JPH0648982B2 - アミラーゼの分離精製方法およびそれに用いる吸着剤およびその分離精製装置 - Google Patents
アミラーゼの分離精製方法およびそれに用いる吸着剤およびその分離精製装置Info
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- JPH0648982B2 JPH0648982B2 JP62247883A JP24788387A JPH0648982B2 JP H0648982 B2 JPH0648982 B2 JP H0648982B2 JP 62247883 A JP62247883 A JP 62247883A JP 24788387 A JP24788387 A JP 24788387A JP H0648982 B2 JPH0648982 B2 JP H0648982B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アミラーゼの分離精製方法それに用いる吸着
剤及びその分離精製装置に係り、特にグルコアミラーゼ
とβ−アミラーゼを高選択的に吸着するのに好適な架橋
化ポリグルカンあるいは架橋ホモオリゴマ、それらを用
いたアミラーゼの分離精製方法及びその装置に関する。
剤及びその分離精製装置に係り、特にグルコアミラーゼ
とβ−アミラーゼを高選択的に吸着するのに好適な架橋
化ポリグルカンあるいは架橋ホモオリゴマ、それらを用
いたアミラーゼの分離精製方法及びその装置に関する。
現在、ぶどう糖,異性化糖,麦芽糖は殿粉をα−アミラ
ーゼ,グルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼを用い
て加水分解して工業生産されている。
ーゼ,グルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼを用い
て加水分解して工業生産されている。
このように、グルコアミラーゼやβ−アミラーゼは殿粉
から有用な低分子性の甘味料を工業生産するのに極めて
有用である。
から有用な低分子性の甘味料を工業生産するのに極めて
有用である。
一般に、酵素は、酵素を生成する微生物、すなわち酵素
生産菌を液体培養して製造される。研究用試薬としての
酵素は、塩析やイオン交換クロマト,電気泳動法等を組
み合せた、複雑な分離精製プロセスによつて、部分精製
もしくは高度精製して用いられている。
生産菌を液体培養して製造される。研究用試薬としての
酵素は、塩析やイオン交換クロマト,電気泳動法等を組
み合せた、複雑な分離精製プロセスによつて、部分精製
もしくは高度精製して用いられている。
これに対し、工業用酵素製剤は、培養濾液をそのまま濃
縮した濃縮液か、乾燥した粉末、あるいは分離精製して
得られる濃縮液もしくはその乾燥粉末として得られる。
縮した濃縮液か、乾燥した粉末、あるいは分離精製して
得られる濃縮液もしくはその乾燥粉末として得られる。
しかし、培養濾液の濃縮液や粗乾燥品には、培養液中に
含まれる不快臭成分及び着色成分が多量に含まれるた
め、目的とする反応生成物を分離精製する際、これらの
成分を最終的に除去することが必要となつてくる。ま
た、培養濾液中に蛋白分解酵素類(プロテアーゼ)をも
含まれることが多い。アミラーゼ以外に蛋白分解酵素類
を含む培養濾液等の粗酵素溶液では、精製途中や目的反
応の進行に際して蛋白分解酵素の作用によりアミラーゼ
が分離され失活することが多い。このため、アミラーゼ
などの酵素反応を利用して有用物質を生産する際には、
これら不利益となる不純物を除去することが必要となつ
てくる。
含まれる不快臭成分及び着色成分が多量に含まれるた
め、目的とする反応生成物を分離精製する際、これらの
成分を最終的に除去することが必要となつてくる。ま
た、培養濾液中に蛋白分解酵素類(プロテアーゼ)をも
含まれることが多い。アミラーゼ以外に蛋白分解酵素類
を含む培養濾液等の粗酵素溶液では、精製途中や目的反
応の進行に際して蛋白分解酵素の作用によりアミラーゼ
が分離され失活することが多い。このため、アミラーゼ
などの酵素反応を利用して有用物質を生産する際には、
これら不利益となる不純物を除去することが必要となつ
てくる。
このため、後続の反応生成物の分離精製工程に著く負担
をかける。
をかける。
一方、一般的な精製方法として知られる塩析法や液体ク
ロマト法では、部分的な濃縮が限界であり、分離精度を
高める際には、これらの操作条件、例えば沈殿剤の種
類,濃度,pH,充填剤の種類,吸脱着剤の種類等、を
変え、これらを組み合せた複雑なプロセスを経ることが
必要となる。
ロマト法では、部分的な濃縮が限界であり、分離精度を
高める際には、これらの操作条件、例えば沈殿剤の種
類,濃度,pH,充填剤の種類,吸脱着剤の種類等、を
変え、これらを組み合せた複雑なプロセスを経ることが
必要となる。
その公知例としてはグルコアミラーゼの調製方法、ジヤ
ーナル・フアーメンテーシヨン・テクノロジー56巻,
No.4p296−302(1978年)、グルコアミラ
ーゼに関する研究、ジヤーナル・フアーメンテーシヨン
・テクノロジー54巻,No.12p831−837(1
976年)、グルコアミラーゼの生産に関する研究、ジ
ヤーナル・フアーメンテーシヨン・テクノロジー,53
巻,No.10p693−697(1975年)、グルコ
アミラーゼの特性に関する研究、ジヤーナリ・フード・
サイエンス49巻p1210〜1211(1984)年
に示されている。
ーナル・フアーメンテーシヨン・テクノロジー56巻,
No.4p296−302(1978年)、グルコアミラ
ーゼに関する研究、ジヤーナル・フアーメンテーシヨン
・テクノロジー54巻,No.12p831−837(1
976年)、グルコアミラーゼの生産に関する研究、ジ
ヤーナル・フアーメンテーシヨン・テクノロジー,53
巻,No.10p693−697(1975年)、グルコ
アミラーゼの特性に関する研究、ジヤーナリ・フード・
サイエンス49巻p1210〜1211(1984)年
に示されている。
それだけでなく、操作には沈殿剤としてあるいは溶出剤
として多量の塩を添加することになり、次工程へ移る際
の脱塩操作も必要となる。さらに、これらの精製過程で
発生する数10%の高い塩濃度のBOD廃液は、その廃
液処理も簡単ではない。
として多量の塩を添加することになり、次工程へ移る際
の脱塩操作も必要となる。さらに、これらの精製過程で
発生する数10%の高い塩濃度のBOD廃液は、その廃
液処理も簡単ではない。
以上のことから、これら複雑な工程からなる公知の精製
方法は、専ら、研究用試薬等におのずと限定されてい
る。
方法は、専ら、研究用試薬等におのずと限定されてい
る。
なかでも、精製が困難とされているグルコアミラーゼと
β−アミラーゼを、酵素の起源によつて異なる酵素分子
の構造の差異によらず、選択的に効率よく吸着できる吸
着剤が開発されれば、培養濾液から両酵素を一段階で純
度高く濃縮分離できる。
β−アミラーゼを、酵素の起源によつて異なる酵素分子
の構造の差異によらず、選択的に効率よく吸着できる吸
着剤が開発されれば、培養濾液から両酵素を一段階で純
度高く濃縮分離できる。
本発明者らは、α−アミラーゼの精製方法として古くか
ら知られているアミロース(グルコースの直鎖状ポリマ
(分子量10〜40万,グルコースの重合数5×102
〜2×103)を吸着剤とする吸着法に着目した。これ
らの公知例の1例としてHasegawa等のジヤーナル・バイ
オケミストリー9巻,p35〜42(1976年)に示
されている。これをグルコアミラーゼ及びβ−アミラー
ゼに適用してみた。
ら知られているアミロース(グルコースの直鎖状ポリマ
(分子量10〜40万,グルコースの重合数5×102
〜2×103)を吸着剤とする吸着法に着目した。これ
らの公知例の1例としてHasegawa等のジヤーナル・バイ
オケミストリー9巻,p35〜42(1976年)に示
されている。これをグルコアミラーゼ及びβ−アミラー
ゼに適用してみた。
しかし、吸着容量はα−アミラーゼの場合に比べ、10
3分の1以下と極めて低く、殿粉を吸着剤とする公知の
方法はグルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの精製に対
し実用的でないことが判明した。
3分の1以下と極めて低く、殿粉を吸着剤とする公知の
方法はグルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの精製に対
し実用的でないことが判明した。
本発明の目的は、クルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼ
以外に多種多様の不純物を含む酵素含有液から、目的と
するアミラーゼを高選択的に効率よく吸着することので
きる吸着剤を提供することにある。
以外に多種多様の不純物を含む酵素含有液から、目的と
するアミラーゼを高選択的に効率よく吸着することので
きる吸着剤を提供することにある。
本発明の他の目的は、グリコアミラーゼあるいはβ−ア
ミラーゼの水溶液と接触した時に、これらのアミラーゼ
と複合体を形成し水に不溶なゲルとなり、従つて極めて
容易にグルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼを分離
精製することのできる吸着剤を提供することにある。
ミラーゼの水溶液と接触した時に、これらのアミラーゼ
と複合体を形成し水に不溶なゲルとなり、従つて極めて
容易にグルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼを分離
精製することのできる吸着剤を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、グルコアミラーゼあるいは槽
と、分岐鎖を有するポリグルカンを分子間及び/又は分
子内で架橋化して得られる架橋化ポリグルカン、あるい
はグルコースのα−1,4結合ホモオリゴマを分子間架
橋化物して得られる架橋化ホモオリゴマーと粗酵素水溶
液とを接触させるためのアミラーゼ吸着槽とを連結して
成ることを特徴とするアミラーゼの分離精製装置であ
る。β−アミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離する
ことのできる新規架橋化ポリグルカン及び新規架橋化ホ
モオリゴマを提供することにある。
と、分岐鎖を有するポリグルカンを分子間及び/又は分
子内で架橋化して得られる架橋化ポリグルカン、あるい
はグルコースのα−1,4結合ホモオリゴマを分子間架
橋化物して得られる架橋化ホモオリゴマーと粗酵素水溶
液とを接触させるためのアミラーゼ吸着槽とを連結して
成ることを特徴とするアミラーゼの分離精製装置であ
る。β−アミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離する
ことのできる新規架橋化ポリグルカン及び新規架橋化ホ
モオリゴマを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、架橋化ポリグルカン及び架橋
化ホモオリゴマの製造法を提供することにある。
化ホモオリゴマの製造法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、グルコアミラーゼ及びβ−ア
ミラーゼ以外に多種多様の不純物を含む酵素含有液か
ら、目的アミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離する
架橋化ポリグルカンあるいは架橋化ホモオリゴマを用い
たアミラーゼの分離精製方法を提供することにある。
ミラーゼ以外に多種多様の不純物を含む酵素含有液か
ら、目的アミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離する
架橋化ポリグルカンあるいは架橋化ホモオリゴマを用い
たアミラーゼの分離精製方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、グルコアミラーゼ,β−アミ
ラーゼの各々もしくは両者を選択的に吸着する新規な吸
着剤と酵素含有液とを接触させ、目的に応じて両酵素の
一方もしくは両方を吸着分離する、アミラーゼの分離精
製方法を提供することにある。
ラーゼの各々もしくは両者を選択的に吸着する新規な吸
着剤と酵素含有液とを接触させ、目的に応じて両酵素の
一方もしくは両方を吸着分離する、アミラーゼの分離精
製方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、吸着剤に吸着したグルコアミ
ラーゼの及びβ−アミラーゼを容易に脱着する方法を提
供することにある。
ラーゼの及びβ−アミラーゼを容易に脱着する方法を提
供することにある。
本発明の更に他の目的は、グルコアミラーゼ及びβ−ア
ミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離することのでき
る、アミラーゼの分離精製装置を提供することにある。
ミラーゼを高選択的に効率よく吸着分離することのでき
る、アミラーゼの分離精製装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的及び利点は、以下の記述から明ら
かとなろう。
かとなろう。
本発明の第1の特徴は、グリコーゲンを分子間架橋化物
或いはグリコーゲンを予めアミラーゼで処理して分岐鎖
を短縮したグリコーゲンを分子間架橋化して得られる三
次元架橋化高分子物質(架橋化ポリグルカン)よりなる
吸着剤である。
或いはグリコーゲンを予めアミラーゼで処理して分岐鎖
を短縮したグリコーゲンを分子間架橋化して得られる三
次元架橋化高分子物質(架橋化ポリグルカン)よりなる
吸着剤である。
本発明の第2の特徴はグルコースのα−1,4結合ホモ
オリゴマを分子間架橋化して得られる三次元架橋化高分
子物質(架橋化ホモオリゴマ)よりなる吸着剤である。
オリゴマを分子間架橋化して得られる三次元架橋化高分
子物質(架橋化ホモオリゴマ)よりなる吸着剤である。
本発明の第3の特徴は、グルコアミラーゼ及びβ−アミ
ラーゼの一方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を、
グリコーゲンを分子間架橋化或いはグリコーゲンを予め
アミラーゼで処理して分岐鎖を短縮したグリコーゲンを
分子間架橋化或いはグルコースのα−1,4結合ホモオ
リゴマを分子間架橋化して得られる三次元架橋化高分子
物質よりなる吸着剤の少なくとも1つと接触させ、グル
コアミラーゼ及びβ−アミラーゼの一方もしくは両方を
吸着させる工程; 酵素を吸着した三次元架橋化高分子物質の水和ゲルと液
とを分離する工程;及び 該水和ゲルを弱アルカリ性水溶液、0.5M以上の濃度の
塩水溶液及び弱アルカリ性でかつ塩を含有した水溶液の
いずれかの水溶液と接触させて、吸着した酵素を脱着さ
せる工程、を含むことを特徴とするアミラーゼの分離精
製方法である。
ラーゼの一方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を、
グリコーゲンを分子間架橋化或いはグリコーゲンを予め
アミラーゼで処理して分岐鎖を短縮したグリコーゲンを
分子間架橋化或いはグルコースのα−1,4結合ホモオ
リゴマを分子間架橋化して得られる三次元架橋化高分子
物質よりなる吸着剤の少なくとも1つと接触させ、グル
コアミラーゼ及びβ−アミラーゼの一方もしくは両方を
吸着させる工程; 酵素を吸着した三次元架橋化高分子物質の水和ゲルと液
とを分離する工程;及び 該水和ゲルを弱アルカリ性水溶液、0.5M以上の濃度の
塩水溶液及び弱アルカリ性でかつ塩を含有した水溶液の
いずれかの水溶液と接触させて、吸着した酵素を脱着さ
せる工程、を含むことを特徴とするアミラーゼの分離精
製方法である。
本発明の第4の特徴は、グルコアミラーゼ及びβ−アミ
ラーゼの一方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を入
れるための菌体除去培養液貯槽と、グリコーゲンの分子
間架橋化物或いはグリコーゲンを予めアミラーゼで処理
して分岐鎖を短縮したグリコーゲンの分子間架橋化物或
いはグルコースのα−1,4結合ホモオリゴマの分子間
架橋化物よりなる吸着剤の少なくとも1つを前記粗酵素
水溶液と接触させるためのアミラーゼ吸着槽とを具備し
たことを特徴とするアミラーゼの分離精製装置である。
ラーゼの一方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を入
れるための菌体除去培養液貯槽と、グリコーゲンの分子
間架橋化物或いはグリコーゲンを予めアミラーゼで処理
して分岐鎖を短縮したグリコーゲンの分子間架橋化物或
いはグルコースのα−1,4結合ホモオリゴマの分子間
架橋化物よりなる吸着剤の少なくとも1つを前記粗酵素
水溶液と接触させるためのアミラーゼ吸着槽とを具備し
たことを特徴とするアミラーゼの分離精製装置である。
本発明で用いる好ましい吸着剤を以下に示す。
(a)グルコースがβ−1,4結合により重合した主鎖
に、非還元性グルコース残基を開放末端としかつグルコ
ースα−1,4結合により重合した分岐差を有する分岐
ポリグルカンであつて、分岐点に相当する主鎖中のグル
コース残基が分子中全グルコース残基数の5%以上を占
める分岐度でα−1,6結合により分岐せる分岐ポリグ
ルカンを、分子間及び/又は分子内で架橋化して得られ
る三次元架橋化高分子物質(架橋化ポリグルカン)。
に、非還元性グルコース残基を開放末端としかつグルコ
ースα−1,4結合により重合した分岐差を有する分岐
ポリグルカンであつて、分岐点に相当する主鎖中のグル
コース残基が分子中全グルコース残基数の5%以上を占
める分岐度でα−1,6結合により分岐せる分岐ポリグ
ルカンを、分子間及び/又は分子内で架橋化して得られ
る三次元架橋化高分子物質(架橋化ポリグルカン)。
分岐鎖の平均重合度は2〜50好ましくは2〜20であ
る。
る。
架橋剤としてエピハロゲンヒドリンを用いた該物質の代
表的な構造単位の例を第1図に示す。
表的な構造単位の例を第1図に示す。
(b)架橋化前の(a)記載の分岐ポリグルカンにアミラーゼ
類、特にグルコアミラーゼ,β−アミラーゼ,α−アミ
ラーゼを作用させることにより分岐鎖のグルコースの平
均重合度を2以上6以下に短鎖化した分岐ポリグルカン
を用いて、これを架橋化して得られる三次元架橋化高分
子物質(架橋化ポリグルカン)。
類、特にグルコアミラーゼ,β−アミラーゼ,α−アミ
ラーゼを作用させることにより分岐鎖のグルコースの平
均重合度を2以上6以下に短鎖化した分岐ポリグルカン
を用いて、これを架橋化して得られる三次元架橋化高分
子物質(架橋化ポリグルカン)。
かかる架橋化ポリグルカンは第1図において、e及びf
が0〜4である場合に相当する。
が0〜4である場合に相当する。
(c)グルコース分子が2〜50分子、α−1,4結合に
より直線状に重合したホモオリゴマを分子間架橋化して
得られる三次元架橋化高分子物質(架橋化ホモオリゴ
マ)。
より直線状に重合したホモオリゴマを分子間架橋化して
得られる三次元架橋化高分子物質(架橋化ホモオリゴ
マ)。
架橋剤としてエピハロゲンヒドリンを用いた該物質の代
表的な構造単位の例を第2図及び第3図に示す。
表的な構造単位の例を第2図及び第3図に示す。
本発明に用いる吸着剤は、実質上α−アミラーゼを吸着
しないため、グルコアミラーゼ及び又はβ−アミラーゼ
と、α−アミラーゼとを実質的に分離できる。
しないため、グルコアミラーゼ及び又はβ−アミラーゼ
と、α−アミラーゼとを実質的に分離できる。
本発明に用いる吸着剤である架橋化ポリグルカンの分岐
鎖もしくは架橋化ホモオリゴマの製造に用いるホモオリ
ゴマの鎖長を調節することにより、グルコアミラーゼと
β−アミラーゼとを相互に分割できる。すなわち、分岐
鎖もしくはホモオリゴマの鎖長を短くすることにより、
即ち、架橋化ポリグルカンの分岐鎖のグルコースの重合
度を2〜6好ましくは2〜3、とすることにより、ある
いは架橋化ホモオリゴマの製造に用いるホモオリゴマの
グルコースの重合度を2〜6好ましくは2〜3とするこ
とにより、β−アミラーゼにくらべグルコアミラーゼを
選択的に吸着させることができる。また、分岐鎖もしく
は鎖長を長くすれば、即ち、分岐鎖の平均重合度は4〜
50好ましくは4〜20である架橋化ポリグルカンある
いは重合度好ましくは4〜20のホモオリゴマから得ら
れる架橋化ホモオリゴマを用いれば、グルコアミラーゼ
とβ−アミラーゼの両者を吸着できる。
鎖もしくは架橋化ホモオリゴマの製造に用いるホモオリ
ゴマの鎖長を調節することにより、グルコアミラーゼと
β−アミラーゼとを相互に分割できる。すなわち、分岐
鎖もしくはホモオリゴマの鎖長を短くすることにより、
即ち、架橋化ポリグルカンの分岐鎖のグルコースの重合
度を2〜6好ましくは2〜3、とすることにより、ある
いは架橋化ホモオリゴマの製造に用いるホモオリゴマの
グルコースの重合度を2〜6好ましくは2〜3とするこ
とにより、β−アミラーゼにくらべグルコアミラーゼを
選択的に吸着させることができる。また、分岐鎖もしく
は鎖長を長くすれば、即ち、分岐鎖の平均重合度は4〜
50好ましくは4〜20である架橋化ポリグルカンある
いは重合度好ましくは4〜20のホモオリゴマから得ら
れる架橋化ホモオリゴマを用いれば、グルコアミラーゼ
とβ−アミラーゼの両者を吸着できる。
吸着剤に吸着したグルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼ
は、弱アルカリ性水溶液もしくは0.5M以上の濃度の塩
水溶液によりもしくは弱アルカリ性でかつ塩を含有した
水溶液より容易に吸着できる。
は、弱アルカリ性水溶液もしくは0.5M以上の濃度の塩
水溶液によりもしくは弱アルカリ性でかつ塩を含有した
水溶液より容易に吸着できる。
グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの吸着及び脱着に
際しての、操作温度は氷点以上で実質的に加水分解反応
がおこらない温度の範囲内で実施するのが好ましい。
際しての、操作温度は氷点以上で実質的に加水分解反応
がおこらない温度の範囲内で実施するのが好ましい。
その理由は、本発明に用いる吸着剤には、グルコアミラ
ーゼ,β−アミラーゼもしくは粗酵素液中に含まれる他
のグルカナーゼの加水分解作用を受ける構造を有するも
のも含まれることと、粗酵素液中に含まれる恐れのある
プロテアーゼによるグルコアミラーゼ,β−アミラーゼ
の目的酵素の分解及び目的酵素の熱安定性を考慮する必
要があるためである。
ーゼ,β−アミラーゼもしくは粗酵素液中に含まれる他
のグルカナーゼの加水分解作用を受ける構造を有するも
のも含まれることと、粗酵素液中に含まれる恐れのある
プロテアーゼによるグルコアミラーゼ,β−アミラーゼ
の目的酵素の分解及び目的酵素の熱安定性を考慮する必
要があるためである。
アミラーゼ類を含有する粗酵素液を種類の異なる吸着剤
で行う吸脱着操作の連結により、各アミラーゼを個別に
分離することができる。
で行う吸脱着操作の連結により、各アミラーゼを個別に
分離することができる。
例えば、α−アミラーゼ,β−アミラーゼ,グルコアミ
ラーゼを含有する粗酵素液を試料液とし、まず重合度2
〜6好ましくは2〜3の分岐鎖を有する架橋化ポリグル
カンあるいは重合度2〜6好ましくは2〜3のホモオリ
ゴマから得られる架橋化ホモオリゴマを吸着剤としてグ
ルコアミラーゼを選択的に吸着させ、非吸着成分を有す
る残液を重合度4〜50好ましくは4〜20の分岐鎖を
有する架橋化ホモオリゴマあるいは重合度4〜50好ま
しくは4〜20のホモオリゴマから得られる架橋化ホモ
オリゴマと接触させることによりβ−アミラーゼを吸着
させ、最後の残液をα−アミラーゼ含有液として分離す
るかもしくは従来公知の殿粉吸着法により殿粉とを接触
させてさらにα−アミラーゼを吸着分離することもでき
る。各カラムを弱アルカリ水溶液等で吸着している酵素
を脱着させれば、3種の酵素をそれぞれ分離精製でき
る。
ラーゼを含有する粗酵素液を試料液とし、まず重合度2
〜6好ましくは2〜3の分岐鎖を有する架橋化ポリグル
カンあるいは重合度2〜6好ましくは2〜3のホモオリ
ゴマから得られる架橋化ホモオリゴマを吸着剤としてグ
ルコアミラーゼを選択的に吸着させ、非吸着成分を有す
る残液を重合度4〜50好ましくは4〜20の分岐鎖を
有する架橋化ホモオリゴマあるいは重合度4〜50好ま
しくは4〜20のホモオリゴマから得られる架橋化ホモ
オリゴマと接触させることによりβ−アミラーゼを吸着
させ、最後の残液をα−アミラーゼ含有液として分離す
るかもしくは従来公知の殿粉吸着法により殿粉とを接触
させてさらにα−アミラーゼを吸着分離することもでき
る。各カラムを弱アルカリ水溶液等で吸着している酵素
を脱着させれば、3種の酵素をそれぞれ分離精製でき
る。
あるいはまた、α−アミラーゼ,β−アミラーゼ,グル
コアミラーゼを含有する粗酵素液を試料液とし、重合度
2以上の分岐鎖を有する架橋化ポリグルカンあるいは平
均重合度4〜50、好ましくは4〜20のホモオリゴマ
から得られる架橋化ホモオリゴマを吸着剤としてグルコ
アミラーゼ及びβ−アミラーゼを選択的に吸着させ、得
られるグルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼを更に、前
記したグルコアミラーゼのみを選択的に吸着する吸着剤
を吸着させて、グルコアミラーゼとβ−アミラーゼを分
離することもできる。
コアミラーゼを含有する粗酵素液を試料液とし、重合度
2以上の分岐鎖を有する架橋化ポリグルカンあるいは平
均重合度4〜50、好ましくは4〜20のホモオリゴマ
から得られる架橋化ホモオリゴマを吸着剤としてグルコ
アミラーゼ及びβ−アミラーゼを選択的に吸着させ、得
られるグルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼを更に、前
記したグルコアミラーゼのみを選択的に吸着する吸着剤
を吸着させて、グルコアミラーゼとβ−アミラーゼを分
離することもできる。
あるいはまた、グルコアミラーゼ及び他のアミラーゼを
含む試料液を、前記したグルコアミラーゼのみを吸着す
る吸着剤で処理して、試料液からグルコアミラーゼのみ
を分離することもできる。
含む試料液を、前記したグルコアミラーゼのみを吸着す
る吸着剤で処理して、試料液からグルコアミラーゼのみ
を分離することもできる。
あるいはまた、グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼ、
並びに他のアミラーゼを含む試料液を、前記したグルコ
アミラーゼ及びβ−アミラーゼを吸着する吸着剤で処理
して試料液から、グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼ
を分離することができる。
並びに他のアミラーゼを含む試料液を、前記したグルコ
アミラーゼ及びβ−アミラーゼを吸着する吸着剤で処理
して試料液から、グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼ
を分離することができる。
吸着剤と粗酵素液との接触は回分式混合床,流動層,充
填層を形成するいずれの形態を用いる方法及び装置でも
使用できる。
填層を形成するいずれの形態を用いる方法及び装置でも
使用できる。
本発明の対象となる酵素は、グルコアミラーゼ及びβ−
アミラーゼであり、本酵素の分類の範囲内にあれば、そ
の起源生物は特に限定されるものではない。
アミラーゼであり、本酵素の分類の範囲内にあれば、そ
の起源生物は特に限定されるものではない。
例えば、アスペルギルス層,リゾープス属等の糸状菌や
サツカロミセス属等の酵母,バシルス属等の細菌を起源
とするβ−アミラーゼであつても適用できる。また、ア
スペルギルス属,リゾープス属等の糸状菌やサツカロミ
セス属等の酵母,バシルス属,クロスツリジウム属等の
細菌を起源とするグルコアミラーゼであつても適用でき
る。
サツカロミセス属等の酵母,バシルス属等の細菌を起源
とするβ−アミラーゼであつても適用できる。また、ア
スペルギルス属,リゾープス属等の糸状菌やサツカロミ
セス属等の酵母,バシルス属,クロスツリジウム属等の
細菌を起源とするグルコアミラーゼであつても適用でき
る。
本発明の吸着剤を製造するための原料のポリグルカン
(α−グルカン)としては、高度に分岐したグルカンが
用いられる。分岐の程度は、分岐点に相当するグルコー
ス残基が、分子中のグルコース残基総数の5%以上あれ
ば好ましく用いることができる。更に好ましくは分岐度
は5〜35%である。15%以上の分岐点を含むα−グ
ルカンならなお好適である。したがつて、天然のα−グ
ルカンの例としてはグルコーゲンや高度分岐型のアミロ
ペクチンがあげられる。これらグルコーゲンや高度分岐
型アミロペクチンも起源生物には特に限定されない。例
えば、グリコーゲンは動物起源のものであつても微生物
起源のものでも使用できる。
(α−グルカン)としては、高度に分岐したグルカンが
用いられる。分岐の程度は、分岐点に相当するグルコー
ス残基が、分子中のグルコース残基総数の5%以上あれ
ば好ましく用いることができる。更に好ましくは分岐度
は5〜35%である。15%以上の分岐点を含むα−グ
ルカンならなお好適である。したがつて、天然のα−グ
ルカンの例としてはグルコーゲンや高度分岐型のアミロ
ペクチンがあげられる。これらグルコーゲンや高度分岐
型アミロペクチンも起源生物には特に限定されない。例
えば、グリコーゲンは動物起源のものであつても微生物
起源のものでも使用できる。
また、これらのα−グルカンとしては、上述した天然原
料から分離したα−グルカンだけでなく、これらの分岐
鎖を酵素処理で短鎖化した加工α−グルカンを用いても
よい。α−グルカンの短鎖化処理には、前述したように
グルコアミラーゼもしくはβ−アミラーゼもしくはα−
アミラーゼが好ましい。これらの酵素の種類は特に限定
されない。処理時の反応条件は基質のα−グルカンの種
類,濃度等により適宜選択されるが、分岐鎖のグルコー
ス重合数2以上,6以上にとどめる様、適宜調節され
る。
料から分離したα−グルカンだけでなく、これらの分岐
鎖を酵素処理で短鎖化した加工α−グルカンを用いても
よい。α−グルカンの短鎖化処理には、前述したように
グルコアミラーゼもしくはβ−アミラーゼもしくはα−
アミラーゼが好ましい。これらの酵素の種類は特に限定
されない。処理時の反応条件は基質のα−グルカンの種
類,濃度等により適宜選択されるが、分岐鎖のグルコー
ス重合数2以上,6以上にとどめる様、適宜調節され
る。
α−グルカンの分岐等が5%未満になると、グルコアミ
ラーゼの吸着容量が低下し、実用的でない。
ラーゼの吸着容量が低下し、実用的でない。
本発明の吸着剤である架橋化ホモオリゴマを製造するた
めの原料のホモオリゴマ(オリゴ糖)としては、グルコ
ース分子がα−1,4結合で直線状に重合した重合数2
〜6のオリゴ糖が好ましく用いられる。これらのオリゴ
糖は単成分であつても混合物であつてもよい。しかし、
β−アミラーゼとグルコアミラーゼのどちらか一方を相
対的に選択吸着したい場合には重合度の異なるオリゴ糖
を適宜、選択する。
めの原料のホモオリゴマ(オリゴ糖)としては、グルコ
ース分子がα−1,4結合で直線状に重合した重合数2
〜6のオリゴ糖が好ましく用いられる。これらのオリゴ
糖は単成分であつても混合物であつてもよい。しかし、
β−アミラーゼとグルコアミラーゼのどちらか一方を相
対的に選択吸着したい場合には重合度の異なるオリゴ糖
を適宜、選択する。
これらのオリゴ糖としては、例えばマルトース,マルト
トリオース,マルトテトラオース,マルトヘキサオース
などが挙げられる。
トリオース,マルトテトラオース,マルトヘキサオース
などが挙げられる。
上述したホモオリゴマ(オリゴ糖)あるいはポリグルカ
ン(α−グルカン)の架橋方法は、特に限定されない
が、その架橋の程度は、β−アミラーゼもしくはグルコ
アミラーゼを吸着する際に使用される温度である氷点以
上で60℃以下において、好ましくは60℃において1
00gの水に対し、本発明になる吸着剤の溶解度が0.01
g以下になる様に、分子間及び/又は分子内架橋を行え
ばよい。
ン(α−グルカン)の架橋方法は、特に限定されない
が、その架橋の程度は、β−アミラーゼもしくはグルコ
アミラーゼを吸着する際に使用される温度である氷点以
上で60℃以下において、好ましくは60℃において1
00gの水に対し、本発明になる吸着剤の溶解度が0.01
g以下になる様に、分子間及び/又は分子内架橋を行え
ばよい。
したがつて、架橋処理により調製された本発明なる吸着
剤は水和性のゲル又は固体である。
剤は水和性のゲル又は固体である。
また、架橋化処理して得られる吸着剤を60℃の水に1
日間浸漬した後に形成される水和ゲルにおいて、その水
和ゲルの吸着剤に対する重量比がゲルの機械強度及び吸
着部位の密度の点から3〜50であるのが好ましい。
日間浸漬した後に形成される水和ゲルにおいて、その水
和ゲルの吸着剤に対する重量比がゲルの機械強度及び吸
着部位の密度の点から3〜50であるのが好ましい。
架橋反応及びその条件は、α−グルカンあるいはオリゴ
糖の種類,濃度,酵素吸着時の使用条件により適宜選択
される。反応として、例えば、エピクロルヒドリンなど
のエピハロゲンによりグルコース残基のOH基間の架橋
等があげられる。エピハロゲンとしてはエピクロルヒド
リンが最も実用的である。エピハロゲンの場合、その添
加量は原料α−グルカンあるいはオリゴ糖の溶液の0.5
〜3倍が好適である。原料液中のα−グルカンあるいは
オリゴ糖の濃度は少なくとも1%以上が好ましい。架橋
化反応はアルカリの存在下に行なわれ、アルカリは苛性
ソーダ,苛性カリ等の強アルカリが好ましく用いられる
が、その濃度は1N以上のエピハロゲンのハロゲンに対
し、等当量以上のアルカリを含むことが好ましい。温度
は30℃以上で行われる。時間は温度、アルカリ濃度に
より適宜選択されるが、60℃の際、30分間以上を要
する。反応中のエピハロゲン層と水層との接触と、ゲル
生成に伴う液の粘性上昇のため撹拌を有効である。
糖の種類,濃度,酵素吸着時の使用条件により適宜選択
される。反応として、例えば、エピクロルヒドリンなど
のエピハロゲンによりグルコース残基のOH基間の架橋
等があげられる。エピハロゲンとしてはエピクロルヒド
リンが最も実用的である。エピハロゲンの場合、その添
加量は原料α−グルカンあるいはオリゴ糖の溶液の0.5
〜3倍が好適である。原料液中のα−グルカンあるいは
オリゴ糖の濃度は少なくとも1%以上が好ましい。架橋
化反応はアルカリの存在下に行なわれ、アルカリは苛性
ソーダ,苛性カリ等の強アルカリが好ましく用いられる
が、その濃度は1N以上のエピハロゲンのハロゲンに対
し、等当量以上のアルカリを含むことが好ましい。温度
は30℃以上で行われる。時間は温度、アルカリ濃度に
より適宜選択されるが、60℃の際、30分間以上を要
する。反応中のエピハロゲン層と水層との接触と、ゲル
生成に伴う液の粘性上昇のため撹拌を有効である。
アミラーゼの吸着剤への吸着及び脱着時の液性条件は、
目的とする酵素,粗酵素液中の不純物組成及び吸着剤の
特性並びに目的により適宜選択されるが、一般に以下の
条件で実施可能である。
目的とする酵素,粗酵素液中の不純物組成及び吸着剤の
特性並びに目的により適宜選択されるが、一般に以下の
条件で実施可能である。
吸着時のpHは3.0〜7.5の範囲で行われる。脱着剤溶液
のpHは7.6以上が好ましいが、酵素の安定性の面から
一般に9.0以下の弱アルカリ性で行う。また脱着に用い
る塩溶液の塩の種類も特に限定されない。中性塩,弱酸
性塩,弱塩基性塩の中から適宜選択して用いられる。最
も使用しやすい塩としては塩化ナトリウム,塩化カリウ
ムがあげられる。
のpHは7.6以上が好ましいが、酵素の安定性の面から
一般に9.0以下の弱アルカリ性で行う。また脱着に用い
る塩溶液の塩の種類も特に限定されない。中性塩,弱酸
性塩,弱塩基性塩の中から適宜選択して用いられる。最
も使用しやすい塩としては塩化ナトリウム,塩化カリウ
ムがあげられる。
脱着時に用いる塩溶液は弱アルカリ性溶液と併用しても
よい。塩溶液の塩濃度は分離精製しようとする酵素の特
性,塩の種類,液のpH等により異なるが、一般に0.5
M以上で操作される。3M以上の塩濃度は、後の脱塩操
作や酵素の失活或いは塩析がおこりやすくなることから
実用的でない。
よい。塩溶液の塩濃度は分離精製しようとする酵素の特
性,塩の種類,液のpH等により異なるが、一般に0.5
M以上で操作される。3M以上の塩濃度は、後の脱塩操
作や酵素の失活或いは塩析がおこりやすくなることから
実用的でない。
次に、本発明の方法及び分離精製装置の構成例を第4〜
第6図のフローを用いて説明する。
第6図のフローを用いて説明する。
第4図の装置においては、グルコアミラーゼ,β−アミ
ラーゼの一方もしくは両者を生成する酵素生産菌を培養
槽2で培養し、培養液1を得る。培養の条件は、菌の特
性,酵素生成の目的により適宜選択して行われる。培養
終了後、アミラーゼ類を含む培養液1は移送配管3を経
て貯槽4に貯留される。次いで、遠心分離等の固液分離
装置により、菌体スラリ10と菌体除去培養液12とに
分離される。アミラーゼを含む菌体除去培養液12はさ
らに移送配管8を経て貯槽13に貯留される。菌体除去
培養液12はアミラーゼ吸着槽16に導入され、アミラ
ーゼのうち分離の対象となるアミラーゼを選択的に吸着
する本発明の吸着剤18を貯槽19の配管17を経て吸
着槽16に添加し、所定の条件下で混合して固液接触さ
せる。接触時の液性、例えば、pH,温度,塩濃度は前
述した範囲になるように、吸着するアミラーゼの種類に
合せて適宜選択される。接触は、本図の場合、従来公知
の撹拌下、例えば撹拌翼を用いる機械撹拌により行われ
る。槽内温度は実質上、グルコースα−1,4結合及び
α−1,6結合の酵素的加水分解反応がおこらない低温
域で行われる。吸着時間も前述した様に、適宜選択され
る。吸着の終了したアミラーゼ用吸着剤・菌体除去培養
液混合物15は固液分離装置21に導入される。ここで
アミラーゼを吸着した吸着剤は液と分離され、次いで洗
滌水22で付着している液を洗滌除去される。得られた
アミラーゼ吸着・洗滌処理吸着剤25は脱着槽30に移
送される。一方、アミラーゼ除去培養液及び洗滌廃液4
6は配管24を経て貯槽45に貯留される。アミラーゼ
吸着・洗滌処理吸着剤は脱着剤溶液26と接触させ、吸
着しているアミラーゼを脱着させる。脱着した吸着剤・
脱着剤溶液混合物29は再度固液分離装置32で固液分
離される。分離したアミラーゼ脱着ずみ吸着剤36はア
ミラーゼ脱着液35と分離される。アミラーゼ脱着液は
貯槽38に貯留し、必要に応じ、脱着剤溶液中の塩類及
びアルカリ成分を脱塩するため、脱塩装置40に導入さ
れる。脱塩処理したアミラーゼを含む溶液は濃縮乾燥装
置43により、適宜・濃縮液としてあるいは乾槽粉末と
して分離される。
ラーゼの一方もしくは両者を生成する酵素生産菌を培養
槽2で培養し、培養液1を得る。培養の条件は、菌の特
性,酵素生成の目的により適宜選択して行われる。培養
終了後、アミラーゼ類を含む培養液1は移送配管3を経
て貯槽4に貯留される。次いで、遠心分離等の固液分離
装置により、菌体スラリ10と菌体除去培養液12とに
分離される。アミラーゼを含む菌体除去培養液12はさ
らに移送配管8を経て貯槽13に貯留される。菌体除去
培養液12はアミラーゼ吸着槽16に導入され、アミラ
ーゼのうち分離の対象となるアミラーゼを選択的に吸着
する本発明の吸着剤18を貯槽19の配管17を経て吸
着槽16に添加し、所定の条件下で混合して固液接触さ
せる。接触時の液性、例えば、pH,温度,塩濃度は前
述した範囲になるように、吸着するアミラーゼの種類に
合せて適宜選択される。接触は、本図の場合、従来公知
の撹拌下、例えば撹拌翼を用いる機械撹拌により行われ
る。槽内温度は実質上、グルコースα−1,4結合及び
α−1,6結合の酵素的加水分解反応がおこらない低温
域で行われる。吸着時間も前述した様に、適宜選択され
る。吸着の終了したアミラーゼ用吸着剤・菌体除去培養
液混合物15は固液分離装置21に導入される。ここで
アミラーゼを吸着した吸着剤は液と分離され、次いで洗
滌水22で付着している液を洗滌除去される。得られた
アミラーゼ吸着・洗滌処理吸着剤25は脱着槽30に移
送される。一方、アミラーゼ除去培養液及び洗滌廃液4
6は配管24を経て貯槽45に貯留される。アミラーゼ
吸着・洗滌処理吸着剤は脱着剤溶液26と接触させ、吸
着しているアミラーゼを脱着させる。脱着した吸着剤・
脱着剤溶液混合物29は再度固液分離装置32で固液分
離される。分離したアミラーゼ脱着ずみ吸着剤36はア
ミラーゼ脱着液35と分離される。アミラーゼ脱着液は
貯槽38に貯留し、必要に応じ、脱着剤溶液中の塩類及
びアルカリ成分を脱塩するため、脱塩装置40に導入さ
れる。脱塩処理したアミラーゼを含む溶液は濃縮乾燥装
置43により、適宜・濃縮液としてあるいは乾槽粉末と
して分離される。
尚、図中、5は培養液貯槽、6は培養液移送配管、7は
固液分離装置、9は菌体スラリ移送配管、11は菌体ス
ラリ貯槽、14は菌体除去培養液移送配管、20はアミ
ラーゼ用吸着剤・菌体除去培養液混合物移送配管、23
は洗滌水、27は吸着剤溶液貯槽、28は脱着剤溶液移
送配管、31は吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、3
3はアミラーゼ脱着ずみ吸着剤移送配管、34はアミラ
ーゼ脱着液移送配管、37はアミラーゼ脱着ずみ吸着剤
貯槽、39はアミラーゼ脱着液移送配管、41は脱塩用
イオン交換本体、42は脱塩処理アミラーゼ溶液、44
は濃縮乾燥アミラーゼを示す。
固液分離装置、9は菌体スラリ移送配管、11は菌体ス
ラリ貯槽、14は菌体除去培養液移送配管、20はアミ
ラーゼ用吸着剤・菌体除去培養液混合物移送配管、23
は洗滌水、27は吸着剤溶液貯槽、28は脱着剤溶液移
送配管、31は吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、3
3はアミラーゼ脱着ずみ吸着剤移送配管、34はアミラ
ーゼ脱着液移送配管、37はアミラーゼ脱着ずみ吸着剤
貯槽、39はアミラーゼ脱着液移送配管、41は脱塩用
イオン交換本体、42は脱塩処理アミラーゼ溶液、44
は濃縮乾燥アミラーゼを示す。
あるいは、第5図のフローに示すように、第4図の吸着
剤と菌体除去培養液との接触を懸濁混合による方法を、
吸着剤115を充填した充填カラムで行うこともでき
る。まず、菌体除去培養液112が移送配管114を経
てアミラーゼ吸着塔116に送られ、塔内に充填した吸
着剤115でアミラーゼを吸着させる。次いで、洗滌水
119を配管117を経て吸着塔116に通じて洗滌
し、洗滌廃液126を貯槽127に貯留する。次に、脱
着剤溶液122を配管123を経て吸着塔116に導入
しアミラーゼを脱着させる。アミラーゼを含むアミラー
ゼ脱着液130は、第4図の場合と同様、必要に応じ、
脱塩,濃縮,乾燥を行う。
剤と菌体除去培養液との接触を懸濁混合による方法を、
吸着剤115を充填した充填カラムで行うこともでき
る。まず、菌体除去培養液112が移送配管114を経
てアミラーゼ吸着塔116に送られ、塔内に充填した吸
着剤115でアミラーゼを吸着させる。次いで、洗滌水
119を配管117を経て吸着塔116に通じて洗滌
し、洗滌廃液126を貯槽127に貯留する。次に、脱
着剤溶液122を配管123を経て吸着塔116に導入
しアミラーゼを脱着させる。アミラーゼを含むアミラー
ゼ脱着液130は、第4図の場合と同様、必要に応じ、
脱塩,濃縮,乾燥を行う。
尚、図中、118は洗滌水貯槽、120はアミラーゼ除
去培養液移送配管、121は脱着剤溶液貯槽、124は
洗滌廃液移送配管、125はアミラーゼ脱着液移送配
管、128はアミラーゼ除去培養液、129はアミラー
ゼ除去培養液貯槽、131はアミラーゼ脱着液貯槽、1
32はアミラーゼ脱着液移送配管、133は脱塩用イオ
ン交換体、134は脱塩装置、135は脱塩処理アミラ
ーゼ溶液移送配管、136は濃縮乾燥装置、137は濃
縮乾燥アミラーゼを示す。
去培養液移送配管、121は脱着剤溶液貯槽、124は
洗滌廃液移送配管、125はアミラーゼ脱着液移送配
管、128はアミラーゼ除去培養液、129はアミラー
ゼ除去培養液貯槽、131はアミラーゼ脱着液貯槽、1
32はアミラーゼ脱着液移送配管、133は脱塩用イオ
ン交換体、134は脱塩装置、135は脱塩処理アミラ
ーゼ溶液移送配管、136は濃縮乾燥装置、137は濃
縮乾燥アミラーゼを示す。
第6図は、第4図の懸濁混合の別法として、流動層で吸
着を行うものである。菌体除去培養液12を流動層型ア
ミラーゼ吸着槽217に導入し、空気圧縮機221から
供給される加圧空気により流動化させながら吸着剤21
4と接触させる、接触後のフローは第4図と同様であ
る。
着を行うものである。菌体除去培養液12を流動層型ア
ミラーゼ吸着槽217に導入し、空気圧縮機221から
供給される加圧空気により流動化させながら吸着剤21
4と接触させる、接触後のフローは第4図と同様であ
る。
尚、図中、215はアミラーゼ用吸着剤貯槽、216は
アミラーゼ用吸着剤移送配管、218はアミラーゼ用吸
着剤・菌体除去培養液混合物、219は菌体除去培養液
移送配管、220は空気移送配管、222は洗滌水貯
槽、223は洗滌水、224は洗滌移送配管、225は
アミラーゼ用吸着剤・菌体除去培養混合物移送配管、2
26は固液分離装置、227はアミラーゼ除去培養液及
び洗滌廃液用移送配管、228はアミラーゼ吸着・洗滌
処理吸着剤移送配管、229はアミラーゼ除去培養液及
び洗滌廃液貯槽、230はアミラーゼ除去培養液及び洗
滌液、231は吸着剤溶液、232は脱着剤溶液貯槽、
233は吸着剤・脱着剤溶液混合物、234は脱着槽、
235は吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、236は
アミラーゼ脱着液移送配管、237はアミラーゼ脱着
液、238はアミラーゼ脱着液貯槽、239はアミラー
ゼ脱着液移送配管、240は脱塩装置、241は脱塩用
イオン交換体、242は脱塩処理アミラーゼ移送配管、
243は濃縮乾燥装置、244は濃縮乾槽アミラーゼで
ある。
アミラーゼ用吸着剤移送配管、218はアミラーゼ用吸
着剤・菌体除去培養液混合物、219は菌体除去培養液
移送配管、220は空気移送配管、222は洗滌水貯
槽、223は洗滌水、224は洗滌移送配管、225は
アミラーゼ用吸着剤・菌体除去培養混合物移送配管、2
26は固液分離装置、227はアミラーゼ除去培養液及
び洗滌廃液用移送配管、228はアミラーゼ吸着・洗滌
処理吸着剤移送配管、229はアミラーゼ除去培養液及
び洗滌廃液貯槽、230はアミラーゼ除去培養液及び洗
滌液、231は吸着剤溶液、232は脱着剤溶液貯槽、
233は吸着剤・脱着剤溶液混合物、234は脱着槽、
235は吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、236は
アミラーゼ脱着液移送配管、237はアミラーゼ脱着
液、238はアミラーゼ脱着液貯槽、239はアミラー
ゼ脱着液移送配管、240は脱塩装置、241は脱塩用
イオン交換体、242は脱塩処理アミラーゼ移送配管、
243は濃縮乾燥装置、244は濃縮乾槽アミラーゼで
ある。
以下、本発明の実施例を用いて、さらに詳しく紹介す
る。
る。
実施例1 グルコーゲン架橋化物を用いた、β−アミラーゼ及びグ
ルコアミラーゼの分離精製 大腸菌のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体とし
た。これに6Nの苛性ソーダ33mlを添加し、これを撹
拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラスコを入
れた。次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、
20rpmで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
ルコアミラーゼの分離精製 大腸菌のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体とし
た。これに6Nの苛性ソーダ33mlを添加し、これを撹
拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラスコを入
れた。次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、
20rpmで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後に濾過してゲル状物を回収した。回収ゲ
ルを再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過してゲル
状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に
蒸溜水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返
した後、再度エタノール50mlに分散した。これを濾過
し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.2gを得
た。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後に濾過してゲル状物を回収した。回収ゲ
ルを再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過してゲル
状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に
蒸溜水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返
した後、再度エタノール50mlに分散した。これを濾過
し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.2gを得
た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.002g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
1.5であつた。
し0.002g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
1.5であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液
40ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ
0.98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)
を6℃に冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。これを濾過し、濾過中の
α−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコアミ
ラーゼ活性を測定した。
40ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ
0.98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)
を6℃に冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。これを濾過し、濾過中の
α−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコアミ
ラーゼ活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.02単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
ーゼは0.02単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの98%(38.4単
位),グリコアミラーゼの99%(51.6単位)が吸着さ
れた。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの98%(38.4単
位),グリコアミラーゼの99%(51.6単位)が吸着さ
れた。
次に、上記酵素を吸着している吸着剤を20mlの容器に
入れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加して
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m、5分間で遠心分離して、吸着剤と上澄液に分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm、5分間遠心分離して洗滌液と吸着剤とに固液分
離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ酵素脱
着液6mlを得た。
入れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加して
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m、5分間で遠心分離して、吸着剤と上澄液に分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm、5分間遠心分離して洗滌液と吸着剤とに固液分
離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ酵素脱
着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.40単位/ml、
グルコアミラーゼは8.60単位/mlとなり、それぞれの回
収量は各酵素の脱離液中濃度に液量6mlを乗じることに
より、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは38.4単
位,グルコアミラーゼは51.6単位となる。したがつて、
原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着により、α−
アミラーゼは0%,β−アミラーゼは98%,グルコア
ミラーゼの99%回収できた。また、本液中にはプロテ
アーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認められなかつ
た。かつ本液中の有機物量無機物量は、原液中の含有量
に対しそれぞれ1.1%,1.0%に減少した。
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.40単位/ml、
グルコアミラーゼは8.60単位/mlとなり、それぞれの回
収量は各酵素の脱離液中濃度に液量6mlを乗じることに
より、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは38.4単
位,グルコアミラーゼは51.6単位となる。したがつて、
原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着により、α−
アミラーゼは0%,β−アミラーゼは98%,グルコア
ミラーゼの99%回収できた。また、本液中にはプロテ
アーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認められなかつ
た。かつ本液中の有機物量無機物量は、原液中の含有量
に対しそれぞれ1.1%,1.0%に減少した。
上記により、原液中のβ−アミラーゼとグルコアミラー
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
実施例2 グルコーゲン架橋化物を用いたβ−アミラーゼ及びグル
コアミラーゼの分離精製 実施例1で調製したグルコーゲン架橋化物を0.5gを取
り、10φ×70mmのカラムに充填した。
コアミラーゼの分離精製 実施例1で調製したグルコーゲン架橋化物を0.5gを取
り、10φ×70mmのカラムに充填した。
このカラムに、実施例1で用いたものと同一ロツトのア
スペルギスオリゼIFO−4176の培養濾液80ml
を、温度6℃で流速3ml/minで通じた。カラム濾液を
集め、液中の酵素濃度を測定した。
スペルギスオリゼIFO−4176の培養濾液80ml
を、温度6℃で流速3ml/minで通じた。カラム濾液を
集め、液中の酵素濃度を測定した。
その結果、α−アミラーゼは0.5単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.03単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位であ
つた。
ーゼは0.03単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位であ
つた。
上記吸着剤に吸着した酵素量は、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは、0単位,β−アミラ
ーゼ76単位,グルコアミラーゼは103.2単位だけ吸着
されたことになる。したがつて、培養濾過液中に存在し
たα−アミラーゼは吸着されず、β−アミラーゼの97
%,グルコアミラーゼの99%が吸着された。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは、0単位,β−アミラ
ーゼ76単位,グルコアミラーゼは103.2単位だけ吸着
されたことになる。したがつて、培養濾過液中に存在し
たα−アミラーゼは吸着されず、β−アミラーゼの97
%,グルコアミラーゼの99%が吸着された。
次に、上記カラムに水4mlを通じ洗浄した。洗浄したカ
ラムに、苛性ソーダでpHを8.0に調整した液15mlを
6℃にて、流速0.5ml/minで通過した。次いで、5mlを
水を通じ洗浄液を回収した。上記の流下液と洗浄液とを
合せ酵素脱離液20mlを得た。
ラムに、苛性ソーダでpHを8.0に調整した液15mlを
6℃にて、流速0.5ml/minで通過した。次いで、5mlを
水を通じ洗浄液を回収した。上記の流下液と洗浄液とを
合せ酵素脱離液20mlを得た。
本液中の酵素濃度を測定した結果、α−アミラーゼは検
出されず、β−アミラーゼは12.5単位/ml,グルコアミ
ラーゼは16.9単位/mlであつた。それぞれの回収量は、
各酵素の脱離液中濃度に液量の20mlを乗じることによ
り算出される。したがつて、各回収量はα−アミラーゼ
は0単位,β−アミラーゼは76単位,グルコアミラー
ゼは10単位となる。すなわち、原液中に存在した酵素
のうち、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは97
%,グルコアミラーゼは96%を回収できた。
出されず、β−アミラーゼは12.5単位/ml,グルコアミ
ラーゼは16.9単位/mlであつた。それぞれの回収量は、
各酵素の脱離液中濃度に液量の20mlを乗じることによ
り算出される。したがつて、各回収量はα−アミラーゼ
は0単位,β−アミラーゼは76単位,グルコアミラー
ゼは10単位となる。すなわち、原液中に存在した酵素
のうち、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは97
%,グルコアミラーゼは96%を回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.1
%,1.0%に減少した。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.1
%,1.0%に減少した。
上記により、原液中のβ−アミラーゼとグルコアミラー
ゼを約4倍に濃縮し、かつ精製できた。
ゼを約4倍に濃縮し、かつ精製できた。
実施例3 グリコーゲン架橋化物を用いたβ−アミラーゼ及びグル
コアミラーゼの分離精製 牛肝臓のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度27%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体を得
た。これに4Nの苛性カリ33mlを添加し、これを撹拌
機と還流冷却器を付した500mlの反応フラスコに入れ
た。次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、2
0rpmで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
コアミラーゼの分離精製 牛肝臓のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度27%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体を得
た。これに4Nの苛性カリ33mlを添加し、これを撹拌
機と還流冷却器を付した500mlの反応フラスコに入れ
た。次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、2
0rpmで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
反応終了後、内容槽を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に蒸溜
水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返した
後、再度エタノール50mlに分散した。これを濾過し、
ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.3gを得た。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に蒸溜
水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返した
後、再度エタノール50mlに分散した。これを濾過し、
ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.3gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.003g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
2.3であつた。
し0.003g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
2.3であつた。
次に、本粉末へのグルコアミラーゼの吸着性を見るた
め、以下の実験を行つた。
め、以下の実験を行つた。
アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液4
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。フイルタを底部に付した
カラム(10φ×50mm)に通して濾過し、濾過中のα
−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。フイルタを底部に付した
カラム(10φ×50mm)に通して濾過し、濾過中のα
−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.03単位/ml,グルコアミラーゼは0.02単位/ml
であつた。
ーゼは0.03単位/ml,グルコアミラーゼは0.02単位/ml
であつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在してα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの97%(0.95単位
/ml),グルコアミラーゼの98%(1.28単位/ml)が
吸着された。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在してα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの97%(0.95単位
/ml),グルコアミラーゼの98%(1.28単位/ml)が
吸着された。
次に、上記の酵素を吸着している吸着剤のカラムに0.5
Mの塩化ナトリム水溶液(pH7.0)を流し、溶出液
を回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗滌し
て洗滌液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを得
た。
Mの塩化ナトリム水溶液(pH7.0)を流し、溶出液
を回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗滌し
て洗滌液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを得
た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.2単位/ml,
グルコアミラーゼは8.6単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
37.2単位,グルコアミラーゼは51.2単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは95%,
グルコアミラーゼの96%を回収できた。また、本液中
にはプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認め
られなかつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、
原液中の含有量に対し、それぞれ1.0%,1.1%に減じ
た。
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.2単位/ml,
グルコアミラーゼは8.6単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
37.2単位,グルコアミラーゼは51.2単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは95%,
グルコアミラーゼの96%を回収できた。また、本液中
にはプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認め
られなかつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、
原液中の含有量に対し、それぞれ1.0%,1.1%に減じ
た。
上記により、原液中のβ−アミラーゼとグルコアミラー
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
実施例4 グリコーゲン架橋化物を用いたβ−アミラーゼ及びグル
コアミラーゼの分離精製 かき貝のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体とし
た。
コアミラーゼの分離精製 かき貝のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末10gに水90mlを添加し、撹
拌しながら70℃に加熱して溶解して粘性の液体とし
た。
これに6Nの苛性カリ33mlを添加し、これを撹拌機と
還流冷却器を付した500mlの反応フラスコを入れた。
次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、25rp
mで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
還流冷却器を付した500mlの反応フラスコを入れた。
次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、25rp
mで撹拌しつつ、50℃で5時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。
本操作をさらに3回繰り返した。次に蒸溜水50mlに懸
濁し、濾別した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に、蒸溜水50mlに懸濁し、濾別した。、本操作を3回
繰り返した後、再度、エタノール50mlに分散した。
濁し、濾別した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に、蒸溜水50mlに懸濁し、濾別した。、本操作を3回
繰り返した後、再度、エタノール50mlに分散した。
これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.
1gを得た。
1gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
10.8であつた。
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
10.8であつた。
次に、本粉末へのグルコアミラーゼの吸着性を見るた
め、以下の実験を行つた。
め、以下の実験を行つた。
アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液4
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、流動層型吸着槽に入れた、本槽は、外筒
(φ28mm×100mm)中にドラフトチユーブ(φ15
mm×70mm)を液流動化用空気ふき込み単孔ノズル(内
径1mm)を内蔵させる構造を有する。次いで上記の吸着
剤粉末0.2gを添加し、空気を0.5cm/secの空塔速度で
注入し槽内液を2分間流動させて接触させた。内容物を
フイルタの底部に付したカラム(10φ×50mm)で濾
過し、濾液中のα−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ
活性を測定した。
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、流動層型吸着槽に入れた、本槽は、外筒
(φ28mm×100mm)中にドラフトチユーブ(φ15
mm×70mm)を液流動化用空気ふき込み単孔ノズル(内
径1mm)を内蔵させる構造を有する。次いで上記の吸着
剤粉末0.2gを添加し、空気を0.5cm/secの空塔速度で
注入し槽内液を2分間流動させて接触させた。内容物を
フイルタの底部に付したカラム(10φ×50mm)で濾
過し、濾液中のα−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ
活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.04単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
ーゼは0.04単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在してα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの96%(0.94単位
/ml),グルコアミラーゼの98%(1.27単位/ml)が
吸着された。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在してα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの96%(0.94単位
/ml),グルコアミラーゼの98%(1.27単位/ml)が
吸着された。
次に、上記の酵素を吸着している吸着剤のカラムに0.5
Mの塩化ナトリム水溶液(pH7.0)を流し、溶出液を
回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗滌して
洗滌液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを得た。
Mの塩化ナトリム水溶液(pH7.0)を流し、溶出液を
回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗滌して
洗滌液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.2単位/ml,
グルコアミラーゼは8.4単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
37.4単位,グルコアミラーゼは50.1単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは95%,
グルコアミラーゼは96%を回収できた。また、本液中
にはプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認め
られなかつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、
原液中の含有量に対し、それぞれ1.2%,1.1%に減じ
た。
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは6.2単位/ml,
グルコアミラーゼは8.4単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
37.4単位,グルコアミラーゼは50.1単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは95%,
グルコアミラーゼは96%を回収できた。また、本液中
にはプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認め
られなかつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、
原液中の含有量に対し、それぞれ1.2%,1.1%に減じ
た。
上記により、原液中のβ−アミラーゼとグルコアミラー
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
ゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
実施例5 グルコアミラーゼ処理したグリコーゲン架橋化物を用い
たβ−アミラーゼ及びグルコアミラーゼの分離精製 大腸菌のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末5gに0.05M酢酸ソーダ緩衝液
(pH5.0)を95mlを添加し、撹拌しながら70℃に
加熱して溶解した。これを50℃まで冷却し、そのうち
30mlを取りアスペルギルス属(Aspergillus orizea
IFO−4176)起源のグルコアミラーゼ10単位を
溶解したグルコアミラーゼ溶液2mlを添加し、40℃に
保持した。
たβ−アミラーゼ及びグルコアミラーゼの分離精製 大腸菌のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末5gに0.05M酢酸ソーダ緩衝液
(pH5.0)を95mlを添加し、撹拌しながら70℃に
加熱して溶解した。これを50℃まで冷却し、そのうち
30mlを取りアスペルギルス属(Aspergillus orizea
IFO−4176)起源のグルコアミラーゼ10単位を
溶解したグルコアミラーゼ溶液2mlを添加し、40℃に
保持した。
2時間後のグルコース生成量を測定した結果、供試グリ
コーゲン分子のグルコース残基数に対し約30%に達し
た。その時点の分子量は6×104であつた。
コーゲン分子のグルコース残基数に対し約30%に達し
た。その時点の分子量は6×104であつた。
本液を透析用セロフアンチユーブに充填し、10℃の水
5に対し10時間透析した。内容液を凍結乾燥し、白
色粉末0.9gを得た。
5に対し10時間透析した。内容液を凍結乾燥し、白
色粉末0.9gを得た。
これに水10mlを添加し、撹拌しながら70℃に加熱し
て溶解して粘性の液体とした。次に、6Nの苛性ソーダ
33mlを添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した2
00mlの反応フラスコを入れた。次いで、100mlのエ
ピクロルヒドリンを加え、20rpmで撹拌しつつ、70
℃で5時間加熱した。
て溶解して粘性の液体とした。次に、6Nの苛性ソーダ
33mlを添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した2
00mlの反応フラスコを入れた。次いで、100mlのエ
ピクロルヒドリンを加え、20rpmで撹拌しつつ、70
℃で5時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に蒸留
水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返した
後、再度、エタノール50mlに分散した。これを濾過
し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末0.7gを得
た。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物
を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に蒸留
水50mlに懸濁し、濾別した。本操作を3回繰り返した
後、再度、エタノール50mlに分散した。これを濾過
し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末0.7gを得
た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.001g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
3.2であつた。本粉末の非還元末端基の測定により分岐
鎖の平均量合度は4.2であつた。次に、本粉末へのグル
コアミラーゼの吸着性を見るため、以下の実験を行つ
た。
し0.001g以下であつた。さらに本粉末を60℃水に1
日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は1
3.2であつた。本粉末の非還元末端基の測定により分岐
鎖の平均量合度は4.2であつた。次に、本粉末へのグル
コアミラーゼの吸着性を見るため、以下の実験を行つ
た。
アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液4
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。内容液をフイルタを底部
に付したカラム(10φ×50mm)で濾過し、濾液中の
α−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定し
た。
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。内容液をフイルタを底部
に付したカラム(10φ×50mm)で濾過し、濾液中の
α−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定し
た。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.50単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
ーゼは0.50単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの51%(0.48単位
/ml),グルコアミラーゼの99%(1.29単位/ml)が
吸着された。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは
実質上吸着されず、β−アミラーゼの51%(0.48単位
/ml),グルコアミラーゼの99%(1.29単位/ml)が
吸着された。
次に、上記の酵素を吸着している吸着剤のカラムに苛性
ソーダ溶液でpH7.5に調整した0.5Mの塩化ナトリム水
溶液(pH7.0)を流し、溶出液を回収した。そのあ
と、水2mlを流し、カラムを洗滌して洗滌液と前記溶出
液とを合せて酵素脱着液6mlを得た。
ソーダ溶液でpH7.5に調整した0.5Mの塩化ナトリム水
溶液(pH7.0)を流し、溶出液を回収した。そのあ
と、水2mlを流し、カラムを洗滌して洗滌液と前記溶出
液とを合せて酵素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは3.1単位/ml,
グルコアミラーゼは8.5単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
20単位,グルコアミラーゼは51.0単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは51.0%,
グルコアミラーゼは98%回収できた。また、本液中に
はプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認めら
れなかつた。かつ本液中の有機物量,無機物量は、原液
中の含有量に対し、それぞれ0.9%,1.1%に減じた。
ラーゼは検出させず、β−アミラーゼは3.1単位/ml,
グルコアミラーゼは8.5単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,α−アミラーゼは
20単位,グルコアミラーゼは51.0単位となる。したが
つて、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着によ
り、α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは51.0%,
グルコアミラーゼは98%回収できた。また、本液中に
はプロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認めら
れなかつた。かつ本液中の有機物量,無機物量は、原液
中の含有量に対し、それぞれ0.9%,1.1%に減じた。
上記により、原液中のβ−アミラーゼを3.4倍と、グル
コアミラーゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
コアミラーゼを約5倍に濃縮しかつ精製できた。
実施例6 マルトース架橋化物を用いたグルコアミラーゼの分離精
製 マルトース10gに水90mlを添加し、50℃に加熱し
て溶解した。これに3Nの苛性ソーダ33mlを添加し、
これを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラ
スコに入れた。次いで、140mlのエピクロルヒドリン
を加え、20rpmで撹拌しつつ、70℃で15時間加熱
した。
製 マルトース10gに水90mlを添加し、50℃に加熱し
て溶解した。これに3Nの苛性ソーダ33mlを添加し、
これを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラ
スコに入れた。次いで、140mlのエピクロルヒドリン
を加え、20rpmで撹拌しつつ、70℃で15時間加熱
した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過してゲル状
物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に、
蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。本操作をさらに3回
繰り返した後、再度エタノール50mlに分散した。これ
を濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.4g
を得た。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。回収ゲル
を再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過してゲル状
物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次に、
蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。本操作をさらに3回
繰り返した後、再度エタノール50mlに分散した。これ
を濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白色粉末9.4g
を得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.002g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.0であつた。
し0.002g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.0であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpmで2分
間撹拌した。これを濾過し濾液20mlを得た。濾液中の
α−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコアミ
ラーゼ活性を測定した。
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpmで2分
間撹拌した。これを濾過し濾液20mlを得た。濾液中の
α−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコアミ
ラーゼ活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.97単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
ーゼは0.97単位/ml,グルコアミラーゼは0.01単位/ml
であつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.015単位/ml,γ−アミラーゼは1.29単位/m
l培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。したが
つて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼの0%,β
−アミラーゼの1%,グルコアミラーゼの99%が吸着
された。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.015単位/ml,γ−アミラーゼは1.29単位/m
l培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。したが
つて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼの0%,β
−アミラーゼの1%,グルコアミラーゼの99%が吸着
された。
次に、上記の酵素を吸着した吸着剤を20mlの容器に入
れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加し、5
rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rpm,
5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離した。さ
らに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、3000rp
m,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液分離
した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵素脱
着液6mlを得た。
れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加し、5
rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rpm,
5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離した。さ
らに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、3000rp
m,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液分離
した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵素脱
着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは0.65単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.25単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは3.
9単位(2%),グルコアミラーゼは25.5単位(98
%)回収できた。
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは0.65単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.25単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは3.
9単位(2%),グルコアミラーゼは25.5単位(98
%)回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.5
%,1.4%に減じた。上記により、原液中のグルコアミ
ラーゼを選択的に約3倍に濃縮し、かつ精製できた。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.5
%,1.4%に減じた。上記により、原液中のグルコアミ
ラーゼを選択的に約3倍に濃縮し、かつ精製できた。
実施例7 マルトース架橋化物を用いたグルコアミラーゼの分離精
製 マルトース10gに水80mlを添加し、50℃に加熱し
て溶解した。これに4Nの苛性カリ33mlを添加し、こ
れを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラス
コに入れた。
製 マルトース10gに水80mlを添加し、50℃に加熱し
て溶解した。これに4Nの苛性カリ33mlを添加し、こ
れを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反応フラス
コに入れた。
次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、20rp
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
回収ゲルを再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過し
てゲル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返し
た。次に、蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
てゲル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返し
た。次に、蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
本操作を3回繰り返した後、再度、エタノール50mlに
分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、
白色粉末18.1gを得た。
分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、
白色粉末18.1gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.003g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
15.2であつた。
し0.003g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
15.2であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpmで2分
間撹拌した。これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活
性,β−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定
した。
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着剤粉末0.2gを添加し、5rpmで2分
間撹拌した。これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活
性,β−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定
した。
上澄液中の各酵素活性を測定した。上澄液中のα−アミ
ラーゼは0.50単位/ml,β−アミラーゼは0.88単位/m
l,グルコアミラーゼは0.01単位/mlであつた。
ラーゼは0.50単位/ml,β−アミラーゼは0.88単位/m
l,グルコアミラーゼは0.01単位/mlであつた。
上記吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の酵
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.12単位/ml,グルコアミラーゼは1.29単位/
ml培養濾液、だけ吸着剤に吸着されたことになる。
素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.12単位/ml,グルコアミラーゼは1.29単位/
ml培養濾液、だけ吸着剤に吸着されたことになる。
したがつて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは全
く吸着されず、β−アミラーゼの12.0%,グルコアミラ
ーゼの99%が吸着された。
く吸着されず、β−アミラーゼの12.0%,グルコアミラ
ーゼの99%が吸着された。
次に、上記の酵素を吸着している吸着剤を20mlの容器
に入れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加
し、5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを300
0rpm,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離
した。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、30
00rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固
液分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、
酵素脱着液6mlを得た。
に入れ、苛性ソーダでpH8に調節した液4mlを添加
し、5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを300
0rpm,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離
した。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、30
00rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固
液分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、
酵素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは0.35単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.14単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは2.
1単位(10.7%),グルコアミラーゼは24.8単位
(95%)を回収できた。
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは0.35単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.14単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは2.
1単位(10.7%),グルコアミラーゼは24.8単位
(95%)を回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.4
%,1.2%に減じた。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.4
%,1.2%に減じた。
上記により、原液中のグルコアミラーゼを選択的に約3.
2倍に濃縮し、かつ精製できた。
2倍に濃縮し、かつ精製できた。
実施例8 マルトトリオース架橋化物を用いたβ−アミラーゼ及び
グルコアミラーゼの分離精製 マルトトリオース10gに水80mlを添加し、50℃に
加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを添
加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反
応フラスコに入れた。
グルコアミラーゼの分離精製 マルトトリオース10gに水80mlを添加し、50℃に
加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを添
加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した500mlの反
応フラスコに入れた。
次いで、140mlのエピクロルヒドリンを加え、20rp
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
回収ゲルを再度エタノール50mlに再び懸濁し、濾過し
てゲル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返し
た。次に、蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
てゲル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返し
た。次に、蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
本操作を3回繰り返した後、再度エタノール50mlに分
散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白
色粉末9.7gを得た。
散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、白
色粉末9.7gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.002g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.8であつた。
し0.002g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.8であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpmで2分間
撹拌した。これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活
性,β−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定
した。
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpmで2分間
撹拌した。これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活
性,β−アミラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定
した。
上澄液中の各酵素活性を測定した。上澄液中のα−アミ
ラーゼは0.50単位/ml,β−アミラーゼは0.64単位/m
l,グルコアミラーゼは0.03単位/mlであつた。
ラーゼは0.50単位/ml,β−アミラーゼは0.64単位/m
l,グルコアミラーゼは0.03単位/mlであつた。
上記の吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。
その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミラー
ゼは0.34単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/ml−
培養濾液、だけ吸着剤に吸着されたことになる。
ゼは0.34単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/ml−
培養濾液、だけ吸着剤に吸着されたことになる。
したがつて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは全
く吸着されず、β−アミラーゼの35%,グルコアミラ
ーゼの98%が吸着された。
く吸着されず、β−アミラーゼの35%,グルコアミラ
ーゼの98%が吸着された。
次に、上記の酵素を吸着している吸着剤を20mlの容器
に入れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加
し、5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを300
0rpm,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離
した。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、30
00rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固
液分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、
酵素脱着液6mlを得た。
に入れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加
し、5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを300
0rpm,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離
した。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、30
00rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固
液分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、
酵素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは1.05単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.16単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは6.
27単位(32%),グルコアミラーゼ25.0単位(96
%)を回収できた。
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは1.05単位/ml,グ
ルコアミラーゼは4.16単位/mlであつた。従つて、α−
アミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼは6.
27単位(32%),グルコアミラーゼ25.0単位(96
%)を回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.7
%,1.2%に減少した。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.7
%,1.2%に減少した。
上記により、原液中のグルコアミラーゼを選択的に約3.
2倍に濃縮し、かつ精製できた。
2倍に濃縮し、かつ精製できた。
実施例9 マルトテトラオース架橋化物を用いたβ−アミラーゼ及
びグルコアミラーゼの分離精製 マルトテトラオース1gに水80mlを添加し、50℃に
加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを添
加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した200mlの反
応フラスコに入れた。
びグルコアミラーゼの分離精製 マルトテトラオース1gに水80mlを添加し、50℃に
加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを添
加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した200mlの反
応フラスコに入れた。
次いで、15mlのエピクロルヒドリンを加え、20rpm
で撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
で撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
回収ゲルを再度エタノール50mlに懸濁し、濾過してゲ
ル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
ル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
本操作を3回繰り返した後、再度、エタノール50mlに
分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、
白色粉末0.90gを得た。
分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉砕し、
白色粉末0.90gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
13.4であつた。
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
13.4であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIMF−4076の培養濾液
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpmで2分間
撹拌した。
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、上記の吸着粉末0.2gを添加し、5rpmで2分間
撹拌した。
これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活性,β−アミ
ラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
ラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.29単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
ーゼは0.29単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
上記の吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。
その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミラー
ゼは0.69単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/ml−
培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。
ゼは0.69単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/ml−
培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。
したがつて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは全
く吸着されず、β−アミラーゼは70%,グルコアミラ
ーゼは98%吸着された。
く吸着されず、β−アミラーゼは70%,グルコアミラ
ーゼは98%吸着された。
次に、上記の酵素を吸着した吸着剤を20mlの容器に入
れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加し、
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液
分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵
素脱着液6mlを得た。
れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加し、
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液
分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵
素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは1.31単位/ml,グ
ルコアミラーゼ2.06単位/mlであつた。従つて、α−ア
ミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼ7.84単
位(40.0%),グルコアミラーゼは12.35単位(9
5%)を回収できた。
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは1.31単位/ml,グ
ルコアミラーゼ2.06単位/mlであつた。従つて、α−ア
ミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼ7.84単
位(40.0%),グルコアミラーゼは12.35単位(9
5%)を回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.7
%,1.3%に減少した。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.7
%,1.3%に減少した。
上記により、原液中のグルコアミラーゼを選択的に約9.
5倍に濃縮し、かつ精製した。
5倍に濃縮し、かつ精製した。
実施例10 マルトヘキサオース架橋化物によるβ−グルコアミラー
ゼ及びグルコアミラーゼの分離精製 マルトヘキサオース10gに水90mlを添加し、50℃
に加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを
添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した200mlの
反応フラスコに入れた。
ゼ及びグルコアミラーゼの分離精製 マルトヘキサオース10gに水90mlを添加し、50℃
に加熱して溶解した。これに4Nの苛性ソーダ33mlを
添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付した200mlの
反応フラスコに入れた。
次いで、150mlのエピクロルヒドリンを加え、20rp
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
mで撹拌しつつ、80℃で6時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
ル化物を濾別した。このゲル状物にエタノール50mlを
添加し、撹拌後濾過してゲル状物を回収した。
回収ゲルを再度エタノール50mlに懸濁し、濾過してゲ
ル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
ル状物を回収した。本操作をさらに3回繰り返した。次
に蒸留水50mlに懸濁し、濾別した。
本操作をさらに3回繰り返した後、再度、エタノール5
0mlに分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉
砕し、白色粉末9.7gを得た。
0mlに分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾燥後、粉
砕し、白色粉末9.7gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
13.5であつた。
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
13.5であつた。
一方、アスペルギルス・オリゼIMF−4076の培養濾液
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、5rpmで2分間撹拌した。
20ml(α−アミラーゼ0.50単位,β−アミラーゼ0.98
単位,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に
冷却し、5rpmで2分間撹拌した。
これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活性,β−アミ
ラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
ラーゼ活性,グルコアミラーゼ活性を測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.50単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.20単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
ーゼは0.20単位/ml,グルコアミラーゼは0.03単位/ml
であつた。
上記の吸着剤に吸着した酵素量を、吸着剤との接触前の
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.88単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/
ml−培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。
酵素濃度から接触後の酵素濃度を減じた値として計算し
た。その結果、α−アミラーゼは0単位/ml,β−アミ
ラーゼは0.88単位/ml,グルコアミラーゼは1.27単位/
ml−培養濾液だけ吸着剤に吸着されたことになる。
したがつて、培養濾液中に存在したα−アミラーゼは全
く吸着されず、β−アミラーゼは90%,グルコアミラ
ーゼは98%吸着された。
く吸着されず、β−アミラーゼは90%,グルコアミラ
ーゼは98%吸着された。
次に、上記の酵素を吸着した吸着剤を20mlの容器に入
れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加し、
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液
分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵
素脱着液6mlを得た。
れ、苛性ソーダでpH8.2に調節した液4mlを添加し、
5rpmで撹拌して2分間接触させた。これを3000rp
m,5分間遠心分離して、吸着剤と上澄液とに分離し
た。さらに吸着剤に水2mlを加え懸濁し、再度、300
0rpm,5分間遠心分離して、洗滌液と吸着剤とに固液
分離した。上記で得られた上澄液と洗滌液とを合せ、酵
素脱着液6mlを得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは25.5単位/ml,グ
ルコアミラーゼ41.7単位/mlであつた。従つて、α−ア
ミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼ15.3単
位(78.0%),グルコアミラーゼは25.0単位(96.0%)
を回収できた。
ラーゼ0単位/ml,β−アミラーゼは25.5単位/ml,グ
ルコアミラーゼ41.7単位/mlであつた。従つて、α−ア
ミラーゼ0単位(回収率0%),β−アミラーゼ15.3単
位(78.0%),グルコアミラーゼは25.0単位(96.0%)
を回収できた。
また、本液中にはプロテアーゼ活性は検出されず、着
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.8
%,1.9%に減少した。
色,着臭も認められなかつた。かつ、本液中の有機物量
及び無機物量は、原液中の含有量に対し、それぞれ1.8
%,1.9%に減少した。
上記により、原液中のグルコアミラーゼを選択的に約1
9.2倍に濃縮し、かつ精製した。
9.2倍に濃縮し、かつ精製した。
次に、本発明吸着剤の代りにα−アミラーゼ吸着剤とし
て公知のアミロース(馬鈴薯起源)を用いてα−アミラ
ーゼ及びグルコアミラーゼの吸着実験を比較例として実
施した。
て公知のアミロース(馬鈴薯起源)を用いてα−アミラ
ーゼ及びグルコアミラーゼの吸着実験を比較例として実
施した。
比較例1 アミロースを用いたグルコアミラーゼ及びβ−アミラー
ゼの分離精製 実施例と同一ロツトのアスペルギルス,オリゼIFO−
4176の培養液40ml(α−アミラーゼ0.50単
位/ml,β−アミラーゼ0.98単位/ml,グルコアミラー
ゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に冷却し、アミロース粉
末0.2gを添加し、5rpmで2分間混合して接触させた。
これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活性及びグルコ
アミラーゼを測定した。
ゼの分離精製 実施例と同一ロツトのアスペルギルス,オリゼIFO−
4176の培養液40ml(α−アミラーゼ0.50単
位/ml,β−アミラーゼ0.98単位/ml,グルコアミラー
ゼ1.30単位/mlを含む)を6℃に冷却し、アミロース粉
末0.2gを添加し、5rpmで2分間混合して接触させた。
これを濾過し、濾液中のα−アミラーゼ活性及びグルコ
アミラーゼを測定した。
上澄液中のα−アミラーゼは0.02単位/ml,β−アミラ
ーゼは0.96単位/ml,グルコアミラーゼは1.29単位/ml
であつた。上記アミロース粉末に吸着した酵素量を、ア
ミロースとの接触前の酵素濃度から接触後の酵素濃度を
減じた値として計算した。その結果、培養濾液中に存在
したα−アミラーゼはその96%(0.48単位/ml),β
−アミラーゼはその2%(0.02単位/ml)、が吸着さ
れ、グルコアミラーゼは1%(0.01単位/ml)と事質上
α−アミラーゼ以外は吸着されなかつた。
ーゼは0.96単位/ml,グルコアミラーゼは1.29単位/ml
であつた。上記アミロース粉末に吸着した酵素量を、ア
ミロースとの接触前の酵素濃度から接触後の酵素濃度を
減じた値として計算した。その結果、培養濾液中に存在
したα−アミラーゼはその96%(0.48単位/ml),β
−アミラーゼはその2%(0.02単位/ml)、が吸着さ
れ、グルコアミラーゼは1%(0.01単位/ml)と事質上
α−アミラーゼ以外は吸着されなかつた。
比較例2 塩析及びクロマトを用いたβ−アミラーゼ及びグルコア
ミラーゼの分離精製 アスペルギス,オリゼIFO−4176の培養液40ml
(α−アミラーゼ20単位,0.5単位/ml,β−アミラ
ーゼ39単位,0.98単位/ml,グルコアミラーゼ52単
位,1.3単位/mlを含む)に、6℃下で硫酸アンモニウ
ムを撹拌下で少量ずつ添加し、終濃度を12%(W/
W)とし、30分間撹拌した。本液を3000rpm,5分間
遠心分離して、アミラーゼ活性のない不純物の沈殿を沈
降除去し、上清液を酵素フラクシヨンとして回収した。
この上清液にさらに35%(W/W)になる様に硫酸ア
ンモニウムを添加し、上記3種の酵素を沈殿させた。沈
殿を遠心分離して回収した。沈殿中の活性はα−アミラ
ーゼが7.5単位,β−アミラーゼは、7.2単位,グルコア
ミラーゼは17単位であつた。遠心した上清液にさらに
硫酸アンモニウムを添加し硫酸アンモニウムの溶解度に
近い40%液としたが、生成する沈殿中にはアミラーゼ
活性は認められず、溶解したままであり塩析による沈殿
としては回収不能であつた。
ミラーゼの分離精製 アスペルギス,オリゼIFO−4176の培養液40ml
(α−アミラーゼ20単位,0.5単位/ml,β−アミラ
ーゼ39単位,0.98単位/ml,グルコアミラーゼ52単
位,1.3単位/mlを含む)に、6℃下で硫酸アンモニウ
ムを撹拌下で少量ずつ添加し、終濃度を12%(W/
W)とし、30分間撹拌した。本液を3000rpm,5分間
遠心分離して、アミラーゼ活性のない不純物の沈殿を沈
降除去し、上清液を酵素フラクシヨンとして回収した。
この上清液にさらに35%(W/W)になる様に硫酸ア
ンモニウムを添加し、上記3種の酵素を沈殿させた。沈
殿を遠心分離して回収した。沈殿中の活性はα−アミラ
ーゼが7.5単位,β−アミラーゼは、7.2単位,グルコア
ミラーゼは17単位であつた。遠心した上清液にさらに
硫酸アンモニウムを添加し硫酸アンモニウムの溶解度に
近い40%液としたが、生成する沈殿中にはアミラーゼ
活性は認められず、溶解したままであり塩析による沈殿
としては回収不能であつた。
次に、上記沈殿を水5mlに溶解した。これをジエチルア
ミノエチルセルロースカラム(φ10×70mm)に吸着
させ、0.05Mトリスアミノメタン塩酸塩緩衝液pH6.0
中の食塩濃度を0〜1Mまで直線勾配で上昇しつつ、本
緩衝液で酵素を溶出した。三酵素のいずれかを含む溶出
液フラクシヨン150mlを分取し、液中の酵素活性を測
定した。α−アミラーゼは4.8単位,β−アミラーゼは
9.8単位,グルコアミラーゼは11.3単位であつた。した
がつて、原液中に存在した酵素は、本比較例の精製操作
により、α−アミラーゼは24%,β−アミラーゼは2
5%,グルコアミラーゼは19%の活性量を回収するこ
とができた。着色,着臭は認められなかつた。液中の高
分子有機物量はそれぞれ原液中の含有量に対し、3.5%
に減少した。塩濃度は7.2倍に増加した。原液中の各酵
素に対し、精製酵素液の各酵素濃度はα−アミラーゼは
1/16倍,β−アミラーゼは1/15倍,1/20倍になつた。
ミノエチルセルロースカラム(φ10×70mm)に吸着
させ、0.05Mトリスアミノメタン塩酸塩緩衝液pH6.0
中の食塩濃度を0〜1Mまで直線勾配で上昇しつつ、本
緩衝液で酵素を溶出した。三酵素のいずれかを含む溶出
液フラクシヨン150mlを分取し、液中の酵素活性を測
定した。α−アミラーゼは4.8単位,β−アミラーゼは
9.8単位,グルコアミラーゼは11.3単位であつた。した
がつて、原液中に存在した酵素は、本比較例の精製操作
により、α−アミラーゼは24%,β−アミラーゼは2
5%,グルコアミラーゼは19%の活性量を回収するこ
とができた。着色,着臭は認められなかつた。液中の高
分子有機物量はそれぞれ原液中の含有量に対し、3.5%
に減少した。塩濃度は7.2倍に増加した。原液中の各酵
素に対し、精製酵素液の各酵素濃度はα−アミラーゼは
1/16倍,β−アミラーゼは1/15倍,1/20倍になつた。
実施例11 大腸菌のグリコーゲン(推定分子量4×105,推定分
岐度25%)の乾燥粉末5gに0.05M酢酸ソーダ緩衝液
(pH5.0)を95ml添加し、撹拌しながら70℃に加
熱して溶解した。これを50℃まで冷却し、そのうち3
0mlを取り、アスペルギルス属(Aspergillus orizea I
FO-4176)起源のα−アミラーゼ50単位とグルコアミ
ラーゼ200単位を溶解したα−アミラーゼとグルコア
ミラーゼの混合溶液2mlを添加して50℃に保持した。
岐度25%)の乾燥粉末5gに0.05M酢酸ソーダ緩衝液
(pH5.0)を95ml添加し、撹拌しながら70℃に加
熱して溶解した。これを50℃まで冷却し、そのうち3
0mlを取り、アスペルギルス属(Aspergillus orizea I
FO-4176)起源のα−アミラーゼ50単位とグルコアミ
ラーゼ200単位を溶解したα−アミラーゼとグルコア
ミラーゼの混合溶液2mlを添加して50℃に保持した。
2時間後のグルコース生成量を測定した結果、供試グリ
コーゲン分子のグルコース残基数に対し約70%に達し
た。その時の分子量は1×102であつた。
コーゲン分子のグルコース残基数に対し約70%に達し
た。その時の分子量は1×102であつた。
本液を透析用セロフアンチユーブに充填し、8℃の水5
に対し17時間透析した。透析処理したチユーブの内
容液を凍結乾燥し、白色粉末0.85gを得た。
に対し17時間透析した。透析処理したチユーブの内
容液を凍結乾燥し、白色粉末0.85gを得た。
これに水10mlを添加し、撹拌しながら70℃に加熱し
て溶解し、粘性のある液体とした。次に、6Nの苛性ソ
ーダ35mlを添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付し
た200mlの反応フラスコに入れた。次いで、150ml
のエピクロルヒドリンを加え、20rpmで撹拌しつつ、
70℃で5.2時間加熱した。
て溶解し、粘性のある液体とした。次に、6Nの苛性ソ
ーダ35mlを添加し、これを撹拌機と還流冷却器を付し
た200mlの反応フラスコに入れた。次いで、150ml
のエピクロルヒドリンを加え、20rpmで撹拌しつつ、
70℃で5.2時間加熱した。
反応終了後、内容物を室温に冷却し、下部の水層中のゲ
ル化物を濾別した。
ル化物を濾別した。
このゲル状物にエタノール50mlを添加し、撹拌後に濾
過してゲル状物を回収した。回収ゲルを再度エタノール
50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物を回収した。本操
作をさらに3回繰り返した。次に蒸留水50mlに懸濁
し、濾別した。本操作を3回繰り返した後、再度、エタ
ノール60mlに分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾
燥後、粉砕し、白色粉末0.7gを得た。
過してゲル状物を回収した。回収ゲルを再度エタノール
50mlに再懸濁し、濾過してゲル状物を回収した。本操
作をさらに3回繰り返した。次に蒸留水50mlに懸濁
し、濾別した。本操作を3回繰り返した後、再度、エタ
ノール60mlに分散した。これを濾過し、ゲル状物を乾
燥後、粉砕し、白色粉末0.7gを得た。
本粉末の60℃における水への溶解度は水100gに対
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.1であつた。本粉末の非還元末端基の測定により分岐
鎖の平均重合度は2.9であつた。次に、本粉末へのグル
コアミラーゼの吸着性を見るため、以下の実験を行つ
た。
し0.001g以下であつた。さらに、本粉末を60℃水に
1日間浸漬した後の水和ゲルの本粉末に対する重量比は
14.1であつた。本粉末の非還元末端基の測定により分岐
鎖の平均重合度は2.9であつた。次に、本粉末へのグル
コアミラーゼの吸着性を見るため、以下の実験を行つ
た。
アスペルギルス・オリゼIFO−4176の培養濾液4
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着材粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。内溶液を、フイルタを底
部に付したカラム(10φ×50mm)で濾過して濾液中
のα−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコア
ミラーゼ活性を測定した。
0ml(α−アミラーゼ0.50単位/ml,β−アミラーゼ0.
98単位/ml,グルコアミラーゼ1.30単位/mlを含む)を
6℃に冷却し、上記の吸着材粉末0.2gを添加し、5rpm
で2分間混合して接触させた。内溶液を、フイルタを底
部に付したカラム(10φ×50mm)で濾過して濾液中
のα−アミラーゼ活性,β−アミラーゼ活性,グルコア
ミラーゼ活性を測定した。
濾液中のα−アミラーゼ,β−アミラーゼ,グルコアミ
ラーゼの各活性はそれぞれ0.50単位/ml,0.06単位/m
l,0.013単位/mlであつた。上記吸着剤に吸着した酵素
量を、吸着剤との接触前の酵素濃度から接触後の酵素濃
度を減じた値として計算した。その結果、培養濾液中に
存在したα−アミラーゼは実質上吸着されず、β−アミ
ラーゼの3.1%(0.95単位/ml),グルコアミラーゼの
98%(0.013単位/ml)吸着された。次に、上記の酵
素を吸着している吸着剤のカラムに苛性ソーダ溶液でp
H7.5に調整した0.5M塩化ナトリウム水溶液を流し、流
出液を回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗
浄して洗浄液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを
得た。
ラーゼの各活性はそれぞれ0.50単位/ml,0.06単位/m
l,0.013単位/mlであつた。上記吸着剤に吸着した酵素
量を、吸着剤との接触前の酵素濃度から接触後の酵素濃
度を減じた値として計算した。その結果、培養濾液中に
存在したα−アミラーゼは実質上吸着されず、β−アミ
ラーゼの3.1%(0.95単位/ml),グルコアミラーゼの
98%(0.013単位/ml)吸着された。次に、上記の酵
素を吸着している吸着剤のカラムに苛性ソーダ溶液でp
H7.5に調整した0.5M塩化ナトリウム水溶液を流し、流
出液を回収した。そのあと、水2mlを流し、カラムを洗
浄して洗浄液と前記溶出液とを合せて酵素脱着液6mlを
得た。
上記の酵素脱離液の酵素濃度を測定した結果、α−アミ
ラーゼは検出されず、β−アミラーゼは1.41単位/ml,
グルコアミラーゼは8.42単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,β−アミラーゼは
8.5単位,グルコアミラーゼは50.5単位となる。従つ
て、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着により、
α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは3.6%,グル
コアミラーゼは91.0%回収できた。また、本液中にはプ
ロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認められな
かつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、原液中
の含有量に対し、それぞれ0.86%,1.1%に減少した。
ラーゼは検出されず、β−アミラーゼは1.41単位/ml,
グルコアミラーゼは8.42単位/mlであつた。それぞれの
回収量は各酵素の脱離液中濃度に回収液量6mlを乗じる
ことにより、α−アミラーゼ0単位,β−アミラーゼは
8.5単位,グルコアミラーゼは50.5単位となる。従つ
て、原液中に存在した酵素は本実施例の吸脱着により、
α−アミラーゼは0%,β−アミラーゼは3.6%,グル
コアミラーゼは91.0%回収できた。また、本液中にはプ
ロテアーゼ活性は検出されず、着色,着臭も認められな
かつた。かつ、本液中の有機物量,無機物量は、原液中
の含有量に対し、それぞれ0.86%,1.1%に減少した。
本吸着材の使用により、β−アミラーゼとα−アミラー
ゼとを濾液中に、グルコアミラーゼを吸着材からの溶出
液中へと選択的に分離できる。
ゼとを濾液中に、グルコアミラーゼを吸着材からの溶出
液中へと選択的に分離できる。
尚、溶出液に関しては、グルコアミラーゼが原液に対し
6.5倍に濃縮されたのに対し、β−アミラーゼは2.5
倍に稀釈されたことになる。
6.5倍に濃縮されたのに対し、β−アミラーゼは2.5
倍に稀釈されたことになる。
本発明のアミラーゼの分離精製方法及び装置では、吸着
剤として分岐鎖の長さが調節可能な架橋化ポリグルカン
あるいは、主鎖の長さが調節可能な架橋化ホモオリゴ
マ、すなわち、吸着剤の分岐鎖あるいは主鎖の長さが分
離精製しようとするアミラーゼにより調節され、分子間
およびまたは分子内三次元架橋されて水に不溶となつた
吸着剤を用いる。このため、培養濾液などの多種多様の
有機性,無機性不純物及び他種の酵素を含む液中から、
単にアミラーゼを吸着・脱着させることにより、容易に
目的のアミラーゼを濃縮,精製できる。したがつてアミ
ラーゼ精製プロセスも大幅に簡略化可能である。
剤として分岐鎖の長さが調節可能な架橋化ポリグルカン
あるいは、主鎖の長さが調節可能な架橋化ホモオリゴ
マ、すなわち、吸着剤の分岐鎖あるいは主鎖の長さが分
離精製しようとするアミラーゼにより調節され、分子間
およびまたは分子内三次元架橋されて水に不溶となつた
吸着剤を用いる。このため、培養濾液などの多種多様の
有機性,無機性不純物及び他種の酵素を含む液中から、
単にアミラーゼを吸着・脱着させることにより、容易に
目的のアミラーゼを濃縮,精製できる。したがつてアミ
ラーゼ精製プロセスも大幅に簡略化可能である。
第1図は、架橋剤としてエピハロゲンヒドリンを用いて
得られる架橋化ポリグルカンの代表的な構造単位の例を
示す。 第2図及び第3図は、架橋剤としてエピハロゲンヒドリ
ンを用いて得られる架橋化ホモオリゴマの代表的な構造
単位の例を示す。 第4図は、グルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼの
分離精製に使用する装置であつて、吸着剤と菌体除去培
養液との接触を懸濁混合による方法で行なう装置、第5
図は、吸着剤と菌体除去培養液との接触を、充填カラム
を用いて行なうアミラーゼの分離精製装置、第6図は吸
着剤と菌体除去培養液との接触を、流動層を用いて行な
うアミラーゼの分離精製装置を示す。 5:培溶液貯槽,6:培溶液移送配管、7:固液分離装
置、9:菌体スラリ移送配管、11:菌体スラリ貯槽、
14:菌体除去培養液移送配管、20:アミラーゼ用吸
着剤・菌体除去培養液混合物移送配管、23:洗滌水、
27:吸着剤溶液単槽、28:脱着剤溶液移送配管、3
1:吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、33:アミラ
ーゼ脱着ず吸着剤移送配管、34:アミラーゼ脱着液移
送配管、37:アミラーゼ脱着ずみ吸着剤貯槽、39:
アミラーゼ脱着液移送配管、41:脱塩用イオン交換本
体、42:脱塩処理アミラーゼ溶液、44:濃縮乾燥ア
ミラーゼ、118:洗滌水貯槽、120:アミラーゼ除
去培養液移送配管、121:脱着剤溶液貯槽、124:
洗滌廃液移送配管、125:アミラーゼ脱着液移送配
管、215:アミラーゼ用吸着剤単槽、216:アミラ
ーゼ用吸着剤移送配管、218:アミラーゼ用吸着剤・
菌体除去培養液混合物、219:菌体除去培養液移送配
管、220:空気移送配管、222:洗滌水貯槽、22
3:洗滌水、224:洗滌水移送配管、225:アミラ
ーゼ用吸着剤・菌体除去培養混合物移送配管、226:
固液分離装置、227:アミラーゼ除去培養液及び洗滌
廃液用移送配管、228:アミラーゼ吸着・洗滌処理吸
着剤移送配管、229:アミラーゼ除去培養液及び洗滌
廃液貯槽、230:アミラーゼ除去培養液及び洗滌液、
231:吸着剤溶液、232:吸着剤溶液貯槽、23
3:吸着剤・脱着剤溶液混合物、234:脱着槽、23
5:吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、236:アミ
ラーゼ脱着液移送配管、237:アミラーゼ脱着液、2
38:アミラーゼ脱着液貯槽、239:アミラーゼ脱着
液移送配管、240:脱塩装置、241:脱塩用イオン
交換体、242:脱塩処理アミラーゼ移送配管、24
3:濃縮乾燥装置、244:濃縮乾燥アミラーゼ。
得られる架橋化ポリグルカンの代表的な構造単位の例を
示す。 第2図及び第3図は、架橋剤としてエピハロゲンヒドリ
ンを用いて得られる架橋化ホモオリゴマの代表的な構造
単位の例を示す。 第4図は、グルコアミラーゼあるいはβ−アミラーゼの
分離精製に使用する装置であつて、吸着剤と菌体除去培
養液との接触を懸濁混合による方法で行なう装置、第5
図は、吸着剤と菌体除去培養液との接触を、充填カラム
を用いて行なうアミラーゼの分離精製装置、第6図は吸
着剤と菌体除去培養液との接触を、流動層を用いて行な
うアミラーゼの分離精製装置を示す。 5:培溶液貯槽,6:培溶液移送配管、7:固液分離装
置、9:菌体スラリ移送配管、11:菌体スラリ貯槽、
14:菌体除去培養液移送配管、20:アミラーゼ用吸
着剤・菌体除去培養液混合物移送配管、23:洗滌水、
27:吸着剤溶液単槽、28:脱着剤溶液移送配管、3
1:吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、33:アミラ
ーゼ脱着ず吸着剤移送配管、34:アミラーゼ脱着液移
送配管、37:アミラーゼ脱着ずみ吸着剤貯槽、39:
アミラーゼ脱着液移送配管、41:脱塩用イオン交換本
体、42:脱塩処理アミラーゼ溶液、44:濃縮乾燥ア
ミラーゼ、118:洗滌水貯槽、120:アミラーゼ除
去培養液移送配管、121:脱着剤溶液貯槽、124:
洗滌廃液移送配管、125:アミラーゼ脱着液移送配
管、215:アミラーゼ用吸着剤単槽、216:アミラ
ーゼ用吸着剤移送配管、218:アミラーゼ用吸着剤・
菌体除去培養液混合物、219:菌体除去培養液移送配
管、220:空気移送配管、222:洗滌水貯槽、22
3:洗滌水、224:洗滌水移送配管、225:アミラ
ーゼ用吸着剤・菌体除去培養混合物移送配管、226:
固液分離装置、227:アミラーゼ除去培養液及び洗滌
廃液用移送配管、228:アミラーゼ吸着・洗滌処理吸
着剤移送配管、229:アミラーゼ除去培養液及び洗滌
廃液貯槽、230:アミラーゼ除去培養液及び洗滌液、
231:吸着剤溶液、232:吸着剤溶液貯槽、23
3:吸着剤・脱着剤溶液混合物、234:脱着槽、23
5:吸着剤・脱着剤溶液混合物移送配管、236:アミ
ラーゼ脱着液移送配管、237:アミラーゼ脱着液、2
38:アミラーゼ脱着液貯槽、239:アミラーゼ脱着
液移送配管、240:脱塩装置、241:脱塩用イオン
交換体、242:脱塩処理アミラーゼ移送配管、24
3:濃縮乾燥装置、244:濃縮乾燥アミラーゼ。
Claims (3)
- 【請求項1】グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの一
方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を、グリコーゲ
ンの分子間架橋化物、グリコーゲンを予めアミラーゼで
処理して分岐鎖を短縮したグリコーゲンの分子間架橋化
物及びグルコースのα−1,4結合ホモオリゴマの分子
間架橋化物よりなる吸着剤の少なくとも1つと接触さ
せ、グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの一方もしく
は両方を吸着させる工程; 酵素を吸着した該吸着剤の水和ゲルと液とを分離する工
程;及び 該水和ゲルを弱アルカリ性水溶液、0.5M以上の濃度
の塩水溶液及び弱アルカリ性でかつ塩を含有した水溶液
のいずれかの水溶液と接触させて、吸着した酵素を脱着
させる工程;を含むことを特徴とするアミラーゼの分離
精製方法。 - 【請求項2】グリコーゲンを予めアミラーゼで処理して
分岐鎖を短縮したグリコーゲンの分子間架橋化物よりな
ることを特徴とするアミラーゼの分離精製に使用される
吸着剤。 - 【請求項3】グルコアミラーゼ及びβ−アミラーゼの一
方もしくは両方を含有する粗酵素水溶液を入れるための
菌体除去培養液貯槽と、 グリコーゲンの分子間架橋化物、グリコーゲンを予めア
ミラーゼで処理して分岐鎖を短縮したグリコーゲンの分
子間架橋化物及びグルコースのα−1,4結合ホモオリ
ゴマの分子間架橋化物よりなる吸着剤の少なくとも1つ
を前記粗酵素水溶液と接触させるためのアミラーゼ吸着
槽 とを具備したことを特徴とするアミラーゼの分離精製装
置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61-236147 | 1986-10-06 | ||
JP23614786 | 1986-10-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63226284A JPS63226284A (ja) | 1988-09-20 |
JPH0648982B2 true JPH0648982B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=16996450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62247883A Expired - Lifetime JPH0648982B2 (ja) | 1986-10-06 | 1987-10-02 | アミラーゼの分離精製方法およびそれに用いる吸着剤およびその分離精製装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5202250A (ja) |
EP (1) | EP0263484B1 (ja) |
JP (1) | JPH0648982B2 (ja) |
KR (1) | KR880005260A (ja) |
CN (1) | CN1026014C (ja) |
DE (1) | DE3789186T2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5482850A (en) * | 1993-10-29 | 1996-01-09 | New England Biolabs, Inc. | Method for identifying anti-parasitic compounds |
JP4584146B2 (ja) * | 2003-07-09 | 2010-11-17 | 江崎グリコ株式会社 | α−1,4−グルカンおよび/またはその修飾物を含む成型物およびその製造方法 |
CN105481988B (zh) * | 2016-01-12 | 2018-01-30 | 神州富盛科技(北京)有限公司 | 一种具有高包埋率的改性淀粉 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0372083A (ja) * | 1989-08-14 | 1991-03-27 | Canon Inc | マイクロ波プラズマcvd法により大面積の機能性堆積膜を連続的に形成する方法及び装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3002823A (en) * | 1958-04-16 | 1961-10-03 | Pharmacia Ab | Process of separating materials having different molecular weights and dimensions |
US3525672A (en) * | 1967-02-17 | 1970-08-25 | Nat Starch Chem Corp | Low temperature stable starch products |
JPS5763303A (en) * | 1980-10-03 | 1982-04-16 | Yoshiaki Motozato | Spherical particles of crosslinked porous amylopectin and its production |
DE3126759A1 (de) * | 1981-07-07 | 1983-01-27 | Boehringer Mannheim Gmbh, 6800 Mannheim | Loesliche leber-uricase, verfahren zu ihrer herstellung und verwendung |
DE3339764A1 (de) * | 1983-11-03 | 1985-05-23 | B. Braun Melsungen Ag, 3508 Melsungen | Vorrichtung zur herstellung von biokatalysatorperlen |
EP0172191B1 (en) * | 1984-02-03 | 1989-12-27 | Scott Paper Company | Modified cellulose fibres |
JPH0659217B2 (ja) * | 1985-08-06 | 1994-08-10 | 三井東圧化学株式会社 | 固定化酵素の製造方法及びその方法に用いるための装置 |
-
1987
- 1987-10-02 JP JP62247883A patent/JPH0648982B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1987-10-05 KR KR870011113A patent/KR880005260A/ko not_active IP Right Cessation
- 1987-10-06 CN CN87106754A patent/CN1026014C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1987-10-06 DE DE3789186T patent/DE3789186T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1987-10-06 US US07/104,984 patent/US5202250A/en not_active Expired - Fee Related
- 1987-10-06 EP EP87114567A patent/EP0263484B1/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0372083A (ja) * | 1989-08-14 | 1991-03-27 | Canon Inc | マイクロ波プラズマcvd法により大面積の機能性堆積膜を連続的に形成する方法及び装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR880005260A (ko) | 1988-06-28 |
EP0263484A2 (en) | 1988-04-13 |
DE3789186D1 (de) | 1994-04-07 |
JPS63226284A (ja) | 1988-09-20 |
EP0263484B1 (en) | 1994-03-02 |
CN1026014C (zh) | 1994-09-28 |
US5202250A (en) | 1993-04-13 |
CN87106754A (zh) | 1988-05-04 |
DE3789186T2 (de) | 1994-09-29 |
EP0263484A3 (en) | 1990-06-13 |
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