JP2004027574A - 斜面の緑化工法 - Google Patents

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Senji Nishimura
西村専次
Hideo Takeuchi
竹内秀夫
Kazuaki Tsuchimoto
土本和明
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SOGO TECHNO KK
Koiwa Kanaami Co Ltd
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Koiwa Kanaami Co Ltd
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

【課題】斜面の景観性を向上するようにした斜面の緑化工法を提供することを目的とする。
【解決手段】アンカー20類を介して地山に定着した支圧版10でもって支圧した斜面60において、支圧版10の露出面11を金網30で被覆し、前記金網30を斜面60に固定し、前記金網30が隠れるまで植生基盤材50を吹き付け、前記植生基盤材50に植生する。金網30は厚さを有する厚層金網とし、金網30の相対向する両端辺に枠線34を差し込み、各枠線34に沿って金網30をスライド可能とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンカー類を介して地山に定着した支圧版でもって支圧した斜面を緑化する、斜面の緑化工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
斜面の安定を図るため、コンクリート製または鋼板製の各種形状の支圧版を斜面に配置し、アンカー類で斜面に定着する斜面安定化工法が知られている。
支圧版を用いる現場は一般的に勾配がきつく、支圧版は20センチメートルから50センチメートルの厚さがあり、斜面から露出し、景観を損なう場合が多い。支圧版と支圧版との間(空地部)を緑化しても植生が分断され、植物が衰退する。
空地部を樹林化する方法も考えられるが、勾配がきつく、一時的な緑化は可能でも長期にわたる緑化が困難なことと、植生可能な植物の種類が限られてしまうといった問題がある。
また、繊維の入った植生基盤材を吹き付ける方法もあるが、高価で一般的でない。
【0003】
【発明の目的】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、斜面の景観性を向上するようにした斜面の緑化工法を提供することを目的とする。
また本発明は、施工性がよく低コストで緑化できる斜面の緑化工法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的のうち少なくとも一つを達成するようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の斜面の緑化工法は、アンカー類を介して地山に定着した支圧版でもって支圧した斜面において、支圧版の露出面を金網で被覆し、前記金網を斜面に固定し、前記金網が隠れるまで植生基盤材を吹き付け、前記植生基盤材に植生することを特徴とする。
【0005】
ここで前記金網を厚層金網とすることができ、また金網の相対向する両端辺に枠線を差し込み、各枠線に沿って金網をスライド可能とすることができる。さらに前記金網を1枚または複数枚使用して支圧版の露出面を被覆することができる。
また、前記支圧版は、コンクリート製または鋼板製、鋳鉄製、樹脂製の剛性構造体とすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態1】
以下図面を参照しながら本発明に係る一実施の形態について説明する。
先ず、施工に使用する主要な機材について説明する。
【0007】
<イ>支圧版10(図1、図3)
支圧版10は公知のコンクリート製または鋼板製等からなり、アンカー20の反力を得て斜面60を支圧する剛性構造体である。
支圧版10の全体形状は、柱状、板状、箱状、十字状等様々であり、本例では十字状の支圧版10の中央にアンカー20を挿入し、公知の定着具21で定着した場合について示す。要は支圧版10の下面に地山をおさえる支圧面12が形成してあればよい。なお、符号11は支圧版10が斜面60から露出する露出面、22は定着具21を保護するキャップである。
【0008】
<ロ>金網30(図1、図2)
金網30は、支圧版10の露出面11を被覆できる大きさの金網で、素線31を通常のひし形金網より厚さ方向に幅を持たせて編成した厚層金網が好適である。
本例では、平面から見た金網30の全体形状が矩形を呈する場合について示す。図2に示すように、金網30を構成する素線31の端部32を公知の水平ナックル加工や完全ナックル加工などで端部処理を行っておくとよい。また、端部処理を行う必要のない相対向する一対の両端辺側には、その折曲部33に夫々枠線34、34を差し込み、各枠線34、34の両端部35、35を折り曲げてかしめておく。
このように構成した金網30は、網目の間隔が詰まることで容易に変形することができるとともに、枠線34に沿って金網30の自由移動が可能である。
【0009】
金網30は容易に変形可能なため、支圧版10の横幅や高さが変化していても支圧版10の形状に沿って変形し、十分フィットする。
金網30を支圧版10に対応する大きさとすることにより、金網30をコンパクト化することができ、格納しやすく、現地までの運搬性が極めてよいものとなる。
金網30は、表面をメッキしたり、ビニルを被覆するなどして耐腐食性を有するようにするのが好ましい。
【0010】
本発明の緑化工法は、斜面60上に設置されている支圧版10に金網30を被覆し、植生基盤材50を吹き付けるものである。以下、施工方法を説明する。
【0011】
<イ>金網30の被覆(図1、図3)
多数の金網30を現地へ運搬し、現地の支圧版10の形状に合わせて折り曲げる。
本例では十字状の支圧版10であるため、中央部から十字状に延びる腕の形状に合わせて4枚の金網30をコの字形に折り曲げて使用する(図1参照)。この場合、金網30の枠線34が斜面60に接するように、枠線34と略平行する線に沿って金網30を折り曲げる。
支圧版10は、その中央部から先端に向かうにしたがって高さが徐々に低く形成されているが、これに合わせて金網30は、網目の間隔を詰めながら変形するので、支圧版10の連続した露出面11に沿った形態で金網30を被覆することができる。
金網30の斜面60に接する折曲端36に、アンカーピン40などを適宜打ち込んで、金網30がずれないように斜面60へ固定する。
【0012】
このようにして、4枚の金網30をコの字形に折り曲げて順次被覆する。
支圧版10の中央部は、中央部の形状に合わせた別の金網30を被覆し、金網30からキャップ22が突出するように金網30に孔を開口し、定着力の調整が可能になるようにしておく。あるいは、中央部は金網30の被覆を省略してもよい(図3参照)。
【0013】
<ロ>植生基盤材50の吹き付け(図4)
金網30へ向けて植生基盤材50を吹き付ける。
植生基盤材50は、土砂を主体とし、これに必要に応じて種子や肥料成分を混入した緑化用の材料である。
金網30が隠れるまで植生基盤材50を吹き付け、金網30とともに支圧版10全体を植生基盤材50で覆い隠す。
支圧版10の露出面11を覆った金網30の厚み分で植生基盤材50を厚層に支持できる。また、金網30は吹き付けた植生基盤材50との絡みがよく、植生基盤材50を確実に安定して保持できる。特に金網30が変形して網目が詰まった箇所は植生基盤材50の保持性がさらに高くなる。
【0014】
<ハ>植生
吹き付けられた植生基盤材50は、金網30により崩落することなく支持されて、やがて植物51が育成し、緑化される(図1参照)。支圧版10の箇所のみの部分緑化施工であるため、経済的である。
【0015】
これまでの植生工法は露出地盤を対象としているもので、既設のコンクリートブロックや鋼板の表面に適用することが難しいが、本発明によれば金網30を被覆して植生基盤材50を吹き付けるだけでよいため、簡単に施工でき、既設の支圧版10のコンクリート面や鋼板の露出面の緑化を図ることができる。
本発明では植生基盤材50を吹き付けるだけでなく、客土の施工を完了した後に、種子や植物を植え付ける方法など各種の植生方法が採用できる。
また本発明は、吹付モルタルや吹付コンクリート等の保護層で覆われている斜面の緑化にも適用できる。
【0016】
【発明の実施の形態2】
これまでは複数枚の金網30で支圧版10を被覆したが、1枚の金網30で被覆してもよい(図5参照)。
本例の支圧版10は鋼板製からなり、全体形状が八角形を呈している。この支圧版10の露出面全体を覆うことができる大きさに金網30を形成する。図5では金網30を矩形に形成しているが、支圧版10の形状に合わせて八角形に形成してもよい。
また、支圧版10をコンクリート製、鋼製、鋳鉄製、樹脂製などからなる厚みがある各種多角形、円形、楕円形に構成することができ、金網30も支圧版10の形状に応じて各種多角形、円形、楕円形の形状とすることができる。図6に八角形の支圧版10を、八角形をした金網30で被覆した状態を示す。
金網30は自由に変形可能であるため、折り曲げることなくそのまま支圧版10の露出面を被覆することができる。なお、キャップ22は広がった網目の隙間から突出させることができる。
実施の形態1と同様に植生基盤材50を金網30が隠れるまで吹き付け、植生基盤材50に植物51を植生し、緑化することができる。
また、本発明は、斜面60に新規に設置した支圧版10を対象に施工してもよい。
【0017】
【本発明の効果】
本発明は、以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<イ>支圧版の表面がそのまま露呈することなく緑化されるので、自然な色彩となり、斜面の景観を向上することができる。
<ロ>斜面全体を緑化する場合と比べて、支圧版の箇所のみを緑化する部分施工のため、工期が短くコストが安い。
<ハ>既設の支圧版を緑化するだけでなく、新設の支圧版も緑化することができる。
<ニ>厚層金網のため変形が容易で、支圧版の露出面に沿って被覆することができ、施工性がよい。
<ホ>厚みを持たせて編成した厚層金網であるので、吹き付けた植生基盤材との絡みがよく、植生基盤材を確実に安定保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】支圧版に金網を被覆し、植生状態を示す斜視図。
【図2】金網の一部を示す平面図。
【図3】斜面に設置した支圧版を金網で被覆した状態を示す断面図。
【図4】植生基盤材を吹き付け、植生状態を示す断面図。
【図5】他の実施例を示す斜視図。
【図6】他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・支圧版
11・・・露出面
20・・・アンカー
30・・・金網
31・・・素線
32・・・端部
34・・・枠線
35・・・端部
40・・・アンカーピン
50・・・植生基盤材
60・・・斜面

Claims (5)

  1. アンカー類を介して地山に定着した支圧版でもって支圧した斜面において、
    支圧版の露出面を金網で被覆し、
    前記金網を斜面に固定し、
    前記金網が隠れるまで植生基盤材を吹き付け、
    前記植生基盤材に植生することを特徴とする、
    斜面の緑化工法。
  2. 請求項1に記載する斜面の緑化工法において、
    前記金網が厚層金網であることを特徴とする、
    斜面の緑化工法。
  3. 請求項1または請求項2に記載する斜面の緑化工法において、
    前記金網の相対向する両端辺に枠線を差し込み、各枠線に沿って金網をスライド可能としたことを特徴とする、
    斜面の緑化工法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する斜面の緑化工法において、
    前記金網を1枚または複数枚使用して支圧版の露出面を被覆することを特徴とする、
    斜面の緑化工法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する斜面の緑化工法において、
    前記支圧版は、コンクリート製または鋼板製、鋳鉄製、樹脂製の剛性構造体であることを特徴とする、
    斜面の緑化工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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