JPH0645947A - 直交変換装置及び逆直交変換装置 - Google Patents
直交変換装置及び逆直交変換装置Info
- Publication number
- JPH0645947A JPH0645947A JP4219704A JP21970492A JPH0645947A JP H0645947 A JPH0645947 A JP H0645947A JP 4219704 A JP4219704 A JP 4219704A JP 21970492 A JP21970492 A JP 21970492A JP H0645947 A JPH0645947 A JP H0645947A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- orthogonal
- tij
- multiplication
- transformation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
- Complex Calculations (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 所要ハード・ウエア量が少なく、かつDCT
の符号化効率に近い効率の直交変換装置及び逆直交変換
装置を可能にする。 【構成】 8次の直交変換を[yi ]=[tij]・[x
j ]により実行し、変換行列[tij]のa1 〜a6 の値
を、8次のDCTの変換行列[dij]の各要素の値と異
ならしめた直交変換装置、及び、8次の逆直交変換を
[yi ]=z・[uij]・[xj ]により実行する逆直
交変換装置。
の符号化効率に近い効率の直交変換装置及び逆直交変換
装置を可能にする。 【構成】 8次の直交変換を[yi ]=[tij]・[x
j ]により実行し、変換行列[tij]のa1 〜a6 の値
を、8次のDCTの変換行列[dij]の各要素の値と異
ならしめた直交変換装置、及び、8次の逆直交変換を
[yi ]=z・[uij]・[xj ]により実行する逆直
交変換装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像や音声の高能率符号
化に用いる直交変換装置及び逆直交変換装置に関する。
化に用いる直交変換装置及び逆直交変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像や音声のデジタル化に伴って、高能
率符号化技術が重要になってきている。高能率符号化の
有効な手段として、直交変換符号化がある。よく用いら
れる直交変換としてアダマール変換、DCT(ディスク
リート・コサイン・トランスフォーメーション)等があ
る。
率符号化技術が重要になってきている。高能率符号化の
有効な手段として、直交変換符号化がある。よく用いら
れる直交変換としてアダマール変換、DCT(ディスク
リート・コサイン・トランスフォーメーション)等があ
る。
【0003】次式は8次のDCTに用いる変換行列[d
ij](i、j=1、2、・・、8)である。
ij](i、j=1、2、・・、8)である。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、Cp(p=1,2,・・・,7)
は
は
【数2】 を表している。
【0006】また、逆変換行列[vij]は
【0007】
【数3】 ここでTは転置行列であることを示す。
【0008】8次のDCTは8の入力データからなる列
ベクトル[xj ]に対して8ケの出力データからなる列
ベクトル[yi ]を次式によって求めるものである
(i、j=1、2、・・、8)。 [yi ]=[dij]・[xj ] −−−(1) ところが、(1)式の演算では8ケの出力データを求め
るために64回の多数の乗算が必要となる。このため乗
算回数を減少させる高速アルゴリズムが発表されてい
る。
ベクトル[xj ]に対して8ケの出力データからなる列
ベクトル[yi ]を次式によって求めるものである
(i、j=1、2、・・、8)。 [yi ]=[dij]・[xj ] −−−(1) ところが、(1)式の演算では8ケの出力データを求め
るために64回の多数の乗算が必要となる。このため乗
算回数を減少させる高速アルゴリズムが発表されてい
る。
【0009】図3は8次の高速DCT変換装置の構成図
であり、上記した(1)式の演算を具現化したものであ
る。
であり、上記した(1)式の演算を具現化したものであ
る。
【0010】同図中に示す破線は正負の反転を示してお
り、Ci 、
り、Ci 、
【数4】 等はCi 倍、
【数4】倍する乗算を示しており、矢印の交点は加算を
示している。この場合、13回の乗算が必要である。
示している。この場合、13回の乗算が必要である。
【0011】一方、アダマール変換は入力データの加算
と減算のみで変換を行うことができるためにDCTに比
べて変換装置に必要となるハード・ウエアの量が小さく
てすむが、高能率符号化に利用する場合、入力データの
持つ情報を特定の出力データに集中させる効率がDCT
に比べて劣ることが知られている。
と減算のみで変換を行うことができるためにDCTに比
べて変換装置に必要となるハード・ウエアの量が小さく
てすむが、高能率符号化に利用する場合、入力データの
持つ情報を特定の出力データに集中させる効率がDCT
に比べて劣ることが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、DCT
では変換装置のハード・ウエア量が大きくなり、また、
アダマール変換では符号化効率が劣るという問題があっ
た。本発明はこのような従来技術の問題点を解決するこ
とを目的とする。
では変換装置のハード・ウエア量が大きくなり、また、
アダマール変換では符号化効率が劣るという問題があっ
た。本発明はこのような従来技術の問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は下記の構成になる直交変換装置及び逆
直交変換装置を提供する。
ために、本発明は下記の構成になる直交変換装置及び逆
直交変換装置を提供する。
【0014】8次の直交変換を、[yi ]=[tij]・
[xj ] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル [tij]:8行8列の変換行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行う直交変換装置であって、前記変換行列
[tij]を構成する8行の内、6行分の各行の要素をa
1 〜a6(実数)によって、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,
−a4 ,−a3 ,−a2 ,−a1 、a5 ,a6 ,−a6
,−a5 ,−a5 ,−a6 ,a6 ,a5 、a2 ,−a4
,−a1 ,−a3 ,a3 ,a1 ,a4 ,−a2 、a3
,−a1 ,a4 ,a2 ,−a2 ,−a4 、a1 ,−a3
、a6 ,−a5 ,a5 ,−a6 ,−a6 ,a5 ,−a5
,a6 、a4 ,−a3 ,a2 ,−a1 ,a1 ,−a2
,a3 ,−a4 、と配列し、かつ、前記変換行列[ti
j]の各要素の値を、8次のDCT(ディスクリート・
コサイン・トランスフォーメーション)における変換行
列[dij]の各要素の値と異ならしめたことを特徴とす
る直交変換装置。
[xj ] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル [tij]:8行8列の変換行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行う直交変換装置であって、前記変換行列
[tij]を構成する8行の内、6行分の各行の要素をa
1 〜a6(実数)によって、a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,
−a4 ,−a3 ,−a2 ,−a1 、a5 ,a6 ,−a6
,−a5 ,−a5 ,−a6 ,a6 ,a5 、a2 ,−a4
,−a1 ,−a3 ,a3 ,a1 ,a4 ,−a2 、a3
,−a1 ,a4 ,a2 ,−a2 ,−a4 、a1 ,−a3
、a6 ,−a5 ,a5 ,−a6 ,−a6 ,a5 ,−a5
,a6 、a4 ,−a3 ,a2 ,−a1 ,a1 ,−a2
,a3 ,−a4 、と配列し、かつ、前記変換行列[ti
j]の各要素の値を、8次のDCT(ディスクリート・
コサイン・トランスフォーメーション)における変換行
列[dij]の各要素の値と異ならしめたことを特徴とす
る直交変換装置。
【0015】上記した直交変換装置に対する逆直交変換
装置であって、8次の逆直交変換を、[yi ]=z・
[uij]・[xj ] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル z:実数値 [uij]:8行8列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行うことを特徴とする逆直交変換装置。
装置であって、8次の逆直交変換を、[yi ]=z・
[uij]・[xj ] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル z:実数値 [uij]:8行8列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行うことを特徴とする逆直交変換装置。
【0016】
【実施例】本発明は前記した構成により比較的、所要ハ
ード・ウエア量が少なく、かつDCTの符号化効率に近
い効率の直交変換装置を可能にするものである。さらに
各直交成分に対する最後の乗算を除いた乗算の乗数とし
て、簡単な自然数を乗数とした乗算と加減算を行なう構
成とすることでさらにハード・ウエア量を小さくするこ
とができる。 [実施例 1]本発明の直交変換装置の一実施例になる
8次の疑似直交変換の変換行列[tij]を次式に示す。
ード・ウエア量が少なく、かつDCTの符号化効率に近
い効率の直交変換装置を可能にするものである。さらに
各直交成分に対する最後の乗算を除いた乗算の乗数とし
て、簡単な自然数を乗数とした乗算と加減算を行なう構
成とすることでさらにハード・ウエア量を小さくするこ
とができる。 [実施例 1]本発明の直交変換装置の一実施例になる
8次の疑似直交変換の変換行列[tij]を次式に示す。
【0017】
【数5】 ここで、b5 :b6 =e:f として、e=2、f=
1。b1 :b2 :b3 :b4 =h:k:m:n とし
て、h=16、k=12、m=8、n=3。である。
1。b1 :b2 :b3 :b4 =h:k:m:n とし
て、h=16、k=12、m=8、n=3。である。
【0018】本実施例の直交変換は、8ケの入力データ
x1 、x2 、・・、x8 よりなる列ベクトル[xj ]
x1 、x2 、・・、x8 よりなる列ベクトル[xj ]
【0019】
【数6】 と8ケの出力データy1 、y2 、・・、y8 よりなる列
ベクトル[yi ]
ベクトル[yi ]
【0020】
【数7】 但し、Tは転置を表わす。と変換行列[tij]によっ
て、 [yi ]=[tij]・[xj ] −−−(2) で表わされる。
て、 [yi ]=[tij]・[xj ] −−−(2) で表わされる。
【0021】また、逆変換を表わす行列[uij]を
【0022】
【数8】 とする。
【0023】ところで、変換行列[tij]で表される変
換が直交変換であるためには、A(=a1 ・a2 −a2
・a4 −a1 ・a3 −a3 ・a4 )=0が成立しなけれ
ばならない。
換が直交変換であるためには、A(=a1 ・a2 −a2
・a4 −a1 ・a3 −a3 ・a4 )=0が成立しなけれ
ばならない。
【0024】本実施例では、
【数9】 であるため厳密には直交変換ではないが、Aが
【数10】 に比べて充分小さいことから、特に出力データyi の再
量子化を伴うような圧縮率の高い高能率符号化に利用す
る場合には直交変換でないことにより発生する誤差の値
が量子化誤差に比べて小さくなるため問題はない。従っ
て、本実施例の変換は近似的に8次の直交変換と見なせ
る。
量子化を伴うような圧縮率の高い高能率符号化に利用す
る場合には直交変換でないことにより発生する誤差の値
が量子化誤差に比べて小さくなるため問題はない。従っ
て、本実施例の変換は近似的に8次の直交変換と見なせ
る。
【0025】図1は本発明の直交変換装置の一実施例構
成図である。同図中、上記したh=16とk=12につ
いてはそれらの因数に分解してそれぞれ、h=8×2、
k=3×4として演算を行なっている。その他の部分に
ついては図3と同様の描き方であり説明は省く。
成図である。同図中、上記したh=16とk=12につ
いてはそれらの因数に分解してそれぞれ、h=8×2、
k=3×4として演算を行なっている。その他の部分に
ついては図3と同様の描き方であり説明は省く。
【0026】さて、入力データや出力データ、及び演算
途中のデータ等をすべて2の補数表
途中のデータ等をすべて2の補数表
【0027】示の2進デジタル値で表わす場合を考え
る。この時、データに乗ずる乗数が
る。この時、データに乗ずる乗数が
【数11】 であるときには、データの符号ビットを拡張しながらn
ビットだけ左(nが正の時)あるいは右(nが負の時)
方向にデータをシフトすれば良いことが知られている。
ビットだけ左(nが正の時)あるいは右(nが負の時)
方向にデータをシフトすれば良いことが知られている。
【0028】例として、乗数2とデータ5の乗算を考え
る。データ5を8ビットの2の補数表示の2進デジタル
値で表わすと、
る。データ5を8ビットの2の補数表示の2進デジタル
値で表わすと、
【0029】
【数12】 である。2×5は符号ビットを残して、他のビットを
1ビット左方向にシフトし、空いたビットに0を入れる
ことで得られる。すなわち
1ビット左方向にシフトし、空いたビットに0を入れる
ことで得られる。すなわち
【0030】
【数13】 である。が空いたビットに入れた0である。同様に、
乗数4とデータ(−5)の乗算は、データ(−5)が
乗数4とデータ(−5)の乗算は、データ(−5)が
【0031】
【数14】 であり、4×(−5)は符号ビットを残して、他のビ
ットを2ビット左方向にシフトすることで得られる。す
なわち
ットを2ビット左方向にシフトすることで得られる。す
なわち
【0032】
【数15】 である。が空いたビットに入れた0である。
【0033】以上のことから、データに乗ずる乗数が
【数11】であるときには、そうでない場合(特に乗数
を2進デジタル値で表した時に値が1のビットの数が多
い場合)に比べ、乗算のためのハード・ウエアが小さく
なるというのは自明である。図1の構成はこのことを利
用したものである。
を2進デジタル値で表した時に値が1のビットの数が多
い場合)に比べ、乗算のためのハード・ウエアが小さく
なるというのは自明である。図1の構成はこのことを利
用したものである。
【0034】すなわち、直交成分y1 、y2 、・・、y
8 を得るための最後の乗算を除いて
8 を得るための最後の乗算を除いて
【0035】、他の乗算は2倍、
【数16】 倍、
【数17】 倍が上記のビット・シフトで、また3倍については3倍
=2倍+1倍であるから、ビット・シフトと1回の加算
あるいは減算で乗算結果を得ることができる。
=2倍+1倍であるから、ビット・シフトと1回の加算
あるいは減算で乗算結果を得ることができる。
【0036】従って、図1ではハード・ウエア規模の大
きい乗算器の数を8ケにすることができ、8次のDCT
に比べよりハード・ウエア量の小さい直交変換装置を提
供できる。
きい乗算器の数を8ケにすることができ、8次のDCT
に比べよりハード・ウエア量の小さい直交変換装置を提
供できる。
【0037】尚、上記した(2)式の変換行列[tij]
の各要素を
の各要素を
【数18】 倍し、上記した(3)式の逆変換行列[uij]の各要素
を1/8倍することにすれば、図1の疑似直交成分y1
、y5 を得るための最後の乗算は不要となり、従っ
て、乗算器の数を6ケにすることができる。
を1/8倍することにすれば、図1の疑似直交成分y1
、y5 を得るための最後の乗算は不要となり、従っ
て、乗算器の数を6ケにすることができる。
【0038】さらに図1では直交成分y1 、y2 、・
・、y8 を得るための最後の乗算の乗
・、y8 を得るための最後の乗算の乗
【0039】数として、q/2、r/2、
【数4】の無理数を示しているが、これらをそれぞれ5
7/256、133/4096、45/128等で近似
しても良い。
7/256、133/4096、45/128等で近似
しても良い。
【0040】また入力データを画像データとして、垂直
8画素、水平8画素の入力データからなるブロック[x
ij]に対して、本発明の変換を2次元に拡張して行った
結果を垂直8データ、水平8データからなるブロック
[yij]とすると
8画素、水平8画素の入力データからなるブロック[x
ij]に対して、本発明の変換を2次元に拡張して行った
結果を垂直8データ、水平8データからなるブロック
[yij]とすると
【0041】
【数19】 である。
【0042】従って、図1の変換を2回行なえばよい
が、その場合、変換全体で8×8×2=128ケの乗算
器が必要となる。これに対して、図1の各出力yj に対
する最後の乗算を省いた演算に等価な変換の変換行列を
[t’ij]とすると
が、その場合、変換全体で8×8×2=128ケの乗算
器が必要となる。これに対して、図1の各出力yj に対
する最後の乗算を省いた演算に等価な変換の変換行列を
[t’ij]とすると
【0043】
【数20】 この[t’ij]によって
【0044】
【数21】 を求め、その結果の垂直8データ、水平8データからな
るブロック[y’ij]に対して、各y’ij毎にy’ij=
yijにするための乗算を行なう構成にすることで、全体
の乗算器の数を64ケに減らすことができる。
るブロック[y’ij]に対して、各y’ij毎にy’ij=
yijにするための乗算を行なう構成にすることで、全体
の乗算器の数を64ケに減らすことができる。
【0045】次に、前記逆変換行列[uij]を用いた逆
変換の場合は、上記の直交成分y1
変換の場合は、上記の直交成分y1
【0046】、y2 、・・、y8 を得るために乗じた最
後の乗数q/2、r/2、
後の乗数q/2、r/2、
【数4】をまず入力データに対して乗じ、それらの乗算
結果に対して前記[t’ij]の転置行列で表される演算
を行なうことで、以上で述べた変換の場合と同様に乗算
器の数を減らすことができる。
結果に対して前記[t’ij]の転置行列で表される演算
を行なうことで、以上で述べた変換の場合と同様に乗算
器の数を減らすことができる。
【0047】図2は本発明の逆直交変換装置の一実施例
構成図である。
構成図である。
【0048】ところで、一般的に人間の視覚や聴覚は高
域の歪に対してより鈍感である。このため高能率符号化
では低域を表わす直交成分に対して大きな重みづけを行
い、高域を表わす直交成分については小さな重みづけを
することが多い。そのための重みづけの乗算を前記直交
変換の出力データに対して行なっても良いが、図1の直
交成分y1 、y2 、・・、y8 を得るための最後の乗算
と共用することも可能である。
域の歪に対してより鈍感である。このため高能率符号化
では低域を表わす直交成分に対して大きな重みづけを行
い、高域を表わす直交成分については小さな重みづけを
することが多い。そのための重みづけの乗算を前記直交
変換の出力データに対して行なっても良いが、図1の直
交成分y1 、y2 、・・、y8 を得るための最後の乗算
と共用することも可能である。
【0049】この時、図1のy1 、y2 、・・、y8 を
得るための最後の乗算の乗数をq/
得るための最後の乗算の乗数をq/
【0050】2、r/2、
【数4】と重みづけのための乗数を乗じた値とすれば良
い。このようにすることで、高能率符号化全体の演算量
をさらに少なくし、符号化装置のハード・ウエア量を減
らすことが可能である。
い。このようにすることで、高能率符号化全体の演算量
をさらに少なくし、符号化装置のハード・ウエア量を減
らすことが可能である。
【0051】これは本発明を2次元に拡張した場合も同
様であって、前記のy’ij=yijにするための乗算と重
みづけのための乗算を共用することが可能である。
様であって、前記のy’ij=yijにするための乗算と重
みづけのための乗算を共用することが可能である。
【0052】尚、本実施例の直交変換を2次元に拡張
し、画像の高能率符号化に適用したところ、その効率は
2次元の8次DCTに比べ若干劣るものの、2次元の8
次アダマール変換に比べると良い結果が得られた。[実
施例 2]本発明の第2の実施例の、8次の直交変換の
変換行列[tij]を次式に示す。
し、画像の高能率符号化に適用したところ、その効率は
2次元の8次DCTに比べ若干劣るものの、2次元の8
次アダマール変換に比べると良い結果が得られた。[実
施例 2]本発明の第2の実施例の、8次の直交変換の
変換行列[tij]を次式に示す。
【0053】
【数22】 ここで、b5 :b6 =e:f として、e=5、f=
2。a1 :a2 :a3 :a4 =h:k:m:n とし
て、h=15、k=12、m=8、n=3。である。
2。a1 :a2 :a3 :a4 =h:k:m:n とし
て、h=15、k=12、m=8、n=3。である。
【0054】このとき、A(=a1 ・a2 −a2 ・a4
−a1 ・a3 −a3 ・a4 )=0であるため、本実施例
はほぼ直交変換と見なせる。本実施例の場合も、図1と
同様に変換装置の構成を直交成分y1 、y2 、・・、y
8 得るための最後の乗算を除いて、他の乗算を2倍、5
倍、8倍、12倍、1
−a1 ・a3 −a3 ・a4 )=0であるため、本実施例
はほぼ直交変換と見なせる。本実施例の場合も、図1と
同様に変換装置の構成を直交成分y1 、y2 、・・、y
8 得るための最後の乗算を除いて、他の乗算を2倍、5
倍、8倍、12倍、1
【0055】5倍とする。2倍、
【数17】倍は前記のビット・シフトで、また5倍、1
2倍
2倍
【0056】、15倍については、5倍=
【数16】倍+1倍、12倍=
【数16】倍×3倍
【0057】、15倍=
【数23】 倍−1倍)であるから、それぞれビット・シフトと1回
の加算あるいは減算で乗算結果を得ることができる。
の加算あるいは減算で乗算結果を得ることができる。
【0058】従って、実施例1と同様にハード・ウエア
規模の大きい乗算器の数を8ケにすることができ、8次
のDCTに比べ、よりハード・ウエア量の小さい直交変
換装置を提供できる。
規模の大きい乗算器の数を8ケにすることができ、8次
のDCTに比べ、よりハード・ウエア量の小さい直交変
換装置を提供できる。
【0059】上述したように、本発明は、特に、次の
(1) 〜(6) に特徴がある。 (1) 上記した変換行列[tij]のa5 :a6 が簡単な自
然数比e:fで表され、特に、fが1または2であるこ
と (2) [yi ]=[tij]・[xj ]による直交変換にお
ける変換行列[tij]の第3行,第7行と列ベクトル
[xj ]との演算の最後の乗算を除いた演算が、e・
(x1 −x4 −x5 +x8 )+f・(x2 −x3 −x6
+x7 )、f・(x1 −x4 −x5 +x8 )−e・(x
2 −x3 −x6 +x7 )、を求めるための演算であるこ
と (3) 上記した変換行列[tij]のa1 、a2 、a3 、a
4 がA(=a1 ・a2 −a2 ・a4 −a1 ・a3 −a3
・a4 )=0
(1) 〜(6) に特徴がある。 (1) 上記した変換行列[tij]のa5 :a6 が簡単な自
然数比e:fで表され、特に、fが1または2であるこ
と (2) [yi ]=[tij]・[xj ]による直交変換にお
ける変換行列[tij]の第3行,第7行と列ベクトル
[xj ]との演算の最後の乗算を除いた演算が、e・
(x1 −x4 −x5 +x8 )+f・(x2 −x3 −x6
+x7 )、f・(x1 −x4 −x5 +x8 )−e・(x
2 −x3 −x6 +x7 )、を求めるための演算であるこ
と (3) 上記した変換行列[tij]のa1 、a2 、a3 、a
4 がA(=a1 ・a2 −a2 ・a4 −a1 ・a3 −a3
・a4 )=0
【0060】を満たすか、あるいは、Aが
【数10】に比べて充分小さく、このいずれかの場合
に、a1 、a2 、a3 、a4 が簡単な自然数比h:k:
m:nで表されること (4) 上記した自然数比h:k:m:nにおけるh、k、
m、nがそれぞれ2の整数乗の数か2の整数乗の数と他
の2の整数乗の数との和あるいは差の数であること (5) 上記した変換行列[tij]のa1 :a2 :a3 :a
4 の値が、a1 :a2 :a3 :a4 =9:8:5:2あ
るいは15:12:8:3あるいは16:12:8:3
であること (6) 上記した[yi ]=[tij]・[xj ]による直交
変換における変換行列[tij]の第2,4,5,8行の
各行と列ベクトル[xj ]との乗算の最後の乗算を除い
た演算が、h・(x1 −x8 )+k・(x2 −x7 )+
m・(x3 −x6 )+n・(x4 −x5 )、k・(x1
−x8 )−n・(x2 −x7 )−h・(x3 −x6 )−
m・(x4 −x5 )、m・(x1 −x8 )−h・(x2
−x7 )+n・(x3 −x6 )+k・(x4 −x5 )、
n・(x1 −x8 )−m・(x2 −x7 )+k・(x3
−x6 )−h・(x4 −x5 )、を求めるための演算で
あること
に、a1 、a2 、a3 、a4 が簡単な自然数比h:k:
m:nで表されること (4) 上記した自然数比h:k:m:nにおけるh、k、
m、nがそれぞれ2の整数乗の数か2の整数乗の数と他
の2の整数乗の数との和あるいは差の数であること (5) 上記した変換行列[tij]のa1 :a2 :a3 :a
4 の値が、a1 :a2 :a3 :a4 =9:8:5:2あ
るいは15:12:8:3あるいは16:12:8:3
であること (6) 上記した[yi ]=[tij]・[xj ]による直交
変換における変換行列[tij]の第2,4,5,8行の
各行と列ベクトル[xj ]との乗算の最後の乗算を除い
た演算が、h・(x1 −x8 )+k・(x2 −x7 )+
m・(x3 −x6 )+n・(x4 −x5 )、k・(x1
−x8 )−n・(x2 −x7 )−h・(x3 −x6 )−
m・(x4 −x5 )、m・(x1 −x8 )−h・(x2
−x7 )+n・(x3 −x6 )+k・(x4 −x5 )、
n・(x1 −x8 )−m・(x2 −x7 )+k・(x3
−x6 )−h・(x4 −x5 )、を求めるための演算で
あること
【0061】
【発明の効果】本発明の直交変換装置は、上記したよう
に、8次の直交変換に係わる8行8列の変換行列[ti
j]のa1 〜a6 の値を8次のDCTにおける変換行列
[dij]の各要素の値と異ならしめたから、8次の直交
変換における高能率符号化に利用した時の効率が8次の
DCTとほぼ同程度で得られ、また、直交変換装置のハ
ードウェア量をDCTのそれに比べて小さくすることが
できる効果がある。
に、8次の直交変換に係わる8行8列の変換行列[ti
j]のa1 〜a6 の値を8次のDCTにおける変換行列
[dij]の各要素の値と異ならしめたから、8次の直交
変換における高能率符号化に利用した時の効率が8次の
DCTとほぼ同程度で得られ、また、直交変換装置のハ
ードウェア量をDCTのそれに比べて小さくすることが
できる効果がある。
【0062】また、本発明の逆直交変換装置は、上記し
たように、8次の逆直交変換に係わる8行8列の変換行
列[tij]の転置行列を[uij]としたから、8次の逆
直交変換における高能率符号復号化に利用した時の効率
が8次の逆DCTとほぼ同程度で得られ、また、逆直交
変換装置のハードウェア量を逆DCTのそれに比べて小
さくすることができる効果がある。
たように、8次の逆直交変換に係わる8行8列の変換行
列[tij]の転置行列を[uij]としたから、8次の逆
直交変換における高能率符号復号化に利用した時の効率
が8次の逆DCTとほぼ同程度で得られ、また、逆直交
変換装置のハードウェア量を逆DCTのそれに比べて小
さくすることができる効果がある。
【図1】本発明の直交変換装置の一実施例構成図であ
る。
る。
【図2】本発明の逆直交変換装置の一実施例構成図であ
る。
る。
【図3】8次の高速DCT変換装置の構成図である。
a0 〜a7 行列要素 [dij] DCTにおける8行8列の変換行列 [tij] 8行8列の変換行列 [uij] 8行8列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ] 8入力データからなる列ベクトル [yi ] 8出力データからなる列ベクトル z 実数値
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、最後の乗算の乗数の大きさを所定の
範囲内の値とするために、最後の乗算の乗数を2B倍
(Bは整数)し、最後の乗算を除いた乗算の乗数を2
−B倍した値としても良く、その場合でも、最後の乗算
を除いた乗算をビット・シフトと加算によって行なうこ
とができるのは当然である。さらに、入力データを画像
データとして、垂直8画素、水平8画素の入力データか
らなるブロック[xij]に対して、本発明の変換を2
次元に拡張して行った結果を垂直8データ、水平8デー
タからなるブロック[yij]とすると
範囲内の値とするために、最後の乗算の乗数を2B倍
(Bは整数)し、最後の乗算を除いた乗算の乗数を2
−B倍した値としても良く、その場合でも、最後の乗算
を除いた乗算をビット・シフトと加算によって行なうこ
とができるのは当然である。さらに、入力データを画像
データとして、垂直8画素、水平8画素の入力データか
らなるブロック[xij]に対して、本発明の変換を2
次元に拡張して行った結果を垂直8データ、水平8デー
タからなるブロック[yij]とすると
Claims (2)
- 【請求項1】8次の直交変換を、[yi ]=[tij]・
[xj ] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル [tij]:8行8列の変換行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行う直交変換装置であって、前記変換行列
[tij]を構成する8行の内、6行分の各行の要素をa
1 〜a6(実数)によって、 a1 ,a2 ,a3 ,a4 ,−a4 ,−a3 ,−a2 ,−
a1 、 a5 ,a6 ,−a6 ,−a5 ,−a5 ,−a6 ,a6 ,
a5 、 a2 ,−a4 ,−a1 ,−a3 ,a3 ,a1 ,a4 ,−
a2 、 a3 ,−a1 ,a4 ,a2 ,−a2 ,−a4 、a1 ,−
a3 、 a6 ,−a5 ,a5 ,−a6 ,−a6 ,a5 ,−a5 ,
a6 、 a4 ,−a3 ,a2 ,−a1 ,a1 ,−a2 ,a3 ,−
a4 、 と配列し、かつ、 前記変換行列[tij]の各要素の値を、8次のDCT
(ディスクリート・コサイン・トランスフォーメーショ
ン)における変換行列[dij]の各要素の値と異ならし
めたことを特徴とする直交変換装置。 - 【請求項2】請求項1記載の直交変換装置に対する逆直
交変換装置であって、 8次の逆直交変換を、[yi ]=z・[uij]・[xj
] 但し、[yi ]:8出力データからなる列ベクトル z:実数値 [uij]:8行8列の変換行列[tij]の転置行列 [xj ]:8入力データからなる列ベクトル i,j:1、2、・・、7、8 の演算により行うことを特徴とする逆直交変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4219704A JPH0645947A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 直交変換装置及び逆直交変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4219704A JPH0645947A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 直交変換装置及び逆直交変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645947A true JPH0645947A (ja) | 1994-02-18 |
Family
ID=16739664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4219704A Pending JPH0645947A (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 直交変換装置及び逆直交変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645947A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH098665A (ja) * | 1995-06-16 | 1997-01-10 | Nec Corp | 可逆変換を可能にするディジタル信号の変換符号化方式 |
CN100426678C (zh) * | 2004-03-04 | 2008-10-15 | 上海杰得微电子有限公司 | 8×8两维整数离散余弦变换的变换电路及反变换电路 |
JP2011504000A (ja) * | 2007-11-12 | 2011-01-27 | タンドベルク・テレコム・エイ・エス | ビデオ符号化および復号化の方法 |
JP2012105186A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Oki Electric Ind Co Ltd | 符号化支援装置、符号化装置、復号支援装置、復号装置、符号化支援プログラム、及び復号支援プログラム |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP4219704A patent/JPH0645947A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH098665A (ja) * | 1995-06-16 | 1997-01-10 | Nec Corp | 可逆変換を可能にするディジタル信号の変換符号化方式 |
CN100426678C (zh) * | 2004-03-04 | 2008-10-15 | 上海杰得微电子有限公司 | 8×8两维整数离散余弦变换的变换电路及反变换电路 |
JP2011504000A (ja) * | 2007-11-12 | 2011-01-27 | タンドベルク・テレコム・エイ・エス | ビデオ符号化および復号化の方法 |
US8331454B2 (en) | 2007-11-12 | 2012-12-11 | Cisco Technology, Inc. | Integer transform function for video compression systems |
JP2012105186A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Oki Electric Ind Co Ltd | 符号化支援装置、符号化装置、復号支援装置、復号装置、符号化支援プログラム、及び復号支援プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Shams et al. | NEDA: A low-power high-performance DCT architecture | |
JP2821489B2 (ja) | 静止画像圧縮処理装置及び方法 | |
US7129962B1 (en) | Efficient video processing method and system | |
US7188132B2 (en) | Hadamard transformation method and apparatus | |
JPH0526229B2 (ja) | ||
JPH0613914A (ja) | 乗算不要の離散的コサイン変換方式および装置 | |
JPH03165192A (ja) | 2元独立変換の演算のためのシステムおよび回路 | |
US6052703A (en) | Method and apparatus for determining discrete cosine transforms using matrix multiplication and modified booth encoding | |
US5636152A (en) | Two-dimensional inverse discrete cosine transform processor | |
JP4860017B2 (ja) | 高速の画像圧縮のための方法および装置 | |
Ulichney et al. | Pixel bit-depth increase by bit replication | |
WO2005122590A1 (ja) | 画像符号化装置および画像復号化装置、ならびにそれらで用いられる集積回路 | |
US8903168B2 (en) | Method and device for selecting transform matrices for down-sampling DCT image using learning with forgetting algorithm | |
Hung et al. | Compact inverse discrete cosine transform circuit for MPEG video decoding | |
US6934411B2 (en) | Method and apparatus for RGB color conversion that can be used in conjunction with lossless and lossy image compression | |
Park et al. | Low power reconfigurable DCT design based on sharing multiplication | |
JPH0645948A (ja) | 直交変換装置及び逆直交変換装置 | |
JPH0645947A (ja) | 直交変換装置及び逆直交変換装置 | |
JPH0645949A (ja) | 直交変換装置及び逆直交変換装置 | |
US6909807B2 (en) | Compression and synthesis of two dimensional images | |
WO2001008001A1 (en) | Integer discrete cosine transform using integer operations | |
JP3155383B2 (ja) | 2モード処理装置、2次元変換装置及び静止画像データの圧縮システム | |
JP3046115B2 (ja) | 離散コサイン変換器 | |
JP3214831B2 (ja) | データ処理装置 | |
JP3754957B2 (ja) | アダマール変換処理方法及びその装置 |