JPH0648152U - カラー陰極線管のマスクフレームダンパ - Google Patents

カラー陰極線管のマスクフレームダンパ

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JPH0648152U
JPH0648152U JP036117U JP3611792U JPH0648152U JP H0648152 U JPH0648152 U JP H0648152U JP 036117 U JP036117 U JP 036117U JP 3611792 U JP3611792 U JP 3611792U JP H0648152 U JPH0648152 U JP H0648152U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】強い外部衝撃やスピーカのハウリングなどによ
り発生される振動がシャドーマスクフレームに伝達され
る場合においても、その振動を最小化することが出来る
カラー陰極線管のマスクフレームダンパを提供するこ
と。 【構成】マスクフレームとパネルの内側に埋立されたス
タッドピンとの間に振動吸収部材が配設され、振動吸収
部材はマスクフレームに固定される固定部と該固定部か
ら延長され所定の角度でバンディングされる第1及び第
2吸収部から成り、第1吸収部と第2吸収部との間に形
成されるバンディング部はスタッドピンに接触され第2
吸収部の端部は固定部に接触され、第1及び第2吸収部
は板ばねで形成され、さらに第1及び第2吸収部には所
定の重量を有するボールがそれぞれ設置されているカラ
ー陰極線管のマスクフレームダンパ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカラー陰極線管のマスクフレームダンパに係り、より詳しくは外部衝 撃やスピーカのハウリング現象などで生じるマスクフレームの振動を最小化して 良好な色純度が得られるものとしたマスクフレームダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー陰極線管の外形は、内面に三つの色の蛍光体が一組となって蛍光面をな すパネルと、該パネルに接合され外周に偏向ヨークが設けられたファンネルと、 該ファンネルから延長され内側に電子ビームを放出する電子銃が内蔵されたネッ ク部とから成っている。
【0003】 前記パネルのスカート部の内側面には、電子ビームをそれぞれの蛍光体につい て走査して色選別を行うためのシャドーマスクが設けられており、また、該シャ ドーマスクを固定するための手段としてマスクフレームが用いられている。
【0004】 前記マスクフレームは図3に示すように、パネルPに埋立されているスタッド ピンSとの間にフックスプリングHを介して懸垂支持されている。
【0005】 このように配設されたシャドーマスクは、その有孔部に形成された多数の微細 な孔がそれぞれパネル内面の蛍光体の各々の位置に対応するようにしてマスクフ レームによりパネルのスカート部に結合固定されている。
【0006】 しかしながら、前記の構成には、外部衝撃やスピーカのひびきなどによる振動 を減殺させるための手段が提供されていないために色純度の低下という問題が生 じることになる。
【0007】 すなわち、外部衝撃などによって発生される振動により、マスクフレームで支 持されているシャドーマスクの表面に形成された孔と、パネルの内面に形成され た蛍光体のそれぞれの位置とが一致しなくなる場合、電子ビームのランディング 位置に誤差が生じ、色純度を低下させることになる。
【0008】 一方、かかる問題を除去するため、米国特許第3,638,063号において は、ダンピングワイヤあるいはダンピングロッドが管のグリッド部材を横切って 配設されており、該グリッド部材はダンピングロッドにより押し付けられて外部 の衝撃やその他の衝撃により振動しないようにされている。
【0009】 さらに、他の例として米国特許第4,504,764号においては、共鳴振動 がカラー選択アパーチャグリル部材の共鳴周波数をマーキングすることによって 振動を減殺するようにされている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの従来の技術においては、外部衝撃などにより発生され る振動が強い場合、満足すべき効果を得ることができないという問題がある。
【0011】 本考案は、これらの従来技術の問題点を解決するために案出されたもので、本 考案の目的は、強い外部衝撃やスピーカのハウリングなどによって発生される振 動がシャドーマスクフレームに伝達される場合においても、その振動を最小化す ることが出来るカラー陰極線管のマスクフレームダンパを提供することにある。
【0012】 本考案の他の目的は、マスクフレームとパネルとの間に振動吸収部材が設けら れたダンパを提供することにある。
【0013】 前記目的を達成するため、本考案は、マスクフレームの振動を減殺させるため のマスクフレームダンパにおいて、マスクフレームとパネルのスタッドピンとの 間に振動吸収部材が設けられたことを特徴とするカラー陰極線管のマスクフレー ムダンパを提供する。
【0014】 また、本考案は、振動吸収部材がマスクフレームに固定される固定部と該固定 部から連続的に延長される第1吸収部及び第2吸収部とで構成されていることを 特徴とするマスクフレームダンパを提供する。
【0015】 なお、本考案の好ましい構成は実用新案登録請求の範囲の請求項3〜7に示さ れている。
【0016】 本考案のダンパによれば、マスクフレームに加わる振動は摩擦熱に変換されて 消滅し、外部衝撃やスピーカのハウリングなどによって発生される振動がマスク フレームに加わるときに生じる色純度の劣化を防止することが出来る。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】 図1は本考案によるマスクフレームダンパが設けられたマスクフレーム1の斜 視図である。同図に示すように、マスクフレーム1とシャドーマスク2とはレー ザ溶接あるいは抵抗溶接により取付けられ一体にされている。
【0019】 前記マスクーフレーム1の側面には、該マスクフレーム1をパネルPの内面に 固定されたスタッドピンSに連結させるためのフックスプリング3が溶接により 取付けられている。
【0020】 振動吸収部材4は前記スタッドピンSに連結されるフックスプリング3の内側 を介してマスクフレーム1の側面に固定される。
【0021】 前記振動吸収部材4としては振動吸収力が最もすぐれた板ばねが好ましい。
【0022】 前記振動吸収板4は図2に示すように、固定部5と、第1吸収部6及び第2吸 収部7とから構成されている。
【0023】 前記第1吸収部6は固定部5と所定角度をなすようにバンディングされており 、該第1吸収部6の端部に連結されている第2吸収部7は第1吸収部6とは反対 方向にバンディングされて全体的に三角形状をなしている。
【0024】 前記第2吸収部7の端部は固定部5の表面に弾性的に接触され、バンディング 部8はスタッドピンSの表面に接触される。
【0025】 さらに、前記第1吸収部6及び第2吸収部7には所定の重量を有するボール9 、10がそれぞれ設けられている。
【0026】 前記ボール9、10は第1吸収部6及び第2吸収部7に孔を形成するようにし てあり、さらに該孔の周囲にはフランジ11、12を外側に突出させて前記フラ ンジ11、12により固定されるようにしてある。
【0027】 前記ボール9,10を固定するために、本実施例ではフランジが用いられてい るが、ボールの中心に固定ピンを設置して固定するか、あるいは溶接などで取り 付けてもよい。
【0028】 なお、前記ボールを固定するための技術的手段は、本考案の技術思想の範囲内 でいかなる変形も可能であるため、本考案の原理に準ずるボールの設置方法は本 考案に含まれている。
【0029】 このように構成された本考案のマスクフレームダンパは次のように作用する。 外部の衝撃やスピーカのハウリング現象などによってマスクフレーム1が振動す る場合、その振動は、振動吸収部材4の第1吸収部6に伝達され、伝達された振 動はバンディング部8とスタッドピンSとの間の摩擦により熱に変換されること によって一次的に消滅する。
【0030】 そして消滅しない振動は第2吸収部7に伝達され、前記第2吸収部7の端部と 固定部5との間で発生する摩擦により熱に変換されて消滅する。
【0031】 振動はこのような方式で消滅させられるとともに、第1吸収部6及び第2吸収 部7に設置されたボール9、10にも振動が伝達され、伝達された振動はボール 9、10の重量で発生するボールの慣性力によっても制動することが出来る。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のマスクフレームダンパは、3段階で振動を減殺 させることにより、比較的大きな振動が加わった場合にもマスクフレームの揺れ を最小化することが出来るため、マスクフレームの振動が原因して発生する色純 度の劣化を防止して良好な色純度を実現することが出来るという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のマスクフレームダンパが設けられたシ
ャードマスクの斜視図。
【図2】本考案のダンパの結合状態を示す部分断面図。
【図3】従来のマスクフレームの構成を示す部分断面
図。
【符号の説明】
1 マスクフレーム 2 シャドーマスク 3 フックスプリング 4 振動吸収部材 5 固定部 6 第1吸収部 7 第2吸収部 8 バンディング部 9、10 ボール P パネル S スタッドピン

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクフレームの振動を減殺させるための
    マスクフレームダンパにおいて、マスクフレーム1とパ
    ネルPのスタッドピンSとの間に振動吸収部材4が設け
    られたことを特徴とするカラー陰極線管のマスクフレー
    ムダンパ。
  2. 【請求項2】振動吸収部材4が、マスクフレーム1に固
    定される固定部5と、該固定部5から連続的に延長され
    る第1吸収部6及び第2吸収部7とから構成されること
    を特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管のマスクフ
    レームダンパ。
  3. 【請求項3】固定部5と、第1吸収部6及び第2吸収部
    7とが所定角度でバンディングされて三角形状となるこ
    とを特徴とする請求項2記載のカラー陰極線管のマスク
    フレームダンパ。
  4. 【請求項4】第1吸収部6及び第2吸収部7との境界点
    に形成されたバンディング部8がスタッドピンSに接触
    されることを特徴とする請求項2または3記載のカラー
    陰極線管のマスクフレームダンパ。
  5. 【請求項5】第2吸収部7の端部が固定部5に接触され
    ることを特徴とする請求項2または3記載のカラー陰極
    線管のマスクフレームダンパ。
  6. 【請求項6】第1吸収部6及び第2吸収部7にそれぞれ
    ボール9,10が設けられていることを特徴とする請求
    項2または3記載のカラー陰極線管のマスクフレームダ
    ンパ。
  7. 【請求項7】振動吸収部材4が板ばねからなることを特
    徴とする請求項1記載のカラー陰極線管のマスクフレー
    ムダンパ。
JP1992036117U 1991-08-21 1992-05-01 カラー陰極線管のマスクフレームダンパ Expired - Lifetime JP2537778Y2 (ja)

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