JPH0647192A - 脱水装置 - Google Patents

脱水装置

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JPH0647192A
JPH0647192A JP4205756A JP20575692A JPH0647192A JP H0647192 A JPH0647192 A JP H0647192A JP 4205756 A JP4205756 A JP 4205756A JP 20575692 A JP20575692 A JP 20575692A JP H0647192 A JPH0647192 A JP H0647192A
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conduction
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Kenji Fujii
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Abstract

(57)【要約】 【構成】実際に検出された回転数と基準回転数とが比較
され(ステップS15、S21)、その比較結果に基づ
いて導通角が位相制御される(ステップS17、S2
3)。そして、導通角の安定状態が60秒間継続した後
に(ステップS13)、脱水が終了される(ステップS
24)。 【効果】導通角の安定状態が60秒間継続した後に脱水
が終了されるので、衣類の脱水状態に応じて脱水が終了
される。このため、衣類の量のみならず種類等に対応し
た適切な脱水が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば全自動洗濯機
に適用される脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、洗い工程、すすぎ工程および
脱水工程を含む一連の洗濯動作を自動で行わせることが
できるようにした全自動洗濯機が用いられている。この
ような洗濯機では、洗い工程前に洗濯物の量を予め検出
し、その量に対応して洗い時間、すすぎ時間および脱水
時間が自動的に設定される。上記一連の洗濯動作はこの
自動的に設定された各時間に従って進行する。すなわ
ち、脱水時間は洗濯物の量のみに応じて設定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の洗濯機では、脱
水時間は、洗濯物の量が多いときには長く設定され、洗
濯物の量が少ないときには短く設定される。すなわち、
脱水時間は洗濯物の量のみに依存している。しかしなが
ら、洗濯物の種類によっては、量が多くても水切れが良
かったり、量が少なくても水切れが悪かったりするもの
がある。つまり、洗濯物の量のみに応じて脱水時間を設
定する上述の従来技術では、洗濯物の種類によっては、
脱水時間が長すぎて洗濯物にしわがきつく生じたり、短
すぎて脱水不足になったりというように、脱水が適切に
行われないことがある。
【0004】したがって、本発明の目的は、被脱水物の
種類等に応じた適切な脱水を行うことができる脱水装置
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の脱水装置は、被脱水物を収容するための脱
水槽と、上記脱水槽を回転させるモータと、上記モータ
に電力を供給する交流電源と、上記交流電源とモータと
の間に介挿され、導電位相角を制御することができるス
イッチング素子と、上記モータの回転数を検出する回転
数検出手段と、上記回転数検出手段が検出した回転数と
所定の基準回転数とを比較する比較手段と、上記比較手
段の比較結果に基づいて上記モータの回転数を上記基準
回転数に近づけるべく、上記スイッチング素子の導通位
相角を制御する位相制御手段と、上記導通位相角を監視
してこの導通位相角が所定の安定状態に維持されたこと
に基づいて、上記モータへの通電を停止させる手段とを
含むことを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、モータの回転数が回転数
検出手段によって検出されて、この検出された回転数と
所定の基準回転数とが比較手段によって比較される。そ
して、この比較結果に基づき、位相制御手段によってス
イッチング素子への導通位相角が制御される。脱水末期
では、脱水槽の定速回転を維持するためにモータに与え
るべきトルクが一定になる。モータのトルクと導通位相
角とは1対1に対応するから、導通位相角が安定してい
れば、脱水末期であることになる。そこで、導通位相角
が監視され、導通位相角が所定の安定状態に維持された
ときに、これに基づき、モータへの通電を停止させて脱
水を終了させている。
【0007】このように、脱水末期であることが導通位
相角が所定の安定状態になったことに基づいて自動的に
判断されるので、被脱水物の種類や量にかかわらず脱水
の過不足をなくすことができる。すなわち、被脱水物の
種類等に応じた適切な脱水を行うことができる。
【0008】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図3は、本発明の一実施例の脱
水装置を適用した全自動洗濯機の概略構成を示す簡略化
した断面図である。この洗濯機は、洗濯機本体1内に吊
り棒(図示せず)を介して弾性的に吊支された外槽3
と、この外槽3に回転軸4を介して回転自在に内装され
た内槽5とを備えている。この内槽5が脱水槽に対応し
ている。洗濯物は内槽5に収容され、外槽3には洗濯水
が貯水される。
【0009】洗濯機本体1は、上面に開口を有する箱型
に形成されている。その上面前部には操作部6が設けら
れている。また、外槽3の底部には排水口7が形成され
ている。この排水口7は排水弁8を介して排水路9に接
続されており、この排水路9は洗濯機本体1外に延びる
排水ホース10に接続されている。排水弁8は、トルク
モータ11により駆動される。
【0010】外槽3の底部付近には、エアートラップ1
2が設けられている。エアートラップ12は、水位セン
サ13に圧力ホース14を介して接続されている。水位
センサ13は、外槽3内の水位変化を圧力ホース14内
の空気圧の変化として検出するものである。内槽5には
多数の微細な脱水孔15が形成されており、内槽5に
は、洗濯水および洗濯物を攪拌する回転翼16が正逆回
転自在に内装支持されている。
【0011】洗濯機本体1の底部にはモータ17からの
駆動力を回転翼16および内槽5に伝達するための機構
部18が設けられている。この機構部18からの回転力
は、回転軸4を介して内槽5に伝達され、また、回転軸
4に内装された内軸(図示せず)により回転翼16に伝
達される。機構部18には、モータ17の駆動力が小プ
ーリ20からVベルト21および大プーリ22を介して
伝達され、洗い工程およびすすぎ工程の際には内軸に回
転力が与えられて回転翼16が回転し、脱水工程の際に
は回転軸4に回転力が与えられて内槽5が回転する。ま
た、小プーリ20にはマグネット23が固定され、その
マグネット23の下側近傍には回転数検出手段であるリ
ードスイッチ24がスイッチ取付金具25によって取り
付けられている。
【0012】図4は上記洗濯機の電気的構成を示すブロ
ック図である。上記全自動洗濯機の各部の動作を制御す
るためのマイクロコンピュータ50には、入力キー回路
60、ドアの開閉を検知するドアスイッチ61、水位セ
ンサ13および電源投入時にマイクロコンピュータ50
にリセット信号を与えるリセット回路63が接続されて
いる。さらに、図外のサーミスタの出力信号を処理する
サーミスタ回路64、マイクロコンピュータ50に動作
クロックを与えるクロック発振回路65およびリードス
イッチ24からの信号を処理する回転数検知回路66が
接続されている。
【0013】マイクロコンピュータ50は、上述の入力
キー回路60、ドアスイッチ61、水位センサ13、リ
セット回路63、サーミスタ回路64、クロック発振回
路65および回転数検知回路66などからの信号に基づ
いて、所定のプログラムに従い負荷駆動回路67に制御
信号を与える。これにより、これにより、動作終了後所
定時間経過後、電源を遮断するための電源スイッチ切用
ACソレノイド68、モータ17、給水弁69および排
水弁8が制御され、さらに、動作状態などを示すLED
点灯回路70および動作の終了などを知らせるブザー回
路71が制御される。
【0014】また、マイクロコンピュータ50には、動
作時間をカウントするタイマ72、モータ17の回転数
を記憶するための回転数メモリ73および後述する導通
角メモリ74が内蔵されている。本実施例では、マイク
ロコンピュータ50が比較手段および位相制御手段など
として機能する。図5は、モータ17の制御に関連する
構成を示すブロック図である。
【0015】商用交流電源80からの交流電圧は、スイ
ッチング素子としてのトライアック81を介してモータ
17に与えられている。図3に示されているように、こ
のモータ17の駆動力を伝達するための小プーリ20に
は、マグネット23が固定されており、このマグネット
23の近傍にはリードスイッチ24が配設されている。
【0016】リードスイッチ24の出力は、トライアッ
ク81の導通位相角を制御することによって、モータ1
7への供給電力を調整するマイクロコンピュータ50に
与えられる。このマイクロコンピュータ50にはまた、
交流電源80の出力電圧のゼロクロス点を検出するゼロ
クロス検出回路82からの検出信号が与えられる。マイ
クロコンピュータ50は、上記ゼロクロス点検出信号が
与えられた後、導通角に対応したタイミングでトライア
ック81を導通させるための信号を導出する。
【0017】この構成により、マイクロコンピュータ5
0によってトライアック81の導通角を変化させると、
モータ17への供給電力を変化させることができ、これ
によりモータ17の回転数を変化させることができる。
したがって、マイクロコンピュータ50において、予め
基準回転数を設定しておき、この基準回転数と上記リー
ドスイッチ24から得られる実際のモータ17の回転数
とを比較させ、この比較結果に基づいてトライアック8
1の導通角を制御すれば、モータ17を上記基準回転数
で定速回転させることができる。
【0018】上記洗濯機の動作を図1および図2のフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、脱水工程が開始
されると、ステップS1でリードスイッチ24によって
検出されたモータの回転数が、本実施例での基準回転数
である850rpm以上であるか否かが判断される。そ
の結果、回転数が850rpm以上であると判断される
とステップS7に移行し、850rpm未満であると判
断されるとステップS2に移行する。当初は、モータ2
1に電力が供給されていないので、回転数は零であり、
ステップS2に移行する。
【0019】ステップS2では、制御スタートフラグが
セットされているか否かが判断される。この制御スター
トフラグは、位相制御が開始しているか否かを表すフラ
グであり、位相制御開始前にはリセットされており、位
相制御開始後にはセットされる。制御スタートフラグが
セットされているときにはステップS21に移行し、セ
ットされていないときにはステップS3に移行する。当
初は制御スタートフラグはリセットされており、ステッ
プS3に移行することになる。
【0020】ステップS3では、トライアック81の導
通角が0°に設定される。すなわち、当初は、モータ1
7の回転数を基準回転数にまで増加させるために大きな
トルクが必要なため、導通角が0°に設定され、モータ
17に大電力が供給される。これにより、脱水槽5は最
大トルクで加速される。次に、ステップS4では、検出
された回転数が逐次回転数メモリ73に記憶される。当
初は、モータ17に電圧が印加されていないので、記憶
される回転数は零である。
【0021】処理は図2のステップS5に移り、マイク
ロコンピュータ50で設定された導通角でトライアック
81が制御され、この導通角に同期させた電圧がモータ
17に印加されて、モータ17が回転駆動される。ステ
ップS6では、制御スタートフラグがセットされ、セッ
トされていたらステップS11に移行し、セットされて
いなかったらステップS1に戻る。モータ17の回転が
開始された当初は、制御スタートフラグはリセット状態
なので、ステップS1に戻る。
【0022】モータ17の回転数が850rpmに達す
ると、処理はステップS1からステップS7に移る。ス
テップS7では、制御スタートフラグがセットされてい
るか否かが判断される。この結果、制御スタートフラグ
がセットされていればステップS14に移行し、制御ス
タートフラグがセットされていなければステップS8に
移行する。回転数が850rpmに達してステップS7
での処理が始めて行われるときには、制御スタートフラ
グはセットされておらず、ステップS8に移行する。
【0023】ステップS8では制御スタートフラグがセ
ットされ、位相制御が開始される。位相制御の開始に当
たっては、まず、ステップS9で、導通角が132°に
設定され、ステップS10で、導通角メモリ74に導通
角0°が記憶される。このステップS10の処理は、後
述するタイマ72のリセットを確実に行わせるための処
理である。
【0024】次に、ステップS4では、検出された回転
数が回転数メモリ73に記憶される。このとき、先に記
憶されていた回転数は消去される。すなわち、この回転
数メモリ73には新たに検出された回転数だけが記憶さ
れる。そして、ステップS5でマイクロコンピュータ5
0はステップS9で設定された導通角132°でトライ
アック81を制御する。ステップS6では、制御スター
トフラグがセットされているか否かが判断されるが、こ
のときは、制御スタートフラグはセットされているので
ステップS11に移行する。
【0025】ステップS11では、ステップS12にお
けるタイマ72のカウント動作を行ってから、または脱
水工程が開始されてから1秒経過したか否かが判断され
る。この結果、1秒経過していたらステップS12に移
行し、経過していなかったら再びステップS1に戻る。
ステップS12では、タイマ72の計数値がインクリメ
ントされ、さらに、ステップS13では、タイマ72の
計数値が60以上かどうかが判断される。そして、計数
値が60以上なら、ステップS24に移り、モータ17
への通電を停止する。当初の段階では、タイマ72はリ
セットされているから、ステップS11、S12、S1
3を経て、ステップS1に戻ることになる。
【0026】以上、脱水工程が開始してから、回転数が
基準回転数に達して、1回目の位相制御が行われるまで
の動作である。次に、1回目の位相制御が終了した後の
動作について説明する。その動作とは、回転数を基準回
転数に近づけるための動作であって、回転数が基準回転
数よりも大きくて、しかも増加傾向にある場合は回転数
を減少させ、基準回転数よりも小さくて、しかも減少傾
向にある場合は回転数を増加させる動作である。
【0027】まず、回転数が850rpm以上の場合の
位相制御について説明する。処理はステップS1からス
テップS7を経てステップS14に移行する。ステップ
S14では、回転数が850rpmに等しいか否かが判
断される。この結果、回転数が850rpmであればス
テップS18に移行し、850rpmよりも大きければ
ステップS15に移行する。
【0028】ステップS15では、回転数メモリ73に
記憶されている回転数と最近に検出された回転数(以
下、「現在の回転数」という。)とが比較される。これ
は、すなわちステップS15では回転数が増加傾向にあ
るのか否かが判断される。つまり、現在の回転数の方が
大きいときは増加傾向にあり、小さいときは減少傾向に
ある。回転数が増加傾向にあるときにはステップS16
に移行し、減少傾向にあるときにはステップS4に移行
する。
【0029】ステップS16では、トライアック81の
導通角が140°であるか否かが判断される。この判断
の結果、140°であればステップS4に移行し、14
0°でなければステップS17に移行する。ステップS
17では、上記ステップS16で検出された導通角が1
°増加させられて設定される。導通角を増加させるとモ
ータ17に供給される電力は減少する。逆に、減少させ
るとモータ17に供給される電力は増加する。この供給
電力の増減に伴って、モータ17のトルクが増減し、そ
の結果、モータ17の回転数も増減する。
【0030】すなわち、ステップS17での処理によ
り、回転数が850rpm以上でしかも増加傾向にある
ときに、回転数を減少させるために導通角が1°増加さ
せられる。ステップS18では、導通角メモリ74に記
憶されている導通角と最近に設定された導通角(以下、
「現在の導通角」という。)とが比較される。この結
果、現在の導通角の方が大きければステップS19に移
行し、小さければステップS4に移行する。
【0031】ステップS19では、現在の導通角が導通
角メモリ74に記憶される。そして、ステップS20で
タイマ72がリセットされて、ステップS4に移行す
る。このステップS18〜S20までの処理は、回転数
が増加傾向にあるときに、タイマ72をリセットする処
理である。ステップS14で回転数がちょうど850r
pmのときはステップS18の処理に移行するが、ステ
ップS15〜S17を経ていないので導通角メモリ74
に記憶されている導通角と現在の導通角とは同じであ
り、ステップS18からステップS4に移行する。導通
角メモリ74の内容は、導通角が増加傾向にあるときに
更新されるのであるから、結局導通角メモリ74には最
大の導通角が記憶されることになる。
【0032】次に、回転数が850rpm未満の場合の
位相制御について説明する。ステップS1で回転数が8
50rpm未満であると判断されると、ステップS2を
経てステップS21に移行する。ステップS21では、
現在の回転数と回転数メモリ73に記憶されている回転
数とが比較され、回転数が減少傾向にあるのか否かが判
断される。この結果、減少傾向にあると判断されればス
テップS22に移行し、増加傾向にあると判断されれば
ステップS4に移行する。
【0033】ステップS22では、トライアック81の
現在の導通角が調べられ、この導通角が10°であるか
否かが判断される。この判断の結果、10°であればス
テップS4に移行し、10°でなければステップS23
に移行する。ステップS23では、導通角を1°減少さ
せる。これにより、回転数の増加が図られている。
【0034】以上の位相制御が行われている時の波形を
図6および図7に示す。図6は、脱水開始直後にモータ
17に印加される電流波形91を示し、図7は、脱水が
進行したときにモータ17に印加される電流波形92を
示す。図6および図7においては、商用交流電源80か
らの電圧波形90が併せて示されている。図6では、脱
水開始直後なので、モータ17を動作させるのに大きな
トルクが必要なため、導通角αは小さくなっている。し
かも、洗濯物内の水分が取り除かれていくに従ってモー
タ17の負荷が劇的に変化するので、これに対応した定
速制御を実現すべく導通角αを中心に左右に大きな振れ
が生ずる。
【0035】一方、図7では、脱水が進行するにつれて
洗濯物に含まれていた水分は取り除かれ、重量が軽くな
る。すなわち、脱水開始直後に必要であった大きなトル
クは必要ではなくなる。また、洗濯物中の水分が概ね取
り除かれると、モータ17のトルクの負荷も安定する。
したがって、導通角αは内槽5内の洗濯物の量などに対
応した或る最大値に達すると、以後は安定状態に移行す
る。したがって、脱水末期には、導通角αは比較的大き
な値で安定し、中心に対する振れもほとんどなくなる。
【0036】したがって、逆に導通角αが最大になって
しばらく経過すれば脱水末期であることがわかる。そこ
で、上記フローチャートでは、導通角メモリ74に記憶
される最大導通角が更新されている期間には、タイマ7
2をリセットして位相制御を行う一方、最大導通角が更
新されなくなると、ステップS11〜S13、S14の
処理により、60秒間の経過の後に、モータ17への通
電を停止させることとしている。
【0037】以上のように、本実施例では導通角の最大
値が60秒間にわたって更新されないような安定状態が
検知されたときに脱水末期であると判断して、脱水を終
了させている。このため、衣類の脱水状態に応じて脱水
を終了させることができるので、衣類の種類や量によら
ずに脱水に過不足が生じることがない。すなわち、衣類
の種類等に対応して適切に脱水を行うことができる。
【0038】また、回転数を850rpmに安定させる
ように位相制御しているので、回転数の変動が抑制され
る。このため、回転数の変動によって発生する騒音の変
化を低減することができる。なお、本発明は上述の実施
例に限定されることはない。たとえば、上記の実施例で
は、最大導通角が更新されない状態が60秒継続したと
きに脱水を終了させているが、この時間は所望の脱水状
態に合わせて増減してもよい。また、基準回転数も85
0rpmに限定されるものではない。
【0039】また、上記の実施例では、スイッチング素
子にトライアックを用いたが、サイリスタなど、導通角
の制御が可能な他のスイッチング素子を用いてもよい。
さらに、本実施例では、回転数の検出にリードスイッチ
を用いたが、電磁式のセンサや光学式のセンサを用いて
もよい。また、上記の実施例では、全自動洗濯機に適用
される場合について説明したが、本発明の脱水装置はい
わゆる2槽式洗濯機にも容易に適用することができ、ま
た、脱水装置単独の構成としてもよいことは言うまでも
ない。
【0040】その他本発明の要旨を変更しない範囲で種
々の設計変更を施すことが可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の脱水装置によれ
ば、スイッチング素子の導通位相角が所定の安定状態に
維持されると、これに基づいてモータへの通電が停止さ
れ、脱水が終了する。このため、脱水過剰で被脱水物に
しわがきつく生じることがなく、また脱水不足になるこ
ともない。したがって、被脱水物の量のみならず種類等
にも対応した適切な脱水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の脱水装置を利用した洗濯機
の動作を示すフローチャートである。
【図2】図1の続きのフローチャートである。
【図3】洗濯機の全体の概略構成を簡略化して示す断面
図である。
【図4】上記洗濯機の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】モータの回転制御に関連する構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】脱水開始初期の電流波形を示す図である。
【図7】脱水が進行したときの電流波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
5 内槽 17 モータ 24 リードスイッチ 50 マイクロコンピュータ 80 商用交流電源 81 トライアック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被脱水物を収容するための脱水槽と、 上記脱水槽を回転させるモータと、 上記モータに電力を供給する交流電源と、 上記交流電源とモータとの間に介挿され、導電位相角を
    制御することができるスイッチング素子と、 上記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、 上記回転数検出手段が検出した回転数と所定の基準回転
    数とを比較する比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいて上記モータの回転数
    を上記基準回転数に近づけるべく、上記スイッチング素
    子の導通位相角を制御する位相制御手段と、上記導通位
    相角を監視してこの導通位相角が所定の安定状態に維持
    されたことに基づいて、上記モータへの通電を停止させ
    る手段とを含むことを特徴とする脱水装置。
JP4205756A 1992-07-31 1992-07-31 脱水装置 Expired - Lifetime JP3071042B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9115455B2 (en) 2010-12-09 2015-08-25 Whirlpool Corporation Method and apparatus for controlling the extraction duration in a laundry treating appliance
WO2018006788A1 (zh) * 2016-07-05 2018-01-11 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机运转平衡检测装置和方法

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WO2018006788A1 (zh) * 2016-07-05 2018-01-11 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机运转平衡检测装置和方法

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