JPH0646521A - 架空電線のギャロッピング防止方法 - Google Patents
架空電線のギャロッピング防止方法Info
- Publication number
- JPH0646521A JPH0646521A JP4218175A JP21817592A JPH0646521A JP H0646521 A JPH0646521 A JP H0646521A JP 4218175 A JP4218175 A JP 4218175A JP 21817592 A JP21817592 A JP 21817592A JP H0646521 A JPH0646521 A JP H0646521A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- galloping
- springs
- insulator
- overhead wire
- vibration wave
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- Pending
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- Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 着雪時等に発生する架空電線のギャロッピン
グの防止方法を提供する。 【構成】 鉄塔アーム部(2) と、架空電線(6) を係止し
た絶縁碍子(5) とを両者の間に設けたバネ定数の異なる
複数のバネ(3−1、3−2)を介して連結することを
特徴とする架空電線のギャロッピング防止方法。
グの防止方法を提供する。 【構成】 鉄塔アーム部(2) と、架空電線(6) を係止し
た絶縁碍子(5) とを両者の間に設けたバネ定数の異なる
複数のバネ(3−1、3−2)を介して連結することを
特徴とする架空電線のギャロッピング防止方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着雪時等に発生する架空
電線のギャロッピングの防止方法に関するものである。
電線のギャロッピングの防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空電線におけるギャロッピングと呼ば
れる現象は、例えば着雪、着氷や強風が原因となって、
比較的周期が長く、振幅の大きな異常振動を生じる場合
をいうものである。このギャロッピングは送電線の相間
短絡事故の原因となるばかりでなく、断線や支持鉄塔の
転倒事故をも招く場合がある。このようなギャロッピン
グによる弊害の対策としては、電線間の間隔を大きく取
ったり、鉄塔間に更に鉄塔を割込ませたり、ギャロッピ
ング振動に反撥するようなダンパを電線に取り付けた
り、電線相間に絶縁スペーサを設けたりする方法が採用
されている。
れる現象は、例えば着雪、着氷や強風が原因となって、
比較的周期が長く、振幅の大きな異常振動を生じる場合
をいうものである。このギャロッピングは送電線の相間
短絡事故の原因となるばかりでなく、断線や支持鉄塔の
転倒事故をも招く場合がある。このようなギャロッピン
グによる弊害の対策としては、電線間の間隔を大きく取
ったり、鉄塔間に更に鉄塔を割込ませたり、ギャロッピ
ング振動に反撥するようなダンパを電線に取り付けた
り、電線相間に絶縁スペーサを設けたりする方法が採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに電線間の間隔
を大きくしたり、鉄塔を割り込ませたりするためには巨
額の設備費を必要とし、電線にダンパを取り付けたり、
相間スペーサを設けたりするためには危険な電線宙乗り
作業を行わねばならないという問題がある。
を大きくしたり、鉄塔を割り込ませたりするためには巨
額の設備費を必要とし、電線にダンパを取り付けたり、
相間スペーサを設けたりするためには危険な電線宙乗り
作業を行わねばならないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる状況に鑑
み、鋭意検討の結果、簡便でコストの安い架空電線のギ
ャロッピング防止方法を開発したものであり、鉄塔アー
ム部と、架空電線を係止した絶縁碍子とを、両者の間に
設けたバネ定数の異なる複数のバネを介して、連結する
ことを特徴とするものである。
み、鋭意検討の結果、簡便でコストの安い架空電線のギ
ャロッピング防止方法を開発したものであり、鉄塔アー
ム部と、架空電線を係止した絶縁碍子とを、両者の間に
設けたバネ定数の異なる複数のバネを介して、連結する
ことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は鉄塔アーム部と、絶縁碍子とを両者の
間に設けた例えば図1(a) に示すようなバネ定数の異な
る2つのバネを有する連結具を用いて、連結するもので
ある。
間に設けた例えば図1(a) に示すようなバネ定数の異な
る2つのバネを有する連結具を用いて、連結するもので
ある。
【0006】図1(a) において1は連結部、2は鉄塔ア
ーム部、3−1、3−2はそれぞれ異なるバネ定数を有
する長さ(l)のバネ、4は動作部である。そして、下
方の連結部1には絶縁碍子が取り付けられる。
ーム部、3−1、3−2はそれぞれ異なるバネ定数を有
する長さ(l)のバネ、4は動作部である。そして、下
方の連結部1には絶縁碍子が取り付けられる。
【0007】そして、電線に発生したギャロッピング振
動力により連結具に外力Fが加わると、この連結具は図
1(b) のように変形する。即ちバネ定数が異なるために
バネ3−1の伸び(Δl1 )とバネ3−2の伸び(Δl
2 )とには差が生じ、その結果、周期がずれた反射波動
を発することができ、次なるギャロッピング振動波を干
渉により打ち消す様に働くので、結果としてギャロッピ
ング振動を防止することができるのである。
動力により連結具に外力Fが加わると、この連結具は図
1(b) のように変形する。即ちバネ定数が異なるために
バネ3−1の伸び(Δl1 )とバネ3−2の伸び(Δl
2 )とには差が生じ、その結果、周期がずれた反射波動
を発することができ、次なるギャロッピング振動波を干
渉により打ち消す様に働くので、結果としてギャロッピ
ング振動を防止することができるのである。
【0008】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 〔実施例1〕図2は本発明の一実施例であり、懸垂式と
呼ばれるものである。図2において1は連結部、2は鉄
塔アーム部、3−1、3−2はそれぞれ異なるバネ定数
を有するバネ、4は動作部、5は絶縁碍子、6は架空電
線である。ギャロッピング発生時にバネ3−1とバネ3
−2は異なった伸縮をするため絶縁碍子5は左右に機械
的に振られることにより、周期のずれた反射波を発生す
ることができる。この反射波がギャロッピングを防止す
るように作用するのである。
する。 〔実施例1〕図2は本発明の一実施例であり、懸垂式と
呼ばれるものである。図2において1は連結部、2は鉄
塔アーム部、3−1、3−2はそれぞれ異なるバネ定数
を有するバネ、4は動作部、5は絶縁碍子、6は架空電
線である。ギャロッピング発生時にバネ3−1とバネ3
−2は異なった伸縮をするため絶縁碍子5は左右に機械
的に振られることにより、周期のずれた反射波を発生す
ることができる。この反射波がギャロッピングを防止す
るように作用するのである。
【0009】〔実施例2〕図3は本発明の他の一実施例
であり、V吊り懸垂式と呼ばれるものである。図3にお
ける符号の説明は図2と同様である。このV吊り懸垂式
の場合もギャロッピング振動によりバネ3−1とバネ3
−2が異なった伸縮をするため実施例1と同様に周期の
ずれた反射波を発することができ、ギャロッピングを防
止する作用を与えるのである。
であり、V吊り懸垂式と呼ばれるものである。図3にお
ける符号の説明は図2と同様である。このV吊り懸垂式
の場合もギャロッピング振動によりバネ3−1とバネ3
−2が異なった伸縮をするため実施例1と同様に周期の
ずれた反射波を発することができ、ギャロッピングを防
止する作用を与えるのである。
【0010】なお上記各実施例においては、バネ定数の
異なる2つのバネを用いたが、バネ定数の異なるバネは
3個以上であってもよい。
異なる2つのバネを用いたが、バネ定数の異なるバネは
3個以上であってもよい。
【0011】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、架
空電線を伝搬して来たギャロッピング振動波はバネ定数
の異なる複数のバネによって周期のずれた反射波を発す
ることにより次なるギャロッピング振動波と反射波が相
互に干渉する結果ギャロッピング振動波が打ち消され、
ギャロッピングを防止することができるもので工業上顕
著な効果を奏するものである。
空電線を伝搬して来たギャロッピング振動波はバネ定数
の異なる複数のバネによって周期のずれた反射波を発す
ることにより次なるギャロッピング振動波と反射波が相
互に干渉する結果ギャロッピング振動波が打ち消され、
ギャロッピングを防止することができるもので工業上顕
著な効果を奏するものである。
【図1】本発明に用いる連結具の説明図。(a) は通常
時、(b) ギャロッピング発生時。
時、(b) ギャロッピング発生時。
【図2】本発明の一実施例。
【図3】本発明の他の一実施例。
1 連結部 2 鉄塔アーム部 3−1、3−2 バネ 4 動作部 5 絶縁碍子 6 架空電線
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄塔アーム部と、架空電線を係止した絶
縁碍子とを両者の間に設けたバネ定数の異なる複数のバ
ネを介して連結することを特徴とする架空電線のギャロ
ッピング防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4218175A JPH0646521A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 架空電線のギャロッピング防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4218175A JPH0646521A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 架空電線のギャロッピング防止方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0646521A true JPH0646521A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16715796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4218175A Pending JPH0646521A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 架空電線のギャロッピング防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646521A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101931196A (zh) * | 2010-08-04 | 2010-12-29 | 安徽省电力公司安庆供电公司 | 防治导线风偏及振动的弹性预张及复合阻尼系统 |
CN102306921A (zh) * | 2011-09-19 | 2012-01-04 | 江西省电力科学研究院 | 一种绝缘子串防风致断裂方法 |
CN103762537A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 北京理工大学 | 一种架空输电线路主动防舞执行机构 |
CN103762536A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 北京理工大学 | 一种架空输电线路主动防舞装置 |
CN105048387A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-11-11 | 贵州电力设计研究院 | 一种架空输电线防振发电锤头和防振发电装置 |
CN106374412A (zh) * | 2016-10-20 | 2017-02-01 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 一种输电杆塔用柔性防风偏复合绝缘子牵制串、方法及结构 |
CN108306238A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-07-20 | 同济大学 | 一种具有调频及调幅功能的输电塔和绝缘子连接装置 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP4218175A patent/JPH0646521A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101931196A (zh) * | 2010-08-04 | 2010-12-29 | 安徽省电力公司安庆供电公司 | 防治导线风偏及振动的弹性预张及复合阻尼系统 |
CN102306921A (zh) * | 2011-09-19 | 2012-01-04 | 江西省电力科学研究院 | 一种绝缘子串防风致断裂方法 |
CN103762537A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 北京理工大学 | 一种架空输电线路主动防舞执行机构 |
CN103762536A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 北京理工大学 | 一种架空输电线路主动防舞装置 |
CN105048387A (zh) * | 2015-06-17 | 2015-11-11 | 贵州电力设计研究院 | 一种架空输电线防振发电锤头和防振发电装置 |
CN106374412A (zh) * | 2016-10-20 | 2017-02-01 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 一种输电杆塔用柔性防风偏复合绝缘子牵制串、方法及结构 |
CN106374412B (zh) * | 2016-10-20 | 2018-06-05 | 山东电力工程咨询院有限公司 | 一种输电杆塔用柔性防风偏复合绝缘子牵制串、方法及结构 |
CN108306238A (zh) * | 2017-10-12 | 2018-07-20 | 同济大学 | 一种具有调频及调幅功能的输电塔和绝缘子连接装置 |
CN108306238B (zh) * | 2017-10-12 | 2019-12-27 | 同济大学 | 一种具有调频及调幅功能的输电塔和绝缘子连接装置 |
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