JPH0648591Y2 - カセット式テープレコーダのリール受け装着機構 - Google Patents

カセット式テープレコーダのリール受け装着機構

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JPH0648591Y2
JPH0648591Y2 JP7932788U JP7932788U JPH0648591Y2 JP H0648591 Y2 JPH0648591 Y2 JP H0648591Y2 JP 7932788 U JP7932788 U JP 7932788U JP 7932788 U JP7932788 U JP 7932788U JP H0648591 Y2 JPH0648591 Y2 JP H0648591Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、リール受けを装着する金属軸を合成樹脂製シ
ャーシに支持させたカセット式テープレコーダのリール
受け装着機構に係り、特に、シャーシに対する金属軸の
取り付けを容易にするための改良に関する。
(従来の技術及び考案が解決しようとする課題) 従来、カセット式テープレコーダのリール受け装着機構
としては、通常、第12図に示すように金属板よりなるシ
ャーシaに金属軸bの一端部を固定して、この金属軸b
にリール受けcを回転自在に嵌装し、金属軸bの他端部
の抜止部材係止溝dに抜止部材であるワッシャeを係合
することにより、金属軸bからのリール受けcの抜け出
しを防止するようにしている。
この場合、シャーシaに対する金属軸bの一端部の固定
は、「かしめ」によるのが普通である。
しかしながら、「かしめ」による固定ではシャーシaに
予め設けた孔fに金属軸bの一端部を圧入した後、シャ
ーシaの裏面側から金属軸bの一端部を圧潰するもので
あるから、圧入装置及び圧潰装置が必要である。また、
シャーシaに設ける孔f及び金属軸bの各寸法精度も高
精度に設定する必要がある。
一方、テープレコーダのシャーシの全部または一部を合
成樹脂とし、その合成樹脂製シャーシに金属軸の一端部
を固定することも行なわれているが、この場合にも圧入
装置を使用しなければならない。しかも、「嵌合しろ」
が大きくて、強い圧入力を要する場合には、合成樹脂製
シャーシを損傷する虞があり、逆に、「嵌合しろ」が小
さいと圧入力は弱くてよいが、確実な固定が行なわれな
い。
従って、合成樹脂製シャーシに設ける孔及び金属軸の各
寸法精度は、前述の金属板製シャーシの場合より更に高
度な加工精度が要求され、コスト高となる欠点があっ
た。
また、カセット式テープレコーダでは、オートリバー
ス、オートストップなどの各種の機能を持たせないと商
品価値を高めることができないが、同時に、近年では、
より一層の小形軽量化が要求されており、テープレコー
ダ・メカニズムの製造業界は、機能向上と小形・軽量化
という相矛盾する2つの要望を同時に満足する製品開発
に苦慮しているのが現状である。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、合成樹脂製
シャーシに対する金属軸の取り付けを容易にすると共
に、小形・軽量化及びコストダウンを円滑に図ることが
できるようにしたカセット式テープレコーダのリール受
け装着機構を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案のカセット式テープレコ
ーダのリール受け装着機構は、金属軸の一端側に抜止部
材係止溝を、他端側に大径の抜止頭部をそれぞれ設け、
シャーシには、円筒形状軸支持部を該シャーシの裏面側
に突出させて一体に設け、前記軸支持部に前記金属軸の
一端側を嵌合支持させ、前記抜止部材係止溝に抜止部材
を係合させて前記金属軸の前記軸支持部からの抜け出し
を防止したものである。
また、前記抜止部材を、前記軸支持部と一体形成された
弾性片により構成するとよい。
また、前記リール受けの基部に設けられたリール台及び
テープ駆動用モータの各上面を、前記シャーシの上面と
略同一平面上に位置させると共に、該シャーシには、略
前記モータの軸方向寸法の範囲内に、前記軸支持部及び
回転伝達用各種部品を配置したものである。
更に、前記シャーシには、前記リール台、このリール台
と同軸の回転伝達用ギヤ、及び回転検出部材をそれぞれ
収容する有底円筒状凹部を有し、この凹部の底壁に連続
させて前記軸支持部を設けたものである。
(作用) 軸支持部に金属軸の一端側を嵌合支持させ、金属軸の抜
止部材係止溝に抜止部材を係合させることにより、金属
軸の軸支持部からの抜け出しが防止される。
また、軸支持部及び回転伝達用各種部品は、モータの軸
方向寸法の範囲内でシャーシに配置されるので、軸支持
部を設けたにも拘らずテープレコーダ全体の厚さ寸法が
増加する不具合はない。しかも、リール台及びモータの
各上面をシャーシの上面と略同一平面上に位置させてい
るので、カセットをモータ上に重ねる形で装填するよう
な設計が可能になり、その結果、モータをリール受けに
近接配置でき、テープレコーダの小型化を図ることがで
きる。
更に、リール台、回転伝達用ギヤ及び回転検出部材は、
シャーシの有底円筒状凹部に収容され、軸支持部は、こ
の凹部の底壁に連続して設けられているのでより、一層
小型となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を第1図乃至第11図に基づき説明
する。第1図は本考案を適用したカセット式テープレコ
ーダの上面斜視図、第2図は同平面図であり、両図中1
はテープレコーダシャーシで、合成樹脂製シャーシ2と
金属製シャーシ3とから成る。合成樹脂製シャーシ2
は、その前後方向略中間部より前側部2aが後側部2bより
薄肉となっており、この前側部2aの上面に金属板製シャ
ーシ3が重合固定されている。テープレコーダシャーシ
1の平面図上の面積は第2図に示すごとくテープカセッ
ト4よりも小さ目に設定され、カセット4により殆ど覆
われてしまうような状態になっている。
テープレコーダシャーシ1の上面の左右方向略中間部に
はヘッド取付板5が前後方向(第1図及び第2図中矢印
A,B方向)に往復動可能に装着され、このヘッド取付板
5の一端側上面には磁気ヘッド6が取り付けられてい
る。この磁気ヘッド6の左右に位置してテープレコーダ
シャーシ1の上面には、キャプスタン7,8、ピンチロー
ラ9,10、リール受け11,12がそれぞれ設けられている。
第3図に示す如くキャプスタン7,8の下端には、テープ
レコーダシャーシ1の下面側に位置してフライホイール
13,14がそれぞれ固定されている。これらフライホイー
ル13,14とテープ駆動用モータ15の回転軸15aに固定され
たモータプーリ16とテープレコーダシャーシ1の下面コ
ーナ部に軸支されたアイドルプーリ17とに無端ベルト18
が巻装され、テープ駆動用モータ15により、両キャプス
タン7,8が回転されるようになっている。ヘッド取付板
5は、ばねにより復動方向(矢印A方向)に付勢されて
いる。ピンチローラ9,10は、テープレコーダシャーシ1
の上面に回動可能に軸支された支持フレーム19,20にそ
れぞれ回転可能に支持されている。これら支持フレーム
19,20は、ばね(図示省略)により、ピンチローラ9,10
がキャプスタン7,8から離間する方向に回動付勢されて
いる。そして、ヘッド取付板5を矢印B方向に往動させ
て再生(または録音)位置にすると、磁気ヘッド6がテ
ープカセット4内のテープ(図示省略)に接触し、これ
と連動して支持フレーム19,20が一方向に回動して、ピ
ンチローラ9,10の一方は前記テープを介して対応するキ
ャプスタン7,8に圧接する。また、ヘッド取付板5を矢
印A方向に復動させると、磁気ヘッド6が前記テープか
ら離間し、これと連動して両支持フレーム19,20が他方
向に回動して、キャプスタンに圧接していたピンチロー
ラも、そのキャプスタンから離間する。
リール受け11,12はテープカセット4のリールハブ(図
示省略)と係合するもので、本考案のリール受け装着機
構により合成樹脂製シャーシ2に装着されている。な
お、両リール受け11,12のリール受け装着機構は互いに
同一構成であるから、一方のリール受け11側について説
明し、他方のリール受け12側については、図面の同一部
分に同一符号を付して、その説明を省略する。リール受
け装着機構は、第5図に示す構成で、合成樹脂製シャー
シ2の後側部2bに有底円筒状の凹部21が設けられてい
る。この凹部21の底壁中央下面には合成樹脂製シャーシ
2の下面(裏面側)に突出させて円筒形状の軸支持部22
が一体に突設されている。この軸支持部22はモータ15の
軸方向寸法の範囲L(第4図参照)に配置されている。
この軸支持部22に一端側が支持された金属軸23にリール
受け11が回転可能に装着されている。この金属軸23は、
その一端側外周面に環状の抜止部材係止溝24が、他端側
端面に大径の抜止頭部25がそれぞれ設けられている。こ
の金属軸23は、その一端側を軸支持部22に嵌合支持さ
せ、抜止部材係止溝24にワッシャよりなる抜止部材26を
係合させることにより、金属軸23の、軸支持部22からの
上方向抜け出しを防止している。この金属軸23の外周に
スリーブ27を介して、回転検出部材28、回転伝達用ギヤ
29、リールギヤ(リール台)30及びリール受け11が、回
転検出部材28を最下位にして順次上下方向に積層状態で
嵌装されている。リールギヤ30はリール受け11の下端
(基部)外周に一体形成されている。回転伝達用ギヤ29
と回転検出部材28との間に位置してスリーブ27の外周に
は鍔31が一体形成され、この鍔31と回転伝達用ギヤ29と
の間にはフエルト板(摩擦材)32が介装されている。ま
た、回転伝達用ギヤ29とリール受け11との間にはコイル
ばね33が介装されており、このばね33の付勢力によりリ
ール受け11と回転伝達用ギヤ29とが相対方向に押圧され
ている。抜止頭部25の下端面がリール受け11の上端側中
央の段部34に当接しており、これにより、リール受け11
が金属軸23の他端側から抜け出るのを防止している。な
お、第5図の如く組立てる手順は、予めスリーブ27に回
転検出部材28、回転伝達用ギヤ29、ばね33、リールギヤ
30及びリール受け11を順次嵌合した状態で、リール受け
11の上面側からスリーブ27内に金属軸23を嵌装し、この
金属軸23の一端側を軸支持部22内に嵌挿し、抜止部材係
止溝24に抜止部材26を係合するものである。この状態に
おいては、回転検出部材28、回転伝達用ギヤ29及びリー
ルギヤ30が全て凹部21内に収容され、リールギヤ30の上
面は合成樹脂製シャーシ2の上面と略同一平面上に位置
している。
テープ駆動用モータ15は、第1図、第2図及び第4図に
示す如く合成樹脂製シャーシ2の後側部2bの一端コーナ
部に設けたモータ収容凹所35に収容されている。このモ
ータ15は薄型で、その上面は合成樹脂製シャーシ2の上
面と略同一平面上に位置している。モータ15は下端面が
凹所35の底壁上面に密着されて、第3図に示す如くビス
36により固定されている。モータ15の回転軸15aは合成
樹脂製シャーシ2の下面側に延出されている。第3図に
示すように、合成樹脂製シャーシ2のモータ収容凹所35
の底壁下面には、モータプーリ16の略半周を囲繞するよ
うな仕切壁37が一体形成され、この仕切壁37の外周には
リード線クランパ38が一体形成されている。このクラン
パ38により各種リード線39がクランプされてモータプー
リ16に接近配置されていることにより、テープレコーダ
の小型化を図る上で好都合であると共に、リード線39の
損傷が防止できる。第6図に示す如く、キャプスタン7,
8の回転は、これに固定された小径ギヤ40、このギヤ40
と噛合する定速伝達用大径ギヤ(カムギヤ)41、このギ
ヤ41と同軸一体回転する定速伝達用小径ギヤ42を介し
て、回転伝達用ギヤ29に伝達されて、リール受け11また
は12が定速回転される。また、キャプスタン7,8の回転
は、これに固定された大径ギヤ43、このギヤ43と噛合す
る高速伝達用大径ギヤ44、このギヤ44と同軸一体回転す
る高速伝達用小径ギヤ45を介して、リールギヤ30に伝達
されて、リール受け11または12が高速回転される。高速
伝達用大径ギヤ44と高速伝達用小径ギヤ45との軸46は、
回動板47の一端の軸受部48に回転可能に支持されてい
る。この回動板47は、その他端の回動軸47aがテープレ
コーダシャーシ1に回動可能に装着されている。この回
動板47は、リール受け11,12にそれぞれ対応して設けら
れている。そして、回動板47の一方向への回動時、高速
伝達用大径ギヤ44がキャプスタン7,8の大径ギヤ43に噛
合すると共に、高速伝達用小径ギヤ45がリールギヤ30に
噛合する。また、回動板47の他方向への回動時、高速伝
達用大径ギヤ44がキャプスタン7,8の大径ギヤ43から離
間すると共に、高速伝達用小径ギヤ45がリールギヤ30か
ら離間する。なお、高速伝達用大径ギヤ44は常時、キャ
プスタン7,8の大径ギヤ43に噛合している。各回動板47
は、これに一体に突設された弾性片49の付勢力にて他方
向、即ち、高速伝達用小径ギヤ45がリールギヤ30から離
間する方向に付勢されている。これら回動板47は、第1
図乃至第3図に示す如く各リール受け11,12に対応して
テープレコーダシャーシ1に、ヘッド取付板5と同一方
向に往復動可能に設けられた高速送りレバー50,51の操
作により切換回動される。これら各高速送りレバー50,5
1はテープレコーダシャーシ1の下面に、ヘッド取付板
5と同一方向に往復動可能に設けられ、復帰ばね52,53
によりそれぞれ復動方向に付勢されている。そして、高
速送りレバー50,51を往動すると、その先端部が回動板4
7の受圧部54(第6図参照)を押圧することにより、こ
の回動板47が一方向に回動して高速送り状態となる。
回転検出部材28は第7図に示す如く、中心部がスリーブ
27に嵌装された板部材55の一端に、テープレコーダの姿
勢が変わっても回転検出部材28が一定の姿勢を保ように
するための、略半月状のウエイト・バランサ56を設ける
と共に、板部材55の他端に突片部57を設けて成り、この
突片部57の先端部にカム摺接突部58と当接部59とが設け
られている。回転検出部材28は、リールギヤ30の回転に
伴い一方向への回転力が与えられて、そのカム摺接突部
58を定速伝達用大径ギヤ41の下面略中央に設けられた環
状の偏心カム60のカム面に摺接させるようになってい
る。
そして、テープが終端まれ巻き取られることにより、リ
ールギヤ30が停止して回転検出部材28の回転力が消失す
ると、その当接部59が定速伝達用大径ギヤ41の押圧部61
の回転軌道上に位置して、該押圧部61と当接部59とが当
接するようになっている。定速伝達用大径ギヤ41と定速
伝達用小径ギヤ42は第7図に示す如く回動板62に支持さ
れている。この回動板62は、キャプスタン7,8を中心に
所定範囲正逆回動し得る如くテープレコーダシャーシ1
に設けられている。
そして、押圧部61と受圧部59とが当接したとき、定速伝
達用大径ギヤ41の回転力にて回動板62が第7図中時計方
向に回動して、この定速伝達用小径ギヤ42が回転伝達用
ギヤ29から外れて、リール受け11または12への回転伝達
路が遮断されるようになっている。回動板62の係合突起
63がスライド板64の係合溝65に係合されている。このス
ライド板64は、第3図に示す如くテープレコーダシャー
シ1の前側部下面に左右方向に所定範囲スライド可能に
設けられている。このスライド板64の左右の係合孔66に
は、ピンチローラ9,10の支持フレーム19,20の係合突起6
7,68が係合している。そして、一方側の回動板62が第7
図中時計方向に回動することにより、スライド板64が第
7図中下方向にスライドして、他方側の回動板62を回動
させ、これにより他方側の定速伝達用小径ギヤ42が回転
伝達用ギヤ29に噛合するようになっている。また、左右
のピンチローラ9,10の支持フレーム19,20がスライド板6
4のスライド動作に連動して回動し、一方側のピンチロ
ーラ9がキャプスタン7から離れると同時に他方側のピ
ンチローラ10がキャプスタン8に圧接するようになって
いる。なお、スライド板64は、回動板62の回動力にて途
中までスライドすると、その後は、ばね69の付勢力にて
スライドするようになっている。このばね69は、第1図
及び第2図に示す如く一端がテープレコーダシャーシ1
の上面に掛け止めされ、他端はこのシャーシ1の上面に
回動可能に軸支された回動体70に掛け止めされ、この回
動体70の係合突起71がスライド板64の第2の係合溝72に
係合されている。上述した回転伝達用の各種部品は、軸
支持部22と同様に、モータ15の軸方向寸法の範囲L内に
全て配置されている(第4図参照)。ヘッド取付板5の
一端部にはプレイ(再生)レバー73が一体に形成され、
このプレイレバー73を押し込むことにより、ヘッド取付
板5が往動されて再生動作状態となる。そして、ストッ
プレバー74を押し込むことにより、ヘッド取付板5が復
動位置に復帰する。このストップレバー74は、テープレ
コーダシャーシ1の下面にヘッド取付板5と同一方向に
往復動可能に設けられ、復帰ばね(図示省略)により復
動方向に付勢されている。
なお、回転検出部材28の、スリーブ27との嵌合孔28aは
第7図及び第8図に示す如く長孔となっていると共に、
2本のねじりコイルばね75,76の中央環状部75a,76aが、
回転検出部材28と回転伝達用ギヤ29との間に位置して、
スリーブ27に嵌合されている。両ねじりコイルばね75,7
6の一端75b,76bは、回転検出部材28の下面の第1の掛止
突起281に掛け止めされている。一方のねじりコイルば
ね75の他端75cは、回転検出部材28の下面の第2の掛止
突起282に掛け止めされている。他方のねじりコイルば
ね76の他端76cは、回転検出部材28の下面の第3の掛止
突起283と、回動板62の延設部62aに係合されている。
次に、上記構成のカセット式テープレコーダの動作を説
明する。このテープレコーダは再生機能と、オートリバ
ース機能と、高速送り機能とを備えている。
再生動作 テープカセット4をリール受け11,12に装填した後、プ
レイレバー73を押し込むと、ヘッド取付板5が矢印B方
向に往動して、磁気ヘッド6がテープカセット4内のテ
ープに接触する。これと同時に第2図中左右いずれか一
方のピンチローラ9または10がテープを介して、キャプ
スタン7または8に接触し、モータ15の回転により、キ
ャプスタン7または8及びリール受け11または12が回転
して、左方のリール受け11側から右方のリール受け12
側、または、その逆側に向かって定速にてテープ送りが
なされて再生動作状態となる。
オートリバース動作 再生動作中は、第7図に示すように、回転検出部材28が
リールギヤ30の回転に伴い一方向への回転力が与えら
れ、カム摺接突部58を定速伝達用大径ギヤ41の偏心カム
60のカム面に摺接させているため、当接部59と押圧部61
とは当接しない。そして、テープが終端まで巻き取られ
ると、リール受け11,12が停止して回転検出部材29の回
転力が消失し、回転検出部材29の当接部59が、定速伝達
用大径ギヤ41の押圧部61の回転軌道上に位置するように
なり、第8図に示すように当接部59と押圧部61とが互い
に当接する。そこで、定速伝達用大径ギヤ41の回転力に
より、回動板62が時計方向へ回動し、定速伝達用小径ギ
ヤ42が回転伝達用ギヤ29から離れて、それまで巻取側で
あった一方側、例えば第2図中右方側のリール受け12へ
の回転伝達路が遮断される。また、この回動板62の回動
によりスライド板64が第8図中下方へスライドして、他
方側の回動板62を回動させ、これによって他方側の定速
伝達用小径ギヤ42が回転伝達用ギヤ29に噛合するように
なる。
また、スライド板64のスライド動作に連動して、一方側
のピンチローラ10がキャプスタン8から離れると同時
に、他方側のピンチローラ9がキャプスタン7に圧接
し、これでテープの走行方向が切り換わって、第2図中
右側から左側にテープ送りがさなれる。
高速送り動作 テープが右方向または左方向へ走行して再生動作が行わ
れている途中で、テープを右方向へ高速送りする場合
は、第2図中、右方の高速送りレバー51を押し込む。第
9図は右方の高速送りレバー51を押し込む前の状態を示
しており、この状態においては、高速伝達用大径ギヤ44
及び高速伝達用小径ギヤ45は、キャプスタン8の大径ギ
ヤ43及びリール受け12の回転伝達用ギヤ29からそれぞれ
外れている。この状態において、右方の高速送りレバー
51を押し込むと、回動板47が時計方向に回動されて、高
速伝達用大径ギヤ44がキャプスタン8の大径ギヤ43に、
高速伝達用小径ギヤ45がリール受け12の回転伝達用ギヤ
29にそれぞれ噛合して第10図に示す状態となり、右方の
リール受け12が高速回転されることにより、テープが右
方へ高速送りされる。
また、再生動作中、テープを左方向へ高速送りする場合
は、第2図中、左方の高速送りレバー50を押し込むこと
により、右方の場合と同様にして、テープが左方向へ高
速送りされる。
停止操作 ストップレバー74を押し込むと、ヘッド取付板5がばね
の付勢力にて矢印A方向に復動して初期位置に復帰し、
磁気ヘッド6がテープから離間すると共に、ピンチロー
ラ9,10がキャプスタン7,8から離間し、モータ15が停止
することにより、リール受け11,12も停止する。
なお、上記実施例において、金属軸23の抜止部材係止溝
24に係合する抜止部材26をワッシャにて構成したが、こ
れに限られることなく、第11図に示す如く、軸支持部22
の周側面の一部に一体形成され且つ下端に係合突起75を
有する弾性片76にて抜止部材を構成してもよい。この場
合、金属軸23の一端側を軸支持部22内に嵌合するのに伴
い、弾性片76の係合突起75が抜止部材係止溝24に自動的
に係合するので、その係合操作が簡単であり、しかも抜
止部材は軸支持部22と一体形成されるので、その形成が
容易である。
(考案の効果) 以上の如く、本考案のオートリバース式テープレコーダ
のリール受け装着機構は、合成樹脂製シャーシの裏面に
一体に突設した円筒状軸支持部に、一端側に抜止部材係
止溝を、他端側に大径の抜止部材をそれぞれ設けた金属
軸の一端側を嵌合支持させ、抜止部材係止溝に抜止部材
を係合することにより、金属軸の、軸支持部からの抜け
出しを防止したから、従来のような圧入装置及び圧潰装
置が不要であり、また、シャーシに設ける孔及び金属軸
の各寸法精度も緩和される。また、抜止部材を、軸支持
部と一体形成された弾性片にて構成したから、金属軸の
抜止部材係止溝と抜止部材との係合操作が簡単になると
共に、抜止部材の形成も簡単である。また、リール台及
びモータの各上面を、シャーシの上面と略同一平面上に
位置させると共に、シャーシに、モータの軸方向寸法の
範囲内に、軸支持部及び回転伝達用各種の部品を配置し
たから、軸支持部を設けたにも拘らずテープレコーダの
厚さ寸法が増大する不具合はない。しかも、リール台及
びモータの各上面をシャーシの上面と略同一平面上に位
置させているので、カセットをモータ上に重ねる形で装
填するような設計が可能になり、その結果、モータをリ
ール受けに近接配置することができ、テープレコーダを
小型化し得る。更に、シャーシの有底円筒状凹部に、リ
ール台、回転伝達用ギヤ及び回転検出部材を収容し、且
つこの凹部の底壁に連続させて軸支持部を設けたから、
テープレコーダの薄型化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本考案の一実施例を示し、第1図は
本考案を適用したカセット式テープレコーダの斜視図、
第2図は同平面図、第3図は同裏面図、第4図は同背面
図、第5図は本考案のリール受け装着機構部分の断面
図、第6図は第1図乃至第4図に示すテープレコーダの
高速送り機構部の分解斜視図、第7図及び第8図は同オ
ートリバース機構部の作用説明図、第9図及び第10図は
同高速送り機構部の作用説明図、第11図は本考案装置に
おける抜止部材の他の実施例を示す断面図、第12図は従
来のリール受け装着機構を示す分解状態の断面図であ
る。 1……テープレコーダシャーシ、2……合成樹脂製シャ
ーシ、3……金属板製シャーシ、4……テープカセッ
ト、11,12……リール受け、15……テープ駆動用モー
タ、21……有底円筒状凹部、22……円筒形状軸支持部、
23……金属軸、24……抜止部材係止溝、25……抜止頭
部、26……ワッシャ(抜止部材)、28……回転検出部
材、29……回転伝達用ギヤ、30……リールギヤ(リール
台)、76……弾性片(抜止部材)。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープカセットのリールハブと係合するリ
    ール受け(11,12)を回転可能に装着する為の金属軸(2
    3)の一端側を、合成樹脂製のシャーシ(2)に支持し
    てなるカセット式テープレコーダのリール受け装着装置
    において、 前記シャーシ(2)には、前記金属軸(23)の一端側を
    嵌合支持する為の円筒形状の軸支持部(22)を該シャー
    シ(2)の裏面側に突出させて一体に設け、 前記金属軸(23)の前記円筒形状の軸支持部(22)に支
    持される一端側の前記シャーシ(2)の裏面側に突出す
    る部位には、抜止部材(26)が係合可能な抜止部材係止
    溝(24)を設け、且つ前記金属軸(23)の他端側には、
    該金属軸(23)の径よりも大径で前記リール受け(11,1
    2)の挿通を阻止する抜止頭部(25)を一体に設け、 前記リール受け(11,12)を回転可能に装着した前記金
    属軸(23)の一端を前記円筒形状の軸支持部(22)に嵌
    合させ、前記シャーシ(2)の裏面側に突出する前記金
    属軸(23)の一端側の前記抜止部材係止溝(24)に前記
    抜止部材(26)を係合させて前記金属軸(23)の前記円
    筒形状の軸支持部(22)からの抜け出しを防止したこと
    を特徴とするカセット式テープレコーダのリール受け装
    着機構。
  2. 【請求項2】前記抜止部材(26)は、前記円筒形状の軸
    支持部(22)と一体に形成された弾性片(76)であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカセット式テープレコ
    ーダのリール受け装着機構。
  3. 【請求項3】前記円筒形状の軸支持部(22)は、前記金
    属軸(25)に前記リール受け(11,12)と同軸に装着さ
    れる回転伝達用ギヤ(29)および回転検出部材(28)を
    収容する為に前記シャーシ(2)に設けられた有底円筒
    状の凹部(21)の底壁に、連続して一体に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のカセット式テープ
    レコーダのリール受け装着機構。
JP7932788U 1988-06-15 1988-06-15 カセット式テープレコーダのリール受け装着機構 Expired - Lifetime JPH0648591Y2 (ja)

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JP7932788U JPH0648591Y2 (ja) 1988-06-15 1988-06-15 カセット式テープレコーダのリール受け装着機構
GB8905345A GB2219887B (en) 1988-06-15 1989-03-08 Tape recorder
US07/321,177 US5067034A (en) 1988-06-15 1989-03-09 Tape recorder having a base plate comprised of a synthetic main plate held between and integral with two auxiliary plates made of a metal material
MYPI89000334A MY104993A (en) 1988-06-15 1989-03-17 Tape recorder.
HK745/93A HK74593A (en) 1988-06-15 1993-07-29 Tape recorder

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JPH01181148U JPH01181148U (ja) 1989-12-27
JPH0648591Y2 true JPH0648591Y2 (ja) 1994-12-12

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