JPH0647870B2 - コンクリート耐久性向上型枠 - Google Patents

コンクリート耐久性向上型枠

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JPH0647870B2
JPH0647870B2 JP60167521A JP16752185A JPH0647870B2 JP H0647870 B2 JPH0647870 B2 JP H0647870B2 JP 60167521 A JP60167521 A JP 60167521A JP 16752185 A JP16752185 A JP 16752185A JP H0647870 B2 JPH0647870 B2 JP H0647870B2
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dehydration
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、コンクリートの耐久性を向上させる型枠に関
するものである。
(従来の技術) 従来から、板状型枠の内側にコンクリートを打設してい
るが、コンクリートの中性化速度が速く、鉄筋の発錆も
速く、そのためコンクリートの耐久性に問題があった。
そこで、従来からコンクリートの耐久性を向上させるた
め、型枠(せき板)の面板に多数の小孔を穿設したもの
が提案されている(実開昭49−35827号公報)。
(発明が解決しようとする課題) しかし、通常、せき板の端面に沿ってこのせき板の外側
に補強用の桟木が設けられることが多く、そのため従来
のせき板のようにせき板に小孔が穿設してあるものは、
この補強用桟木によって一部の小孔からの脱水が阻害さ
れ、さらにこの小孔が目詰りすることが多いなどの問題
があった。
そこで本発明の目的は、脱水を円滑にし、さらに目詰り
物の除去とせき板の剥離を容易にして、コンクリートの
耐久性を向上させることのできる型枠を提供しようとす
ることにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の第1の特徴は、多数の脱水用の小孔を全面に形
成してある透水性材料よりなるせき板において、このせ
き板相互の接合端面に脱水用の小孔を形成する溝部を形
成し、さらに、上記小孔にはキャップが嵌合してあると
ころにある。
また本発明の第2の特徴は、多数の脱水用の小孔を全面
に形成してある透水性材料よりなるせき板において、こ
のせき板相互の接合端面に脱水用の小孔を形成する溝部
を形成し、このせき板の小孔の内壁面の形状は、型枠面
側を大径とするテーパ状に形成してあるところにある。
(作用) 本発明によれば、せき板に脱水用の小孔およびこのせき
板相互の接合端面の溝部により小孔を形成しているた
め、このせき板の外側に補強用桟木があっても、打設さ
れたコンクリートのうちせき板近傍のコンクリートのモ
ルタル、水分、ペーストがこのせき板より外方にスムー
ズに流れ、同時にコンクリート内部に含有されている水
分、ペーストも外方に向って移行流動し、その際せき板
近傍の骨材がフィルターの役目をするため目詰りを起し
緻密層となって沈着する。さらに、小孔に目詰りした物
は、キャップにより、容易に除去できる。また、せき板
の小孔がテーパ状であるので、目詰り物の除去とこのせ
き板の剥離が容易である。
(実施例) 以下図面に基いて本発明の実施例を説明する。
第1図において、せき板1は、合板、断熱材、プラスチ
ック、織物、硬質紙、その他メッシュ状金属板などが使
用される。
第1図、第2図に示すように、せき板1には全面に多数
の脱水用の小孔2,…が形成してあり、この小孔の形状
は、第2図示のように円形である。なお、小孔2の形状
は、円形に限定されるものでなく、第3図(A)〜
(D)に示すように、3角形2a、4角形2b、台形2
c、長方形2dなど適宜選択可能であるが、最長辺t
は、第3図(A)〜(C)に示すように20mm以下程度
が最も望ましい。しかし、第3図(D)に示すように、
長方形2dの短辺t1の幅を狭くすることによって、長
辺の長さを20mm以上にすることができる。せき板1
は、透水性材料で構成してあるためコンクリート内の水
分の透水効果を向上させる。
なお、せき板1を透明板のような透視性板で構成すれ
ば、その内側に打設したコンクリートの状態を外側から
見透すことができ、そのため、コンクリート成形時の不
充填を容易に見出すことができる。
さらに、本願発明では、第4図に示すように、せき板1
相互の接合端面にも、小孔2を形成する溝部3を形成
し、孔数を増やしている。そのため、せき板1の外側に
補強用の桟木が設けられても、溝部3によって形成され
る小孔からも脱水され、全体的に脱水効率を高める。
この様な構成のせき板1を固定し、その内側にコンクリ
ートを打設した時の養生状態について、第1図に基づい
て説明する。せき板1の内側に打設されたコンクリート
Cのうち、このせき板の近傍のコンクリートC1のモル
タルの水分、ペーストは、このせき板の小孔2,…を通
って外方へ流出する。同時に、内部のコンクリートC2
の水分、ペーストは、せき板1の方に向けて移行する
が、このコンクリートC2のペーストなどはこのせき板
近傍の骨材がフィルターの役目をするため、このせき板
近傍で目詰まりを起して緻密な層C3となって沈着す
る。層C3がコンクリートの耐久性を向上させるもので
ある。
第5図〜第7図は、従来の合板型枠と本発明の型枠のせ
き板1とを対向した状態で立設し、コンクリートCを打
設した時のコンクリートの養生状態を対比したものであ
る。
第5図は、100%COガスで24時間暴露(約40
年経過想定)した時の割裂断面の中性化深さの分布モデ
ルを示すもので、本発明では、第5図左側に示すよう
に、せき板1より5mm程度深くなっている個所がくびれ
状になっており、その後方は緻密層C3となっている。
次に第6図は、コンクリートの促進中性化深さの経時モ
デルを示すもので、本発明の型枠では、中性化の進行が
中折れ状となっている。したがって、初期の中性化が速
いにもかかわらず、中性化の速度は、CO作用累計時
間が長くなる程遅くなる。
また第7図は、構築後3ケ年を経たコンクリートの中性
化および促進中性化の経時モデルを示すもので、本発明
にかかる型枠は、中性化の進行に限界値があることが判
る。
別表1は、本発明の型枠と、従来の合板型枠とで構築し
たコンクリートの圧縮強度と比重とを比較したものであ
るが、本発明の型枠側のコンクリートの圧縮強度,比重
が、合板型枠側のそれに比べて良好、つまり強度が高
く、比重が大きいものである。
以上は打ち込み型のせき板の例であるが、次に使い捨て
型又は転用できるせき板について説明する。
第8図は、転用型枠・支保工4の側面に、隙間を確保す
るための桟5を設けてあり、この桟を介して、脱水用の
小孔2を有するせき板1に接合させて型枠を構成したも
ので、コンクリートを打設すると、せき板近傍の水分、
ペーストは、このせき板の小孔を通って隙間に流水す
る。
せき板1の内側面に面方向に沿って溝部を設けてあると
きは、型枠4には桟5は不要であり、さらに、せき板1
がダンボール紙のように中空部を備えるものであるとき
も桟は不要である。この場合は、せき板の脱型が容易と
なるように、せき板1には、剥離剤を予め塗布、含浸さ
せておくことが必要である。
第9図は、大径の開口42を開設して転用型枠41に、
小孔2を有するせき板1を接合して型枠を構成したもの
である。したがってせき板1の内側に打設されたコンク
リートの水分、ペーストは、このせき板の小孔2を通っ
て、型枠41の開口42より外方へ流出するものであ
る。
さらに、転用できる型枠の内側に繊維(織物)製シート
を複数枚重ねて層状にしたせき板を配設し、せき板近傍
の水分等が、このせき板に設けた小孔から、せき板内を
面方向に流出できるようにしてもよい。
次に、転用型せき板の実施例について第10図〜第12
図を参照して説明する。
せき板を転用するためには、小孔2内に起きる目詰り物
を容易に取り除くことが重要であり、その一つの手段と
して、第10図に図示のようにせき板1の小孔21の内
壁面の形状を、型枠面側(上方)を大径とするテーパ状
に形成するもので、望ましくは、この小孔にモルタル状
の付着防止膜6を作ることである。この付着防止膜に代
えて剥離剤や凝結遅延剤を塗布し含浸させてもよい。こ
のようにすると、目詰り物の除去とせき板1の剥離が容
易となる。
さらに、第11図示のようにせき板1の小孔22に目詰
り撤去用のキャップ7を予め嵌合させておき、このキャ
ップを除去して目詰り物を取り除くようになっている。
第12図は、せき板1の厚さを薄膜型(例えば2〜0.
2mm)として、この厚さの3倍以上の径Lの小孔23に
することにより容易に目詰り物を撤去できるようにして
もよい。
(発明の効果) 本発明によれば、小孔の目詰り物の除去とせき板の剥離
が容易であり、せき板の外側に補強用の桟木が設けられ
ても、せき板は脱水用の小孔を多数形成しかつ透水性材
料よりなるために、このせき板内側に打設されたコンク
リートには緻密層ができ、そのため中性化速度が遅くな
り、コンクリートが長期に亘ってアルカリ性を保つの
で、それだけ鉄筋の発錆が遅くなり、建築物の耐久性が
向上する。また、コンクリート強度の向上は、コンクリ
ートのひび割れを減少させるので、雨水の浸透も少な
く、鉄筋の発錆を遅くする効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は一部切欠斜面図、 第2図は要部の拡大正面図、 第3図(A)〜(D)は小孔の形状の正面図、 第4図はせき板の接合面の側面図、 第5図はコンクリートの割裂断面図、 第6図はコンクリートの促進中性化による中性化深さの
経時モデルを示すグラフ、 第7図は構築後3年を経たコンクリートの中性化、促進
中性化の経時モデルを示すグラフ、 第8、9図はそれぞれ使い捨て型又は転用できるせき板
の実施例を示すもので、第8図は斜面図、第9図は一部
切欠斜面図、 第10〜12図はそれぞれ転用型のせき板の実施例を示
す断面図である。 1……せき板、 2,22……小孔、 21,23……テーパ状の小孔、 3……溝部、 7……キャップ、 C3……緻密層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の脱水用の小孔を全面に形成してある
    透水性材料よりなるせき板を具備し、 上記せき板相互の接合端面には、脱水用の小孔を形成す
    る溝部が形成してあり、 上記せき板の小孔には、目詰り撤去用のキャップが嵌合
    してある ことを特徴とするコンクリート耐久性向上型枠。
  2. 【請求項2】多数の脱水用の小孔を全面に形成してある
    透水性材料よりなるせき板を具備し、 さらに、上記せき板相互の接合端面には、脱水用の小孔
    を形成する溝部が形成してあり、 上記せき板の小孔の内壁面の形状は、型枠面側を大径と
    するテーパ状に形成してある ことを特徴とするコンクリート耐久性向上型枠。
JP60167521A 1985-07-31 1985-07-31 コンクリート耐久性向上型枠 Expired - Fee Related JPH0647870B2 (ja)

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