JPH0644941Y2 - 束輪状チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラム - Google Patents

束輪状チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラム

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JPH0644941Y2
JPH0644941Y2 JP1405092U JP1405092U JPH0644941Y2 JP H0644941 Y2 JPH0644941 Y2 JP H0644941Y2 JP 1405092 U JP1405092 U JP 1405092U JP 1405092 U JP1405092 U JP 1405092U JP H0644941 Y2 JPH0644941 Y2 JP H0644941Y2
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直樹 進士
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株式会社壬生電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、配電盤等に接続され
る配線の先端部に設けられる圧着端子等に被せられ配線
ナンバーが印字されるチューブが印字前に巻設された状
態にある束輪状チューブ及びワイヤー、ロープ等からな
る束輪状線材等の束輪状体の支持ドラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、配電盤に接続されるリレー,シ
ーケンサー線等の配線の先端部に設けられる圧着端子に
は、その配線ナンバーを印字した絶縁性のあるマーカー
チューブが被せられている。このマーカーチューブに配
線ナンバーを印字するには、熱転写方式のドッドプリン
タが用いられている。ところが、このマーカーチューブ
に捩じれ、絡み等が生じたり、マーカーチューブが引っ
張られた状態で伸長している場合では、所定のナンバー
(文字)が印字できないときがあった。
【0003】そこで、これらの不都合な状態が生じるの
を防ぐために、マーカーチューブを供給する側に、この
マーカーチューブを束輪状にした状態で支持して安定し
た状態で供給(送り出す)するための支持ドラムを配設
していた。この支持ドラムは、一般に、両側の円板間に
束輪状にされたマーカーチューブを支持する支持筒が懸
架され、片方の円板を取り外し可能とするとともに、前
記した支持筒を支持する回転軸を回転自在且つ離脱自在
に支持する支持脚を両側に配設した構造となっていた。
【0004】ところが、束輪状にされたマーカーチュー
ブの内径寸法はメーカーによって異なるために、支持筒
の外径寸法が異なる何台かの支持ドラムを用意しておか
なくてはならないといった問題があったために、近来、
この問題を解決するものとして、例えば、図7,図8,
図9に示すような支持ドラム10が市場に提供されるよ
うになってきている。
【0005】この図7,図8,図9に示す支持ドラム1
0は、左右両側に設けられ懸架板20で連結された支持
脚30,30と、これらの支持脚30,30の上端部に
それぞれ取付けられて回転軸40の両端部を着脱自在且
つ回転自在に支持する略U字形の支持溝51を有するコ
字形の支持板材50と、前記した回転軸に支持された両
側の円板60,70と、これらの両側の円板60,70
に中心部近傍箇所から外周近傍箇所に向けてそれぞれ設
けられた複数条のガイド溝61,71に半径方向に向け
て拡縮可能に挿通される束輪状チューブ支持用の複数本
の支持腕80とが備えられており、一方側の円板60の
ガイド溝61は、中心部近傍箇所から外周近傍箇所に向
けて一直線状に設けられ、他方側の円板70のガイド溝
71は中心部近傍箇所から外周近傍箇所に向けて斜め円
弧状に設けられていて、前記した複数本の支持腕50の
他方側の円板70より外部に突出した部分がL字形に内
向きに折曲されて、その先端部が付勢伝達板90の先端
部とともにこの他方側の円板70の外面に枢着され、更
に、この付勢伝達板90の他端部に、一端が他方側の円
板70の外面の外周寄り箇所にピンを介して取着された
付勢用スプリング95の他端が取着されている。そし
て、この付勢用スプリング95の付勢力によって、前記
した複数本の支持腕80が常に外周側に向けて付勢移動
される状態とされている。
【0006】上記のように構成された支持ドラム10で
束輪状のマーカーチューブTを支持するには、回転軸4
0を支持脚30,30の上端部に取付けられた支持板材
50,50の各支持溝51,51から上方へ向けて離脱
させてから、一方側の円板60を回転軸40から取り外
して、複数本の支持腕80を手でドラムの中心側に向け
て移動させて縮めた状態とした後に、束輪状のマーカー
チューブTをこれら複数本の支持腕80に挿嵌して前記
した複数本の支持腕80から手を離すと、これら複数本
の支持腕80がそれぞれ付勢用スプリング95の付勢力
で半径方向外周向きに拡がるので、これら複数本の支持
腕80によって束輪状のマーカーチューブTが支持され
る。この状態で、一方側の円板60を回転軸40に取り
付けてから、この回転軸40の両端部を支持脚30,3
0の上端部に取付けられた支持板材50,50の各支持
溝51,51に嵌め入れる。すると、両側円板60,7
0と複数本の支持腕80が回転軸40を軸にして回転自
在な状態にセットされるので、この状態で束輪状のマー
カーチューブTの端部を引くと、マーカーチューブTが
支持ドラム10から長く延出される。
【0007】このようにして支持ドラム10から延出さ
れるマーカーチューブTに熱転写方式のドッドプリンタ
で配線ナンバーを印字すると、マーカーチューブTは常
に安定した状態で支持ドラム10から供給(送り出し)
されるので、このマーカーチューブTに捩じれ、絡み等
が生じたり、マーカーチューブTが引っ張られた状態で
伸長したりあるいは弛み過ぎた状態となることがなく
て、マーカーチューブTの所定の箇所に配線ナンバーが
正確に印字されることとなる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の支持ドラム10には、次に説明する問題点があっ
た。すなわち、この支持ドラム10に束輪状のマーカー
チューブTを支持させてセットするには、支持脚30,
30の上端部に取付けられた支持板材50,50の各支
持溝51,51から回転軸40を両側の円板60,70
と一緒に上方へ向けて離脱させてほぼドラム全体を取り
外す必要があり、この作業が面倒であった。また、この
ようにして離脱させた後に、片側の円板60を取り外し
て、各支持腕80を手でドラムの中心側に向けて移動さ
せて縮めた状態とした後に、束輪状のマーカーチューブ
Tをこれら複数本の支持腕80に挿嵌させる必要がある
ので、この作業が行い難く、面倒であった。更に、この
支持ドラム10を持ち運ぶ場合には、両側の支持脚3
0,30の下部を手に持って、全体を抱いた状態で持ち
運ばなくてはならないために、この餅運び作業が困難
で、しかも、両手を必要とし、作業能率が悪かった。
【0009】この考案の目的は、上記従来の問題点を解
決することにある。すなわち、束輪状チューブ及び束輪
状線材等の束輪状体を簡単に支持させてセットすること
ができ、しかも、内径寸法の異なる別種の束輪状体を一
度に支持させてセットすることができて、更に、この束
輪状体を支持させてセットするときにドラム全体を取り
外す必要がなく、また、片手でも持ち運ぶことができ
て、この持ち運び作業を容易且つ楽に行うことができる
束輪状チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラ
ムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記目的を
達成するために、請求項1の考案では、左右中央位置に
配された支持脚と、この支持脚の上端部から左右に突設
された回転支持軸と、この回転支持軸の内側寄り部分に
回転自在に支持された左右の内側円板と、この回転支持
軸の外側寄り部分に着脱自在且つ回転自在に支持された
左右の外側円板とが具備され、前記各内側円板と各外側
円板とには、複数本の束輪状体支持用の支持腕が半径方
向に拡縮移動可能に挿通される複数条のガイド孔が放射
状に設けられ、前記各内側円板の対向内面に、前記ガイ
ド孔と交差し、中心部寄り箇所から外周寄り箇所に向け
て斜め円弧状に支持腕拡縮移動用の強制案内孔が設けら
れた操作盤が回転自在にそれぞれ配されているととも
に、前記各内側円板の対向内面に、これらの操作盤を回
転操作して、前記各支持腕を半径方向に拡縮移動させて
束輪状チューブや束輪状線材等の束輪状体を支持させる
操作部がそれぞれ設けられているものとした。
【0011】また、請求項2の構成では、前記各操作部
には、前記各内側円板の対向内面の外周寄り箇所に取設
され、内周方向に向けて複数個設けられた切り換え係止
用の円孔部とこれらの円孔部を連通させる細孔部とから
なる長孔を有する円弧状平板と、前記操作盤の外周縁か
らこの円弧状平板の長孔に向けて突設挿通されてこの長
孔の円孔部に係脱され且つ脱時に長孔内を長手方向に移
動可能とされた係脱具とが備えられているものとした。
更に、請求項3の構成では、前記各操作部の円弧状平板
と係脱具が、前記各内側円板の対向内面における直径方
向対称箇所に設けられているものとした。
【0012】しかも、請求項4の構成では、前記操作部
の係脱具には、前記操作盤の外周縁より外向きに突設さ
れ前記円弧状平板の長孔に挿入される挿入ピンと、この
挿入ピンの外周に摺動自在に嵌装され前記長孔の切り換
え係止用の円孔部に係脱される係止用筒体と、この係止
用筒体と前記挿入ピンの突端部間に配され、この係止用
筒体を前記円弧状平板の長孔の切り換え係止用の円孔部
に係入する方向に付勢するスプリングと、この係止用筒
体の外部に前記スプリングを覆い隠すように設けられた
係止用筒体係脱用のつまみとが備えられているものとし
た。且つ、請求項5の構成では、前記各内側円板の反対
向外面に、前記支持腕に支持される束輪状体とこれら各
内側円板の反対向外面との間に適宜な間隙を生じさせる
スペーサが、略中心部より略外周部に向けて複数本放射
状に設けられているものとした。
【0013】
【作用】請求項1記載のこの考案の支持ドラムに束輪状
チューブ及び束輪状線材等の束輪状体を支持させてセッ
トするには、先ず、外側円板を回転支持軸より外側に取
り外して、操作部を操作することによって各支持腕を半
径方向中心側すなわち縮み方向に移動させて、これらの
各支持腕に束輪状体を挿嵌する。その後に、操作部を操
作して各支持腕を半径方向外側すなわち拡げる方向に移
動させて、束輪状体をこれらの各支持腕で支持する。そ
して、前記した外側円板を回転支持軸に再び嵌め込んで
取付ける。前記した操作部の操作による各支持腕の拡縮
移動について、詳細に説明すると、操作部を操作するこ
とによって、操作盤が回転され、この操作盤に中心部寄
り箇所から外周寄り箇所に向けて斜め円弧状に設けられ
た支持腕拡縮移動用の強制案内孔に沿って、各支持腕が
拡縮いずれかの方向に移動される。この各支持腕の拡縮
いずれかの方向への移動は、内側円板に中心部近傍箇所
から半径方向外向きに設けられた複数条のガイド孔に沿
った半径方向の拡縮いずれかの方向への移動となる。こ
のことによって、束輪状体の支持と離脱とを容易に行う
ことができる。
【0014】この支持ドラムを持ち運ぶときには、左右
中央位置に配された支持脚の上部を片手で持って持ち運
ぶことができるので、簡単且つ楽に持ち運ぶことができ
る。更に、支持脚の左右両側に設けられた各内側円板、
各外側円板と各支持腕等によって、内径寸法の異なる異
種の束輪状体を左右両側に一度に支持させてセットする
ことができる。
【0015】請求項2の構成では、操作部の係止具を円
弧状平板の長孔の切り換え係止用の円孔部に係入するこ
とによって、操作盤を固定状態として各支持腕を適宜な
半径方向位置で固定し、また、操作部の係止具を円弧状
平板の長孔の切り換え係止用の円孔部に係入した状態か
ら解除することによって、操作盤を回転可能状態として
回転し、各支持腕を半径方向に拡縮移動させて適宜な位
置、すなわち束輪状体の内径寸法に応じた位置に位置さ
せることができる。請求項3の構成では、各操作部の円
弧状平板と係脱具が、各内側円板の対向内面における直
径方向対称箇所に設けられているので、これらの円弧状
平板と係脱具の重量によって、ドラムの回転重心が偏位
することがなくて、ドラムの回転が円滑に行われる。
【0016】請求項4の構成では、常時は、操作具のス
プリングの付勢力によって係止用筒体が、円弧状平板の
長孔の切り換え係止用の円孔部に係入した状態にある。
この状態から操作具のつまみを引き上げると、係止用筒
体が円弧状平板の長孔の切り換え係止用の円孔部から離
脱して係入状態が解除されるので、そのまま引き上げた
状態で操作具のつまみを円弧方向に移動させて操作具を
円弧状平板の長孔に沿って移動させる。このことによっ
て、操作盤が回転されて各支持腕が半径方向に拡縮移動
される。また、適宜な位置でつまみを離すと、係止用筒
体がスプリングの付勢力によって円弧状平板の長孔の切
り換え係止用の円孔部に係入して操作盤、各支持腕とも
固定状態となる。請求項5の構成では、各内側円板の反
対向外面に設けられたスペーサによって、これらの各内
側円板と支持腕に支持されてセットされた束輪状体との
間に適宜な間隙が生じるので、束輪状体の供給(送り出
し)がスムーズに行われる。
【0017】
【実施例】以下、この考案に係る束輪状チューブ及び束
輪状線材等の束輪状体の支持ドラムの実施例について、
図面に基づいて説明する。図1はこの考案に係る束輪状
チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラムの一
実施例を示す斜め横側から見た斜視図、図2は図1の支
持ドラムの正面側からみた斜視図、図3は図1の支持ド
ラムの内側円板とこの内側円板の対向内面に配された操
作盤とこの操作盤を回転操作する操作部とを示す一部破
断した拡大側面図、図4は図1の支持ドラムにおける操
作部の係止具が円弧状平板の長孔の切り換え係止用の円
孔に係入した状態を示す部分拡大断面図、図5は図4の
状態より操作部の係止具を円弧状平板の長孔の切り換え
係止用の円孔から離脱させて係入状態を解除したときの
部分拡大断面図、図6は図1の支持ドラムの各支持腕に
束輪状体を支持させてセットした状態を示す一部破断し
た拡大側面図である。
【0018】この考案に係る束輪状チューブ及び束輪状
線材等の束輪状体Wの支持ドラム100は、図1,図2
に示すように、左右中央位置に配された支持脚200
と、この支持脚200の上端部210から左右に突設さ
れた回転支持軸300と、この回転支持軸300の内側
寄り部分に回転自在に支持された左右の内側円板40
0,400と、この回転支持軸300の外側寄り部分に
着脱自在且つ回転自在に支持された左右の外側円板50
0,500とが具備されたものである。そして、前記し
た各内側円板400,400と各外側円板500,50
0とには、複数本の束輪状体支持用の支持腕600が半
径方向に拡縮移動可能に挿通される複数条のガイド孔4
10及び510が放射状に設けられている。更に、前記
した各内側円板400,400の対向内面401,40
1に、前記したガイド孔410,410と交差し、中心
部寄り箇所から外周寄り箇所に向けて斜め円弧状に支持
腕600拡縮移動用の強制案内孔710が設けられた操
作盤700,700が回転自在にそれぞれ配されている
とともに、前記した各内側円板400,400の対向内
面401,401に、これらの操作盤700,700を
回転操作して、前記した各支持腕600を半径方向に拡
縮移動させて束輪状チューブや束輪状線材等の束輪状体
Wを支持させる操作部800がそれぞれ設けられてい
る。
【0019】また、前記した支持脚200は、左右2本
の逆V字形状の脚部210,210と、これらの脚部2
10,210間に架設されて連結する連結板部220,
220とからなり、脚部210,210の両下端部は、
左右両外側水平向きに折曲された座脚部211,211
となされていて、その各先端部には滑り止め用のキャッ
プ212がそれぞれ被せられている。更に、前記した各
操作部800には、前記した各内側円板400,400
の対向内面401,401の外周寄り箇所に取設され、
内周方向に向けて複数個設けられた切り換え係止用の円
孔部811とこれらの円孔部811を連通させる細孔部
812とからなる長孔813を有する円弧状平板810
と、前記した操作盤700の外周縁からこの円弧状平板
810の長孔813に向けて突設挿通されてこの長孔8
13の円孔部812に係脱され且つ脱時に長孔813内
を長手方向に移動可能とされた係脱具820とが備えら
れている。
【0020】しかも、前記した各操作部800の円弧状
平板810と係脱具820が、図2に示すように、前記
した各内側円板400,400の対向内面401,40
1における直径方向対称箇所に設けられている。また、
前記した操作部800の係脱具820には、図4,図5
に示すように、前記した操作盤700の外周縁の水平縁
部701の略中央部から突設された突起片730より外
向きに突設され前記した円弧状平板810の長孔813
に挿入される挿入ピン821と、この挿入ピン821の
外周に摺動自在に嵌装され前記した長孔813の切り換
え係止用の円孔部811に係脱される係止用筒体822
と、この係止用筒体822と前記した挿入ピン821の
突端部に取着されたワッシャ823との間に配され、こ
の係止用筒体822を前記した円弧状平板810の長孔
813の切り換え係止用の円孔部811に係入する方向
に付勢するスプリング824と、この係止用筒体822
の外部に前記したスプリング824を覆い隠すように設
けられた係止用筒体係脱用のつまみ825とが備えられ
ている。前記した挿入ピン821は、操作盤700の突
起片730の先端折部731に挿通されてナット826
で取付け固定されている。
【0021】更に、前記した各内側円板400,400
の反対向外面402,402に、前記した支持腕600
に支持される束輪状体Wとこれら各内側円板400,4
00の反対向外面402,402との間に適宜な間隙を
生じさせるスペーサ900が、略中心部より略外周部に
向けて複数本放射状に設けられている。前記した支持腕
600は、断面円形状の棒状体から形成されていて、ド
ラムの半径方向への拡縮移動がスムーズになされるよう
にされている。
【0022】また、図3,図6に示すように、回転支持
軸300は二重構造となっていて、支持脚支持脚200
の上端部210にその中央部が固定される固定軸310
と、この固定軸310に回転自在に挿嵌された左右の回
転可動軸320,320とからなり、これらの回転可動
軸320に左右の内側円板400,400と左右の外側
円板500,500とが適宜な間隔を隔ててそれぞれ枢
着されている。尚、図3において、450は前記したス
ペーサ900を形成するために、内側円板400の対向
内面401から反対向外面402に向けて打ち抜き成形
した残部である凹み部分である。尚、このスペーサ90
0は、別体の板状体を内側円板400の反対向外面40
2に取着してもよい。
【0023】次に、上記のように構成された支持ドラム
100の作用について説明する。この支持ドラム100
に束輪状チューブ及び束輪状線材等の束輪状体Wを支持
させてセットするには、先ず、外側円板500を回転支
持軸300より外側に取り外して、操作部800を操作
することによって各支持腕600を半径方向中心側すな
わち縮み方向に移動させて、これらの各支持腕600に
束輪状体Wを挿嵌する。その後に、操作部800を操作
して各支持腕600を半径方向外側すなわち拡げる方向
に移動させて、束輪状体Wをこれらの各支持腕600で
支持する。そして、前記した外側円板500を回転支持
軸300に再び嵌め込んで取付ける。
【0024】前記した操作部800の操作による各支持
腕600の拡縮移動について、詳細に説明すると、操作
部800を操作することによって、操作盤700が回転
され、この操作盤700に中心部寄り箇所から外周寄り
箇所に向けて斜め円弧状に設けられた支持腕拡縮移動用
の強制案内孔710に沿って、各支持腕600が拡縮い
ずれかの方向に移動される。この各支持腕600の拡縮
いずれかの方向への移動は、内側円板400に中心部近
傍箇所から半径方向外向きに設けられた複数条のガイド
孔410に沿った半径方向の拡縮いずれかの方向への移
動となる。このことによって、束輪状体Wの支持と離脱
とを容易に行うことができる。
【0025】この支持ドラム100を持ち運ぶときに
は、左右中央位置に配された支持脚200の上端部21
0に取着された回転支持軸300の中央部分を片手で持
って持ち運ぶことができるので、簡単且つ楽に持ち運ぶ
ことができる。更に、支持脚200の左右両側に設けら
れた各内側円板400,400、各外側円板500,5
00と各支持腕600等によって、内径寸法の異なる異
種の束輪状体Wを左右両側に一度に支持させてセットす
ることができる。
【0026】また、操作部800の係止具820を円弧
状平板810の長孔813の切り換え係止用の円孔部8
11に係入することによって、操作盤700を固定状態
として各支持腕600を適宜な半径方向位置で固定し、
また、操作部800の係止具820を円弧状平板810
の長孔813の切り換え係止用の円孔部811に係入し
た状態から解除することによって、操作盤700を回転
可能状態として回転し、各支持腕600を半径方向に拡
縮移動させて適宜な位置、すなわち束輪状体Wの内径寸
法に応じた位置に位置させることができる。更に、各操
作部800の円弧状平板810と係脱具820が、各内
側円板400,400の対向内面401,401におけ
る直径方向対称箇所に設けられているので、これらの円
弧状平板810と係脱具820の重量によって、ドラム
の回転重心が偏位することがなくて、ドラムの回転が円
滑に行われる。
【0027】常時は、図4に示すように、操作具820
のスプリング824の付勢力によって係止用筒体822
が、円弧状平板810の長孔813の切り換え係止用の
円孔部811に係入した状態にある。この状態から操作
具820のつまみ825を引き上げると、図5に示すよ
うに、係止用筒体822が円弧状平板810の長孔81
3の切り換え係止用の円孔部811から離脱して係入状
態が解除されるので、そのまま引き上げた状態で操作具
820のつまみ825を円弧方向に移動させて操作具8
20を円弧状平板810の長孔813に沿って移動させ
る。このことによって、操作盤700が回転されて各支
持腕600が半径方向に拡縮移動される。
【0028】また、適宜な位置でつまみ825を離す
と、図4に示すように、係止用筒体822がスプリング
824の付勢力によって円弧状平板810の長孔813
の切り換え係止用の円孔部811に係入して操作盤70
0、各支持腕600とも固定状態となる。しかも、各内
側円板400,400の反対向外面402,402に設
けられたスペーサ900によって、これらの各内側円板
400,400と支持腕600に支持されてセットされ
た束輪状体Wとの間に適宜な間隙が生じるので、束輪状
体Wの供給(送り出し)がスムーズに行われる。
【0029】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
考案によれば、外側円板を回転支持軸から取り外して操
作部を操作し操作盤を回転して各支持腕を半径方向に拡
縮移動させることによって、束輪状チューブ及び束輪状
線材等の束輪状体を簡単に支持させてセットすることが
できる。しかも、支持脚の両側に内側円板と外側円板及
び各支持腕と操作盤と操作部等を各々設けてあるので、
内径寸法の異なる別種の束輪状体を一度に支持させてセ
ットすることができる。更に、この束輪状体を支持させ
てセットするときに外側円板だけを取り外すだけでよい
ので、ドラム全体を取り外す必要がない。また、左右中
央位置に配された支持脚の上部を持つだけでドラム全体
を移動させることができるので、片手でも持ち運ぶこと
ができて、この持ち運び作業を容易且つ楽に行うことが
できる。
【0030】更に、請求項2に記載の構成によれば、操
作部の係止具を円弧状平板の長孔の切り換え係止用の円
孔部に係入することによって、操作盤を固定状態として
各支持腕を適宜な半径方向位置で固定することができ、
また、操作部の係止具を円弧状平板の長孔の切り換え係
止用の円孔部に係入した状態から解除することによっ
て、操作盤を回転可能状態として回転し、各支持腕を半
径方向に拡縮移動させて適宜な位置、すなわち束輪状体
の内径寸法に応じた位置に位置させることができる。
【0031】また、請求項3の構成によれば、各操作部
の円弧状平板と係脱具が、各内側円板の対向内面におけ
る直径方向対称箇所に設けられているので、これらの円
弧状平板と係脱具の重量によって、ドラムの回転重心が
偏位することがなくて、ドラムの回転を円滑に行うこと
ができる。
【0032】更に、請求項4の構成によれば、操作具の
つまみを引き上げるだけで係止用筒体が円弧状平板の長
孔の切り換え係止用の円孔部から離脱して係入状態を解
除させて、そのまま引き上げた状態で操作具のつまみを
円弧方向に移動させて操作具を円弧状平板の長孔に沿っ
て移動させて操作盤を回転して各支持腕を半径方向に拡
縮移動させることができ、つまみを離すだけで係止用筒
体がスプリングの付勢力によって円弧状平板の長孔の切
り換え係止用の円孔部に係入して操作盤、各支持腕とも
固定状態とすることができる。
【0033】請求項5の構成によれば、各内側円板の反
対向外面に設けられたスペーサによって、これらの各内
側円板と支持腕に支持されてセットされた束輪状体との
間に適宜な間隙が生じるので、束輪状体の供給(送り出
し)をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る束輪状チューブ及び束輪状線材
等の束輪状体の支持ドラムの一実施例を示す斜め横側か
ら見た斜視図である。
【図2】図1の支持ドラムの正面側からみた斜視図であ
る。
【図3】図1の支持ドラムの内側円板とこの内側円板の
対向内面に配された操作盤とこの操作盤を回転操作する
操作部とを示す一部破断した拡大側面図である。
【図4】図1の支持ドラムにおける操作部の係止具が円
弧状平板の長孔の切り換え係止用の円孔に係入した状態
を示す部分拡大断面図である。
【図5】図4の状態から操作部の係止具を円弧状平板の
長孔の切り換え係止用の円孔から離脱させて係入状態を
解除したときの部分拡大断面図である。
【図6】図1の支持ドラムの各支持腕に束輪状体を支持
させてセットした状態を示す一部破断した拡大側面図で
ある。
【図7】従来の支持ドラムの各支持腕に束輪状体を支持
させてセットした状態を示す一部破断した側面図であ
る。
【図8】従来の支持ドラムの一方側から見た斜視図であ
る。
【図9】従来の支持ドラムの他方側から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
W 束輪状体 100 支持ドラム 200 支持脚 210 上端部 300 回転支持軸 400 内側円板 401 対向内面 410 ガイド孔 500 外側円板 510 ガイド孔 600 支持腕 700 操作盤 710 強制案内孔 800 操作部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右中央位置に配された支持脚と、この
    支持脚の上端部から左右に突設された回転支持軸と、こ
    の回転支持軸の内側寄り部分に回転自在に支持された左
    右の内側円板と、この回転支持軸の外側寄り部分に着脱
    自在且つ回転自在に支持された左右の外側円板とが具備
    され、前記各内側円板と各外側円板とには、複数本の束
    輪状体支持用の支持腕が半径方向に拡縮移動可能に挿通
    される複数条のガイド孔が放射状に設けられ、前記各内
    側円板の対向内面に、前記ガイド孔と交差し、中心部寄
    り箇所から外周寄り箇所に向けて斜め円弧状に支持腕拡
    縮移動用の強制案内孔が設けられた操作盤が回転自在に
    それぞれ配されているとともに、前記各内側円板の対向
    内面に、これらの操作盤を回転操作して、前記各支持腕
    を半径方向に拡縮移動させて束輪状チューブや束輪状線
    材等の束輪状体を支持させる操作部がそれぞれ設けられ
    ていることを特徴とする束輪状チューブ及び束輪状線材
    等の束輪状体の支持ドラム。
  2. 【請求項2】 前記各操作部には、前記各内側円板の対
    向内面の外周寄り箇所に取設され、内周方向に向けて複
    数個設けられた切り換え係止用の円孔部とこれらの円孔
    部を連通させる細孔部とからなる長孔を有する円弧状平
    板と、前記操作盤の外周縁からこの円弧状平板の長孔に
    向けて突設挿通されてこの長孔の円孔部に係脱され且つ
    脱時に長孔内を長手方向に移動可能とされた係脱具とが
    備えられている請求項1に記載の束輪状チューブ及び束
    輪状線材等の束輪状体の支持ドラム。
  3. 【請求項3】 前記各操作部の円弧状平板と係脱具が、
    前記各内側円板の対向内面における直径方向対称箇所に
    設けられている請求項2に記載の束輪状チューブ及び束
    輪状線材等の束輪状体の支持ドラム。
  4. 【請求項4】 前記操作部の係脱具には、前記操作盤の
    外周縁より外向きに突設され前記円弧状平板の長孔に挿
    入される挿入ピンと、この挿入ピンの外周に摺動自在に
    嵌装され前記長孔の切り換え係止用の円孔部に係脱され
    る係止用筒体と、この係止用筒体と前記挿入ピンの突端
    部間に配され、この係止用筒体を前記円弧状平板の長孔
    の切り換え係止用の円孔部に係入する方向に付勢するス
    プリングと、この係止用筒体の外部に前記スプリングを
    覆い隠すように設けられた係止用筒体係脱用のつまみと
    が備えられている請求孔2又は請求孔3に記載の束輪状
    チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラム。
  5. 【請求項5】 前記各内側円板の反対向外面に、前記支
    持腕に支持される束輪状体とこれら各内側円板の反対向
    外面との間に適宜な間隙を生じさせるスペーサが、略中
    心部より略外周部に向けて複数本放射状に設けられてい
    る請求項1乃至請求項4に記載の束輪状チューブ及び束
    輪状線材等の束輪状体の支持ドラム。
JP1405092U 1992-02-13 1992-02-13 束輪状チューブ及び束輪状線材等の束輪状体の支持ドラム Expired - Lifetime JPH0644941Y2 (ja)

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