JPH0648527A - フエルトベルトの製造方法 - Google Patents

フエルトベルトの製造方法

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JPH0648527A
JPH0648527A JP20037392A JP20037392A JPH0648527A JP H0648527 A JPH0648527 A JP H0648527A JP 20037392 A JP20037392 A JP 20037392A JP 20037392 A JP20037392 A JP 20037392A JP H0648527 A JPH0648527 A JP H0648527A
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synthetic resin
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adhesive
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正昭 浅妻
Yasuo Sumiyoshi
康夫 住吉
Mitsuaki Bandai
光明 萬代
Koji Katsura
浩司 桂
Nobuo Sakurai
信雄 桜井
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フエルトベルトの製造において接着剤の可使
時間の影響による接着力の低下を防ぎ、フエルト内部へ
の含浸を良好として耐久性の向上をはかると共に更に接
着剤の乾燥コストを低減せしめる。 【構成】 フエルト1とコンベヤベルトの接合からなる
フエルトベルトを製造するにあたり、その接合に際し、
熱可塑性合成樹脂フイルム4を使用し、該合成樹脂フイ
ルム4をフエルト1とコンベヤベルト間のフエルト側に
配する一方、該合成樹脂フイルム4が接合するコンベヤ
ベルトの表面基布2にあらかじめ上記フイルム4と接着
可能な熱硬化性接着剤3を塗布して両者を積層したの
ち、所定の温度、圧力下でプレス成形し、前記合成樹脂
フイルム4をフエルト内面に含浸せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミサッシ等との製造
ラインに使用され、高温断熱性、防傷性が要求されるフ
エルトベルトの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フエルトベルトは断熱性フエルトと樹脂
ベルトを貼り合わせたベルトで、フエルト材質としては
芳香族ポリアミド、炭素繊維、ポリエステル繊維、耐炎
化繊維、天然繊維の単独又は混合が用いられ、通常、不
織布に形成されている。一方、樹脂ベルトは帆布にウレ
タン溶液を含浸させたものが一般的であり、上下面にウ
レタンとか、PVCを貼りつけたものもあるが、前記フ
エルトを接着させる面は通常帆布面となっている。そし
て、かかるフエルトベルトは製造に当り、2プライ物に
おいては、従来図3(a)〜(d)に示すように両プラ
イ帆布(2a),(2b)の貼合わせ面に夫々接着剤
(3a),(3b)を塗布して(a図参照)積層一体化
(b図参照)後、更に積層プライ(2)の帆布上面と、
接合しようとするフエルト(1)の下面に夫々接着剤
(3),(3c)を塗布して(c図参照)積層し、その
後、プレス成形してラミネートする(d図参照)ことに
より行われており、耐熱性を向上させるためにイソシア
ナート系、硬化剤を配合した接着剤溶液をフエルト及び
コンベヤベルトプライ帆布の表面に塗布し、溶剤乾燥
後、プレス成形している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の如き従
来の方法ではコンベヤベルト側の帆布及びフエルトの貼
り合わせ面に硬化剤を配合した接着剤を塗布するためプ
レス成形するまでの可使時間が短く接着力が低い。また
殆ど常圧で接着剤を塗布するためフエルト内部への接着
剤の含浸が少なく、ために接着力が弱く、動的屈曲剥離
性を発生し、耐久性に欠ける。しかもある程度厚さがあ
るフエルト,コンベヤベルトでは接着剤の乾燥コストが
高いなど諸問題を有していた。
【0004】本発明は上述の如き実状に対処し、特に熱
可塑性合成樹脂フイルムの使用を試みることにより可使
時間の影響による接着力の低下を防ぎ、フエルト内部へ
の含浸を良好として耐久性の向上をはかると共に更に接
着剤の乾燥コストを低減せしめることを目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の特徴とするところは前記フエルトとコンベヤ
ベルトの接合からなるフエルトベルトを製造するにあた
り、その接合に際し、熱可塑性合成樹脂フイルムを使用
し、該合成樹脂フイルムをフエルトとコンベヤベルト間
のフエルト側に配する一方、該合成樹脂フイルムが接合
するコンベヤベルトの表面基布にあらかじめ上記フイル
ムと接着可能な熱硬化性接着剤を塗布して両者を積層し
たのち、所定の温度、圧力下でプレス成形し、前記合成
樹脂フイルムをフエルト内面に含浸せしめることにあ
る。ここで、前記フエルトとしては、該フエルト内面に
前記合成樹脂フイルムを含浸させるに十分な厚さ有する
一方、使用温度に耐える軟化温度とフエルト内部に十分
に含浸可能な熱時の流動性(見掛けの溶融粘度)をもつ
熱可塑性合成樹脂フイルムを使用することが効果的であ
る。
【0006】かかる熱可塑性合成樹脂フイルムとしては
熱可塑性ポリウレタンフイルムの外、ポリエステル樹脂
フイルム、ポリオレフイン樹脂フイルム、ポリアミド樹
脂フイルムなどが挙げられる。また、上記樹脂フイルム
と接着可能な熱硬化性接着剤としては例えばイソシアナ
ート系硬化剤を配合したポリウレタン系溶液からなる熱
硬化性接着剤などである。
【0007】
【作用】上記方法によれば熱可塑性合成樹脂フイルムの
使用によりフエルトに対する接着剤の可使時間の制限を
なくし、可使時間の制限による接着力の低下を防止す
る。また、あらかじめ、コンベヤベルトの基布表面に前
記フイルムと接着可能な接着剤を塗布することにより接
着の乾燥コストの低減を可能ならしめ、更にフエルト内
部に熱可塑性合成樹脂フイルムを十分に含浸させること
によって耐久性の向上を達成する。
【0008】
【実施例】以下、更に添付図面により本発明の実施例を
説明する。図1は本発明方法により製造しようとするフ
エルトベルトの構成を示すもので、(1)はフエルト、
(2)は樹脂コンベヤベルトの基布であり、これら両者
はフエルト(1)側に熱可塑性ポリウレタンの如き熱可
塑性合成樹脂フイルム(4)、基布表面に前記熱可塑性
合成樹脂フイルムに接着可能な例えばポリウレタン系溶
液タイプからなる熱硬化性接着剤(3)を有して互いに
接合一体化されることによってフエルトベルトとして構
成されている。ここで、前記フエルト(1)はさきに説
明した如く芳香族ホリアミド、炭素繊維、ポリエステル
繊維などの外、、天然繊維の少なくとも1種以上からな
る不織布が用いられ、通常、2〜15mmの厚さからな
る。
【0009】一方、コンベヤベルトの基布(2)は通
常、2プライ以上の帆布層よりなり、既知の如く天然繊
維あるいはナイロン、ポリエステルなどの合成繊維が用
いられ、厚さは0.2 〜10mm程度である。そして、両
者間に配層される熱可塑性合成樹脂フイルム(4)は例
えばアルミサッシ等の搬送物が高温(100〜500
℃)の場合、コンベヤベルト本体温度は50〜100℃
になるため、この温度で適用可能な軟化温度135〜1
60℃を有することが肝要であり、かつコンベヤベルト
の基布として汎用的に使用されるナイロン、ポリエステ
ル繊維に適用可能な150〜180℃で十分にフエルト
内部に流動含浸可能な見掛けの溶融粘度範囲、4.1 ×10
4 〜33×105 ポイズat150℃,1.0 ×104 〜5.0 ×
104 ポイズat180℃を有することが効果的である。こ
の熱可塑性ポリウレタンの如き熱可塑性合成樹脂フイル
ム(4)は通常、厚さ200〜1000μ程度のフイル
ム厚としてフエルトと基布表面に接着剤を塗布したコン
ベヤベルトとの間に配層され、層着されるが、接着剤と
しては上記熱可塑性合成樹脂フイルムに容易に接着し得
る、例えばイソシアナート系硬化剤を配合した熱硬化性
接着剤溶液が用いられ、フエルトコンベヤとして接合一
体化される前にあらかじめ塗布される。
【0010】図2(a)〜(d)は上述の如きフエルト
とコンベヤベルトをベルトを2層プライ構造として互い
に接合しフエルトベルトとして製造する場合の具体的手
順を示しており、図3に示す従来の方法と対比すれば先
ず、上部帆布(2a)と下部帆布(2b)の貼り合わせ
面に接着剤(3a),(3b)を塗布することは同様で
あるが、上部帆布(2a)には更にその上面側にも接着
剤(3)が予め、塗布されて(a図参照)、上下帆布
(2a)、(2b)を基布(2)として積層一体化した
(b図参照)後、その上に更に熱可塑性合成樹脂フイル
ム(4)を積層し(c図参照)、次いでフエルト(1)
を積層して(d図参照)、所定の温度、圧力下で所要時
間プレス成形し、熱可塑性合成樹脂フイルム(4)をラ
ミネートすると共に流動性を利用してフエルト(1)内
部に十分含浸せしめている。この場合、熱可塑性合成樹
脂フイルム(4)は所定の温度下で流動性を有し、フエ
ルト内へ含浸可能であれば充分であり、特にそれ以上に
温度を上げる必要はない。
【0011】かくしてフエルトとコンベヤベルト表面基
布とはフエルト側の上記熱可塑性合成樹脂フイルムと、
ベルト基布表面の該フイルムと接着可能なベルト基布表
面の接着剤により互いに接着され、接合一体化されて本
発明に係るフエルトベルトを製造することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明方法は以上のようにフエルトとベ
ルト基布間に、フエルト側に熱可塑性合成樹脂フイル
ム、ベルト基布側に前記合成樹脂フイルムに接着可能な
熱硬化性接着剤を配して積層し、所定の温度、圧力下で
プレスすることにより合成樹脂フイルムをフエルト内部
に含浸せしめるものであり、フエルトに対する接着剤と
して熱可塑性合成樹脂フイルムを用いたため可使時間に
制限がなく、従って可使時間の影響による接着力の低下
を来すことがないと共に、ベルト基布側に予め熱可塑性
合成樹脂フイルムと接着可能な接着剤を塗布するため、
厚さのあるフエルト、コンベヤベルトであっても従来の
フエルト及びコンベヤベルトに接着剤溶液を塗布した場
合に比し乾燥コストを低減することができる顕著な効果
を有する。しかも、又本発明方法は熱可塑性合成樹脂フ
イルムとしてフエルト内部に十分に含浸させる量に十分
な厚さをもたせることによりフエルト内部に十分含浸さ
せることができるため、接着力を高め、動的屈曲剥離の
発生をなくして耐久性を向上させることができ、高温断
熱性、防傷性が要求されるフエルトベルトの製造方法と
して頗る実用性に富む効果的な方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により得られるフエルトベルトの構
成例を示す断面概要図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明製造方法の具体的手順
を示す概要図で、(a)〜(d)はその手順を示す。
【図3】(a)〜(d)は従来方法の手順を示す概要図
で、(a)〜(d)はその順序を示す。
【符号の説明】
(1) フエルト (2) ベルト基布 (3) 基布側接着剤 (4) 熱可塑性合成樹脂フイルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維、天然繊維など任意の繊維から
    なるフエルトを、表面に基布を有するコンベヤベルトの
    上記基布表面と接合してフエルトベルトを製造する方法
    において、上記フエルトとコンベヤベルトを接合するに
    際し、フエルトとコンベヤベルト間のフエルト側に熱可
    塑性合成樹脂フイルムを配し、該合成樹脂フイルムを基
    布表面に該合成樹脂フイルムに接着可能な熱硬化性接着
    剤を塗布したコンベヤベルトと積層し、ついで所定の温
    度、圧力下でプレス成形して前記熱可塑性合成樹脂フイ
    ルムをフエルト内部に含浸せしめることを特徴とするフ
    エルトベルトの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103723438A (zh) * 2014-01-16 2014-04-16 上海永利带业股份有限公司 耐磨复合tpu输送带及其制造方法

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