JPH0646148Y2 - 遠隔制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、ビデオデッキ（VTR），テレビ等の被制御機
器を赤外線により遠隔制御（リモートコントロール）す
るための装置に関する。

［従来の技術］ 一般に、テレビやVTRによりテレビ放送を見ている際に
は、他チャンネルの番組を確認するためにその内容を一
通り調べることがよく行なわれる。このような操作を遠
隔制御装置（リモコン）により行なう場合、従来、操作
者が遠隔制御装置におけるチャンネル選択スイッチを一
巡するまで順次押していくという操作を行ない、各チャ
ンネルの放送内容を画面に表示させている。

［考案が解決しようとする課題］ このような他チャンネルの番組内容を一通りチェックす
る操作はしばしば行なわれるにもかかわらず、その度に
チャンネル選択スイッチを順次押してゆく必要があり、
操作が面倒である。

本考案は、上述のような課題を解決しようとするもの
で、一連のスイッチを順次押してゆくという遠隔制御操
作を、簡便ば操作により容易かつ確実に行なえるように
して操作性の向上をはかった遠隔制御装置を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 被制御機器を遠隔制御するための種々の制御信号を送出
する遠隔制御信号送出手段と、上記制御信号を送出する
際に操作される種々のスイッチとを備そなえた遠隔制御
装置において、上記種々のスイッチのうち複数のスイッ
チの種類と最後に操作されたスイッチを記憶する記憶手
段し、特定のスイッチを操作すると上記記憶手段に記憶
された上記複数のスイッチの種類に係わる各制御信号を
上記遠隔制御信号送出手段から上記被制御機器へ一巡す
るまで順次一定時間毎に送出制御し、一巡後、上記最後
に操作されたスイッチの制御信号を送出する制御手段と
がそなえられたことを特徴としている。

［作用］ 上述した本考案の遠隔制御装置では、記憶手段に複数の
スイッチの種類を記憶させておけば、特定スイッチを操
作するだけで、制御手段により、記憶手段に格納された
複数のスイッチの種類に係わる各制御信号が、遠隔制御
信号送出手段から被制御機器へ一巡するまで順次一定時
間ごとに送出される。これにより、被制御機器は、特定
スイッチを操作するだけで、複数のスイッチの種類に係
わる制御信号に基づく動作を順次行なってゆき、一巡し
たのちは、最後に操作されたスイッチの制御信号を送出
する。

［考案の実施例］ 以下、図面により本考案の一実施例としての遠隔制御装
置について説明すると、第１図はそのブロック図であ
り、この第１図において、１は本実施例の装置により遠
隔制御するVTR（被制御機器）、２はこのVTR1を遠隔制
御するために種種の赤外線制御信号（チャンネル選択信
号，早送り信号，巻戻信号，再生信号，録画信号等）を
送出する赤外線送信手段（遠隔制御信号送出手段）、３
は前述した種々の赤外線制御信号を送出する際に押下操
作される操作スイッチである。

また、４は種々の操作スイッチ３のうちの複数の操作ス
イッチの種類の組合せ（例えばテレビのチャンネル選択
スイッチ）を予め記憶する第１の記憶手段、５は第１の
記憶手段４に最後に入力記憶・操作された操作スイッチ
３の種類を記憶する第２の記憶手段、６は本実施例の遠
隔制御装置を制御する制御装置である。

この制御装置６は、特定スイッチ７を操作されると、記
憶手段4,5の記憶データに基づき次のように赤外線送信
手段２からVTR1へ制御信号を送出するように制御するも
のである。つまり、第１の記憶手段４に記憶された操作
スイッチ４に記憶された操作スイッチ３の種類のうち、
第２の記憶手段５に記憶された操作スイッチの次の操作
スイッチの種類に係わる制御信号から送出し始め、第１
の記憶手段４に記憶された操作スイッチの種類に係わる
制御信号を順次一定時間毎に送出し、一巡して第２の記
憶手段５に記憶された操作スイッチに到達した時点で送
出制御を終了するようになっている。

本考案の一実施例としての遠隔制御装置は以上のごとく
構成されているので、例えば、VTR1においてテレビ放送
を見ながら他チャンネルの番組内容を一通りチェックす
る場合には、予め操作スイッチ３のうちのチャンネル選
択スイッチを順次押下操作して、そのスイッチの種類を
第１の記憶手段４に入力記憶させておく。このとき、第
１の記憶手段４に最後に記憶させたチャンネル選択スイ
ッチの種類が第２の記憶手段５に記憶される。

この後に、特定スイッチ７を操作すると、制御装置６
は、まず、第１の記憶手段４に記憶された操作スイッチ
４に記憶されたチャンネル選択スイッチの種類のうち、
第２の記憶手段５に記憶された最後のチャンネル選択ス
イッチの次のチャンネル選択スイッチに係わる制御信号
から送出し始め、第１の記憶手段４に記憶されたチャン
ネル選択スイッチに係わる制御信号を順次一定時間毎に
送出し、一巡して第２の記憶手段５に記憶された最後の
チャンネル選択スイッチに到達した時点で送出制御を終
了する。

このようにして、制御信号つまりチャンネル選択信号が
赤外線送信手段２からVTR1へ送出され、VTR1は各チャン
ネルの放送内容を順次表示してゆき、最後には、第２の
記憶手段５に記憶されたチャンネル選択スイッチに係わ
るチャンネルの表示状態になるので、各チャンネルの内
容表示後、元の表示状態に戻すことができるようになっ
ている。

このように、本実施例の装置によれば、複数の操作スイ
ッチ３の種類（本実施例ではチャンネル選択スイッチ）
を予め第１の記憶手段４に記憶させておけば、制御装置
６の動作により特定スイッチ７を操作するだけで、複数
の操作スイッチ３の種類に係わる制御信号に基づく一連
の遠隔制御操作を、極めて簡便な操作により容易かつ確
実に行なえ操作性を大幅に高めることができる。

また、本実施例では、第２の記憶手段５をそなえること
により、一連の制御信号送出後に被制御機器であるVTR1
の状態を元の状態に戻すことができる。

なお、上記実施例では、被制御機器がVTR1である場合に
ついて説明したが、本考案の装置は、これに限定される
ものではなく、テレビ等の他の機器（例えば、AM/FMな
どのラジオの順次選局,CD演奏時のミュージックサーチ
等）にも同様に適用され、上述と同様の作用効果が得ら
れる。

また、上記実施例では、第１の記憶手段４と第２の記憶
手段５とを別個に設けているが、１つの記憶手段に上記
２つの記憶手段4,5の機能を合せもたせるようにしても
よい。

［考案の効果］ 以上詳述したように、本考案の遠隔制御装置によれば、
１つの特定スイッチを操作するだけで複数のスイッチの
種類に係わる各制御信号を遠隔制御信号送出手段か被制
御機器へ一巡するまで順次一定時間ごとに送出できるよ
うに構成したので、一連のスイッチを順次押してゆくと
いう遠隔制御操作を、簡便な操作により容易かつ確実に
行なえ操作性が大幅に向上する効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例としての遠隔制御装置を示す
ブロック図である。 図において、１…VTR（被制御機器）、２…赤外線送信
手段（遠隔制御信号送出手段）、３…操作スイッチ、４
…第１の記憶手段、５…第２の記憶手段、６…制御装置
（制御手段）、７…特定スイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】被制御機器を遠隔制御するための種々の制
   御信号を送出する遠隔制御信号送出手段と、上記制御信
   号を送出する際に操作される種々のスイッチとを備そな
   えた遠隔制御装置において、上記種々のスイッチのうち
   複数のスイッチの種類と最後に操作されたスイッチを記
   憶する記憶手段し、特定のスイッチを操作すると上記記
   憶手段に記憶された上記複数のスイッチの種類に係わる
   各制御信号を上記遠隔制御信号送出手段から上記被制御
   機器へ一巡するまで順次一定時間毎に送出制御し、一巡
   後、上記最後に操作されたスイッチの制御信号を送出す
   る制御手段とがそなえられたことを特徴とする遠隔制御
   装置。