JPH0645949A - 直交変換装置及び逆直交変換装置 - Google Patents

直交変換装置及び逆直交変換装置

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JPH0645949A
JPH0645949A JP4219706A JP21970692A JPH0645949A JP H0645949 A JPH0645949 A JP H0645949A JP 4219706 A JP4219706 A JP 4219706A JP 21970692 A JP21970692 A JP 21970692A JP H0645949 A JPH0645949 A JP H0645949A
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JP
Japan
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data
multiplication
tij
orthogonal
transformation
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Application number
JP4219706A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Teranishi
康彦 寺西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0645949A publication Critical patent/JPH0645949A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要ハード・ウエア量が少なく、かつDCT
の符号化効率に近い効率の直交変換装置及び逆直交変換
装置を可能にする。 【構成】 16次の直交変換を[yi ]=[tij]・
[xj ]により実行し、変換行列[tij]の要素a1 〜
a8 ,b1 〜b6 の値を、16次のDCTの変換行列
[dij]の各要素の値と異ならしめた直交変換装置、及
び、16次の逆直交変換を[yi ]=z・[uij]・
[xj ]により実行する逆直交変換装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像や音声の高能率符号
化に用いる直交変換装置及び逆直交変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像や音声のデジタル化に伴って、高能
率符号化技術が重要になってきている。高能率符号化の
有効な手段として、直交変換符号化がある。よく用いら
れる直交変換としてアダマール変換、DCT(ディスク
リート・コサイン・トランスフォーメーション)等があ
る。
【0003】次式は16次のDCTに用いる変換行列
[dij](i、j=1、2、・・、16)である。
【0004】
【数1】 ここで、d1,m =1,(m=1,2,3,・・・,1
6)
【0005】
【数2】 また、逆変換行列[pij]は
【0006】
【数3】 ここでTは転置行列であることを示す。
【0007】16次のDCTは16ケの入力データから
なる列ベクトル[xj ]に対して16ケの出力データか
らなる列ベクトル[yi ]を次式によって求めるもので
ある(i、j=1、2、・・、16)。 [yi ]=[dij]・[xj ] −−−(1) ところが、(1)式の演算では16ケの出力データを求
めるために256回の多数の乗算が必要となる。このた
め乗算回数を減少させる高速アルゴリズムが発表されて
いる。図2は16次の高速DCTの一例である。この場
合、48回の乗算が必要である。
【0008】一方、アダマール変換は入力データの加算
と減算のみで変換を行うことができるためにDCTに比
べて変換装置に必要となるハード・ウエアの量が小さく
てすむが、高能率符号化に利用する場合、入力データの
持つ情報を特定の出力データに集中させる効率がDCT
に比べて劣ることが知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、DCT
では変換装置のハード・ウエア量が大きくなり、また、
アダマール変換では符号化効率が劣るという問題があっ
た。本発明はこのような従来技術の問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成になる直交変換装置及び逆
直交変換装置を提供する。
【0011】16次の直交変換を、[yi ]=[tij]
・[xj ] 但し、[yi ]:16出力データからなる列ベクトル [tij]:16行16列の変換行列 [xj ]:16入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、15、16 の演算により行う直交変換装置であって、前記変換行列
[tij]を構成する16行の内、14行分の各行の要素
をa1 〜a8 ,b1 〜b6 (いずれも実数)によって、 a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 ,a7 ,a8 ,−
a8 ,−a7 ,−a6 ,−a5 ,−a4 ,−a3 ,−a
2 ,−a1 、 a2 ,a5 ,a8 ,−a6 ,−a3 ,−a1 ,−a4 ,
−a7 ,a7 ,a4 ,a1 ,a3 ,a6 ,−a8 ,−a
5 ,−a2 、 a3 ,a8 ,−a4 ,−a2 ,−a7 ,a5 ,a1 ,a
6 ,−a6 ,−a1 ,−a5 ,a7 ,a2 ,a4 ,−a
8 ,−a3 、 a4 ,−a6 ,−a2 ,a8 ,a1 ,a7 ,−a3 ,−
a5 ,a5 ,a3 ,−a7 ,−a1 ,−a8 ,a2 ,a
6 ,−a4 、 a5 ,−a3 ,−a7 ,a1 ,−a8 ,−a2 ,a6 ,
a4 ,−a4 ,−a6 ,a2 ,a8 ,−a1 ,a7 ,a
3 ,−a5 、 a6 ,−a1 ,a5 ,a7 ,−a2 ,a4 ,a8 ,−a
3 ,a3 ,−a8 ,−a4 ,a2 ,−a7 ,−a5 ,a
1 ,−a6 、 a7 ,−a4 ,a1 ,−a3 ,a6 ,a8 ,−a5 ,a
2 ,−a2 ,a5 ,−a8 ,−a6 ,a3 ,−a1 ,a
4 ,−a7 、 a8 ,−a7 ,a6 ,−a5 ,a4 ,−a3 ,a2 ,−
a1 ,a1 ,−a2 ,a3 ,−a4 ,a5 ,−a6 ,a
7 ,−a8 、 b1 ,b2 ,b3 ,b4 ,−b4 ,−b3 ,−b2 ,−
b1 ,−b1 ,−b2 ,−b3 ,−b4 ,b4 ,b3 ,
b2 ,b1 、 b2 ,−b4 ,−b1 ,−b3 ,b3 ,b1 ,b4 ,−
b2 ,−b2 ,b4 ,b1 ,b3 ,−b3 ,−b1 ,−
b4 ,b2 、 b3 ,−b1 ,b4 ,b2 ,−b2 ,−b4 ,b1 ,−
b3 ,−b3 ,b1 ,−b4 ,−b2 ,b2 ,b4 ,−
b1 ,b3 、 b4 ,−b3 ,b2 ,−b1 ,b1 ,−b2 ,b3 ,−
b4 ,−b4 ,b3 ,−b2 ,b1 ,−b1 ,b2 ,−
b3 ,b4 、 b5 ,b6 ,−b6 ,−b5 ,−b5 ,−b6 ,b6 ,
b5 ,b5 ,b6 ,−b6 ,−b5 ,−b5 ,−b6 ,
b6 ,b5 、 b6 ,−b5 ,b5 ,−b6 ,−b6 ,b5 ,−b5 ,
b6 ,b6 ,−b5 ,b5 ,−b6 ,−b6 ,b5 ,−
b5 ,b6 、 と配列し、かつ、 前記変換行列[tij]の各要素a1 〜a8 ,b1 〜b6
の値を、16次のDCT(ディスクリート・コサイン・
トランスフォーメーション)における変換行列[dij]
を構成する各要素の値と異ならしめたことを特徴とする
直交変換装置。上記した直交変換装置に対する逆直交変
換装置であって、16次の逆直交変換を、[yi ]=z
・[uij]・[xj ] 但し、[yi ]:16出力データからなる列ベクトル z:実数値 [uij]:16行16列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ]:16入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、15、16 の演算により行うことを特徴とする逆直交変換装置。
【0012】
【実施例】本発明は前記した構成により比較的、所要ハ
ード・ウエア量が少なく、かつDCTの符号化効率に近
い効率の変換と変換装置を可能にするものである。さら
に各直交成分に対する最後の乗算を除いた演算として、
簡単な自然数を乗数とした乗算と加減算を行なう構成と
することでさらにハード・ウエア量を小さくすることが
できる。また本発明の変換法、あるいは変換装置を2次
元の信号に対して拡張する際にも、2次元の各直交成分
に対する最後の乗算を除いた演算として、簡単な自然数
を乗数とした乗算と加減算を行なう構成とすることで、
さらにハード・ウエア量を小さくすることができる。
[実施例 1]本発明の直交変換装置の一実施例になる
16次の直交変換の変換行列[tij]を次式に示す。
【0013】[tij]=
【数4】
【0014】=
【数5】 ここで、b5 :b6 =e:f として、e=2、f=
1。b1 :b2 :b3 :b4 =h:k:m:n とし
て、h=16、k=12、m=8、n=3。a1 :a2
:a3 :a4 :a5 :a6 :a7 :a8 =v1:v
2:v3:v4:v5:v6:v7:v8 として、v
1=10、v2=10、v3=9、v4=8、v5=
7、v6=5、v7=3、v8=1である。
【0015】本実施例の直交変換は、16ケの入力デー
タx1 、x2 、・・、x16よりなる列ベクトル[xj ]
【0016】
【数6】 と16ケの出力データy1 、y2 、・・、y16よりなる
列ベクトル[yi ]
【0017】
【数7】 ただし、Tは転置を表わす。と変換行列[tij]によっ
て、[yi ]=[tij]・[xj ]で表わされる。
【0018】また、逆変換を表わす行列[uij]を
【0019】
【数8】 とする。
【0020】ところで、変換行列[tij]で表される変
換が直交変換であるためには、 B(=b1 ・b2 −b2 ・b4 −b1 ・b3 −b3 ・b
4 )=0 A1(=a1 ・a2 +a2 ・a5 +a3 ・a8 −a4 ・
a6−a3 ・a5 −a1 ・a6 −a4 ・a7 −a7 ・a8
)=0 A2(=a1 ・a3 +a2 ・a8 −a3 ・a4 −a2 ・
a4−a5 ・a7 +a5 ・a6 +a1 ・a7 +a6 ・a8
)=0 A3(=a1 ・a4 −a2 ・a6 −a2 ・a3 +a4 ・
a8+a1 ・a5 +a6 ・a7 −a3 ・a7 −a5 ・a8
)=0 が全て成立しなければならない。本実施例では、
【0021】
【数9】
【0022】であるため直交変換ではないが、Bが
【数10】 に比べて充分小さく、A1、A
【0023】2、A3がそれぞれ
【数11】 に比べて充分小さいことから、特に出力データyi の再
量子化を伴うような圧縮率の高い高能率符号化に利用す
る場合には直交変換でないことにより発生する誤差の値
が量子化誤差に比べて小さくなるため問題はない。従っ
て、近似的に直交変換と見なせる。
【0024】図1は本発明の直交変換装置の一実施例構
成図である。同図中、上記したh=16とk=12につ
いてはそれらの因数に分解してそれぞれ、h=8×2、
k=3×4として演算を行なっている。また、この図の
破線は正負の反転を示しており、線の近くに書いた2、
3、4、8やq、r、gは2倍、3倍、4倍、8倍、q
倍、r倍、g倍する乗算を示しており、矢印の交点は加
算を示している。さらに図中、記号イで示した部分は、
入力s1 、s2 、s3 、s4 、s5 、s6 、s7 、s8
に対して以下の演算を行なって出力w1 、w2 、w3 、
w4 、w5 、w6 、w7 、w8 を求めるものである。
【0025】
【数12】 さて、入力データや出力データ、及び演算途中のデータ
等をすべて2の補数表
【0026】示の2進デジタル値で表わす場合を考え
る。この時、データに乗ずる乗数が
【数13】 であるときには、データの符号ビットを拡張しながらn
ビットだけ左(nが正の時)あるいは右(nが負の時)
方向にデータをシフトすれば良いことが知られている。
例として、乗数2とデータ5の乗算を考える。データ5
を8ビットの2の補数表示の2進デジタル値で表わす
と、
【0027】
【数14】 である。2×5は符号ビットを残して、他のビットを
1ビット左方向にシフトし、空いたビットに0を入れる
ことで得られる。すなわち
【0028】
【数15】 である。が空いたビットに入れた0である。
【0029】同様に、乗数
【数16】 とデータ(−5)の乗算は、データ(−5)が
【0030】
【数17】 であり、4×(−5)は符号ビットを残して、他のビ
ットを2ビット左方向にシフトすることで得られる。す
なわち
【0031】
【数18】 である。が空いたビットに入れた0である。
【0032】以上のことから、データに乗ずる乗数が
【数19】 であるときには、そうでない場合(特に乗数を2進デジ
タル値で表した時に値が1のビットの数が多い場合)に
比べ、乗算のためのハード・ウエアが小さくなるという
のは自明である。図1の構成はこのことを利用したもの
である。
【0033】すなわち、直交成分y1 、y2 、・・、y
16を得るための最後の乗算を除いて
【0034】、他の乗算は2倍、
【数16】倍、
【数20】 倍が上記のビット・シフトで、また3倍(=2倍+1
倍)、5倍(=4倍+1倍)、7倍(=8倍−1倍)、
9倍(=8倍+1倍)、10倍(=8倍+2倍)である
から、ビット・シフトと1回の加算あるいは減算で乗算
結果を得ることができる。
【0035】従って、図1ではハード・ウエア規模の大
きい乗算器の数を14ケにすることができ、16次のD
CTに比べよりハード・ウエア量の小さい直交変換装置
を提供できる。
【0036】さらに図1では直交成分y1 、y2 、・
・、y16を得るための最後の乗算の乗数として、q、
r、gとして無理数を示しているが、これらをそれぞれ
81/128、47/512、35/256等で近似し
ても良い。
【0037】また入力データを画像データとして、垂直
16画素、水平16画素の入力データからなるブロック
[xij]に対して、本発明の変換を2次元に拡張して行
った結果を垂直16データ、水平16データからなるブ
ロック[yij]とすると
【0038】
【数21】 である。
【0039】従って、図1の変換を2回行なえばよい
が、その場合、変換全体で14×16×2=448ケの
乗算器が必要となる。これに対して、図1の各出力yj
に対する最後の乗算を省いた演算に等価な変換の変換行
列を[t’ij]とすると
【0040】[t’ij]=
【数22】 この[t’ij]によって
【0041】
【数23】 を求め、その結果の垂直16データ、水平16データか
らなるブロック[y’ij]に対して、各y’ij毎にy’
ij=yijにするための乗算を行なう構成にすることで、
全体の乗算器の数を254ケに減らすことができる。
【0042】次に、前記逆変換行列[uij]を用いた逆
変換の場合は、上記の直交成分y1、y2 、・・、y16
を得るために乗じた最後の乗数q、r、gをまず入力デ
ータ
【0043】に対して乗じ、それらの乗算結果に対して
前記
【数22】の行列の転置行列で表される演算を行なうこ
とで、以上で述べた変換の場合と同様に乗算器の数を減
らすことができる。
【0044】ところで、一般的に人間の視覚や聴覚は高
域の歪に対してより鈍感である。このため高能率符号化
では低域を表わす直交成分に対して大きな重みづけを行
い、高域を表わす直交成分については小さな重みづけを
することが多い。そのための重みづけの乗算を前記疑似
直交変換の出力データに対して行なっても良いが、図1
の直交成分y1 、y2 、・・、y16を得るための最後の
乗算と共用することも可能である。
【0045】この時、図1のy1 、y2 、・・、y16を
得るための最後の乗算の乗数をq、r、gと重みづけの
ための乗数を乗じた値とすれば良い。このようにするこ
とで、高能率符号化全体の演算量をさらに少なくし、符
号化装置のハード・ウエア量を減らすことが可能であ
る。
【0046】これは本発明を2次元に拡張した場合も同
様であって、前記のy’ij=yijにするための乗算と重
みづけのための乗算を共用することが可能である。
【0047】尚、本実施例の直交変換を2次元に拡張
し、画像の高能率符号化に適用したところ、その効率は
2次元の16次DCTに比べ若干劣るものの、2次元の
16次アダマール変換に比べると良い結果が得られた。
[実施例 2]本発明の第2の実施例の、16次の直交
変換の変換行列[tij]を次式に示す。
【0048】[tij]=
【数24】 ここで、b5 :b6 =e:f として、e=5、f=
2。b1 :b2 :b3 :b4 =h:k:m:n とし
て、h=15、k=12、m=8、n=3。a1 :a2
:a3 :a4 :a5 :a6 :a7 :a8 =v1:v
2:v3:v4:v5:v6:v7:v8 として、v
1=41、v2=40、v3=36、v4=32、v5
=27、v6=20、v7=12、v8=4 本実施例では、B=O、A1=Oであり、A2、A3
【0049】
【数11】に比べて充分小さいため、8ビットで量子化
された信号が入力データの場合には、本実施例はほぼ直
交変換と見なせる。本実施例の場合も、図1と同様に変
換装置の構成を直交成分y1 、y2 、・・、y16得るた
めの最後の乗算を除いて、他の乗算を3倍、5倍、8
倍、12倍、1
【0050】5倍、20倍、27倍、36倍、40倍、
41倍とする。
【数20】倍、
【数25】 倍は前記のビット・シフトで、また3倍(=2倍+1
倍)、5倍(=4倍+
【0051】1倍)、12倍(=8倍+
【数16】倍)、15倍(=
【数26】 倍−1倍)、20倍(=16倍+4倍)、27倍(=3
2倍−4倍−1倍)、36倍(=32倍+4倍)、40
倍(=32倍+8倍)、41倍(=40倍+1倍)であ
るから、それぞれビット・シフトとたかだか2回の加算
あるいは減算で乗算結果を得ることができる。
【0052】従って、実施例1と同様にハード・ウエア
規模の大きい乗算器の数を14ケタにすることができ、
16次のDCTに比べ、よりハード・ウエア量の小さい
直交変換装置を提供できる。
【0053】上述したように、本発明は、特に、次の
(1) 〜(10)に特徴がある。 (1) 上記した変換行列[tij]のb5 :b6 が簡単な自
然数比e:fで表され、特に、fが1または2であるこ
と (2) [yi ]=[tij]・[xj ]による直交変換にお
ける変換行列[tij]の第5行,第13行と列ベクトル
[xj ]との演算の最後の乗算を除いた演算が、e・
(x1 −x4 −x5 +x8 +x9 −x12−x13+x16)
+f・(x2 −x3−x6 +x7 +x10−x11−x14+
x15)、f・(x1 −x4 −x5 +x8 +x9 −x12−
x13+x16)−e・(x2 −x3−x6 +x7 +x10−
x11−x14+x15)、を求めるための演算であること (3) 上記した変換行列[tij]のb1 、b2 、b3 、b
4 がB(=b1 ・b2 −b2 ・b4 −b1 ・b3 −b3
・b4 )=0
【0054】を満たすか、あるいは、Bが
【数10】に比べて充分小さく、このいずれかの場合
に、b1 :b2 :b3 :b4 が簡単な自然数比h:k:
m:nで表されること (4) 上記した自然数比h:k:m:nにおけるh、k、
m、nがそれぞれ2の整数乗の数か2の整数乗の数と他
の2の整数乗の数との和あるいは差の数であること (5) 上記した変換行列[tij]のb1 :b2 :b3 :b
4 の値が、b1 :b2 :b3 :b4 =9:8:5:2あ
るいは15:12:8:3あるいは16:12:8:3
であること (6) 上記した(3) において、[yi ]=[tij]・[x
j ]による直交変換における変換行列[tij]の第3,
7,11,15行の各行と列ベクトル[xj ]との乗算
の最後の乗算を除いた演算が、h・(x1 −x8 −x9
+x16)+k・(x2 −x7 −x10+x15)+m・(x
3 −x6 −x11+x14)+n・(x4 −x5 −x12+x
13)、k・(x1 −x8 −x9 +x16)−n・(x2 −
x7 −x10+x15)−h・(x3 −x6 −x11+x14)
−m・(x4 −x5 −x12+x13)、m・(x1 −x8
−x9 +x16)−h・(x2 −x7 −x10+x15)+n
・(x3 −x6 −x11+x14)+k・(x4 −x5 −x
12+x13)、n・(x1 −x8 −x9 +x16)−m・
(x2 −x7 −x10+x15)+k・(x3 −x6 −x11
+x14)−h・(x4 −x5 −x12+x13)、を求める
ための演算であること (7) [yi ]=[tij]・[xj ]による直交変換にお
ける変換行列[tij]のa1 ,a2 ,a3 ,a4 , a
5 ,a6 ,a7 ,a8 がA1=a1 ・a2 +a2 ・a5
+a3 ・a8 −a4 ・a6 −a3 ・a5 −a1 ・a6 −
a4 ・a7 −a7 ・a8 、A2=a1 ・a3 +a2 ・a
8 −a3 ・a4 −a2 ・a4 −a5 ・a7 +a5 ・a6
+a1 ・a7 +a6 ・a8 、A3=a1 ・a4 −a2 ・
a6 −a2 ・a3 +a4 ・a8 +a1 ・a5 +a6 ・a
7 −a3 ・a7 −a5 ・a8 、
【0055】とした時、A1、A2、A3のそれぞれが
0に等しいか、あるいは
【数11】に比べて充分小さく、このいずれかの場合に
a1 :a2 :a3 :a4 :a5 :a6:a7 :a8 が簡
単な自然数比v1:v2:v3:v4:v5:v6:v
7:v8で表されること (8) 上記した自然数比v1:v2:v3:v4:v5:
v6:v7:v8におけるv1、v2、v3、v4、v
5、v6、v7、v8のそれぞれが、多くとも3つ以内
の相異なる2の整数乗の数の加算あるいは減算結果であ
ること (9) 上記した自然数比v1:v2:v3:v4:v5:
v6:v7:v8が10:10:9:8:7:5:3:
1、あるいは、21:20:18:16:13:10:
6:2、あるいは、41:40:36:32:26:2
0:12:4、あるいは、41:40:36:32:2
7:20:12:4、あるいは、41:40:36:3
2:28:20:12:4であること (10)[yi ]=[tij]・[xj ]による直交変換にお
ける変換行列[tij]の第2行,第4行,第6行,第8
行、第10行,第12行,第14行,第16行と列ベク
トル[xj ]との演算の最後の乗算を除いた演算が、v
1・(x1 −x16)+v2・(x2 −x15)+v3・
(x3 −x14)+v4・(x4 −x13)+v5・(x5
−x12)+v6・(x6 −x11)+v7・(x7−x1
0)+v8・(x8 −x9 )、v2・(x1 −x16)+
v5・(x2 −x15)+v8・(x3 −x14)−v6・
(x4 −x13)−v3・(x5 −x12)−v1・(x6
−x11)−v4・(x7−x10)−v7・(x8 −x9
)、v3・(x1 −x16)+v8・(x2 −x15)−
v4・(x3 −x14)−v2・(x4 −x13)−v7・
(x5 −x12)+v5・(x6 −x11)+v1・(x7
−x10)+v6・(x8 −x9 )、v4・(x1 −x1
6)−v6・(x2 −x15)−v2・(x3 −x14)+
v8・(x4 −x13)+v1・(x5 −x12)+v7・
(x6 −x11)−v3・(x7−x10)−v5・(x8
−x9 )、v5・(x1 −x16)−v3・(x2 −x1
5)−v7・(x3 −x14)+v1・(x4 −x13)−
v8・(x5 −x12)−v2・(x6 −x11)+v6・
(x7−x10)+v4・(x8 −x9 )、v6・(x1
−x16)−v1・(x2 −x15)+v5・(x3 −x1
4)+v7・(x4 −x13)−v2・(x5 −x12)+
v4・(x6 −x11)+v8・(x7−x10)−v3・
(x8 −x9 )、v7・(x1 −x16)−v4・(x2
−x15)+v1・(x3 −x14)−v3・(x4 −x1
3)+v6・(x5 −x12)+v8・(x6 −x11)−
v5・(x7−x10)+v2・(x8 −x9 )、v8・
(x1 −x16)−v7・(x2 −x15)+v6・(x3
−x14)−v5・(x4 −x13)+v4・(x5 −x1
2)−v3・(x6 −x11)+v2・(x7−x10)−v
1・(x8 −x9 )、を求めるための演算であること
【0056】
【発明の効果】本発明の直交変換装置は、上記したよう
に、16次の直交変換に係わる16行16列の変換行列
[tij]のa1 〜a8 ,b1 〜b6 の値を16次のDC
Tにおける変換行列[dij]の各要素の値と異ならしめ
たから、16次の直交変換における高能率符号化に利用
した時の効率が16次のDCTとほぼ同程度で得られ、
また、直交変換装置のハードウェア量をDCTのそれに
比べて小さくできる効果がある。
【0057】また、本発明の逆直交変換装置は、上記し
たように、16次の逆直交変換に係わる16行16列の
変換行列[tij]の転置行列[uij]としたから、16
次の逆直交変換における高能率符号復号化に利用した時
の効率が16次のDCTとほぼ同程度で得られ、また、
逆直交変換装置のハードウェア量をDCTのそれに比べ
て小さくできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直交変換装置の一実施例構成図であ
る。
【図2】16次の高速DCT変換装置の構成図である。
【符号の説明】
a0 〜a9 ,b1 〜b6 行列要素 [dij] DCTにおける16行16列の変換行列 [tij] 16行16列の変換行列 [uij] 16行16列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ] 16入力データからなる列ベクトル [yi ] 16出力データからなる列ベクトル z 実数値
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】また、最後の乗算の乗数の大きさを所定の
範囲内の値とするために、最後の乗算の乗数を2
(Bは整数)し、最後の乗算を除いた乗算の乗数を2
−B倍した値としても良く、その場合でも、最後の乗算
を除いた乗算をビット・シフトと加算によって行なうこ
とができるのは当然である。さらに入力データを画像デ
ータとして、垂直16画素、水平16画素の入力データ
からなるブロック[xij]に対して、本発明の変換を
2次元に拡張して行った結果を垂直16データ、水平1
6データからなるブロック[yij]とすると

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】16次の直交変換を、[yi ]=[tij]
    ・[xj ] 但し、[yi ]:16出力データからなる列ベクトル [tij]:16行16列の変換行列 [xj ]:16入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、15、16 の演算により行う直交変換装置であって、 前記変換行列[tij]を構成する16行の内、14行分
    の各行の要素をa1 〜a8 ,b1 〜b6 (いずれも実
    数)によって、 a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,a5 ,a6 ,a7 ,a8 ,−
    a8 ,−a7 ,−a6 ,−a5 ,−a4 ,−a3 ,−a
    2 ,−a1 、 a2 ,a5 ,a8 ,−a6 ,−a3 ,−a1 ,−a4 ,
    −a7 ,a7 ,a4 ,a1 ,a3 ,a6 ,−a8 ,−a
    5 ,−a2 、 a3 ,a8 ,−a4 ,−a2 ,−a7 ,a5 ,a1 ,a
    6 ,−a6 ,−a1 ,−a5 ,a7 ,a2 ,a4 ,−a
    8 ,−a3 、 a4 ,−a6 ,−a2 ,a8 ,a1 ,a7 ,−a3 ,−
    a5 ,a5 ,a3 ,−a7 ,−a1 ,−a8 ,a2 ,a
    6 ,−a4 、 a5 ,−a3 ,−a7 ,a1 ,−a8 ,−a2 ,a6 ,
    a4 ,−a4 ,−a6 ,a2 ,a8 ,−a1 ,a7 ,a
    3 ,−a5 、 a6 ,−a1 ,a5 ,a7 ,−a2 ,a4 ,a8 ,−a
    3 ,a3 ,−a8 ,−a4 ,a2 ,−a7 ,−a5 ,a
    1 ,−a6 、 a7 ,−a4 ,a1 ,−a3 ,a6 ,a8 ,−a5 ,a
    2 ,−a2 ,a5 ,−a8 ,−a6 ,a3 ,−a1 ,a
    4 ,−a7 、 a8 ,−a7 ,a6 ,−a5 ,a4 ,−a3 ,a2 ,−
    a1 ,a1 ,−a2 ,a3 ,−a4 ,a5 ,−a6 ,a
    7 ,−a8 、 b1 ,b2 ,b3 ,b4 ,−b4 ,−b3 ,−b2 ,−
    b1 ,−b1 ,−b2 ,−b3 ,−b4 ,b4 ,b3 ,
    b2 ,b1 、 b2 ,−b4 ,−b1 ,−b3 ,b3 ,b1 ,b4 ,−
    b2 ,−b2 ,b4 ,b1 ,b3 ,−b3 ,−b1 ,−
    b4 ,b2 、 b3 ,−b1 ,b4 ,b2 ,−b2 ,−b4 ,b1 ,−
    b3 ,−b3 ,b1 ,−b4 ,−b2 ,b2 ,b4 ,−
    b1 ,b3 、 b4 ,−b3 ,b2 ,−b1 ,b1 ,−b2 ,b3 ,−
    b4 ,−b4 ,b3 ,−b2 ,b1 ,−b1 ,b2 ,−
    b3 ,b4 、 b5 ,b6 ,−b6 ,−b5 ,−b5 ,−b6 ,b6 ,
    b5 ,b5 ,b6 ,−b6 ,−b5 ,−b5 ,−b6 ,
    b6 ,b5 、 b6 ,−b5 ,b5 ,−b6 ,−b6 ,b5 ,−b5 ,
    b6 ,b6 ,−b5 ,b5 ,−b6 ,−b6 ,b5 ,−
    b5 ,b6 、 と配列し、かつ、 前記変換行列[tij]の各要素a1 〜a8 ,b1 〜b6
    の値を、16次のDCT(ディスクリート・コサイン・
    トランスフォーメーション)における変換行列[dij]
    を構成する各要素の値と異ならしめたことを特徴とする
    直交変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の直交変換装置に対する逆直
    交変換装置であって、 16次の逆直交変換を、[yi ]=z・[uij]・[x
    j ] 但し、[yi ]:16出力データからなる列ベクトル z:実数値 [uij]:16行16列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ]:16入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、15、16 の演算により行うことを特徴とする逆直交変換装置。
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