JPH0648270U - ヘルプガイド表示機能を備えた通信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファクシミリ、電話機などの通信装置の機能
モードの設定や、実行に必要な操作手順の説明されてい
るマニュアルの該当ページをヘルプガイド情報として、
表示部に表示できるようにする。 【構成】 各機能モードの設定、実行に必要なキー操作
部８の一連の操作手順を説明したマニュアルの該当ペー
ジをヘルプガイド情報Ｇとして記憶させたヘルプガイド
メモリ２と、ヘルプスイッチＳ１を有し、該スイッチＳ
１の操作時には上記ヘルプガイドメモリ２に記憶された
ヘルプガイド情報を表示部３ａに表示させる表示制御手
段３とを備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ファクシミリや多機能電話機に備えられた各種の機能モードの設定 や実行する場合に必要な操作スイッチの操作手順の記載されたマニュアルの該当 ページをヘルプガイド情報として表示部に表示できるようにした新規な構成の通 信装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ファクシミリを例に採れば、近時のものは、原稿を送信したり受信したりある いはコピーする基本機能に加えて、種々の機能が付加され、益々便利で高機能化 しているが、これらの機能は、ファクシミリ前面に設けた限られた数の操作キー の組合せ操作によって実行しようとするものであるために、操作キーの操作手順 が複雑化しており、その機種毎に用意されたマニュアル（取扱説明書）を取り出 し、該当する説明の記載された箇所を検索して、ページを開き参照する必要があ った。

【０００３】 そこで、今日に至っては、マニュアルを逐一参照しなくても、ヘルプキーを設 け、このヘルプキーを操作すれば、表示部メニュー画面を表示し、機能を選択す れば、選択した機能に応じて簡単な取扱説明が表示されるようにしたヘルプ機能 を有したファクシリミも開発されているが、付加機能が複雑化するにつれて、メ モリの容量も増大し、価格アップの要因となっている。

【０００４】 また、このようなヘルプ機能は、限られた表示部のスペース内でガイド情報を 表示させるものであるため、その説明にはおのずと限りがあり、必ずしも使い勝 手の良いものではなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、ヘルプキーを操作すれば 、マニュアルの参照すべきページをガイド情報として表示部に表示できるように し、もってオペレータにより分かりやすい取扱説明情報を提供できる通信装置を 提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために提案される本考案は、各機能モードの設定、実行に 必要な操作スイッチの一連の操作手順を説明したマニュアルの該当ページをヘル プガイド情報として記憶させたヘルプガイドメモリと、ヘルプスイッチを有し、 該スイッチの操作時には上記ヘルプガイドメモリに記憶されたヘルプガイド情報 を表示部に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴としている。

【０００７】 このような本考案では、ヘルプスイッチが操作されたときには、表示部にはそ の機能を実行するためにマニュアルの該当ページを指定したヘルプガイド情報が 表示されるので、オペレータには、表示部の限られたスペース内で制限されたヘ ルプ情報よりもより詳しくて分かりやすい操作説明を知ることができるので、複 雑な付加機能であっても操作方法を容易に理解することができる。

【０００８】 なお、ヘルプキーは、専用のキー以外に、カーソルキーやコピースイッチなど の既存のスイッチで代用させたり、その他の既存のスイッチの組合せによって実 現してもよい。 また、必要に応じて、ヘルプキーを操作して表示部に表示したマニュアルのヘ ルプガイド情報を印字出力部によって記録紙に印字できるようにしてもよい。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、各機能モードの設定や実行をするため、操作キーの操作途中 でヘルプスイッチを操作すると、表示部には、参照すべきマニュアルの該当ペー ジを指定したヘルプガイド情報が表示される。 このため、オペレータは、マニュアルの参照ページがすぐに判明するので、従 来のヘルプ情報よりも、より詳細で分かりやすい取扱説明を知ることができる。

【００１０】

【実施例】

以下に、添付図を参照して、本考案の一実施例を説明する。 図１は本考案をファクシミリに適用した場合における要部構成を示したブロッ ク図、図２はファクシミリの操作パネルの外観図、図３はファクシミリの外観図 である。

【００１１】 図１に見るように、ファクシミリＡは送、受信に必要な信号処理を行なうＣＰ Ｕを含んで構成された信号処理部１，電話回線Ｌに対して電話機１１とモデム７ とを切換接続させる回線制御部６，ファクシミリＡを操作するためのスタート， コピー，ストップなどの複数の操作キーを備えたキー操作部８，ファクシミリＡ の有する機能を実行するために必要なデータや制御プログラムを格納させたＲＯ Ｍ，ＲＡＭを含んだ基本メモリ９，画像読取部４によって読取走査された原稿デ ータやモデム７によって受信された受信データを画像データとして蓄積する画像 データ蓄積メモリ１０（画像データ蓄積機能を備えない場合には、このメモリは 省略される）を備えた基本構成に加えて、本考案の要部を構成するヘルプガイド 情報を格納させたヘルプガイドメモリ２，ヘルプスイッチＳ１を有し、このヘル プスイッチＳ１の操作時には上記ヘルプガイドメモリ２に格納されたヘルプガイ ド情報Ｇを表示部３ａに表示させる表示制御手段３と、画像読取部４によって読 取走査された原稿データや、モデム７を介して受信された画像データを印字出力 する基本の動作に加えて、表示部に表示されたヘルプガイド情報Ｇを印字させる ハードコピー機能を備えた、ヘルプ印字スイッチＳ２を有した印字出力手段５を 備えた構成となっている。

【００１２】 図２は、ファクシミリＡの操作パネルを示したものである。 操作パネルＰは図３に示したように、ファクシミリＡの前面に形成されており、 送信を開始するスタートキー８ａ，コピーを開始するコピーキー８ｂ，送信やコ ピー動作を途中で停止させるストップキー８ｃやテンキー８ｄ、ワンタッチダイ ヤルキー８ｅなどの複数の操作キーの他、本考案の要部をなすヘルプスイッチＳ １，ヘルプ印字スイッチＳ２が設けられている。 なお、メニューキー８ｇは、ファクシミリの実行可能な各モードを設定する場合 の機能選択キーであり、ヘルプ印字スイッチＳ２はこの例ではコピーキー８ｂも 兼ねている。

【００１３】 また、スクロールスイッチ８ｆは、これを操作すれば表示制御手段３によって 表示部３ａに表示されたメニュー情報やガイドヘルプ情報Ｇなどをスクロールさ せ、更に機能モード設定操作時にこれを操作すれば、設定表示からスル／シナイ の選択を指令する問い合わせ表示（不図示）に変化させる。 図４のステップ１００〜１０３は、本考案によるヘルプガイド機能の基本的な 動作を示したもので、ヘルプキーＳ１を操作すれば、信号処理部１ではヘルプガ イドメモリ２に格納されたデータを読出して、表示制御手段３に読出したデータ を送出するので、表示制御手段３の表示部３ａには、マニュアルの参照すべきペ ージを指定したヘルプガイド情報Ｇが図５に示したように表示される。

【００１４】 図５に示したヘルプガイド情報Ｇでは、ワンタッチダイヤル登録（モードＡ１ ）を行う場合のマニュアルの参照ページ（３６ページ）が示されており、表示部 ３ａの画面に表示できない場合には、次のページスクロールスイッチ８ｆを操作 する（ＮＥＸＴ表示）。 したがって、このような構成では、付加機能の設定やデータの入力途中などに おいて、ヘルプキーＳ１を操作すると、表示部３ａには、その操作を行うために 必要な操作手順を説明したマニュアルの該当ページを指定したヘルプガイド情報 Ｇが表示されるので、オペレータは、マニュアルに記載されたより詳細な説明を 知ることができる。

【００１５】 また、このような本考案では、付随的な効果として、より詳細な説明書を加え るためにマニュアルのページ数を増大させることができ、その場合、参照ページ が直ちに表示されるので不都合はない。

【００１６】

【考案の効果】

以上の説明より理解されるように、本考案によれば、操作キーの操作途中でヘ ルプスイッチを操作すれば、表示部にはヘルプガイド情報が表示されて、マニュ アルの参照ページが指定される。 したがって、オペレータにとっては、従来のヘルプ情報よりも、より詳しいマ ニュアルを参照して、取扱方法を理解することが出来る。

【００１７】 また、ヘルプ情報のために必要な記憶容量を軽減できるので、メモリ容量を少 なくし、小型でかつ低コスト化が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案をファクシミリに適用した場合における
基本のハード構成を示したブロック図である。

【図２】操作パネルの外観例図である。

【図３】ファクシミリの外観斜視図である。

【図４】ヘルプガイド機能を実行する場合の動作手順を
示したフローチャートである。

【図５】ヘルプスイッチを操作したときに表示部に現わ
れるヘルプガイド情報の一例を示した画面表示である。

【符号の説明】

Ａ・・・本考案の一実施例であるファクシミリ １・・・信号処理部 ２・・・ヘルプガイドメモリ ３・・・表示制御手段 ３ａ・・・その表示部 ５・・・印字出力手段 Ｓ１・・・ヘルプスイッチ Ｓ２・・・ヘルプ印字スイッチ Ｇ・・・ヘルプガイド情報

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】各機能モードの設定、実行に必要な操作ス
   イッチの一連の操作手順を説明したマニュアルの該当ペ
   ージをヘルプガイド情報として記憶させたヘルプガイド
   メモリと、ヘルプスイッチを有し、該スイッチの操作時
   には上記ヘルプガイドメモリに記憶されたヘルプガイド
   情報を表示部に表示させる表示制御手段とを備えたヘル
   プガイド表示機能を備えた通信装置。