JPH0647715Y2 - 裁断自在の断熱マット材 - Google Patents

裁断自在の断熱マット材

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JPH0647715Y2
JPH0647715Y2 JP9891490U JP9891490U JPH0647715Y2 JP H0647715 Y2 JPH0647715 Y2 JP H0647715Y2 JP 9891490 U JP9891490 U JP 9891490U JP 9891490 U JP9891490 U JP 9891490U JP H0647715 Y2 JPH0647715 Y2 JP H0647715Y2
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mat
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insulating mat
heat insulating
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JP9891490U
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富一 中辻
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FUJICO CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、裁断が自在でしかも屈曲が可能である断熱マ
ット材に関し、鉄道車輌用や建材などとして好適な防火
性を有する施工容易な断熱マット材に関する。
(従来の技術) 従来の鉄道車輌用断熱材は、ガラスウールやロックウー
ルに少量の樹脂を含浸・焼き付けして板状に成形してい
たが、含浸させる樹脂が可燃性であって燃焼時に有毒ガ
スを発生するため、現在ではガラスウールやロックウー
ルの積層体を炭素系繊維のフェルトシートで包み込んで
使用している。また、短繊維のセラミック繊維ウールの
積層体をガラスクロスで包み込み、適宜にキルティング
加工を施した鉄道車輌用断熱材も存在する。一方、建材
又は住宅構成材には、スチロール,フェノール,塩化ビ
ニル,ポリウレタンなどの発泡プラスチックシートが断
熱材として用いられている。
(考案が解決しようとする課題) ガラスウール積層体を炭素系繊維のフェルトシートで包
み込んだ断熱材は、完全に不燃性であって防火性に優れ
ているけれども、自由裁断ができないので鉄道車輌内部
における施工が容易でなく、且つあまり軽量でないので
車輌重量が増加しやすく、これらの欠点はセラミック繊
維ウール積層体をガラスクロスで包み込んだ断熱材でも
同様である。更に、前者の断熱材は、施工作業時に粉塵
が発生して作業環境が悪化しやすく、後者の断熱材は反
発弾性が低いために貼着壁面が不均一になりやすい。ま
た、発泡プラスチックシートの断熱材は、建材又は住宅
構成材として防火の必要のない場所に用いるだけであ
り、しかも一般に販売コストの高いものが多い。
本考案は、従来の断熱材に関する前記の問題点を改善す
るために提案されたものであり、鉄道車輌用や建材など
として好適な断熱マット材を提供することを目的として
いる。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案に係る断熱マット材
1は、第1図に示すように、密度0.01〜0.20g/cm3で厚
さ10〜50mmのマット本体2と、密度0.1〜0.3g/cm3で厚
さ0.1〜5mmの表面シート3とを公知の難燃性又は不燃性
接着剤4で貼り合わせている。マット本体2及び表面シ
ート3は、一般に公知の炭素繊維,耐炎繊維,黒化繊維
などの炭素系繊維からなる。所望に応じて、マット本体
2には、散布,塗布,含浸処理で酸化ケイ素系樹脂を添
加したり、熱融着性繊維を混綿してもよい。マット本体
2は、例えば炭素系繊維のラップをニードルパンチング
するか、又は該ラップに酸化ケイ素系樹脂を添加・乾燥
すればよく、車輌用断熱マット材としては密度0.01〜0.
05g/cm3で厚さ25〜50mmであると好ましい。また、マッ
ト本体2は、50%以上の炭素系繊維と50%以下の熱融着
性繊維とを混綿・加熱して製造してもよく、この種のマ
ット本体を用いると断熱マット材はほぼ難燃性である。
一方、表面シート3は、密度0.1〜0.2g/cm3で厚さ1〜5
mmの炭素系繊維のニードルフェルト又は織布であると好
ましい。
(作用) 本考案の断熱マット材1は、一般にほぼ完全に不燃性で
あり、熱伝導率が低いので十分な防火性を有し、熱融着
性繊維を混綿・加熱してマット本体2を製造する場合に
は不燃性でなくてもほぼ難燃性になる。本考案の断熱マ
ット材1では、密度が比較的小さく軟質で変形しやすい
マット本体2の表面をシート3で保護しており、第2図
に示すような鉄道車輌5又は住宅内部などにおいて、施
工時に自由に裁断することにより、例えば桟6の部分を
除いて天井7の内部に充填する。
(実施例) 次に本考案を実施例に基づいて説明する。
実施例1 1.9デニールであるアクリル焼成耐炎繊維(商品名:ラ
スタン、旭化成工業社製)100%のカードラップを適宜
積層してからニードルパンチングして、目付2000g/m2
見掛け厚さ50mmのマット本体2(密度0.04g/cm3)を得
る。次に、目付120g/m2で見掛け厚さ0.7mmのアクリル焼
成耐炎系繊維(商品名:パイロメックス、東邦レーヨン
社製)からなる平織布(密度約0.17g/cm3)を表面シー
ト3として用い、マット本体2との間に酸化ケイ素系樹
脂の接着剤4を50g/m2塗布し、両者を貼り合わせてから
乾燥する。
得た断熱マット材1の熱伝導率を試験方法A法(JIS L
1096)によって測定すると、0.060(kcal/m,Hr,℃)で
あり、十分な防火性を有する。しかも断熱マット材1
は、全体が炭素系繊維からなり、接着剤として不燃性の
酸化ケイ素系樹脂を用いるのでほぼ完全に不燃性であ
る。第3図にしめすように、断熱マット材1は、鉄道車
輌などにおける凹み個所8や突出個所でも自由に屈曲さ
せて容易に施工でき、しかも所望に応じて自由に小部分
に裁断できる。
実施例2 表面シート3として、1.9デニールであるアクリル焼成
耐炎繊維(商品名:ラスタン)100%のカードラップを
ニードルパンチングして、目付100g/m2で見掛け厚さ1mm
のフェルト(密度0.1g/cm3)を用いる。この表面シート
3と、実施例1と同様のマット本体2との間に、酸化ケ
イ素系樹脂の接着剤4を50g/m2塗布し、両者を貼り合わ
せてから乾燥する。
得た断熱マット材1は、十分な防火性を有し、且つ全体
が炭素系繊維からなるのでほぼ完全に不燃性である。
実施例3 1.9デニールであるアクリル焼成耐炎繊維(商品名:ラ
スタン)70%と、直径18μmであるピッチ系炭素繊維
(商品名:ドナカーボ、ドナック社製)30%とを相互に
混綿して得たカードラップを適宜積層し、水ガラス系樹
脂を散布してから150℃で5分間加熱処理して、目付100
0g/m2で見掛け厚さ50mmのマット本体2(密度0.02g/c
m3)を得る。このマット本体2と、実施例2と同様の表
面シート2との間に酸化ケイ素系樹脂の接着剤4を50g/
m2塗布し、両者を貼り合わせてから乾燥する。
得た断熱マット材1の熱伝導率を、試験方法A法(JIS
L 1096)によって測定すると0.065(kcal/m,Hr,℃)で
あり、十分な防火性を有する。しかも断熱マット材1
は、全体が炭素系繊維からなり、接着剤として不燃性の
酸化ケイ素系樹脂を用いるのでほぼ完全に不燃性であ
る。
実施例4 1.9デニールであるアクリル焼成耐炎繊維(商品名:ラ
スタン)70%、4デニールであるポリエステル系熱融着
性繊維(商品名:メルティー、ユニチカ社製)30%とを
相互に混綿して得たカードラップを適宜積層し、150℃
で3分間加熱処理して、目付1000g/m2で見掛け厚さ50mm
のマット本体2(密度0.02g/cm3)を得る。このマット
本体2と、実施例2と同様の表面シート2との間にシリ
カアクリル系樹脂の接着剤4を40g/m2塗布し、両者を貼
り合わせてから乾燥する。
得た断熱マット材1の熱伝導率を、試験方法A法(JIS
L 1096)によって測定すると0.050(kcal/m,Hr,℃)で
あり、該断熱マット材は防火性を有するとともにほぼ難
燃性である。
(考案の効果) 本考案に係る断熱マット材は、マット本体として炭素系
繊維単独又は該繊維に酸化ケイ素系樹脂を添加している
ならば、得た断熱マット材はほぼ完全に不燃性であり、
且つ熱伝導率が低いので十分な防火性を有することによ
り、特に鉄道車輌用に適している。また、炭素系繊維と
熱融着性繊維とを混綿・加熱してマット本体を得た場
合、この断熱マット材はほぼ難燃性であり、建材又は住
宅構成材として好適である。本考案におけるマット本体
及び表面シートの少なくとも一方はフェルト状であり、
鉄道車輌又は住宅内部における施工時に自由に小部分に
裁断でき、狭い鉄道車輌内部における複雑な個所でも自
由に屈曲させて容易に施工できる。本考案の断熱マット
材において、マット本体の密度は0.01〜0.20g/cm3及び
表面シートの密度は0.1〜0.3g/cm3であり、その厚さに
比べて軽く、多量に使用しても車輌重量があまり増加し
ない。また、本考案の断熱マット材は、反発弾性が高い
ので天井や壁面に貼着した際に表面が均一になり、内部
美観の点からも好ましい。本考案の断熱マット材は、施
工作業の裁断時にガラス粉のような粉塵が発生しないの
で作業環境が悪化せず、しかも比較的安価であるので鉄
道車輌のほかに建材又は住宅構成材などにも用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る断熱マット材を拡大して示す部分
断面図、第2図は本考案のマット材の使用場所を例示す
る概略断面図、第3図は本考案のマット材の取付け状態
を示す部分断面図である。 1……断熱マット材、2……マット本体、3……表面シ
ート、4……接着剤。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素系繊維からなる密度0.01〜0.20g/cm3
    で厚さ10〜50mmのマット本体と、密度0.1〜0.3g/cm3
    厚さ0.1〜5mmの炭素系繊維のニードルフェルト又は織布
    からなる表面シートとを貼り合わせている裁断自在の断
    熱マット材。
  2. 【請求項2】炭素系繊維のラップをニードルパンチング
    するか又は該ラップに酸化ケイ素系樹脂を添加・乾燥し
    て得た密度0.01〜0.02g/cm3で厚さ25〜50mmのマット本
    体と、密度0.1〜0.2g/cm3で厚さ1〜5mmの炭素系繊維の
    ニードルフェルト又は織布からなる表面シートとを貼り
    合わせている不燃性断熱マット材。
  3. 【請求項3】炭素系繊維50%以上と熱融着性繊維50%以
    下とを混綿・加熱して得た密度0.01〜0.02g/cm3で厚さ2
    5〜50mmのマット本体と、密度0.1〜0.2g/cm3で厚さ1〜
    5mmの炭素系繊維のニードルフェルト又は織布からなる
    表面シートとを貼り合わせている難燃性断熱マット材。
JP9891490U 1990-09-19 1990-09-19 裁断自在の断熱マット材 Expired - Lifetime JPH0647715Y2 (ja)

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