JPH0645565Y2 - 波形フェンス - Google Patents

波形フェンス

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JPH0645565Y2
JPH0645565Y2 JP3447090U JP3447090U JPH0645565Y2 JP H0645565 Y2 JPH0645565 Y2 JP H0645565Y2 JP 3447090 U JP3447090 U JP 3447090U JP 3447090 U JP3447090 U JP 3447090U JP H0645565 Y2 JPH0645565 Y2 JP H0645565Y2
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JP
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fence
base frame
mounting member
linear portion
hollow
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JP3447090U
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Inventor
安夫 内藤
安晴 来田
Original Assignee
川鉄建材工業株式会社
川建フエンス株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は波形フェンスに係り、詳しくは、上下方向に複
数の腰折れ個所を有する棒材を立てて櫛状となるよう左
右一列に並べ、敷地と道路や他の敷地との境界を明示に
すると共に、美観を高めた波形に変化する腰折れ線を備
えたフェンスに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に見かけるフェンスは多種多様な形態を有している
が、例えば、公共施設の境界や校庭の周囲に設けられる
フェンスなどでは、ネットとそれを張り付ける柱部材お
よび棧材よりなり、柱部材が地上のコンクリート基礎か
ら立ち上がるように固定されたものが多い。
〔考案が解決しようとする課題〕
上述のようなネット付きフェンスが、庭木のある住宅や
樹木が配置よく植えつけられている公園などの境界とし
て用いられている場合、道路などの外部から眺めたと
き、フェンスが内部の景観にマッチしないことが多い。
すなわち、フェンスが単なる境界を示し、部外者や犬猫
の侵入を防止するための防護柵的な機能が強く現れ、内
外部の風景に相応しい美的感覚を備えたものとなりにく
い。
一方、ネットを備えない骨組み形式のフェンスも種々採
用されるようになってきており、各種の模様をあしらっ
てフェンスの有する無骨さを和らげるようにしたものも
周知となっている。しかし、それに施された模様は道路
に沿って連続していることが多いことから、フェンスを
数メートルの長さ単位で製作し、製作時点で模様の連続
性を確保している。その結果、工事現場へは、柱材など
と共に模様の施された面材を運搬しなければならず、そ
の取扱いが煩わしくなる問題がある。また、フェンスの
設置長さが面材の幅寸法の整数倍になるとは限らないこ
とから、端部においては模様が不自然に途切れたり、模
様の区切りを優先させると境界部にフェンスのない個所
が残ったりして見苦しくなることもある。
ところで、何本もの独立した棒材を立ててフェンスを構
成するようにしておき、施工現場に必要本数だけ順次並
べて櫛形とし、シンプルな美観を有することを主目的と
したフェンスがある。この場合には、工事現場に資材を
運搬する輸送中の嵩張りを抑えることができ、また、所
望する境界の全部をその棒材でうめることができる。し
かしながら、棒材が林立するだけでは美観の点で見劣り
することは否めない。
本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、棒材を垂直な櫛状に並べてフェンスを構成させる場
合に、境界線の明示のみならず、周囲の景観にマッチし
て美観を維持させることができるようにした波形フェン
スを提供することである。また、そのようなフェンスを
工事するにあたり、各一本の棒材を基礎に容易に固定す
ることができ、その取付作業において個々の棒材の取付
姿勢や取付方向などの位置決め作業を間違いなく正確に
行うことができるようにすることである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、土中の基礎に立設される一本物の中空フェン
ス用部材を、多数一列に並べて形成される櫛状のフェン
スに適用される。
その特徴とするところは、第1図および第2図を参照し
て、フェンス用部材2の前後両面には、同一垂直面内で
屈曲する複数の腰折れ個所5a,5bが異なる高さ位置で形
成されると共に、そのフェンス用部材2の下端には、下
方へ延びる中空の直線部分2aが設けられる。そして、各
フェンス用部材2A〜2Uの前後面を一致させ、腰折れ個所
5a,5bが順次変化してその腰折れ線6,7でもって左右方向
へ延びる上下に波打ったウエーブを形成させるように、
各フェンス用部材2がその左右面を隣り合わせて一列に
並べられる。上記の各直線部分2aの前面もしくは後面は
基礎フレーム9に当接され、その基礎フレーム9がアン
カーボルト8で地中3の基礎4に固定される。
上記の基礎フレーム9(第5図(a)〜(c)参照)に
当接する中空の直線部分2aには、その前後両面の下端縁
2fからその軸線2nに沿って上方へ延びる切欠部11,11が
形成され、その直線部分2aが、基礎フレーム9に固定さ
れた上下方向へ延びる平板状取付部材10に切欠部11,11
でもって嵌着係止されると共に、平板状取付部材10と直
線部分2aとが左右方向に挿通する取付ボルト12により締
結される。
また、基礎フレーム9〔第7図(a)〜(c)参照〕に
当接する中空の直線部分2aには、その前面もしくは後面
の下端縁2fからその軸線2nに沿って上方へ延びる切欠部
19が形成され、その中空の直線部分2aが、基礎フレーム
9に固定された上下方向へ延びる角状取付部材18に切欠
部19でもって嵌着係止されると共に、基礎フレーム9と
直線部分2aとが、前記角状取付部材18の上方で前後方向
に挿通する取付ボルト20により締結されるようにしても
よい。
さらに、基礎フレーム9(第8図(a)〜(c)参照)
に当接する中空の直線部分2aには、その左右両面の下端
縁2fに軸線2nに沿って上方へ延びる切欠部22,22が形成
され、その直線部分2aが、基礎フレーム9に固定され三
角状の閉断面21Aを形成して上下方向へ延びるL形取付
部材21に切欠部22,22でもって嵌着係止されると共に、
中空の直線部分2aとL形取付部材21と基礎フレーム9と
が前後方向に挿通する取付ボルト20Aにより締結される
ようにしている。
あるいは、基礎フレーム9(第9図(a)〜(c)参
照)に当接する中空の直線部分2aには、その前面もしく
は後面の下端縁2fに軸線2nに沿って上方へ延びる切欠部
24が形成され、その直線部分2aが基礎フレーム9に固定
された上下方向へ延びる平板状取付部材23に切欠部24で
もって嵌着係止されると共に、中空の直線部分2a内に位
置する平板状取付部材23の先端面に垂直姿勢で一体化さ
れた楔形板材23cの傾斜面25,25で中空の直線部分2aの下
端縁2fが支持され、平板状取付部材23と直線部分2aとが
左右方向に挿通する取付ボルト26により締結されている
ものでもよい。
〔作用〕
施工現場の土が堀りおこされ、その底部に左右へ延びる
基礎4が形成される(第6図(c)参照)。その基礎4
にはアンカーボルト8が予め埋め込まれ、基礎フレーム
9が基礎4の上面にアンカーボルト8で固定される。
フェンス用部材2の中空の直線部分2aの基礎フレーム9
に対する第一の取付形態では、直線部分2a(第5図
(a)〜(c)参照)に形成された切欠部11,11が、基
礎フレーム9に固定されて上下方向へ延びる平板状取付
部材10に嵌着係止され、フェンス用部材2は正しい取付
姿勢とされる。直線部分2aと平板取付部材10とを左右方
向に挿通する取付ボルト12により締結すると、フェンス
用部材2は基礎フレーム9に対して強固に固定される。
第二ないし第四の直線部分2aの取付形態においても、ほ
ぼ同様の手順で中空の直線部分2aが取付部材18,21,23を
介して基礎フレーム9に嵌着係止され、取付ボルト20,2
0A,26でもって固定される。
上述のように、複数の隣り合うフェンス用部材2,2が正
しい姿勢を維持して基礎4に立設されると、フェンス1
により境界を明確に表示することができると共に、前後
方向の同一垂直面内で異なる高さに形成された複数の腰
折れ個所5a,5bの位置変化で、その腰折れ線6,7が左右方
向に延びる上下に波打つウエーブを形成し、櫛状のシン
プルなフェンスでありながら、優雅さがかもしだされ
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、一本物の多数のフェンス用部材が左右
方向に一列に並べられると共に、それらのフェンス用部
材の前後方向には、同一垂直面内で屈曲する複数の腰折
れ個所が、異なる高さ位置で形成されているので、景観
を損なうことなく美的感覚のあふれたフェンスとするこ
とができる。そのフェンス用部材の数は任意に選定で
き、フェンス立設距離の長短に規制されることなくウエ
ーブを与え、フェンスに施された模様が途切れるといっ
た外観のデザイン低下を回避することができる。また、
フェンスを構成するものは個々のフェンス用部材である
ことから、工事現場に資材を搬入する場合の嵩張りやハ
ンドリングも容易なものとなる。
フェンス用部材の基礎フレームに対する取付形態におい
ては、各フェンス用部材の中空の直線部分に形成した切
欠部を、基礎フレームに固定された取付部材に嵌着係止
させ、取付ボルトで固定するといった簡単な作業で行う
ことができ、溶接作業などの煩雑な作業から解放され
る。それ故に、取付ボルトの締めつけや取り外し作業で
もって、フェンス用部材を容易に交換することもでき
る。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例の図面を参照しながら説明す
る。第1図は、複数(図示は21本)の棒材であるフェン
ス用部材2を左右方向へ一列に一定の間隔で垂直姿勢で
もって並べ形成されたフェンス1の道路側から見た正面
図、第2図は第1図に示した中央に位置するフェンス用
部材2Kの右側面図である。フェンス1を形成する個々の
フェンス用部材2A〜2Uは、それぞれ中空薄肉鋼管を曲げ
加工した一本物であり、土中3(第2図参照)の基礎4
に立設される。
第2図に示すフェンス用部材2の上半部前後両面には、
同一垂直面内で屈曲する複数(図示は二個所)の腰折れ
個所5a,5bが形成される。そして、最下部に立設用の直
線部分2aを確保するため、地面3aに近い曲げ部分5cが腰
折れ個所5bとは反対の方向に曲げられている。すなわ
ち、腰折れ個所5bは直線部分2aより前側1a(道路側)に
突出し、腰折れ個所5aは後側1b(敷地側)へ突出してい
る。なお、フェンス用部材2の頂部2bの中心は、直線部
分2aの軸線2nの延長線上とされている。
本例のフェンス用部材2は肉厚2〜3mm,外径49mm弱のパ
イプであり、頂部2bには、雨水の侵入を防止するためそ
の外径よりやや小径のカバー2d(第3図(a)参照)が
予め溶接されている。このフェンス用部材2は第3図
(b)に示すような四角断面の鋼管2Vでもよく、その場
合には矩形のカバー2eが取り付けられる。
ちなみに、いずれのフェンス用部材2も第2図に示す直
線部分2aの長さL4が例えば200mmの一定長とされ、その
直線部分2aの下端縁2fから頂部2bまでの各軸線2n,2m,2
s,2lに沿う全長は例えば1,500mm、頂部2bの地面3aから
の高さは1,200mmとされている。
第1図に示すように、フェンス用部材2A〜2Uのそれぞれ
の腰折れ個所5a,5bは異なる高さ位置となっている。す
なわち、第2図に示す軸線2mに沿う真っ直ぐな下位傾斜
部の長さL3は、フェンス用部材2Aで例えば90mmが採用さ
れ、隣のフェンス用部材2Bでは例えば95mm、順次増加さ
れてフェンス用部材2Uでは約600mmとされる。また、軸
線2sに沿う真っ直ぐな中間傾斜部の長さL2は、例えば45
0mmの一定長とされる。一方、軸線2lに沿う上位傾斜部
の長さL1は、フェンス用部材2Aで例えば600mmが採用さ
れ、隣のフェンス用部材2Bでは例えば595mm、順次減少
されてフェンス用部材2Uでは約100mmとされる。
上記の腰折れ個所5a,5bでは一定の曲率で曲げられてい
るが、その高さ位置が隣り合う間で順次変化されている
ので、第1図に示す21本のフェンス用部材2が左右方向
に並べられたフェンス1からは、上方の二点鎖線および
下方の一点鎖線で示す一定幅Wのウエーブ(図示は半サ
イクル分)が形成されているように見え、フェンス1に
沿って歩くにつれウエーブの変化を楽しむことができ
る。
このフェンス1を左側1cから見るときは、第4図(a)
に示すように、フェンス用部材2Aからフェンス用部材2U
に至る21個の一定長さL2の中間傾斜部が順次前側1aへ突
出された姿勢となる。逆に、右側1dから見るときは、第
4図(b)に示すように、フェンス用部材2Uからフェン
ス用部材2Aに至る21個の一定長さL2の中間傾斜部が上方
につれて順次後側1bへ突出された姿勢となることが判
る。なお、フェンス1の設置形態として、前側1aを道路
側とし、後側1bを敷地側としているが、その逆であって
もよく、その場合には凹凸が逆になった違った趣のウエ
ーブとすることができる。
フェンス用部材2は、第2図に示すように、その各中空
の直線部分2aを長尺な溝形鋼である基礎フレーム9の背
面9aに当接させて固定するようになっているが、その基
礎フレーム9は、土中3に埋設された基礎4にアンカー
ボルト8(第5図(b)参照)によって固定される。
基礎フレーム9に対する中空の直線部分2aの取付形態に
は種々のものがあるが、その第一の例を第5図(a)〜
(c)に示す。溝形鋼9の背面9aには、上下方向へ延び
る平板状取付部材10が溶接などで後側1bに突出するよう
に固定されている。そして、直線部分2aの前後両面に
は、軸線2nに沿って下端縁2fから上方へ向けてスリット
状に切り欠かれた二つの切欠部11,11が設けられる。第
5図(a)に示すように、この直線部分2aの切欠部11,1
1は、上方から平板状取付部材10に嵌着係止される。そ
の後に、直線部分2aの左右方向に設けられた挿通孔2p,2
qと、平板状取付部材10に予め形成された挿通孔10aとに
取付ボルト12が挿通され、ナット13で強固に締結され
る。本例では、取付ボルト12の挿通位置が軸線2nより後
側1bにかた寄せられているので(第5図(c)参照)、
ナット13やボルトの頭の部分には傾斜座金14,14が介装
されている。
このようにして中空の直線部分2aを基礎フレーム9に取
り付けるようにしているので、切欠部11,11によってフ
ェンス用部材2の取付姿勢や取付位置が一義的に決ま
り、複数の腰折れ個所5a,5bの向きを正しく後側1bや前
側1aに向けて配置させ、その結果、フェンス1における
腰折れ線6,7で描かれる左右方向へ延びる上下に波打つ
美麗な一定幅のウエーブ(第1図参照)が現れる。
なお、上記の例では、基礎フレーム9をフェンス用部材
2の前側1aに配置しているので、直線部分2aはその前面
が基礎フレーム9に当接されている。一方、図示しない
が、基礎フレーム9をフェンス用部材2の後側1bに配置
する場合には、直線部分2aはその後面が逆姿勢に設置さ
れた基礎フレーム9の背面に当接されることになる。し
かし、フェンス用部材2を基礎フレーム9に取り付ける
際に何らの問題が生じるわけではない。その基礎フレー
ム9として溝形鋼を採用しているが、同様の要領で直線
部分2aを取り付けるために、図示しないが、山形鋼など
のアングル材をL字状にして基礎4上に配置し、基礎フ
レームとしてもよい。
上記のフェンス用部材2は、次のような作業手順によっ
て、土中3の基礎4に固定される。まず、第6図(a)
に示すように、長手方向(紙面に垂直な方向)に延びる
断面が逆台形の埋設溝15を堀り、その底部15aに基礎材
となる複数の栗石16を敷き詰める(第6図(b)参
照)。そして、その栗石16上には基礎4を形成させるた
めの型枠17が組まれ、基礎4の上面側に頭を出す程度に
アンカーボルト8(第5図(b)参照)を予めセットし
ておきコンクリートが流し込まれる。コンクリートを養
生固化させると型枠17が取り外され、その基礎4の上面
に基礎フレーム9が載せられ、アンカーボルト8で固定
される(第6図(c)参照)。溝形鋼9に予め一体化し
た平板状取付部材10に、フェンス用部材2の直線部分2a
に形成された二つの切欠部11,11を嵌着係止させる。そ
して、平板状取付部材10と直線部分2aに左右方向から取
付ボルト12を挿通し、ナット13で強固に締結すると、基
礎4の上面にフェンス用部材2が立設される(第6図
(d)参照)。最後に、埋設溝15に土が埋め戻されると
共に、必要に応じて、基礎4と地面3aとの間で直線部分
2aを取り巻く化粧コンクリート4a(第6図(e)参照)
が流し込まれ、直線部分2aの埋設作業が完了する。
第7図(a)〜(c)は、中空の直線部分2aが基礎フレ
ーム9に異なる形態で取り付けられた状態を示す。溝形
鋼9の背面9aには、上下方向へ延びる角状取付部材18が
熔接などで後側1bに突出するように固定され、中空の直
線部分2aの前面には、軸線2nに沿って下端縁2fから上方
へ向けて切り欠かれた切欠部19が設けられる。第7図
(a)に示すように、この切欠部19でもって中空の直線
部分2aが取付部材18に嵌着係止され、その角状取付部材
18の上方位置で直線部分2aと溝形鋼9の背面9aとが、挿
通孔2t,2u,9bを前後方向に挿通する取付ボルト20および
ナット13によって、強固に締結される。この例において
も、フェンス用部材2を基礎フレーム9に取り付けれ
ば、自ずと、腰折れ個所5a,5bを正しく後側1bおよび前
側1aへ向けることができる。なお、図示しないが、基礎
フレーム9をフェンス用部材2の前側1aに配置する場合
には、直線部分2aの後面を溝形鋼9の背面に当接させる
ようにしておけばよい。
第8図(a)〜(c)は第三の取付形態である。溝形鋼
9の背面9aには、その背面9aと共に三角状の閉断面21A
を形成して上下方向に延びるL形取付部材21が熔接など
で後側1bへ突出するように固定される。一方、フェンス
用部材2の中空の直線部分2aの左右面の下端縁には、軸
線2nに沿って下端縁2fから上方へ向けて切た欠かれた切
欠部22,22が形成される。第8図(a)に示すように、
この中空の直線部分2aの切欠部22が上方からL形取付部
材21に嵌着係止された後、直線部分2aの前後方向に挿通
する取付ボルト20Aおよびナット13で、基礎フレーム9
とL形取付部材21と中空の直線部分2aとが強固に締結さ
れる。
第9図(a)〜(c)は第四の取付形態であり、溝形鋼
9の背面9aには、上下方向へ延びる平板状取付部材23が
溶接などで後側1aに突出するように固定される。その平
板状取付部材23の先端面23aには、垂直姿勢の楔形板材2
3cが溶接などで一体化されている。中空の直線部分2aの
前面には、軸線2nに沿って下端縁2fから上方へ向けて切
り欠かれた切欠部24が形成される。第9図(a)に示す
ように、この中空の直線部分2aの切欠部24が上方から平
板状取付部材23に嵌着係止されると共に、楔形板材23c
の左右の傾斜面25,25に中空の直線部分2aの下端縁2fの
二箇所が支持される。直線部分2aの左右方向に設けられ
た挿通孔2p,2qから、取付部材23に予め設けられた挿通
孔23dに取付ボルト26を通してナット13で強固に締結さ
れる。なお、楔形板材23cは台形状でも三角状でもよ
く、その傾斜面25でもって中空の直線部分2aの下端縁2f
を乗載できるようになっていればよい。
以上の説明から判るように、いずれの例においてもフェ
ンス用部材2を基礎フレーム9に取り付ける場合には、
その姿勢や方向が正確に決められ、その取付作業も極め
て容易なものとなる。もし、フェンス用部材2の取付方
向が前後反対であった場合には、腰折れ個所5a,5bの状
態を見れば一目瞭然であって直ちに誤りに気付き、その
つけ替えもボルトを外せば簡単に行うことができる。そ
して、フェンス1における上下に優美に波打つウエーブ
を形成させることができる。
なお、上述の例では、ウエーブを形成するための腰折れ
個所が5a,5bの二箇所となっているが、腰折れ個所5bと
地面3aに近い曲げ部分5cとの間にもう一つの腰折れ個所
を形成させれば、違った雰囲気の波線を与えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のフェンスの正面図、第2図は第1図の
II−II線矢視図、第3図(a)および(b)は第2図の
III−III線矢視図、第4図(a)および(b)は第1図
のフェンスを左側および右側から見た側面図、第5図
(a)ないし(c)は直線部分の第一の取付形態を示す
構造で、その正面図,側面図、および平面図、第6図
(a)ないし(e)はフェンス用部材が基礎に立設され
る施工手順図、第7図(a)ないし(c)は第二の取付
形態で、その正面図,側面図および平面図、第8図
(a)ないし(c)は第三の取付形態における正面図,
側面図および平面図、第9図(a)ないし(c)は第四
の取付形態における正面図,側面図および平面図であ
る。 1…フェンス、2,2A〜2U…フェンス用部材、2a…直線部
分、2f…下端縁、2n…軸線、3…土中、4…基礎、5a,5
b…腰折れ個所、6,7…腰折れ線、8…アンカーボルト、
9…基礎フレーム(溝形鋼)、10…平板状取付部材、11
…切欠部、12…取付ボルト、18…角状取付部材、19…切
欠部、20,20A…取付ボルト、21…L形取付部材、21A…
閉断面、22…切欠部、23…平板状取付部材、23a…先端
面、23c…楔形板材、24…切欠部、26…取付ボルト。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】土中の基礎に立設される一本物の中空フェ
    ンス用部材を、多数一列に並べて形成される櫛状のフェ
    ンスにおいて、 上記フェンス用部材の前後両面には、同一垂直面内で屈
    曲する複数の腰折れ個所が、異なる高さ位置で形成され
    ると共に、そのフェンス用部材の下端には、下方へ延び
    る中空の直線部分が設けられ、 各フェンス用部材の前後面を一致させ、上記腰折れ個所
    が順次変化してその腰折れ線でもって左右方向へ延びる
    上下に波打ったウエーブを形成させるように、各フェン
    ス用部材がその左右面を隣り合わせて一列に並べられ、 上記各直線部分の前面もしくは後面を当接させて支持す
    る基礎フレームが、アンカーボルトで前記基礎に固定さ
    れていることを特徴とする波形フェンス。
  2. 【請求項2】前記基礎フレームに当接する中空の直線部
    分には、その前後両面の下端縁からその軸線に沿って上
    方へ延びる切欠部が形成され、その直線部分が、基礎フ
    レームに固定された上下方向へ延びる平板状取付部材に
    上記切欠部でもって嵌着係止されると共に、上記平板状
    取付部材と直線部分とが左右方向に挿通する取付ボルト
    により締結されていることを特徴とする請求項1に記載
    の波形フェンス。
  3. 【請求項3】前記基礎フレームに当接する中空の直線部
    分には、その前面もしくは後面の下端縁からその軸線に
    沿って上方へ延びる切欠部が形成され、その直線部分
    が、基礎フレームに固定された上下方向へ延びる角状取
    付部材に上記切欠部でもって嵌着係止されると共に、上
    記基礎フレームと直線部分とが前記角状取付部材の上方
    で前後方向に挿通する取付ボルトにより締結されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の波形フェンス。
  4. 【請求項4】前記基礎フレームに当接する中空の直線部
    分には、その左右両面の下端縁からその軸線に沿って上
    方へ延びる切欠部が形成され、その直線部分が、基礎フ
    レームに固定され三角状の閉断面を形成して上下方向へ
    延びるL形取付部材に上記切欠部でもって嵌着係止され
    ると共に、上記直線部分とL形取付部材と基礎フレーム
    とが前後方向に挿通する取付ボルトにより締結されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の波形フェンス。
  5. 【請求項5】前記基礎フレームに当接する中空の直線部
    分には、その前面もしくは後面の下端縁からその軸線に
    沿って上方へ延びる切欠部が形成され、その直線部分
    が、基礎フレームに固定された上下方向へ延びる平板状
    取付部材に上記切欠部でもって嵌着係止されると共に、
    上記中空の直線部分内に位置する平板状取付部材の先端
    面に垂直姿勢で一体化された楔形板材の傾斜面によって
    直線部分の下端縁が支持され、上記平板状取付部材と直
    線部分とが左右方向に挿通する取付ボルトにより締結さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の波形フェン
    ス。
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