JPH0648152Y2 - ゼンマイ動力機構 - Google Patents

ゼンマイ動力機構

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JPH0648152Y2
JPH0648152Y2 JP1988136898U JP13689888U JPH0648152Y2 JP H0648152 Y2 JPH0648152 Y2 JP H0648152Y2 JP 1988136898 U JP1988136898 U JP 1988136898U JP 13689888 U JP13689888 U JP 13689888U JP H0648152 Y2 JPH0648152 Y2 JP H0648152Y2
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JP
Japan
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mainspring
ratchet
wheel
winding shaft
arm
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Application number
JP1988136898U
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English (en)
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JPH0257085U (ja
Inventor
幸一 金子
Original Assignee
株式会社精工舎
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えばメトロノームの駆動手段として適用さ
れるゼンマイ動力機構に関するものである。
[従来の技術] 従来からゼンマイ動力機構(香箱装置)では、ゼンマイ
を巻締めた後、このゼンマイが緩まないようにラチェッ
ト機構(コハゼ機構)が設けてあり、このラチェット機
構は、ラチェット車とこのラチェット車の係止歯に係止
するラチェットレバーとから構成されたものであった。
[解決しようとする課題] ところがゼンマイをゼンマイ巻上げ軸にて巻上げ、これ
を極限まで完全に巻上げた瞬間に、ラチェットレバーが
ラチェット車の係止歯に係止することがあり、この時い
わゆるゼンマイロック現象が生じてゼンマイが戻らなく
なり、そのためこのゼンマイは動力として作動しなくな
ることがあった。
そこで本考案の目的は、このようなゼンマイロック現象
の発生を防止することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案の特徴は、ゼンマイ巻上げ軸によって回転される
ラチェット車には、ラチェットアームを形成し、このラ
チェットアームを係止歯に係止可能とし、上記ラチェッ
トアームには、このアームが周方向に伸縮可能な実質的
にU字状の屈曲部を形成したところにある。
[作用] そのためゼンマイを極限まで完全に巻上げた瞬間にラチ
ェットアームが係止歯に噛合しても、ラチェットアーム
は屈曲部でU字の開口を閉じるように屈曲して周方向に
収縮し、この収縮した分だけゼンマイが緩む。このため
ゼンマイが極限的な巻上げ状態から解放され、したがっ
てゼンマイロック現象の発生は未然に防止される。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。第1
図において、二枚の地板1,2の一部は直角に屈成され、
所定間隔を置いて平行状態で設けてあり、この両地板に
よって、ゼンマイ巻上げ軸3と二番車軸4が回転自在に
軸支してある。ゼンマイ巻上げ軸3には、ラチェット車
5が軸着してあり、さらに一番車6が回転自在に軸支し
てある。
一番車6には、第2図示のように、筒部6aが一体的に形
成してあり、この筒部内にはゼンマイ7が収納してあ
る。ゼンマイ7の内端7bはラチェット車5に固着され、
またこのゼンマイの外端7aは、第1図示のように、この
筒部6aに穿設してあるスリットに差し込み固着してあ
る。
ラチェット車5には、第3図示のように、2つのラチェ
ットアーム51,51が、ゼンマイ巻上げ軸3を中心とする
対称位置関係で周方向に延伸形成してあり、このラチェ
ットアーム51は、第2図示のように、地板2に形成して
ある凹部2a内に位置している。ラチェットアーム51の先
端に形成してある爪51a,51aは、この地板の凹部の内壁
に一体的に形成してある鋸歯状の係止歯2b…に係止する
ようになっている。そしてラチェットアーム51,51のそ
れぞれの中間部には、U字状の屈曲部51b,51bが一体的
に形成してあり、この屈曲部は常時、つまりゼンマイ7
を完全に巻上げたとき以外は、第3図示のように、U字
の開口が開いているものである。屈曲部をU字状に形成
しているために、U字の開口を開閉することで、この開
閉の分だけラチェットアーム51,51は、周方向に伸縮可
能である。伸縮の量は、U字の開口の間隙の大きさを調
整して設定する。
一番車6は、二番車8のカナ8aに噛合し、この二番車の
外周に形成してある爪8b…は、アンクルピン9に噛合
し、このアンクルピン9を回転駆動するようになってい
る。アンクルピン9は、地板1の軸受部によって回転自
在に軸受されている振り子10に軸着しているもので、こ
の振り子の一端にメトロノームの振り竿11が設けてあ
り、この振り竿の下端には、重り12が取付けてある。
そこで本考案の作用について説明する。
第3図の状態において、ゼンマイ7はゼンマイ巻上げ軸
3を時計方向に回転することによって巻上げられるもの
であるが、このときラチェット車5も同時に回転し、そ
のラチェットアーム51,51の先端の爪51a,51aは、地板2
に設けてある係止歯2bの歯面を摺動しながら回転する。
この回転時においては、第3図示のように、ラチェット
アーム51,51に形成されたU字状の屈曲部51b,51bは、U
字の開口が開いた状態である。
このようにしてゼンマイ7は巻上げられていくが、この
ゼンマイ7を完全に巻上げたとき、ゼンマイ巻上げ軸3
から手を放すと、ラチェットアーム51,51の爪51a,51a
は、最も近い個所の係止歯2b,2bに噛合してこのゼンマ
イ7の戻りを防止する。
またゼンマイ7を極限まで完全に巻上げた瞬間にラチェ
ットアーム51,51の爪51a,51aが係止歯2b,2bに噛合し、
ゼンマイロック現象が発生する状況となった場合、ゼン
マイ7に貯えられた極めて大きなばね力がラチェットア
ーム51に作用することになる。ラチェットアームにはU
字状の屈曲部51b,51bがあるため、この大きなばね力を
受けて、第4図示のように、U字の開口を閉じるまでさ
らに強く屈曲する。そのため開口を閉じた分だけラチェ
ットアーム51,51は周方向に収縮し、この収縮した分だ
けゼンマイ7は緩み、したがって極限的な巻上げ状態が
解消するので、ゼンマイロック現象を生じることはな
い。
ゼンマイ7の動力は、筒部6aを介して一番車6を回転さ
せ、この一番車からはカナ8aを介して二番車8を回転さ
せる。さらに二番車8の爪8bによってアンクルピン9が
回転され、そのため振り竿11が揺動運動してメトロノー
ムを駆動するものである。
[効果] 本考案は、ラチェット車のラチェットアームに実質的に
U字状の屈曲部を形成し、U字の開口を閉じることによ
りラチェットアームを周方向に収縮可能としたため、ゼ
ンマイが極限まで完全に巻上げられてラチェット車によ
りロックされた場合でも、ラチェットアームの周方向の
収縮によりゼンマイが緩むので、ゼンマイロック現象の
発生を防止することができ、安定して動力を他の従動部
材に伝達できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は一部断
面正面図、第2図は第1図A−A線断面図、第3図はゼ
ンマイを巻上げている途中を示す拡大断面図、第4図は
ゼンマイを完全に巻上げた状態を示す拡大断面図であ
る。 2b……係止歯、 3……ゼンマイ巻上げ軸、 5……ラチェット車、 51……ラチェットアーム、 51b……屈曲部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゼンマイ巻上げ軸と、 上記ゼンマイ巻上げ軸によって回転されるラチェット車
    と、 上記ラチェット車に形成されたラチェットアームと、 固定的に形成され上記ラチェットアームが係止する係止
    歯と、 上記ラチェットアームに形成され周方向に伸縮可能な実
    質的にU字状の屈曲部と を具備していることを特徴とするゼンマイ動力機構。
JP1988136898U 1988-10-20 1988-10-20 ゼンマイ動力機構 Expired - Lifetime JPH0648152Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1988136898U JPH0648152Y2 (ja) 1988-10-20 1988-10-20 ゼンマイ動力機構

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JP1988136898U JPH0648152Y2 (ja) 1988-10-20 1988-10-20 ゼンマイ動力機構

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Publication Number Publication Date
JPH0257085U JPH0257085U (ja) 1990-04-25
JPH0648152Y2 true JPH0648152Y2 (ja) 1994-12-07

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ID=31397836

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2657794B1 (fr) * 2012-04-25 2017-02-01 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Arbre et ressort de barillet
CN110131113A (zh) * 2019-06-10 2019-08-16 刘国松 驱动装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4823058U (ja) * 1971-07-24 1973-03-16

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JPH0257085U (ja) 1990-04-25

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