JPH0648862U - 超音波洗浄器用振動子 - Google Patents
超音波洗浄器用振動子Info
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- JPH0648862U JPH0648862U JP9110692U JP9110692U JPH0648862U JP H0648862 U JPH0648862 U JP H0648862U JP 9110692 U JP9110692 U JP 9110692U JP 9110692 U JP9110692 U JP 9110692U JP H0648862 U JPH0648862 U JP H0648862U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超音波洗浄器用の超音波振動子において振動
効率を高くできるようにする。 【構成】 超音波振動子11はタンク1の外底面に絶縁
板3を介して貼付ける。超音波振動子11は、円環状の
圧電振動板11aと、この両面に形成された銀電極11
b、11cと、銀電極11c側に貼付けた電極引出用の
金属薄板11dを有し、金属薄板11dをタンク1に貼
付けるようにして固定する。超音波振動子11は貫通す
る孔13を有する。そして、この孔13の内径d1と超
音波振動子11の外径d2の比(d1/d2)を0.0
5≦d1/d2≦0.3の範囲に選定する。
効率を高くできるようにする。 【構成】 超音波振動子11はタンク1の外底面に絶縁
板3を介して貼付ける。超音波振動子11は、円環状の
圧電振動板11aと、この両面に形成された銀電極11
b、11cと、銀電極11c側に貼付けた電極引出用の
金属薄板11dを有し、金属薄板11dをタンク1に貼
付けるようにして固定する。超音波振動子11は貫通す
る孔13を有する。そして、この孔13の内径d1と超
音波振動子11の外径d2の比(d1/d2)を0.0
5≦d1/d2≦0.3の範囲に選定する。
Description
【0001】
本考案は超音波洗浄器用振動子の改良に関する。
【0002】
一般的な超音波洗浄器は、図5に示すように、ステンレス製の洗浄用タンク( 以下単にタンクと略称する)1の外底面に、エポキシ樹脂からなる絶縁板3を介 して円板型の超音波振動子5を貼付け、この超音波振動子5に駆動回路7を接続 した構成となっていた。 このような超音波洗浄器では、駆動回路7から超音波振動子5の径方向振動の 共振周波数に近い駆動信号を超音波振動子5に印加して屈曲振動を起こし、この 振動をタンク1へ伝達してこれを超音波振動させるものであり、タンク1内に満 たした洗浄液9内に被洗浄物(図示せず)を入れれば、洗浄液9の振動によって 被洗浄物を洗浄できる。
【0003】 従来、このような超音波洗浄器に用いる超音波振動子5は、図6に示すように 、円板状の圧電磁器板5aの両面に銀電極5b、5cを形成し、一方の銀電極5 bに電極引出用の金属薄板(例えばFe−Ni系合金、SUS又は銅で厚み0. 1mm〜0.2mmの板)5dを接着剤(図示せず)で密着固定して形成され、 金属薄板5dと銀電極5cに駆動回路7を接続していた。 また、別の超音波振動子5としては、図7のように一方の銀電極5bを反対側 まで引廻し、片側面で駆動回路7に接続可能にしたものも提案されている。
【0004】
このような超音波洗浄器用振動子においては、駆動回路7から印加した駆動電 力で効率良くタンク1等を超音波振動させることが必要であり、振動子の効率向 上を図るべく各製造メーカが開発を競っている。 本考案者らは、超音波振動子5自体の形状に着目し、種々の形状について実験 検討を行なった結果、従来あまり適当でないと考えられていた円環状振動子にお いて実用上支障のない程度の電気機械結合係数が得られるうえ、屈曲振動効率の 高い条件の存在することを突止め、本考案を完成させた。 本考案はこのような状況の下になされたもので、高い振動効率が得られ、洗浄 能力を高めることができる超音波洗浄器用振動子の提供を目的とする。
【0005】
このような課題を解決するために本考案は、超音波振動によってタンクを超音 波振動させる超音波洗浄器用振動子において、そのタンクに直接又は間接的に貼 付けられた圧電磁器板を円環形に形成するとともに、その内径d1と外径d2の 比(d1/d2)を0.05≦d1/d2≦0.3の範囲に選定したものである 。
【0006】
このような手段を備えた本考案では、タンクに貼付けた円環形の圧電磁器板の 内径d1と外径d2の比(d1/d2)を0.05≦d1/d2≦0.3の範囲 に選定したから、単なる円板状の超音波振動子に比べて、その中心部の負荷が軽 くかつ振動時の中心部への応力集中の影響も受け難くなり、超音波振動子の屈曲 振動がタンクへ高能率で伝達される。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。従来例と共通する部分には 同一の符号を付す。 図1は本考案に係る超音波振動子の一実施例を超音波洗浄器とともに示す断面 図である。 図1において、超音波洗浄器は上述した図5の構成と同様であり、例えばステ ンレス製のカップ状のタンク1には適宜洗浄液9が満たされている。 タンク1の外底面にはガラスエポキシ樹脂からなる絶縁板3を介して超音波振 動子11が貼付けられており、本考案はこの超音波振動子11に特徴がある。
【0008】 この超音波振動子11は、上述した図6の構成に類似しており、円板状の圧電 磁器板11aの両面に銀電極11b、11cを形成し、一方の銀電極11bに上 述した金属薄板5dと同様な電極引出用の金属薄板11dを接着剤(図示せず) で密着固定して構成され、金属薄板11dと銀電極11cに駆動回路7が接続さ れる。 しかも、超音波振動子11は、図2に示すように、貫通する孔13が形成され ており、孔13の内径d1と圧電磁器板11aの外径d2の比(d1/d2)が 0.05≦d1/d2≦0.3の範囲に選定されている。 本考案者らは、概略直径50mm、厚さ2.5mmの円板状圧電磁器11aの 中央に孔13を設けて円環状に形成し、片方の銀電極11bに直径52mm、厚 さ0.1mmのFe−Ni系合金板からなる円板形の金属薄板11dをエポキシ 系接着剤で密着固定して超音波振動子11を作り、その特性を調べた。
【0009】 すると、超音波振動子11の電気機械結合係数は、図3のように、孔13の内 径d1を大きくしていくと低下するが、15mmの範囲までは実用上支障はない と思われる。この傾向は金属薄板11dの有無に拘らず同様である。 そして、超音波振動子11を、直径54mm、厚さ0.5mmのガラスエポキ シ円板を介して約直径100mm、高さ60mm、厚さ0.8mmのステンレス 製タンク1の外底部中央に接着固定し、20Wで40〜50KHzの高周波信号 を加えて、その超音波振動子11の孔13の内径d1を変えて洗浄力を測定した 。 洗浄力の測定は、50×50mm、厚さ15μmのアルミフォイルをタンク1 内の洗浄液9中へ入れて3分間稼働したときのアルミフォイルの重量の減少を測 定する方法を用い、図4の結果を得た。図4の洗浄力は円板型(孔なし)を用い た時のアルミフォイルの重量の減少を1.0として比較換算した。
【0010】 これによると、孔13を有しないすなわち内径0mmの超音波振動子に比較し て、内径2.5〜15mmの超音波振動子11の方が洗浄力が高いことが確かめ られた。 これは、屈曲振動モードによって超音波振動を発生させる場合、超音波振動子 11の中心部に小さな孔13がある方が、中心部の負荷が軽減されるとともに振 動時の中心部への応力集中の影響も受けくく、これが振動力を高めて洗浄力を向 上させるためである。 もっとも、内径が15mmを越えると、図3に示したように超音波振動子11 自体の電気機械結合係数が大巾に下がってくるため、効果が充分得られない。
【0011】 ところで、上述した超音波振動子11をガラスエポキシ樹脂製の絶縁板3を介 さずに直接タンク1の外底部中央に接着固定した場合も、上述した構成と同等の 洗浄力を示した。また、超音波振動子11の外径d2を変化させても孔13の内 径d1を同様な範囲に設定すれば、同等の洗浄力を示した。 このように、超音波洗浄器用振動子としては、圧電磁器板自体が円環形であっ てその内径(d1)と外径(d2)の比を0.05≦d1/d2≦0.3の範囲 に選定すると良い。
【0012】
以上説明したように本考案の超音波洗浄器用振動子では、円板状の圧電磁器板 に貫通する孔を形成するとともに、その孔の内径(d1)と圧電磁器板の外径( d2)の比を0.05≦d1/d2≦0.3の範囲に選定したから、電気機械結 合係数の多少の低下はあるものの、これを補う高い振動効率が得られ、洗浄能力 を高めることができる。
【図1】本考案の超音波振動子の一実施例を超音波洗浄
器とともに示す断面図である。
器とともに示す断面図である。
【図2】図1の超音波振動子を示す平面図である。
【図3】本考案の超音波振動子について内径を変化させ
たときの電気機械結合係数の変化を測定した特性図であ
る。
たときの電気機械結合係数の変化を測定した特性図であ
る。
【図4】本考案の超音波振動子について内径を変化させ
たときの洗浄力の変化を測定した特性図である。
たときの洗浄力の変化を測定した特性図である。
【図5】従来の超音波振動子を超音波洗浄器とともに示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来の超音波振動子を示す断面図である。
【図7】従来の別の超音波振動子を示す断面図である。
1 タンク 3 絶縁板 5、11 超音波振動子 5a、11a 圧電磁器板 5b、5c、11b、11c 銀電極 5d、11d 金属薄板 7 駆動回路 9 洗浄液 13 孔
Claims (1)
- 【請求項1】 洗浄用タンクに直接又は間接的に貼付け
られた圧電磁器板からなる超音波振動子であって、その
超音波振動によって前記洗浄用タンクを超音波振動させ
る超音波洗浄器用振動子において、 前記超音波振動子は円環形に形成されるとともに、その
内径d1と外径d2の比(d1/d2)が0.05≦d
1/d2≦0.3の範囲に選定されてなることを特徴と
する超音波洗浄器用振動子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992091106U JP2592110Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 超音波洗浄器用振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992091106U JP2592110Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 超音波洗浄器用振動子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0648862U true JPH0648862U (ja) | 1994-07-05 |
JP2592110Y2 JP2592110Y2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=14017280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992091106U Expired - Fee Related JP2592110Y2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | 超音波洗浄器用振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2592110Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102725825A (zh) * | 2010-05-31 | 2012-10-10 | 韩国机械研究院 | 超声精密清洁装置 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP1992091106U patent/JP2592110Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102725825A (zh) * | 2010-05-31 | 2012-10-10 | 韩国机械研究院 | 超声精密清洁装置 |
JP2013516797A (ja) * | 2010-05-31 | 2013-05-13 | コリア・インスティテュート・オブ・マシナリー・アンド・マテリアルズ | 超音波精密洗浄装置 |
CN102725825B (zh) * | 2010-05-31 | 2015-11-25 | 韩国机械研究院 | 超声精密清洁装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2592110Y2 (ja) | 1999-03-17 |
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Legal Events
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