JPH11117162A - 断熱部材 - Google Patents

断熱部材

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JPH11117162A
JPH11117162A JP9297815A JP29781597A JPH11117162A JP H11117162 A JPH11117162 A JP H11117162A JP 9297815 A JP9297815 A JP 9297815A JP 29781597 A JP29781597 A JP 29781597A JP H11117162 A JPH11117162 A JP H11117162A
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JP
Japan
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fibers
polyvinylidene chloride
fiber
heat insulating
insulating member
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JP9297815A
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English (en)
Inventor
Atsutaka Fujii
厚孝 藤井
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KAM KK
Original Assignee
KAM KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性が比較的高く、難燃性で、かつ吸音性
が高く、周囲の環境を破壊することがない断熱部材を提
供すること。 【解決手段】 ポリ塩化ビリニデン繊維を纏絡させると
ともに、このポリ塩化ビリニデン繊維を合成樹脂材料か
らなるブリッジ剤を以て結合させて形成した断熱部材1
の少なくとも一方の面に、アルミニウム等の金属箔から
なる非通気性シート2を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建築構造
物や、空調機器、自動車等の機器類の断熱部材に好適に
用いられる断熱部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、地球温暖化防止等
の観点から、住宅等の建築構造物や、空調機器、自動車
等の機器類の断熱への対策が強く要請され、これに対処
するために、種々の断熱部材が実用化されている。
【0003】ところで、従来、住宅等の建築構造物や、
空調機器、自動車等の機器類の断熱部材には、その目的
に応じて、ウレタン樹脂、スチロール樹脂等からなる発
泡樹脂材料やグラスウールが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このうち、
ウレタン樹脂、スチロール樹脂等からなる発泡樹脂材料
で以て構成された断熱部材は、一般的に、安価であるも
のの、原材料の特性上、耐熱性が低い点や可燃性である
点等で問題があり、このため、使用環境が高温なった
り、難燃性を要求される用途には、不適当であった。ま
た、この断熱部材は、遮音性は高いものの、吸音性が低
いという問題があった。
【0005】一方、グラスウールで以て構成された断熱
部材は、耐熱性が高く、難燃性であるため、使用環境が
高温なったり、難燃性を要求される用途、例えば、住宅
等の建築構造物の壁部の断熱や、空調機器の室内機の断
熱、自動車のフロアー、エンジン等の断熱等に広く使用
されている。このグラスウールで以て構成された断熱部
材は、通常、グラスウールに接着剤を混合して成形した
ものが使用され、さらに、必要に応じて、その表面を合
成樹脂フィルムで覆うようにして使用するようにしてい
るが、長期間の使用により接着剤や合成樹脂フィルムが
劣化し、合成樹脂フィルムが破損することがあり、これ
をそのまま長期間放置すると、グラスウールが飛散して
環境破壊、ひいては公害を引き起こすというという問題
を有していた。
【0006】本発明は、上記の従来住宅等の建築構造物
や、空調機器、自動車等の機器類の断熱部材として広く
使用されてきたウレタン樹脂、スチロール樹脂等からな
る発泡樹脂材料やグラスウール製の断熱部材の有する問
題点に鑑み、耐熱性が比較的高く、難燃性で、かつ吸音
性が高く、周囲の環境を破壊することがない断熱部材を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の断熱部材は、ポリ塩化ビリニデン繊維を纏
絡させるとともに、該ポリ塩化ビリニデン繊維を合成樹
脂材料からなるブリッジ剤を以て結合させて形成したこ
とを特徴とする。
【0008】この断熱部材は、ポリ塩化ビリニデン繊維
を纏絡させるとともに、ポリ塩化ビリニデン繊維を合成
樹脂材料からなるブリッジ剤を以て結合させて形成して
いるため、耐熱性が比較的高く、難燃性で、かつ吸音性
が高く、また、従来のグラスウールで以て構成された断
熱部材のように、グラスウールが飛散して環境破壊を引
き起こすことがない。
【0009】この場合において、ブリッジ剤にポリエス
テル繊維等のポリ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維
を用いることができる。また、この場合、ポリ塩化ビリ
ニデン繊維は、10〜100デニールのものを、また、
ブリッジ剤に用いるポリエステル繊維等のポリ塩化ビリ
ニデン繊維より低融点の繊維は、それより細い1〜10
デニールのものを用い、また、両者は、ポリ塩化ビリニ
デン繊維を、98〜60重量%、低融点の繊維を、それ
より少ない2〜40重量%の比率で用い、両者を纏絡さ
せるとともに、低融点の繊維を溶融することにより、ポ
リ塩化ビリニデン繊維を結合させることが好ましい。
【0010】これにより、ポリ塩化ビリニデン繊維と共
にポリエステル繊維等のポリ塩化ビリニデン繊維より低
融点の繊維を纏絡させるとともに、全体を加熱して低融
点の繊維を溶融することにより、ポリ塩化ビリニデン繊
維を結合させることができ、均質で、かつ、型くずれし
にくい断熱部材を得ることができる。
【0011】また、断熱部材の少なくとも一方の面に非
通気性シートを配設することができる。
【0012】これにより、空気の流通を遮断して、断熱
性を向上することができる。
【0013】また、非通気性シートをアルミニウム等の
金属箔から構成することができる。
【0014】これにより、断熱部材の耐熱性及び難燃性
を一層向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の断熱部材の実施の
形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1に本発明の断熱部材の第1実施例を示
す。この断熱部材1は、耐熱性、難燃性、耐水性、耐化
学物質性が高いポリ塩化ビリニデン繊維と、ブリッジ剤
として、ポリエステル繊維等のポリ塩化ビリニデン繊維
より低融点の繊維を纏絡させるとともに、全体を加熱し
て低融点の繊維を溶融することにより、ポリ塩化ビリニ
デン繊維を結合させることにより、所定の厚みを有する
シート状に、プレス加工等により成形したものである。
この断熱部材1は、従来のグラスウールで以て構成され
た断熱部材のように、断熱部材の表面を合成樹脂フィル
ムで覆うことなく、そのまま使用することができるもの
である。
【0017】この場合において、ポリ塩化ビリニデン繊
維は、10〜100デニール、好ましくは、20〜40
デニールのものを、また、ブリッジ剤に用いるポリエス
テル繊維等のポリ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維
は、それより細い1〜10デニール、好ましくは、2〜
5デニールのものを用い、また、両者は、ポリ塩化ビリ
ニデン繊維を、98〜60重量%、好ましくは、90〜
70重量%、低融点の繊維を、それより少ない2〜40
重量%、好ましくは、10〜30重量%の比率で用い、
両者を纏絡させるとともに、低融点の繊維を溶融するこ
とにより、ポリ塩化ビリニデン繊維を結合させることが
好ましい。これにより、均質で、かつ、型くずれしにく
い断熱部材を得ることができる。
【0018】この断熱部材1は、そのまま住宅等の建築
構造物や、空調機器、自動車等の機器類の断熱部材とし
て用いることができるほか、必要に応じて、その表面
に、アルミニウム、ステンレススチル等の金属箔や合成
樹脂シートからなる非通気性シート2を、ポリ塩化ビリ
ニデン樹脂ラテックス等の適当な接着剤を用いて、貼付
すること等により配設することができる。
【0019】非通気性シート2を断熱部材1の表面に配
設することにより、空気の流通を遮断して、断熱性を向
上することができる。また、特に、非通気性シートをア
ルミニウム等の金属箔から構成することにより、断熱部
材の耐熱性及び難燃性を一層向上することができる。
【0020】また、図2に示す本発明の断熱部材の第2
実施例のように、断熱部材1の両表面に非通気性シート
2,3を配設するように構成することができる。
【0021】この断熱部材1は、ポリ塩化ビリニデン繊
維を纏絡させるとともに、ポリ塩化ビリニデン繊維を合
成樹脂材料からなるブリッジ剤を以て結合させて形成し
ているため、耐熱性が比較的高く、難燃性で、かつ内部
に多数の空隙を有するため吸音性が高く、また、従来の
グラスウールで以て構成された断熱部材のように、グラ
スウールが飛散して環境破壊を引き起こすことがないた
め、使用環境が高温なったり、難燃性を要求される用
途、例えば、住宅等の建築構造物の壁部の断熱や、空調
機器の室内機の断熱、自動車のフロアー、エンジン等の
断熱等の広範囲の用途に好適に用いることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明の断熱部材によれば、ポリ塩化ビ
リニデン繊維を纏絡させるとともに、ポリ塩化ビリニデ
ン繊維を合成樹脂材料からなるブリッジ剤を以て結合さ
せて形成しているため、耐熱性が比較的高く、難燃性
で、かつ吸音性が高く、また、従来のグラスウールで以
て構成された断熱部材のように、グラスウールが飛散し
て環境破壊を引き起こすことがなく、安全性の高い断熱
部材を、低廉なコストで得ることができる。
【0023】また、ブリッジ剤にポリエステル繊維等の
ポリ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維を用いること
により、ポリ塩化ビリニデン繊維と共にポリエステル繊
維等のポリ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維を纏絡
させるとともに、全体を加熱して低融点の繊維を溶融す
ることにより、ポリ塩化ビリニデン繊維を結合させるこ
とができ、均質で、かつ、型くずれしにくい合成繊維不
織布ブロックを得ることができ、特に、ポリ塩化ビリニ
デン繊維に、10〜100デニールのものを、また、ブ
リッジ剤に用いるポリエステル繊維等のポリ塩化ビリニ
デン繊維より低融点の繊維に、それより細い1〜10デ
ニールのものを用い、また、両者は、ポリ塩化ビリニデ
ン繊維を、98〜60重量%、低融点の繊維を、それよ
り少ない2〜40重量%の比率で用い、両者を纏絡させ
るとともに、低融点の繊維を溶融することにより、ポリ
塩化ビリニデン繊維を結合させることにより、より均質
な断熱部材を得ることができる。
【0024】また、断熱部材の少なくとも一方の面に非
通気性シートを配設することにより、空気の流通を遮断
して、断熱性を向上することができる。
【0025】また、非通気性シートをアルミニウム等の
金属箔から構成することにより、断熱部材の耐熱性及び
難燃性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱部材の第1実施例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の断熱部材の第2実施例を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 断熱部材 2 非通気性シート 3 非通気性シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリ塩化ビリニデン繊維を纏絡させると
    ともに、該ポリ塩化ビリニデン繊維を合成樹脂材料から
    なるブリッジ剤を以て結合させて形成したことを特徴と
    する断熱部材。
  2. 【請求項2】 ブリッジ剤が、ポリエステル繊維等のポ
    リ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維からなることを
    特徴とする請求項1記載の断熱部材。
  3. 【請求項3】 10〜100デニールのポリ塩化ビリニ
    デン繊維と、1〜10デニールのポリエステル繊維等の
    ポリ塩化ビリニデン繊維より低融点の繊維を纏絡させる
    とともに、該低融点の繊維を溶融することにより、ポリ
    塩化ビリニデン繊維を結合させたことを特徴とする請求
    項2記載の断熱部材。
  4. 【請求項4】 98〜60重量%のポリ塩化ビリニデン
    繊維と、2〜40重量%のポリエステル繊維等のポリ塩
    化ビリニデン繊維より低融点の繊維を纏絡させるととも
    に、該低融点の繊維を溶融することにより、ポリ塩化ビ
    リニデン繊維を結合させたことを特徴とする請求項2又
    は3記載の断熱部材。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の面に非通気性シートを
    配設したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載
    の断熱部材。
  6. 【請求項6】 非通気性シートがアルミニウム等の金属
    箔からなることを特徴とする請求項5記載の断熱部材。
JP9297815A 1997-10-14 1997-10-14 断熱部材 Pending JPH11117162A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001140153A (ja) * 1999-11-04 2001-05-22 Kanebo Ltd 不織布断熱材およびその製造方法
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CN105908360A (zh) * 2016-05-24 2016-08-31 甘木林 生态保温棉及其生产工艺

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