JPH064573B2 - N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの製法 - Google Patents

N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの製法

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JPH064573B2
JPH064573B2 JP60126986A JP12698685A JPH064573B2 JP H064573 B2 JPH064573 B2 JP H064573B2 JP 60126986 A JP60126986 A JP 60126986A JP 12698685 A JP12698685 A JP 12698685A JP H064573 B2 JPH064573 B2 JP H064573B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドの
製法に関するものである。
〔従来の技術〕
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドはN−ビニ
ルホルムアミドを合成するための原料として有用なもの
であり、製法としては例えば、ホルムアミドとアセトア
ルデヒドとを反応させる方法が考えられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕 ところが、この反応を類似反応であるN−メチルホルム
アミドとアセトアルデヒドとの公知反応の際に用いられ
る強塩基触媒や酸触媒を用いて実施しても、目的とする
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドは効果的に
得られない。
そこで、先に、本出願人は上記の反応を良好に進行さ
せ、N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドを効果
的に得るための触媒として、例えば、炭酸カリウムなど
の弱塩基性塩を用いる方法を提案した。(特願昭59−
47967号) この方法によれば高い収率でN−(α−ヒドロキシエチ
ル)ホルムアミドが得られるが、この反応は発熱反応で
あるため、通常、触媒を含有するホルムアミド中にアセ
トアルデヒドを徐々に供給することにより実施される。
しかしながら、この方法ではアセトアルデヒドをガス状
で供給した場合と液状で供給した場合では反応成績が異
なると言う問題点があった。すなわち、アセトアルデヒ
ドをガス状で供給した場合には、目的とするN−(α−
ヒドロキシエチル)ホルムアミドは95%以上の収率で
得られるが、液状で供給した場合には、その収率が20
〜30%程度低下する。したがって、工業的操作として
は反応系にアセトアルデヒドを液状で供給するのが望ま
しいが、反応収率面からガス状で供給することが好まし
かった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記実情に鑑み、ホルムアミドとアセトア
ルデヒドとを特定の弱塩基性塩触媒の存在下、液相で反
応させる方法において、原料アセトアルデヒドを液状で
反応系に供給しても、ガス状で供給した場合と同レベル
の反応成績が得られる方法につき種々検討した結果、液
状のアセトアルデヒド中に微量不純物として含有される
酢酸が反応に対して悪影響を及ぼしていることを見い出
し、この知見に基づき、酢酸含有量の少ないアセトアル
デヒドを原料として用いれば液状で反応系に供給しても
高収率でN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドが
得られることを確認し本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、ホルムアミドとアセトアル
デヒドとを、強塩基とpka値が4〜15の弱酸からなる
弱塩基性塩触媒の存在下、液相で反応させる方法におい
て、酢酸含有量が300ppm以下の液状のアセトアルデ
ヒドを原料として用いることを特徴とするN−(α−ヒ
ドロキシエチル)ホルムアミドの製法に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される弱塩基性塩触媒は、通常、ナトリウ
ム、カリウム又はリチウムの水酸化物などの強塩基と、
炭酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロリン酸、亜
硫酸、ホウ酸、メタケイ酸又は有機酸などのpka値が4
〜15の弱酸との塩が用いられる。(なお、pka値は0.0
1mol/水溶液濃度の25℃における値を示す。)具体
例としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
リン酸二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸
カリウム、ピロリン酸ナトリウムなどが挙げられる。触
媒の使用量は通常、ホルムアミドに対して0.01〜10モ
ル%、好ましくは0.1〜5モル%である。
本発明の反応は溶媒の存在下又は不存在下で実施するこ
とが可能であるが、通常、溶媒を用いた方が望ましく、
特に、生成物であるN−(α−ヒドロキシエチル)ホル
ムアミドの融点が52.5〜53.8℃であるので、反応をこの
融点以下の温度で実施する場合には溶媒を用いるのが好
ましい。溶媒の種類としては、通常、生成物を実質的に
溶解しないものが用いられ、例えば、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素等が挙げられる。溶媒の使用量
は生成物の結晶を十分に分散させることのできる量であ
れがよく、通常、ホルムアミドに対して0.2〜2重量倍
である。また、溶媒は必要に応じて、反応当初より加え
ることなく、反応途中で加えても差し支えない。
本発明では原料アセトアルデヒドとして、酢酸含有量が
300ppm以下、好ましくは50ppm以下の液状品を用い
ることを必須の要件とするものである。すなわち、通
常、市販されているアセトアルデヒド中には試薬品でも
500〜3000ppm程度の酢酸が含有されているが、
これをそのまま用いた場合には、酢酸が反応に対して悪
影響を与えN−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミド
の収率を十分に高めることができない。アセトアルデヒ
ド中の酢酸含有量を低下させる方法としては、通常、反
応原料として使用する前に、アセトアルデヒドを蒸留す
ることにより簡単に精製することができる。
本発明の反応方式は反応自体が発熱反応であるため、反
応系内の温度が一定に保たれるように、少なくとも一方
の原料を徐々に反応系内に供給する方法が採られる。例
えば、ホルムアミド、触媒及び溶媒を敷液として、これ
にアセトアルデヒドを連続的又は間欠的に供給する方
法、又は、アセトアルデヒドを敷液とし、これに触媒を
含むホルムアミドを供給する方法、更に、溶媒の敷液中
に、触媒を含むホルムアミドとアセトアルデヒドとを同
時に供給する方法などが挙げられる。また、アセトアル
デヒドのホルムアミドに対する使用量は通常、1〜2モ
ル倍、好ましくは1.1〜1.5モル倍である。
反応温度は通常、−10〜100℃の広い範囲から選択
し得るが、アセトアルデヒドの選択率の面から0〜40
℃の範囲が好ましい。また、反応時間は通常、原料の供
給時間とほぼ同じであり、例えば、30〜300分程度
である。
本発明の反応は平衡反応であり、しかも、生成物である
N−(α−ヒドロキシエチル)ホルムアミドが原料ホル
ムアミドに溶解するため、採用する原料のモル比によっ
ては未反応ホルムアミド中に生成物が溶解している状態
で反応が平衡状態に達する場合がある。したがって、反
応はホルムアミドの転換率が60モル%位までは速やか
に進行するものの、平衡付近に達するとなかなか進行し
なくなる。そこで、この場合には、反応系に溶解してい
る生成物の一部を結晶として析出させることにより平衡
をずらし、未反応原料を更に反応させるようにするのが
好ましい。すなわち、ホルムアミドの転換率が通常、5
0〜80モル%となった時点で、一旦、結晶析出処理を
行ない、更に、引き続き反応を進行させるのである。こ
の処理により目的とするN−(α−ヒドロキシエチル)
ホルムアミドの収率を一層高めることができる。
結晶析出処理は通常、反応系に種晶を加える方法、又
は、反応混合物を例えば、−10〜10℃程度に冷却する
方法などが挙げられる。反応系内の目的生成物は平衡状
態の附近では通常、過飽和又はこれに近い状態で溶解し
ているので、簡単な操作で結晶として析出させることが
できる。
反応終了後の混合物は十分に冷却し目的生成物を析出し
た後、これを過することにより回収することができ
る。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例の記載に限
定されるものではない。
なお、本発明のアセトアルデヒド中の酢酸含有量は、
「試料を窒素ガス雰囲気下、密閉容器にサンプリング
し、これを氷を含有する50%メタノール水溶液中に一
定量加え、クレゾールレッドを指示薬として窒素ガス気
流下、氷が溶けないうちに1/40規定水酸化ナトリウム水
溶液で滴定することにより求めた値」である。
実施例1〜3及び比較例1 弗素樹脂製の攪拌翼を有する攪拌機及び温度調節器を有
する2ガラス製反応器に、ホルムアミド135g、炭
酸カリウム2.07g及びn−ヘキサン180mlを仕込み、
窒素ガスで脱気した後、27℃の温度に調節し、攪拌
下、これに0℃に保持した第1表に示す酢酸含有量のア
セトアルデヒド145gを同温度で90分かけて滴下し
反応を行なった。
次いで、この混合物を攪拌しながら5℃まで冷却するこ
とにより生成物の結晶を析出させ、その後、30分間、
攪拌を続けた。
このようにして得た反応混合物を液体クロマトグラフに
より分析し、目的生成物であるN−(α−ヒドロキシエ
チル)ホルムアミドの収率を求め第1表に示す結果を得
た。
〔発明の効果〕 本発明によれば、酢酸含有量の少ないアセトアルデヒド
を原料として用いることにより、アセトアルデヒドを液
状で供給しても反応内容が低下せず、N−(α−ヒドロ
キシエチル)ホルムアミドが高収率で得られるので工業
的に極めて好ましいものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルムアミドとアセトアルデヒドとを、強
    塩基とpka値が4〜15の弱酸からなる弱塩基性塩触媒
    の存在下、液相で反応させる方法において、酢酸含有量
    が300ppm以下の液状のアセトアルデヒドを原料とし
    て用いることを特徴とするN−(α−ヒドロキシエチ
    ル)ホルムアミドの製法。
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