JPH0647899B2 - 障 子 - Google Patents

障 子

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JPH0647899B2
JPH0647899B2 JP12801889A JP12801889A JPH0647899B2 JP H0647899 B2 JPH0647899 B2 JP H0647899B2 JP 12801889 A JP12801889 A JP 12801889A JP 12801889 A JP12801889 A JP 12801889A JP H0647899 B2 JPH0647899 B2 JP H0647899B2
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JP
Japan
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shoji
light
sheet
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synthetic resin
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JP12801889A
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JPH02311685A (ja
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信三 牛田
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂からなる障子に関する。
(従来の技術およびその課題) 障子は日本古来の間仕切りもしくは戸であり、明かり取
りとしての役目から光半透過性および光拡散性、目隠し
・仕切りとしての役目から適度な隠蔽力、仕切りや戸と
しての役目から適度な保温性等、優れた機能性を有して
いる。
しかしながら、従来の障子は、和紙を木の骨組みに張り
付けたものであるので、破れやすく、燃えやすい、ま
た、張り替えの手間がかかる、冬期においては結露し
て、濡れた部分にしみができ、美観を損ねる等の問題が
あった。
そこで、従来の和紙製の障子の欠点を改良したものとし
て、ガラス製の障子が作られた。ところがガラス製の障
子は、重量があるので取扱い難く、また破損すると危険
であるといった問題を有している。さらに、隠蔽性が要
求されている曇りガラスの場合は、濡れると光半透過性
が消失し、光を透過するので隠蔽力が消失してしまうと
いう欠点を有する。
従来の和紙製の障子やガラス製の障子の欠点を改良し、
これに代わるものを開発する試みがなされており、例え
ば合成樹脂にTiO等の無機顔料を含有せしめたもの
をシートにして用いる障子が考えられる。しかしなが
ら、これらはガラス障子の欠点は改良されているが、透
過性がいずれも不十分で、機能性が劣る。
そこで、本発明は、従来の和紙やガラスの機能性を備
え、かつその欠点が改良された障子、すなわち高い光半
透過性と光拡散性を有し、取り扱いが容易で、強度およ
び引き裂き抵抗性が高く、耐久性・安全性が優れている
障子を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討を
重ねた結果、合成樹脂に光拡散剤を含有せしめたものを
シートにして使用すれば、機能性・取扱い性、耐久性等
が優れた障子が得られることを見出し、本発明に到達し
た。
すなわち本発明の障子は、 光を半透過せしめるシートと、該シートを支持する骨組
みとからなり、該シートが、 (イ)合成樹脂からなるマトリックス中にポリマー粒子
よりなる光拡散剤が含有されてなるものであり、 (ロ)厚さ0.05〜5mmである、 ことを特徴とする。
本発明の特徴は、シートにあり、骨組みは従来の障子に
使用されていた材料、例えば木や、また合成樹脂製材料
等、いずれも使用することができる。また、骨組みの形
状等についても、従来の障子に用いられていたものが使
用できる。
次に、本発明の障子におけるシートについて説明する。
シートにはマトリックスとして合成樹脂が用いられる。
合成樹脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれ
も使用することができ、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系樹脂;オレフィン−酢酸ビ
ニル共重合体;ポリメチル(メタ)アクリレート等のポ
リアルキル(メタ)アクリレート(メタクリル樹脂);
塩化ビニル樹脂;ポリエステル;ナイロン等のポリアミ
ド樹脂;ポリカーボネート;ポリスチレン;スチレン/
アクリロニトリル共重合体;ポリビニリデンフルオライ
ド;ポリスルホンおよびフェノール系樹脂が挙げられる
がこれらに限定されるものではない。これらを単独で、
もしくは共重合体として、または混合物として用いるこ
とができる。
上記の合成樹脂としては、耐熱性、耐衝撃性を兼ね備え
たものが好ましい。
本発明の障子のシートにおいては、上記の合成樹脂から
なるマトリックス中に、光拡散剤が含有されていること
を特徴としている。そのような光拡散剤としては、有機
系高分子化合物の粒子を用いると、光透過性が適度であ
り、光拡散性が優れていて好ましく、具体的には、アル
キル(メタ)アクリレート系の樹脂、スチレン系樹脂の
ようなモノビニルアレーン系樹脂、ビニルカルボキシレ
ート樹脂等を挙げることができる。これらを単独重合体
もしくは共重合体として、混合物として、または重層体
として使用することができる。好ましくはアルキルアク
リレート系の樹脂であり、これを芯として、さらに上記
の樹脂が重層されたものがさらに好ましい。そのような
例としては、特開昭63-137911号公報および特願昭63-11
9419号(特開平1-292064)に開示された粒状重合体組成
物である。
光拡散剤の粒子は通常、実質的に球形で、その平均粒径
が0.1〜500μmのものが用いられる。ここで、平
均粒径とは、ナノサイザー(Nano-sizer)で測定した平均
粒径をいう。加えて、上述の粒子の少なくとも90重量
%が、平均粒径の±20%に収まるような粒子サイズ分
布を有しているのが好ましい。
また、光拡散性を良好ならしめるという点から、光拡散
剤の屈折率(N)が、マトリックスである上記した合
成樹脂の屈折率(N)と以下の関係にあることが好ま
しい。
0.003≦|N−N|≦0.2 (ただし、ここでいう屈折率とは、▲n25 D▼である) 上記の光拡散剤粒子は、上記した合成樹脂(マトリック
ス)に0.1〜40の重量%配合される。マトリックス
中に均一に分散していると、光拡散性が良好であるので
好ましい。
光拡散剤を合成樹脂中に混入・分散せしめたものとして
は、特願昭63-119419号に開示された重合体組成物が特
に好ましい。すなわち、熱可塑性または熱硬化性マトリ
ックス重合体と、その中に組成物全体の0.1〜40重
量%の量で分散された、平均2〜15μmを有し、か
つ、粒子の少なくとも90重量%が平均粒子直径の±2
0%に収まるような粒子サイズ分布を有している、実質
的に球形の重合体粒子とを含む熱可塑性または熱硬化性
重合体組成物である。また、その中でも、該重合体組成
物が熱可塑性重合体マトリックスを基材とした光拡散性
組成物であり、そして球形重合体粒子が組成物全重量の
0.1〜10%を成す場合には、球形重合体粒子は、
(コアの全重量を基準にして)0または5%までの交叉
結合剤および0または5%までのグラフト結合剤と共重
合された、屈折率(▲n25 D▼)がマトリックス重合体の
屈折率の±0.2単位の範囲内にあるのが好ましくは±
0.003単位よりも接近してはいない、ゴム状アルキ
ルアクリレート重合体(但し、アルキル基は2個〜8個
の炭素原子を有する)のコアと、1層以上の重合体シェ
ル(但し、その最外層はマトリックス重合体と相溶性で
あり、シェルは粒子の重量の5〜40%を成す)とを有
するコア/シェル重合体であるものがとりわけ好まし
い。
光拡散剤粒子を合成樹脂中に混入・分散せしめる方法
は、公知の方法を用いることができ、例えば合成樹脂
と光拡散剤とを押出し機中で混練し、シート体とする方
法、co−spray法によりシートとする方法、
エマルジョン型の合成樹脂と光拡散剤とを混合し、凝固
剤を用いて同時に凝固せしめて、ペレット化する方法
(米国特許第3,751,527号明細書)等の方法を適宜用い
ることができる。
また、必要に応じて、紫外線吸収剤、難燃剤、染料、熱
安定剤等を、シート中に混入させることもできる。
本発明の障子におけるシートの厚さは、0.05〜5m
m、好ましくは0.05〜2mmであり、さらに好ましく
は0.1〜1mmである。
このときの光透過度は70〜92%であり、好ましくは
85〜92%、さらに好ましくは89〜92%である。
光透過度が上記の範囲より小さすぎると暗くなり、障子
として不適当なものとなってしまう。
なお、本発明において光透過度とは、シートに光を照射
したときに透過した透過光線の強度を測定した場合、す
べての角度において透過した光線の合計(視感透過率:
total luminous transmitta
nce)という。
(作用) 本発明の障子は、光拡散剤を含有する合成樹脂からなる
シートを用いているので、光拡散性が優れ、また高い光
透過性を有する。さらに、シートの基材に合成樹脂を用
いているので、丈夫で、引き裂き強度が高く、軽く、取
り扱いが容易である。
(実施例) 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 (1)光拡散剤の製造 ステップa まず、次の水性混合物を製造した。
次に、攪拌器および冷却器を備え、かつ窒素を封入した
反応容器に混合物Aを入れ、87℃に加熱した。
この攪拌した反応容器内容物に、混合物Bの7%および
混合物Cのすべてを加え、反応容器内容物を30分間攪
拌した。次いで、混合物Bの残りおよび混合物Dを、攪
拌しながら90分間かけて加えた。反応容器内容物を、
攪拌しながら50分間87℃に維持し、その後、得られ
た重合体乳濁液(a)を室温まで冷却した。
ナノサイザー(Nanosizar)で測定したところ、重合体
(ブチルアクリレートースチレン)粒子の粒径は0.3
μmであった。
ステップb さらに次の水性混合物を製造した。
混合物Aを混合物Bと、ウォーリングブレンダー(Warin
g Blender)中にて3分間混合して乳濁液を製造した。こ
の乳濁液を、混合物Cが入っている加圧式反応容器中に
入れ、反応容器内容物を窒素封入下で1時間攪拌した。
反応容器を密封し、68℃の水浴中にて3時間振盪し、
次いで室温に冷却した。
得られた重合体粒子は、粒径が約2μmであった。
ステップc ここでは、上記ステップbの2μmの粒子から5μm粒
径を有する粒子に成長させた。混合物Cが、ステップb
で製造された粒子懸濁液の23重量部である以外は、ス
テップbの操作を繰り返した。得られた粒子は、約5μ
mの粒径を有していた。
ステップd ここでは、上記ステップcの粒子上に、メチルメタクリ
レートおよびエチルアクリレートの外殻を重合させて、
コア/シェル重合体粒子に仕上げた。
次の水性混合物を製造した。
混合物Aを、攪拌機および冷却器を備えかつ窒素を封入
した反応容器中に秤収した。この反応器内容物を、65
℃に加熱し、窒素封入下で攪拌した。混合物B、Cおよ
びDを、反応器中に90分間かけてそれぞれ別々に加え
た。温度を65℃に維持し、30分間攪拌した。次い
で、反応器内容物を室温に冷却した。
かくして得られた光拡散剤(重合体積層体)の粒子は、
約5μmの粒径を有し、かつ粒径2〜4μmの粒子の数
は約20%以下であり、粒子の非常に小さい粒径は0.
5μm以下であった。
(2)シートの製造 (1)で得られた光拡散剤を、カルシウムハイポホスファ
イト(calcium hypophosphite)凝固剤を用いて凝固する
ことによって水性懸濁液から単離し、その粒子の2重量
部を、約120,000重量平均分子量を有するポリ(メチル
メタクリレート)の98重量部と、232℃において溶
融混合した。得られた混合物をシート押出機により成形
して厚さ2.5mmのシートとした。
かくして得られたシートは、半透明で優れた隠蔽性を示
した。
なお、ここで、マトリックスとなるポリ(メチルメタク
リレート)の屈折率(▲n25 D▼)は1.49であった。
(発明の効果) 本発明の障子は、光拡散性が優れ、また高い光透過性を
有する。さらに、軽くて強度および引き裂き抵抗性も優
れており、取り扱いが容易であると共に耐久性・耐汚染
性・安全性においても優れている。また、濡れても光拡
散性を失わない。
したがって、本発明の障子は通常の障子として使用した
場合に、優れた機能性を発揮するだけでなく、従来使用
できなかったような場所においても、障子としての使用
が可能であり、その用途は広い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を半透過せしめるシートと、該シートを
    支持する骨組みとからなる障子において、 該シートが、 (イ)合成樹脂からなるマトリックス中にポリマー粒子
    よりなる光拡散剤が含有されてなるものであり、 (ロ)厚さ0.05〜5mmである、 ことを特徴とする障子。
JP12801889A 1989-05-23 1989-05-23 障 子 Expired - Lifetime JPH0647899B2 (ja)

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JP12801889A JPH0647899B2 (ja) 1989-05-23 1989-05-23 障 子

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JPH02311685A JPH02311685A (ja) 1990-12-27
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