JPH0646792Y2 - 船内左右区画室通水式ビルジウェル構造 - Google Patents

船内左右区画室通水式ビルジウェル構造

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JPH0646792Y2
JPH0646792Y2 JP177889U JP177889U JPH0646792Y2 JP H0646792 Y2 JPH0646792 Y2 JP H0646792Y2 JP 177889 U JP177889 U JP 177889U JP 177889 U JP177889 U JP 177889U JP H0646792 Y2 JPH0646792 Y2 JP H0646792Y2
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JP
Japan
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compartments
bilge
bilge well
well structure
right compartments
Prior art date
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JP177889U
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JPH0292395U (ja
Inventor
徹造 太田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、船舶におけるビルジウェル構造に関し、特に
防火用縦隔壁により左右に仕切られた区画室間の通水を
可能とするビルジウェル構造に関する。
〔従来の技術〕
船舶における機関室、ポンプ室等の防火対策として、防
火壁によりこれらの部屋を複数の区画に仕切ることが行
なわれるが、その際、中央縦方向の壁で船を左右に仕切
ると、座礁等で片側の部屋に浸水した場合に船が傾き、
転覆してしまう危険がある。
このような事態に対処するには、船体中央の仕切壁が火
に対して壁として機能し、浸水に対しては通水の妨げと
ならないようにすることが肝要である。
従来、第4図(縦断面図)および第5図(横断面図)に
示すように、部屋の中央に設けられた縦隔壁11には、浸
水対策としての開口12が設けられている。
このような装置にあっては、浸水が片側の部屋で発生し
た場合には、海水はその開口12を通り、反対側の部屋に
も流れ込むので、左右の浸水がバランスし、船が横方向
に転覆することが防止される。
ところで、開口12にはフラップ式またはスライド式のダ
ンパ13が取付けられ、これらの遠隔操作装置が設けられ
て、火災の際は、室外からの操作で両部屋を隔離するこ
とができるように構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のような従来の装置では、各々の緊
急事態に的確に対応した操作が要求され、誤操作すれば
却って危険な状態を招くことになる問題点がある。
また、消火装置により放水を行なう船にあっては、火災
時にダンパ13を閉めて放水が行なわれると、水が片側の
部屋に多量にたまり、船が片側に傾いてしまう危険性も
ある。
本考案は、これらの問題点の解決をはかろうとするもの
で、船体の縦隔壁に仕切られて左右に隣接する区画室を
防火上は別区画としながら、浸水に対しては一区画とし
て作用するように機能させるに際して、そのための装置
の機構的な働きを要せず、人為的な操作を必要としない
船内左右区画室通水式ビルジウェル構造を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の船内左右区画室通
水式ビルジウェル構造は、船体の二重底上において船内
を左右の区画室に仕切る防火用縦隔壁をそなえるととも
に、同縦隔壁の下端部の両側近傍においてそれぞれ上記
二重底の内底板に開口する一対のビルジウェルをそな
え、これらのビルジウェルの各底部を相互に連通して上
記左右の区画室間の通水を可能にする連通部が設けられ
たことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の船内左右区画室通水式ビルジウェル構造
では、一方の区画室での火災発生時には、縦隔壁で遮断
された熱や火災がビルジウェルを通り迂回して他方の区
画室に侵入しようとしても、ビルジ等の封水により遮断
されて、隣の区画室への延焼が防止される一方、浸水時
には、片側の区画室に流入した海水が一方の開口を経て
ビルジウェル内のビルジ等の封水を押し流し、他方の開
口を通って反対側の区画室へと縦隔壁を迂回して流れ込
み、左右区画室の液面を平衡させる作用が行なわれる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例について説明すると、第1〜3図
は本考案の実施例としての船内左右区画室通水式ビルジ
ウェル構造を示すもので、第1図はその第1実施例の横
断面を示す第2図のI−I矢視断面図、第2図は第1図
のII−II矢視断面図、第3図はその第2実施例の横断面
である。
まず、本考案の第1実施例について説明すると、第1,2
図に示すように、この実施例では、船体の二重底6上に
おいて船内を左右の区画室01,02に仕切る防火用縦隔壁
1をそなえている。
縦隔壁1の下端部の両側近傍には、それぞれ二重底6の
内底板7に開口する一対のビルジウェル2,2が設けられ
ている。
そして、これらのビルジウェル2,2の各底部を相互に連
通するように左右の区画室01,02間の通水を可能とする
連通部8が設けられている。
この実施例においては、一対のビルジウェル2,2はそれ
らの間に仕切板3を有し、仕切板3の下縁とビルジウェ
ル2の底部との間に形成される間隙が連通部8を構成
し、ビルジを封水とするUシール構造となっている。
ビルジウェル2は通常液位までビルジ又はその他の封液
で満たされている。ビルジウェル2には必要に応じ高液
面、低液面を警報する手段を設けてもよい。
ビルジウェルの大きさ・個数については、海水流れに対
する抵抗を考慮し、過度の液面差が両区画に発生しない
ように予め計算し、必要に応じ複数個数設ける。
次に本考案の第2実施例について説明すると、第3図に
示すように、この実施例では、U字管5によりビルジウ
ェルが形成されている。したがってU字管5の開口部が
二重底6の内底板7に開口し、U字状の屈曲部が左右の
区画室間の通水を可能とする連通部8を構成している。
その余の構成については、上述の第1実施例のものと同
様であるので、具体的説明は省略する。
なお、本考案の船内左右区画室内通水式ビルジウェル構
造を施す場合、例えば、区画室01,02をそれぞれ、NO.1
発電機室とNO.2発電機室とにしたり、F.0.ポンプ室とF.
O.機器室とにしたり、NO.1主軸室とNO.2主軸室とにした
りして用いられる。
このように構成された船内左右区画室通水式ビルジウェ
ル構造では、火災発生時には、ビルジウェル2内に満た
されたビルジ等の封液により、火災の熱や火炎が遮断さ
れるので、火災の隣接区画への延焼が防止される一方、
浸水時には、片側の区画01又は02に流入した海水は、ビ
ルジウェル2の開口を通り、連通部8を経て、反対側の
区画02又は01に流れ込み、左右の区画01,20の海水液面
は平衡を保たれる。
そして、このいずれの作用も何等の人為的操作を必要と
することなく、しかも格別の機械的な動作を伴わずに行
なわれる。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の船内左右区画室通水式ビ
ルジウェル構造によれば、次のような効果ないし利点が
得られる。
(1)火災および浸水のいずれの場合にも、外部からの
人為的操作なしで、延焼防止および転覆防止の機能をは
たすことができる。
(2)従来の装置のような可動部分がないので、保守が
容易となり、信頼性も向上する。
(3)従来の装置では、その動作の信頼性が乏しいた
め、実際に船の左右に二つの区画を設けることが難しか
ったが、本考案の装置によれば船舶内部の区画計画を自
由に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の実施例としての船内左右区画室通
水式ビルジウェル構造を示すもので、第1図はその第1
実施例の横断面図を示す第2図のI−I矢視断面図、第
2図は第1図のII−II矢視断面図、第3図はその第2実
施例の横断面図であり、第4,5図は従来の装置を示すも
ので、第4図はその縦断面図、第5図はその横断面図で
ある。 1……縦隔壁、2……ビルジウェル、3……仕切板、4
……ビルジ、5……U字管、6……二重底、7……内底
板、8……ビルジウェルの連通部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体の二重底上において船内を左右の区画
    室に仕切る防火用縦隔壁をそなえるとともに、同縦隔壁
    の下端部の両側近傍においてそれぞれ上記二重底の内底
    板に開口する一対のビルジウェルをそなえ、これらのビ
    ルジウェルの各底部を相互に連通して上記左右の区画室
    間の通水を可能にする連通部が設けられたことを特徴と
    する、船内左右区画室通水式ビルジウェル構造。
JP177889U 1989-01-11 1989-01-11 船内左右区画室通水式ビルジウェル構造 Expired - Lifetime JPH0646792Y2 (ja)

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JP177889U JPH0646792Y2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 船内左右区画室通水式ビルジウェル構造

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0292395U JPH0292395U (ja) 1990-07-23
JPH0646792Y2 true JPH0646792Y2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=31201962

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JP177889U Expired - Lifetime JPH0646792Y2 (ja) 1989-01-11 1989-01-11 船内左右区画室通水式ビルジウェル構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468791Y1 (ko) * 2011-06-24 2013-09-04 삼성중공업 주식회사 선박용 빌지 웰 커버

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200468791Y1 (ko) * 2011-06-24 2013-09-04 삼성중공업 주식회사 선박용 빌지 웰 커버

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JPH0292395U (ja) 1990-07-23

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