JPH0648318Y2 - 減圧加圧炉の断熱構造 - Google Patents
減圧加圧炉の断熱構造Info
- Publication number
- JPH0648318Y2 JPH0648318Y2 JP1987011169U JP1116987U JPH0648318Y2 JP H0648318 Y2 JPH0648318 Y2 JP H0648318Y2 JP 1987011169 U JP1987011169 U JP 1987011169U JP 1116987 U JP1116987 U JP 1116987U JP H0648318 Y2 JPH0648318 Y2 JP H0648318Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- heat insulating
- heating chamber
- insulating wall
- furnace
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は減圧下或いは加圧雰囲気下にてセラミツク等の
被熱物を高温度に加熱する真空炉等の減圧加圧炉（内熱
冷壁式炉）に関するもので、さらに詳しくはその加熱室
をなす断熱壁の構造の改良に係る。
被熱物を高温度に加熱する真空炉等の減圧加圧炉（内熱
冷壁式炉）に関するもので、さらに詳しくはその加熱室
をなす断熱壁の構造の改良に係る。
［従来の技術］ 内熱冷壁式の真空炉は周知のように、耐圧性の密閉容器
内に断熱壁によつて囲つた加熱室を形成し、該加熱室内
にヒータを配設すると共に被熱物を収容し、該密閉容器
内を真空或いは各種雰囲気ガスにより加圧した状況にて
該被熱物を高温加熱するものである。しかして従来のこ
の種の減圧加圧炉では前記加熱室をなす断熱壁は断熱効
果を高めかつ高温度に耐えられるように気孔率の高いカ
ーボンフアイバ等の耐熱フアイバ製のものが使用されて
いた。
内に断熱壁によつて囲つた加熱室を形成し、該加熱室内
にヒータを配設すると共に被熱物を収容し、該密閉容器
内を真空或いは各種雰囲気ガスにより加圧した状況にて
該被熱物を高温加熱するものである。しかして従来のこ
の種の減圧加圧炉では前記加熱室をなす断熱壁は断熱効
果を高めかつ高温度に耐えられるように気孔率の高いカ
ーボンフアイバ等の耐熱フアイバ製のものが使用されて
いた。
このため加熱室内の温度が高くなり炉内ガスも高圧にな
るとドラフト効果により断熱壁をガスが貫通して対流を
起こし熱損失が増えると共に加熱室内の温度分布が悪く
なるという問題があつた。そこで加熱室の内面または外
面に黒鉛シートを貼り付けたり或いはカーボン糸で縫い
付けて通気を防ぐように考慮することも考えられたが、
このように黒鉛シートを表面に張設していると熱膨張率
の差で接着がはがれ或いはカーボン糸が切れて黒鉛シー
トが脱落し短期間で用をなさない状態になるという問題
があつた。
るとドラフト効果により断熱壁をガスが貫通して対流を
起こし熱損失が増えると共に加熱室内の温度分布が悪く
なるという問題があつた。そこで加熱室の内面または外
面に黒鉛シートを貼り付けたり或いはカーボン糸で縫い
付けて通気を防ぐように考慮することも考えられたが、
このように黒鉛シートを表面に張設していると熱膨張率
の差で接着がはがれ或いはカーボン糸が切れて黒鉛シー
トが脱落し短期間で用をなさない状態になるという問題
があつた。
本考案は上記問題点を解決しようとするもので、耐圧性
の密閉容器内に耐熱フアイバ製の断熱壁によつて全周囲
を包囲した加熱室を形成し、該加熱室内に収容したセラ
ミツク等の被熱物を真空或いは加圧雰囲気下にて高温度
に加熱する減圧加圧炉において、非通気性の耐熱シート
を前記断熱壁の内面に貼付すると共に該断熱壁の層内に
該耐熱シートをサンドイツチ状に介在させてなることを
特徴とする減圧加圧炉の断熱構造である。
の密閉容器内に耐熱フアイバ製の断熱壁によつて全周囲
を包囲した加熱室を形成し、該加熱室内に収容したセラ
ミツク等の被熱物を真空或いは加圧雰囲気下にて高温度
に加熱する減圧加圧炉において、非通気性の耐熱シート
を前記断熱壁の内面に貼付すると共に該断熱壁の層内に
該耐熱シートをサンドイツチ状に介在させてなることを
特徴とする減圧加圧炉の断熱構造である。
［作用］ 断熱壁の層内にサンドイツチ状に介在された耐熱シート
は離脱，脱落等のおそれなく該断熱壁の通気性を遮断す
る。また耐熱シートはその熱伝導率が耐熱フアイバーよ
りも高くてもそれ自体薄手であるので壁厚方向への熱伝
導度を悪化させることなく、該断熱壁の断熱特性を大幅
に向上させることができる。
は離脱，脱落等のおそれなく該断熱壁の通気性を遮断す
る。また耐熱シートはその熱伝導率が耐熱フアイバーよ
りも高くてもそれ自体薄手であるので壁厚方向への熱伝
導度を悪化させることなく、該断熱壁の断熱特性を大幅
に向上させることができる。
［実施例］ 次に図面と共に本考案の一実施例を説明する。
第１図中、１は耐圧性の密閉容器、２はその下端部にク
ラツチ式締付環３をもつて密閉可能に被着された蓋体で
ある。密閉容器１内には断熱壁４によつて囲つた加熱室
５が形成され、該加熱室５中に黒鉛にヒータ６が設けら
れている。しかしてこの断熱壁４は第２図に拡大して示
したように、カーボンフアイバ製の断熱層4a,4bの中間
に0.1〜3mmの厚さの黒鉛シート4cをサンドイツチ状に介
在させてなる。この黒鉛シート4cは天然黒鉛を酸および
熱処理した後、厚さ0.5mm程度のフィルム状に加圧成形
してなるもので、可撓性を有し、耐熱，耐食性も優れて
いる。なおこの種の黒鉛シートはユニオンカーバイド社
から商品名「グラフォイル」として市販されている。こ
の実施例では該断熱壁４の内面と外面にも夫々同様の黒
鉛シート4d,4eを縫付している。なお加熱室５の底部は
蓋体２の上面に支持された断熱蓋９により開閉自在なる
ように構成されている。7a〜7fは加熱室５内の温度分布
を測定するため密閉容器１の側壁を貫通し先端を加熱室
５内に突出させたカーボン筒で、該各カーボン筒中に熱
電対を配置し温度測定できるようにしている。８は密閉
容器１内を減圧するため真空ポンプ、或いは雰囲気ガス
を高圧で充填するため加圧ポンプに継がれる給排気接続
口である。
ラツチ式締付環３をもつて密閉可能に被着された蓋体で
ある。密閉容器１内には断熱壁４によつて囲つた加熱室
５が形成され、該加熱室５中に黒鉛にヒータ６が設けら
れている。しかしてこの断熱壁４は第２図に拡大して示
したように、カーボンフアイバ製の断熱層4a,4bの中間
に0.1〜3mmの厚さの黒鉛シート4cをサンドイツチ状に介
在させてなる。この黒鉛シート4cは天然黒鉛を酸および
熱処理した後、厚さ0.5mm程度のフィルム状に加圧成形
してなるもので、可撓性を有し、耐熱，耐食性も優れて
いる。なおこの種の黒鉛シートはユニオンカーバイド社
から商品名「グラフォイル」として市販されている。こ
の実施例では該断熱壁４の内面と外面にも夫々同様の黒
鉛シート4d,4eを縫付している。なお加熱室５の底部は
蓋体２の上面に支持された断熱蓋９により開閉自在なる
ように構成されている。7a〜7fは加熱室５内の温度分布
を測定するため密閉容器１の側壁を貫通し先端を加熱室
５内に突出させたカーボン筒で、該各カーボン筒中に熱
電対を配置し温度測定できるようにしている。８は密閉
容器１内を減圧するため真空ポンプ、或いは雰囲気ガス
を高圧で充填するため加圧ポンプに継がれる給排気接続
口である。
このようにして断熱壁４に黒鉛シート4cを介在させた減
圧加圧炉と介在させてない従来の減圧加圧炉とを夫々窒
素ガス圧力9kg/cm2Ｇで加熱室内温度2000℃に昇温して
次表のとおり比較実験した。
圧加圧炉と介在させてない従来の減圧加圧炉とを夫々窒
素ガス圧力9kg/cm2Ｇで加熱室内温度2000℃に昇温して
次表のとおり比較実験した。
このように断熱壁の中間に介在させた黒鉛シートは該断
熱壁の通気を阻止し対流を防ぐので加熱室内の温度差を
なくして温度分布を改善する。このためセラミツク等の
被熱物を厳しい温度管理の基で高温焼成するのに最適で
ある。また、断熱壁の内面にもこのような黒鉛シートを
貼着したことにより、該黒鉛シートによる良好な熱伝導
のために加熱室５内の温度分布を一層改善することがで
きる。なお、この実施例では黒鉛シートを例として説明
したが、黒鉛以外の耐熱シートを用いることもできる。
熱壁の通気を阻止し対流を防ぐので加熱室内の温度差を
なくして温度分布を改善する。このためセラミツク等の
被熱物を厳しい温度管理の基で高温焼成するのに最適で
ある。また、断熱壁の内面にもこのような黒鉛シートを
貼着したことにより、該黒鉛シートによる良好な熱伝導
のために加熱室５内の温度分布を一層改善することがで
きる。なお、この実施例では黒鉛シートを例として説明
したが、黒鉛以外の耐熱シートを用いることもできる。
［考案の効果］ 以上実施例について説明したように本考案によれば断熱
壁の断熱性が向上し加熱室外部への熱の放散をより効果
的に防ぐことからヒータの消費電力が節減されると共
に、加熱室内の温度分布を改善できる有益な効果があ
る。
壁の断熱性が向上し加熱室外部への熱の放散をより効果
的に防ぐことからヒータの消費電力が節減されると共
に、加熱室内の温度分布を改善できる有益な効果があ
る。
図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は減圧
加熱炉の縦断面図、第２図はその断熱壁の拡大断面図で
ある。 １……密閉容器、４……断熱壁、５……加熱室、4a,4b
……断熱層、4c……黒鉛シート、５……加熱室。
加熱炉の縦断面図、第２図はその断熱壁の拡大断面図で
ある。 １……密閉容器、４……断熱壁、５……加熱室、4a,4b
……断熱層、4c……黒鉛シート、５……加熱室。
Claims (1)
- 【請求項１】耐圧性の密閉容器内に耐熱ファイバ製の断
熱壁によって全周囲を包囲した加熱室を形成し、該加熱
室内に収容したセラミック等の被熱物を真空或いは加圧
雰囲気下にて高温度に加熱する減圧加圧炉において、非
通気性の耐熱シートを前記断熱壁の内面に貼付すると共
に、該断熱壁の層内には該耐熱シートをサンドイッチ状
に介在させてなることを特徴とする減圧加圧炉の断熱構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987011169U JPH0648318Y2 (ja) | 1987-01-28 | 1987-01-28 | 減圧加圧炉の断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987011169U JPH0648318Y2 (ja) | 1987-01-28 | 1987-01-28 | 減圧加圧炉の断熱構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63120095U JPS63120095U (ja) | 1988-08-03 |
| JPH0648318Y2 true JPH0648318Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=30798140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987011169U Expired - Lifetime JPH0648318Y2 (ja) | 1987-01-28 | 1987-01-28 | 減圧加圧炉の断熱構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0648318Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5566938B2 (ja) * | 2011-03-30 | 2014-08-06 | 明智セラミックス株式会社 | 炉体構造 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4915592A (ja) * | 1972-06-01 | 1974-02-12 | ||
| JPS566736A (en) * | 1979-06-27 | 1981-01-23 | Kobe Steel Ltd | Hot hydrostatic press device |
| JPS5829129U (ja) * | 1981-08-21 | 1983-02-25 | 株式会社日立製作所 | 過給機用軸封装置 |
| JPS59128097U (ja) * | 1983-02-17 | 1984-08-29 | 東芝セラミツクス株式会社 | 工業炉の内張構造 |
-
1987
- 1987-01-28 JP JP1987011169U patent/JPH0648318Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63120095U (ja) | 1988-08-03 |
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