JPH0753385A - アルコール吸収抑制剤 - Google Patents

アルコール吸収抑制剤

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JPH0753385A
JPH0753385A JP20630493A JP20630493A JPH0753385A JP H0753385 A JPH0753385 A JP H0753385A JP 20630493 A JP20630493 A JP 20630493A JP 20630493 A JP20630493 A JP 20630493A JP H0753385 A JPH0753385 A JP H0753385A
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sapogenin
glycoside
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monosaccharide
alcohol
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Keiju Murakami
啓寿 村上
Emiko Harada
英美子 原田
Joji Yamahara
條二 山原
Hisashi Matsuda
久司 松田
Noriko Wariishi
紀子 割石
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 オレアノール酸(oleanolic ac
id)、プレセネゲニン(presenegeni
n)、ヘデラゲニン(hederagenin)、プロ
トエシゲニン(protoaescigenin)をサ
ポゲニンとする配糖体を少なくとも1種類を含有するこ
とを特徴とするアルコール吸収抑制剤。 【効果】消化管からのアルコール吸収を阻害することに
より飲酒後の急激な血中アルコール濃度の上昇を抑制す
る有効で安全なアルコール吸収抑制剤を提供することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は配糖体を含有するアルコ
ール吸収抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アルコール飲料に含まれるエタノール
は、胃、十二指腸、小腸を主体とする消化管を通じて吸
収された後、血液を通じて全身に運搬される。吸収され
たアルコールは90%が肝臓で酵素反応によって酸化さ
れ、まず、アセトアルデヒドに、次に酢酸へと代謝さ
れ、最終的には水と二酸化炭素になる。酒酔いの発現に
はアルコールの直接作用のほか、その代謝物であるアセ
トアルデヒドや電解質のバランス、生体アミン等が複雑
に関係しているものと考えられている。中でも薬理作用
の強いアセトアルデヒドは悪酔いの原因物質と言われて
いる。アルコールによる障害の予防薬としてはこのアセ
トアルデヒドのトラップ剤や毒性軽減剤、あるいは代謝
促進剤などが種々報告されている。
【0003】最近では、アルコール自体とアセトアルデ
ヒドの毒性による生体への不都合な作用を低下させるた
めに、消化管からのアルコール吸収を抑制することによ
り血中のアルコール濃度を低下させることを目的とし
て、茶サポニン及びキラヤサポニンをアルコール吸収抑
制剤として使用すること(特開平4−145028号公
報)や、アルコール及びアセトアルデヒドの代謝を促進
するものとしてビタミンB2類及びB6類を組み合わせ
た処方(特開平4−342528号公報)が提案されて
いる。このように有効で安全な薬物は常に求められてお
り、その開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、タラノキ木皮、
チクセツニンジン、セネガ、ムクロジ果皮及びセイヨウ
トチノキ等の植物は有効で安全な生薬として、種々の薬
理作用が報告されている。しかしながら、それらの植物
及び生薬について、及びそれらの抽出物より単離または
誘導された化合物について、アルコール吸収抑制作用は
知られていない。本発明は上記植物から得られる物質が
アルコール吸収抑制作用を示すという新たな発見に基づ
き、消化管からのアルコール吸収を阻害することにより
飲酒後の急激な血中アルコール濃度の上昇を抑制する有
効で安全なアルコール吸収抑制剤を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のアルコール吸収
抑制剤は、 オレアノール酸をサポゲニンとする配糖
体、
【0006】
【化5】
【0007】(ここでR1は単糖(ペントース、ヘキソ
ース、ウロン酸)または該単糖よりなるオリゴ糖を表
す。)プレセネゲニンをサポゲニンとする配糖体、
【0008】
【化6】
【0009】(ここで、R2は単糖(ペントース、ヘキ
ソース、ウロン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表
し、R3はフコース、ラムロース、キシトース、ガラク
トースよりなるオリゴ糖または、このオリゴ糖にケイヒ
酸誘導体がエステル結合したものを表す。)ヘデラゲニ
ンをサポゲニンとする配糖体、
【0010】
【化7】
【0011】(ここでR4は単糖(ペントース、ヘキソ
ース、ウロン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表
す。)プロトエシゲニンをサポゲニンとする配糖体、
【0012】
【化8】
【0013】(ここで、R5は単糖(ペントース、ヘキ
ソース、ウロン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表
し、R6は炭素数2〜10個よりなるアシル基、R7は炭
素数2〜10個よりなるアシル基を表す。)を少なくと
も1種類を含有することを特徴とするものである。
【0014】前記オレアノール酸をサポゲニンとする配
糖体の構造式において、R1としてはグルクロン酸、ま
たはグルクロン酸、グルコース、ガラクトース、アラビ
ノース、キシロース、からなるオリゴ糖が好ましい。オ
レアノール酸をサポゲニンとする配糖体は、例えばタラ
ノキ木皮、チクセツニンジンを抽出、単離することによ
って、また、抽出したものを酸、アルカリで処理するこ
とによって、得ることができる。具体的にはこのような
処理により前記植物からはR1が以下の構造式で表され
る化合物が得られる。
【0015】
【化9】
【0016】特に、(1)で表される化合物は従来、化
学構造が知られていなかった物質である。
【0017】前記プレセネゲニンをサポゲニンとする配
糖体の構造式において、R2としてはグルコースが好ま
しく、R3としてはフコース、ラムロース、キシロー
ス、ガラクトースよりなるオリゴ糖に3,4−ジメトキ
シケイヒ酸がエステル結合したものが好ましい。プレセ
ネゲニンをサポゲニンとする配糖体は、例えばセネガを
抽出、単離することによって、また、抽出したものを
酸、アルカリで処理したり処理することによって、得る
ことができる。具体的にはこのような処理により前記植
物からはR2及びR3が以下の構造式で表される化合物が
得られる。
【0018】
【化10】
【0019】前記ヘデラゲニンをサポゲニンとする配糖
体の構造式において、R4としてはアラビノース、ラム
ロースよりなるオリゴ糖が好ましい。ヘデラゲニンをサ
ポゲニンとする配糖体は、例えばムクロジ果皮を抽出、
単離することによって得ることができる。具体的にはこ
のような処理により前記植物からはR4が以下の構造式
で表される化合物が得られる。
【0020】
【化11】
【0021】前記プロトエシゲニンをサポゲニンとする
配糖体の構造式において、R5としてはグルクロン酸、
グルコースよりなるオリゴ糖が好ましく、R6としては
アンゲロイル基が好ましく、R7としてはアセチル基が
好ましい。プロトエシゲニンをサポゲニンとする配糖体
は、例えばセイヨウトチノキ、またはトチノキを抽出、
単離することによって得ることができる。具体的にはこ
のような処理により前記植物からはR5〜R7が以下の構
造式で表される化合物が得られる。
【0022】
【化12】
【0023】前記植物及び生薬からの前記本発明の化合
物の単離は、まず低級アルコール等の有機溶剤でこれら
の化合物を抽出し、次いでこの抽出液を濃縮し、濃縮物
をシリカゲル、アルミナ等を吸着剤とするカラムクロマ
トグラフィーに付すことにより行うことができる。低級
アルコールとしては例えばメタノール、エタノール、ブ
タノール等が用いられる。
【0024】アルコール吸収抑制剤の剤型は限定的でな
く、錠剤・カプセル剤・粉末剤・顆粒剤または経口的も
しくは非経口的投与用の無菌溶液もしくは懸濁液のよう
な液状製剤の形であることができ、これらは通常用いら
れる方法(例えば、第12改正日本薬局方に規定する方
法)に従い調製することができる。
【0025】前記化合物の投与量は、ヒトのアルコール
に対する感受性、即ちアルコールの吸収代謝速度は体
重、体質などの違いにより非常に個人差が大きいので明
確に規定することは困難であるが、一般に言えば成人1
日当たり0.3〜3gの範囲が適当である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、飲酒に際し、本発明に
係る吸収抑制剤を摂取することにより、血中アルコール
濃度の上昇が抑制され、悪酔いなどの不快な症状の発現
を抑制あるいは軽減させ、ひいては、アルコール代謝に
関与する肝臓などの臓器の負担を軽減し、もって飲酒に
よる諸弊害から生体を防御することができる。更に、本
発明に係る吸収抑制剤は、従来から有効で安全な生薬と
して経口されている植物から単離、誘導された化合物を
使用しているので非常に安全である。
【0027】
【実施例】以下、製造例、及び実施例を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。 (製造例1)タラノキ木皮3kgを細切した後、メタノ
ール抽出した。メタノールを留去した後、これを水1リ
ットルに懸濁させた。次に懸濁液に酢酸エチル1リット
ルを加えてよく振り混ぜ、上層(酢酸エチル)をすてる
操作を2回繰り返した。次に下層側の水層に水飽和n−
ブタノール1リットルを加えてよく振り混ぜ、上層(n
−ブタノール層)を集める操作を2回繰り返した。集め
たn−ブタノール層を減圧濃縮し、粗配糖体20gを得
た。これを500gの逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[展開溶媒:メタノール/水=1:2(容量
比)→1:1→メタノール]に付し、分画した。目的物
を含有する分画を合わせて濃縮し、再クロマトグラフィ
ーを行うことにより以下の化合物(1)〜(3)配糖体
を得た。
【0028】
【化13】
【0029】(製造例2)チクセツニンジン1kgをと
り、製造例1と同様の操作を行って粗配糖体を200g
得た。粗配糖体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、近藤らの方法[薬誌,88,325(196
8)]に従ってチクセツサポニンIV4gおよびV40
gを得た。上記で得た化合物500mgに5%水酸化ナ
トリウム液5mlを加え、100℃で2時間反応させ、
イオン交換樹脂(H+型)で中和した後、減圧濃縮し
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付す
ことにより以下に示す化合物(4)及び(6)配糖体を
250mgずつを得た。
【0030】
【化14】
【0031】化合物(4)を200mgとり、3%塩酸
/メタノール20mlに溶解し、室温で2時間反応させ
た。イオン交換樹脂(OH-型)で中和後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付すことによりの以下に示
す化合物(5)のメチル化体を得た。これを3%水酸化
ナトリウム水溶液を加え、室温で1時間反応させた。イ
オン交換樹脂(H+型)で中和後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付すことにより化合物(5)配糖体
を80mg得た。
【0032】
【化15】
【0033】(製造例3)セネガ根250gをとり、製
造例1と同様の操作を行って粗配糖体を19g得た。こ
れを常法に従いシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(水飽和酢酸エチル:メタノール=95:5→20:8
0,クロロホルム:メタノール:水=6:4:1)に付
すことにより、以下に示す化合物(7)を600mgを
得た。得られた化合物(7)250mgに1%ナトリウ
ムメトキシド5mlを加え室温で15分間反応させ、イ
オン交換樹脂(H+型)で中和した後、減圧濃縮した。
これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付すこと
により化合物(8)を150mg得た。
【0034】
【化16】
【0035】(製造例4)ムクロジ果皮100gをと
り、製造例1と同様の操作を行って粗配糖体を得た。粗
配糖体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、
H.Kimataらの方法[Chem,Pharm,B
ull.,31,1998 (1983)]に従って以
下に示す化合物(9)を1g得た。
【0036】
【化17】
【0037】(製造例5)セイヨウトチノキ種子100
gをとり粗粉砕した後、G.Wulffらの方法[Te
trahedron, 25, 415(1969)]
に従って化合物(10)を450mg得た。
【0038】
【化18】
【0039】(実施例1) アルコール吸収抑制効果の判定 体重150g前後のウィスター系雄性ラットを用い、こ
れに製造例1〜5で製造した化合物(1)〜(10)の
10種の各化合物を、0.05または0.1g/kg体
重となるように、経口投与した。前記化合物の検体は精
製水に溶解またはアラビアゴム末を用いて懸濁溶液とし
た。また、対照として精製水を用いた。1時間後に精製
水で希釈した20v/v%エタノール溶液を5ml/k
g・体重の割合で経口投与し、エタノール投与後1、2
及び3時間目の血中アルコール濃度を、ベーリンガー・
マンハイム社製の血中アルコールUVテスト「BMY」
を用いて測定した。採血は無麻酔拘束下、頸静脈より採
血し、0.33M過塩素酸にて除タンパクした後、30
00rpm、10分間遠心分離し、その上清について試
験した。なお効果判定基準として、t検定を用いた。結
果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示す如く、各化合物投与群の血中ア
ルコール濃度は、対照群と比べていずれも1時間で有意
に低値を示した。従って、これらの物質の投与により、
アルコールの吸収が阻害され、血中アルコール濃度の上
昇を強く抑制することが示された。
【0042】(実施例2) 錠剤 以下の成分を混和し、得られた混合物を打錠法で形成す
ることにより錠剤を製造した。
【0043】
【表2】
【0044】(実施例3) 顆粒剤 以下の成分をとり、常法に従って顆粒剤を製造した。
【0045】
【表3】
【0046】(実施例3) 経口液状製剤 以下の成分をとり、常法に従って経口液状製剤を製造す
る。
【0047】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (ここでR1は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロン
酸)または該単糖よりなるオリゴ糖を表す。)プレセネ
ゲニンをサポゲニンとする配糖体、
【化2】 (ここで、R2は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロ
ン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表し、R3はフ
コース、ラムノース、キシロース、ガラクトースよりな
るオリゴ糖または、このオリゴ糖にケイヒ酸誘導体がエ
ステル結合したものを表す。)ヘデラゲニンをサポゲニ
ンとする配糖体、
【化3】 (ここでR4は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロン
酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表す。)プロトエ
シゲニンをサポゲニンとする配糖体、
【化4】 (ここで、R5は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロ
ン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表し、R6は炭
素数2〜10個よりなるアシル基、R7は炭素数2〜1
0個よりなるアシル基を表す。)を少なくとも1種類を
含有することを特徴とするアルコール吸収抑制剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、タラノキ、チク
セツニンジン、セネガ、ムクロジ及びセイヨウトチノキ
等の植物は有効で安全な生薬として、種々の薬理作用が
報告されている。しかしながら、それらの植物及び生薬
について、及びそれらの抽出物より単離または誘導され
た化合物について、アルコール吸収抑制作用は知られて
いない。本発明は上記植物から得られる物質がアルコー
ル吸収抑制作用を示すという新たな発見に基づき、消化
管からのアルコール吸収を阻害することにより飲酒後の
急激な血中アルコール濃度の上昇を抑制する有効で安全
なアルコール吸収抑制剤を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】(ここで、R2は単糖(ペントース、ヘキ
ソース、ウロン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表
し、R3はフコース、ラムノース、キシロース、ガラク
トースよりなるオリゴ糖または、このオリゴ糖にケイヒ
酸誘導体がエステル結合したものを表す。)ヘデラゲニ
ンをサポゲニンとする配糖体、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【化9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】前記プレセネゲニンをサポゲニンとする配
糖体の構造式において、R2としてはグルコースが好ま
しく、R3としてはフコース、ラムノース、キシロー
ス、ガラクトースよりなるオリゴ糖に3,4−ジメトキ
シケイヒ酸がエステル結合したものが好ましい。プレセ
ネゲニンをサポゲニンとする配糖体は、例えばセネガを
抽出、単離することによって、また、抽出したものを
酸、アルカリで処理したり処理することによって、得る
ことができる。具体的にはこのような処理により前記植
物からはR2及びR3が以下の構造式で表される化合物が
得られる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】前記ヘデラゲニンをサポゲニンとする配糖
体の構造式において、R4としてはアラビノース、ラム
ノースよりなるオリゴ糖が好ましい。ヘデラゲニンをサ
ポゲニンとする配糖体は、例えばムクロジ果皮を抽出、
単離することによって得ることができる。具体的にはこ
のような処理により前記植物からはR4が以下の構造式
で表される化合物が得られる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】
【化12】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【実施例】以下、製造例、及び実施例を挙げて本発明を
更に詳細に説明する。 (製造例1)タラノキ木皮3kgを細切した後、メタノ
ール抽出した。メタノールを留去した後、これを水1リ
ットルに懸濁させた。次に懸濁液に酢酸エチル1リット
ルを加えてよく振り混ぜ、上層(酢酸エチル)をすてる
操作を2回繰り返した。次に下層側の水層に水飽和n−
ブタノール1リットルを加えてよく振り混ぜ、上層(n
−ブタノール層)を集める操作を2回繰り返した。集め
たn−ブタノール層を減圧濃縮し、粗配糖体20gを得
た。これを500gの逆相シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[展開溶媒:メタノール/水=1:2(容量
比)→1:1→メタノール]に付し、分画した。目的物
を含有する分画を合わせて濃縮し、高速液体クロマトグ
ラフィーを行うことにより以下の化合物(1)〜(3)
配糖体を得た。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【化13】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【化15】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】(製造例5)セイヨウトチノキ種子100
gをとり粗粉砕した後、G.Wulffらの方法[Te
trahedron, 25, 415(1969)]
に従って化合物(10)を含む分画を得た後、高速液体
クロマトグラフィーにより精製し、化合物(10)を4
50mg得た。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【化18】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山原 條二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目1番30号 森下仁丹株式会社内 (72)発明者 松田 久司 大阪府大阪市中央区玉造1丁目1番30号 森下仁丹株式会社内 (72)発明者 割石 紀子 大阪府大阪市中央区玉造1丁目1番30号 森下仁丹株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレアノール酸をサポゲニンとする配糖
    体、 【化1】 (ここでR1は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロン
    酸)または該単糖よりなるオリゴ糖を表す。)プレセネ
    ゲニンをサポゲニンとする配糖体、 【化2】 (ここで、R2は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロ
    ン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表し、R3はフ
    コース、ラムロース、キシトース、ガラクトースよりな
    るオリゴ糖または、このオリゴ糖にケイヒ酸誘導体がエ
    ステル結合したものを表す。)ヘデラゲニンをサポゲニ
    ンとする配糖体、 【化3】 (ここでR4は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロン
    酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表す。)プロトエ
    シゲニンをサポゲニンとする配糖体、 【化4】 (ここで、R5は単糖(ペントース、ヘキソース、ウロ
    ン酸)またはこれらよりなるオリゴ糖を表し、R6は炭
    素数2〜10個よりなるアシル基、R7は炭素数2〜1
    0個よりなるアシル基を表す。)を少なくとも1種類を
    含有することを特徴とするアルコール吸収抑制剤。
JP20630493A 1993-08-20 1993-08-20 アルコール吸収抑制剤 Expired - Lifetime JP3533231B2 (ja)

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Cited By (3)

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EP2604270A1 (en) 2011-12-15 2013-06-19 Matsutani Chemical Industry Co., Ltd. Dextrin for suppressing elevation of blood alcohol concentration
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