JP2004025827A - 栞 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】書籍の一部に貼付可能な接着剤塗布部4と、接着剤塗布部4の一の端部に連続した書籍の天13を覆うカバー部3と、カバー部に連続した栞本体部2と、接着剤塗布部4の他の端部あるいは栞本体部2に連続してミシン目9によって切り取り可能に設けられた少なくとも一の注文票6を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、読書する際に用いる栞に係わり、特には、書籍を出版する際に挿入される広告等の印刷物としての機能や書店または購入者が書籍を収納する際に用いる書籍のほこりよけとしての機能を備える栞に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、書店において書籍を購入した場合には、無料のサービスとして栞を配布したりカバーをかけたりすることがある。それらは栞やカバーとして好適なデザインだけでなく、出版社や書店による広告等が印刷されていることが多い。また、購入した書籍自体には、出版社の書籍案内やその他の広告のための小型のチラシや、書店が出版社に送付しその書籍の販売数を知らせるためのスリップと呼ばれる注文票が挟まれていることも多い。
【0003】購入者はその書籍を読書する際に栞を用いることがあるが、栞においては第一に書籍を傷つけず、読書を中断する頁に栞を挿入したまま書籍を移動させた際にも容易に落下することがないなどの基本的な条件はもちろんのこと、さらに便利な付加的機能を備えたり、もしくは外観に優れたものであることが望ましい。
【0004】そのため、従来から栞に関して多くの発明または考案が開示されている。現在最も普通に用いられている栞は紙製の長方形のものであり、また更に栞の端部に孔を設け、孔部に紐状のものを挿入させて結び、長方形の紙を書籍に挟むと同時に、書籍の上部から紐状のものの端部を書籍の上部からのぞかせて目印とさせるものである。
【0005】これに対し、「透明でかつ弾性を有する栞本体の一端をU字状に折り返して挟持部を形成するとともに栞本体の他端には書物への栞の着脱を可能とするための固定手段を設けてなる栞」の考案が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)これは書籍の一部に着脱可能な固定手段によって固定されるため、栞の落下を防ぐことができ、更に従来のように前回栞を挿んでいた部分から、今回栞を挿む頁まで栞を移動させる手間を省くため、頁を開くまたは閉じるという動作によって自動的に栞が挿入されるものである。
【0006】栞に限らず、書籍を購入した際に書籍に付随してくるものの一つであるブックカバーにおいては、栞と同様片面または両面に広告が印刷されている。書籍を携帯し、公共の場などでそれを読む場合、ブックカバーは書籍を保護する役割とともに読んでいる書籍のタイトルを他人に知られたくないときにも用いられる。しかし、自宅等で書籍を収納する際には、背表紙のタイトルがカバーによって覆われているため、目的の書籍を取り出すには書籍を開いて見る必要が生じる。
【0007】これに対し、「開かずとも題名、作者等がわかり、感想文の記載により本本体を汚さずにすむブックカバー」に関する発明が開示されている。(例えば、特許文献2参照。)「本の外側に掛けられた状態における背表紙に接する部分に、本の題名を記載可能な薄色若しくは白色の題名記載部」が設けられていることから、その書籍の題名や作者等の情報が一目で分かる。更に、このブックカバーにおいては、栞紐が書籍の背表紙となる部分に設けられており、カバーと栞の機能を兼ね備えている。
【0008】特許文献2と同様、書籍を保護するブックカバーであって、なおかつ栞を併せ持つ考案も開示されている。(例えば、特許文献3参照。)これはブックカバーの一部を栞とするために、カバーの一部に「コの字型」や「船形」のミシン目を入れて部分的に切り取れるように構成されたものである。
更に、栞の機能を含む複数の機能を持った考案も開示されている。(例えば、特許文献4参照。)これは「手帳・ノート・本等、重ねた複数枚の頁の一縁辺を一体化して他縁辺側を開閉自在とした冊子体に適用される多機能シート」であり、「多機能シートの一縁辺には冊子体の頁に着脱自在に張りつく粘着層」が設けられているものである。その目的は、「冊子体の頁の端面を保護したり、筆記時の下敷きや栞等として多岐にわたる機能を発揮する」ものである。このシートは冊子体においてその端面、すなわち冊子の天と地との間の小口部分を覆うことが可能となっている。更にシートには方眼パターンスケールや各種図形等の図柄等が設けられており、書籍の任意の頁に挿入することで栞として用いられるだけでなく、下敷きとして使用できるものである。
【0009】
【特許文献1】
実開昭61−105175号公報 (第1頁、第1図乃至第4図)
【特許文献2】
特開2000−177268号公報 (第1乃至第3頁、図1)
【特許文献3】
実開平7−40161号公報 (第1乃至第2頁、図1)
【特許文献4】
実用新案登録第2606539号公報 (第1頁、第2頁、図1)
【00010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1においては、単に栞としての機能しかなく、それ以外の付加的な機能を持つものではない。
また特許文献2においては、書籍を収納する際に、ブックカバーの背表紙部分のタイトルを確認することができ、また広告を掲載するスペースを持ち、紐状の栞が付随するものであるが、書籍の外側のみを覆うカバーであるので、書籍が通常の規格のものより大きく、収納する際には背表紙あるいは小口部分を棚等の底部に接するようにして置く必要がある時には、タイトル部分が棚等の中に隠れることになる。
【0011】更に書籍のサイズにあった本棚を用いず、大小様々な書籍を並べて置く際には、本棚の空間にほこりが入り込むので書籍の天の部分が最もほこりが積もりやすい。特許文献2のシートを書籍に用いた場合、書籍の側面部をカバーできるが、天の部分に積もるほこりを防ぐことを考慮したものではない。
特許文献3においては、ミシン目によってブックカバーの一部を切り取ることができ、切り取った部分を栞として使用することができるが、切り取られた栞は通常用いられる栞と同様に長方形かそれに類似した形のものであり、書籍からの落下しやすさは改良されていない。さらに特許文献2と同じく、書籍の天の部分に積もるほこりを防ぐことはできない。
【0012】特許文献4においても、特許文献1乃至3と同様に書籍の天に積もるほこりを防ぐことができず、更に下敷きに用いられる強度のシートを冊子体に挟むので、結果として書籍全体が嵩張るという課題があった。
加えて、上記の特許文献1乃至4においては、書籍等を購入した個人によって実施されるものであって、製本・出版社から書店や消費者までの流通過程における利便性については何ら考慮されていない。また、栞とブックカバーと広告の機能を備えているものがあっても、注文票だけは別に書籍に挿入されており、それらが一体となっていてしかも着脱可能であるものは存在しなかった。
【0013】本発明は係る従来の事情に対処してなされたものであり、その目的は書籍の天を覆うカバーと栞と注文票の機能を持ち、カバーに書籍のタイトルを印刷または記入することを可能にし、栞と書籍との間に発生する摩擦を防止し、また片面あるいは両面に広告を掲載して宣伝媒体あるいは情報媒体とし、剥離・接着が繰り返し行えて他の書籍に用いることを可能とする栞を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の栞は、書籍の一部に貼付可能な接着剤塗布部と、接着剤塗布部の一の端部に連続した書籍の天を覆うカバー部と、カバー部に連続した栞本体部と、接着剤塗布部の他の端部あるいは栞本体部に連続してミシン目によって切り取り可能に設けられた少なくとも一の注文票を備えることを特徴とするものである。
上記構成の栞においては、繰り返し着脱可能な接着剤を塗布した接着剤塗布部が繰り返しあらゆる書籍に接着することを可能とする。接着剤塗布部の一部に連続したカバー部が書籍の天を覆い、書籍を収納しておく際にはほこりを防ぐという作用を有する。カバー部に連続した栞本体部は読書を中断する際に用いる栞となる。本発明の栞においては書籍の一部に接着されているために、書籍を移動させるなどしても栞が落下することがないという作用を有する。
【0015】また請求項2に記載の栞は、栞本体部の表面あるいは裏面のうち少なくとも一面に広告を掲載することを特徴とするものである。
上記構成の栞においては、栞本体部をあらゆる広告を掲載する情報媒体とすることができるという作用を有する。
請求項3に記載の栞は、注文票と前記接着剤塗布部の間あるいは注文票と栞本体部の間に表面あるいは裏面のうち少なくとも一面に広告を掲載する宣伝部を備えることを特徴とするものである。
上記構成の栞においては、宣伝部をあらゆる広告を掲載する情報媒体とすることができるという作用を有する。
【0016】請求項4に記載の栞においては、カバー部には栞本体部と連続する側に少なくとも一の切欠き部を形成することを特徴とするものである。
上記構成の栞においては、切欠き部を設けたことにより、カバー部および栞本体部が書籍の天および頁をカバーする際に、栞と書籍との間で摩擦を起こすことを防ぎ、栞本体が傷つくことを防ぐという作用を有する。
【0017】最後に、請求項5に記載の栞は、書籍の頁間に挿入される栞において、書籍の一部に貼付可能な接着剤塗布部と、接着剤塗布部の一の端部に連続した書籍の天を覆うカバー部と、カバー部に連続した栞本体部とを備え、前記接着剤塗布部とカバー部と栞本体部には、それらの大きさを書籍の大きさに合わせて修正可能に切り取るための切り取り線が設けられているものである。
上記構成の栞においては、使用の際に書籍の大きさを考慮しながら接着剤塗布部、カバー部、栞本体部を切り取り線に沿って調整するという作用を有する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の第1の実施の形態に係る栞を図1に基づき説明する。(請求項1乃至4に対応)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る栞の外形図である。図1に表されているのは栞1の表面である。栞1は連続する栞本体部2とカバー部3と接着剤塗布部4と宣伝部5と売上補充注文票6と売上カード7を備えて成る。接着剤塗布部4において接着剤は裏面に塗布されており、書籍11の見返し15上部に接着される。
また、カバー部3は接着剤塗布部4とカバー部3との間に設けられた折り返し線8を折り曲げることで書籍11の天13を覆い、更にカバー部3に連続する栞本体部2は、カバー部3と栞本体部2の間に設けられた折り返し線8を折り曲げることで書籍11の頁の間に挿入されるものである。
【0019】なお、図1においては、書籍11の頁が閉じてある側の天13を覆うカバー部3端部は、円弧状に形成されている。これは、頁数の多い書籍11においては、背表紙側において膨らむような製本がなされる場合があり、カバー部3端部が直線的に形成されると天13の背表紙側に近い部分においてはカバー部3が覆いきれず、その部分に埃などが堆積するため、それを防止する目的によるものである。このように円弧状に形成すれば、天13を隙間なく覆うことができ、より一層良い状態で書籍11を保存することができる。図1では、カバー部3の一方の端部のみを円弧状に形成させたが、これを例えば、両側とも円弧状に形成させれば、見開きが逆の場合においても利用することができるため、より汎用性の高い栞1として利用することができる。
【0020】さらに、栞本体部2は両端に切欠き部10を備えている。接着剤塗布部4と宣伝部5の間にはミシン目9が設けられ、また宣伝部5と売上補充注文票6、売上補充注文票6と売上カード7の間にもミシン目9が設けられている。栞1の素材は紙をはじめ、弾性があり書籍11に挿入されたときに嵩張らないシート状のものとするとよい。なお、本願明細書では、書籍11の上端部を天13、下端部を地14、通常二つ折りの短冊型紙片であるスリップのうち、一片を書店が販売会社に売れた本を注文するための売上補充注文票6、他片を書店が売り上げを管理するための売上カード7と呼ぶ。また、売上補充注文票6と売上カード7においては、その配置における上下順序は限定するものではなく、売上補充注文票6を下方に設けてもよい。また、本実施の形態においては、裏表紙の見返し15に接着する構成としたが、表紙12側の見返し部分に接着してもよい。但し、この場合には読書のために表紙12を開く際に表紙12に接着された栞1が邪魔になるため裏表紙の方が望ましいといえる。
【0021】このように構成された栞1においては、接着剤塗布部4に連続したカバー部3は書籍を収納する際には書籍11の天13にほこりや汚れが付くことを防ぐことができる。栞本体部2においては、カバー部3に接続されているため読書中または栞として書籍の間に挿入させたときも書籍11から落下することがない。更に切欠き部10は読書を中断し、栞を挿む際に書籍と栞との間に発生する摩擦を軽減させて容易に挿入させることができる。また、宣伝部5と売上補充注文票6と売上カード7はミシン目9によって接続されているため、必要に応じて切り取ることができる。
【0022】次に、本発明に係る栞の第1の実施の形態を図2と図3を用いて説明する。(請求項1に対応)
図2は栞1を用いて書籍11の任意の頁に栞本体部2を挿入した場合を示す外形図である。図2においては図1に示される構成と同一の構成については同一符号を付し、その説明は省略する。本図は、カバー部3が書籍11の天13を覆い、栞本体部2が書籍11の任意の頁に挿入された状態を示している。書籍11の表紙12から頁を捲っていき、書籍を中断する場合にカバー部3に接続された栞本体部2を任意の頁に挿入させるのである。
【0023】図3は収納する書籍11に対して栞1を用いるときの外形図である。図3においても図1に示される構成には同一符号を付してその説明は省略する。カバー部3は書籍11の天13を横断する長さに予め調節されており、折り返し線8から折り曲げられ、栞本体部2が書籍11の先頭の頁を覆う構成となっている。
このように構成された栞においては、表紙12を閉じて書籍11を本棚等に収納する際には、カバー部3が天13を覆い、ほこりや汚れが付着することを防ぐことができる。
【0024】次に、本発明に係る栞の第1の実施の形態を図4と図5を用いて説明する。(請求項1乃至4に対応)
図4は栞1の表面を示す外形図である。栞本体部2の表面は栞として好適な色彩等を用いたデザインを印刷するだけでなく、あらゆる広告あるいは情報を掲載するスペースとなっている。栞本体部2は両端に設けられた切欠き部10に沿って面積を小さくするものである。
【0025】接着剤塗布部4の表面は特に加工されないが、裏面は接着剤が塗布され、書籍の一部に接着されるものである。宣伝部5はその両端はミシン目9によって接続されているため、例えば出版社が書籍11の読後感想をアンケートしたい場合、また各種調査等の回答を得たい場合、宣伝部5にはがきを印刷するものとし、個人が回答を記入して提出に用いるものである。よって表面にアンケートを送付する宛先が記入されている。なお、情報を掲載する側にとってミシン目9が不必要であると判断する場合には、接着剤塗布部4と宣伝部5の間にミシン目9を設けないこととする。売上補充注文票6、売上カード7においては、従来の注文票や売上カードに記載されている情報を記入するものとする。
このような構成の栞において、栞本体部2及び宣伝部5にあらゆる情報を印刷可能な情報媒体とすることができ、更に宣伝部5が不必要な場合には切り取りが可能である。売上補充注文票6、売上カード7はミシン目9により、書店において適宜切り取り可能であって、従来の注文票に比べて抜け落ちにくく、紛失を防ぐことが可能である。
【0026】図5は栞1の裏面を示す外形図である。栞本体部2の裏面は、出版社から出版予定の書籍等の案内を記入している。カバー部3の裏面は、書籍11のタイトルを予め印刷しておくとよい。また、図5に示すように個人でタイトルを記入することも可能とするタイトル記入部3aを備えてもよい。
【0027】接着剤塗布部4においては、書籍に対し繰り返し着脱可能な接着剤4aを塗布し、書籍の見返しあるいはその他書籍の一部に接着される。宣伝部5においては、図4に示したように表面に合わせて提出用のアンケート内容が記載されている。なお、接着剤4aの塗布範囲は書籍11と栞1とのバランスのとれた塗布量とするもので、限定されるものではない。
【0028】このように構成された栞において、栞本体部2においては、出版社や書店からの広告だけでなく、カレンダーなど実用的な効果のあるものを印刷することも可能である。
また、カバー部3においては、タイトル記入部3aに予めタイトルを印刷し書店に陳列することが可能であり、さらに、空白の状態にしておき、購買者が個人で記入することにより、個人が書籍を収納する際にはタイトルを確認することができる。このようにタイトル記入部3aに書籍のタイトルを記載しておけば、例えば書籍を通常のように背表紙を見えるように本棚に納めるのではなく、横に寝かせて背表紙が見えないように積むような場合であっても、タイトルを確認することができる。図書館などでも、このように管理することが可能であるし、また、背表紙と天を覆う部分に記載されたタイトルの両方で確認でき、所望の書籍を探すことがより容易になる。
宣伝部5は栞本体部2に記載するものと同様、あらゆる広告を掲載可能であるが、ミシン目9が設けられているため、購読者にとって不必要である場合は切り取って廃棄し、残りの接着剤塗布部4とカバー部3と栞本体部2のみで使用することも可能である。
【0029】次に、本発明に係る栞の第2の実施の形態を図6と図7を用いて説明する。(請求項5に対応)
図6は栞1の表面を示す外形図である。図6においては図1に示される構成と同一の構成には同一符号を付し、その構成の説明は省略する。図6に構成された栞1においては、書籍のサイズに適合するように、切取り線16a、切取り線16b、切取り線16cを備えるものである。
このような構成の栞において、切取り線16cに沿って切り取ることで、小型の書籍に用いることが可能となる。また、適宜書籍のサイズに調節された切取り線により、個人が所蔵するあらゆる規格の書籍に対し使用することができる。本実施の形態においては、栞本体部2,カバー部3,接着剤塗布部4のみを示しているが、これは予め出版社などで貼付されるものではなく、別に文具店などで販売されるような栞を考慮したためである。但し、この接着剤塗布部4にさらに宣伝部5などを連接してもよく、これによってこの栞を廉価に販売することも可能である。
【0030】図7は栞1の裏面を示す外形図である。図7においては図1に示される符号と同一符号については同一符号を付し、その構成の説明は省略する。栞本体部2には表面と同様に切取り線16a、切取り線16b、切取り線16cを備えている。カバー部3は全面に方眼線17が印刷されている。接着剤塗布部4は、全面に接着剤4aを塗布するものである。
このような構成の栞において、カバー部3に印刷された方眼線17が、使用者が適宜書籍のタイトルを記入するときのガイドとなり、便利である。接着剤塗布部4においては、全面に接着剤4aが塗布されているため、切取り線16のどのサイズに切り取っても、必要量の接着剤4aを備えており、書籍に対し貼付が可能となる。
【0031】本実施の形態においては、予め切り取られた各サイズを備える栞1を複数枚重ね、接着剤塗布部4に塗布された接着剤4aによって接着され保持される形態のものであってもよい。これによって、個人においては既に購入した書籍に、書籍のサイズに合わせた栞1を用いることができる。さらに、大量の蔵書を保管している図書館等においても用いることが可能である。また、図1に示したようにカバー部3の一の端部又は両端部を円弧状に形成することにすれば、厚めの書籍などの天の部分の形状に沿って覆うことも可能であり、埃の堆積を天の全面に亘って防止してより良い状態で保存することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の栞においては、繰り返し着脱可能な接着剤によって書籍に貼り付けることを可能とし、同時に注文票を備え、書籍の天をカバーしてほこりや汚れを防ぎ、さらに収納の際にはカバーを掛けたまま書籍のタイトルなどの情報を確認でき、また広告媒体として用いることが可能である。 また、書籍に対して従来別々の機能を備え、扱いが煩雑だったブックカバーと栞と広告部と注文票を同時に備え、印刷と貼付とを製本の段階で一度に完了させるため、従来の流通の各段階で行っていた作業にかかるコストを軽減できるものである。よって、極力資源とコストを削減することが可能となるものである。
さらに、特に請求項5に記載の栞においては、個人や図書館など流通した後の書籍を所蔵する際に、切取り線に沿って切り取れば様々な書籍のサイズに対応させて使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る栞の外形図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る栞を用いて書籍の任意の頁に栞本体部を挿入したところを示す外形図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る栞を収納する書籍に対して用いるときの外形図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る栞の表面を示す外形図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る栞の裏面を示す外形図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る栞の表面を示す外形図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る栞の裏面を示す外形図である。
【符号の説明】
1…栞 2…栞本体部 3…カバー部 3a…タイトル記入部 4…接着剤塗布部 4a…接着剤 5…宣伝部 6…売上補充注文票 7…売上カード 8…折り返し線 9…ミシン目 10…切欠き部 11…書籍 12…表紙 13…天 14…地 15…見返し 16a,16b,16c…切取り線 17…方眼線
Claims (5)
- 書籍の頁間に挿入される栞において、書籍の一部に貼付可能な接着剤塗布部と、前記接着剤塗布部の一の端部に連続した前記書籍の天を覆うカバー部と、前記カバー部に連続した栞本体部と、前記接着剤塗布部の他の端部あるいは前記栞本体部に連続してミシン目によって切り取り可能に設けられた少なくとも一の注文票を備えることを特徴とした栞。
- 前記栞本体部の表面あるいは裏面のうち少なくとも一面に広告を掲載することを特徴とする請求項1記載の栞。
- 前記注文票と前記接着剤塗布部の間あるいは前記注文票と前記栞本体部の間に表面あるいは裏面のうち少なくとも一面に広告を掲載する宣伝部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の栞。
- 前記カバー部には前記栞本体部と連続する側に少なくとも一の切欠き部を形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の栞。
- 書籍の頁間に挿入される栞において、書籍の一部に貼付可能な接着剤塗布部と、前記接着剤塗布部の一の端部に連続した前記書籍の天を覆うカバー部と、前記カバー部に連続した栞本体部とを備え、前記接着剤塗布部とカバー部と栞本体部には、それらの大きさを前記書籍の大きさに合わせて修正可能に切り取るための切り取り線が設けられていることを特徴とする栞。
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