晩撹拌する。後処理のため
に、それを10mlの1N酢酸によって処理しそして酢
酸エチルで3回抽出する。合わせた有機相を、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮し、そしてトルエ
ン/酢酸エチル(1:3)を使用してシリカゲル60の
上でクロマトグラフ処理する。
【0119】収量:0.82g(理論の55%) Rf=0.83(酢酸エチル/石油エーテル40:60
=7:3) 表1及び2中に示された実施例を、そこに与えられた実
施例と同様に製造する:
【0120】
【表3】
【0121】
【表4】
【0122】
【表5】
【0123】
【表6】
【0124】
【表7】
【0125】
【表8】
【0126】
【表9】
【0127】
【表10】
【0128】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0129】1)式(I)
【0130】
【化27】
【0131】〔式中、R1は、各々8までの炭素原子を
有する直鎖の若しくは分岐したアルキル若しくはアルケ
ニルを表すか、または3〜8の炭素原子を有するシクロ
アルキルを表し、R2は、水素、ハロゲン、または5ま
での炭素原子を有するペルフルオロアルキルを表し、n
は、数0、1、2または3を表し、R3は、3〜7の炭
素原子を有するシクロアルキルを表し、R4は、ヒドロ
キシル、若しくは6までの炭素原子を有する直鎖の若し
くは分岐したアルコキシを表すか、または式
【0132】
【化28】−CO−NR78 (式中、R7及びR8は、同一または異なっていて、そし
て水素、6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐
したアルキル、またはフェニルを表す)の基を表し、R
5は、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、トリフ
ルオロメチル、トリフルオロメトキシ、各々6までの炭
素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、アル
コキシ若しくはアルコキシカルボニル、シアノまたはカ
ルボキシルを表し、Lは、3〜7の炭素原子を有するシ
クロアルキルを表すか、または必要に応じてフェニルに
よって置換されている、8までの炭素原子を有する直鎖
の若しくは分岐したアルキルを表し、R6は、ヒドロキ
シル、若しくは6までの炭素原子を有する直鎖の若しく
は分岐したアルコキシを表すか、または式−NR9SO2
10若しくは
【0133】
【化29】
【0134】(式中、R9は、水素、または4までの炭
素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキルを表
し、R10は、6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
分岐したアルキル、または6までの炭素原子を有する直
鎖の若しくは分岐したアルキルによって必要に応じて置
換されているフェニルを表し、R11は、水素、6までの
炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、ま
たはヒドロキシル保護基を表す)の基を表す〕のプロペ
ノイル−イミダゾール誘導体及びそれらの塩。
【0135】2)上記1に記載の〔式中、R1は、各々
6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアル
キル若しくはアルケニルを表すか、またはシクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル若
しくはシクロヘプチルを表し、R2は、水素、フッ素、
塩素、臭素、または4までの炭素原子を有するペルフル
オロアルキルを表し、nは、数0、1または2を表し、
3は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを表し、R4
は、ヒドロキシル、若しくは4までの炭素原子を有する
直鎖の若しくは分岐したアルコキシを表すか、または式
【0136】
【化30】−CO−NR78 (式中、R7及びR8は、同一または異なっていて、そし
て水素、4までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐
したアルキル、またはフェニルを表す)の基を表し、R
5は、水素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチ
ル、カルボキシル、または各々4までの炭素原子を有す
る直鎖の若しくは分岐したアルキル、アルコキシ若しく
はアルコキシカルボニルを表し、Lは、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル若
しくはシクロヘプチルを表すか、または6までの炭素原
子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、若しくは
ベンジルを表し、R6は、ヒドロキシル、若しくは4ま
での炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルコキ
シを表すか、または式−NR9SO210若しくは
【0137】
【化31】
【0138】(式中、R9は、水素、メチルまたはエチ
ルを表し、R10は、4までの炭素原子を有する直鎖の若
しくは分岐したアルキル、または4までの炭素原子を有
する直鎖の若しくは分岐したアルキルによって必要に応
じて置換されているフェニルを表し、R11は、水素、4
までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキ
ル、アセチルまたはベンジルを表す)の基を表す〕のプ
ロペノイル−イミダゾール誘導体及びそれらの塩。
【0139】3)上記1に記載の〔式中、R1は、各々
4までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアル
キル若しくはアルケニルを表すか、またはシクロプロピ
ル、シクロペンチル若しくはシクロヘキシルを表し、R
2は、水素、フッ素、塩素、または2までの炭素原子を
有するペルフルオロアルキルを表し、nは、数0または
1を表し、R3は、シクロペンチルまたはシクロヘキシ
ルを表し、R4は、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ
またはtert.−ブトキシを表し、R5は、水素、フ
ッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、トリフルオロ
メトキシまたはメチルを表し、Lは、シクロペンチル、
シクロヘキシル若しくはシクロヘプチルを表すか、また
は4までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したア
ルキル、若しくはベンジルを表し、R6は、ヒドロキシ
ル、若しくは4までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
分岐したアルコキシを表すか、または式−NR9SO2
10若しくは
【0140】
【化32】
【0141】(式中、R9は、水素またはメチルを表
し、R10は、メチルまたはp−トリルを表し、R11は、
水素、または3までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
分岐したアルキル、またはベンジルを表す)の基を表
す〕のプロペノイル−イミダゾール誘導体及びそれらの
塩。
【0142】4)基−CH(L)−CO−R4がイミダ
ゾリルメチル基に対してパラの位置にある、上記1に記
載のプロペノイル−イミダゾール誘導体。
【0143】5)治療上の使用のための上記1に記載の
プロペノイル−イミダゾール誘導体。
【0144】6)一般式(II)
【0145】
【化33】
【0146】〔式中、R1、R2、R5及びLは、上記1
中で指示された意味を有し、そしてR12は、C1〜C4
アルコキシを表す〕のアルデヒドを、塩基の存在下で
の、不活性溶媒中での一般式(III)
【0147】
【化34】 R3−(CH2n−CH2−CO−R13 (III) 〔式中、R3及びnは、上記1中で指示された意味を有
し、そしてR13は、R4の上記1中で指示された意味を
有するがヒドロキシルを表さない〕の化合物との反応に
よって、一般式(IV)
【0148】
【化35】
【0149】〔式中、R1、R2、R3、R5、R12
13、n及びLは、上記1中で指示された意味を有す
る〕のヒドロキシ化合物に転化し、次に保護基の導入に
よって遊離のヒドロキシル官能をブロックし、最後のス
テップにおいて、塩基の存在下で、不活性溶媒中で脱離
を実施し、適切な場合にはE/Z異性体を分離し、そし
て酸(R4=OH)の場合には、エステルを加水分解
し、そしてアミドまたはスルホンアミドの場合には、適
切な場合にはカルボン酸(R12=OH)の活性化の後
で、慣用の方法によるアミド化またはスルホアミド化を
加え、R9が水素を表さない場合には、NH官能をアル
キル化し、そして適切な場合には慣用の方法によって、
例えば還元、酸化、アルキル化若しくは加水分解によっ
て置換基R1及びR2を導入するかまたは他の基に転化
し、そして適切な場合には立体異性体を分離し、そして
塩の製造の場合には適切な塩基または酸と反応させるこ
とを特徴とする、上記1に記載のプロペノイル−イミダ
ゾール誘導体の製造のための方法。
【0150】7)上記1に記載の少なくとも一種のプロ
ペノイル−イミダゾール誘導体を含む薬物。
【0151】8)動脈高血圧症及びアテローム硬化症の
処置のための、上記7に記載の薬物。
【0152】9)薬物の製造のための、上記1に記載の
プロペノイル−イミダゾール誘導体の使用。
【0153】10)動脈高血圧症及びアテローム硬化症
の処置のための薬物の製造のための、上記9に記載の使
用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター・フアイ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・アムアイクホフ23 (72)発明者 ルドルフ・ハンコ ドイツ連邦共和国デー4000デユツセルドル フ1・シラーシユトラーセ23 (72)発明者 バルター・ヒユプシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ビルトシユタイク22 (72)発明者 トーマス・クレマー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・インデンビルケン92アー (72)発明者 ウルリヒ・ミユラー ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・クラウデイウスベーク5 (72)発明者 マルテイン・ボイク ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルス7 (72)発明者 スタニスラフ・カツダ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・ゲレルトベーク18 (72)発明者 アンドレアス・クノル ドイツ連邦共和国デー4006エルクラート 2・トリルザーグラーベン10 (72)発明者 ヨハネス−ペーター・シユタツシユ ドイツ連邦共和国デー5600ブツペルタール 1・シユネービツトヘンベーク37 (72)発明者 シユテフアン・ボールフアイル ドイツ連邦共和国デー4010ヒルデン・トウ ヒヤーベーク25

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 〔式中、 R1は、各々8までの炭素原子を有する直鎖の若しくは
    分岐したアルキル若しくはアルケニルを表すか、または
    3〜8の炭素原子を有するシクロアルキルを表し、 R2は、水素、ハロゲン、または5までの炭素原子を有
    するペルフルオロアルキルを表し、 nは、数0、1、2または3を表し、 R3は、3〜7の炭素原子を有するシクロアルキルを表
    し、 R4は、ヒドロキシル、若しくは6までの炭素原子を有
    する直鎖の若しくは分岐したアルコキシを表すか、また
    は式 【化2】−CO−NR78 (式中、 R7及びR8は、同一または異なっていて、そして水素、
    6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアル
    キル、またはフェニルを表す)の基を表し、 R5は、水素、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシル、トリ
    フルオロメチル、トリフルオロメトキシ、各々6までの
    炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐したアルキル、ア
    ルコキシ若しくはアルコキシカルボニル、シアノまたは
    カルボキシルを表し、 Lは、3〜7の炭素原子を有するシクロアルキルを表す
    か、または必要に応じてフェニルによって置換されてい
    る、8までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐した
    アルキルを表し、 R6は、ヒドロキシル、若しくは6までの炭素原子を有
    する直鎖の若しくは分岐したアルコキシを表すか、また
    は式−NR9SO210若しくは 【化3】 (式中、 R9は、水素、または4までの炭素原子を有する直鎖の
    若しくは分岐したアルキルを表し、 R10は、6までの炭素原子を有する直鎖の若しくは分岐
    したアルキル、または6までの炭素原子を有する直鎖の
    若しくは分岐したアルキルによって必要に応じて置換さ
    れているフェニルを表し、 R11は、水素、6までの炭素原子を有する直鎖の若しく
    は分岐したアルキル、またはヒドロキシル保護基を表
    す)の基を表す〕のプロペノイル−イミダゾール誘導体
    及びそれらの塩。
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