JPH0648512B2 - 紙葉類鑑別装置 - Google Patents

紙葉類鑑別装置

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JPH0648512B2
JPH0648512B2 JP62321418A JP32141887A JPH0648512B2 JP H0648512 B2 JPH0648512 B2 JP H0648512B2 JP 62321418 A JP62321418 A JP 62321418A JP 32141887 A JP32141887 A JP 32141887A JP H0648512 B2 JPH0648512 B2 JP H0648512B2
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照和 浦野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動貯金機や入出金取引装置あるいは現金処
理装置、証書類処理装置等に用いられ、紙幣、証書、小
切手などの紙葉類を鑑別する紙葉類鑑別装置に関する。
(従来の技術) 銀行や金融機関等で使用される自動貯金機や入出金自動
取引装置、あるいは現金処理装置等においては、紙幣を
光学的にあるいは磁気的に読み取って、その真偽を鑑別
する鑑別装置が設けられている。又、証書類処理装置に
おいては、証書や小切手などの紙葉類を鑑別する鑑別装
置が設けられている。
これらの装置においては、例えば紙葉類に光を照射し、
その反射光あるいは透過光から紙葉類の印刷状態、模
様、色などを検出し、それを電気信号に変換してアナロ
グパターンデータを得る。そのアナログパターンデータ
を、アナログ−ディジタル変換器によりディジタルパタ
ーンデータに変換し、これと予め記憶された標準パター
ンデータとを比較して、紙葉類の真偽を鑑別するように
している。
この種の装置には、通常、多数の光センサや磁気センサ
が使用されるが、個々のセンサの感度差、経時的な出力
変動等によって、その鑑別結果に誤りが生じないよう種
々の対策が講じられている。
例えば、特開昭62−137695号公報においては、
次のような装置が紹介されている。
先ず、センサの出力するアナログパターンデータを増幅
する増幅器を用意する。この増幅器は、その利得が自由
に可変するものとする。その増幅器の出力信号は、ディ
ジタル変換されてディジタルパターンデータとされ、紙
葉類の鑑別に使用される。ここで、その鑑別の結果、紙
葉類が真券であると判断された場合、そのディジタルデ
ータを統計的に処理する。即ち、鑑定が行なわれるたび
に、過去のディジタルパターンデータとの平均値を取
る。
そして、このような統計処理回数が所定回数以上になっ
た場合に、その統計処理結果に基づいて、増幅器に対し
個々のセンサとによって最適な利得を設定する。センサ
の経年劣化や、季節的あるいは環境変化による出力変動
があった場合でも、このようにしてアナログパターンデ
ータを最適な利得で増幅すれば、常に所定のレベルのデ
ィジタルパターンデータを得ることができる。もちろ
ん、センサへの直接あるいは間接的な埃の付着、異物の
付着等によって生ずる出力低下にも対処できる。
この結果、鑑別対象物、即ち紙葉類が同一であれば、常
に同一レベルのディジタルパターンデータが得られるこ
とから、真偽判定のための鑑定基準範囲を十分狭くし、
高い精度で安定した鑑別を行なうことができる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、この種の紙葉を取り扱う装置においては、そ
の処理能力の向上のために、装置内で紙葉類をより高速
に搬送するという要求が高まっている。従って、搬送中
の紙葉類は、高速で鑑別装置のセンサ前方を通過してい
く。この場合、紙葉類はその面に対して垂直方向に振動
しながら走行する。
センサの前方には、紙葉類を通過させるための一定の幅
のギャップが設けられているが、大量生産のために部品
の加工精度や組立精度の許容値を緩和すると、このギャ
ップの幅にも一定のバラツキが生じる。従って、センサ
前方を通過する紙葉類がギャップ内をその面に対して垂
直方向に振動する場合、その振幅にもバラツキが生じ
る。これによっても、センサの出力がばらつく。更に、
紙幣のように、通常、市中を流通している紙葉類につい
ての鑑別を行なう装置においては、紙葉類の流通中の汚
れの付着や油脂のしみ込み等によって、同種の紙葉類か
ら得られるディジタルパターンデータにもバラツキがあ
る。
ところが、センサの出力だけを監視した場合、センサ自
体の劣化等により出力変動が生じたのか、紙葉類の搬送
状態や汚れ等が原因で出力変動が生じたのか、区別する
ことが非常に難しい。センサ自体の劣化等による出力変
動であれば、統計処理に基づく増幅器の利得制御によっ
て、その出力を一定のレベルに回復させ安定化させるこ
ともできる。しかし、搬送状態等に起因する出力変動の
場合には、いたずらに増幅器の利得を変化させても効果
がない。
そこで、実際には、理論的に適切な利得に対して、搬送
状態による一定の変動幅の分だけゆとりを持たせ、その
範囲において出力変動が生じても利得の再設定を行なわ
ないようにしていた。しかし、これにより、誤った利得
の再設定等の処理が防止されるものの、センサから高い
精度で理想的な出力を得るという厳密な鑑定が困難にな
るという問題があった。即ち、高速搬送タイプのもの
は、ディジタルパターンデータの鑑別範囲を十分狭くで
きないという問題があった。
しかし、こういった条件下でも、十分に多くの紙幣を鑑
別し、その結果を統計処理して、増幅器の利得を最適値
に設定するようにすれば、比較的高精度の鑑別を行なう
ことが可能になる。
ところが、装置の設置場所によっては、非常に高い頻度
で使用されるものと、使用頻度の非常に低いものとがあ
る。高い頻度で使用されるものについては、多数の鑑別
結果を基に統計処理ができるため、比較的精度の高い安
定した鑑別が可能になる。ところが、使用頻度の低い装
置においては、センサの出力を最適値に設定するタイミ
ングが遅れてしまう。それにもかかわらず、使用頻度の
低い装置であっても、センサ周辺の汚れやセンサ自体の
経年変化は使用頻度の高い装置と変わるところがない。
もちろん、紙葉類の汚れや搬送状態等についての条件も
変わるところはない。
従って、従来むしろ使用頻度の低い装置ほど、鑑別精度
が低くなってしまうという問題点があった。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、比較的使
用頻度が低い場合であっても一定の鑑別精度が保持で
き、又センサの出力状態の不具合を早期に検出して適時
利得の制御を行ない、長時間メンテナンスを必要とせず
安定した鑑別を行なうことができる紙葉類鑑別装置を提
供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の紙葉類鑑別装置は、紙葉類のパターンを読み取
りアナログパターンデータを得るセンサと、このセンサ
の出力を所定の設定された利得で増幅する可変利得増幅
手段と、この可変利得増幅手段の利得を設定する利得設
定手段と、前記可変利得増幅手段の出力信号をディジタ
ル信号に変換してディジタルパターンデータを得るアナ
ログ−ディジタル変換器と、前記ディジタルパターンデ
ータとあらかじめ記憶された標準パターンデータとを比
較して前記紙葉類の真偽を鑑別する鑑別手段と、鑑別枚
数を計数する鑑別枚数計数手段と、前記紙葉類を真券と
判別した場合に前記ディジタルパターンデータの統計処
理を行なう統計処理演算手段と、真券あるいは偽券と判
別した場合の判別回路を計数する真偽券計数手段と、前
記鑑別枚数計数手段と前記真偽券計数手段の計数結果に
基づいて真券あるいは偽券と判別した場合の判別率を演
算する判別率演算手段と、前記判別率と所定の基準値と
を比較する判別率判定手段と、前記判別率判定手段の判
定した結果に応じて前記利得設定手段に対して、利得設
定値を前記統計処理演算手段の演算結果に基づいて変更
するよう指示する利得設定値変更手段とから成ることを
特徴とするものである。
(作用) 以上の装置は、十分な枚数の鑑別を行なった後は、従来
装置と同様に統計処理の結果に基づいて、センサの出力
を増幅するための増幅器の利得を設定する。一方、その
鑑別枚数が少ない場合には、センサの真偽券判別率から
そのセンサの状態を把握する。若し、この真券判別率が
異常に低いかもしくは偽券判別率が異常に高い場合、そ
のセンサが何らかの原因で不具合を生じているものと判
断する。この場合には、過去の統計処理結果が不充分な
場合であっても、それを利用して利得設定値の変更を行
なう。これによって、たとえ鑑別枚数が少ない場合であ
っても、出力の異常なセンサを早期に発見し、必要な処
置を施すことができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説
明する。
<主要部のブロック図の説明> 第1図は、本発明の紙葉類鑑別装置の実施例を示す主要
部のブロック図である。
この装置は、センサ1と、可変利得増幅手段2と、利得
設定手段3と、アナログ−ディジタル変換器4と、鑑別
手段5と、鑑別枚数計数手段6と、統計処理演算手段7
と、真偽券計数手段8と、判別率演算手段9と、判別率
判定手段10と、利得設定値変更手段11とから構成さ
れている。
上記センサ1は、図示しない紙葉類のパターンを磁気的
あるいは光学的に読み取り、アナログパターンデータを
得るものである。このセンサは、紙葉類のパターンに沿
って走査されるもので、通常、複数設けられており、例
えばこの紙幣鑑別装置の実施例の場合16個程度設けら
れる。
可変利得増幅手段2は、このセンサ1の出力を所定の設
定された利得で増幅する増幅器から構成されている。利
得設定手段3は、この可変利得増幅手段2の利得を設定
するための回路である。アナログ−ディジタル変換器4
は、可変利得増幅手段2の出力をディジタル変換して、
ディジタルパターンデータを得る回路である。鑑別手段
5は、このディジタルパターンデータと予め図示しない
記憶手段等に記憶された標準パターンデータとを比較し
て、センサ1を用いて読み取った紙葉類の真偽を鑑別す
る回路である。この鑑別手段は、マイクロプロセッサ等
から構成される。
鑑別枚数計数手段6は、センサ1が1枚の紙葉類を読み
取るたびに、“1”ずつカウントアップするカウンタ等
から構成される。統計処理演算手段7は、アナログ−デ
ィジタル変換器4の出力するディジタルパターンデータ
を鑑別手段5を介して受け入れて、そのとき読み取った
紙葉類が真券と判別された場合にのみ統計処理を行なう
回路である。この統計処理演算手段7は、過去の処理結
果と今回読み取ったディジタルパターンデータとの平均
値を取り、順次統計処理結果を更新していく。従ってこ
の統計処理演算手段7には、演算部のほか、処理結果と
処理枚数とを保存する記憶部とが含まれる。
真偽券計数手段8は、真券あるいは偽券と判別した場合
の判別回路を検出するカウンタ等から成る回路である。
本実施例の場合は、例えば偽券の枚数のカウントを行な
う。判別率演算手段9は、鑑別枚数計数手段6と真偽券
計数手段8の計数値に基づいて、偽券と判別した場合の
偽券判別率を演算する回路である。これは、真偽券計数
手段8の計数値を、鑑別枚数計数手段6の計数値で割る
ことによって得られる。
判別率判定手段10は、予め一定の基準値を用意してお
り、これと判別率演算手段9の出力する判別率とを比較
する回路である。この回路は、その偽券判別率が所定の
基準値を超えた場合に、利得設定値変更手段11に対し
その旨を通知する。利得設定値変更手段11は、判別率
判定手段10からこの通知があった場合に、統計処理演
算手段7において保存されている統計処理結果に基づい
て、利得設定手段3における利得設定値の変更を行なう
回路である。
ところで、上記真偽券計数手段8と統計処理演算手段7
とはセンサ1が複数のセンサから構成されている場合、
各センサごとに設けられる。又、利得設定手段3の中に
は、各センサごとに個別に最適の利得設定値が記憶され
ていものとする。この利得設定値の初期値は各センサ出
力に応じて個別に設定されるか、又はセンサ自体の出力
を一定に揃えて一率な値を与えるかしておき、その後統
計処理結果に基づき個別に遂次更新されていく。
<全体構成のブロック図の説明> 第2図に、本発明の紙葉類鑑別装置の全体構成を示すブ
ロック図を図示した。
この図において、センサ1は例えば16個の光センサ1
A〜1Pを備えている。そして、各光センサ1A〜1P
には増幅器1A′〜1P′が接続され、各増幅器には、
それぞれその増幅率を調整する可変抵抗器1A″〜1
P″が接続されている。
センサ1の各増幅器1A′〜1P′の出力は、アナログ
マルチプレクサ21に入力するよう結線されている。こ
のアナログマルチプレクサ21は、その選択端子S
に入力する4ビットの選択信号によって、いずれか
の増幅器1A′〜1P′の出力を選択し、可変利得増幅
器2に向けて出力する回路である。
可変利得増幅器2は、第1図に示した可変利得増幅手段
2に相当する。又、利得設定RAM3は、第1図に示し
た利得設定手段3に相当する。この利得設定RAM3に
は、16個の光センサ1A〜1Pに対応する利得設定値
が格納されており、サンプリングパルスカウンタ25の
出力する選択信号によりそのいずれかが選択されて、可
変利得増幅器2の制御が行なわれる。可変利得増幅器2
の出力は、バッファアンプ22を介してアナログ−ディ
ジタル変換器4に接続されている。アナログ−ディジタ
ル変換器4の出力は、制御回路20に入力するよう結線
されている。この制御回路20は、第1図に示した鑑別
手段5と、統計処理演算手段7と、判別率判定手段10
と、利得設定値変更手段11とを含む回路で、マイクロ
プロセッサ等から構成される。この制御回路20に対し
ては、その動作を制御するための上位制御部23が接続
されている。
又、この他にこの回路には、タイミング発生回路24
と、サンプリングパルスカウンタ25と、不揮発RAM
26と、判別率演算ROM9が設けられている。
タイミング発生回路24は、センサ1が読み取る紙葉類
の搬送速度に比例した周波数のタイミングパルスを出力
する回路である。このタイミングパルスは、サンプリン
グパルスカウンタ25と制御回路20とに向けて出力さ
れる。
サンプリングパルスカウンタ25は、タイミング発生回
路24の出力するタイミングパルスを受け入れると、そ
のカウント値を“0”リセットし、制御回路20から出
力されるサンプリングパルスをカウントして、4ビット
の選択信号をアナログマルチプレクサ21及び利得設定
RAM3に出力する回路である。
このサンプリングパルスカウンタ25には、制御回路2
0から4ビットのパルスカウンタプリセットデータが入
力し、利得設定RAM3への利得設定値の書込みに使用
される。
尚、制御回路20は、タイミング発生回路24からタイ
ミングパルスを受け入れて、所定の周期で先に説明した
サンプリングパルスを出力する。このサンプリングパル
スは、サンプリングパルスカウンタ25とアナログ−デ
ィジタル変換器4とに入力する。又、パルスカウンタプ
リセットデータの書込み時と、利得設定RAM3に格納
された各利得設定値の書き換え時には、書込みイネーブ
ル信号(WR)が出力される。
更に、制御回路20に接続された判別率演算ROM9
は、第1図に示した判別率演算手段9に相当する。これ
は、そのアドレスに鑑別枚数計数手段6と真偽券計数手
段8の出力を受け入れて、判別率に相当するデータを出
力するメモリから構成されている。
又、不揮発RAM26は、第1図に示した、鑑別枚数計
数手段6と真偽券計数手段8の計数値と、統計処理演算
手段7の中の統計処理結果及び処理枚数及び各センサの
利得設定値とを記憶しておく部分に相当する。このメモ
リは、装置の電源がオフになってもデータを保持する必
要があることから、不揮発性のものとされている。
<センサの出力の処理> 以上の装置は、次のように動作する。
先ず、センサ1において、各光センサ1A〜1Pは紙葉
類に光を照射し、その反射光により紙葉類上に印刷され
たパターンを電気信号に変換する。これらの出力は、各
増幅器1A′〜1P′によって増幅され、アナログマル
チプレクサ21に入力する。
サンプリングパルスカウンタ25からアナログマルチプ
レクサ21に入力する選択信号によって、アナログマル
チプレクサ21は、いずれかの増幅器の出力を可変利得
増幅器2に向けて選択出力する。
例えば、光センサ1Aの読み取ったアナログパターンデ
ータが可変利得増幅器2に入力した場合、利得設定RA
M3はサンプリングパルスカウンタ25から同時に入力
した選択信号により、光センサ1Aの出力に適した利得
設定値を設定し、可変利得増幅器2の出力を制御する。
これが、バッファアンプ22を経て、アナログ−ディジ
タル変換器4においてディジタルパターンデータに変換
される。
制御回路20においては、第1図に示した鑑別手段5に
よって、その紙葉類の鑑別を行なう。
尚、アナログ−ディジタル変換器4は次のように動作す
る。
第3図にはその動作を示すタイムチャートを図示した。
先ず、その入力信号は、例えばセンサ1Aのみに着目す
ると第3図(a)に示すように時間を追って変化する。
これがアナログ−ディジタル変換器4の変換範囲にある
場合、即ち+VREFから−VREFの間にある場合、所定の
ディジタル出力が得られる。
タイミング発生回路24から出力されるタイミングパル
スは、第3図(b)に示すように所定周期で制御回路2
0に入力する。
制御回路20は、そのタイミングパルスに同期して第3
図(c)に示すサンプリングパルスを出力する。このサ
ンプリングパルスによって、サンプリングパルスカウン
タ25が、順次選択信号をセンサ1A,1B,1C,1
D…という順で切替え最初のタイミングパルス発生後1
A,1B…2行目のタイミングでパルス発生時にも2
A,2B…というように順次サンプリングする。
この結果、センサ1Aに着目してみると、その出力はタ
イミングパルスと同数の回数だけディジタル変換され、
第3図(d)に示すようなディジタルパターンデータが
得られる。尚、そのレベルは棒の長さで示し、その値は
同図右側に0〜100Hというように16進法で表示し
た。
<装置の動作> 次に本発明の装置の動作を、第4図に示すフローチャー
トに従ってより具体的に説明する。
先ず、装置の電源投入後、装置各部の回路動作のチェッ
クが行なわれる(ステップS1)。このチェック結果が
正常であれば、第2図の利得設定RAM3に対し、各光
センサに応じた利得設定値が書込まれる(ステップS
2)。この利得設定値は不揮発RAM26に書込まれて
おり、この時点で制御回路20がそれを読み出し、順次
書込みを行なう。そして上位制御部23からの鑑別開始
指令を待つ(ステップS3)。上位制御部23から鑑別
開始指令が来ると、図示しない紙葉類走行検出センサの
出力を監視し、被鑑別紙葉が検出されたか否かを判断す
る(ステップS4)。その検出がされた場合、先に説明
したような読み取りとサンプリング動作が行なわれ、第
1図に示した鑑別手段5において鑑別動作が実行される
(ステップS5)。その鑑別結果は、上位制御部23に
送られる(ステップS6)。ここで、第1図に示した鑑
別枚数計数手段6の計数値に1を加える。次に、鑑別結
果が真正か否かが判断される(ステップS8)。ここ
で、鑑別結果が偽券と判別したものの場合、真偽券計数
手段8の真偽券計数値に1を加える(ステップS9)。
尚、この実施例では偽券判別率を求め、この値を利用し
てステップS12以降の処理を行っている。しかし、真
券判別率を使用しても同様のことが行える。真券判別率
使用の場合は、真偽券計数手段8に真券枚数が格納され
る。この場合、ステップS12以降での判断に使用され
る真券判別率の基準値は、別途、妥当な値が選定され
る。
一方、鑑別結果が真正と判断された場合には、アナログ
−ディジタル変換器4の出力についての統計処理を統計
処理演算手段7において実行し、その結果を保存する
(ステップS10)。この場合、処理枚数も更新して保
存する。又、真券を判別したものを真偽券計数値とした
場合は、ステップS9がステップS8とS10の間に入
ることになる。その後、鑑別終了指令を上位制御部23
から受信したか否か判断する(ステップS11)。鑑別
終了指令がない場合には、再びステップS4に戻り、ス
テップS4からステップS11までの処理を繰り返す。
次は、第1図に示した判別率判定手段10の動作に入
る。
先ず、鑑別終了指令を受信した場合には、鑑別枚数の判
断に移る。始めに、鑑別枚数が1000枚以上か、10
0枚以上か、10枚以上かという3つの判断(ステップ
S12、S13、S14)を行なう。そして、その判別
枚数が10枚以下の場合には、ステップS3へ戻り鑑別
開始指令を待つ。即ち、この状態では統計処理結果がほ
とんど得られていないから、各センサについては初期設
定された利得設定値のままで作動させることになる。
一方、鑑別枚数が1000枚以上と判断された場合(ス
テップS12)、第1図に示した判別率演算手段9によ
り、その判別率が 0.2%以上か否かを判断する(ステッ
プS15)。この偽券判別率が 0.2%以下であれば、統
計処理枚数が2000枚以上であるか否かを再び判断す
る(ステップS18)。そして、統計処理枚数が200
0枚に満たない場合、ステップS3に戻り鑑別開始指令
を待つ。即ち、センサの偽券判別率が 0.2%以下である
ということは、センサの作動状態がほぼ正常であるとい
える。又、統計処理枚数が2000枚以下であるという
ことは、まだ統計処理結果の使用が適当でないというこ
とになる。そこで、初期設定のまま鑑別を続けることに
する。
一方、鑑別枚数が100枚以上であると判断された場合
(ステップS13)、偽券判別率が2%以上か否かが判
断される(ステップS16)。ここで、偽券判別率が2
%以下の場合には、やはりそのセンサの作動状態がほぼ
正常と判断し、又、統計処理枚数も少ないことからステ
ップS3へ戻る。尚、鑑別枚数が少ないため、偽券判別
率の基準値もそれに応じて高めに設定されている。
更に、鑑別枚数が10枚以上であると判断した場合(ス
テップS14)、偽券判別率が20%以上か否かを判断す
る(ステップS17)。ここで、偽券判別率が20%以下
である場合には、やはりセンサは正常に作動していると
判断し、かつ、統計処理枚数も少ないことからステップ
S3に戻る。
これに対して、鑑別枚数が1000枚以上であっても偽
券判別率が 0.2%以上である場合(ステップS12、S
15、S19のルート)、偽券判別率が0.2%以下で
あっても統計処理枚数が2000枚以上の場合(ステッ
プS15、S18、S19のルート)、鑑別枚数が10
0枚以上であって偽券判別率が2%以上の場合(ステッ
プS13、S16、S19のルート)、鑑別枚数が10
枚以上であって偽券判別率が20%以上の場合(ステップ
S14、S17、S19のルート)、それぞれS19へ
移行する。
ステップS19以下は、第1図に示した可変利得増幅手
段2の設定値を変更するために、利得設定値変更手段1
1と利得設定手段3とが実行する処理である。
始めに、偽券判定率が 100%と判断された場合(ステッ
プS19)、統計処理結果がないためステップS3へ戻
る。又、それ以外の場合には、統計処理結果からセンサ
の利得設定値を決定する(ステップS20)。これは、
第1図に示した統計処理演算手段7の出力を利得設定値
変更手段11が受け入れて、利得設定手段3の該当セン
サの利得設定値を書き換えることにより行なわれる(ス
テップS21)。
これらの処理によって、2000枚以上の統計処理が実
行されたセンサについては、その統計処理結果に基づい
て可変利得増幅手段2の利得設定値が決定される。一
方、統計処理枚数が2000枚に満たない場合であって
も、偽券判別率の異常に高いセンサについては、それま
での統計処理結果を基に新たな利得設定値が設定され、
強制的にその出力の調整が行なわれる。尚、新利得設定
値は下式によって求める。
新利得設定値=(標準デ-タ×利得設定値)/統計デ-タ この標準データとは、期待されるディジタルパターンデ
ータのレベルをいう。
最後に、鑑別枚数計数手段6、統計処理演算手段7、真
偽券計数手段8の内容がクリアされる(ステップS2
2)。これによって、利得設定値が再設定されたセンサ
については、その後新たに鑑別枚数の計数が開始され、
新たな統計処理が進められることになる。
以上の処理は、センサを構成する例えば16個の光セン
サについてそれぞれ実行されることは既に述べた通りで
ある。
本発明の装置は以上の実施例に限定されない。
センサを構成する光センサの数は任意でよく、又、光セ
ンサに限らず磁気的なセンサや音センサ等であっても同
様の処理を行なうことができる。又、センサの読み取っ
たアナログパターンデータを増幅する利得を制御するた
めには、必ずしも直接可変利得増幅器を制御する必要は
なく、センサの発光量やアナログ−ディジタル変換器4
のリファランス電圧(第2図の+VREF〜−VREF)を変
化させるようにしても差し支えない。
又、鑑別枚数計数手段6や統計処理演算手段7、真偽券
計数手段8、判別率演算手段9、判別率判定手段10、
利得設定変更手段11等は、それぞれ所定の論理回路や
ゲート回路あるいはカウンタ等によって構成して差し支
えない。
尚、上記実施例では偽券判別率と基準値とを比較する場
合を示したが、偽券判別率と真券判別率とは裏腹の関係
にあるから、真券判別率を基準にして上記判断を行なっ
てよい。
又、上記フローチャートに示した基準値( 0.2%,2
%,20%等)は鑑別される紙葉類、装置の構造や種類に
よって適宜選択されるもので、その判断回路等は任意で
ある。従って、もっとまとめても細分化しても差し支え
ない。
(発明の効果) 以上の説明した本発明の紙葉類鑑別装置によれば、セン
サの読み取ったアナログパターンデータを増幅する場合
の利得を制御するに際して、一定量以上の統計処理結果
が得られている場合には、その結果に基づいて制御を行
なう。これと共に、たとえ統計処理結果が不充分であっ
ても、偽券判別率が高く、その動作が異常と判定された
場合には、過去の統計処理結果を利用してその利得を変
更するようにした。これによって、十分な統計結果が得
られてない場合においても、センサの出力を早期に適当
な値に設定することが可能である。従って、各種の変動
要因を見込んだとしても、センサの鑑別範囲を十分狭く
し、その鑑別精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の紙葉類鑑別装置の実施例を示す主要部
ブロック図、第2図はその装置の全体構成を示すブロッ
ク図、第3図はその装置のアナログ−ディジタル変換器
の動作を説明するタイミングチャート、第4図はその装
置の動作フローチャートである。 1……センサ、2……可変利得増幅手段、 3……利得設定手段、 4……アナログ−ディジタル変換器、 5……鑑別手段、6……鑑別枚数計数手段、 7……統計処理演算手段、8……真為券計数手段、 9……判別率演算手段、10……判別率判定手段、 11……利得設定値変更手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類のパターンを読み取りアナログパタ
    ーンデータを得るセンサと、 このセンサの出力を所定の設定された利得で増幅する可
    変利得増幅手段と、 この可変利得増幅手段の利得を設定する利得設定手段
    と、 前記可変利得増幅手段の出力信号をディジタル信号に変
    換してディジタルパターンデータを得るアナログ−ディ
    ジタル変換器と、 前記ディジタルパターンデータと予め記憶された標準パ
    ターンデータとを比較して前記紙葉類の真偽を鑑別する
    鑑別手段と、 鑑別枚数を計数する鑑別枚数計数手段と、 前記紙葉類を真券と判別した場合に前記ディジタルパタ
    ーンデータの統計処理を行う統計処理演算手段と、 真券あるいは偽券と判別した場合の判別回数を計数する
    真偽券計数手段と、 前記鑑別枚数計数手段と前記真偽券計数手段の計数結果
    に基づいて真券あるいは偽券と判別した場合の判別率を
    演算する判別率演算手段と、 枚数に応じて異なる値を示す基準判別率を有し、前記鑑
    別枚数計数手段で計数した鑑別枚数が所定枚数以上であ
    るか否かを判定するとともに、前記所定枚数以上であれ
    ば前記判別率演算手段で演算した判別率と前記鑑別枚数
    に対応する基準判別率とを比較することによりセンサ異
    常の有無を判定し、かつ前記統計処理演算手段で統計処
    理された枚数が所定枚数以上であるか否かを判定する判
    別率判定手段と、 前記判別率判定手段でセンサ異常有りと判定されたと
    き、あるいは前記統計処理演算手段で処理された枚数が
    所定枚数以上であると判定されたとき、前記利得設定手
    段に対して、利得設定値を前記統計処理演算手段の演算
    結果に基づいて変更するよう指示する利得設定値変更手
    段とからなることを特徴とする紙葉類鑑別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59105190A (ja) * 1982-12-07 1984-06-18 松下冷機株式会社 紙幣識別機の識別感度自動調整装置
JPS62137695A (ja) * 1985-12-11 1987-06-20 沖電気工業株式会社 紙葉類鑑別装置

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