JPH0647885A - 積層板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

積層板の製造方法及び製造装置

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JPH0647885A
JPH0647885A JP4205846A JP20584692A JPH0647885A JP H0647885 A JPH0647885 A JP H0647885A JP 4205846 A JP4205846 A JP 4205846A JP 20584692 A JP20584692 A JP 20584692A JP H0647885 A JPH0647885 A JP H0647885A
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JP
Japan
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temperature
temp
laminated
plate
hot plates
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Pending
Application number
JP4205846A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahashi
啓 高橋
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層板の厚さが違っても、加熱条件が異なる
ことなくかつ安定した品質の積層板を製造する。 【構成】 積層板成形用多段プレスを使用し、熱板内に
組み込んだ温度センサーによって随時測定する熱板温度
と、熱板間にはさまれた積層材料のうち熱板から最も離
れた部位に温度センサーを置いて測定する温度との平均
値を上限として温度制御する。上記製造方法を実施する
装置は、熱板1に組み込まれた温度センサー7を接続す
る温度変換器2と、熱板間に挟まれた積層材料の中心層
に挿入した温度センサー8を接続する別の温度変換器2
を並列し、これを1個の温度設定器3に接続し、更に調
整部4、熱媒体流量調整弁5に順次接続して流量調整弁
5の他端を分岐して一方を熱媒体源に、他方を各熱板に
連ねる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板の厚さによって
加熱条件が異なりかつ製品の品質が不安定となることが
ない積層板の製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】積層板は、織布または不織布例えばガラ
ス布、綿布等の基材に熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂含
浸基材を複数枚重ね合わせ、加熱加圧して製造される。
一般に使用される製造装置は、一定の設定温度で加熱で
きる上下2枚の熱板間に、複数枚の樹脂含浸基材と鏡板
とを交互に重ね合わせて加熱加圧する方式である。鏡板
に挟まれる樹脂含浸基材を溶融硬化させるために樹脂に
固有の温度まで加熱する必要があり、上下2枚の熱板を
熱源としてその間に挟まれた積層材料及び鏡板は熱伝達
によって加熱される。したがって、積層材料が適切な溶
融と硬化を起こすための条件設定は非常に困難である。
【0003】この欠点を解消するために開発された製造
装置が積層板成形用多段プレスである。これを図2によ
って説明する。複数の熱板1からなり、各熱板間に積層
材料と鏡板とを交互に配した構成6を仕込む。熱板内に
組み込まれた温度センサー7、温度変換器2、温度設定
器3、熱媒体流量調整弁5を図に示すように組合わせ作
動することによって、各熱板は同じ設定温度となり、か
つ温度センサーによって熱板温度を制御することになる
から、各熱板1は一定の設定温度となり、かつ多段の熱
板間に分けられた積層材料が効率よく加熱される。
【0004】特開昭62−19434号公報によれば、
積層される樹脂板の温度については、その樹脂板層の間
に介在する熱伝導が生ずる部分例えば鏡板等の複数箇所
を温度測定しながら、その温度がすべて設定温度に達す
るまで加熱を続ける方法を開示している。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】図2によって説明した
多段プレスの方法においては、熱板間の積層材料の温度
上昇が厚みの差によって非常に異なる欠点がある。これ
は熱板の温度のみを設定温度として制御するためである
が、この欠点を防ぐために、板厚毎に事前に測定して置
いた製品温度を利用して熱板の設定温度を決定しておく
という煩雑な作業を従来行う必要があった。しかも、こ
の方法によると、加熱の初期段階において熱板及び積層
板の温度が設定温度以上の高温度に達する問題がある。
【0006】また、特開昭62−19434号公報に記
載された温度制御方法によると、熱板を温度制御加熱す
ると併せて、熱板に挟まれた樹脂板の加熱条件の悪い複
数箇所を選び、そのうち最悪条件の部位が設定温度に達
した後次のステップに移るように温度制御される。この
方法によると、熱板及び積層板の温度は設定温度以上の
高温度に達するために製品の品質に悪影響を及ぼす欠点
がある。
【0007】本発明は、上記のような問題がなく、積層
材料の厚さに差異があっても同様に設定温度に近く加熱
することができる積層板の製造方法及び製造装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、積層板成形用多段プレスを使用し、各
熱板を設定温度に温度制御する積層板の製造方法におい
て、熱板内に組み込んだ温度センサーによって随時測定
する熱板温度と、熱板間に挟まれた積層材料のうち熱板
から最も離れた部位に温度センサーを置いて測定する温
度との各時点での平均値を上限温度として温度制御する
ことを特徴とする積層板の製造方法である。上記の熱板
間に挟まれた積層材料のうち熱板から最も離れた部位と
は、図1に示す例について言えば、積層材料の中心層に
該当する。
【0009】次に、上記発明の実施に用いる装置を図1
によって説明する。積層板成形用多段プレスの熱板1に
組込まれた温度センサー7を接続する温度変換器2と、
熱板間に挟まれた積層材料の中心層に挿入した温度セン
サー8を接続する別の温度変換器2を並列し、これに1
個の温度設定器3、調整部4、熱媒体流量調整弁5を順
次接続する。更に、熱媒体流量調整弁5の他端を分岐
し、その一方は熱媒体供給管によって熱媒体源に連ね、
他方は各熱板に連ねる。
【0010】
【作用】本発明の方法においては、熱板の温度と熱板か
ら最も離れた位置にある積層材料の温度との平均値を上
限温度として制御するから、熱板の温度が設定温度に達
しても加熱が続けられ、熱板の温度は初期段階には設定
温度よりも高くなり、熱板から離れた位置にある積層材
料への熱伝達はそれだけ早くなると考えられる。又、熱
板から最も離れた積層材料の部位すなわち図1における
構成6の中心層の温度を、熱板温度との平均値を上限と
して温度制御するから、積層材料が過度に加熱されるこ
とはない。
【0011】したがって、本発明の方法によると、積層
板が厚い場合の熱板の温度は、加熱初期には設定温度よ
り高温となり、次いで設定温度に低下する(図3参
照)。しかし、積層材料すなわち積層板の温度は、急速
に熱板温度に近付くが熱板温度より高くなることがな
い。
【0012】しかも、図3に熱板及び積層板の加熱曲線
を示すが、本発明の方法による場合は、厚さ0.2mmの
積層板(実施例1)も、厚さ2.0mmの積層板(実施例
2)も同様の加熱効果となり、非常に近接した加熱曲線
となる。これに反して、図2に示す多段プレス使用の従
来法による場合は、厚さ0.2mmの場合は加熱効果が過
度に良く、厚さ2.0mmの場合は非常に加熱効果が悪
く、いずれも品質が悪けなる。
【0013】
【実施例】
実施例1 厚さ0.2mmのガラス布エポキシ樹脂含浸基材を2枚重
ねた積層材料を、図1の熱板間に鏡板と交互に10組構
成し、その中央5組目の積層材料内に温度センサー8
(銅コンスタンタン熱電対)を挿入した。熱板1の設定
温度を190℃とし、加熱開始後の熱板1の温度と温度
センサー8の温度との平均値を逐次自動追跡し、この平
均値を上限温度として自動温度制御を行った。この方法
によって、厚さ0.2mmの積層板を得た。この製品は、
従来法によるものに比べて変色なく、ガラス転移点14
5℃で耐熱性が良かった。
【0014】実施例2 実施例1で用いたと同じ、厚さ0.2mmのガラス布エポ
キシ樹脂含浸基材を20枚重ねた積層材料を図1の熱板
間に鏡板と交互に10組構成し、その中央5組目の積層
材料内に温度センサー8(銅コンスタンタン熱電対)を
挿入した。熱板1の設定温度を190℃とし、実施例1
と同様にして温度制御を行った。この方法によって、厚
さ2.0mmの積層板を得た。この製品は、従来法による
ものに比べて変色なく、ガラス転移点142℃で耐熱性
が良かった。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、材料の厚さにかかわら
ず殆ど同じ成形温度となり、したがって、安定した品質
の製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る積層板製造装置の概略
図である。
【図2】従来の積層板製造装置の概略図である。
【図3】熱板及び積層板の加熱曲線を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 プレス熱板 2 温度変換器 3 温度設定器 4 調整部 5 熱媒体流量調整弁 6 構成 7、8 温度センサー
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層板成形用多段プレスを使用し、各熱
    板を設定温度に温度制御する積層板の製造方法におい
    て、熱板内に組み込んだ温度センサーによって随時測定
    する熱板温度と、熱板間に挟まれた積層材料のうち熱板
    から最も離れた部位に温度センサーを置いて測定する温
    度との平均値を積層材料の上限温度として温度制御する
    ことを特徴とする積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 積層板成形用多段プレスの熱板に組み込
    まれた温度センサーを接続する温度変換器と、熱板間に
    挟まれた積層材料の中心層に挿入した温度センサーを接
    続する別の温度変換器を並列して1個の温度設定器に接
    続し、さらに調整部、熱媒体流量調整弁の一端に順次接
    続し、該熱媒体流量調整弁の他端を分岐して一方を熱媒
    体源に他方を各熱板に熱媒体供給管を介して連ねてなる
    積層板の製造装置。
JP4205846A 1992-08-03 1992-08-03 積層板の製造方法及び製造装置 Pending JPH0647885A (ja)

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JP4205846A JPH0647885A (ja) 1992-08-03 1992-08-03 積層板の製造方法及び製造装置

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JPH0647885A true JPH0647885A (ja) 1994-02-22

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