JPH0646015U

JPH0646015U - 発光式路面表示具

Info

Publication number: JPH0646015U
Application number: JP086327U
Authority: JP
Inventors: 恒彦柴崎
Original assignee: 恒彦柴崎
Priority date: 1992-11-21
Filing date: 1992-11-21
Publication date: 1994-06-24

Abstract

(57)【要約】【目的】外部に配線を必要とせず移動可能であって、運
転者にとって見易い状態で有効な視線誘導ができ、しか
も、車両が乗り上げても位置ずれや転倒の恐れのない発
光式路面表示具の提供。【構成】上面を傾斜の緩い山状態とした偏平な基台２を
形成し、該基台２の山状態を形成する２つの傾斜面６，
６に、外光の反射および内光の透過を行なう窓体８，８
を埋設し、該窓体８，８の内面側に発光ダイオード（発
光体）９，９を収納するとともに、上記基台２に、上記
発光ダイオード９，９に給電する乾電池１４…（バッテ
リ）と、該給電をＯＮ・ＯＦＦ切換えするスイッチとを
収納し、前記基台２の底面に、路面との間で摩擦抵抗を
有するゴム台座３を装着した発光式路面表示具１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、工事中や検問中、事故の発生時などの場合に、路面に置いて運転者を視線誘導するような、発光式路面表示具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上述のように視線誘導を行なう有効な手段として道路鋲がある。これは、道路や歩道縁石、ガードレール等に対し埋設したり接着したりして固定し、車両のヘッドライトからの光を運転者に反射するようにしたものである。

【０００３】しかし、このような道路鋲は固定式であるため、上述のように必要時に路面において使用するようなことは出来ない。

【０００４】また、運転者に対して注意を喚起し視線誘導のような作用を行なうもので、固定式でないものとしてはパネル状やポール状の電光標示手段があるが、これは、煩雑な配線を必要とし、その配線作業が面倒であるとともに、殊に工事中に使用する場合では、配線コードが作業の邪魔になることが多々ある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

そこでこの考案は、上述のような点を考慮して、配線を必要とせず移動可能であって、運転者にとって見易い状態で有効な視線誘導ができ、しかも、車両が乗り上げても位置ずれや転倒の恐れのない発光式路面表示具の提供を課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するための手段実施例の図１および図４を用いて説明すると、その構成は、上面を傾斜の緩い山状態とした偏平な基台２を形成し、該基台２の山状態を形成する傾斜面６，６に、外光の反射および内光の透過を行なう窓体８，８を埋設し、該窓体８，８の内面側に発光体９…を収納するとともに、上記基台２内に、上記発光体９…に給電するバッテリ１４と、該給電をＯＮ・ＯＦＦ切換えするスイッチ１３とを収納し、前記基台２の底面に、路面との間で摩擦抵抗を有するゴム台座３を装着した発光式路面表示具１であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】

すなわち、上述の構成によれば、使用に当ってはスイッチをＯＮしてバッテリからの発光体への給電を行ない、発光体を発光させた後、ゴム台座を路面に接触させて所定位置に置く。すると、発光式路面表示具が自ら発光するとともに、車両から発せられた光を運転者に反射して、路面という見易い位置で視線誘導が行なえる。なお、この視線誘導は、光の反射のみで行なうようにするもよい。

【０００８】また、非使用時には、置いてある路面から取り除き、スイッチをＯＦＦしてバッテリからの発光体に対する給電を切って、次の使用に備えればよい。

【０００９】

【考案の効果】

上述の結果、この考案によると、基台にバッテリおよびスイッチを内蔵しているので、発電機と結ぶ外部配線は必要でなく、ただ置くだけの移動可能型であって、必要時、必要場所のみでの一時的使用が行なえる。

【００１０】また、スイッチを有しているため、発光が必要でない場合には、光の反射だけで視線誘導を行なうこともでき、エネルギーの消費を抑えることもできる。

【００１１】さらに、路面に位置させるものであるとともに、自ら発光する手段を有しているので、運転者にとって見易く、有効な視線誘導が行なえる。

【００１２】さらにまた、基台を偏平な形状に形成し、この基台の底面にはゴム台座を装着しているので、たとい車両が乗り上げたとしても、基台の重量とゴム台座との作用によって路面との間では高い摩擦抵抗が発生し、これによって位置ずれや転倒などを防止することができる。

【００１３】

【実施例】

この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図１は発光式路面表示具１を示す斜視図であって、この図に示すように発光式路面表示具１は、偏平形状の基台２と、この基台２の底面に装着したゴム台座３とで構成している。

【００１４】上述した基台２は、アルミニウムのダイキャストにより成形したものであって、上側部材４と底板５とでなしている。上側部材４の上面は、傾斜の緩やかな２つの傾斜面６，６を有する山状態とし、これら傾斜面６，６の上縁側に僅かばかりの平面部７を形成している。そしてこの平面部７には、タイヤの滑り止めを行なう、高さの低い突起７ａ…を複数形成している。

【００１５】また、上述の２つの傾斜面６，６には、窓体８，８を埋設するための台形の凹部６ａ，６ａを形成し、この凹部６ａ，６ａに、外光を反射するとともに内光を透過する硬質の合成樹脂等からなる上述の窓体８，８を装着している。さらに、上述の凹部６ａ，６ａの内面側には、図３に示すようにそれぞれ２つの発光体収納孔６ｂ，６ｂを形成し、この発光体収納孔６ｂ，６ｂに、発光ダイオード９…を固定している。そしてこれら発光ダイオード９…は、上側部材４の底面に開口した２つの空洞部１０，１１に収納するバッテリ部１２と、スイッチ１３とに接続している。

【００１６】バッテリは３本の乾電池１４…で構成し、上述のバッテリ部１２は、これら３本の乾電池１４…を保持するホルダ１２ａ…を略Ω状の金具１２ｂで保持し、この両端部を前述した底板５の内側面に固定して形成している。

【００１７】また、図４に示すように、前述のスイッチ１３は、一側に壁片１５ａを有する略Ω状の金具１５に対し、操作部１３ａを金具１５の外側面に露出させた状態で保持させ、これの両端部を底板５の内側面に固定している。なお、金具１５は上述の壁片１５ａを反バッテリ部１２側に位置した状態で固定し、また、スイッチ１３の固定位置は、上述の壁片１５ａ側に設定している。さらに、上述した２つの空洞部１０，１１は、図３および図４に示すように連通孔１６を介して相互に連通している。

【００１８】前述した底板５は、上述のバッテリ部１２から乾電池１４…を出し入れするための切欠部５ａを図２に示す形状に形成し、この切欠部５ａには閉塞蓋１７を備えている。この閉塞蓋１７は、一端に、係止段部１７ａを折曲形成するとともに、他端に固定用段部１７ｂを折曲形成している。固定用段部１７ｂの端部は、閉塞時において上述したスイッチ１３を保持する金具１５の外側面のバッテリ部１２側に面接触するように設定し、この接触状態は、グロメット１８によって保持するようにしている。なお、底板５の上側部材４に対する固定は、固定ネジ１９…によって行なっている。

【００１９】前述したゴム台座３は、その平面視形状を上述の底板５のそれと同一に形成し、底板５に対しては接着剤を介して装着している。

【００２０】このように構成した発光式路面表示具１の作用および効果をつぎに説明する。

【００２１】使用する場合にはまず、スイッチ１３の操作部１３ａをＯＮ操作して乾電池１４…からの発光ダイオード９…への給電を行ない、発光ダイオード９…を発光させた後、ゴム台座３を路面に接触させて所定位置に置く。この時、基台２の上側部材４が有する２つの傾斜面６，６方向が、車両の進行方向と同一となるように向きを設定する。

【００２２】すると、発光式路面表示具１が自ら発光するとともに、車両から発せられた光を運転者に反射して、路面という見易い位置で視線誘導が行なえる。

【００２３】また、使用しない時には、置いてある路面から取り除き、スイッチ１３をＯＦＦして乾電池１４…からの発光ダイオード９…に対する給電を切って、次の使用に備えればよい。

【００２４】このように、発光ダイオード９…を発光させるための手段、すなわち乾電池１４…およびスイッチ１３を内蔵しているので、外部に配線は必要なく、ただ置くだけの移動可能型となって、必要時、必要場所のみでの一時的使用が行なえる。

【００２５】また、太陽電池を利用した場合に比して構造が簡単であるとともに作用が確実であり、また、スイッチ１３を有しているため、発光が必要でない場合には、光の反射だけで視線誘導を行なうこともでき、エネルギーの消費を抑えることもできる。

【００２６】さらに、路面に位置させるものであるとともに、自ら発光する手段を有しているので、運転者にとって見易く、有効な視線誘導が行なえる。そして、この様な有効な視線誘導は、光の反射や照射を行なう部分、すなわち窓体８，８を、緩やかに形成した２つの傾斜面６，６に埋設したことによって、例えば垂直状の面に埋設した場合、また４つの傾斜面に対して埋設した場合に比して、光の反射や照射を行なう面積を大きく取ることができるため、より一層助長される。

【００２７】さらにまた、基台２を偏平な形状に形成し、この基台２の底面にはゴム台座３を装着しているので、たとい車両が乗り上げたとしても、基台２の重量とゴム台座３との作用によって路面との間では高い摩擦抵抗が発生し、これによって位置ずれや転倒などを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発光式路面表示具を示す斜視図。

【図２】基台の底面図。

【図３】図２におけるＡ−Ａ線矢視断面図。

【図４】図２におけるＢ−Ｂ線矢視断面図。

【符号の説明】

１…発光式路面表示具２…基台３…ゴム台座６…傾斜面８…窓体９…発光ダイオード（発光体）１２…バッテリ部１３…スイッチ１４…乾電池（バッテリ）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面を傾斜の緩い山状態とした偏平な基台
を形成し、該基台の山状態を形成する傾斜面に、外光の反射および
内光の透過を行なう窓体を埋設し、該窓体の内面側に発光体を収納するとともに、上記基台内に、上記発光体に給電するバッテリと、該給
電をＯＮ・ＯＦＦ切換えするスイッチとを収納し、前記基台の底面に、路面との間で摩擦抵抗を有するゴム
台座を装着した発光式路面表示具。