JPH0646657Y2 - トグル式射出成形機のショック防止油圧回路 - Google Patents
トグル式射出成形機のショック防止油圧回路Info
- Publication number
- JPH0646657Y2 JPH0646657Y2 JP5866489U JP5866489U JPH0646657Y2 JP H0646657 Y2 JPH0646657 Y2 JP H0646657Y2 JP 5866489 U JP5866489 U JP 5866489U JP 5866489 U JP5866489 U JP 5866489U JP H0646657 Y2 JPH0646657 Y2 JP H0646657Y2
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- JP
- Japan
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- port
- pressure oil
- valve
- mold
- pressure
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- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、プラスチック射出成形機の型締装置の油圧主
回路に関する。更に詳述すれば、トグル式射出成形機に
おいて、トグル機構の型締解除時に発生するショックを
防止するためのショック防止油圧回路に関するものであ
る。
回路に関する。更に詳述すれば、トグル式射出成形機に
おいて、トグル機構の型締解除時に発生するショックを
防止するためのショック防止油圧回路に関するものであ
る。
[従来の技術] トグル式射出成形機における型締装置の油圧主回路は、
離型時のショックを防止するように構成することが重要
である。その理由は以下の通りである。
離型時のショックを防止するように構成することが重要
である。その理由は以下の通りである。
トグル式型締装置では、先ず型締の最終位置でタイバー
を弾性限度内で伸ばして型締力を得ている。次に、この
型締力を解除して型開が行なわれる。ここで、この型開
開始時には、タイバーの歪エネルギーが瞬間的に放出さ
れるので、金型開閉用のトグル機構が急激に反転する。
これに伴ない、型締シリンダーに不如意な応力が加わ
り、可動側金型が不安定な動作をしてしまう。従って、
この不都合を解消するためには、何等かのショック防止
策が必要である。
を弾性限度内で伸ばして型締力を得ている。次に、この
型締力を解除して型開が行なわれる。ここで、この型開
開始時には、タイバーの歪エネルギーが瞬間的に放出さ
れるので、金型開閉用のトグル機構が急激に反転する。
これに伴ない、型締シリンダーに不如意な応力が加わ
り、可動側金型が不安定な動作をしてしまう。従って、
この不都合を解消するためには、何等かのショック防止
策が必要である。
従来、この種のショック防止策としては、例えば下記の
二種類の方法が知られている。
二種類の方法が知られている。
(イ)型締シリンダーの戻り側にカウンタバランス弁を
設け、離型時のショックに抗する背圧を常に維持する方
法。
設け、離型時のショックに抗する背圧を常に維持する方
法。
(ロ)型締シリンダーの戻り側に可変絞り弁を設け、背
圧を可変制御する方法。即ち、ショック発生時には、背
圧がショックに抗する程度の大きさになるように制御す
る。そしてショック発生終了後には、背圧を減少させ、
型締シリンダーの戻り(型開動作)が円滑に行なわれる
ようにする。
圧を可変制御する方法。即ち、ショック発生時には、背
圧がショックに抗する程度の大きさになるように制御す
る。そしてショック発生終了後には、背圧を減少させ、
型締シリンダーの戻り(型開動作)が円滑に行なわれる
ようにする。
[考案が解決しようとする課題] 上記のような従来のショック防止策は、確かにショック
の防止は成し得る。しかしながら、ショック発生終了後
の型開動作については、以下のような不都合が生じてし
まう。
の防止は成し得る。しかしながら、ショック発生終了後
の型開動作については、以下のような不都合が生じてし
まう。
先ず方法(イ)にあっては、型締シリンダーの戻り側に
常に背圧が加わっている。そのため、型開動作の際に
は、型締シリンダーを背圧に抗して戻さねばならず、必
然的に戻り速度が遅くなってしまう。これは、射出成形
機の作業工程を遅らせる原因となる。
常に背圧が加わっている。そのため、型開動作の際に
は、型締シリンダーを背圧に抗して戻さねばならず、必
然的に戻り速度が遅くなってしまう。これは、射出成形
機の作業工程を遅らせる原因となる。
一方、方法(ロ)にあっては、背圧の制御に時間を要
し、ショック発生終了後に背圧を瞬時に減少させること
はできない。それ故、ショック発生終了後、或る程度の
時間が経過しなければ、円滑な型開動作は行ない得な
い。従って方法(イ)と同様に射出成形機の作業工程が
遅れる。更に、可変絞り弁の制御系を必要とするため、
回路構成が複雑で高価になるという不都合がある。
し、ショック発生終了後に背圧を瞬時に減少させること
はできない。それ故、ショック発生終了後、或る程度の
時間が経過しなければ、円滑な型開動作は行ない得な
い。従って方法(イ)と同様に射出成形機の作業工程が
遅れる。更に、可変絞り弁の制御系を必要とするため、
回路構成が複雑で高価になるという不都合がある。
本考案は、係る問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、簡単な構成で離型時のショック
を防止可能で、且つ圧抜きを大流量で行なっても作業工
程を遅らせることがなく、しかも大流量通過による圧力
損失も小さいトグル式射出成形機のショック防止油圧回
路を提供することである。
の目的とするところは、簡単な構成で離型時のショック
を防止可能で、且つ圧抜きを大流量で行なっても作業工
程を遅らせることがなく、しかも大流量通過による圧力
損失も小さいトグル式射出成形機のショック防止油圧回
路を提供することである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のトグル式射出成形
機のショック防止油圧回路は、射出成形用金型に対しト
グル機構を介して型締及び型開を行なう型締シリンダ
と、該シリンダを制御すべき油圧の方向を切換る方向切
換弁と、該切換弁のAポートと前記シリンダのヘッド側
とをチェック弁を介して結ぶヘッド側圧油供給路と、前
記切換弁のBポートと前記シリンダのロッド側とを結ぶ
ロッド側圧油供給路と、前記切換弁のTポートに接続さ
れたタンクと、前記切換弁のPポートに接続された圧油
供給源と、前記シリンダのヘッド側と前記チェック弁と
の間の前記ヘッド側圧油供給路とタンクとの間に接続さ
れた主リリーフ弁とを備え、前記切換弁は、前記型締時
にはPポートとAポートとが接続されると共に、前記型
開時にはPポートとBポートとが接続されるようになさ
れたものにおいて;前記主リリーフ弁のベントポートに
接続された入口ポートと、前記ロッド側圧油供給路に接
続されたパイロットポートと、前記チェック弁と前記A
ポートとの間において前記ヘッド側圧油供給路に接続さ
れたドレンポートとを有するパイロットリリーフ弁を備
え;該パイロットリリーフ弁は、前記パイロットポート
の圧油圧力が予め定められた設定圧力以下の場合は前記
入口ポートとドレンポートとの連通を断ち、前記パイロ
ットポートの圧油圧力が前記設定圧力を超えた場合は前
記入口ポートとドレンポートとを連通させるように構成
したものである。
機のショック防止油圧回路は、射出成形用金型に対しト
グル機構を介して型締及び型開を行なう型締シリンダ
と、該シリンダを制御すべき油圧の方向を切換る方向切
換弁と、該切換弁のAポートと前記シリンダのヘッド側
とをチェック弁を介して結ぶヘッド側圧油供給路と、前
記切換弁のBポートと前記シリンダのロッド側とを結ぶ
ロッド側圧油供給路と、前記切換弁のTポートに接続さ
れたタンクと、前記切換弁のPポートに接続された圧油
供給源と、前記シリンダのヘッド側と前記チェック弁と
の間の前記ヘッド側圧油供給路とタンクとの間に接続さ
れた主リリーフ弁とを備え、前記切換弁は、前記型締時
にはPポートとAポートとが接続されると共に、前記型
開時にはPポートとBポートとが接続されるようになさ
れたものにおいて;前記主リリーフ弁のベントポートに
接続された入口ポートと、前記ロッド側圧油供給路に接
続されたパイロットポートと、前記チェック弁と前記A
ポートとの間において前記ヘッド側圧油供給路に接続さ
れたドレンポートとを有するパイロットリリーフ弁を備
え;該パイロットリリーフ弁は、前記パイロットポート
の圧油圧力が予め定められた設定圧力以下の場合は前記
入口ポートとドレンポートとの連通を断ち、前記パイロ
ットポートの圧油圧力が前記設定圧力を超えた場合は前
記入口ポートとドレンポートとを連通させるように構成
したものである。
[作用] 本考案による作用を型締時と型開時に分けて説明する。
型締時 圧油供給源からの圧油は、方向切換弁のP,Aポートから
チェック弁を通り、型締シリンダーのヘッド側に導かれ
る。そしてトグル機構による型締が行なわれる。この場
合、パイロットリリーフ弁は、ドレンポートへ圧力が負
荷されるため、リリーフはしない。
チェック弁を通り、型締シリンダーのヘッド側に導かれ
る。そしてトグル機構による型締が行なわれる。この場
合、パイロットリリーフ弁は、ドレンポートへ圧力が負
荷されるため、リリーフはしない。
型開時 圧油供給源からの圧油が方向切換弁のP,Bポートから型
締シリンダーのロッド側に導かれ、型開が開始される。
その際、型締力が瞬時に解除され、トグル機構が急激に
反転する。そのショックは、型締シリンダーに対して型
締方向の応力(以下、この応力を“応力F"と称す)とし
て作用する。ここで、ショックの発生に伴なってパイロ
ット圧力が低下するため、パイロットリリーフ弁が主リ
リーフ弁のベントポートを閉じ、主リリーフ弁によって
シリンダヘッド側に応力Fに対抗する圧力を生じさせ
る。即ち、油圧回路に組み込まれたパイロットリリーフ
弁は、ショック発生に伴なう圧力低下を検出する恰も圧
力検出弁の如き役割りと、ショック発生に伴なう応力F
に対抗する圧力を主リリーフ弁によって発生させる役割
りとを兼ねる。
締シリンダーのロッド側に導かれ、型開が開始される。
その際、型締力が瞬時に解除され、トグル機構が急激に
反転する。そのショックは、型締シリンダーに対して型
締方向の応力(以下、この応力を“応力F"と称す)とし
て作用する。ここで、ショックの発生に伴なってパイロ
ット圧力が低下するため、パイロットリリーフ弁が主リ
リーフ弁のベントポートを閉じ、主リリーフ弁によって
シリンダヘッド側に応力Fに対抗する圧力を生じさせ
る。即ち、油圧回路に組み込まれたパイロットリリーフ
弁は、ショック発生に伴なう圧力低下を検出する恰も圧
力検出弁の如き役割りと、ショック発生に伴なう応力F
に対抗する圧力を主リリーフ弁によって発生させる役割
りとを兼ねる。
トグル機構の反転が終了すると、ロッド側圧力が回復
し、応力Fがなくなる。従ってパイロットリリーフ弁へ
のパイロット圧力が再び作動圧力に戻り、パイロットリ
リーフ弁が主リリーフ弁のベントポートを開くので、シ
リンダヘッド側圧力は主リリーフ弁からタンクへ大流量
で開放される。
し、応力Fがなくなる。従ってパイロットリリーフ弁へ
のパイロット圧力が再び作動圧力に戻り、パイロットリ
リーフ弁が主リリーフ弁のベントポートを開くので、シ
リンダヘッド側圧力は主リリーフ弁からタンクへ大流量
で開放される。
そのため、殆ど無負荷に近い状態で型開締動作が行なわ
れる。従って、上記従来の方法(イ),(ロ)の如き不
都合は生じない。
れる。従って、上記従来の方法(イ),(ロ)の如き不
都合は生じない。
本考案の特徴と利点を一層明確にするために、好ましい
実施例について添付図面とともに説明すれば以下の通り
である。
実施例について添付図面とともに説明すれば以下の通り
である。
[実施例] 第1図には、本考案の一実施例に係るトグル式射出成形
機のショック防止油圧回路の回路構成例が型締装置の概
略構成と共に示されている。
機のショック防止油圧回路の回路構成例が型締装置の概
略構成と共に示されている。
本考案の特徴は、トグル式射出成形機の油圧主回路に、
パイロットリリーフ弁18及びその接続ラインとして点線
で示される各ライン19,20,21からなるショック防止機構
を組み込んだことである。このショック防止機構の詳細
については後述するものとして、先ず型締装置及び油圧
主回路の全体的な構成について説明する。
パイロットリリーフ弁18及びその接続ラインとして点線
で示される各ライン19,20,21からなるショック防止機構
を組み込んだことである。このショック防止機構の詳細
については後述するものとして、先ず型締装置及び油圧
主回路の全体的な構成について説明する。
I.型締装置 図において、ベッド1に固定された固定プレート2の内
面側には、固定側金型3が取付けられている。一方、可
動プレート4の内面側には、固定側金型3に対向する可
動側金型5が取付けられている。ここで可動プレート4
は、この可動プレート4及び型締ユニット6を連結する
トグル機構7の駆動により開閉可能となっている。この
トグル機構7は、各リンク7a〜7fから構成されている。
面側には、固定側金型3が取付けられている。一方、可
動プレート4の内面側には、固定側金型3に対向する可
動側金型5が取付けられている。ここで可動プレート4
は、この可動プレート4及び型締ユニット6を連結する
トグル機構7の駆動により開閉可能となっている。この
トグル機構7は、各リンク7a〜7fから構成されている。
また、型締ユニット6は、図示しない内部構成要素とし
て、可動プレート4の開閉に応じて、固定プレート2に
固着されたタイバー8の緊張を制御する機構部及び型締
ユニット6自身を移動させる駆動部等を備えている。
て、可動プレート4の開閉に応じて、固定プレート2に
固着されたタイバー8の緊張を制御する機構部及び型締
ユニット6自身を移動させる駆動部等を備えている。
II.油圧主回路 上記のように構成された型締装置を油圧制御する油圧主
回路の構成は以下の通りである。尚、図に示される油圧
主回路の構成は、ショック防止機構を除いては、従来か
ら知られるトグル式型締装置の油圧主回路(但し、ショ
ック防止策が採られていないもの)と同様である。
回路の構成は以下の通りである。尚、図に示される油圧
主回路の構成は、ショック防止機構を除いては、従来か
ら知られるトグル式型締装置の油圧主回路(但し、ショ
ック防止策が採られていないもの)と同様である。
型締シリンダー9は、そのロッド9rをトグル機構7に連
結されており、油圧制御によりトグル機構7を駆動し
て、可動側金型5の型締及び型開を行なう。即ち、シリ
ンダー9のヘッド側に油圧が供給されると、ロッド9rが
図示のY1方向に伸び、トグル機構7を開いて型締動作を
行なう。
結されており、油圧制御によりトグル機構7を駆動し
て、可動側金型5の型締及び型開を行なう。即ち、シリ
ンダー9のヘッド側に油圧が供給されると、ロッド9rが
図示のY1方向に伸び、トグル機構7を開いて型締動作を
行なう。
一方、シリンダー9のロッド側に油圧が供給されると、
ロッド9rが図示のY2方向に縮み、トグル機構7を閉じて
型開動作を行なう。
ロッド9rが図示のY2方向に縮み、トグル機構7を閉じて
型開動作を行なう。
このシリンダー9に対する圧油供給の方向切換は、方向
切換弁10により行なわれる。この方向切換弁10としては
電磁式の4ポート3位置切換弁が使用されているが、そ
の各ポート接続は下記の通りである。
切換弁10により行なわれる。この方向切換弁10としては
電磁式の4ポート3位置切換弁が使用されているが、そ
の各ポート接続は下記の通りである。
先ずAポートは、ヘッド側圧油供給路11によりシリンダ
ー9のヘッド側に接続されている。一方、Bポートは、
ロッド側圧油供給路12によりシリンダー9のロッド側に
接続されている。また、Pポート,Tポートは、夫々圧油
供給源13,タンク14に接続されている。
ー9のヘッド側に接続されている。一方、Bポートは、
ロッド側圧油供給路12によりシリンダー9のロッド側に
接続されている。また、Pポート,Tポートは、夫々圧油
供給源13,タンク14に接続されている。
ここで、ヘッド側圧油供給路11には、Aポートからヘッ
ド側への流れを許容する向きにチェック弁15が設けられ
ており、圧油の逆流が防止されている。更に、このチェ
ック弁15の出口側におけるヘッド側圧油供給路11は、リ
リーフライン16を介して主リリーフ弁17の入口に接続さ
れている。
ド側への流れを許容する向きにチェック弁15が設けられ
ており、圧油の逆流が防止されている。更に、このチェ
ック弁15の出口側におけるヘッド側圧油供給路11は、リ
リーフライン16を介して主リリーフ弁17の入口に接続さ
れている。
ここで、以上に述べた構成の油圧主回路について、その
動作を説明する。
動作を説明する。
先ず、方向切換弁10のソレノイド10aを励磁する。する
と、圧油供給源13から供給される圧油は、Pポート〜A
ポートを経てヘッド側圧油供給路11に導かれ、チェック
弁15を介してシリンダー9のヘッド側に導入される。こ
のヘッド側の油圧導入により型締動作が行なわれる。
と、圧油供給源13から供給される圧油は、Pポート〜A
ポートを経てヘッド側圧油供給路11に導かれ、チェック
弁15を介してシリンダー9のヘッド側に導入される。こ
のヘッド側の油圧導入により型締動作が行なわれる。
次に、方向切換弁10のソレノイド10bを励磁する。この
場合、圧油供給源13から供給される圧油は、方向切換弁
10のPポート〜Bポートを経てロッド側圧油供給路12を
介してシリンダー9のロッド側に導入される。このロッ
ド側の油圧導入により型開動作が開始されるが、この型
開開始時にトグル機構7の反転によってショックを発生
することは既に述べた通りである。そこで本考案におい
ては、このIIで述べた油圧主回路にショック防止機構を
組み込み、ショックを防止する構成としている。
場合、圧油供給源13から供給される圧油は、方向切換弁
10のPポート〜Bポートを経てロッド側圧油供給路12を
介してシリンダー9のロッド側に導入される。このロッ
ド側の油圧導入により型開動作が開始されるが、この型
開開始時にトグル機構7の反転によってショックを発生
することは既に述べた通りである。そこで本考案におい
ては、このIIで述べた油圧主回路にショック防止機構を
組み込み、ショックを防止する構成としている。
III.ショック防止機構 上記IIで述べた油圧回路に組み込まれたパイロットリリ
ーフ弁18は、そのパイロットポートPpがパイロットライ
ン19を介してロッド側圧油供給路12に接続されている。
同じく、ドレンポートdは、チェック弁15とAポートと
の間のヘッド側圧油供給路11にドレンライン20を介して
接続されている。更に、パイロットリリーフ弁18の入口
ポートIは、ライン21を介して主リリーフ弁17のベント
ポートbに接続されている。
ーフ弁18は、そのパイロットポートPpがパイロットライ
ン19を介してロッド側圧油供給路12に接続されている。
同じく、ドレンポートdは、チェック弁15とAポートと
の間のヘッド側圧油供給路11にドレンライン20を介して
接続されている。更に、パイロットリリーフ弁18の入口
ポートIは、ライン21を介して主リリーフ弁17のベント
ポートbに接続されている。
以上の各構成要素18,19,20,21からなるショック防止機
構を上記IIで述べた油圧回路に組み込むことにより、型
開開始時のショックを防止するショック防止油圧回路が
形成される。このショック防止油圧回路によれば、上記
作用の欄で述べた通り、型開開始時のトグル機構7の反
転によるパイロットライン19の一時的な圧力低下に伴な
い、パイロットリリーフ弁18がその入口ポートIとドレ
ンポートd間を瞬時に閉じ、これによって主リリーフ弁
17が作動してシリンダー9のヘッド側にショックに対抗
する圧力を生じさせる。従って、ショック発生に伴なう
可動プレート4の不安定動作が防止される。
構を上記IIで述べた油圧回路に組み込むことにより、型
開開始時のショックを防止するショック防止油圧回路が
形成される。このショック防止油圧回路によれば、上記
作用の欄で述べた通り、型開開始時のトグル機構7の反
転によるパイロットライン19の一時的な圧力低下に伴な
い、パイロットリリーフ弁18がその入口ポートIとドレ
ンポートd間を瞬時に閉じ、これによって主リリーフ弁
17が作動してシリンダー9のヘッド側にショックに対抗
する圧力を生じさせる。従って、ショック発生に伴なう
可動プレート4の不安定動作が防止される。
ところで、上記実施例においては、主リリーフ弁17とパ
イロットリリーフ弁18とを個別の要素として説明した
が、実際の弁構造では両者が一体的に構成された複合弁
であってもよい。
イロットリリーフ弁18とを個別の要素として説明した
が、実際の弁構造では両者が一体的に構成された複合弁
であってもよい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係るトグル式射出成形機の
ショック防止油圧回路によれば、成形機の作業工程を遅
らせることなく、しかも大流量通過による圧力損失も小
さくして離型時のショックを防止し得るという効果があ
る。更に、ショック防止機構はパイロットリリーフ弁と
その接続ラインからなる簡単な構成で実現できるため、
複雑な制御系も不用である。従ってショック防止油圧回
路を安価に構成できるという効果もある。
ショック防止油圧回路によれば、成形機の作業工程を遅
らせることなく、しかも大流量通過による圧力損失も小
さくして離型時のショックを防止し得るという効果があ
る。更に、ショック防止機構はパイロットリリーフ弁と
その接続ラインからなる簡単な構成で実現できるため、
複雑な制御系も不用である。従ってショック防止油圧回
路を安価に構成できるという効果もある。
第1図は本考案の一実施例に係るトグル式射出成形機の
ショック防止油圧回路の回路構成例を、型締装置の概略
構成と共に示した構成図である。 [主要部の符号の説明] 4……可動プレート 5……可動側金型 7……トグル機構 9……型締シリンダー 10……方向切換弁 13……圧油供給源 14……タンク 15……チェック弁 16……リリーフライン 17……主リリーフ弁 18……パイロットリリーフ弁 19……パイロットライン 20……ドレンライン
ショック防止油圧回路の回路構成例を、型締装置の概略
構成と共に示した構成図である。 [主要部の符号の説明] 4……可動プレート 5……可動側金型 7……トグル機構 9……型締シリンダー 10……方向切換弁 13……圧油供給源 14……タンク 15……チェック弁 16……リリーフライン 17……主リリーフ弁 18……パイロットリリーフ弁 19……パイロットライン 20……ドレンライン
Claims (1)
- 【請求項1】射出成形用金型に対しトグル機構を介して
型締及び型開を行なう型締シリンダと、該シリンダを制
御すべき油圧の方向を切換る方向切換弁と、該切換弁の
Aポートと前記シリンダのヘッド側とをチェック弁を介
して結ぶヘッド側圧油供給路と、前記切換弁のBポート
と前記シリンダのロッド側とを結ぶロッド側圧油供給路
と、前記切換弁のTポートに接続されたタンクと、前記
切換弁のPポートに接続された圧油供給源と、前記シリ
ンダのヘッド側と前記チェック弁との間の前記ヘッド側
圧油供給路とタンクとの間に接続された主リリーフ弁と
を備え、前記切換弁は、前記型締時にはPポートとAポ
ートとが接続されると共に、前記型開時にはPポートと
Bポートとが接続されるようになされたものにおいて、 前記主リリーフ弁のベントポートに接続された入口ポー
トと、前記ロッド側圧油供給路に接続されたパイロット
ポートと、前記チェック弁と前記Aポートとの間におい
て前記ヘッド側圧油供給路に接続されたドレンポートと
を有するパイロットリリーフ弁を備え、 該パイロットリリーフ弁は、前記パイロットポートの圧
油圧力が予め定められた設定圧力以下の場合は前記入口
ポートとドレンポートとの連通を断ち、前記パイロット
ポートの圧油圧力が前記設定圧力を超えた場合は前記入
口ポートとドレンポートとを連通させるように構成され
ていることを特徴とするトグル式射出成形機のショック
防止油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5866489U JPH0646657Y2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | トグル式射出成形機のショック防止油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5866489U JPH0646657Y2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | トグル式射出成形機のショック防止油圧回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02150225U JPH02150225U (ja) | 1990-12-25 |
JPH0646657Y2 true JPH0646657Y2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=31584479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5866489U Expired - Lifetime JPH0646657Y2 (ja) | 1989-05-23 | 1989-05-23 | トグル式射出成形機のショック防止油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646657Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4324582B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2009-09-02 | 日立建機株式会社 | 荷台の上下揺動用油圧駆動装置 |
-
1989
- 1989-05-23 JP JP5866489U patent/JPH0646657Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02150225U (ja) | 1990-12-25 |
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