JPH064527A - 文書作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要な情報を簡単にかつ早く読み出すことが
できる文書作成装置を提供する。 【構成】 定型のレイアウトを持つた文書の作成・編集
・印字等の手段を有する文書作成装置において、レイア
ウトフアイルに記憶されたレイアウト情報を保存する記
憶装置２３と、この記憶装置２３からレイアウト情報を
読み出す読み出し手段１５と、レイアウト情報を画面表
示装置上で編集する編集手段１７と、レイアウト情報を
前記記憶装置２３に保存する文書情報管理手段１６とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書作成装置に係わ
り、さらに詳しくは定型のレイアウトを持つた文書中の
情報の表示方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】

（１）定型のレイアウトを持つ文書には、カルテや住民
票などがある。これらの文書を電子化した場合、情報を
簡単に複写できたり、オンラインで伝送することができ
るなどのメリツトがある。

【０００３】（２）ワープロなどの文書作成装置では、
文書のレイアウトを決めるのはそのオペレータに任され
ている。

【０００４】（３）一方、受注伝票などの定型のレイア
ウトを持つ文書の作成装置では、レイアウトは１つに決
められている。

【０００５】（４）また、数多い文書の中から必要な文
書の検索を行う場合、通常は文書の名前や作成した日付
などの文書に付属した情報を基に検索を行つていた。

【０００６】（５）また、カルテを例に取ると、検査情
報などの数値情報の項目は、過去の値と比較したい時が
毎々ある。

【０００７】ここで、従来の文書作成装置について述べ
ておく。

【０００８】図７はそのブロツク図である。この図を使
つて従来の文書作成手順を説明する。従来の文書作成装
置では、文書情報中にレイアウト情報が一緒に記憶され
ている。文書情報読み出し手段６１により記憶装置２３
から読み出された文書情報は、文書情報管理手段６２に
よつてメインメモリ２２上に一時蓄えられて、文書表示
手段６５によつて文書情報の各項目の表示位置と表示内
容が決定され、画面表示装置２４に表示される。そし
て、文書の編集あるいはレイアウトの編集は、文書情報
編集手段６３によつて行われる。その結果は、文書情報
管理手段６２でメインメモリ２２上の文書情報が変更さ
れた後、文書表示手段６５により画面表示装置２４に再
表示される。文書の編集が完了した時は、文書情報管理
手段６２から文書情報が文書情報書き込み手段６４に渡
されて、文書情報書き込み手段６４は記憶装置２３に文
書情報を記憶する。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記（１）において
は、そのレイアウトは様々で、カルテであれば病院や診
療所ごとで、住民票であれば地方自治体ごとで異なる。
１つのレイアウトに慣れてしまうと、文書の内容が多く
なるほど異なつたレイアウトの文書を短時間で理解する
のは難しくなる。

【００１０】上記（２）においては、他人がその文書を
利用する場合、他人のレイアウトをそのまま使うか、変
更する場合はその処理に手間が掛かるなどの問題点があ
る。上記（３）においては、文書の項目を変更したり、
項目を増やしたりする手段を持つていないため、レイア
ウトの編集は不可能であつた。

【００１１】上記（４）においては、それだけの情報で
は、必要な文書を探すためには足りない場合があつた。
文書に付属した記憶された情報からではなく、文書情報
に記憶された或る項目を検索キーとして検索を行いたい
場合もある。

【００１２】上記（５）においては、文書の１個所の情
報だけが必要であるのに、過去の文書を検索した後に表
示を行つていたのでは、情報がすぐに引き出せない問題
がある。

【００１３】この発明は、上記従来方式が持つていた必
要な情報が素早く読み出せないという欠点を解決し、以
て必要な情報を簡単にかつ早く読み出すことができる文
書作成装置を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的は、定型のレイ
アウトを持つた文書の作成・編集・印字等の手段を有す
る文書作成装置において、レイアウトフアイルに記憶さ
れたレイアウト情報を保存する記憶装置と、この記憶装
置からレイアウト情報を読み出す読み出し手段と、レイ
アウト情報を画面表示装置上で編集する編集手段と、レ
イアウト情報を前記記憶装置に保存する文書情報管理手
段とを備えた第１の手段により達成される。

【００１５】また上記目的は、第１の手段において、前
記文書情報管理手段は、文字情報や数値情報以外に静止
画や音声、動画像等の情報を扱う文書表示手段、音声再
生手段、動画像再生手段を備えた第２の手段により達成
される。

【００１６】また上記目的は、第１の手段において、前
記文書の各項目を検索キーとして他の文書を検索する検
索手段を備えた第３の手段により達成される。

【００１７】また上記目的は、第１の手段において、前
記文書の項目のうち数値を表す項目に対しては、他の文
書を検索する検索手段と、検索された文書から所定の項
目だけを読み出す読み出し手段と、時系列的にグラフ化
して表示するグラフ表示手段とを備えた第４の手段によ
り達成される。

【００１８】また上記目的は、第４の手段において、項
目が表示されている矩形領域を選択し、さらにボタンを
押下することで前記グラフ表示手段により表示を行わさ
せるマウス等のポインテイングデバイスやキーボードを
設けた第５の手段により達成される。

【００１９】また上記目的は、第１の手段において、前
記文書をカルテとした第６の手段により達成される。

【００２０】

【作用】他人の作成した文書でも自分の好みのレイアウ
トで表示するために、設けられたレイアウト情報編集手
段によつて、個人で利用しているレイアウトで他人の作
成した文書情報を利用することが可能となる。また、こ
のレイアウト情報を１つのフアイルとして、記憶装置へ
の記憶を可能とすることにより、個人のレイアウト情報
を他人に複写することが容易になつたり、個人で複数の
種類のレイアウトを切り替えて利用することができるよ
うになる。

【００２１】また文書に文字情報や数値情報以外に静止
画や音声、動画像などの情報も一緒に記憶する手段を設
ける。これによつて、文書情報にあらゆる情報を付加す
ることができる。またこれらの情報を検索キーとして必
要な文書の検索を行う検索手段を設ける。例えば、他の
文書の音声情報を連続して再生して探している音声情報
が見つかつたところで再生を中断させることで文書を検
索することができる。あるいは、他の文書の動画像情報
を連続して再生して検索することもできる。

【００２２】また、数値情報を時系列的にグラフ化して
表示するグラフ表示手段の実行は、マウス等のポインテ
イングデバイスによつて所定の項目の表示されている矩
形領域を選択することにより行われる。

【００２３】

【実施例】以下、本発明の一実施例として、定型のレイ
アウトを持つた文書のレイアウトの編集と文書情報のう
ち数値情報について過去の情報を読み出してグラフ表示
する処理について説明する。

【００２４】図１は本発明における文書作成装置の一実
施例を示すブロツク図である。本発明の文書作成装置で
は文書情報は、レイアウト情報は含まず文書情報のみが
記憶装置２３に記憶されていて、レイアウト情報は、別
フアイルとして記憶装置２３に記憶されている。文書作
成装置起動時に記憶装置２３に記憶されたレイアウト情
報の中から１つを選択する。レイアウト情報読み出し手
段１５によつて読み出されたレイアウト情報は、メイン
メモリ２２上に一時蓄えられ、レイアウト情報管理手段
１６で管理される。

【００２５】次に、文書情報読み出し手段１１によつて
記憶装置２３から文書情報が読み出されて文書情報管理
手段１２に渡され、メインメモリ２２上に一時蓄えられ
る。文書表示手段１９は、文書情報管理手段１２から文
書情報を受け取り、レイアウト情報管理手段１６からレ
イアウト情報を受け取り、各項目のレイアウトと表示内
容を決定し、画面表示装置２４に出力する。

【００２６】表示された文書の編集は、文書情報編集手
段１３によつて処理され、文書情報管理手段１２に渡さ
れる。文書情報管理手段１２は文書表示手段１９に文書
情報を渡すと、文書表示手段１９はレイアウトは変更せ
ずに内容だけ変更して、画面表示装置２４に再表示を行
う。

【００２７】一方、レイアウトの変更は、レイアウト情
報編集手段１７によつて処理される。変更されたレイア
ウト情報は、レイアウト情報管理手段１６から文書表示
手段１９に受け渡されて、文書表示手段１９は、文書内
容はそのままでレイアウトだけ変更して画面表示装置２
４に再表示する。編集が終了した文書情報は、文書情報
管理手段１２から文書情報書き込み手段１４に受け渡さ
れ、記憶装置２３に格納される。また編集が終了したレ
イアウト情報は、レイアウト情報管理手段１６からレイ
アウト情報書き込み手段１８に受け渡されて記憶装置２
３に記憶される。

【００２８】図６は上述した文書作成手順の例を示す説
明図であり、（ａ）は編集前、（ｂ）は文書情報編集
中、（ｃ）はレイアウト編集中、（ｄ）は編集後を示し
ている。

【００２９】また、請求項２では、文書情報管理手段１
２は、文書情報や数値情報の他に静止画や音声情報や動
画像などの管理も行う手段も含んでいる。音声情報や動
画像の情報は、文書情報読み出し手段１１によつて文書
情報や数値情報と一緒に読み込まれて、音声再生手段１
ｄや動画像再生手段１ｅによつて再生可能である。静止
画を表示する手段は、文書表示手段１９に含まれる。

【００３０】検索手段１ａは、これらの情報を検索キー
として記憶装置２３に記憶された文書の検索を行う。検
索の時に音声再生手段１ｄや動画像再生手段１ｅを利用
して音声を再生しながら、あるいは動画像を再生しなが
ら検索を行うことが可能である。検索された文書は、文
書情報読み出し手段１１によつて記憶装置２３から読み
出されて、文書情報管理手段１２に文書情報を渡し、以
降上記したような編集が可能である。なお、１ｂは数値
情報読み出し手段、１ｃはグラフ表示手段である。

【００３１】図２は本発明による文書作成装置の一実施
例を示すシステム構成図を表す。

【００３２】文書作成の全ての演算処理を司るＣＰＵ２
１と、一時的に文書情報やレイアウト情報、およびアプ
リケーシヨンプログラムを記憶するメインメモリ２２
と、複数の文書情報とレイアウト情報、およびアプリケ
ーシヨンプログラムを記憶する記憶装置２３と、編集中
の文書を出力する画面表示装置２４と、入力手段である
キーボード２５、マウス２６から構成されている。これ
らはバス２７上を流れる信号によつて制御される。アプ
リケーシヨンプログラムは、バス２７に接続したＲＯＭ
に格納されていても構わない。

【００３３】図３はレイアウトを編集中の画面表示の具
体例を示す。この例では画面表示装置２４上のウインド
ウ３１上に健康診断による結果である検査情報が表示さ
れている。氏名、氏名ＩＤ、生年月日などの情報は固定
の文字情報であるため、レイアウト情報の中に格納され
ている。氏名、氏名ＩＤ、生年月日などの文字情報の右
側の網かけの領域は、文書フアイルに記憶された情報が
表示される領域である。固定の文字情報の表示位置およ
び文書情報の表示位置は、レイアウト情報として記憶さ
れる。レイアウトの編集は、マウス２６等のポインテイ
ングデバイス、あるいはキーボード２５によつてカーソ
ル３２を移動することによつて行う。図３では、「血液
検査」の項目のうち「血小板」の項目３３をマウス２６
によつて移動させている例である。

【００３４】図４は本発明による文書作成装置の一実施
例として、或る項目の時系列的な情報をグラフ化して表
示する手順を説明した図である。文書情報のうちの或る
項目ｉが選択されて時系列的な情報のグラフ化表示が要
求されると、検索手段１ａは、記憶装置２３から同じ内
容の文書を検索される。例えば、記憶装置２３に記憶さ
れた全てのフアイルの中から氏名ＩＤが１２３４５６の
カルテだけを検索する。検索した結果、フアイル１；４
１、フアイル２；４２、・・・フアイルｎ；４３の文書
が検索手段１ａにより検索されると、数値情報読み出し
手段１ｂは、その文書情報の中から項目ｉだけを読み出
す。読み出された数値情報は、グラフ表示手段１ｃでグ
ラフ化表示するために表示位置を計算した後、画面表示
装置２４上に項目ｉに関する時系列的なグラフ４７を表
示する。

【００３５】図５はカーソル３２によつて選択された或
る項目の時系列的な情報をグラフ化して表示する具体例
である。ある人の検査ウインドウ３１が画面表示装置２
４上に表示されていて「白血球数」に関して過去の情報
が必要な場合を例にとる。マウス２６などのポインテイ
ングデバイスやキーボード２５によつてカーソル３２を
「白血球数」の文字情報を表示する矩形領域に移動させ
て、マウス２６やキーボード２５のボタンを押すことで
検索手段１ａに検索の命令が伝達されて、前記の方法で
特定の文書の情報を読み出した後、「白血球数」に関す
る時系列的なグラフ５２を表示する。

【００３６】本実施例は１つの例であつて、これが全て
ではない（例えば、記憶装置２３の代わりに外部記憶装
置であつても構わない）。

【００３７】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、定型のレイアウトを持つた文書のレイアウトを編集
する手段を文書作成装置に設けたことにより、他人の作
成した文書情報を個人の好きなようなレイアウトで利用
することができる効果がある。

【００３８】また、定型のレイアウトで多量の文書を作
成する場合に、最初にレイアウトを決めてしまえば文書
だけ入力すればよいため容易である。かつ、後でレイア
ウトを変更する時にレイアウト情報だけ変更すれば全て
の文書に反映される。

【００３９】また、文字情報や数値情報以外のあらゆる
情報を扱う手段と、その情報を検索キーとして検索を行
う手段を設けたことにより、必要な情報を全て文書に貼
り込んで多角的に情報を利用することができると共に、
検索に利用することが可能となる効果がある。

【００４０】また、文書情報のうち数値の情報について
は、過去に記憶された文書を検索し、該当する数値情報
だけを読み出しグラフ化して表示する手段を文書作成装
置に設けたことにより、必要な情報を簡単に素早く読み
出すことが可能となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による文書作成装置の一実施例を示すブ
ロツク図である。

【図２】本発明による文書作成装置の一実施例を示すシ
ステム構成図である。

【図３】レイアウトを編集中の画面表示の説明図であ
る。

【図４】本発明による文書作成装置の一実施例として、
或る項目の時系列的な情報をグラフ化して表示する手順
を説明した説明図である。

【図５】カーソルによつて選択された或る項目の時系列
的な情報をグラフ化して表示する具体例を示す説明図で
ある。

【図６】文書作成手順の例を示す説明図である。

【図７】従来の文書作成装置の一例を示すブロツク図で
ある。

【符号の説明】

１ａ 検索手段 １ｂ 数値情報読み出し手段 １ｃ グラフ表示手段 １ｄ 音声再生手段 １ｅ 動画像再生手段 １１ 文書情報読み出し手段 １２ 文書情報管理手段 １３ 文書情報編集手段 １４ 文書情報書き込み手段 １５ レイアウト情報読み出し手段 １６ レイアウト情報管理手段 １７ レイアウト情報編集手段 １８ レイアウト情報書き込み手段 １９ 文書表示手段 ２１ ＣＰＵ ２２ メインメモリ ２３ 記憶装置 ２４ 画面表示装置 ２５ キーボード ２６ マウス

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 定型のレイアウトを持つた文書の作成・
   編集・印字等の手段を有する文書作成装置において、レ
   イアウトフアイルに記憶されたレイアウト情報を保存す
   る記憶装置と、この記憶装置からレイアウト情報を読み
   出す読み出し手段と、レイアウト情報を画面表示装置上
   で編集する編集手段と、レイアウト情報を前記記憶装置
   に保存する文書情報管理手段とを備えた文書作成装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載において、前記文書情報管
   理手段は、文字情報や数値情報以外に静止画や音声、動
   画像等の情報を扱う文書表示手段、音声再生手段、動画
   像再生手段を備えた文書作成装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載において、前記文書の各項
   目を検索キーとして他の文書を検索する検索手段を備え
   た文書作成装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載において、前記文書の項目
   のうち数値を表す項目に対しては、他の文書を検索する
   検索手段と、検索された文書から所定の項目だけを読み
   出す読み出し手段と、時系列的にグラフ化して表示する
   グラフ表示手段とを備えた文書作成装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載において、項目が表示され
   ている矩形領域を選択し、さらにボタンを押下すること
   で前記グラフ表示手段により表示を行わさせるマウス等
   のポインテイングデバイスやキーボードを設けた文書作
   成装置。
6. 【請求項６】 請求項１記載において、前記文書がカル
   テである医療用の文書作成装置。