JPH0648194Y2 - 機械式ブレーキ装置 - Google Patents
機械式ブレーキ装置Info
- Publication number
- JPH0648194Y2 JPH0648194Y2 JP1989007563U JP756389U JPH0648194Y2 JP H0648194 Y2 JPH0648194 Y2 JP H0648194Y2 JP 1989007563 U JP1989007563 U JP 1989007563U JP 756389 U JP756389 U JP 756389U JP H0648194 Y2 JPH0648194 Y2 JP H0648194Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- cam
- shoe
- guide plate
- stopper
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、カムによりブレーキ作動する機械式ブレーキ
装置に関するものである。
装置に関するものである。
(従来の技術) 第3〜6図は、従来の車両用の機械式ブレーキ装置の一
例を示すものである。図中1はトルク支持部材で、その
上部背面側に補強部材2とブラケット3とを一対のアン
カーピン4,4′で一体的に固定している。5はダストカ
バーであり、その背面側に、ブレーキレバー9の戻り位
置を決める略L字状のレバーストッパー6が固着されて
いる。7,7′はカム8の回転により、図示しないブレー
キドラムに摩擦係合して制動作用を行う一対のブレーキ
シューである。カム8はブレーキシュー7,7′間に僅か
な隙間を有して配設されるカム本体8aと、トルク支持部
材1と補強部材2とを遊嵌状態で貫通してブラケット3
に支持されるカム軸8bとから成り、カム軸8bの端部には
スプリングハンガー10を固着したブレーキレバー9が一
体的に固定されている。
例を示すものである。図中1はトルク支持部材で、その
上部背面側に補強部材2とブラケット3とを一対のアン
カーピン4,4′で一体的に固定している。5はダストカ
バーであり、その背面側に、ブレーキレバー9の戻り位
置を決める略L字状のレバーストッパー6が固着されて
いる。7,7′はカム8の回転により、図示しないブレー
キドラムに摩擦係合して制動作用を行う一対のブレーキ
シューである。カム8はブレーキシュー7,7′間に僅か
な隙間を有して配設されるカム本体8aと、トルク支持部
材1と補強部材2とを遊嵌状態で貫通してブラケット3
に支持されるカム軸8bとから成り、カム軸8bの端部には
スプリングハンガー10を固着したブレーキレバー9が一
体的に固定されている。
尚、ブレーキレバー9の先端係合部9aには、ケーブル、
ロッド等の遠隔操作部材(図示せず)が連結される。
ロッド等の遠隔操作部材(図示せず)が連結される。
11はレバーリターンスプリング、12,12′はシューリタ
ーンスプリング、13,13′はブレーキシュー7,7′の浮き
上がりを規制するシューガイドプレート、14はアジャス
ター、15はアジャスタースプリングである。
ーンスプリング、13,13′はブレーキシュー7,7′の浮き
上がりを規制するシューガイドプレート、14はアジャス
ター、15はアジャスタースプリングである。
(考案が解決しようとする課題) 上記構造において、カム本体8aの作用面と、これに対面
するブレーキシュー7,7′の端面との隙間が大きいと、
ブレーキレバー9の遊びストロークが大きくなるという
不都合を生じる。又、ブレーキレバー9の戻り位置が不
適当でブレーキシュー7,7′の戻り位置が押し拡げられ
た状態になると、アンカーピン4,4′から離れるため、
ブレーキシュー7,7′の引きずりや食い付き現象を起こ
すようになるという問題点があった。
するブレーキシュー7,7′の端面との隙間が大きいと、
ブレーキレバー9の遊びストロークが大きくなるという
不都合を生じる。又、ブレーキレバー9の戻り位置が不
適当でブレーキシュー7,7′の戻り位置が押し拡げられ
た状態になると、アンカーピン4,4′から離れるため、
ブレーキシュー7,7′の引きずりや食い付き現象を起こ
すようになるという問題点があった。
また、同じ車格の車両であっても車種が違うと(例えば
カーゴ車、ダンプトラック、ミキサー車、清掃車等
々)、その構造の相違により自ずとケーブル或いはロッ
ドのレイアウトが異なるため、これに伴ってブレーキレ
バーの取付角度も異なるから、従来は車種毎にストッパ
ーの形状や取付位置を別々に設計しなければならないと
いう問題点があった。
カーゴ車、ダンプトラック、ミキサー車、清掃車等
々)、その構造の相違により自ずとケーブル或いはロッ
ドのレイアウトが異なるため、これに伴ってブレーキレ
バーの取付角度も異なるから、従来は車種毎にストッパ
ーの形状や取付位置を別々に設計しなければならないと
いう問題点があった。
さらに、従来装置は入力側部品であるブレーキレバーの
退動位置を規制する構造であるから、ブレーキ不作動時
におけるカム本体とブレーキシューとの隙間の設計に関
連する部品点数が多いため、それらの製造公差の重合に
よってブレーキレバーの遊びストロークが大きくなると
いう問題点があった。
退動位置を規制する構造であるから、ブレーキ不作動時
におけるカム本体とブレーキシューとの隙間の設計に関
連する部品点数が多いため、それらの製造公差の重合に
よってブレーキレバーの遊びストロークが大きくなると
いう問題点があった。
(課題を解決するための手段) ブレーキシューの浮き上がりを規制するシューガイドプ
レートを備え、カム本体とカム軸から成り、カム軸が揺
動可能なカムを介して、ブレーキレバーの作動力をブレ
ーキシューに伝達して制動トルクを発生させ、前記ブレ
ーキシューの戻り位置を規制すると共に、前記制動トル
クを受け止めるアンカーを前記カムの両側に配設して成
る機械式ブレーキ装置において、前記シューガイドプレ
ートは前記両アンカーに装架され、両ブレーキシューを
係止すると共に、その中間から延長してブレーキ不作動
時における前記カムの後退位置を規制するストッパーを
少なくとも一対形成して機械式ブレーキ装置を構成す
る。
レートを備え、カム本体とカム軸から成り、カム軸が揺
動可能なカムを介して、ブレーキレバーの作動力をブレ
ーキシューに伝達して制動トルクを発生させ、前記ブレ
ーキシューの戻り位置を規制すると共に、前記制動トル
クを受け止めるアンカーを前記カムの両側に配設して成
る機械式ブレーキ装置において、前記シューガイドプレ
ートは前記両アンカーに装架され、両ブレーキシューを
係止すると共に、その中間から延長してブレーキ不作動
時における前記カムの後退位置を規制するストッパーを
少なくとも一対形成して機械式ブレーキ装置を構成す
る。
(作用) 上述のように本考案においては、カムの後退位置を規制
するストッパーを、アンカーに装架されたシューガイド
プレートに設けたので、ブレーキレバーの作動方向や取
付角度が異なっても、ストッパーの形状や取付位置を変
える必要がなく、単にブレーキレバーのカム軸に対する
取付角度を変更するだけで対応することができる。
するストッパーを、アンカーに装架されたシューガイド
プレートに設けたので、ブレーキレバーの作動方向や取
付角度が異なっても、ストッパーの形状や取付位置を変
える必要がなく、単にブレーキレバーのカム軸に対する
取付角度を変更するだけで対応することができる。
また本考案では、出力側部品であるカムの後退を規制す
るようにしたので、カム本体とブレーキシュー端面との
隙間のバラツキを小さく押さえることができる。
るようにしたので、カム本体とブレーキシュー端面との
隙間のバラツキを小さく押さえることができる。
(実施例) 以下、図面について本考案の実施例を説明する。図中前
記符号と同一の符号は同等のものを示す。
記符号と同一の符号は同等のものを示す。
第1図および第2図は本考案の実施例を示すもので、本
実施例においては、両アンカーピン4,4′間に架設した
シューガイドプレート23を、アンカーピン4,4′に係止
したシューリターンスプリング12,12′で抜け止めし、
このシューガイドプレート23のカム8に対する反作動方
向側に、カム8のカム本体8aの端面が当接するストッパ
ー23a,23′aを形成する。
実施例においては、両アンカーピン4,4′間に架設した
シューガイドプレート23を、アンカーピン4,4′に係止
したシューリターンスプリング12,12′で抜け止めし、
このシューガイドプレート23のカム8に対する反作動方
向側に、カム8のカム本体8aの端面が当接するストッパ
ー23a,23′aを形成する。
尚、ストッパー23a,23′aはシューガイドプレート23の
片側に折り曲げて形成してあるが、このシューガイドプ
レート23の裏側の対称位置に別のストッパー23b,23′b
を形成すれば表面のストッパー23a,23′aが損傷した場
合に、シューガイドプレート23を裏返すことによって再
利用が可能になる。
片側に折り曲げて形成してあるが、このシューガイドプ
レート23の裏側の対称位置に別のストッパー23b,23′b
を形成すれば表面のストッパー23a,23′aが損傷した場
合に、シューガイドプレート23を裏返すことによって再
利用が可能になる。
(考案の効果) 上述のように本考案においては、カムの後退位置を規制
するストッパーを、アンカーに装架されたシューガイド
プレートに設けたので、ブレーキレバーの作動方向や取
付角度が異なっても、ストッパーの形状や取付位置を変
える必要がなく、単にブレーキレバーのカム軸に対する
取付角度を変えるだけで対応することができるから、従
来のように車種が異なっても、ストッパーの形状や取付
位置を別々に設計する必要がなくなるため非常に都合が
よい。
するストッパーを、アンカーに装架されたシューガイド
プレートに設けたので、ブレーキレバーの作動方向や取
付角度が異なっても、ストッパーの形状や取付位置を変
える必要がなく、単にブレーキレバーのカム軸に対する
取付角度を変えるだけで対応することができるから、従
来のように車種が異なっても、ストッパーの形状や取付
位置を別々に設計する必要がなくなるため非常に都合が
よい。
また本考案においては、出力側部品であるカムの後退位
置を規制するようにしたので、カム本体とブレーキシュ
ー端面との隙間を小さく設定でき、ブレーキレバーの遊
びストロークを小さくすることができる。したがって本
考案によれば、ブレーキシューの引きずりや食い付き現
象を確実に防止することができるという効果が得られ
る。
置を規制するようにしたので、カム本体とブレーキシュ
ー端面との隙間を小さく設定でき、ブレーキレバーの遊
びストロークを小さくすることができる。したがって本
考案によれば、ブレーキシューの引きずりや食い付き現
象を確実に防止することができるという効果が得られ
る。
また本考案によれば、シューガイドプレートを1つに統
一化できると共に、カムの後退位置を規制するストッパ
ーも一体に共通化できる。更にカムの抜け止めも可能で
ある。また、上下一対のストッパー(23a,23′a)を形
成したので、揺動可能なカムの後退位置が安定して規制
できる。さらにシューガイドプレートの表面に設けたス
トッパーと対称な位置であるシューガイドプレートの裏
面に別のストッパー(23b,23′b)を形成すれば、表面
のストッパーが損傷した場合に、シューガイドプレート
を裏返すことによって再利用が可能になるという効果が
得られる。
一化できると共に、カムの後退位置を規制するストッパ
ーも一体に共通化できる。更にカムの抜け止めも可能で
ある。また、上下一対のストッパー(23a,23′a)を形
成したので、揺動可能なカムの後退位置が安定して規制
できる。さらにシューガイドプレートの表面に設けたス
トッパーと対称な位置であるシューガイドプレートの裏
面に別のストッパー(23b,23′b)を形成すれば、表面
のストッパーが損傷した場合に、シューガイドプレート
を裏返すことによって再利用が可能になるという効果が
得られる。
第1図は本考案の要部の立面図、 第2図は第1図のシューガイドプレートの斜視図、 第3図は従来のデュオサーボブレーキの立面図、 第4図は第3図のB−B断面図、 第5図は第3図のC−C断面図、 第6図は第4図のD矢視図である。 1……トルク支持部材、2……補強部材 3……ブラケット、4,4′……アンカーピン 5……ダストカバー、6……レバーストッパー 7,7′……ブレーキシュー、8……カム 8b……カム軸、9……ブレーキレバー 10……スプリングハンガー、11……レバーリターンスプ
リング 12,12′……シューリターンスプリング、13,13′……シ
ューガイドプレート 14……アジャスター、15……アジャスタースプリング 23……シューガイドプレート 23a,23′a,23b,23′b……ストッパー
リング 12,12′……シューリターンスプリング、13,13′……シ
ューガイドプレート 14……アジャスター、15……アジャスタースプリング 23……シューガイドプレート 23a,23′a,23b,23′b……ストッパー
Claims (1)
- 【請求項1】ブレーキシューの浮き上がりを規制するシ
ューガイドプレートを備え、カム本体とカム軸から成
り、カム軸が揺動可能なカムを介して、ブレーキレバー
の作動力をブレーキシューに伝達して制動トルクを発生
させ、前記ブレーキシューの戻り位置を規制すると共
に、前記制動トルクを受け止めるアンカーを前記カムの
両側に配設して成る機械式ブレーキ装置において、前記
シューガイドプレートは前記両アンカーに装架され、両
ブレーキシューを係止すると共に、その中間から延長し
てブレーキ不作動時における前記カムの後退位置を規制
するストッパーを少なくとも一対形成したことを特徴と
する機械式ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007563U JPH0648194Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 機械式ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007563U JPH0648194Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 機械式ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02101135U JPH02101135U (ja) | 1990-08-13 |
JPH0648194Y2 true JPH0648194Y2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=31212674
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989007563U Expired - Lifetime JPH0648194Y2 (ja) | 1989-01-27 | 1989-01-27 | 機械式ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0648194Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5338458B2 (ja) * | 1972-09-13 | 1978-10-16 |
-
1989
- 1989-01-27 JP JP1989007563U patent/JPH0648194Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02101135U (ja) | 1990-08-13 |
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