JPH0645660B2 - 不飽和共重合体 - Google Patents

不飽和共重合体

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JPH0645660B2
JPH0645660B2 JP25569885A JP25569885A JPH0645660B2 JP H0645660 B2 JPH0645660 B2 JP H0645660B2 JP 25569885 A JP25569885 A JP 25569885A JP 25569885 A JP25569885 A JP 25569885A JP H0645660 B2 JPH0645660 B2 JP H0645660B2
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propylene
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志朗 後藤
英昭 中川
良一 伊藤
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【発明の詳細な説明】 (1)産業上の利用分野 本発明は、プロピレン、エチレンおよび特定の1,4−ジ
エンをランダム共重合させて得られる不飽和共重合体に
関する。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1などの
オレフイン重合体樹脂は製造が容易でコストが安く、成
形性、透明性、包装性、絶縁性、耐水性、耐薬品性、機
械的強度等に優れているために非常に広い分野にわたつ
て使用されている。例えば、各種包装用のフイルム、電
線被覆材料、パイプ、容器、発泡体、自動車部品、家電
部品、シート等殆んど全ての分野でこれらオレフイン重
合体樹脂が用いられている。
一方、これらのオレフイン重合体樹脂は飽和炭化水素で
あるところから、接着性、塗装性、印刷性、帯電防止
性、防曇性など主として極性基を必要とする表面の諸性
質において著しく劣つており、大きな欠点として指摘さ
れ続けてきたが、未だその根本的解決を見ないまま現在
に至つている。
また、プロピレン系樹脂はラジカルによる主鎖の切断反
応が架橋反応に優先するため、過酸化物や高エネルギー
電子線によるラジカル架橋方法では架橋物が得られな
い。この対策として多官能性化合物から成る各種架橋助
剤を配合する方法があるが、低分子量物のブリード、耐
候性の悪化および各種物性の低下などの問題がある。
(2)従来技術および問題点 α−オレフインと非共役ジエンとの共重合に関しては多
くの発明があるが、その中でも本発明と特に関連の深い
発明には、英国特許第1,268,149号、米国特許第3,933,7
69号および同3,991,262号明細書に記載されたものがあ
る。
英国特許第1,268,149号の発明は、非常に微細化されて
コロイド状になつた特殊な三塩化チタン組成物を重合触
媒の遷移金属成分として用いるのであり、生成共重合体
の平均粒子径が0.02〜0.5ミクロンのコロイド状である
ことを特徴とするものである。この発明は薄層コーテイ
ング用の微細化された共重合体を製造することを目的と
するものであるので、三塩化チタン触媒成分の調製条件
として四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還元す
る際に少量の炭素数6以上のα−オレフインを存在させ
ている。しかしながら、この様な微細化された三塩化チ
タン触媒成分を使用すると、生成不飽和共重合体粒子も
著しく微細化される。そのため、重合槽内の粘度上昇、
重合熱除去困難、不飽和共重合体の回収困難などの点で
工業的規模での生産に大きな障害が生じる。
米国特許第3,933,769号および同3,991,262号による発明
は、炭素数4〜12のα−オレフインとメチル−1,4−
ヘキサジエンとの共重合に関するものであり、生成共重
合体がゴム状であることを特徴とするものであり、樹脂
状共重合体を得ることはできない。
本発明者らは、従来の技術の問題点に解決を与えること
を目的とし、既にエチレンと特定の1,4−ジエンとのラ
ンダム共重合体(特開昭56−30413号公報)、プ
ロピレンを特定の1,4−ジエンとのランダム共重合体
(特開昭56−30414号公報)、およびプロピレ
ン、エチレンおよび特定の1,4−ジエンからなるブロツ
ク共重合体(特開昭59−155416号公報)を出願
している。しかし、これらの公知技術はいずれも透明
性、柔軟性が不足する。
本発明は、プロピレンを主成分とし、低融点および低結
晶の樹脂を開発するものであり、透明性、柔軟性、成形
性を向上し利用分野を更に拡大するものである。
本発明は、この特徴を利用して広範囲な応用が可能であ
り、たとえば架橋発泡用原反シート成形時のせん断発熱
の防止、表面に印刷可能な透明なびん、袋などの容器・
包装材、表面に塗装可能な自動車や家電製品の外装また
は内装部品およびその表皮材、柔軟かつ耐熱性の電線被
覆材などへ応用される。
(3)発明の具体的説明 1.共重合体 (1)組成 本発明の共重合体は、プロピレン含有率が60〜99モ
ル%、エチレン含有率が0.5〜20モル%および式(I)で
表わされる分岐1,4−ジエン(以下、分岐1,4−ジエンと
略称する)含有率が0.01〜30モル%であるランダム共
重合体である。
分岐1,4−ジエン含有率が0.01モル%未満では、本発明
の意図する側鎖不飽和結合に基づく反応性が充分発揮さ
れず、30モル%を越えると重合速度が著しく低下する
ため工業生産にたえない。
エチレン含有率が0.5モル%未満では融点が高くなり、
20モル%を越えると弾性率が下がりすぎで本発明の目
的からはずれる。
プロピレンの含有率が60モル%未満では弾性率が下が
りすぎたり、重合速度の低下や溶媒に可溶性の重合体の
副生量の増大をひきおこしたりして、好ましくない。一
方、99モル%を越えると分岐1,4−ジエン含有率もエ
チレンの含有率も低くなり、本発明も目的を達成するこ
とができない。
共重合体の好ましい組成は、プロピレン含有率が70〜
99モル%、エチレン含有率が0.7〜17モル%および
分岐1,4−ジエン含有率た0.05〜25モル%であり、特
に好ましくは、プロピレン含有率が75〜98モル%、
エチレン含有率1〜15モル%および分岐1,4−ジエン
含有率0.5〜20モル%である。
(2)分子量 本発明の共重合体の分子量はJIS K−6758に準
拠して230℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレ
イト(MFR)が0.01〜200g/10分、好ましくは
0.05〜100g/10分、特に好ましくは、0.1〜50
g/10分に相当する分子量である。この範囲を外れる
と成形が困難となる。
(3)融点 本発明の共重合体の融点は、その透明性、柔軟性、低温
成形性といつた特性を規定する重要な指標である。この
融点は、DSCによる融解のピーク位置の温度で、10
0℃〜153℃、好ましくは115℃〜153℃、特に
好ましくは、125℃〜150℃の範囲で選ばれる。こ
こで示した融点以上では、本共重合体の透明性、柔軟
性、低温成形性といつた特性を発揮し得ない。また融点
が低すぎると、プロピレン系樹脂のもつ耐熱特性を発揮
しえず、更にはゴム的な共重合体になつてしまい、本発
明の目的に合致しない。
2.分岐1,4−ジエン 本発明で「ランダム共重合体」とは、プロピレン単位・
エチレン単位及び分岐1,4−ジエン単位(I)が完全に無秩
序に分布している場合の外に、一つの共重合体分子中ま
たは分子間で分岐1,4−ジエン単位(I)の分布がたとえば
テーパー状になつているようなものをも意味する。
プロピレン及びエチレンと共重合体を形成すべき分岐1,
4−ジエンは、式(I)で表わされる。
ここで、R1は炭素数8以下、好ましくは5以下、のア
ルキル基、R2およびR3はそれぞれ水素原子または炭素
数8以下、好ましくは5以下、のアルキル基を表わし、
2およびR3が共に水素原子である場合を除外するもの
とする。
これら分岐1,4−ジエンの具体的な例を挙げると、4−
メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサ
ジエン、4−エチル−1,4−ヘキサジエン、4,5−ジメチ
ル−1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘプタジエ
ン、4−エチル−1,4−ヘプタジエン、5−メチル−1,4
−ヘプタジエン、4−エチル−1,4−オクタジエン、5
−メチル−1,4−オクタジエン、4−n−プロピル−1,4
−デカジエンなどがある。これらの中でも、特に4−メ
チル−1,4−ヘキサジエンおよび5−メチル−1,4−ヘキ
サジエンが好ましい。
これらの分岐1,4−ジエンは、二種または三種以上の混
合物でもよく、特に4−メチル−1,4−ヘキサジエンと
5−メチル−1,4−ヘキサジエンとの混合物(混合比9
5:5〜5:95程度)が好適である。
3製造 (1)重合触媒 本発明共重合体は遷移金属成分がチタンのハロゲン化合
物またはその組成物と有機金属化合物とから基本的にな
るチーグラー・ナツタ触媒を用いて製造することができ
る。好ましくはα−オレフイン重合用の立体規則性重合
触媒である。
チタンのハロゲン化合物またはその組成物としては各種
製造によつて得られる三塩化チタン、塩化マグネシウム
などの担体に担持されたチタンの塩化物含有固体触媒成
分などが好ましい。三塩化チタンとしては、特に四塩化
チタンを有機アルミニウム化合物で還元後、錯化剤で処
理し、さらに四塩化チタンなどのルイス酸で処理して得
られる組成物や、錯化剤で液状化した三塩化チタンから
析出させ、好ましくはそれを四塩化チタンなどのルイス
酸で処理して得られる組成物などを挙げることができ
る。担体付チタンの塩化物含有固体触媒成分としては、
特に、マグネシウム、塩素、チタンおよび電子供与体を
必須成分とする担体付チタン成分を挙げることができ、
例えば、特開昭54−40293、同54−8210
3、同54−94591、同55−59069、同58
−19307、同58−32604、同58−3260
5、同58−117205、同58−183708、同
59−149905、同60−130607、同61−
204202、同61−211312、同61−213
208各号公報記載の固体触媒成分を例示することがで
きる。
有機金属化合物は周期律表I〜III族金属の有機金属化
合物が好ましく、特に有機アルミニウム化合物が好まし
い。有機アルミニウム化合物の例としては下式で表わさ
れる化合物を挙げることができる。
▲R4 n▼AlX3-n ここでR4は炭素数1〜10程度の炭化水素残基、Xは
水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜15程度のアルコ
キシ基、アリールオキシ基、またはシロキシ基を表わ
し、nは0<n≦3で表わされる数である。
これらの有機アルミニウム化合物の具体的な例を挙げる
と次の通りである。(イ)トリメチルアルミニウム、トリ
エチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リイソプレニルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアル
ミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、(ロ)ジエチ
ルアルミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムク
ロリド、ジ−n−プロピルアルミニウムクロリドなどの
ジアルキルアルミニウムハライド、(ハ)ジエチルアルミ
ニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリドな
どのジアルキルアルミニウムヒドリド、(ニ)メチルアル
ミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセスキク
ロリド、n−プロピルアルミニウムセスキクロリドなど
のアルキルアルミニウムセスキハライド、(ホ)メチルア
ルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ド、イソプロピルアルミニウムジクロリドなどのアルキ
ルアルミニウムジハライド、(ヘ)ジエチルアルミニウム
エトキシド、ジエチルアルミニウム(2,6−ジ−tert−
ブチル)フエノキシドなどのジアルキルアルミニウムア
ルコキシドまたはアリールオキシド、(ト)ジエチルアル
ミニウムトリメチルシロキシドなどのジアルキルアルミ
ニウムシロキシドなど。これらの有機アルミニウム化合
物は水もしくはアミン類と反応させたものでもよい。ま
た、これらの有機アルミニウム化合物は一種でもよく、
二種以上の混合物でもよい。
遷移金属成分および有機金属成分の他に、触媒の第三成
分として種々の目的で、例えば立体規則性の向上の為に
各種の化合物を添加することも可能である。この第三成
分としては、電子供与体、ヨウ素などが好んで用いられ
る。電子供与体の例としてはカルボン酸エステル類、ス
ルフイド類、エーテル類、ホスフイン類、ホスフインオ
キシド類、リン酸アミド類、アミン類、有機アンチモン
化合物、リン酸エステル類、ホスフアイト類、アミンオ
キシド類、ケイ酸エステル類などを例示できる。
(2)共重合 遷移金属成分がハロゲン含有チタン化合物もしくはその
組成物であるチーグラー・ナツタ触媒を用いる重合条件
を一般に用いることができる。すなわち、重合温度は0
〜200℃、好ましくは20〜150℃、特に好ましく
は30〜100℃、重合圧力は常圧〜150kg/cm2、好
ましくは常圧〜90kg/cm2、特に好ましくは常圧〜50
kg/cm2が適当である。
重合様式も特に制限はなく、不活性溶媒を用いるスラリ
ー法または溶液法、実質的に溶媒を加えることなく、プ
ロピレン、エチレンおよび分岐1,4−ジエンの1種以上
のものが溶媒の役目をはたすようなスラリー法または溶
液法、あるいは実質的に液体の溶媒を用いず、各モノマ
ーを実質的にガス状に保つ気相法などすべて本発明に適
用することができる。
ランダム共重合体を得るためには重合時に各単量体が存
在していることが必要であるがそれらの量比は経時的に
一定である必要はない。すなわち、各モノマーを一定の
混合比で供給することも便利であるし、混合比を経時的
に変化させることも可能である。また共重合反応比を考
慮してモノマーのどれかを分割添加することもできる。
水素による分子量制御は、驚くべきことに共単量体とし
てエチリデンノルボルネンや1,4−ヘキサジエンを用い
た場合に較べて著しく容易である。
4実験例 以下に、実施例により本発明をさらに具体的に説明す
る。これらの実施例はスラリー重合法により重合したも
のであるが、本発明の実施態様はこの方法に限られるこ
とはない。
下記の実施例および比較例において用いた試験法は以下
の通りである。
(1)MFR(230℃、2.16kg) JIS K−6758〔g/10分〕 (2)密度 JIS K−7112〔g/cm3〕 (3)三点曲げ弾性率 JIS K−7203〔kg/cm2〕 (4)引張破断点応力、伸度 JIS K−6758〔kg/cm2〕〔%〕 (5)引張降伏点応力 JIS K−6758〔kg/cm2〕 (6)霞度 JIS K−6714〔%〕 (7)融点 DSCピーク値〔℃〕 (8)コモノマー組成1 H−NMR〔モル%〕 実施例−1 容量100リツトルのオートクレーブに、4−メチル−
1,4−ヘキサジエンと5−メチル−1,4−ヘキサジエンの
8:2混合物(モル比)(以下この混合物をメチル−1,
4−ヘキサジエンと略称する)40リツトルを仕込み、
ジエチルアルミニウムクロリド18gと丸紅ソルベイ社
製三塩化チタン4.1gとをこの順で加えた。次いで、水
素とプロピレンとを加えて全圧が1.5kg/cm2(ゲージ
圧)、水素濃度が2.0体積%になる様に25℃で15分
保つた。プロピレンをさらに圧入して全圧が6kg/cm
2(ゲージ圧)、水素濃度が6.8体積%になる様に55℃
で6時間重合を行なつた。なお、この重合の間にエチレ
ンを0.48kg一定速度でフイードした。
重合後、n−ブタノール0.8リツトルを加えて触媒を不
活性化した後、触媒残渣を水で抽出し遠心分離により固
体の共重合体を回収し乾燥した。得られた共重合体は、
7.5kgであり嵩密度は0.46g/ccであつた。この共重合
体の諸性質を表1に示す。
一方、重合スラリーの液を濃縮して、無定形の重合体
1.1kgを回収した。
実施例−2 実施例−1において、55℃で全圧を4kg/cm2(ゲージ
圧)、水素濃度を3.1体積%とした以外は、実施例−1
と同一条件で重合および重合後処理を実施した。嵩密度
が0.43g/cm3の共重合体5.2kgと、無定形の重合体1.3k
gを得た。この共重合体の諸性質を表1に示す。
実施例−3 容量200リツトルのオートクレーブに、ヘキサン20
リツトルを仕込み、ジエチルアルミニウムクロリド51
gと丸紅ソルベイ社製三塩化チタン10gとをこの順で
加えた。次いで、水素とプロピレンとを加えて全圧が1.
0kg/cm2(ゲージ圧)、水素濃度が2.0体積%になる様に
40℃で10分間保つた。ここに、メチルヘキサジエン
50リツトルを圧入した。さらにプロピレンを圧入して
全圧が5kg/cm2(ゲージ圧)、水素濃度が3.2体積%に
なる様に制御して、55℃で5時間重合をおこなつた。
なお、この重合の間にエチレン0.55kgをフイードした。
重合後、メタノール2.5リツトルを加えて触媒を不活性
化した後、触媒残渣を水で抽出し遠心分離ににより固体
の共重合体を回収し乾燥した。嵩密度0.46g/cm3の共
重合体18.5kgと、無定形の重合体1.7kgを得た。この共
重合体の諸性質を表1に示す。
実施例−4 〔担体付触媒の調製〕 充分に窒素置換したフラスコに脱水および脱酸素したn
−ヘプタン100ミリリツトルを導入し、次いでMgCl2
を0.1モル、Ti(O-n-C4H9)4を0.195モル、次いでn-C4H9O
Hを0.007モル導入し、90℃にて2時間反応させた。反
応終了後、40℃でメチルヒドロポリシロキサン(20
センチストークス)を15ミリリツトル導入し、3時間
反応させた。生成した固体成分をn−ヘプタンで洗浄し
た。
充分に窒素置換したフラスコに、この固体成分をMg原子
換算で0.03モル(Mg含有率=4.3重量パーセント)導入
し、脱水および脱酸素したn−ヘプタンを50ミリリツ
トル導入した。n−ヘプタン25ミリリツトルと安息香
酸エチル0.0025モルおよび四塩化ケイ素0.05モルを混合
して、30℃にて30分間で導入し、50℃に昇温し、
1時間反応させた。反応終了後、n−ヘプタン1リツト
ルで2回洗浄した。次いで四塩化チタン12ミリリツト
ルと安息香酸エチル0.0007モルを30℃で30分間かけ
て導入し、90℃で1時間反応させた。反応終了後、上
澄液を抜出し、次いで同様の四塩化チタンと安息香酸エ
チルを導入し、105℃で1時間反応させた。反応終了
後、n−ヘプタンで充分に洗浄し、触媒成分とした。Ti
含有量は2.53重量パーセントであつた。
〔共重合体の製造〕
容量200リツトルのオートクレーブに、メチル−1,4
−ヘキサジエン60リツトルを仕込み、トリエチルアル
ミニウム18g、ジフエニルジメトキシシラン7.5gお
よび前述の方法で調製した担体付触媒4.5gをこの順で
加えた。次いで、水素とプロピレンとを加えて水素濃度
1.0体積%、全圧が1.5kg/cm2(ゲージ圧)になる様に4
0℃で15分間保持した。昇温すると同時にプロピレン
とエチレンとのフイードを開始し、全圧が8kg/cm2(ベ
ージ圧)、水素濃度1.0体積%に制御して、60℃で4
時間重合を行なつた。尚、この重合の間にエチレン0.95
kgを一定速度でフイードした。
得られた重合体スラリーを遠心分離機にかけ、嵩密度0.
42g/cm3の固体共重合体16.2kgと、無定形の重合体1.4kg
を得た。この共重合体の諸性質を表1に示す。
参考例 実施例−1において、ジエチルアルミニウムクロリドを
55g、丸紅ソルベイ社製三塩化チタン12g、全圧を
4kg/cm2(ゲージ圧)、水素濃度を4.2体積%、および
エチレンをフイートしなかつたこと以外は、実施例−1
と同一条件で重合および重合後処理を実施した。嵩密度
が0.46g/cm3の共重合体12.2kgと、無定形の重合体1.2
kgを得た。この共重合体の諸性質を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 良一 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−115008(JP,A) 特公 平1−9327(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレン、エチレンおよび下式(I)で
    表わされる分岐1,4−ジエン (ここで、Rは炭素数8以下のアルキル基、Rおよ
    びRはそれぞれ水素原子または炭素数8以下のアルキ
    ル基を表わす。ただし、RおよびRがともに水素で
    あることはない。) のランダム共重合体であって、プロピレンの含量が60
    〜99モル%、分岐1,4−ジエンの含量が0.01〜30モ
    ル%、エチレンの含量が0.5〜20モル%、メルトフロ
    ーレイト(MFR)が0.01〜200g/10分、および
    融点が100〜153℃であることを特徴とする、熱可
    塑性の不飽和共重合体。
JP25569885A 1985-11-14 1985-11-14 不飽和共重合体 Expired - Lifetime JPH0645660B2 (ja)

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