JPH064538B2 - シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 - Google Patents
シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤Info
- Publication number
- JPH064538B2 JPH064538B2 JP62029533A JP2953387A JPH064538B2 JP H064538 B2 JPH064538 B2 JP H064538B2 JP 62029533 A JP62029533 A JP 62029533A JP 2953387 A JP2953387 A JP 2953387A JP H064538 B2 JPH064538 B2 JP H064538B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cystanoside
- stress
- active ingredient
- group
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬、殊に肉蓉から抽出されたシスタノサイ
ド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤に
係る。
ド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤に
係る。
(従来の技術) 肉蓉は中華人民共和国における最古の本草書である
「神農本草経」にも収載されているように、古来から利
用されてきた生薬の一つであり、補養、強壮生薬として
肉蓉丸、還少丹、蓉潤腸丸等の漢方処方に用いら
れ、又単独で或は他の生薬類と共に薬用酒に用いられて
きており、今日においても貴重な薬材とされている。
「神農本草経」にも収載されているように、古来から利
用されてきた生薬の一つであり、補養、強壮生薬として
肉蓉丸、還少丹、蓉潤腸丸等の漢方処方に用いら
れ、又単独で或は他の生薬類と共に薬用酒に用いられて
きており、今日においても貴重な薬材とされている。
肉蓉とはハマウツボ科の寄生植物であって中華人民共
和国、モンゴル人民共和国及びシベリア地方に産するホ
ンオニク[“Cistanche salsa”(C.A.Mey.)G.Beck]
の全草を乾燥したものを本来指称するものであるが、そ
の同属植物である“Cistanche deserticola”Y.C.Ma、
“Cistanche ambigua”(Bge.)G.Beck及び“Cistanche
sinesis”G.Beckも肉蓉の基源植物とされている[中
葯大辞典」及び馬毓泉「内蒙古大学学報(自然科学)第
69頁、1977年]。一方、ハマウツボ科の他の寄生植物
であるオニク(“Boschniakia rossica”Fedtsch.et Fl
erov)は和産肉蓉又は草蓉と称されており、これが
肉蓉と同様の目的に供されることもある。
和国、モンゴル人民共和国及びシベリア地方に産するホ
ンオニク[“Cistanche salsa”(C.A.Mey.)G.Beck]
の全草を乾燥したものを本来指称するものであるが、そ
の同属植物である“Cistanche deserticola”Y.C.Ma、
“Cistanche ambigua”(Bge.)G.Beck及び“Cistanche
sinesis”G.Beckも肉蓉の基源植物とされている[中
葯大辞典」及び馬毓泉「内蒙古大学学報(自然科学)第
69頁、1977年]。一方、ハマウツボ科の他の寄生植物
であるオニク(“Boschniakia rossica”Fedtsch.et Fl
erov)は和産肉蓉又は草蓉と称されており、これが
肉蓉と同様の目的に供されることもある。
肉蓉の薬理乃至生理作用については血圧降下作用(中
国医学科学院「1956年論文報告会論文摘要II」第70
頁、1956年]及び唾液分泌促進作用(「中葯研究文献摘
要」第259頁、1975年)が知られており、又肉蓉の構
成成分についてはアルカロイドや結晶性物質の存在が報
告されてきているが、その詳細は未だ不明の侭であり、
充分に解明されるには至っていない。
国医学科学院「1956年論文報告会論文摘要II」第70
頁、1956年]及び唾液分泌促進作用(「中葯研究文献摘
要」第259頁、1975年)が知られており、又肉蓉の構
成成分についてはアルカロイドや結晶性物質の存在が報
告されてきているが、その詳細は未だ不明の侭であり、
充分に解明されるには至っていない。
一方、本発明によるシスタノサイド類と化学構造的に近
縁の化合物としては、一般式 にて示されるフェニルプロパノイド配糖体類がある。こ
のフェニルプロパノイド配糖体類に属する公知化合物と
してはモクセイ科植物のライラック、ネズミモチ及びキ
ンモクセイから並びにハマウツボ科植物のナンバンギセ
ル、ゴマノハグサ科のキリ等から単離されているアクテ
オサイド(R3、R4=ハイドロキシル基、R5、R6
=水素原子)を初めてして例えば下記の化合物がある。
縁の化合物としては、一般式 にて示されるフェニルプロパノイド配糖体類がある。こ
のフェニルプロパノイド配糖体類に属する公知化合物と
してはモクセイ科植物のライラック、ネズミモチ及びキ
ンモクセイから並びにハマウツボ科植物のナンバンギセ
ル、ゴマノハグサ科のキリ等から単離されているアクテ
オサイド(R3、R4=ハイドロキシル基、R5、R6
=水素原子)を初めてして例えば下記の化合物がある。
エチナコサイド (R3、R4=ハイドロキシル基、 R5=水素原子、 R6=β−D−グルコピラノシル基) 2′−アセチルアクテオサイド (R3、R4=ハイドロキシル基、 R5=アセチル基、 R5=水素原子) オスマンスサイドB (R3、R4、R5、R6=水素原子)、 フォルシソサイドB (R3、R4=ハイドロキシル基、 R5=水素原子、 R6=β−D−アピオフラノシル基) これらのフェニルプロパノイド配糖体の薬理乃至生理作
用についてはエチナコサイド及びフォルシソサイドBが
共に抗菌作用を有している旨報告されており(A.Stoll
等“Helv.Chim.Acta.”第238頁、1950年及び遠藤等「日
本生薬学会第28年会講演要旨集」第20頁、1981年)、
又アクテオサイドが抗パーキンソニズム作用及びβ−遮
断作用を有している旨報告され(西ドイツ国特許出願公
開第2609533号公報)、更に抗腫瘍作用を有している旨
報告されている(沼田等「第33回日本生薬学会近畿支
部総会講演要旨集」第76頁、1983年)。
用についてはエチナコサイド及びフォルシソサイドBが
共に抗菌作用を有している旨報告されており(A.Stoll
等“Helv.Chim.Acta.”第238頁、1950年及び遠藤等「日
本生薬学会第28年会講演要旨集」第20頁、1981年)、
又アクテオサイドが抗パーキンソニズム作用及びβ−遮
断作用を有している旨報告され(西ドイツ国特許出願公
開第2609533号公報)、更に抗腫瘍作用を有している旨
報告されている(沼田等「第33回日本生薬学会近畿支
部総会講演要旨集」第76頁、1983年)。
上記の公知フェニルプロパノイド配糖体が有しているこ
れらの薬理乃至生理作用並びに肉蓉に関して従来報告
されてきた既述の薬理乃至生理作用である血圧降下作用
及び唾液分泌促進作用は、肉蓉の伝承的効能即ち「五
労七傷」とはニュアンスを異にしているものと考えられ
る。蓋し、「五労七傷」とは各種のストレスに基因して
生じる生体臓器の機能低下や精神的疲労により生じる諸
症状を緩和し、延いては治癒させることを指称するもの
と解されるからである。
れらの薬理乃至生理作用並びに肉蓉に関して従来報告
されてきた既述の薬理乃至生理作用である血圧降下作用
及び唾液分泌促進作用は、肉蓉の伝承的効能即ち「五
労七傷」とはニュアンスを異にしているものと考えられ
る。蓋し、「五労七傷」とは各種のストレスに基因して
生じる生体臓器の機能低下や精神的疲労により生じる諸
症状を緩和し、延いては治癒させることを指称するもの
と解されるからである。
現代は、社会機構が複雑化し技術革新も極めて急速に進
行しつつあり、従ってこのような環境条件下に生活する
人々には知らず知らずの内に多大なストレスが掛かり且
つ蓄積されるのが実情である。このような現代におい
て、社会生活を健全に営んで行くためには抗ストレス作
用物質が極めて有用である。
行しつつあり、従ってこのような環境条件下に生活する
人々には知らず知らずの内に多大なストレスが掛かり且
つ蓄積されるのが実情である。このような現代におい
て、社会生活を健全に営んで行くためには抗ストレス作
用物質が極めて有用である。
本発明者等は肉蓉の上記の伝承的効能に着目して従来
から肉蓉について研究を重ねて来たが、その結果肉
蓉には2′−アセチルアクテオサイド、オスマンスサイ
ドB、アクテオサイド、エチナコサイド等の各種フェニ
ルプロパノイド配糖体の他に下記のフェニルプロパノイ
ド配糖体(シスタノサイド類)が含有されていることを
見出し、これを報告すると共にそれらの単離法について
特許出願をなし(小林等「Chem.Pharm.Bull.」第32
巻、第3009及び3880頁、1984年及び特願昭60-29335)、
更にこれらのシスタノサイド類がストレスによる機能障
害の改善剤として有効であることを見出して関連特許出
願をなした(特願昭60-183953)。
から肉蓉について研究を重ねて来たが、その結果肉
蓉には2′−アセチルアクテオサイド、オスマンスサイ
ドB、アクテオサイド、エチナコサイド等の各種フェニ
ルプロパノイド配糖体の他に下記のフェニルプロパノイ
ド配糖体(シスタノサイド類)が含有されていることを
見出し、これを報告すると共にそれらの単離法について
特許出願をなし(小林等「Chem.Pharm.Bull.」第32
巻、第3009及び3880頁、1984年及び特願昭60-29335)、
更にこれらのシスタノサイド類がストレスによる機能障
害の改善剤として有効であることを見出して関連特許出
願をなした(特願昭60-183953)。
シスタノサイドA (前記の一般式IIにおいてR3:ハイドロキシル基、
R4:メトキシル基、R5:水素原子、R6:β−D−
グルコピラノシル基) シスタノサイドB (前記の一般式IIにおいてR3、R4:メトキシル
基、R5:水素原子、R6:β−D−グルコピラノシル
基) シスタノサイドC (前記の一般式IIにおいてR3:ハイドロキシル基、
R4:メトキシル基、R5,R6:水素原子) シスタノサイドD (前記の一般式IIにおいてR3,R4:メトキシル
基、R5,R6:水素原子) 本発明者等は肉蓉の構成成分について更に研究を続け
た結果、肉蓉には一般式 (式中R1は水素原子、ハイドロキシル基又はメトキシ
ル基を意味し、R2はα−L−ラムノピラノシル−(1
→3)−β−D−グルコピラノシル基又はα−L−ラム
ノピラノシル−(1→3)−β−D−(2−0−アセチ
ル)−グルコピラノシル基を意味する) にて示されるシスタノサイド類も含有されていることが
判明した。
R4:メトキシル基、R5:水素原子、R6:β−D−
グルコピラノシル基) シスタノサイドB (前記の一般式IIにおいてR3、R4:メトキシル
基、R5:水素原子、R6:β−D−グルコピラノシル
基) シスタノサイドC (前記の一般式IIにおいてR3:ハイドロキシル基、
R4:メトキシル基、R5,R6:水素原子) シスタノサイドD (前記の一般式IIにおいてR3,R4:メトキシル
基、R5,R6:水素原子) 本発明者等は肉蓉の構成成分について更に研究を続け
た結果、肉蓉には一般式 (式中R1は水素原子、ハイドロキシル基又はメトキシ
ル基を意味し、R2はα−L−ラムノピラノシル−(1
→3)−β−D−グルコピラノシル基又はα−L−ラム
ノピラノシル−(1→3)−β−D−(2−0−アセチ
ル)−グルコピラノシル基を意味する) にて示されるシスタノサイド類も含有されていることが
判明した。
これらのシスタノサイド類の内で シスタノサイドG [R1:水素原子、R2:α−L−ラムノピラノシル−
(1→3)−β−D−グルコピラノシル基] 及び シスタノサイドH [R1:ハイドロキシル基、R2:α−L−ラムノピラ
ノシル−(1→3)−β−D−(2−0−アセチル)−
グルコピラノシル基] については特許出願をなした(特願昭61-71320)。
(1→3)−β−D−グルコピラノシル基] 及び シスタノサイドH [R1:ハイドロキシル基、R2:α−L−ラムノピラ
ノシル−(1→3)−β−D−(2−0−アセチル)−
グルコピラノシル基] については特許出願をなした(特願昭61-71320)。
これらのシスタノサイドG及びHについては予備的試験
の結果、抗ストレス作用を有しているものと推定された
が充分な解明はなされていなかった。
の結果、抗ストレス作用を有しているものと推定された
が充分な解明はなされていなかった。
(発明の目的) 本発明の目的は生薬殊に肉蓉から得られた物質を有効
成分とする抗ストレス剤を提供し、これによってストレ
スによる機能障害の改善を図ることにある。
成分とする抗ストレス剤を提供し、これによってストレ
スによる機能障害の改善を図ることにある。
(目的を達成するための手段及び作用) 本発明によれば、上記の目的は一般式 (式中R1及びR2は前記の意味を有する)にて示され
るシスタノサイド類の少なくとも一種を有効成分として
含有していることを特徴とする、ストレスによる機能障
害改善剤により達成される。
るシスタノサイド類の少なくとも一種を有効成分として
含有していることを特徴とする、ストレスによる機能障
害改善剤により達成される。
本発明によるストレスによる機能障害改善剤の有効成分
としては上記のシスタノサイドG及びHの外に例えばシ
スタノサイドE (R1:メトキシル基、R2:α−L−ラムノピラノシ
ル−(1→3)−β−D−グルコピラノシル基) を挙げることができる。
としては上記のシスタノサイドG及びHの外に例えばシ
スタノサイドE (R1:メトキシル基、R2:α−L−ラムノピラノシ
ル−(1→3)−β−D−グルコピラノシル基) を挙げることができる。
尚、これらの有効成分としては単離精製されたものが好
ましいが、これらの少なくとも一種を含有する画分の状
態であっても使用することが可能である。
ましいが、これらの少なくとも一種を含有する画分の状
態であっても使用することが可能である。
(剤型及び投与量) 本発明による剤即ちストレスによる機能障害改善剤の剤
型に格別の制限はなく、従って肉蓉から抽出された上
記の一般式Iにて示される化合物又は該化合物を含有す
る画分をその侭投与することも、或は製剤化して投与す
ることもできる。製剤化に際しては、粉末剤、細粒剤、
顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤、シロップ剤等の経口
投与剤とすることも、或は注射剤、腸注剤等の非経口投
与剤とすることもできる。
型に格別の制限はなく、従って肉蓉から抽出された上
記の一般式Iにて示される化合物又は該化合物を含有す
る画分をその侭投与することも、或は製剤化して投与す
ることもできる。製剤化に際しては、粉末剤、細粒剤、
顆粒剤、錠剤、カプセル剤、液剤、シロップ剤等の経口
投与剤とすることも、或は注射剤、腸注剤等の非経口投
与剤とすることもできる。
投与量は有効成分の種類、剤型、患者の年齢、体重、症
状等に依存するが、一般に、成人に対して経口投与する
場合には、有効成分化合物として0.05−5g/目を1−
3回に分けて服用するのが好ましい。
状等に依存するが、一般に、成人に対して経口投与する
場合には、有効成分化合物として0.05−5g/目を1−
3回に分けて服用するのが好ましい。
(発明の効果) 本発明による剤を投与すればストレスに基因して生じる
諸機能の障害殊に性機能障害、健忘症を軽減乃至治癒さ
せることができ、更には心身症の予防や治療を行うこと
ができる。
諸機能の障害殊に性機能障害、健忘症を軽減乃至治癒さ
せることができ、更には心身症の予防や治療を行うこと
ができる。
尚、本発明による剤の有効成分として用いられるシスタ
ノサイド類は毒性が極めて低く、従って本発明による剤
は使用安全性に優れている。
ノサイド類は毒性が極めて低く、従って本発明による剤
は使用安全性に優れている。
(製剤例等) 次に、本発明による剤に用いられる有効成分の製造例、
薬効薬理試験例及び製剤例に関連して本発明を更に詳細
に説明する。
薬効薬理試験例及び製剤例に関連して本発明を更に詳細
に説明する。
参考例 1(製造例) 肉蓉(中国産市場品)10kgを細切し、メタノール36
リットルを添加し、撹拌下に還流加熱した。これを2時
間宛2回繰り返し、得られた抽出液を合併して減圧濃縮
し、粗エキス4.5kgを得た。その粗エキスを水1.5
リットルに懸濁させ、酢酸エチルエステル3リットル宛
で2回洗浄し、水性層をn−ブタノール3リットル宛で
2回抽出し、n−ブタノール抽出液を合併して減圧濃縮
し、n−ブタノール可溶部300gを得た。これを水5リ
ットルに溶解させ、ダイヤイオンHP-20を2リットル充
填したカラムに通導し、水20リットルで洗浄し、メタ
ノール10リットルで溶出させてダイヤイオン吸着部7
5gを得た。このダイヤイオン吸着部を水500mlに溶解
させ、ポリアミドC-200を1kg充填したカラムに通導
し、水3リットルで洗浄し、メタノール5リットルで溶
出させて粗シスタノサイド(以下「画分1」と称する)
40gを得た。この画分1を、ワコーゲルC-300を500g充
填したカラムによるクロマトグラフィーに付し、添付図
面に示される通りのTLCグラム[薄層板:シリカゲル6
0F254(メルク社製)、展開溶媒タノール/水(6:
4:1)、発色:20%硫酸溶液の噴霧後に105℃で加
熱]を指標としてクロロホルム/メタノール/水(6:
4:1)で溶出させてフラクション1及び2の画分を得
た。
リットルを添加し、撹拌下に還流加熱した。これを2時
間宛2回繰り返し、得られた抽出液を合併して減圧濃縮
し、粗エキス4.5kgを得た。その粗エキスを水1.5
リットルに懸濁させ、酢酸エチルエステル3リットル宛
で2回洗浄し、水性層をn−ブタノール3リットル宛で
2回抽出し、n−ブタノール抽出液を合併して減圧濃縮
し、n−ブタノール可溶部300gを得た。これを水5リ
ットルに溶解させ、ダイヤイオンHP-20を2リットル充
填したカラムに通導し、水20リットルで洗浄し、メタ
ノール10リットルで溶出させてダイヤイオン吸着部7
5gを得た。このダイヤイオン吸着部を水500mlに溶解
させ、ポリアミドC-200を1kg充填したカラムに通導
し、水3リットルで洗浄し、メタノール5リットルで溶
出させて粗シスタノサイド(以下「画分1」と称する)
40gを得た。この画分1を、ワコーゲルC-300を500g充
填したカラムによるクロマトグラフィーに付し、添付図
面に示される通りのTLCグラム[薄層板:シリカゲル6
0F254(メルク社製)、展開溶媒タノール/水(6:
4:1)、発色:20%硫酸溶液の噴霧後に105℃で加
熱]を指標としてクロロホルム/メタノール/水(6:
4:1)で溶出させてフラクション1及び2の画分を得
た。
フラクション1を、ワコーゲルC-300を200g充填したカ
ラムによるクロマトグラフィーに付し、上記のTLCグ
ラムを指標としてクロロホルム/メタノール/水(14:
6:1)で分画溶出させ、次いでセファデックスLH-20
を100g充填したカラムによるクロマトグラフィーに付
し、上記のTLCグラムを指標として水/メタノール
(1:1)で分画溶出させることにより精製してシスタ
ノサイドE(150mg)とシスタノサイドH(100mg)を得
た。
ラムによるクロマトグラフィーに付し、上記のTLCグ
ラムを指標としてクロロホルム/メタノール/水(14:
6:1)で分画溶出させ、次いでセファデックスLH-20
を100g充填したカラムによるクロマトグラフィーに付
し、上記のTLCグラムを指標として水/メタノール
(1:1)で分画溶出させることにより精製してシスタ
ノサイドE(150mg)とシスタノサイドH(100mg)を得
た。
又、上記のフラクション2を、ワコーゲルC-300を300g
充填したカラムによるクロマトグラフィーに付し、上記
のTLCグラムを指標としてクロロホルム/メタノール/
水(6:4:1)で分画溶出させ、次いでセファデック
スLH-20を100g充填したカラムによるクロマトグラフィ
ーに付し、上記のTLCグラムを指標として水/メタノ
ール(1:1)で分画溶出させることにより精製してシ
スタノサイドG(120mg)を得た。
充填したカラムによるクロマトグラフィーに付し、上記
のTLCグラムを指標としてクロロホルム/メタノール/
水(6:4:1)で分画溶出させ、次いでセファデック
スLH-20を100g充填したカラムによるクロマトグラフィ
ーに付し、上記のTLCグラムを指標として水/メタノ
ール(1:1)で分画溶出させることにより精製してシ
スタノサイドG(120mg)を得た。
これらのシスタノサイド類の物理化学的性質は下記の通
りであった。
りであった。
シスタノサイドE 旋光度(MeOH): [α]▲25 D▼−51.5゜(c=0.7) IRスペクトル(ν▲KBr max▼cm-1): 3450,1620及び1525 UVスペクトル(λ▲MeOH max▼nm): 227及び281 FD-MSスペクトル(m/z): 476(M+),477(M++1)及び 499(M+Na)+ 1 H-NMRスペクトル(メタノール−d4) δppm: 1.25 (3H,d,J=6Hz,ラムノー スのCH3) 2.84 (2H,t,J=7Hz,Ar-CH2) 3.82 (3H,s,OCH3) 4.50 (1H,d,J=8Hz,グルコー スのH−1) 5.14 (1H,brs,ラムノースの H−1) 6.6−6.9 (3H,Ar-H) シスタノサイドG 旋光度(MeOH): [α]▲19 D▼−62.9゜(c=1.6) IRスペクトル(ν▲KBr max▼cm-1): 3420,1616及び1520 UVスペクトル(λ▲MeOH max▼nm): 224,279及び285sh1 H-MNRスペクトル(メタノール−d4) δppm: 1.26 (3H,d,J=6Hz,ラムノー スのCH3) 2.84 (2H,t,J=7Hz,Ar-CH2) 4.31 (1H,d,J=8Hz,グルコー スのH−1) 5.18 (1H,d,ラムノースの H−1) 6.72 (2H,d,J=9Hz、アグリコ ンのH−3,5) 7.09 (2H,d,J=9Hz,アグリコ ンのH−2,6) 元素分析(C20H30O11・1/2H2O): 理論:C,52.74;H,6.86 実測:C,52.67;H,6.72 シスタノサイドH 旋光度(MeOH) [α]▲18 D▼−58.9゜(c=1.6) IRスペクトル(ν▲KBr max▼cm-1): 3430,1740,1616及び1532 UVスペクトル(λ▲MeOH max▼nm): 221sh及び2831 H-NMRスペクトル(メタノール−d4) δppm: 1.22 (3H,d,J=6Hz,ラムノー スのCH3) 1.96 (3H,s,COCH3) 2.66 (2H,t,J=7Hz,Ar-CH2) 4.41 (1H,d,J=8Hz,グルコー スのH−1) 5.15 (1H,brs,ラムノースの H−1) 6.4−6.8 (3H,Ar-H) 元素分析(C22H32O13・H2O): 理論:C,50.57;H,6.56 実測:C,50.82;H,6.33 参考例 2(製造例) 肉蓉(中国産市場品)10kgを細切し、50v/v%エタノ
ール水溶液に2時間宛2回温浸し(70−80℃)、抽出液
を合併し減圧濃縮して粗エキス4.2kgを得た。この粗
エキスを水1.5リットルに懸濁させ、酢酸エチルエス
テル3リットル宛で2回洗浄した。水性層をn−ブタノ
ール3リットル宛で2回抽出し、n−ブタノール層を合
併し減圧濃縮してn−ブタノール可溶部285gを得た。
これを水5リットル中に溶解させ、ダイヤイオンHP-20
を充填したカラムに通導し、水20リットルで洗浄した
後に、エタノール10リットルで溶出させてダイヤイオ
ン吸着部63gを得た。このダイヤイオン吸着部を水50
0mlに溶解させ、ポリアミドC-200を1kg充填したカラム
に通導し、水3リットルで洗浄した後にエタノールで溶
出させて粗シスタノサイド35gを得た。以下、参考例
1と同様に処理してシスタノサイドE(180mg)、シス
タノサイドG(150mg)及びシスタノサイドH(120mg)
を得た。
ール水溶液に2時間宛2回温浸し(70−80℃)、抽出液
を合併し減圧濃縮して粗エキス4.2kgを得た。この粗
エキスを水1.5リットルに懸濁させ、酢酸エチルエス
テル3リットル宛で2回洗浄した。水性層をn−ブタノ
ール3リットル宛で2回抽出し、n−ブタノール層を合
併し減圧濃縮してn−ブタノール可溶部285gを得た。
これを水5リットル中に溶解させ、ダイヤイオンHP-20
を充填したカラムに通導し、水20リットルで洗浄した
後に、エタノール10リットルで溶出させてダイヤイオ
ン吸着部63gを得た。このダイヤイオン吸着部を水50
0mlに溶解させ、ポリアミドC-200を1kg充填したカラム
に通導し、水3リットルで洗浄した後にエタノールで溶
出させて粗シスタノサイド35gを得た。以下、参考例
1と同様に処理してシスタノサイドE(180mg)、シス
タノサイドG(150mg)及びシスタノサイドH(120mg)
を得た。
参考例 3(製造例) 肉蓉(中国産市場品)10kgを細切し、メタノール36
リットルを添加し、撹拌下に還流加熱した。これを2時
間宛2回繰り返し、得られた抽出液を合併して減圧濃縮
し、粗エキス4.6kgを得た。この粗エキスを水1.5リ
ットルに懸濁させ、酢酸エチルエステル3リットル宛で
2回洗浄した。水性層を分取し、水4リットルを添加
し、ダイヤイオンHP-20を2リットル充填したカラムに
通導し、水30リットルで洗浄し、メタノール10リッ
トルで溶出させてダイヤイオン吸着部82gを得た。以
下、参考例1と同様に処理してシスタノサイドE(185m
g)、シスタノサイドG(160mg)及びシスタノサイドH
(120mg)を得た。
リットルを添加し、撹拌下に還流加熱した。これを2時
間宛2回繰り返し、得られた抽出液を合併して減圧濃縮
し、粗エキス4.6kgを得た。この粗エキスを水1.5リ
ットルに懸濁させ、酢酸エチルエステル3リットル宛で
2回洗浄した。水性層を分取し、水4リットルを添加
し、ダイヤイオンHP-20を2リットル充填したカラムに
通導し、水30リットルで洗浄し、メタノール10リッ
トルで溶出させてダイヤイオン吸着部82gを得た。以
下、参考例1と同様に処理してシスタノサイドE(185m
g)、シスタノサイドG(160mg)及びシスタノサイドH
(120mg)を得た。
薬効薬理試験例 1 (1)目的 斎藤等の方法(「第16回和漢薬シンポジゥム講演要旨
集」第66頁、1983年)に従い、ストレス負荷後に生じ
る実験動物の性行動障害及び学習記憶障害に対して、本
発明による剤の有効成分が及ぼす影響を調べる。
集」第66頁、1983年)に従い、ストレス負荷後に生じ
る実験動物の性行動障害及び学習記憶障害に対して、本
発明による剤の有効成分が及ぼす影響を調べる。
(2)実験動物 9週令以上であって性行動の正常なIV-CS系の雄性マウ
ス(体重28−32g)を選び、1週間にわたり温度23
±1℃、湿度55±5%の条件下で予備飼育した。
ス(体重28−32g)を選び、1週間にわたり温度23
±1℃、湿度55±5%の条件下で予備飼育した。
この場合の「性行動が正常」とは、個室ケージで飼育し
た雄性マウスを、エストラジオール10μg/kgの連日皮下
投与により発情状態になされている雌性マウス10匹と
毎日10分間同居させる場合に、1週間に5回以上イン
トロミッシヨンに成功することを指称する。
た雄性マウスを、エストラジオール10μg/kgの連日皮下
投与により発情状態になされている雌性マウス10匹と
毎日10分間同居させる場合に、1週間に5回以上イン
トロミッシヨンに成功することを指称する。
(3)ストレス負荷 実験動物である雄性マウスを宙吊り状態で且つ鼻先が水
面に接触する程度の高さレベル位置に固定させ、この状
態を試験初日は30分間維持させ、2日目以降は宙吊り
時間を徐々に延長して試験最終日の15日目では2時間
にわたり宙吊り状態に維持させてストレスを負荷した。
このようにして15日間の試験期間にわたり連日ストレ
スを負荷させても、対照のストレス非負荷群と比較して
体重減少は認められず、又運動協調性障害、筋緊張度低
下、自発運動の低下及び探索運動の低下は認められなか
ったが、性行動と学習記憶行動に低下が認められた。
面に接触する程度の高さレベル位置に固定させ、この状
態を試験初日は30分間維持させ、2日目以降は宙吊り
時間を徐々に延長して試験最終日の15日目では2時間
にわたり宙吊り状態に維持させてストレスを負荷した。
このようにして15日間の試験期間にわたり連日ストレ
スを負荷させても、対照のストレス非負荷群と比較して
体重減少は認められず、又運動協調性障害、筋緊張度低
下、自発運動の低下及び探索運動の低下は認められなか
ったが、性行動と学習記憶行動に低下が認められた。
(4)実験方法と被験薬物の効果判定方法 上記のストレス負荷は毎日規定の時刻(午後1時)から
行い、試験群についてはストレス負荷後に被験薬物を経
口投与し、翌朝の9時から学習(記憶)行動を調べ、こ
れを15日間にわたり繰り返し、被験薬物の及ぼす影響
乃至効果を検討する。
行い、試験群についてはストレス負荷後に被験薬物を経
口投与し、翌朝の9時から学習(記憶)行動を調べ、こ
れを15日間にわたり繰り返し、被験薬物の及ぼす影響
乃至効果を検討する。
(a)性行動の判定 エストラジオールが10μg/kgの用量で連日皮下投与され
た各雌性マウス10匹が入れられたケージ(30x40x20
cm)内に実験動物である雄性マウス1匹を1日1回10
分間同居させ、その間にリッキング、マウンティング及
びイントロミッションの各性行動を行った回数及び行動
を起こす迄の時間を測定した。この場合に一群10匹と
し、群間の有意差検定はには分散分析法を採用した。
た各雌性マウス10匹が入れられたケージ(30x40x20
cm)内に実験動物である雄性マウス1匹を1日1回10
分間同居させ、その間にリッキング、マウンティング及
びイントロミッションの各性行動を行った回数及び行動
を起こす迄の時間を測定した。この場合に一群10匹と
し、群間の有意差検定はには分散分析法を採用した。
(b)学習(記憶)行動の判定 電流(DC36V、0.1mA)が流れている床にゴム栓(直径5
cm、高さ5cm)を載置し、実験動物である雄性マウスに
5分間はこのゴム栓上から降りないように学習させてお
く。この学習処置を施した雄性マウスを上記のゴム栓の
上に乗せ、5分間以内に誤ってゴム栓上から降りた回数
を測定した。この場合の群間の有意差検定には分散分析
法を採用した。
cm、高さ5cm)を載置し、実験動物である雄性マウスに
5分間はこのゴム栓上から降りないように学習させてお
く。この学習処置を施した雄性マウスを上記のゴム栓の
上に乗せ、5分間以内に誤ってゴム栓上から降りた回数
を測定した。この場合の群間の有意差検定には分散分析
法を採用した。
(5)結果及び解析 (a)性行動について i)結果 ストレス負荷による性行動の低下及び各被験薬物の投与
によるその回復程度を調べた結果は下記の表に示される
通りであった。
によるその回復程度を調べた結果は下記の表に示される
通りであった。
ii)解析 雄性マウスの性行動はリッキング、マウンティング、
イントロミッション、射精の経過を辿る。従って、或る
処置を施した雄性マウスが発情状態の雌性マウスと同居
した時にその性行動に如何なる変化が生じるかを調べる
ことにより当該処置の影響乃至効果を判定することがで
きる。即ち、一定時間内に一群10匹中それぞれの性行
動をとる回数が多い程、及び性行動を起こす迄の時間が
短い程性行動が活発であると判断することができる。
イントロミッション、射精の経過を辿る。従って、或る
処置を施した雄性マウスが発情状態の雌性マウスと同居
した時にその性行動に如何なる変化が生じるかを調べる
ことにより当該処置の影響乃至効果を判定することがで
きる。即ち、一定時間内に一群10匹中それぞれの性行
動をとる回数が多い程、及び性行動を起こす迄の時間が
短い程性行動が活発であると判断することができる。
前記の表から明らかなように、ストレスの負荷された雄
性マウスの性行動は全般的に低下する。ストレスを負荷
させた被験群とストレスを負荷させなかった対照群とを
比較する場合に初期の性行動であるリッキングよりも後
期の性行動になる程顕著な差異が認められる。尚、各性
行動を起こす回数及び開始迄の所要時間について述べれ
ば、ストレス負荷は個々のマウスが性行動をとる回数を
減少させ且つ性行動を開始する迄に要する時間に遅れが
認められた。
性マウスの性行動は全般的に低下する。ストレスを負荷
させた被験群とストレスを負荷させなかった対照群とを
比較する場合に初期の性行動であるリッキングよりも後
期の性行動になる程顕著な差異が認められる。尚、各性
行動を起こす回数及び開始迄の所要時間について述べれ
ば、ストレス負荷は個々のマウスが性行動をとる回数を
減少させ且つ性行動を開始する迄に要する時間に遅れが
認められた。
このように、ストレス負荷により性行動の低下した雄性
マウスに被験薬物を投与することにより性行動に明らか
な改善が認められた。このことは、被験薬物が、ストレ
スに基因する性機能の低下を有効に改善する効果を有し
ていることを示すものである。
マウスに被験薬物を投与することにより性行動に明らか
な改善が認められた。このことは、被験薬物が、ストレ
スに基因する性機能の低下を有効に改善する効果を有し
ていることを示すものである。
(b)学習(記憶)行動について i)結果 試験結果は第2及び3図に示される通りであった。
ii)解析 5分間の試験時間内に誤ってゴム栓上から降りてしまっ
た15日間の試験期間内における平均回数が、ストレス
非負荷の対照群に対して、ストレスの負荷された被験群
においては有意に増加し、これからストレス負荷により
学習行動において有意の低下が生じることが判る。
た15日間の試験期間内における平均回数が、ストレス
非負荷の対照群に対して、ストレスの負荷された被験群
においては有意に増加し、これからストレス負荷により
学習行動において有意の低下が生じることが判る。
ストレス負荷により学習行動がこのように低下した雄性
マウスに被験薬物を投与することにより、誤ってゴム栓
上から降りてしまう回数は明らかに減少する傾向が見ら
れた。
マウスに被験薬物を投与することにより、誤ってゴム栓
上から降りてしまう回数は明らかに減少する傾向が見ら
れた。
これらの事実は、ストレスに基因する記憶能力減退改善
効果を被験薬物が有していることを示すものである。
効果を被験薬物が有していることを示すものである。
薬効薬理試験例 2 (急性毒性試験) ddY系マウス(体重25−30g)を温度23±1℃、湿度
55±5%の室内で自由給餌、自由給水の条件下で1週
間予備飼育して健康状態の良好な個体を選び、1群5匹
とした。次いで18時間絶食させた後に被験薬物(シス
タノサイドE及び画分1)を各500mg/kgの用量で経口投
与した。
55±5%の室内で自由給餌、自由給水の条件下で1週
間予備飼育して健康状態の良好な個体を選び、1群5匹
とした。次いで18時間絶食させた後に被験薬物(シス
タノサイドE及び画分1)を各500mg/kgの用量で経口投
与した。
何れの被験薬物に関しても投与30分後から体温降下が
認められたが、約3時間後に回復し、この間に弱いなが
ら鎮静化の発現が見られた。死亡例は全くなかった。そ
の後、1週間にわたって体温の測定及び一般症状の観察
を行ったが、対照群との間に有意差は認められず、又剖
検によっても異常は何等認められなかった。
認められたが、約3時間後に回復し、この間に弱いなが
ら鎮静化の発現が見られた。死亡例は全くなかった。そ
の後、1週間にわたって体温の測定及び一般症状の観察
を行ったが、対照群との間に有意差は認められず、又剖
検によっても異常は何等認められなかった。
このことは、本発明による剤の有効成分である被験薬物
の毒性が極めて低いことを示しており、従って本発明に
よる剤は使用安全性において優れていることを示唆して
いる。
の毒性が極めて低いことを示しており、従って本発明に
よる剤は使用安全性において優れていることを示唆して
いる。
製剤例 1(顆粒剤) 参考例1で得た画分1を20g採取し、これに澱粉95
g及び乳糖80gを添加して均一に混合し、次いでヒド
ロキシプロピルセルロース(5g)エタノール溶液を用い
て常法により湿式製粒し、乾燥させ、整粒して顆粒剤を
得た。この顆粒剤を、ラミネート紙により1g宛分包す
る。この顆粒剤の服用量は1日3回、各1包宛である。
g及び乳糖80gを添加して均一に混合し、次いでヒド
ロキシプロピルセルロース(5g)エタノール溶液を用い
て常法により湿式製粒し、乾燥させ、整粒して顆粒剤を
得た。この顆粒剤を、ラミネート紙により1g宛分包す
る。この顆粒剤の服用量は1日3回、各1包宛である。
製剤例 2(カプセル剤) シスタノサイドE1gに乳糖10g及び澱粉8.5gを添加し
て均一に混合し、次いでヒドロキシプロピルセルロース
(0.5g)エタノール溶液を用いて常法により湿式製粒
し、乾燥させ、整粒し、1カプセル当たり200mg充填し
てカプセル剤を得た。このカプセル剤の服用量は1日3
回、各2カプセル宛である。
て均一に混合し、次いでヒドロキシプロピルセルロース
(0.5g)エタノール溶液を用いて常法により湿式製粒
し、乾燥させ、整粒し、1カプセル当たり200mg充填し
てカプセル剤を得た。このカプセル剤の服用量は1日3
回、各2カプセル宛である。
製剤例 3(顆粒剤) シスタノサイドG1gに澱粉9g、乳糖9gを添加して
均一に混合し、次いでヒドロキシプロピルセルロース
(0.5g)エタノール溶液を用いて常法により湿式製粒
し、乾燥させ、整粒して顆粒剤を得た。
均一に混合し、次いでヒドロキシプロピルセルロース
(0.5g)エタノール溶液を用いて常法により湿式製粒
し、乾燥させ、整粒して顆粒剤を得た。
この顆粒剤を、ラミネート紙により1g宛分包する。こ
の顆粒剤の服用量は1日3回、各1包宛である。
の顆粒剤の服用量は1日3回、各1包宛である。
製剤例 4(内服用液剤) シスタノサイドH1gと、ブドウ糖10gと、適宜量の
香料とを14%エタノール水溶液に溶解させ、全量を20
0mlとなして内服用液剤を得た。この液剤の服用量は1
日2回、各10ml宛である。
香料とを14%エタノール水溶液に溶解させ、全量を20
0mlとなして内服用液剤を得た。この液剤の服用量は1
日2回、各10ml宛である。
第1図は肉蓉から抽出されたシスタノサイドE、G及
びHのTLCグラムであり、第2及び3図はストレスがマ
ウスの学習記憶行動に及ぼす低下作用及び本発明による
剤の内でシスタノサイドE及び画分1がそれぞれ及ぼす
その改善作用を示すグラフである。
びHのTLCグラムであり、第2及び3図はストレスがマ
ウスの学習記憶行動に及ぼす低下作用及び本発明による
剤の内でシスタノサイドE及び画分1がそれぞれ及ぼす
その改善作用を示すグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】(1)一般式 (式中R1は水素原子、ハイドロキシル基又はメトキシ
ル基を意味し、R2はα−L−ラムノピラノシル−(1
→3)−β−D−グルコピラノシル基又はα−L−ラム
ノピラノシル−(1→3)−β−D−(2−0−アセチ
ル)−グルコピラノシル基を意味する) にて示されるシスタノサイド類の少なくとも一種を有効
成分として含有していることを特徴とする、ストレスに
よる機能障害改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62029533A JPH064538B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62029533A JPH064538B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63198627A JPS63198627A (ja) | 1988-08-17 |
JPH064538B2 true JPH064538B2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=12278748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62029533A Expired - Fee Related JPH064538B2 (ja) | 1987-02-13 | 1987-02-13 | シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064538B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100500584B1 (ko) * | 2002-08-12 | 2005-07-12 | 경희대학교 산학협력단 | 신경성장인자와 유사 작용을 갖는 육종용 추출물 및 이를함유하는 조성물 |
-
1987
- 1987-02-13 JP JP62029533A patent/JPH064538B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63198627A (ja) | 1988-08-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
De Tommasi et al. | Hypoglycemic effects of sesquiterpene glycosides and polyhydroxylated triterpenoids of Eriobotrya japonica | |
Pari et al. | Antihyperglycaemic effect of Diamed, a herbal formulation, in experimental diabetes in rats | |
JP6226459B2 (ja) | Fraxinusexcelsior種子の抽出物とその治療適用 | |
EP3406591A1 (en) | Dicaffeoyl-spermidine derivative glycoside and use thereof | |
JPH0583524B2 (ja) | ||
EP1551432B1 (en) | Argyrolobium roseum plant extracts for treating diabetes | |
US20040039050A1 (en) | Cryptotanshinone for preventing and alleviating alzheimer's disease | |
KR101213570B1 (ko) | 우울증을 치료 또는 예방하기 위하여 사용되는 약제 또는 기능성 식품의 제조에 사용되는 5?메틸?1,3?벤젠디올 또는 그의 유도체의 용도 | |
JPH0832632B2 (ja) | 尿素窒素代謝改善剤 | |
DE3883208T2 (de) | Mittel zur behandlung von keratose. | |
JP2528083B2 (ja) | カスタノスペルミンの単離法 | |
JPH064538B2 (ja) | シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 | |
EP3406620B1 (en) | Dicaffeoyl-spermidine cyclic derivative and use thereof | |
EP0255287A2 (en) | Cerebral-circulation-metabolism-function-improving agent | |
US20020103386A1 (en) | Process for isolating physalins from plants and pharmaceutical compositions containing physalins | |
US20030165581A1 (en) | Compositions for treating diabetes mellitus, methods of use and manufacturing process of the same | |
JPH0623110B2 (ja) | シスタノサイド類を有効成分とするストレスによる機能障害改善剤 | |
WO2002049655A1 (en) | Extracts of piper betle leaves as immunomodulator | |
JPH064537B2 (ja) | ストレスによる機能障害改善剤 | |
JP5037778B2 (ja) | コショウ科キンマリーフエキスの抗単球活性 | |
KR100503230B1 (ko) | 식물 추출물을 포함하는 고혈당 강하 및 당뇨병 합병증저해용조성물 | |
EP1395270A1 (de) | Verwendung von phyllanthusbestandteilen zur behandlung oder prophylaxe von infekten durch hepatitis b-viren | |
JP2880537B2 (ja) | 催眠促進剤 | |
JPH1112178A (ja) | オレアノール酸系抗掻痒剤 | |
US3740426A (en) | Pharmacologically effective substance for lowering blood pressure andprocess for isolating it from cabucala madagascariensis |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |