JPH0648501A - 有害物処理容器 - Google Patents
有害物処理容器Info
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- JPH0648501A JPH0648501A JP4144641A JP14464192A JPH0648501A JP H0648501 A JPH0648501 A JP H0648501A JP 4144641 A JP4144641 A JP 4144641A JP 14464192 A JP14464192 A JP 14464192A JP H0648501 A JPH0648501 A JP H0648501A
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Landscapes
- Refuse Receptacles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 有害物処理容器の保管の際、倉庫等の収納ス
ペースを無駄無く使え、移動吊り上げ作業の際にも安全
で、作業性の良い有害物処理容器を提供することにあ
る。 【構成】 角型に形成された有害物処理容器であって、
前記有害物処理容器の外壁に凹部を少なくとも１個以上
形成し、この凹部内に係止部材を前記外壁の面よりも突
出することなく設ける。
ペースを無駄無く使え、移動吊り上げ作業の際にも安全
で、作業性の良い有害物処理容器を提供することにあ
る。 【構成】 角型に形成された有害物処理容器であって、
前記有害物処理容器の外壁に凹部を少なくとも１個以上
形成し、この凹部内に係止部材を前記外壁の面よりも突
出することなく設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、放射性廃棄
物、毒性物質、その他の有害物質処理容器に関するもの
である。
物、毒性物質、その他の有害物質処理容器に関するもの
である。
【０００２】
【発明の背景】最近における原子力発電所等の原子力施
設から排出される各種の放射性廃棄物は増大の一途を辿
っている。そして、これら放射性廃棄物のうち低レベル
のもの及び低レベルの放射性廃棄物の処理時に使用され
た各種の物品は、例えばドラム缶のような容器の中にコ
ンクリートあるいはセメントペースト等で固化充填処理
して貯蔵することが考えられている。この為放射性廃棄
物処理容器についても従来から各種タイプのものが提案
されている。これらの放射性廃棄物処理容器につい検討
してみると、その外形は殆どのものが円筒形をしてお
り、この為多数の放射性廃棄物処理容器を並べた場合、
放射性廃棄物処理容器の間には大きな隙間が生じ、それ
だけ貯蔵所における空間に無駄が出来、効率良く放射性
廃棄物処理容器を貯蔵できない欠点がある。
設から排出される各種の放射性廃棄物は増大の一途を辿
っている。そして、これら放射性廃棄物のうち低レベル
のもの及び低レベルの放射性廃棄物の処理時に使用され
た各種の物品は、例えばドラム缶のような容器の中にコ
ンクリートあるいはセメントペースト等で固化充填処理
して貯蔵することが考えられている。この為放射性廃棄
物処理容器についても従来から各種タイプのものが提案
されている。これらの放射性廃棄物処理容器につい検討
してみると、その外形は殆どのものが円筒形をしてお
り、この為多数の放射性廃棄物処理容器を並べた場合、
放射性廃棄物処理容器の間には大きな隙間が生じ、それ
だけ貯蔵所における空間に無駄が出来、効率良く放射性
廃棄物処理容器を貯蔵できない欠点がある。
【０００３】そしてこれらの欠点を解決する為に図７に
示すような角型容器が考案され用いられている。即ち、
角型形状の容器２０の下部に桁脚２１を数列設けること
によって移動作業の際にフォークリフトのツメ２２を差
込み易くするスペース２３を形成すると共にこのスペー
ス２３を利用してワイヤーロープやナイロンスリング等
の吊り具２４を通せるように工夫したものである。（図
８及び図９参照）しかしながら、前記桁脚２１を設ける
ことによって便利になった反面、以下のような欠点が指
摘されている。即ち、 この桁脚２１の高さＨの分だけ角型容器２０の収納
容積の点からは無駄な容積となってしまう。 この桁脚２１によってできるスペース２３にワイヤ
ーロープやナイロンスリング等の吊り具２４を通す時
に、放射能で汚染された床面Ｆと接触しこれらの吊り具
２４を汚染してしまう虞が強い。（図８参照） 吊り具２４を通す作業を行う際にはどうしてもかが
んだ姿勢を採らざるを得ず、数多くの容器を捌かなけれ
ばならない時等には作業性が劣るものである。（図８参
照） 吊り具２４を単に容器２０の底部に通すだけである
ので吊り上げ作業時に安定性が悪く危険である。（図９
及び図１０参照） 以上のような欠点を克服する為の解決策として、図１１
に示す如く容器３０の外方に係止フック３１を取りつけ
て吊り具２４をこの係止フック３１の穴に通すように構
成された容器３０が考案され、その結果、収納容積は桁
脚２１を取り去った分増加し、更に吊り上げ作業時に大
きく揺れたりした場合に吊り具２４が外れてしまうとい
った事故が起きることもなくなり作業の安全性は向上し
た反面、外方に出っ張った係止フック３１の分、隣合う
容器３０間に無駄な隙間が出来、この隙間が有ることに
よって地震等の際に容器３０が位置ズレしてしまう等の
新たな問題点が生じていた。
示すような角型容器が考案され用いられている。即ち、
角型形状の容器２０の下部に桁脚２１を数列設けること
によって移動作業の際にフォークリフトのツメ２２を差
込み易くするスペース２３を形成すると共にこのスペー
ス２３を利用してワイヤーロープやナイロンスリング等
の吊り具２４を通せるように工夫したものである。（図
８及び図９参照）しかしながら、前記桁脚２１を設ける
ことによって便利になった反面、以下のような欠点が指
摘されている。即ち、 この桁脚２１の高さＨの分だけ角型容器２０の収納
容積の点からは無駄な容積となってしまう。 この桁脚２１によってできるスペース２３にワイヤ
ーロープやナイロンスリング等の吊り具２４を通す時
に、放射能で汚染された床面Ｆと接触しこれらの吊り具
２４を汚染してしまう虞が強い。（図８参照） 吊り具２４を通す作業を行う際にはどうしてもかが
んだ姿勢を採らざるを得ず、数多くの容器を捌かなけれ
ばならない時等には作業性が劣るものである。（図８参
照） 吊り具２４を単に容器２０の底部に通すだけである
ので吊り上げ作業時に安定性が悪く危険である。（図９
及び図１０参照） 以上のような欠点を克服する為の解決策として、図１１
に示す如く容器３０の外方に係止フック３１を取りつけ
て吊り具２４をこの係止フック３１の穴に通すように構
成された容器３０が考案され、その結果、収納容積は桁
脚２１を取り去った分増加し、更に吊り上げ作業時に大
きく揺れたりした場合に吊り具２４が外れてしまうとい
った事故が起きることもなくなり作業の安全性は向上し
た反面、外方に出っ張った係止フック３１の分、隣合う
容器３０間に無駄な隙間が出来、この隙間が有ることに
よって地震等の際に容器３０が位置ズレしてしまう等の
新たな問題点が生じていた。
【０００４】
【発明の開示】本発明の目的は、上記のような問題点に
鑑み、有害物処理容器の保管の際、倉庫等の収納スペー
スを無駄無く使え、移動吊り上げ作業の際にも安全で、
作業性の良い有害物処理容器を提供することにある。本
発明の目的は、角型に形成された有害物処理容器であっ
て、前記有害物処理容器の外壁に凹部を少なくとも１個
以上形成し、この凹部内に係止部材を前記外壁の面より
も突出することなく設けたことを特徴とする有害物処理
容器によって達成される。
鑑み、有害物処理容器の保管の際、倉庫等の収納スペー
スを無駄無く使え、移動吊り上げ作業の際にも安全で、
作業性の良い有害物処理容器を提供することにある。本
発明の目的は、角型に形成された有害物処理容器であっ
て、前記有害物処理容器の外壁に凹部を少なくとも１個
以上形成し、この凹部内に係止部材を前記外壁の面より
も突出することなく設けたことを特徴とする有害物処理
容器によって達成される。
【０００５】又、前記係止部材は一端が固定され、他端
が解放されて設けられることが好ましい。又、前記係止
部材は両端が固定されて設けられることが好ましい。
又、前記有害物処理容器の内面にポリマーセメントモル
タルのライニング層を設けることがより好ましい。
が解放されて設けられることが好ましい。又、前記係止
部材は両端が固定されて設けられることが好ましい。
又、前記有害物処理容器の内面にポリマーセメントモル
タルのライニング層を設けることがより好ましい。
【０００６】
【実施例】図１〜図３は本発明に係る有害物処理容器の
第１実施例を示すもので、図１（ａ）は有害物処理容器
の斜視図、同・（ｂ）は要部説明図、図２は容器壁面構
造を示す断面図、図３は本発明に係る有害物処理容器の
吊り上げ状態を示す説明図である。
第１実施例を示すもので、図１（ａ）は有害物処理容器
の斜視図、同・（ｂ）は要部説明図、図２は容器壁面構
造を示す断面図、図３は本発明に係る有害物処理容器の
吊り上げ状態を示す説明図である。
【０００７】１は放射性廃棄物などの有害物を収納する
為に専用に製造された放射性廃棄物処理容器であり、２
は外壁１ａの周囲４か所に形成されたポケット部、３は
そのポケット部２内に設けられたフックであり、図１
（ｂ）に示すようにポケット部２の開口端（外壁１ａと
平行な位置）側に寄せた位置で、上面２ａからフック３
の下端がフリーとなるように垂設したものである。４は
ワイヤーロープやナイロンスリング等の吊り具であり、
放射性廃棄物処理容器１の吊り上げ作業時に前記フック
３にこの吊り具４を掛けて用いるものである。
為に専用に製造された放射性廃棄物処理容器であり、２
は外壁１ａの周囲４か所に形成されたポケット部、３は
そのポケット部２内に設けられたフックであり、図１
（ｂ）に示すようにポケット部２の開口端（外壁１ａと
平行な位置）側に寄せた位置で、上面２ａからフック３
の下端がフリーとなるように垂設したものである。４は
ワイヤーロープやナイロンスリング等の吊り具であり、
放射性廃棄物処理容器１の吊り上げ作業時に前記フック
３にこの吊り具４を掛けて用いるものである。
【０００８】次に、図２の断面図を用いて放射性廃棄物
処理容器の壁面構造を説明する。即ち、１ｂは放射性廃
棄物処理容器１の内側側壁、１ｃは金属枠、Ｘは下地層
としてのチチブフェロプライマー層、Ｙはポリマーセメ
ントモルタル層、Ｚはポリマー塗膜である。尚、ポリマ
ーセメントモルタルＸは結合材に例えばポルトランドセ
メントとポリマーとを用いて、細骨材を結合したモルタ
ルのことで、つまりセメントモルタルにポリマーを混和
したものである。ポリマーセメントモルタルでは、内部
に存在する比較的大きな細孔がポリマーで充填または、
連続ポリマーフィルムでシールされた組織構造が形成さ
れる為、その結果として水の吸水及び透水に対する抵抗
性並びに気体の透過に対する抵抗性が著しく向上する。
即ち、通常のセメントに比べて以下に述べるような物性
が改善されるものである。 （１） 耐候性：長時間放置しても機械的強度が低下し
ないこと。 （２） 乾燥条件下における強度発現性：原則として薄
肉構造であってライニング材の体積に比べて表面積が大
きく乾燥の影響を受けやすい為、強度発現性が良いこ
と。 （３） 接着性：容器を構成する金属（鋼材）１ｃとの
接着性が良好なこと。又、容器が変形しても容易に剥離
しないこと。 （４） ひび割れに対する抵抗性：引張強さと伸び能力
の向上と乾燥収縮の低減が図られること。 （５） 耐透水、耐透気性：容器（特に金属枠の部分）
の腐食防止の為に水や酸素を透過しにくいこと。 （６） 塩化物イオン浸透に対する抵抗性：内容物に含
まれる塩素等の腐食性成分がライニング部材を透過しに
くいこと。 （７） 中性化に対する抵抗性：二酸化炭素がライニン
グ部材を透過しにくいこと。
処理容器の壁面構造を説明する。即ち、１ｂは放射性廃
棄物処理容器１の内側側壁、１ｃは金属枠、Ｘは下地層
としてのチチブフェロプライマー層、Ｙはポリマーセメ
ントモルタル層、Ｚはポリマー塗膜である。尚、ポリマ
ーセメントモルタルＸは結合材に例えばポルトランドセ
メントとポリマーとを用いて、細骨材を結合したモルタ
ルのことで、つまりセメントモルタルにポリマーを混和
したものである。ポリマーセメントモルタルでは、内部
に存在する比較的大きな細孔がポリマーで充填または、
連続ポリマーフィルムでシールされた組織構造が形成さ
れる為、その結果として水の吸水及び透水に対する抵抗
性並びに気体の透過に対する抵抗性が著しく向上する。
即ち、通常のセメントに比べて以下に述べるような物性
が改善されるものである。 （１） 耐候性：長時間放置しても機械的強度が低下し
ないこと。 （２） 乾燥条件下における強度発現性：原則として薄
肉構造であってライニング材の体積に比べて表面積が大
きく乾燥の影響を受けやすい為、強度発現性が良いこ
と。 （３） 接着性：容器を構成する金属（鋼材）１ｃとの
接着性が良好なこと。又、容器が変形しても容易に剥離
しないこと。 （４） ひび割れに対する抵抗性：引張強さと伸び能力
の向上と乾燥収縮の低減が図られること。 （５） 耐透水、耐透気性：容器（特に金属枠の部分）
の腐食防止の為に水や酸素を透過しにくいこと。 （６） 塩化物イオン浸透に対する抵抗性：内容物に含
まれる塩素等の腐食性成分がライニング部材を透過しに
くいこと。 （７） 中性化に対する抵抗性：二酸化炭素がライニン
グ部材を透過しにくいこと。
【０００９】図４は、本発明に係る有害物処理容器の第
２実施例を示す要部斜視図である。尚、放射性廃棄物処
理容器１自体の基本的な構成、動作（即ち、ポケット内
にフックを設けると共にそのフックがポケットが形成さ
れている容器の外壁面からははみ出ることのない構成で
あること）は前述した第１実施例と略同様であるので重
複する部分の詳しい説明は省略する。
２実施例を示す要部斜視図である。尚、放射性廃棄物処
理容器１自体の基本的な構成、動作（即ち、ポケット内
にフックを設けると共にそのフックがポケットが形成さ
れている容器の外壁面からははみ出ることのない構成で
あること）は前述した第１実施例と略同様であるので重
複する部分の詳しい説明は省略する。
【００１０】即ち、本第２実施例ではポケット部２内に
設けるフックをこのポケット部２内全幅に渡って丸棒３
ａを水平に取り付ける構成としたものである。このよう
に丸棒３ａの両端を強固に固定することによってより大
型で重量の重い放射性廃棄物処理容器１にも対応できる
ものである。又、この場合、放射性廃棄物処理容器１の
吊り上げ作業時に用いる吊り具４はワイヤーロープやナ
イロンスリングの先端に一方が開放した形状の鉤型フッ
ク（外れ防止機構が付いた安全フック）等が結合されて
いる吊り具が用いられるものである。
設けるフックをこのポケット部２内全幅に渡って丸棒３
ａを水平に取り付ける構成としたものである。このよう
に丸棒３ａの両端を強固に固定することによってより大
型で重量の重い放射性廃棄物処理容器１にも対応できる
ものである。又、この場合、放射性廃棄物処理容器１の
吊り上げ作業時に用いる吊り具４はワイヤーロープやナ
イロンスリングの先端に一方が開放した形状の鉤型フッ
ク（外れ防止機構が付いた安全フック）等が結合されて
いる吊り具が用いられるものである。
【００１１】図５は、本発明に係る有害物処理容器の第
３実施例を示す要部斜視図である。尚、放射性廃棄物処
理容器１自体の基本的な構成、動作（即ち、ポケット内
にフックを設けると共にそのフックがポケットが形成さ
れている容器の外壁面からははみ出ることのない構成で
あること）は前述した第１実施例と略同様であるので重
複する部分の詳しい説明は省略する。
３実施例を示す要部斜視図である。尚、放射性廃棄物処
理容器１自体の基本的な構成、動作（即ち、ポケット内
にフックを設けると共にそのフックがポケットが形成さ
れている容器の外壁面からははみ出ることのない構成で
あること）は前述した第１実施例と略同様であるので重
複する部分の詳しい説明は省略する。
【００１２】即ち、本第３実施例では外れ防止機構Ｓが
付いた鉤型フック３ｂをポケット部２内で上方に突設し
たものである。このように、ポケット部２内に設けるフ
ックに鉤型フック３ｂを採用することによって各種の吊
り具４を用いることができ、しかも外れ防止機構Ｓが付
いているので吊り作業の安全性も確保できるものであ
る。
付いた鉤型フック３ｂをポケット部２内で上方に突設し
たものである。このように、ポケット部２内に設けるフ
ックに鉤型フック３ｂを採用することによって各種の吊
り具４を用いることができ、しかも外れ防止機構Ｓが付
いているので吊り作業の安全性も確保できるものであ
る。
【００１３】図６（ａ）、（ｂ）は、本発明に係る有害
物処理容器の第４実施例を示す要部斜視図である。尚、
放射性廃棄物処理容器１自体の基本的な構成、動作は前
述した第１実施例と略同様であるので重複する部分の詳
しい説明は省略する。即ち、本第４実施例ではポケット
部２内に丸棒３ａを設け、この丸棒３ａに回転自在に角
型フック３ｃ（中央部で屈曲させたＬ字形状）の一端を
丸棒３ａに軸支するように構成し、使用時には図６
（ｂ）の点線に示すように角型フック３ｃがポケット部
２の外方に約半回転した状態で吊り具４を掛けて用いる
ものである。
物処理容器の第４実施例を示す要部斜視図である。尚、
放射性廃棄物処理容器１自体の基本的な構成、動作は前
述した第１実施例と略同様であるので重複する部分の詳
しい説明は省略する。即ち、本第４実施例ではポケット
部２内に丸棒３ａを設け、この丸棒３ａに回転自在に角
型フック３ｃ（中央部で屈曲させたＬ字形状）の一端を
丸棒３ａに軸支するように構成し、使用時には図６
（ｂ）の点線に示すように角型フック３ｃがポケット部
２の外方に約半回転した状態で吊り具４を掛けて用いる
ものである。
【００１４】このように、使用時には角型フック３ｃが
ポケット部２の外方に出た状態でフックを使用できるの
で、大型や各種の吊り具４を用いることができる等使用
自由度は高い。しかも不使用時には角型フック３ｃはポ
ケット部２内に収納されるので、無駄なスペースを要す
ることもなく、使い勝手は良いものである。以上、各実
施例において縷々述べてきたように、放射性廃棄物処理
容器１の外壁にポケット部２を形成し、フックの不使用
時にはこのポケット部２内にフック３を外壁面１ａより
も突出することなく収納される構成であるので、 従来容器の底部に設けていた桁脚が不要となり、そ
の結果容器全高を収納容積の有効高さとすることができ
る。 ワイヤーロープやナイロンスリング等の吊り具を容
器の底部（桁脚間のスペース）を通す作業が不要となり
放射能で汚染された床面との接触による吊り具４の汚染
防止が達成される。 吊り具によって容器を吊る位置が従来の場合に比べ
て高い位置でしかもズレたり滑ったりすることがないの
で安定性が良く、したがって作業の安全性が高まる。 大型や各種の吊り具に自在に対応できる。 従来の容器にあっては、吊り具を通す作業を行う際
にどうしても作業者がかがんだ姿勢を採らざるを得ず、
数多くの容器を捌かなければならない時等には作業性が
劣っていたのであるが本発明の放射性廃棄物処理容器を
用いることによって無理な作業姿勢をとる必要もなく作
業をスムースに行なえる。 容器内面にポリマーセメントモルタル（ＰＣＭ）の
ライニング層を設けることによって、放射性廃棄物を容
器内に収納する際の何らかの外力、衝撃や引っ掻きによ
って金属枠の保護、腐食防止を図り容器の耐久性を高め
ることができる。
ポケット部２の外方に出た状態でフックを使用できるの
で、大型や各種の吊り具４を用いることができる等使用
自由度は高い。しかも不使用時には角型フック３ｃはポ
ケット部２内に収納されるので、無駄なスペースを要す
ることもなく、使い勝手は良いものである。以上、各実
施例において縷々述べてきたように、放射性廃棄物処理
容器１の外壁にポケット部２を形成し、フックの不使用
時にはこのポケット部２内にフック３を外壁面１ａより
も突出することなく収納される構成であるので、 従来容器の底部に設けていた桁脚が不要となり、そ
の結果容器全高を収納容積の有効高さとすることができ
る。 ワイヤーロープやナイロンスリング等の吊り具を容
器の底部（桁脚間のスペース）を通す作業が不要となり
放射能で汚染された床面との接触による吊り具４の汚染
防止が達成される。 吊り具によって容器を吊る位置が従来の場合に比べ
て高い位置でしかもズレたり滑ったりすることがないの
で安定性が良く、したがって作業の安全性が高まる。 大型や各種の吊り具に自在に対応できる。 従来の容器にあっては、吊り具を通す作業を行う際
にどうしても作業者がかがんだ姿勢を採らざるを得ず、
数多くの容器を捌かなければならない時等には作業性が
劣っていたのであるが本発明の放射性廃棄物処理容器を
用いることによって無理な作業姿勢をとる必要もなく作
業をスムースに行なえる。 容器内面にポリマーセメントモルタル（ＰＣＭ）の
ライニング層を設けることによって、放射性廃棄物を容
器内に収納する際の何らかの外力、衝撃や引っ掻きによ
って金属枠の保護、腐食防止を図り容器の耐久性を高め
ることができる。
【００１５】等の種々の効果が得られるものである。
【００１６】
【効果】本発明に係る有害物処理容器は、角型に形成さ
れた有害物処理容器であって、前記有害物処理容器の外
壁に凹部を少なくとも１個以上形成し、この凹部内に係
止部材を前記外壁の面よりも突出することなく設けてい
るので、従来容器の底部に設けていた桁脚が不要とな
り、その結果容器全高を収納容積の有効高さとすること
ができる。
れた有害物処理容器であって、前記有害物処理容器の外
壁に凹部を少なくとも１個以上形成し、この凹部内に係
止部材を前記外壁の面よりも突出することなく設けてい
るので、従来容器の底部に設けていた桁脚が不要とな
り、その結果容器全高を収納容積の有効高さとすること
ができる。
【００１７】又、吊り具を容器の底部（桁脚間のスペー
ス）を通す作業が不要となり放射能で汚染された床面と
の接触による吊り具の汚染防止が達成される。又、吊り
具によって容器を吊る位置が従来の場合に比べて高い位
置となり、しかもズレたり滑ったりすることがないので
安定性が良く、したがって作業の安全性が高まる。
ス）を通す作業が不要となり放射能で汚染された床面と
の接触による吊り具の汚染防止が達成される。又、吊り
具によって容器を吊る位置が従来の場合に比べて高い位
置となり、しかもズレたり滑ったりすることがないので
安定性が良く、したがって作業の安全性が高まる。
【００１８】又、従来の容器にあっては、吊り具を通す
作業を行う際にどうしてもかがんだ姿勢を採らざるを得
ず、数多くの容器を捌かなければならない時等には作業
性が劣っていたのであるが本発明の有害物処理容器を用
いることによって無理な作業姿勢をとる必要もなく作業
をスムースに行なえる。更に、有害物処理容器の内面に
ポリマーセメントモルタルのライニング層を設けること
によって、放射性廃棄物を容器内に収納する際の何らか
の外力、衝撃や引っ掻きによって容器の耐久性を高める
ことができる。
作業を行う際にどうしてもかがんだ姿勢を採らざるを得
ず、数多くの容器を捌かなければならない時等には作業
性が劣っていたのであるが本発明の有害物処理容器を用
いることによって無理な作業姿勢をとる必要もなく作業
をスムースに行なえる。更に、有害物処理容器の内面に
ポリマーセメントモルタルのライニング層を設けること
によって、放射性廃棄物を容器内に収納する際の何らか
の外力、衝撃や引っ掻きによって容器の耐久性を高める
ことができる。
【図１】本発明に係る有害物処理容器の第１実施例を示
す要部斜視図並びに説明図である。説明図である。
す要部斜視図並びに説明図である。説明図である。
【図２】本発明に係る有害物処理容器の容器内面構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図３】本発明に係る有害物処理容器の吊り上状態を示
す説明図である。
す説明図である。
【図４】本発明に係る有害物処理容器の第２実施例を示
す要部斜視図である。
す要部斜視図である。
【図５】本発明に係る有害物処理容器の第３実施例を示
す要部斜視図である。
す要部斜視図である。
【図６】本発明に係る有害物処理容器の第４実施例を示
す要部斜視図並びに説明図である。
す要部斜視図並びに説明図である。
【図７】従来例に係る有害物処理容器の説明図である。
【図８】従来例に係る有害物処理容器の使用態様図であ
る。
る。
【図９】従来例に係る有害物処理容器の吊り上げ状態の
説明図である。
説明図である。
【図１０】従来例に係る有害物処理容器の吊り上げ状態
の説明図である。
の説明図である。
【図１１】他の従来例に係る有害物処理容器の説明図で
ある。
ある。
１ 放射性廃棄物処理容器 １ａ 外壁面 １ｂ 内側側壁 １ｃ 金属枠 ２ ポケット部 ２ａ （ポケット部）上面 ３ フック ４ 吊り具 Ｘ 下地層としてのチチブフェロプライマー層 Ｙ ポリマーセメントモルタル層 Ｚ ポリマー塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 之邦 埼玉県熊谷市月見町二丁目１番１号 秩父 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 石崎 寛治郎 埼玉県熊谷市月見町二丁目１番１号 秩父 セメント株式会社中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項１】 角型に形成された有害物処理容器であっ
て、前記有害物処理容器の外壁に凹部を少なくとも１個
以上形成し、この凹部内に係止部材を前記外壁の面より
も突出することなく設けたことを特徴とする有害物処理
容器。 - 【請求項２】 前記係止部材を一端が固定され、他端が
解放されて設けられたことを特徴とする請求項１記載の
有害物処理容器。 - 【請求項３】 前記係止部材を両端が固定されて設けら
れたことを特徴とする請求項１記載の有害物処理容器。 - 【請求項４】 前記有害物処理容器の内面にポリマーセ
メントモルタルのライニング層を設けたことを特徴とす
る請求項１乃至３記載の有害物処理容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4144641A JP2510927B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 有害物処理容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4144641A JP2510927B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 有害物処理容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0648501A true JPH0648501A (ja) | 1994-02-22 |
| JP2510927B2 JP2510927B2 (ja) | 1996-06-26 |
Family
ID=15366792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4144641A Expired - Lifetime JP2510927B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 有害物処理容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2510927B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2932785A1 (fr) * | 2008-06-23 | 2009-12-25 | Arccades Sas | Casier pour dechets tres faiblement radiactifs |
| FR2968822A1 (fr) * | 2010-12-08 | 2012-06-15 | Daher Ncs | Casier notamment pour dechets radioactifs |
| JP2014009897A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Noritz Corp | 温水システム用ユニット |
| JP2015161516A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物保管用容器およびその吊り上げ方法 |
| JP2016035201A (ja) * | 2015-10-29 | 2016-03-17 | 株式会社ニュー・メソッド | 重量構造物 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5885993A (en) | 1995-03-09 | 1999-03-23 | Nippon Shinyaku Company, Limited | Remedy for pancreatitis |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5555200A (en) * | 1978-10-10 | 1980-04-22 | Upjohn Co | Steroid compound and medicine composition |
| JPH02282101A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-19 | Immobiliare San Remigio Srl | 汚染物質のための生態的な容器 |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP4144641A patent/JP2510927B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5555200A (en) * | 1978-10-10 | 1980-04-22 | Upjohn Co | Steroid compound and medicine composition |
| JPH02282101A (ja) * | 1989-04-13 | 1990-11-19 | Immobiliare San Remigio Srl | 汚染物質のための生態的な容器 |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| FR2968822A1 (fr) * | 2010-12-08 | 2012-06-15 | Daher Ncs | Casier notamment pour dechets radioactifs |
| JP2014009897A (ja) * | 2012-06-29 | 2014-01-20 | Noritz Corp | 温水システム用ユニット |
| JP2015161516A (ja) * | 2014-02-26 | 2015-09-07 | 太平洋セメント株式会社 | 廃棄物保管用容器およびその吊り上げ方法 |
| JP2016035201A (ja) * | 2015-10-29 | 2016-03-17 | 株式会社ニュー・メソッド | 重量構造物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2510927B2 (ja) | 1996-06-26 |
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