JPH0646725A - 釣 糸 - Google Patents

釣 糸

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JPH0646725A
JPH0646725A JP20760992A JP20760992A JPH0646725A JP H0646725 A JPH0646725 A JP H0646725A JP 20760992 A JP20760992 A JP 20760992A JP 20760992 A JP20760992 A JP 20760992A JP H0646725 A JPH0646725 A JP H0646725A
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fishing
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Shigeru Nakanishi
滋 中西
Hitoshi Nakanishi
均 中西
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YOTSUAMI Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/02Ropes built-up from fibrous or filamentary material, e.g. of vegetable origin, of animal origin, regenerated cellulose, plastics

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】細くて高強力で、特に水中での水中抵抗を軽減
し、餌の動きが自然となる釣糸を提供することを目的と
する。 【構成】複数本の糸条を製紐してなる釣糸であって、全
ての糸条本数の1/2以上の糸条がポリエチレン糸1
で、引張強度20g/d以上、破断伸度4〜8%の範囲
にある繊維で構成され、残りの各ポリエステル糸2のデ
ニール数が前記繊維の1/2以下のデニール数であり、
糸径が細く、強力利用率が高く、耐摩耗性に優れた釣糸
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用として一般的にハ
リスとして用いられる釣糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】釣糸分野において、従来より釣る対象と
なる魚に応じて合成繊維のモノフィラメントやマルチフ
ィラメントの他、各種の金属の単線もしくは複数本を用
いて、製紐したりまたは撚糸状にしてそれらを種々組み
合わせて、釣糸として用いられてきた。その中でも特に
ハリスは直接に魚の食いに影響するので、海中では餌が
自然な運動をすべくハリス部分はしなやかで、魚に見え
にくくするために細くて、強いものが求められてきた。
しかしこれらの条件を満足しようとしても、一般的には
魚の鋭い歯や海底の岩、船辺りなどに擦すられ切断に至
りやすいものになってしまう。そこで切れにくくするた
めに、各種の金属線を使用するが、金属線は硬直性を発
現するため、餌が海中で不自然な動きを示し、魚に警戒
を与え、その結果、釣果に大きな悪影響をおよぼす。こ
れらの釣糸に用いられる製紐タイプまたは撚糸タイプの
ハリスは同デニール数の複数本の糸条を使用して製作さ
れるため、でき上った釣糸の径が必然的に太くなってし
まう欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の釣糸
(ハリス)には以下に述べるような問題がある。今日、
市場で多く販売されているナイロン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂などを用いて紡糸され
たモノフイラメント釣糸は、その表面が平滑で水中抵抗
が水さいと考えられるが、釣り動作中でのモノフィラメ
ントの強力が要求されるため、ある程度以上の太さのモ
ノフィラメントが必要となる。その結果、モノフィラメ
ントに硬直性が発現し、水中抵抗が大きくなってしま
う。さらに、その硬直性のために餌の動きが不自然とな
り、金属繊維の場合と同様釣糸におよぼす影響が大き
い。
【0004】そこで液晶紡糸やゲル紡糸により得られる
低伸度、高強力タイプと言われる合成繊維、たとえばア
ラミド系樹脂からなるケブラー糸(登録商標、デュポン
社製)、ポリアリレート系樹脂からなるベクトラン糸
(登録商標、(株)クラレ製)、ポリエチレン系樹脂の
テクミロン糸(登録商標、三井石油化学工業(株)製)
およびダイニーマ糸(登録商標、東洋紡(株)製)を撚
糸もしくは製紐して釣糸として用いられているが、これ
らの糸には釣糸として十分な機能をはたすモノフィラメ
ント糸が開発、生産されていないのが現状である。これ
らの糸は現在マルチフィラメント糸として上市されてい
るので、撚糸もしくは製紐して用いられている。
【0005】しかしながら、撚糸して用いる場合、竿の
ガイド、岩や船辺りとのこすれにより、撚糸を構成して
いる数本の糸条のうち、何本かが集中的に耐摩耗性を低
下して切断に至り、その部分から解撚がはじまり、全体
として強力が低下するとともに、釣糸としての表面形状
も悪化してしまう。また製紐して使用する場合には、釣
糸を構成する糸条の1本もしくは数本が切断しても解撚
することはないが、これらの液晶紡糸あるいはゲル紡糸
により得られた糸条には細いデニールのものが土市され
ていないため、最も細い糸条で製紐しても、結果的には
かなり太い釣糸になってしまい、その結果、水中抵抗も
大きくなり、釣果に好ましい結果が期待できない。
【0006】さらに合成繊維とは別に金属繊維、主とし
てスチール線やタングステン線が使用されてきている
が、スプールに巻いた巻きぐせが解消されず、ちぢれ、
カールやキングが発生しやすい。
【0007】さらに、合成繊維、金属繊維にかかわら
ず、同じ太さの糸条を用いて、撚糸したり、製紐したり
すると、隣り合う糸条同志の重なり部において、糸条が
曲げられて、変形してしまうため、本来糸条が最も強力
を発揮できる直線強力に比べて著しく強力利用率が低下
してしまう。
【0008】本発明はこのような課題を解決するもの
で、細くて高強力で、特に水中での水中抵抗を軽減し、
餌の動きが自然となる釣糸を提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み、鋭意研究した結果、下記の如く、従来の釣糸に比
べて、数段の性能を有する釣糸を発明するに至った。
【0010】すなわち本発明は、複数本の糸条を製紐し
てなる釣糸であって、全ての糸条本数の1/2以上の糸
条が、引張強度20g/d以上、破断伸度4〜8%の範
囲にある合成繊維で構成され、残りの各糸条のデニール
数が前記合成繊維の1/2以下のデニール数であること
を特徴とする釣糸を要旨とするものである。
【0011】本発明の主要な構成要素の1つは、製紐に
使用する複数本の糸条の少なくとも1/2以上が引張強
度が20g/d以上、破断伸度4〜8%の範囲にある低
伸度、高強力タイプの合成繊維を用いることにあり、こ
れらの糸条は特に液晶紡糸法やゲル紡糸法のごとく特殊
な紡糸技術により得られる。たとえばこれらの合成繊維
としてケブラー糸(登録商標、デュポン社製)、ベクト
ラン糸(登録商標、(株)クラレ製)、テクミロン糸
(登録商標、三井石油化学工業(株)製)およびダイニ
ーマ糸(登録商標、東洋紡(株)製)があげられる。
【0012】ところで、上記構成において、全ての糸条
本数の1/2以上の糸条とあるが、1/2未満である
と、目的とする強力を有する釣糸が得られないことにな
り、また上記引張強度が20g/d未満であると、デニ
ール数を増加しなければならず、その結果糸径が太くな
り、上記破断伸度が4%未満であると、魚が掛かったと
きのショック切れが発生しやすく、逆に8%を超える
と、伸びが大きくなり、魚信がとりにくくなる。さらに
残りの各糸条のデニール数が前記合成繊維の1/2を超
えるデニール数であると、製紐後の釣糸の糸径が太くな
り、水中抵抗の大きな釣糸になってしまう。
【0013】次いで、本発明のもう1つの主要な構成要
素としては上記の如く、全ての糸条本数の1/2以上の
低伸度、高強力タイプの合成繊維の糸条を用いて製紐
し、残りの各糸条のデニール数が前記合成繊維の1/2
以下のデニール数であれば、如何なる繊維でも良いが、
特に残りの糸条として用いる繊維はフィラメント数の多
いナイロン糸、ポリエステル糸などの合成繊維が望まし
い。これらの合成繊維は1フィラメントのデニール数が
他の繊維に比べてはるかに細いものを容易に安価に得る
ことが可能である。
【0014】本発明を構成する主要な低伸度、高強力タ
イプの合成繊維を樹脂により接着加工を施すことは非常
に困難であるが、製紐に用いる上記以外の残りの本数に
使用される糸条のトータルデニール数が小さく、その糸
条が多フィラメントであれば、製紐後その表面形状を整
えるため、各種の樹脂処理を施しても、多フィラメント
のため樹脂液がその糸条間に容易に含浸され、いわゆる
アンカー効果が発揮され、美麗な加工が可能となる。
【0015】さらに、製紐する際に、低伸度、高強力タ
イプの合成繊維からなる糸条と、その1/2以下のデニ
ール数の糸条を製紐機の盤上に交互に配列して製紐する
ため、太い糸条である低伸度、高強力タイプの合成繊維
の糸条は殆ど直線状態になり、1/2以下のデニール数
の糸条の方は、その直線状態になった低伸度、高強力タ
イプの合成繊維の糸条の周りを固定するために巻かれて
いる状態になり、釣糸としての強力を発現する低伸度、
高強力タイプの糸条が製紐時に重なり合うまたは隣り合
う糸条間の曲げがなく、繊維本来の有している強力が最
大限に発揮できることになる。さらに、この種の低伸
度、高強力タイプの合成繊維は防弾チョッキに使用され
る如く、非常に強いので、鋭い歯の魚や岩や船辺りでの
摩耗に対して強く、またこずれにより1本の糸条が切断
しても製紐してあるため、撚糸のように1本切断すれば
解撚することがなく、表面形状が美しく保たれるなど本
発明には多くの利点がある。
【0016】
【作用】この構成により、糸径が細く、強力利用率が高
く、耐摩耗性に優れ、外観上非常に美しいものとなり、
特に水中での水中抵抗を軽減し、餌の動きが自然とな
り、釣果に好結果をもたらす釣糸を提供することができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1に基づ
いて説明する。本発明実施例の釣糸を作成するに当た
り、引張強度が35g/d以上、破断伸度4.6%の低
伸度、高強力タイプのポリエチレン糸1として200d
/20fのテクミロン糸(登録商標、三井石油化学工業
(株)製)4本と、製紐に使用する残りの本数の糸条と
して55d/180f(0.3d/f)のポリエステル
糸2を4本用いて、これらポリエチレン糸1とポリエス
テル糸2を交互に配列して製紐し、釣糸3を作成した。
【0018】比較例としては前記と同様の低伸度、高強
力タイプのポリエチレン(テクミロン糸)200d/2
0fを8本用いて図2および図3に示すように撚糸およ
び製紐して釣糸4および5を作成した。
【0019】表1に本発明実施例の釣糸および比較例の
撚糸および製紐により得られた釣糸の糸径および強力利
用率、耐摩耗性、樹脂加工性についてのデータを示す。
【0020】
【表1】
【0021】なお、試験法は次の通りである。 強力利用率(%);使用する糸条の直線強力に対しての
強力利用率(%)で評価した。
【0022】耐摩耗性;包合力試験機、荷重0.15g
/dを掛け100回摩耗後の外観判定。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、糸径が細
く、強力利用率が高く、耐摩耗性に優れ、外観上非常に
美しいものとなり、特に水中での水中抵抗を軽減し、餌
の動きが自然となり、釣果に好結果をもたらす釣糸を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣糸の構成図である。
【図2】従来の撚糸によって得られた釣糸の構成図であ
る。
【図3】従来の製紐によって得られた釣糸の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ポリエチレン糸 2 ポリエステル糸 3 釣糸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の糸条を製紐してなる釣糸であっ
    て、全ての糸条本数の1/2以上の糸条が、引張強度2
    0g/d以上、破断伸度4〜8%の範囲にある合成繊維
    で構成され、残りの各糸条のデニール数が前記合成繊維
    の1/2以下のデニール数であることを特徴とする釣
    糸。
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