JP2012016113A - ギャロッピング抑制装置 - Google Patents

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淳 山内
Mamoru Miyata
守 宮田
Fumitaka Kubo
文敬 久保
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隆雄 渡部
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Abstract

【課題】 あらゆる方向に曲げ変形が可能で、しかも相間距離に応じて上下方向の長さを容易に調整することが可能なギャロッピング抑制装置を提供する。
【解決手段】 上側の送電線3と下側の送電線4との間に設けられ、屈曲自在な複数の節Kを有し、全方向に曲げ変形可能な可撓絶縁接続具11と、上側の送電線3および下側の送電線4にそれぞれ固定され、可撓絶縁接続具11の上下方向の端部を揺動自在に連結する揺動連結具17と、を備え、可撓絶縁接続具11は、揺動連結具17を介して伝達される各送電線3,4の振動によって曲げ変形が可能である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、送電線への氷雪の付着などによって送電線が上下方向に大きく振動するのを抑制するギャロッピング抑制装置に関する。
送電線用の鉄塔の間には、三相からなる架空送電線が互いに上下方向に所定の間隔を隔てて架設されている。このような架空送電線では、強風時あるいは氷雪の付着によって送電線が上下に大きく振動するギャロッピングが生じる場合がある。ギャロッピングが生じた場合は、上下の送電線の相間距離が非常に接近し、あるいは送電線同士が接触して相間短絡事故を引き起こすおそれがある。そのため、各相の送電線の間には、通常、送電線を所定間隔に維持するために、送電線用相間スペーサが介装されている。
従来からギャロッピングによる送電線の振動を抑制する技術として、構成部品の共用化ができる相間スペーサを使用したギャロッピング防止方法(例えば、特許文献1参照)や、把持部において送電線の回転を許容し、回線間に相間スペーサを取付けることで座屈を防止するようにしたギャロッピング抑止多相送電線構造が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第2910925号公報 特開2000−4527号公報
しかし、特許文献1では、相間スペーサが特定の方向にのみ屈曲可能であるので、相間スペーサに曲がりにくい方向に振動が加わると、相間スペーサには局部的に過大な荷重が作用し、ネジが緩み易くなるという問題や、連結部が損傷するという問題がある。
特許文献2では、線間にスペーサを設置するため、スペーサの設置時に少なくとも2回線停電が必要であり、実際にはほとんど場合で全停電による作業が要請されるため、実質的にスペーサの設置作業を行うことが困難となる。また、スペーサには長幹碍子を使用しているため、スペーサを相間距離に対応した最適な長さに調整することができないという問題がある。
そこでこの発明は、あらゆる方向に曲げ変形が可能で、しかも相間距離に応じて上下方向の長さを容易に調整することが可能なギャロッピング抑制装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、回線の異なる上側の送電線と下側の送電線とを連結し、前記各送電線の振動を抑制するギャロッピング抑制装置であって、前記上側の送電線と前記下側の送電線との間に設けられ、屈曲自在な複数の節を有し、全方向に曲げ変形可能な可撓絶縁接続具と、前記上側の送電線および前記下側の送電線にそれぞれ固定され、前記可撓絶縁接続具の上下方向の端部を揺動自在に連結する揺動連結具と、を備え、前記可撓絶縁接続具は、前記揺動連結具を介して伝達される前記各送電線の振動に追従して曲げ変形が可能であることを特徴とするギャロッピング抑制装置である。
この発明によれば、送電線の振動エネルギーは、屈曲可能な節を有する可撓絶縁接続具の曲げ変形によって吸収され、送電線の振動が抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のギャロッピング抑制装置において、前記可撓絶縁接続具は、絶縁スペーサと、該絶縁スペーサを上下方向から保持する絶縁保持体と、を有しており、前記絶縁スペーサと前記絶縁保持体は連結ピンを介して屈曲自在に連結されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のギャロッピング抑制装置において、前記揺動連結具は、前記可撓絶縁接続具の上下方向の端部を全方向に揺動自在に連結することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のギャロッピング抑制装置において、前記可撓絶縁接続具は、屈曲時における前記上下の絶縁保持体による押圧によって弾性変形する緩衝材を有していることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、送電線の振動エネルギーを可撓絶縁接続具の曲げ変形によって吸収することが可能となるので、強風あるいは氷雪の付着によるギャロッピング現象が生じた際の送電線の振動を抑制することができる。これにより、送電線の相間短絡を未然に防止することができ、相間短絡による停電の発生を防止することができる。
また、可撓絶縁接続具の節の数を増減することにより、ギャロッピング抑制装置の上下方向の長さを送電線の相間距離に応じた最適な長さに容易に調整することができる。さらに、可撓絶縁接続具は、全方向に曲げ変形可能であるので、送電線の振動時に可撓絶縁接続具には局部的に過大な荷重が作用することもなく、過大な荷重による損傷を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、絶縁スペーサと絶縁保持体は、連結ピンを介して屈曲自在に連結されているので、節の構造を簡素化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、可撓絶縁接続具の上下方向の端部は、全方向に揺動可能な揺動連結具を介して連結されているので、可撓絶縁接続具の曲げ変形の自由度が高くなり、振動抑制効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、可撓絶縁接続具は、屈曲時における上下の絶縁保持体との押圧によって弾性変形する緩衝材を有しているので、緩衝材の弾性変形によって絶縁保持体同士の当接時の衝撃を緩和することができ、絶縁保持体の磨耗も抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係わるギャロッピング抑制装置の正面図である。 図1のギャロッピング抑制装置の分解正面図である。 図1のギャロッピング抑制装置を用いた送電線路の正面図である。 図1のギャロッピング抑制装置における可撓絶縁接続具の連結部分を示す拡大正面図である。 図1のギャロッピング抑制装置における揺動連結具の拡大断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 図1の送電線が上下方向に振動した際の可撓絶縁接続具と揺動連結具の連結状態を示す断面図である。 図5の揺動連結具の変形例を示す斜視図である。 図1の可撓絶縁接続具の変形例を示す断面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図9は、この発明の実施の形態を示している。図3は、3相3回線の架空送電線路の一例を示しており、鉄塔1と鉄塔2との間には、送電線3、4、5がそれぞれ敷設されている。送電線3、4、5は、上下方向に所定の相間距離Hをおいて敷設されている。この実施の形態においては、送電線3、4、5は、例えば鋼芯アルミより線(ACSR)から構成されている。
図1は、送電線3、4、5の振動を抑制するギャロッピング抑制装置10を示している。ギャロッピング抑制装置10は、可撓絶縁接続具11と揺動連結具17とから構成されている。可撓絶縁接続具11は、第1の絶縁保持体12と、第2の絶縁保持体13と、絶縁スペーサ14と、金属製の連結ピン15と、緩衝材16とを有している。図1に示すように、第1の絶縁保持体12は、上側の送電線3および下側の送電線4に固定された揺動連結具17と連結されている。第2の絶縁保持体13は、上下の絶縁保持体12の間に設けられている。
第1の絶縁保持体12は、電気絶縁特性に優れたエポキシ樹脂などの合成樹脂から構成されている。図2に示すように、第1の絶縁保持体12は、球体状の絶縁スペーサ14と摺動可能なお椀状の保持部12aを有している。保持部12aには、連結ピン15が挿入される一対の連結穴12bが形成されている。第1の絶縁保持体12には、外方に突出する連結軸12cが形成されており、連結軸12cの先端部は揺動連結具17と係合する連結部12dに形成されている。連結部12dの先端部は、半球面状に形成されている。
第2の絶縁保持体13は、第1の絶縁保持体12と同様に、電気絶縁特性に優れたエポキシ樹脂などの合成樹脂から構成されている。第2の絶縁保持体13の軸方向の両端部には、球体状の絶縁スペーサ14と摺動可能なお椀状の上側保持部13aおよび下側保持部13bがそれぞれ形成されている。上側保持部13aには、連結ピン15が挿入される一対の連結穴13dが形成されている。同様に、下側保持部13bには、連結ピン15が挿入される一対の連結穴13eが形成されている。上側保持部13aと下側保持部13bは、連結軸13cによって連結されている。上側保持部13aの連結穴13dと下側保持部13bの連結穴13eは、直交する方向に形成されている。これにより、上側保持部13aの連結穴13dに挿入される連結ピン15と、下側保持部13bの連結穴13eに挿入される連結ピン15は、直交するようになっている。
絶縁スペーサ14は、外観が球体をしており、電気絶縁特性に優れたエポキシ樹脂などの合成樹脂から構成されている。絶縁スペーサ14は、上部が第1の絶縁保持体12の保持部12aによって保持され、下部が第2の絶縁保持体13の保持部13aによって保持されている。絶縁スペーサ14の表面14aは、第1の絶縁保持体12の保持部12aおよび第2の絶縁保持体13の保持部13aと面接触している。絶縁スペーサ14には、連結ピン15が挿入可能な二つの貫通穴14b、14cが形成されている。二つの貫通穴14b、14cは、上下方向に所定の間隔をおいて形成されており、互いに平行となっている。
第1の絶縁保持体12の連結穴12bと絶縁スペーサ14の貫通穴14bには、連結ピン15が挿入されており、第1の絶縁保持体12と絶縁スペーサ14は、連結ピン15を介して屈曲可能に連結されている。すなわち、第1の絶縁保持体12は、連結ピン15を中心として絶縁スペーサ14に対して屈曲可能となっており、これにより節(関節)Kが形成されている。第2の絶縁保持体13の連結穴13dと絶縁スペーサ14の貫通穴14cには、連結ピン15が挿入されており、第2の絶縁保持体13と絶縁スペーサ14は、連結ピン15を介して屈曲可能に連結されている。すなわち、第2の絶縁保持体13は、連結ピン15を中心として絶縁スペーサ14に対して屈曲可能となっており、これにより節(関節)Kが形成されている。
図4に示すように、連結ピン15の両端部には、割りピン15bを保持するためのピン孔15aが形成されている。割りピン15bは、連結ピン15を第1の絶縁保持体12と第2の絶縁保持体13と絶縁スペーサ14に挿入した後に、ピン孔15aを利用して連結ピン15に取付けられる。割りピン15bは、連結ピン15の軸方向の過度の動きを規制する役割を果たしており、挿入された連結ピン15の脱落を防止している。この実施の形態においては、連結ピン15および割りピン15bは、耐食性に優れたステンレス鋼から構成されている。
第1の絶縁保持体12と第2の絶縁保持体13との間、および第2の絶縁保持体13同士の間には、緩衝材16が設けられている。緩衝材16は、リング状をしており、内側が絶縁スペーサ14の表面14aに嵌合されている。緩衝材16は、屈曲時における第1の絶縁保持体12および第2の絶縁保持体13による押圧、または第2の絶縁保持体13同士の押圧によって弾性変形する機能を有している。この実施の形態においては、緩衝材16は、例えば優れた衝撃吸収性能を有するアルファゲル(登録商標)から構成されている。
図1に示すように、可撓絶縁接続具11には、各絶縁保持体12、13と絶縁スペーサ14をピン連結することにより、複数の節(関節)Kが形成されている。図3に示すように、可撓絶縁接続具11は、各送電線3、4、5の振動発生時には、複数の節Kの屈曲によって各送電線3、4、5の振動に追従して曲げ変形するようになっている。
この実施の形態においては、第1の絶縁保持体12は、上側の送電線3側と下側の送電線4側にのみ配置されており、可撓絶縁接続具11の両端部のみに用いられている。図1に示すように、可撓絶縁接続具11の長さAは、第2の絶縁保持体13の使用個数を変えることにより、調整することが可能となっている。すなわち、可撓絶縁接続具11は、節Kの数を増減することにより、送電線3、4の相間距離Hに応じて上下方向の長さを調整することが可能となっている。この実施の形態においては、送電線3と送電線4との相間距離がHに設定されていることから、ギャロッピング抑制装置10の長さAは、相間距離がHに対応した値に設定されている。
図5ないし図7は、揺動連結具17の詳細を示している。揺動連結具17は、第1の連結部17aと第2の連結部17bを有しており、第1の連結部17aと第2の連結部17bを合体させることにより、送電線3、4、5に固定可能となっている。揺動連結具17には、送電線3、4、5に固定するための固定用穴17cが形成されている。揺動連結具17には、第1の連結部17aと第2の連結部17bを合体させるための締結用穴17dが形成されている。第1の連結部17aと第2の連結部17bは、締結用穴17dに挿入されたボルト17gによって一体化されている。
揺動連結具17には、第1の絶縁保持体12の連結部12dと連結するための凹状連結部17eが形成されている。凹状連結部17eは、図7に示すように、連結部12dが全方向に揺動するように半球面状に形成されている。これにより、第1の絶縁保持体12の連結部12dは、矢印F1に示すように揺動連結具17に対して全方向に揺動自在となっている。すなわち、送電線の振動発生による可撓絶縁接続具11の曲げ変形時には、第1の絶縁保持体12の軸線12Pは、垂直に延びる軸線Pに対して大きく傾くことになっている。凹状連結部17eの外面側には、第1の絶縁保持体12が凹状連結部17eから離脱するのを阻止する係合部17fが形成されている。
この実施の形態においては、図3に示すように、鉄塔1と鉄塔2との間の径間が距離Lである場合は、ギャロッピング抑制装置10は、例えば鉄塔1から水平方向に距離L1だけ進んだ位置に取付けられており、この位置からさらに距離L2だけ進んだ位置に別のギャロッピング防止装置10が取付けられている。このように、ギャロッピング防止装置10は、径間や送電線3、4、5の相間距離などによって、最適な取付け位置が設定されている。
つぎに、ギャロッピング抑制装置10の動作および作用について、説明する。
送電線3、4、5の周辺が無風か微風の場合は、ギャロッピング防止装置10の可撓絶縁接続具11は、ほぼ直線状態となっており、第1の絶縁保持体12と第2の絶縁保持体13と絶縁スペーサ14は、図2に示すように同一の軸線P上に位置している。
送電線3、4、5の周辺が強風の場合は、送電線3、4、5が上下方向に大きく振動することになるが、この場合は可撓絶縁接続具11が複数の節Kの屈曲によって各送電線3、4、5の振動に追従して変形するので、送電線3、4、5の振動エネルギーは可撓絶縁接続具11の曲げ変形によって吸収することが可能となる。また、可撓絶縁接続具11は、全方向に曲げ変形可能であるので、送電線3、4の振動時に可撓絶縁接続具11には局部的に過大な荷重が作用することもなく、過大な荷重による損傷を防止することができる。
例えば、送電線3、4、5に翼状の氷雪が付着した状態で強風が発生した場合には、航空機の翼に作用する揚力と同様に送電線3、4、5に大きな揚力が作用し、送電線3、4、5が上下方向に激しく振動するギャロッピング現象が生じるおそれがあるが、図3に示すように、ギャロッピング抑制装置10を送電線3、4、5に取付けることにより、ギャロッピング現象による送電線3、4、5の上下方向の振動を抑制することが可能となる。したがって、送電線3、4同士または送電線4、5同士が接触することがなくなり、相間短絡による停電を防止することができる。
ここで、絶縁スペーサ14は、第1の絶縁保持体12と第2の絶縁保持体13のいずれにも面接触しているので、可撓絶縁接続具11が曲げ変形する際には、面接触部分の摩擦抵抗に打ち勝つための大きなエネルギーを必要とし、それだけ送電線3、4、5の振動エネルギーを多く吸収することができる。これにより、送電線3、4、5の振動を十分に抑制することができ、送電線同士の接触による短絡事故を防止することができる。また、可撓絶縁接続具11の上下方向の端部は、全方向に揺動可能な揺動連結具17を介して連結されているので、可撓絶縁接続具11の曲げ変形の自由度が高くなり、振動抑制効果を高めることができる。さらに、絶縁スペーサ14と絶縁保持体12、13は、連結ピン15を介して屈曲自在に連結されているので、節Kの構造を簡素化することができる。
可撓絶縁接続具11は、屈曲時における第1の絶縁保持体12と第2の絶縁保持体13との押圧によって弾性変形する緩衝材16を有しているので、緩衝材16の弾性変形によって絶縁保持体同士の当接時の衝撃を緩和することができ、各絶縁保持体12、13の磨耗も抑制することが可能となる。また、各絶縁保持体12、13と絶縁スペーサ14は、電気絶縁特性に優れたエポキシ樹脂などの合成樹脂から構成されているので、絶縁保持体12、13および絶縁スペーサ14を例えば射出成形により製造することができ、碍子などの絶縁材料を用いる従来技術に比べて製造が容易となる。
図8は、揺動連結具17の変形例を示しており、とくに揺動連結具としての自在継手(ユニバーサルジョイント)を採用した場合を示している。図8に示すように、自在継手19は、固定アーム19aと自在アーム19bとが十字継手19cを介して連結されている。固定アーム19aは、固定具19dを介して送電線4に固定されている。自在アーム19bは、第1の絶縁保持体12に連結されている。これにより、第1の絶縁保持体12は、矢印F2に示すように送電線4に対して全方向に揺動可能となっている。
図9は、可撓絶縁接続具11の変形例を示しており、とくに連結ピン15の代わりにボールジョイント構造を採用した場合を示している。図9に示すように、絶縁スペーサ24は、中央部24cがくびれた略ひょうたん型に形成されている。絶縁スペーサ24の上部24aと下部24bは、球面状に形成されている。第1の絶縁保持体22は、絶縁スペーサ24の上部24aを覆っており、下端部22aは絶縁スペーサ24の中央部24cと軸方向で係合している。同様に、第2の絶縁保持体23は、絶縁スペーサ24の下部24bを覆っており、上端部23aは絶縁スペーサ24の中央部24cと軸方向で係合している。第1の絶縁保持体22および第2の絶縁保持体23は、絶縁スペーサ24に対して全方向に屈曲自在となっており、これによって節Kがそれぞれ形成されている。絶縁スペーサ24の中央部24cには、第1の絶縁保持体22および第2の絶縁保持体23との当接時の衝撃を緩和するための緩衝材26が装着されている。
このように、連結ピン15の代わりにボールジョイント構造を採用した場合は、第1の絶縁保持体22および第2の絶縁保持体23は、絶縁スペーサ24に対して全方向に屈曲自在となるので、図1の連結ピン15を採用する構造に比べて曲げ変形の自由度を高めることが可能となる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態においては、図2に示す各絶縁保持体12、13と絶縁スペーサ14とを面接触とする構成、および各絶縁保持体22、23と絶縁スペーサ24とを面接触とする構成としたが、面接触を採用しない構成であってもよい。また、送電線3、4、5の振動は、ギャロッピング現象による振動のほか、強風のみで生じる上下方向の振動も低減することができる。さらに、揺動連結具は、図5および図8の構造に限定されることはなく、例えば自動車に採用されている等速ジョイントなどを用いる構成としてもよい。
3 送電線
4 送電線
5 送電線
10 ギャロッピング抑制装置
11 可撓絶縁接続具
12 第1の絶縁保持体(絶縁保持体)
13 第2の絶縁保持体(絶縁保持体)
14 絶縁スペーサ
15 連結ピン
16 緩衝材
17 揺動連結具
19 自在継手(揺動連結具)
22 第1の絶縁保持体(絶縁保持体)
23 第2の絶縁保持体(絶縁保持体)
24 絶縁スペーサ
26 緩衝材
K 節

Claims (4)

  1. 回線の異なる上側の送電線と下側の送電線とを連結し、前記各送電線の振動を抑制するギャロッピング抑制装置であって、
    前記上側の送電線と前記下側の送電線との間に設けられ、屈曲自在な複数の節を有し、全方向に曲げ変形可能な可撓絶縁接続具と、
    前記上側の送電線および前記下側の送電線にそれぞれ固定され、前記可撓絶縁接続具の上下方向の端部を揺動自在に連結する揺動連結具と、
    を備え、
    前記可撓絶縁接続具は、前記揺動連結具を介して伝達される前記各送電線の振動に追従して曲げ変形が可能であることを特徴とするギャロッピング抑制装置。
  2. 前記可撓絶縁接続具は、絶縁スペーサと、該絶縁スペーサを上下方向から保持する絶縁保持体と、を有しており、前記絶縁スペーサと前記絶縁保持体は連結ピンを介して屈曲自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のギャロッピング抑制装置。
  3. 前記揺動連結具は、前記可撓絶縁接続具の上下方向の端部を全方向に揺動自在に連結することを特徴とする請求項1または2に記載のギャロッピング抑制装置。
  4. 前記可撓絶縁接続具は、屈曲時における前記上下の絶縁保持体による押圧によって弾性変形する緩衝材を有していることを特徴とする請求項2または3に記載のギャロッピング抑制装置。
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