JP3049351U - 書籍雑誌の付箋付綴じ込み頁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 書籍雑誌等の特定の頁を記憶しておくための
手段として、裏面の一端に粘着剤を塗布した着脱可能な
付箋貼り紙が使用されるが、この付箋貼り紙は、常に書
籍や雑誌を読む場所にあるというわけではないので、そ
の書籍雑誌を読んだその場で直ちに記憶すべき頁に付箋
貼り紙を貼り付けることができず、マーキングが後回し
になるという不便さを解消する。 【構成】 書籍雑誌１を構成する頁のうち、広告頁また
は返信はがき等の用途に使用される特定頁用紙２の表面
に、予め裏面の一端に粘着剤４を塗布した複数枚の付箋
貼り紙３を平面状に並列して貼り付けておきり、頁の綴
じ工程で前記付箋貼り紙３を貼り付けた特定頁用紙２を
他の頁とともに綴じ込めるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、書籍雑誌の頁として、粘着剤により自由に貼り付けたり剥がすこと のできる付箋貼り紙を予め複数枚貼り付けておいた付箋付綴じ込み頁に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

例えば通信販売を目的とした雑誌等には、各種の販売商品が印刷された頁と、 読者がこれらの商品を選択してメーカー宛に発注するための申込み用のはがき等 を印刷した頁とが綴じ込まれているが、読者がこれらの商品の印刷された頁の中 から特定の商品を選択して発注する場合に、希望する商品の印刷された頁を記憶 しておくため手段として、従来では、その頁の隅部を折り曲げて目印としておく ことがごく一般的に行われている。

【０００３】 また、特定の頁を記憶しておくために、その頁の隅部を折り曲げて目印として おくことは、前記のような通信販売を目的とした雑誌以外の雑誌や書籍でも、特 に印象に残った記事の記載された頁を記憶しておくため手段としてよく行われて いる。

【０００４】 更に、前記のような特定の頁を記憶しておくための手段として、栞を挟んでお くとか、最近では自由に貼り付けたり剥がすことのできる着脱可能なポストイッ ト（商標）と呼ばれる、裏面の一端に粘着剤を塗布した付箋貼り紙を貼り付けて おくことも従来より広く行われている。

【０００５】

【考案が解決すべき課題】

前記のように書籍や雑誌の特定の頁を記憶しておく手段として、その頁の隅部 を折り曲げておくことは、頁を繰り返しめくっているうちに、折り曲げた隅部が 元の位置に戻ってしまうことがあり、そのようになると、再びその頁を探すのに 手間取るという問題がある。

【０００６】 一方、裏面の一端に粘着剤を塗布した着脱可能な付箋貼り紙の場合は、多数枚 の付箋貼り紙が積層重合された状態で販売されるので、この付箋貼り紙は通常は 家庭やオフィス内においても、机の引き出しの中などの特定の場所に収納されて おり、これに対して書籍や雑誌を読む場所というのは必ずしも机の上に限られな いから、常に書籍や雑誌を読む場所に必ず付箋貼り紙があるというわけではなく 、書籍や雑誌を読んだ場所に付箋貼り紙がないときには、付箋貼り紙を収納され ている場所まで取りに行かなければならず、どうしても付箋貼り紙の貼り付けに よるマーキングが後回しとなり面倒になるという問題がある。また、乗り物に乗 っている時とか外出中には、書籍や雑誌の特定頁を記憶しておくための手段とし て付箋貼り紙を使用することができないという問題がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、従来における上記のような書籍雑誌の特定頁を記憶しておく場合の 問題点に着目し、その特定頁をマークするための手段として、書籍雑誌の一部に 予め粘着剤を有する付箋貼り紙を複数枚貼り付けた頁を設けておき、書籍雑誌を 購入した読者が、その書籍雑誌を読んだいかなる場所でも、その場で直ちに当該 書籍雑誌に備えられた付箋貼り紙を使用して、記憶しておきたい頁に付箋貼り紙 を貼り付けられるようにした書籍雑誌の付箋付綴じ込み頁の提供を目的とするも のである。

【０００８】 本考案の付箋付綴じ込み頁は、そのための具体的手段として、書籍雑誌を構成 する頁のうち、広告頁または返信はがき等の用途に使用される特定頁用紙の表面 に、予め裏面の一端に粘着剤を塗布した複数枚の付箋貼り紙が平面状に並列して 貼り付けられており、頁の綴じ工程で前記付箋貼り紙を貼り付けた特定頁用紙を 他の頁とともに綴じ込めるようにしたことを特徴とするものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】 次に、本考案に係る書籍雑誌の付箋付綴じ込み頁の構造を、図面に示す実施例 について説明すると、図１に示すように、この付箋付綴じ込み頁は、例えば、月 刊雑、週刊誌等の各種雑誌１を構成する頁のうち、広告頁または返信はがき等の 用途に使用される特定頁用紙２の表面に、予め裏面の一端に粘着剤４を塗布する ことによって、剥がしたり貼り付けることを繰り返して行える付箋貼り紙３が複 数枚貼り付けられている。

【００１０】 前記特定頁用紙２に対する前記付箋貼り紙３の貼り付けは、該特定頁用紙２が 他の印刷頁と共に雑誌として綴じられる前の段階、つまり、図２に示すように、 前記特定頁用紙２に広告または返信はがき等の印刷面５が施される工程に引き続 いて行われる。

【００１１】 また、付箋貼り紙３の貼り付けに際しては、付箋貼り紙３をその用紙２の全面 に対して印刷面５が隠れてしまうように貼り付けるのではなく、貼り付けられた 複数枚の付箋貼り紙３の裏側における広告または返信はがき等の印刷面５の内容 が外側から識別できるようなスペースに１枚づつ平面状に規則正しく並列して貼 り付けられる。

【００１２】 付箋貼り紙３は、基本的には印刷面５の特定スペースに対して１枚づつ並列状 に規則正しく貼り付けられていればよいが、必ずしも１枚づつに限られることは なく、夫々５枚程度以内の少数枚が重合した状態で並列して貼り付けられるよう なものであってもよい。

【００１３】 図２のように、前記の特定頁用紙２は所定の印刷面５が印刷され、次いでこの 印刷面５の表面に付箋貼り紙３が貼り付けられることで、特定頁用紙２としての 加工が終了した後、この特定頁用紙２が雑誌として綴じ工程に送られ、他の頁と 共に所定の頁位置に綴じられる。

【００１４】 上記実施例は、雑誌の広告または返信はがき等の特定頁に実施した場合につい て述べたが、本考案は雑誌のみの利用に限られることはなく、書籍の巻末に設け られる新刊本の紹介欄等の広告頁等に設けられるようにしてもよい。

【００１５】

【考案の効果】

本考案に係る書籍雑誌の付箋付綴じ込み頁は、上記のように、書籍雑誌におけ る一部の頁の表面に、予め裏面の粘着剤によって剥がしたり貼り付けることを繰 り返して行える付箋貼り紙が複数枚平面状に貼り付けられているので、この書籍 雑誌を購入した読者は、その書籍雑誌中に記憶しておくべき特定頁がある場合、 いつでも、どこでもその書籍雑誌を読んだ場所で、その書籍雑誌の付箋貼り紙が 貼り付けられている頁から付箋貼り紙を剥がして、直ちに記憶しておくべき特定 頁の上縁もしくは横縁に貼り付けて、その特定頁をマークすることができ、特定 頁をマークしておくための作業が正確かつ能率的に行え、特に通信販売を目的と する雑誌ではその機能を向上することに役立つ。

【００１６】 また、付箋貼り紙は、書籍雑誌の特定の頁に平面状に並列して貼り付けられて いるので、その付箋貼り紙を貼り付けた頁は、書籍雑誌の機能を阻害する程の厚 さにならないと共に、付箋貼り紙は、広告頁または返信はがき等の用途に使用さ れる特定頁用紙を印刷する段階で予め貼り付けておき、この付箋貼り紙を貼り付 けた特定頁用紙頁を綴じ工程で他の頁とともに綴じ込めるようにしたので、書籍 雑誌の綴じ工程で付箋貼り紙を貼り付けた頁を支障なく設けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る付箋付綴じ込み頁が綴じこまれた
雑誌の構成を示す斜視図。

【図２】付箋付綴じ込み頁の構成を示す斜視図。

【符号の説明】

１：雑誌 ２：特定頁用紙 ３：付箋貼り紙 ４：粘着剤 ５：印刷面

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 書籍雑誌を構成する頁のうち、広告頁ま
   たは返信はがき等の用途に使用される特定頁用紙の表面
   に、予め裏面の一端に粘着剤を塗布した複数枚の付箋貼
   り紙が平面状に並列して貼り付けられており、頁の綴じ
   工程で前記付箋貼り紙を貼り付けた特定頁用紙を他の頁
   とともに綴じ込めるようにした書籍雑誌の付箋付綴じ込
   み頁。