JPH0648956A - ヒト免疫不全ウィルス感染・増殖抑制剤 - Google Patents

ヒト免疫不全ウィルス感染・増殖抑制剤

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JPH0648956A
JPH0648956A JP4220635A JP22063592A JPH0648956A JP H0648956 A JPH0648956 A JP H0648956A JP 4220635 A JP4220635 A JP 4220635A JP 22063592 A JP22063592 A JP 22063592A JP H0648956 A JPH0648956 A JP H0648956A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 鉄結合性たんぱく質、鉄結合性たんぱく質の
化学修飾物あるいは鉄結合性たんぱく質の分解物を有効
成分とするヒト免疫不全ウィルス感染・増殖抑制剤。 【効果】 副作用の心配がなく、大量に調節でき、経済
的に安価なヒト免疫不全ウィルス感染・増殖抑制剤を提
供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄結合性たんぱく質、
鉄結合性たんぱく質の化学修飾物、または鉄結合性たん
ぱく質の分解物を有効成分とする、ヒト免疫不全ウィル
スの感染・増殖抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】後天性免疫不全症候群(AIDS、エイ
ズ)は、ヒト免疫不全ウィルス(HIV)の感染によっ
て起こる重篤な免疫不全症状の呼称である。平成3年7
月現在、世界保健機構には37万人の患者が報告されて
おり、それを上回るHIV感染者が存在すると推測され
ている。当初HIV感染は、同性愛者、麻薬常習者等に
特徴的な感染症であると考えられていたが、現在では異
性間交渉による感染が最も重要な感染経路となってい
る。エイズの治療法として開発が進められているものに
は、逆転写酵素阻害剤、ウィルス吸着阻害剤、プロテア
ーゼ阻害剤、糖鎖合成阻害剤、中和抗体・受動免疫法、
ワクチン、アンチセンス剤、免疫調節剤、遺伝子治療法
などがある。これらの治療法の中で、感染の最も初期に
作用する吸着阻害剤を用いた方法は、個体にHIVを進
入させない、あるいは生体内で他の細胞にHIVを感染
させないという意味で非常に重要である。
【0003】吸着阻害剤を用いた開発の多くは、HIV
のレセプターである白血球分化抗原のCD4に関するも
のである。CD4そのものや、毒素や抗体で修飾したC
D4分子を用いて、HIV感染を阻害することを狙って
いる(特開平3−53894、特開平3−35781、
特開平2−311493、ニッケイバイオテクノロジー
アニュアルレポート1991/92、251−26
0)。このような研究開発の他に、ペプチドTと呼ばれ
るペプチドを用いたウィルス吸着競合阻害剤、カブトガ
ニ由来の生体防御ペプチドのタキプレシン・ポリフェム
シン類縁体であるT22などを投与する方法が開発され
つつある〔(中島、山本、医学会新聞、1991号(1
992年4月20日)〕。しかし、これらの吸着阻害物
質は、遺伝子組み替えや、化学合成によって製造された
ものであり、人体に投与した場合の安全性は未知であ
る。また、製造コストも比較的高く、全世界的にエイズ
に対する予防が必要なことから、安全で安価なHIV吸
着阻害方法の開発が強く望まれていた。
【0004】
【本発明が解決しようとしている課題】本発明は、上に
述べたような既存のHIV吸着阻害療法に見られる問題
を解決し、HIVによる感染、HIVの増殖を効率よく
阻止することを目的としてなされたものである。すなわ
ち、比較的安価な原料から得られ、HIV感染・増殖阻
止効果が良好な有効成分を用いて、エイズの予防あるい
は治療を行う方法を提供することを課題とする。HIV
はリンパ球の細胞表面上に発現されているCD4分子を
レセプターとして細胞の中に入り込むと考えられてい
る。CD4を発現している細胞の多くはT細胞と呼ばれ
る一群の免疫担当細胞であるが、HIVはCD4を表現
した他の細胞にも感染することが明らかにされている。
HIVのウィルス粒子上にはgp120と呼ばれる糖た
んぱく質が存在し、gp120が標的細胞上のCD4と
結合することで感染が始まる。ウィルスは細胞に感染す
ると、宿主細胞表面にgp120を表現させるようにな
る。HIVに感染してウィルスを産生しようとする細胞
は、細胞表面にgp120を表現している。したがっ
て、gp120発現の有無をもって、HIVの感染・増
殖抑制効果を判定することができる。
【0005】本発明者らはラクトフェリンがインフルエ
ンザウィルスやサイトメガロウィルスの感染防御効果を
有することを見出し特許出願を行った。この出願は特開
平2−233619号として開示されている。これとは
別に、乳たんぱく質を用いた抗ウィルス剤に関する特許
出願(特開平1−233226)があり、ラクトフェリ
ンがエンベロープウィルスおよび非エンベロープウィル
スに対して有効であると記載されている。HIVはエン
ベロープウィルスの一種であるが、特開平1−2332
26に例示されているウィルスは、単純ヘルペスウィル
ス1型、単純ヘルペスウィルス2型、サイトメガロウィ
ルス、水疱性口内炎ウィルス、ラブドウィルス属であ
り、HIVについてはその作用が記載されていない。ま
たHIVはこれらのウィルスとは生物学的性状が大きく
異なっている。さらに、HIV感染者の唾液中のラクト
フェリン濃度が低いことから、HIV感染とラクトフェ
リンの間に何らかの関係を示唆する報告(ミューラー
他、ジャーナル オブ アクイアード イミューンデフ
ィシェンシー シンドロームズ、第5巻 46−51
頁、1992年)もあるが、ラクトフェリンのHIV感
染・増殖抑制作用については何ら示されていない。本発
明者らは、ラクトフェリンの抗ウィルス作用について研
究を進める過程でラクトフェリンなどの鉄結合性たんぱ
く質がHIVに対しても作用し強い感染防御効果を有す
ることを初めて見出した。本発明者らは、再現性のよい
HIVウィルス感染判定系を用い、種々の天然成分のス
クリーニングを行った結果、鉄結合性たんぱく質、その
化学修飾物あるいは分解物にHIV感染・増殖抑制作用
が存在することを見出して本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄結合性たん
ぱく質、その化学修飾物あるいは分解物を有効成分とす
るヒト免疫不全ウィルスの感染および増殖抑制剤に関す
る。本発明の有効成分としては、ラクトフェリン、トラ
ンスフェリン、オボトランスフェリンなどの鉄結合性た
んぱく質が用いられる。ラクトフェリンは哺乳類の乳汁
や分泌液等から、トランスフェリンは動物血液や組織等
から、オボトランスフェリンは鳥類の卵等から、それぞ
れ公知の方法によって調製することができる。例えばラ
クトフェリンは哺乳類の乳から分離される鉄結合性たん
ぱく質であるが本発明の実施においてはどのような種、
由来のものでも差し支えない。また必要に応じて、遺伝
子組み換えにより生産することもできる。また現在最も
安価でかつ容易に入手できるものとしては牛乳より分離
したものである。牛乳より分離する場合は、特開昭61
─145200号公報に開示された抗ラクトフェリン抗
体を使用する方法が採用しうる。
【0007】オボトランスフェリンはニワトリ卵白中に
含まれる分子量77,000〜87,000の糖たんぱ
く質でラクトフェリンに良く似た鉄結合性のたんぱく質
である。オボトランスフェリンを得るためには、公知の
クロマトグラフィー等の分離精製が可能である。例え
ば、カルボキシメチルセルロースによる方法(ギャリア
ン他「ジャーナル オブ フードサイエンス」45巻4
60頁、1980年)、金属固定化親和クロマトグラフ
ィーを用いる方法(アルーマシキ他「アグリカルチャル
バイオロジカルケミストリー」51巻、2881〜2
887頁、1987年)等の方法を採用し得る。またト
ランスフェリンについても血液等の材料からクロマト操
作により回収精製することができる。
【0008】また、これらのたんぱく質の分解処理は、
トリプシン、ペプシン、パパイン、サーモライシン、サ
ブチリシンンなどのたんぱく質分解酵素によって、ある
いは塩酸、硫酸、水酸化ナトリウムなどの化学物質によ
って行うことができる。例えば、ラクトフェリンを0.
025M塩化カルシウムを含む0.1Mトリス塩酸緩衝
液(pH8.2)に1%濃度に溶解し、トリプシンをラ
クトフェリン溶液に対し1:50の割合で加え、37℃
で4時間加水分解することによって、ラクトフェリンを
限定酵素分解することができる。これを10%酢酸中で
ゲル濾過することにより、分子量3万および5万の断片
を得ることができる(レグランド他「バイオキミカ エ
ト バイオフィジカ アクタ」787巻、90〜96
頁、1984年)。また、80mgのラクトフェリンを
8mlの水に溶解し、pHを濃塩酸で1.4とした後、
1.6mgのペプシンで37℃、6時間加水分解した
後、煮沸して酵素を失活させた後、凍結乾燥させてペプ
シン分解物とすことができる(タニ他「アグリカルチャ
ル バイオ ケミストリー」54巻、1803〜181
0頁、1990年)。さらに、水に5%溶液となるよう
溶解したラクトフェリンを濃塩酸でpH2に調整し、こ
れを120℃で15分間加熱することによって、ラクト
フェリンの酸加水分解ペプチドを得ることができる(サ
イトー他「ジャーナル オブ デイリー サイエンス」
74巻、3724〜3730頁、1991年)。
【0009】またラクトフェリンは、特開平2−207
100号公報に開示された方法により、ラクトフェリン
分子中のアミノ基にアミジン化、グアニジル化などの化
学修飾やアルギニン、リジンなどの塩基性アミノ酸を含
有するペプチドをペプチド結合させたり、あるいは特開
平2−211386号公報に開示された方法によりアミ
ノ基、またはカルボキシル基にスペルミンやスペルミジ
ンなどを導入し修飾させ、細胞親和性が向上したものを
用いることもできる。
【0010】上述の鉄結合性たんぱく質その他化学修飾
物あるいは部分加水分解物はHIV感染及び増殖防御剤
として単独であるいは混合して使用することができる。
このようなHIV感染及び増殖防御剤は、様々な形態で
投与することができる。経口投与用、注射用、皮膚科
用、眼科用、耳科用、膣灌注剤用、口内洗剤用、坐剤用
などの用途に、粉末、錠剤、溶液、ゼリー、クリームな
ど種々の形態の製剤とすることができる。また、性交時
のHIV感染予防のため、避妊具等へ塗布することもで
きる。通常、感染予防及び増殖防御のためには成人一人
あたり、ラクトフェリン、トランスフェリンまたはオボ
トランスフェリンとして1mg〜1000mgを1日1
ないし3回投与することができる。また効果・症状によ
り投与量は増減させることができる。本発明に係る鉄結
合性たんぱく質であるラクトフェリン、トランスフェリ
ン、オボトランスフェリンはそれぞれ、乳、卵白、血液
に含まれておりその安全性も確認されている。
【0011】以下に本発明のHIV感染、増殖防御剤に
関し、実施例実験例により詳細に説明する。
【実施例1】ウシラクトフェリンの調製 ウシラクトフェリンは「ジャーナル・オブ・ディリイ・
サイエンス」20巻、752〜759頁(1987年)
に開示された抗ウシラクトフェリン抗体アフィニティー
カラムを用い牛乳より調製した。脱脂乳を抗ウシラクト
フェリンモノクローナル抗体アフィニティーカラムに負
荷し、ウシラクトフェリンを吸着させ、次いでpH7.
3のPBSで十分洗浄した。その後、0.5M食塩を含
むpH7.3のPBSで洗浄し、さらに0.2M酢酸ナ
トリウム緩衝液(pH3.7、0.15M食塩を含む)
でカラムに吸着したラクトフェリンを溶出した。溶出後
pHを中性付近に調整し、脱イオン水に対して3日間透
析した後凍結乾燥し、ラクトフェリンを得た。得られた
ウシラクトフェリンは電気泳動により純度を確認した。
【0012】
【実施例2】ヒトラクトフェリンの調製 ヒトラクトフェリンはヘパリン─セファロースCL6B
カラムを用い、人乳より調製した。脱脂人乳をヘパリン
─セファロースCL6Bカラムに負荷し、ヒトラクトフ
ェリンを吸着させ、次いでpH7.3の0.01Mリン
酸緩衝液で十分洗浄した。その後、1.0M食塩を含む
pH7.3の0.01Mリン酸緩衝でカラムに吸着した
ラクトフェリンを溶出した。溶出後pHを中性付近に調
整し、脱イオン水に対して3日間透析した後凍結乾燥
し、ラクトフェリンを得た。得られたヒトラクトフェリ
ンは電気泳動により純度を確認した。
【0013】
【実施例3】オボトランスフェリンの調製 卵白に硫安を2.5Mとなるように加えて、たんぱく質
を沈殿させた。遠心により沈殿を集め、pH6.0の
0.01Mリン酸緩衝液に再溶解させ、ジエチルアミノ
エチルセルロースカラムに負荷した。卵白中のオボトラ
ンスフェリンをカラムに吸着させた後、pH6.0の
0.01Mリン酸緩衝液で洗浄しついで、0.1Mの食
塩を含むpH6.0のリン酸緩衝液でオボトランスフェ
リンを溶出した。溶出後pHを中性付近に調整し、脱イ
オン水に対して3日間透析した後凍結乾燥し、オボトラ
ンスフェリンを得た。得られたオボトランスフェリンは
電気泳動により純度を確認した。
【0014】
【実施例4】結合性たんぱく質分解物の調製 トリプシン処理、ペプシン処理および酸処理によるラク
トフェリンの分解を行った。 (1)トリプシン処理 ラクトフェリン100mgを10mlの25mM塩化カ
ルシウムを含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH8.
2)に溶解し、トリプシン(シグマ社)2mgを加えて
37℃で4時間インキュベーションした。トリプシンは
2倍量の大豆トリプシンインヒビターで不活性化した
後、10%酢酸で平衡化したバイオゲルP−30(バイ
オラッド社)による分子ふるいクロマトグラフィーによ
って分画した。分画された画分を凍結乾燥し、分子量5
万のCフラグメントおよび分子量3万のNフラグメント
がそれぞれ約3mgづつ得られた。 (2)ペプシン処理 ラクトフェリン100mgを10mgの0.01M塩酸
に溶解し、pHを1.4に調整した後、ペプシン(シグ
マ社)を2mg加え37℃で6時間インキュベーション
した。加水分解終了後、水酸化ナトリウムでpHを7.
0として反応を停止させた。この処理によって、高度に
加水分解されたラクトフェリン9mgが得られた。分解
物中の低分子画分(6%トリクロロ酢酸可溶性部分)は
約60%であった。 (3)酸処理 ラクトフェリン1gを20mlの水に溶解し、濃塩酸
(12規定)でpHを2.0に調整した。この溶液を耐
圧性ガラス容器に密封し、オートクレーブで120℃、
15分間加熱した。加熱後ただちにオートクレーブの蒸
気を排出し、ラクトフェリン溶液の温度を室温に戻し
た。不溶物を10000×g、20分間の遠心により除
き、上清を凍結乾燥することにより0.6gのラクトフ
ェリン酸加水分解ペプチドを得た。
【0015】
【実施例5】化学修飾ラクトフェリンの調製 (1)テトラペプチド導入ラクトフェリンの調製 特開平2−207100号公報に開示された方法に従っ
て、テトラペプチドを導入し、細胞親和性を高めたヒト
ラクトフェリンを調製した。下記の配列を有するペプチ
ドについてC末端アミノ酸のカルボキシル基をN−ヒド
ロキシスクシンイミドで活性化しN末端アミノ酸のアミ
ノ基をメチル−スルホニル−エチル−オキシカルボニル
で保護したものを用いた。 Gly-Arg-Arg-Gly Gly-Arg-Arg-Arg-Arg-Gly Gly-Arg-Lys-Gly Gly-Lys-Lys-Gly ヒトラクトフェリン1モルに対して200〜1000等
量の上記ペプチドを添加し、0〜10℃で一晩攪拌し、
ペプチドを導入した。反応終了後、0.1N水酸化ナト
リウムでpH12に調整し、さらに0.1N塩酸でpH
を5〜6に下げることによりアミノ基の保護基をはずし
た。さらにpH7.3のPBSに対して3日間透析し、
遊離のペプチドを除去した。この結果、ペプチド1分子
に対しラクトフェリンを10〜15分子導入し、細胞親
和性の向上したラクトフェリンを調製した。
【0016】(2)ポリアミン導入ラクトフェリンの調
製 特開平4−95100号公報に開示された方法に従っ
て、ポリアミンを導入し、細胞親和性を高めたヒトラク
トフェリンを調製した。スペルミン4塩酸塩348mg
(1mM)又はスペルミジン3塩酸塩(1mM)を用
い、これをジメチルホルムアミド3mlに溶かし、氷冷
下トリエチルアミン(Et3N)0.56mlを加えた。これ
にさらに2−(メチルスルホニル) −エチル−Nサクシ
ミジルカーボネート266mgを氷冷下30分間ごとに
3 回に分けて加えた。6時間後、N−ヒドロキシコハク
酸イミド115mg及び、1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル) カルボジイミド塩酸塩180mg
を加え室温で8時間攪拌した後、反応液を減圧濃縮し残
渣として目的の化学修飾試薬を得た。この試薬に脱イオ
ン水1mlに溶かし保存した。ヒトラクトフェリン8m
gを0.1Mリン酸緩衝液(pH7.8)1mlに溶か
し、氷冷下、上記試薬200μl を加え12時間攪拌し
た。反応後、反応液を0.1M水酸化ナトリウムでpH
12に調整し、その後直ちに0.1M塩酸でpH5〜7
とすることで保護基を除去した。さらにpH7.3のリ
ン酸緩衝生理食塩水(PBS)に対して3日間透析し遊
離の修飾剤を除去し、ポリアミン導入ラクトフェリンを
得た。
【0017】
【実施例6】HIV感染・増殖抑制剤の製造 本実施例においては、上記実施例1〜3の方法により得
ることのできた鉄結合性たんぱく質の注射製剤の生産例
を示した。 (1)ウシラクトフェリン 100 mg ヒト血清アルブミン 100 mg 上記組成をPBSで溶解し、全量を20mlに調製し、
滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾燥密封
した。 (2)ヒトラクトフェリン 100 mg ツイーン80 1mg ヒト血清アルブミン 100 mg 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20mlに調
製し、滅菌後、バイアル瓶に2ml ずつ分注し、凍結乾燥
密封した。 (3)オボトランスフェリン 100 mg ツイーン80 1 mg ソルビトール 4 mg 上記組成をPBSで溶解し、全量を20mlに調製し、
滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾燥密封
した。
【0018】(4)ウシラクトフェリン 4 g ツイーン80 2 mg グリシン 2 g 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20ml
に調製し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍
結乾燥密封した。 (5)ヒトラクトフェリン 4 g ツイーン80 1 mg ソルビトール 2 g グリシン 1 g 上記組成を注射用生理食塩水に溶解し、全量を20ml
に調製し、滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍
結乾燥密封した。 (6)オボトランスフェリン 4 g ソルビトール 4 g ヒト血清アルブミン 50 mg 上記組成をPBSで溶解し、全量を20mlに調製し、
滅菌後、バイアル瓶に2mlずつ分注し、凍結乾燥密封
した。
【0019】
【実験例1】ラクトフェリン、トランスフェリンの抗HIV活性の測
〔方法〕MOLT−4/HTLV− IIIB 細胞(HIV
の一株であるHTLV− IIIB持続感染株)(生田他、メ
デカルトピックス、第4号、p41、1988年)の培
養上清をウィルス液として用いた。上清は−80℃に保
存した。検定に用いる細胞はヒトT細胞系のMT−4を
用いた。MT−4は10%牛胎児血清(FCS)を含む
RPMI1640培地を用いて継代した。試料(ヒトラ
クトフェリン、ウシトランスフェリン)は培地(RPM
I1640)に溶解し、フィルター滅菌して細胞に添加
した。24穴マイクロカルチャープレートに種々の濃度
に希釈した試料を1ml加えた。HIVをmoi(細胞
/感染ウィルス比)=0.01となるようにMT−4細
胞に感染させ、3×105 /mlに調製した細胞液を1
ml加えた。細胞を3日間培養後、HIV感染細胞を間
接蛍光抗体法を用いて測定した。HIV感染細胞は、H
IV感染患者血清を一次抗体とした間接蛍光抗体法で測
定した。蛍光顕微鏡下で細胞500個以上を観察し、蛍
光染色された細胞の割合を算出した。なお、陽性コント
ロールとして試料を加えずに培養したHIV感染MT−
4細胞、陰性コントロールとしてウィルス液を添加しな
い細胞培養を同時に行った。
【0020】〔結果〕実験結果を表1に示す。結果は染
色された細胞の割合を示している。なお、陽性コントロ
ールのHIV感染MT−4細胞の染色率は26.0%、
HIVを添加していないMT−4細胞の染色率は0%で
あった。ヒトラクトフェリンは125μg/mlの濃度
で感染率を1/3に減少させた。ウシトランスフェリン
は若干感染率を下げることができた。
【0021】
【表1】 ヒトラクトフェリンとウシトランスフェリンの抗HIV作用 ──────────────────────────────────── 添加濃度(μg/ml) 試料 ─────────────────────────── 1000 500 250 125 63 ──────────────────────────────────── ヒトラクトフェリン 3.1 5.8 7.3 8.6 17 ウシトランスフェリン 20 20 18 19 23 ──────────────────────────────────── 単位:感染率(%)
【0022】
【実験例2】試料の投与時期による抗HIV作用の違い 〔方法〕実験例1と同じウィルスと細胞を用いた。MT
−4細胞をあらかじめ試料(1mg/ml)と60分間
インキュベーションした後、試料存在下でmoi=1の
HIVを1時間接触させ、細胞を洗浄して試料とウィル
スを除去した後、3日間培養したもの(実験1)、ウィ
ルス接触時にのみ試料を添加したもの(実験2)、ウィ
ルス接触後の培養時に試料を添加したもの(実験3)、
それぞれの感染細胞の割合を蛍光抗体法で測定し、実験
例1と同様にしてHIV感染率を求めた。
【0023】〔結果〕表2に結果を示す。+は試料の添
加を、また−は試料の無添加を示す。この実験ではmo
i=1のHIVを用いたため、陽性コントロールは染色
率は100%であった。また、陰性コントロールでは0
%であった。試料は前もってMT−4細胞に添加してお
いた方が、抗HIV効果が高かった。ウシラクトフェリ
ンは特に強力な抗HIV作用を持っており、感染前に作
用させることによって、moi=1の高力価のHIVの
感染を完全に抑制した。また、ヒトラクトフェリンにも
強い抗HIV効果があった。
【0024】
【表2】 試料の添加時期の影響 ──────────────────────────────────── 添加時期 試料 ──────────────────HIV感染率 (実験1) (実験2) (実験3) 感染前 感染時 感染後 (%) ──────────────────────────────────── ヒトラクトフェリン + + − 9.9 − + − 4.9 − − + 52 ウシラクトフェリン + + − 0 − + − 3.4 − − + 17 ヒトトランスフェリン + + − 22 − + − 86 − − + 52 ────────────────────────────────────
【0025】
【実験例3】オボトランスフェリンの抗HIV作用 〔方法〕実験例2の(実験1)の方法を用い、実施例3
の方法で得られたオボトランスフェリン、抗HIV活性
を測定した。オボトランスフェリンの添加濃度は1mg
/mlとした。HIVはmoi=1で添加した。 〔結果〕表3に結果を示す。オボトランスフェリンの抗
HIV作用はラクトフェリンに比べると、若干弱いが、
抗HIV活性が認められた。
【0026】
【表3】 オボトランスフェリンの抗HIV作用 ──────────────────────── 試料 HIV感染率(%) ──────────────────────── オボトランスフェリン 18 ────────────────────────
【0027】
【実験例4】ラクトフェリン分解物の抗HIV作用 〔方法〕実験例2の実験1の方法を用い、実施例3の方
法で得られたヒトラクトフェリンの限定トリプシン分解
物、ペプシン分解物および酸加水分解物の抗HIV活性
を測定した。それぞれの添加濃度は1mg/mlであっ
た。HIVはmoi=1で添加した。 〔結果〕表4に結果を示す。いずれの分解物も抗HIV
活性を保持しており、分解物中に抗HIV活性のあるフ
ラグメントが含まれることを示唆している。
【0028】
【表4】 ラクトフェリン分解物の抗HIV作用 ──────────────────────── 試料 HIV感染率(%) ──────────────────────── ラクトフェリン トリプシン分解物 14 ペプシン分解物 26 酸加水分解物 33 ────────────────────────
【0029】
【発明の効果】本発明の実施により、HIV感染・増殖
抑制剤が提供される。本発明のHIV感染・増殖剤は次
の効果を奏する。 (1)HIVの感染を防ぐことができ、また、既感染者
に対しては、体内でさらにウィルスが増殖して感染細胞
が増加することを防ぐことができる。 (2)すでに通常食品として摂取している成分を有効成
分とする組成であるため、投与することによる副作用の
心配が少ない。 (3)原料が比較的大量に存在するため、従来の抗HI
V製剤に比べて製造コストが非常に安い。 (4)従来の抗HIV製剤に比べて比較的容易に、しか
も大量に調製できるため、特定の患者の治療に使用が限
定されることがなく、広くHIV感染・ウィルス増殖を
予防することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 重明 神奈川県綾瀬市小園1431−6 (72)発明者 堂迫 俊一 埼玉県浦和市北浦和5丁目15番39−616号 (72)発明者 新本 洋士 埼玉県川越市旭町2丁目13−2−416

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄結合性たんぱく質、鉄結合性たんぱく
    質の化学修飾物及び鉄結合性たんぱく質の分解物よりな
    る群から選択される少くとも1種を有効成分とする、ヒ
    ト免疫不全ウィルス感染・増殖抑制剤。
  2. 【請求項2】 鉄結合性たんぱく質が、ラクトフェリ
    ン、トランスフェリンまたはオボトランスフェリンであ
    る請求項1記載の感染・増殖抑制剤。
  3. 【請求項3】 鉄結合性たんぱく質の分解物が、たんぱ
    く質の酵素分解物または化学分解物である請求項1記載
    の感染・増殖抑制剤。
  4. 【請求項4】 鉄結合性たんぱく質の化学修飾物が、ラ
    クトフェリンに塩基性アミノ酸含有ペプチドを結合させ
    るか、あるいはポリアミンを結合させて細胞親和性を向
    上させたものである請求項1記載の感染・増殖抑制剤。
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