JPH0647889U - 装飾部材付き先かんを有する時計ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装飾部材が容易に取付けられる時計ケースを
提供する。 【構成】 時計ケース１はその外側に突設された先かん
２と、該先かん２の凹部４に嵌め込まれた石台６を有す
る。先かん２と石台６は夫々対応する貫通孔５、８を有
し、該両貫通孔５、８と時計バンド先端の駒３の孔１２
とに接続用の接続ピン１１を挿入してバンドを時計ケー
ス１に接続したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、時計ケースの両外側に一対の先かんを突設し、その先かんに装飾部 材を取付けたケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の時計ケースでは製造の際に装飾部材を先かんに埋め込んでいる 。この為、異なる装飾部材を取付けてデザインバリエーションの拡大を図るには 多種の時計ケースを製造しなくてはならない。

【０００３】 これに対し、装飾部材を時計ケースとは別個に用意し、時計バンドの取付け時 に装飾部材を組合わせて取付ける構造が提案されている。例えば、実開昭６３− ８５１１１は飾りパーツを取付けたケースを示す。飾りパーツは一対の取付脚を 有しており、その脚をバンドとケースの間に形成された挿通孔に通して時計バン ドと中間板間の間隙内に折り曲げて入れ、飾りパーツを固定するようにしている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような構造では飾りパーツを取付ける為にバンドもケース もその構造が複雑になってしまい、多数の部品を必要とするばかりでなく、組立 作業も面倒である。

【０００５】 本考案は、このような問題点に鑑み、容易に取付ることのできる装飾部材を有 する時計ケースを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は凹部を有し時計ケースの外側に突設された先かんと、装飾部材を有し 、前記凹部に嵌め込まれた石台とを有する時計ケースにおいて、先かんと石台に 夫々対応する貫通孔を設け、該両貫通孔と時計バンド先端の駒の孔とに接続用の 接続ピンを挿入してバンドを時計ケースに接続したことを特徴とするものである 。

【０００７】 本考案の一態様によれば前記先かんと石台の貫通孔に割りパイプを挿入し、前 記接続ピンを該割りパイプに挿通させている。

【０００８】

【作用】

以上の構成により、装飾部材付石台は接続ピンを介して容易に時計ケースに接 続される。従って石台に異なる装飾部材を嵌め込むことにより、多種のケースを 簡単に製造することができる。更に石台を時計ケースに固定するのに割りパイプ を用いれば、割りパイプに接続ピンを圧入したとき、割りパイプは拡開して石台 と時計ケースの貫通孔に圧接するので石台と時計ケースとの接続が強固になる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は本考案に係る時計ケ ースの実施例を示す分解斜視図、図２は時計ケースに時計バンドを取付けた状態 を示す断面図である。

【００１０】 図において、腕時計ケース１の両外側に円形の先かん２が一体にして突設され 、この先かん２に時計バンド先端の先駒３が連結されるようになっている。尚図 には一方の先かん２のみを示すが、他方も同様な構造である。先かん２にはその 中央部に円形の凹部４が、周縁部にはバンドの幅方向に対向する一対の貫通孔５ が設けられている。凹部４には青、ピンク等の色の石よりなる装飾部材７がその 上部に埋め込まれている円筒形の石台６が嵌め込められる。石台６の下部には直 径方向に貫通孔５と対向する貫通孔８が穿設されており、孔５と孔８には先かん ２の直径と略同じ長さの割りパイプ１０が挿通されるようになっている。

【００１１】 一方、時計バンドの先駒３は略Ｖ字形をなし、その開いた方の一対の端部３ａ には夫々貫通孔１２が穿設されている。この孔１２と孔５、８内の割りパイプ１ ０内を通して接続ピン１１を挿通させることにより、時計ケース１とバンドを連 結することができる。尚、接続ピン１１の直径は孔５、８に挿入された時の割り パイプ１０の内径と同じかそれより少し大である。

【００１２】 このような時計ケース１を組立てるには、先ず石台６を時計ケース１の先かん ２に形成された凹部４に夫々の孔５と８が同軸心に並ぶように入れる。そして割 りパイプ１０を孔５と孔８に挿通させる。更にバンドを時計ケースに取付けるに はバンドの先駒３の端部３ａの間に時計ケース１の先かん２を挿入し、孔１２と 孔５を対向させる。そしてこれらの孔１２、５に接続ピン１１を挿入する。

【００１３】 この時孔５には既に割りパイプ１０が挿入されており、ここに接続ピン１１を 圧入することにより割りパイプ１０は拡開し、石台６及び先かん２の各孔８及び ５の内壁に割りパイプ１０の外周面が圧接される。従って石台６は先かん２に一 層強固に接続され、且つケースにバンドが接続される。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、数種類の石台を用意しておけば時計ケ ースの先かんに石台を適宜嵌め込むことができるので、一種類の型の時計ケース より多種の装飾部材を有するケースを容易に製造することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る時計ケースの実施例を示す分解斜
視図である。

【図２】時計ケースに時計バンドを取付けた状態を示す
断面図である。

【符号の説明】

１ 時計ケース ２ 先かん ３ 先駒 ３ａ 端部 ４ 凹部 ５ 貫通孔 ６ 石台 ７ 装飾部材 ８ 貫通孔 １０ 割りパイプ １１ 接続ピン １２ 貫通孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】凹部を有し時計ケースの外側に突設された
   先かんと、装飾部材を有し、前記凹部に嵌め込まれた石
   台とを有する時計ケースにおいて、先かんと石台に夫々
   対応する貫通孔を設け、該両貫通孔と時計バンド先端の
   駒の孔とに接続用の接続ピンを挿入してバンドを時計ケ
   ースに接続したことを特徴とする時計ケース。
2. 【請求項２】前記先かんと石台の貫通孔に割りパイプを
   挿入し、前記接続ピンを該割りパイプに挿通させること
   を特徴とする請求項１記載の時計ケース。