JPH0646710Y2

JPH0646710Y2 - 複写式入力伝票

Info

Publication number: JPH0646710Y2
Application number: JP1988150370U
Authority: JP
Inventors: 信幸真武
Original assignee: 株式会社コーユービジネス
Priority date: 1988-11-18
Filing date: 1988-11-18
Publication date: 1994-11-30
Anticipated expiration: 2003-11-18
Also published as: JPH0271672U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、例えば、食品メーカーが多種類の商品を小売
店から定期的に受注し、この受注伝票をコンピュータ処
理して受注商品の仕分けを行い、適確な小売店への商品
配送が行えるようにした複写式入力伝票の改善に関す
る。

［考案の技術的背景］従来一般に使用されているこの種の複写式入力伝票は、
第9,10図に示すように、上面に、少なくとも、商品区分
マーク欄１（伝票区分，世代区分），店番マーク記入欄
2,商品名欄３とこれに対応する注文数量マーク記入欄４
などを印刷した比較的厚紙よりなる入力用伝票５と、該
入力用伝票５に印刷された上記各欄1,2,3,4と上下関係
に対応するこれと同様な各欄を、化学的ノーカーボン加
工を施した上面に印刷せる控え伝票６とからなり、上記
入力用伝票５が上となるように一側縁を互いに重合綴着
し、入力用伝票５のみが切り離されるようにしたもので
ある。

取り扱いに際しては、小売店が店番コードを上記入力用
伝票５の店番マーク記入欄２に押圧的にマーキングする
とともに、希望商品に対応した注文数量マーク記入欄４
に希望数量を押圧的にマーキングする押圧作用により、
控え伝票６の上面の当該個所が発色する。そして、入力
用伝票５のみを切り離しメーカー側の配送員に手交する
ことによって発注，受注は完了し、あとは、入力用伝票
５の処理作業で受注商品が小売店に配送される仕組みに
なっている。

上述のような従来の複写式入力伝票構成にあっては、一
枚の入力用伝票５に対して一枚の控え伝票６しか使用し
得ないので、商品の受注，発注品目が１面に限定され、
発注，受注効率に制約をうけるという課題と、入力用伝
票５と控え伝票６の下面が夫々空白となっていることか
ら、紙面活用に無駄があり、きわめて不経済である。

［従来の技術］このような技術的課題を解決する手段として、実開昭63
-154265号公報に示す複写帳票組が提案されている。こ
のものは、光学読取用マークまたは光学読取用文字を記
入するための記入枠が表裏両面に形成されるとともに、
切り離し用ミシン目を介して綴じ合わせ片が連接された
光学読取用帳票と、該光学的読取用帳票の表裏両面に重
ね合わされるとともに、上記綴じ合わせ片の部分にて接
合されてなる両複写帳票の３枚組からなるものである。

［考案が解決しようとする課題］上記複写帳票組によれば、光学読取用帳票の両面が発注
用の帳票として有効に利用しうる特長は認められるが、
この光学読取用帳票の上下に組み合わされる複写帳票の
片面が全く利用されておらず、紙面の活用に無駄があ
り、不経済であるという課題は依然として残されてい
る。

本考案の目的は、入力用伝票の紙面節約を図り、加え
て、紙面の空白をなくし紙面の有効利用がなしうる複写
式入力伝票を提供せんとするものである。

［課題を解決するための手段］従来技術の課題を解決する本考案の構成は、上面に化学
的ノーカーボン加工を施したＢ面用控え伝票，入力用伝
票，下面に化学的ノーカーボン加工を施したＡ面用控え
伝票の順に上方から重ね合わせ、各伝票の一側縁を互い
に重合綴着して伝票本体を構成し、上記入力用伝票の上
面（Ａ面）、および、下面（Ｂ面）に、少なくとも、商
品区分マーク欄，店番マーク記入欄、および、商品名欄
とこれに対応する注文数量マーク記入欄を夫々印刷し、
上記Ｂ面用控え伝票の上面には、上記入力用伝票の下面
（Ｂ面）に印刷した上記各欄に対応する欄を、また、上
記Ａ面用控え伝票の下面には、上記入力用伝票の上面
（Ａ面）に印刷した上記各欄に対応する欄を印刷した複
写式入力伝票において、上記Ｂ面用控え伝票の下面に、
上記入力用伝票のＡ面の商品名欄に対応する特殊商品、
新商品などの商品見本とその価格を印刷し、また、上記
Ａ面用控え伝票の上面に、上記入力用伝票のＢ面の商品
名欄に対応する特殊商品、新商品などの商品見本とその
価格を印刷したものである。

［実施例］次に、第１〜８図について本考案実施例の詳細を説明す
る。

第１図は分解斜視図，第２図は同上断面図，第３図は入
力用伝票の上面（Ａ面）を示す一部省略表面図，第４図
は入力用伝票のＡ面に対するＡ面用控え伝票の一部省略
下面図，第５図はＡ面用控え伝票の一部省略上面図，第
６図は入力用伝票の下面（Ｂ面）を示す一部省略下面
図，第７図は入力用伝票のＢ面に対するＢ面用控え伝票
の一部省略上面図，第８図はＢ面用控え伝票の一部省略
下面図である。

Ａは伝票本体であって、該伝票本体Ａは第1,2図に示す
ように、上方からＢ面用控え伝票11,比較的厚紙で形成
された入力用伝票12,A面用控え伝票13の順に一側縁を互
いに重合綴着して３枚一組とし、上記入力用伝票12のみ
が切り取り線14により切り離し可能としたものによって
構成されている。

上記入力用伝票12の構成について説明すると、該入力用
伝票12の上面（Ａ面）と下面（Ｂ面）には、第３図，第
６図に示すように、少なくとも、伝票区分，世代区分か
らなる商品区分マーク欄15a,15b,店番マーク記入欄16a,
16b,商品名欄17a,17bとこれに対応する注文数量マーク
記入欄18a,18bが印刷されており、上記商品名欄17a,17b
と注文数量マーク18a,18bは、この実施例では３欄に印
刷されている。そしてこの実施例では、第3,6図から明
らかなように、Ａ面とＢ面に印刷されている印刷の向き
が逆方向であって、入力用伝票12を反転読み取り装置
（図示略）で反転させながらA,B両面が連続的に読み取
られ、マークがコンピュータに入力されるようにしたも
のであるが、A,B面の各欄の印刷方向を同方向として
も、他の読み取り装置で読み取れることから、実施例の
ものに特定されることはない。

次に、上記入力用伝票12の下側に配設されているＡ面用
控え伝票13の構成について説明すると、このＡ面用控え
伝票13の下面には、化学的ノーカーボン加工が施される
とともに、このＡ面用控え伝票13の下面には第４図に示
すように、上記入力用伝票12のＡ面に印刷された上記各
欄15a,16a,17a,18aに対応する商品区分マーク欄19,店番
マーク記入欄20,商品名欄21,注文数量マーク記入欄22な
どが対称的に印刷されている。

また、このＡ面用控え伝票13の上面には、第５図に示す
ように、上記入力用伝票12に印刷されているＢ面の商品
名欄17b中の特殊商品、または、新商品などの商品見本2
3や価格24などが印刷してあり、入力用伝票12のＢ面を
開いたときに、このＢ面と同一平面上にＡ面用控え伝票
13の上面が見開きされるようにしたものである。

次に、上記入力用伝票12の上側に配設されるＢ面用控え
伝票11の構成について説明すると、このＢ面用控え伝票
11の上面には、化学的ノーカーボン加工が施されている
とともに、このＢ面用控え伝票11の上面には第７図に示
すように、上記入力用伝票12のＢ面に印刷された上記各
欄15b,16b,17b,18bに対応する商品区分マーク欄25,店番
マーク記入欄26,商品名欄27,注文数量マーク記入欄28な
どが対称的に印刷してある。

また、上記Ｂ面用控え伝票11の下面には、第８図に示さ
れているように、上記入力用伝票12に印刷されているＡ
面の商品名欄17b中の特殊商品、または、新商品などの
商品見本29や価格30などが印刷されてあり、入力用伝票
12のＡ面を開いたときに、このＡ面と同一平面上にＢ面
用控え伝票11の下面が見開きされるようにしてある。図
中31は、伝票本体Ａの重合綴着部に設けた綴じ込み用の
孔で、小売店などが発注伝票の控えを整理しておくのに
便利なために設けたものである。尚、この実施例では、
伝票本体Ａを左綴じとしたが、右綴じ、または、天綴じ
とすることもできるので、図示のものに特定されること
はない。

［作用］上記実施例に基づいて、本考案伝票の取り扱い手段につ
いて説明すると、先ず最上段のＢ面用控え伝票11を開く
と、これの下面と入力用伝票12のＡ面が同一平面上にあ
らわれる。そして小売店などの発注者は、店番マーク記
入欄16aに、例えば、12345というように予め定められて
いる店番コードをボールペンなどにて押圧的にマーキン
グする。次いで、Ｂ面用控え伝票11の下面に印刷されて
いる新商品などの商品見本29を参照しながら発注希望の
商品名欄17aに対応する注文数量マーク記入欄18aに希望
数量をマーキングする。

Ａ面のマーキングが終了したら、上記Ｂ面用控え伝票11
を閉じ、伝票本体Ａを反転してＡ面用控え伝票13を開
き、これの上面と入力用伝票12のＢ面を同一平面上とす
る。そして、上記と同様な作業でマーキングを施したの
ち、入力用伝票12を切り取り線14から分離し、メーカー
側の配送員に手交することにより発注は完了する。この
とき、Ａ面用控え伝票13の下面と、Ｂ面用控え伝票11の
上面には、上記入力用伝票12のマーキングに対応した各
欄のマーク位置が化学的に発色し、発注用となる入力用
伝票12のマーキングと同様にマーキングされた控えが手
許に残される。

そして、発注を受けた配送員は、マーキングされた入力
用伝票12を工場に持ち帰り、この入力用伝票12をコンピ
ュータ処理して受注商品を小売店ごとに仕分け処理さ
せ、次の配送を行う。

［考案の効果］上述のように本考案の構成によれば、次のような効果が
得られる。

（ａ）工場控えとなる入力用伝票の両面が有効に使用で
き、従来技術に比べ比較的高価な入力用伝票が２倍に利
用しうることから経済的効果は大きいことは勿論のこ
と、（ｂ）Ａ面、および、Ｂ面用控え伝票の空白面を商品紹
介面として利用しうることから、広告効果は勿論のこ
と、この商品紹介が商品選定の資料となって発注のスピ
ードアップとなり、また、売り上げ増加が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解斜視図，第２図は同上断面図，第３図は入
力用伝票の上面（Ａ面）を示す一部省略表面図，第４図
は入力用伝票のＡ面に対するＡ面用控え伝票の一部省略
下面図，第５図はＡ面控え伝票の一部省略上面図，第６
図は入力用伝票の下面（Ｂ面）を示す一部省略下面図，
第７図は入力用伝票のＢ面に対するＢ面控え伝票の一部
省略上面図，第８図はＢ面控え伝票の一部省略下面図，
第９図は従来例の分解斜視図，第10図は同上一部切欠正
面図である。Ａ……伝票本体,11……Ｂ面用控え伝票,12……入力用伝
票,13……Ａ面用控え伝票,14……切り取り線,15a,15b…
…A,B面の商品区分マーク欄,16a,16b……店番マーク記
入欄,17a,17b……商品名欄,18a,18b……注文数量マーク
記入欄,19,25……商品区分マーク欄,20,26……店番マー
ク記入欄,21,27……商品名欄,22,28……注文数量マーク
記入欄,23,29……商品見本,24,30……価格。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面に化学的ノーカーボン加工を施したＢ
面用控え伝票，入力用伝票，下面に化学的ノーカーボン
加工を施したＡ面用控え伝票の順に上方から重ね合わ
せ、各伝票の一側縁を互いに重合綴着して伝票本体を構
成し、上記入力用伝票の上面（Ａ面）、および、下面
（Ｂ面）に、少なくとも、商品区分マーク欄，店番マー
ク記入欄、および、商品名欄とこれに対応する注文数量
マーク記入欄を夫々印刷し、上記Ｂ面用控え伝票の上面
には、上記入力用伝票の下面（Ｂ面）に印刷した上記各
欄に対応する欄を、また、上記Ａ面用控え伝票の下面に
は、上記入力用伝票の上面（Ａ面）に印刷した上記各欄
に対応する欄を印刷した複写式入力伝票において、上記Ｂ面用控え伝票の下面に、上記入力用伝票のＡ面の
商品名欄に対応する特殊商品、新商品などの商品見本と
その価格を印刷し、また、上記Ａ面用控え伝票の上面
に、上記入力用伝票のＢ面の商品名欄に対応する特殊商
品、新商品などの商品見本とその価格を印刷したことを
特徴とする複写式入力伝票。