JPH064476B2 - エレベ−タの群管理装置 - Google Patents

エレベ−タの群管理装置

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JPH064476B2
JPH064476B2 JP62211934A JP21193487A JPH064476B2 JP H064476 B2 JPH064476 B2 JP H064476B2 JP 62211934 A JP62211934 A JP 62211934A JP 21193487 A JP21193487 A JP 21193487A JP H064476 B2 JPH064476 B2 JP H064476B2
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time
floor
arrival
hall
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伸太郎 辻
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,複数台のエレベータのかごの中から乗場呼
びに対するサービスかごを選択し割り当てるエレベータ
の群管理装置に関するものである。
〔従来の技術〕
複数台のエレベータが併設された場合は,通常群管理運
転が行われる。この群管理運転の一つに割当方式がある
が,これは乗場呼びが登録されると直ちに各かごごとに
割当評価値を演算し,この評価値が最良のかごをサービ
スすべきかごとして選択して割り当て,上記乗場呼びに
は割当かごだけを応答させるようにして,運行効率の向
上,及び乗場待時間の短縮を計るものである。また,こ
のような割当方式の群管理エレベータにおいては,一般
に各階の乗場に各かご及び各方向ごとに到着予報灯を設
置し,これにより乗場待客に対して割当かごの予報表示
を行うようにしているので,待客は安心して予報かごの
前でかごを待つことができる。
また,出勤時間帯における玄関階のように非常に多くの
乗客が発生する混雑乗場に対しては,例えば時刻やかご
への乗客量に基づいて出勤時間帯になつたことを検出し
て玄関階に2台以上のかごを割り当てたり,特開昭50
−58739号公報に記載されているように乗場の待客
数を検出してこの待客数が所定値以上に達したことを条
件に2台以上のかごを割り当てたりするなどの方法によ
り,混雑を早期に解消することが行われる。
従来,このようにひとつの乗場呼びに対して2台以上の
かごを割り当てる場合,割当評価値の最良かごから順に
必要台数のかごを割り当てる方法が取られている。一般
に,玄関階などの混雑階に対して割当評価値の良いかご
を選択したときには混雑階に到着するまでの時間が短い
かごが選択される可能性が高いので,複数台のかごがか
たまつて混雑階に到着する機会が多くなる。従つて,こ
のとき乗客が2台以上のかごに分乗し各かごとも容量に
十分な余裕がある状態でダンゴ出発したり,ダンゴ出発
したあとは次のかごの到着までに相当な時間がかかり長
く待たされるという,非常に輸送効率が悪く待時間も長
くなる運転になつていた。
そこで,例えば1階の乗場が混雑したことを検出する
と,1階において先にサービスするかごが到着状態にな
つてから同じく後でサービスするかごが到着状態になる
までの期間の基準値(以下,基準サービス間隔という)
を1階の交通量に応じて設定し,さらに所定のかごが到
着状態になる時刻と上記基準サービス間隔に基づいて他
のかごが1階で到着状態になる時刻の基準値(以下,基
準時刻という)を追加割当台数に対応して設定し,そし
てかごが1階で到着状態になると予測した時刻と上記基
準時刻との偏差が小さいかごをそれぞれ追加の割当かご
として選択するようにして,上記混雑乗場にかごがかた
まつて到着しサービスすることを減少させ,輸送効率を
向上させる方式が提案されている。
また,ダンゴ運転を防止し待時間を短縮することを目的
とした割当方法もこれまでにいくつか提案されている。
例えば,特開昭62−121186号公報に記載された
ものがある。これは,乗場呼びが多数発生することによ
り各かごがダンゴ運転になることを解消することを目的
としたもので,発生した乗場呼びに対して各かごにおけ
るその乗場呼びの待時間に関連した所定の評価演算を行
い,これにより得た評価値が最適なかごを選択して上記
乗馬呼びに応答させるものにおいて、最適なかごを選択
する際,発生した乗馬呼びを各かごを仮に割り当て,こ
の仮割当時の特定階での到着間隔と平均運転間隔との偏
差を示す指標を各かごごとに求め,対応するかごにおけ
る上記評価値に加え総合評価値とするとともに,この総
合評価値が良好な値を示すかごを優先して乗場呼びに割
り当てることを特徴とするものである。このとき,この
時間帯におけるかごの一周時間から平均到着間隔を求
め,各かごの特定階のへの予測到着時刻が現在の時間帯
での上記平均運転間隔に応じた均等な時間間隔で分散す
るように乗場呼びに対するかごの割当制御を行うように
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし,これらの割当制御においては,混雑階の交通量
に応じて設定した基準サービス間隔や一周時間から求め
た平均到着間隔を使用してかごが混雑階や特定階に到着
すべき基準時刻を設定し,この到着予想時刻と基準時刻
との偏差が小さいかごを選択するだけであり、割り当て
た後の割当かごの運転に関しては何も対処していない。
そのため、割当かごが基準時刻通りに混雑階や特定階に
到着しないことがあり,混雑階の輸送効率向上やダンゴ
運転防止による待時間の短縮を十分に行えないという問
題点があつた。
この発明は,上記問題点を解決するためになされたもの
で,割当かごを基準時刻通りに混雑階や特定階に到着さ
せるようにして,混雑階の輸送効率を向上させ乗馬呼び
の待時間を短縮することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明におけるエレベータの群管理装置は,乗場呼び
に対して複数のかごの中からサービスすべきかごを選択
して割り当てて上記乗場呼びに応答させるものにおい
て,上記割当かごが特定の乗場で所定状態になるべき基
準時刻を設定する基準時刻設定手段と,上記かごが上記
特定の乗場で上記所定状態になる時刻を予測する予測手
段と,この予測手段による上記予想時刻と上記基準時刻
との偏差に基づいて上記割当てかごを選択して割り当て
る割当手段と,上記割当かごの上記予想時刻と上記基準
時刻とを比較し,上記予想時刻が上記基準時刻よりも遅
いことを検出すると上記割当かごに対して到着促進指令
を出力する判定手段と,上記到着促進指令に応動して上
記特定乗場までの途中階における上記割当かごの停止時
間又は走行時間を減少させる促進運転に切り換える促進
手段,とを設けたものである。
〔作用〕 この発明においては,割当かごが特定の乗場で所定状態
になる予想時刻が基準時刻より遅いことを検出すると,
上記割当かごに対して上記特定の乗場までの途中階にお
ける停止時間又は走行時間を減少させる促進運転を行わ
せる。
〔実施例〕
第1図〜第10図は,この発明の一実施例を示す図であ
る。
第1図は全体構成図で,群管理装置(10)とこれによつて
制御される1号機〜8号機用かご制御装置(11)〜(18)か
ら構成されている。(10A)は各階の乗場呼び(上り呼
び,及び下り呼び)の登録・解消を行うとともに,乗場
呼びが登録されてからの経過時間(以下,継続時間と言
う)を演算する乗場呼び登録手段,(10B)は各かごが各
階の乗場に到着するまでに要する時間の予測値(以下,
到着予想時間という)を演算するとともに,割当かごの
到着予想時間と上記継続時間とを加算して乗場呼びの予
測待時間を演算する予測待時間演算手段,(10C)は乗場
呼びにサービスするのに最良のかごを1台選択して割り
当てる割当手段,(10D)は1階の混雑度を検出する周知
の混雑度検出手段で,例えば1階エレベータホールの天
井に設けた工業用テレビカメラ(ITV)で撮影した映
像により待客数を検出する。(10E)は上記混雑度検出手
段(10D)の出力が規定値を越え,1階が混雑したことを
検出すると複数台のかごを割り当てるように指令する複
数台割当指令手段,(10F)は上記1階の交通量のほか、
他階の交通量に応じて1階に対するサービス間隔の基準
値を設定する基準サービス間隔設定手段である。
ここで,1階のサービス間隔とは、1階を先にサービス
するかごが第1状態になつて(以下,この時刻を第1状
態時刻という)から同じく後でサービスするかごが第2
状態になる(以下,この時刻を第2状態時刻という)ま
での期間をいう。これを第2図に示すかごの運転ダイア
グラムで説明する。図中,A,A,Aは,それぞ
れ1号機〜3号機の1階への到着時点を,B,B
は,同じく1階からの出発時点を表す。このとき,
点とA点の期間を表す期間TA12,及びA点と
点の期間を表す期間TA23はいずれもかごの到着時
点に着目したサービス間隔である。これに対し,B
とB点の期間を表す期間TS12,及びB点とB
の期間を表す期間TS23はいずれもかごの出発時点に着
目したサービス間隔である。この他,BとAの期間
とか戸開時点に着目したものとかいろいろ考えられる
が、この実施例では到着時点に着目したサービス間隔を
用いる。
再び第1図において,(10G)は所定のかごの到着時刻
(第1状態時刻)と基準サービス間隔に基づいて他のか
ごが1階で到着状態(第2状態)になる時刻の基準値
(基準時刻)を追加割当台数に対応して設定する基準時
刻設定手段,(10H)は各かごの1階への到着予想時間を
演算し,これを第2状態予想時刻とする第2状態時刻予
測手段,(10J)は上記複数台割当指令手段(10E)から指令
を受けると,上記1階への到着予想時刻(第2状態予想
時刻)と上記基準時刻との偏差が最も小さいかごを追加
の割当かごとして選択し割り当てる追加割当手段,(10
K)は追加割当かごに対し促進運転を指令するかどうかを
判定し,到着促進指令信号を出力する判定手段である。
なお、上記各時刻は群管理上での時刻で常に現時点を起
点にして設定するものとする。
(11A)は1号機用かご制御装置(11)に設けられ,各階の
乗場呼びに対する乗場呼び打消信号を出力する乗場呼び
打消手段,(11B)は同じく各階のかご呼びを登録するか
ご呼び登録手段,(11C)は同じく各階の到着予報灯(図
示しない)の点灯を制御する到着予報灯制御手段,(11
D)はかご呼びや割り当てられた乗場呼びに応答させるた
めに,かごの走行,停止,運行方向等の基本動作を制御
する運転制御手段,(11E)は戸の開閉を制御する戸制御
手段,(11F)は上記到着促進指令信号を受けるとかごの
最高速度及び加減速度を増大させるための指令信号を出
力する促進手段で,乗場呼び打消手段(11A),かご呼び
登録手段(11B),到着予報灯制御手段(11C),及び運転制
御手段(11D)はいずれも周知のものである。なお,2号
機〜8号機用かご制御装置(12)〜(18)も1号機用かご制
御装置(11)と同様に構成されている。
第3図は,群管理装置(10)のブロック回路図で,群管理
装置(10)はマイクロコンピユータ(以下,マイコンとい
う)で構成され,MPU(マイクロプロセシングユニツ
ト)(101),ROM(102),RAM(103),入力回路(10
4),及び出力回路(105)を有している。入力回路(104)に
は,各階の乗場釦からの乗場釦信号(19),かご制御装置
(11)〜(18)からの1号機〜8号機の状態信号,及び1階
に設けられた混雑度検出装置からの待客数信号(21)が入
力され,出力回路(105)から各乗場釦に内蔵された乗葉
釦灯への信号(20),及びかご制御装置(11)〜(18)への指
令信号が出力される。
次に,この実施例の動作を第4図〜第10図を参照しな
がら説明する。第4図は促進手段(11F)及び運転制御手
段(11D)を示すブロック回路図で,図中,(201)は群管理
装置(10)から入力され通常の速度で運転されるとき
「L」となり、最高速度及び加速速度を増大させ促進運
転されるとき「H」になる到着促進指令信号,(202),
(203)はNOTゲート,(204)はかごを走行開始させると
き「H」となり,停止すると「L」になる走行指令信
号,(205)は端子Sに入力される走行指令信号(204)が
「L」から「H」になつたとき端子H,H,J
に対応する最高速度及び加減速度の速度指令信号(2
05a)を発する速度指令発生装置で,端子H,Hはそ
れぞれ最高速度150m/mm,160m/mm,及び端子J
,Jはそれぞれ加減速度0.9m/sec2,1.1m/sec2
に相当する。(206)は速度指令信号(205a)に従つてかご
の速度を制御する速度制御装置である。第5図は群管理
装置(10)を構成するマイコンのROM(102)に記憶され
た群管理プログラムを示すフローチヤート,第6図はそ
の複数台割当指令プログラムを表すフローチヤート,第
7図は同じく基準サービス間隔設定プログラムを表すフ
ローチヤート,第8図は同じく基準時刻設定プログラム
を表すフローチヤート,第9図は同じく追加割当プログ
ラムを表すフローチヤート,第10図は同じく判定プロ
グラムを表すフローチヤートである。
まず、第5図で群管理動作の概要を説明する。
ステツプ(31)で入力プログラムが実行されると,乗場釦
信号(19),かご制御装置(11)〜(18)からの状態信号(か
ご位置,方向,停止,走行,戸開閉状態,かご負荷,か
ご呼び,乗場呼び打消信号など),及び1階に設けられ
た混雑度検出装置からの待客数信号(21)を入力するもの
で周知のものである。
ステツプ(32)の乗場呼び登録プラグラムは,乗場呼びの
登録・解除,乗場釦灯の点灯・消灯の判定を行うととも
に,乗場呼びの継続時間を演算するもので周知ものであ
る。なお,複数台割当の乗場の乗場釦灯はかごが到着し
ても点灯状態に保持される。
ステツプ(33)の予測演算プログラムでは,1号機〜8号
機のかごの各乗場への到着予想時間,各かごの各乗場か
らの出発予想時間,及び乗場呼びの予側待時間がそれぞ
れ演算される。到着予想時間は,例えば1階床進むのに
2秒,1停止するのに10秒を要するものとし,かごが
全乗場を順に1周運転するものとして演算される。また
出発予想時間は,到着予想時間にその乗場での停止時間
の予測値(例えば,応答予定の呼びがあれば10秒,な
ければ0秒)を加算して演算する。予測待時間は乗場呼
びの継続時間と割当かごの到着予想時間を加算して求め
られる。なお,到着予想時間,出発予想時間,及び予測
待時間の演算は周知のものである。
ステツプ(34)の割当プログラムでは,どのかごにも割り
当てられていない乗場呼びに対して最良のかごを1台選
択して割り当て予報する。例えばその乗場呼びを各かご
に割り当てたときの全ての乗場呼びの予測待時間の2乗
値の総和を割当評価値としてこれを各かご毎に求め,こ
れが最小になるかごに上記乗場呼びを割り当てるもので
周知のものである。なお,予報かごが乗場呼びに応答す
ると到着予報灯を点灯状態から点滅状態に切り替えて到
着を案内するが,各かごに対する割当と予報の指令はか
ごが戸開し再び戸閉動作に入つて戸閉完了直前になるま
で保持される。したがたつて、複数台割当が指令された
乗場呼びに対しては,予報かごが戸閉完了直前になつて
その割当と予報が解消されると,残りの割当かごのうち
到着予想時間が最小のかごを1台選択して予想かごに選
択するものとする。
ステツプ(35)の複数台割当指令プログラムでは,1階が
混雑したことを検出すると1階上り呼びに複数台のかご
を割り当てるように指令する。
ステツプ(36)の基準サービス間隔設定プログラムでは,
1階と1階以外の階の交通量をそれぞれ検出し,1階の
交通量に応じて1階に対する基準サービス間隔を設定
し,さらに1階以外の階の交通量に応じて上記基準サー
ビス間隔を修正する。
ステツプ(37)の基準時刻設定プログラムでは,1階で最
後に到着状態になつたかごの到着からの経過時間,また
は1階上り呼びに予報された割当かご(以下,予報かご
という)の到着予想時間のいずれかと基準サービス間隔
に基づいて,追加割当すべきかごの1階への到着時刻に
対する基準時刻を設定する。
ステツプ(38)の追加割当プログラムでは,1階への到着
予想時間と上記基準時刻との偏差が最も小さいかごを追
加割当台数分だけ選択して割り当てる。なお,追加の割
当かごは予報しない。
ステツプ(39)の判定プログラムでは,追加割当かごに対
し促進運転を指定するかどうかを判定し到着促進指令信
号を出力する。
ステツプ(40)の出力プログラムでは,乗場釦灯信号(2
0),割当信号,予報信号などを出力するもので周知のも
のである。
このような手順で上記群管理プログラム(31)〜(40)を1
秒に1回実行する。
次に,第6図で複数台割当プログラム(35)の動作を説明
する。
ステツプ(51)で出勤時間帯かどうかを、ステツプ(52)に
1階が混雑してきたかどうかを判定する。出勤時間帯以
外では,ステツプ(56)で1階の上り呼びに対する割当台
数Nを「1(台)」と制定し,複数台割当指令を解除す
るためのタイマーカウンタCを「0(秒)」にリセット
しておく。出勤時間帯になつて,かつ1階の待客数Mが
所定値M(例えば,20人)以上になればステツプ(5
2)からステツプ(53)へ進み,ここで1階の割当台数Nを
「3(台)」と設定し,タイマーカウンタCを「120
(秒)」のセットする。これ以後,複数台割当が行われ
ることになる。複数台割当が指令された後,1階の待客
数Mが所定値Mより少ない状態が続くと,ステツプ(5
4)でタイマーカウンタCを1秒ずつ減少させ,これが0
秒以下となつたことをステツプ(55)で検出すると,ステ
ツプ(56)で割当台数Nを「1(台)」と設定し複数台割
当指令を解除する。出勤時間帯が終了した場合も同様に
複数台割当指令の解除が行われる。
次に,第7図で基準サービス間隔設定プログラム(36)の
動作を説明する。
ステツプ(61)では,かごが停止する度にかご床を秤装置
で検出したかご負荷信号の増減に応じて乗車人数を求め
る。そして,ステツプ(62)で,1階での上記乗車人数を
累積し,これにより過去5分間の交通量Ra(人/5
分)を求める。ステツプ(63)でも同様に,1階以外の階
毎の上記乗車人数を1階以外で合計して累積し,これに
より過去5分間を交通量Rb(人/5分)を求める。ス
テツプ(64)では、かご定員P(=20人)に相当する
人数を所定値Pとし,さらに1階の5分間交通量Raに
基づいて基準サービス間隔T(秒)を設定する。この
基準サービス間隔Tは,この間隔でかごが1階に順次
到着すれば,満員で積み残される待客が生じることもな
く最少数のかごの配車で効率的な輸送ができることを意
味している。
ステツプ(65)〜(68)は,1階以外の階の交通量Rbを所
定値Q,Q(Q>Q)判定し交通量Raに応じ
て設定した基準サービス間隔Tを修正するもので、交
通量Rbが所定値Qより大きい程度に1階以外の階の
交通量が多いときにはステツプ(65)からステツプ(67)へ
進んで,ここで基準サービス間隔Tを一定値Tx
(=10秒)だけ長めに再設定する。これにより,1
階へのかごの配車は遅れることになり,これに相当する
分だけ他階へのサービスが強化されサービスの悪化を防
ぐことができる。また,交通量Rbが所定値Qより小
さい程度に1階以外の階の交通量が少ないときにはステ
ツプ(65)からステツプ(66),(68)へと進んで,ここで基
準サービス間隔Tを一定値Tx(=15秒)だけ短
めに再設定する。これにより,1階へのかごの配車は早
められることになり,これに相当する分だけ余つたかご
による1階のサービスが強化されサービスを向上するこ
とができる。このようにして最適な基準サービス間隔T
が設定される。
次に,第8図で基準時刻設定プログラム(37)の動作を説
明する。
ステツプ(70)〜(72)で,1階に最後に到着したかごの到
着からの経過時間を演算する。まず、ステツプ(70)で
は,1階に到着した直後のかごがいるかどうかを判定す
る。到着直後のかごがいればステツプ(71)で経過時間tc
を「0(秒)」に再設定する。また,到着直後のかごが
いなければステツプ(72)で経過時間tcを「1(秒)」
ずつカウントアツプする。このようにして最後にかごが
1階に到着してからの経過時間tcが演算される。
次に,ステツプ(74)では,まず追加割当台数を表す変数
iを「1(台)」に初期設定する。続いてステツプ(75)
で1階上り呼びの予報かごが1階に到着しているかどう
かを判定する。もし,予報かごが1階に到着していれ
ば,ステツプ(76)で経過時間tcの負の値にしてこれに
基準サービス時間Tをi倍したものを加算してこれを
i番目の追加割当かごに対する基準時刻t(i)として設
定する。また,もし予報かごが1階に到着していなけれ
ば,ステツプ(77)で予報かごの1階の到着予報時間twa
に基準サービス時間Tをi倍したものを加算してこれ
をi番目の追加割当かごに対する基準時刻t(i)として
設定する。なお、予報かごの1階の到着予想時間twaは
予測演算プログラム(33)で演算した到着予想時間を使用
する。そしてステツプ(78)で追加割当台数iを「1」だ
け増やして,ステツプ(79)ですべての追加割当かごに対
する基準時刻t(i)(i=1,…,N−1)を設定した
かどうかを判定し,設定し終わるとこのプログラムの実
行を終了する。
次に,第9図で追加割当プログラム(38)の動作を説明す
る。
ステツプ(81)では、1階の上り呼びに予報されたかごが
いて,かつ1階の割当台数Nが2台以上であるかどうか
の判定を行う。1階に対して複数台割当が指令されてい
るとすると,ステツプ(82)で予報かご以外のかごの1階
上り割当をすべて解消する。これは,状況の変化によつ
てこれまでの追加割当かごが現在でも基準時刻に関して
最適であるとは限らないので,再度割当を見直して常に
最適な追加適当かごを選択するようにしている。
ステツプ(83)で,追加割当かごを選択するための初期設
定を行う。すなわち,追加割当台数を表す変数iを
「1」に,号機番号を表す変数jを「1」に,基準時刻
到着予想時間との偏差の最小値とその号機番号を表す一
時変数x,yをそれぞれ「999」と「1」に設定す
る。そして,ステツプ(84)〜(91)で,1〜(N−1)番
目の追加割当かごをそれぞれ選択する。
まず,ステツプ(84)で1階上り呼びへの割当済みのかご
を判定しこの割当済みのかごは追加割当かごの選択から
除く。そして,ステツプ(85)で予報かごより先に1階に
到着しそうなこごも追加割当かごの選択から除く。かご
jの到着予想時間ta(j)が予報かごの到着予想時間twa
より小さいときかごjを追加割当かごに選択すると,予
報外れ(予報かご以外のかごが先着すること)が生じ易
くなり予報かごの前で待つている乗客を戸惑わせること
になるので,このような選択条件を追加し予報外れを防
止するようにしている。
ステツプ(86)で,i番目の追加割当かごに対する基準時
刻t(i)と未割当のかごjの1階の到着予想時間ta(j)
との偏差|t(i)−ta(j)|がこれまでに判定してきた
かごの中で最小かどうかを判定する。偏差|t(i)−t
a(j)|が最小値xより小さければ,ステツプ(87)で偏
差最小値xを|t(i)−ta(j)|で再設定し,同時にこ
のときの最小号機yを「j」に設定し記憶する。そし
て,ステツプ(88)で号機番号jをひとつだけ増加し,ス
テツプ(89)で全ての号機(j=1〜8)に対してステツ
プ(84)〜(88)の処理を終了したかどうかを判定する。全
ての号機について上記処理を終了していなければ,ステ
ツプ(84)に戻つて同様の処理を行う。全ての号機につい
て上記処理を終了していれば,ステツプ(90)においてi
番目の追加割当かごw(i)として最小偏差を持つかごで
あるかごyを1階上り呼びに割り当てる。そして、次の
(i+1)番目の追加割当かごの選択を行うために追加
割当台数iを「1」だけ増やし,号機番号jを「1」
に,最小値xを「999」に,最小号機yを「1」に初
期設定する。
ステツプ(91)で,追加割当台数iが割当台数Nに達して
いなければ,再びステツプ(84)に戻つて次の追加割当か
ごの選択を行う。これを追加割当台数iが割当対数Nに
達するまで繰り返すことになる。
上述したように追加割当プログラム(38)は,割当プログ
ラム(34)とは異なつた基準で追加割当かごの選択を行
う。
次に,第10図で判定プログラム(39)の動作を説明す
る。
ステツプ(92)で,到着促進指令p(i)(i=1,2,
…,8)を全ての号機について「0」にリセツトする。
そして,ステツプ(93)で1階の上り呼びに予報されたか
ごがいて,かつ1階の割当台数Nが2台以上であるかど
うかの判定を行う。1階の対して複数台割当が指令され
ているとすると,ステツプ(94)で追加割当台数を表す変
数iを「1」に初期設定する。
ステツプ(95)〜(98)で,(N−1)台の追加割当かごW
(i)(i=1,2,…,N−1)に対して促進運転を行
う必要があるかどうかを判定する。ステツプ(95)でi番
目の追加割当かごW(i)が基準時刻t(i)より遅く1階に
到着しそうかどうかを判定する。もし,追加割当かごw
(i)の1階への到着予想時間ta(W(i))が基準時刻t
(i)より大きいときは,ステツプ(96)で到着促進指令p
(w(i))を「1」にセットする。そして,ステツプ(97)で
次の(i+1)番目の追加割当かごの促進運転の判定を
行うために追加割当台数iを「1」だけ増やし,ステツ
プ(98)で追加割当台数iが割当台数Nに達していなけれ
ば,再びステツプ(95)に戻つて次の追加割当かごに対す
る促進運転を行う必要があるかどうかを判定する。これ
を追加割当台数iが割当台数Nに達するまで繰り返す。
最後に,第4図で通常の走行,及び到着促進指令信号に
よる走行について説明する。
通常時は到着促進指令信号(201)は「L」であるからN
OTゲート(202),(203)の出力はいずれも「H」であ
り、速度指令発生装置(205)の端子H,Jの入力が
「H」となる。これで速度指令発生装置(205)は入力に
対応する速度指令信号(205a)を出力し、速度制御装置(2
06)によりかごは最高速度150m/min,加減速度0.9
μm/sec2で運転される。
次に,1号機が1階の上り呼びの追加適当かごで基準時
刻より遅く到着する予測されると,到着促進指令信号(2
01)は「H」となるので速度指令発生装置(205)を端子H
,Jの入力が「H」となる。これで1号機は最高速
度160m/min,加減速度1.1m/sec2で運転され、走
行時間が減少する。従つて,1階への到着が早まるよう
になるので,基準時刻通りにかごを1階に到着させるこ
とができる。
このように,この実施例では1階の乗場が混雑したこと
を検出すると,1階の交通量及び1階以外の階の交通量
に応じて基準サービス間隔を設定し,さらにこの基準サ
ービス間隔と所定のかごの第1状態時刻(1階で最後に
到着状態になつたかごの到着からと経過時間,または1
階上り呼びの予報かごの到着予想時間)に基づいて,1
階への到着時刻に対する基準時刻を追加割当台数に対応
して設定し,1階の到着予想時間と基準時刻との偏差が
小さいかごをそれぞれ追加の割当かごとして選択する。
そして,追加割当かごの到着予想時間が基準時刻より遅
いことを検出すると到着促進指令を出し,上記追加割当
かごの最高速度及び加減速度を増大させ途中階での走行
時間を短縮させるようにしたので,1階にかごがかたま
たつて到着しサービスすることがなくなり,1階が混雑
したときの輸送効率を向上させ1階及び他階の待時間を
短くすることができる。
第11図,第12図(a)及び第12(b)はこの発明の第2
の実施例を示すもので、第11図は促進手段(11F)及び
戸制御手段(11E)のリレー回路図を示し,促進運転を行
うべきかごの戸開閉動作に要する時間を通常より減少し
ようとするものである。
図中,(+),(-)は直流電源,(316)は群管理装置(10)か
ら到着促進指令信号が出力されると閉成する到着促進指
令リレー接点,(317)は促進運転切換リレーで,(317a)
はその常閉接点,(317b)〜(317d)は同じく常開接点,(3
18)はかごの走行中開放する走行リレー接点,(319)は付
勢されると一定時間(例えば4秒)後に動作し消勢され
ると直ちに復帰する戸開放時間設定用時限リレーで,(3
19a)はその常開接点,(320)は同じく2秒に設定された
戸開放時間設定用時限リレーで,(320a)はその常開接
点,(321)はかごが起動してからかご床が停止階の床前
一定距離(例えば約75mm)の点に達するまでの間閉成
する床前検出リレー接点,(322)は同じく停止階の床に
停止するまでの間閉成する床停止検出リレー接点,(32
3)は戸閉リレーで,(323a)はその常閉接点,(323b),(3
23c)は同じく常開接点,(324)はかご戸が全開すると開
放する全開検出スイツチ,(325)は戸開リレーで,(325
a)はその常閉接点,(325b),(325c)は同じく常開接点,
(326)は〜(329)は抵抗,(320)はかご戸を駆動する電動
機の電機子(界磁は省略)である。
次に,この実施例の動作を説明する。
通常時は,到着促進指令リレー接点(316)は開放してい
るので,促進運転切換リレー(317)は消勢されており,
接点(317a)は閉成し,接点(317b)〜(317d)は開放してい
る。
今,1号機が5階を下り走行中で,4階のかご呼びに応
答するものとする。この時,床停止検出リレー接点(32
2)は閉成しているので,(+)−(322)−(317a)−(322)−
(-)の回路で,戸閉リレー(323)は付勢されており,接点
(323a)は開放し,接点(323b),(323c)は閉成している。
接点(323a)の開放により戸開リレー(325)は消勢され,
接点(325a)は閉成している。また,走行リレー接点(31
8)は開放しているので,戸開放時間設定時限用リレー(3
19),(320)は共に消勢されている。そして,接点(323
b),(323c)の閉成により(+)− 回路により,電機子(330)に電流が流れ,戸は閉じた位
置で戸閉方向へ押圧されている。
1号機が4階に接近すると減速を開始し,4階に停止直
前に床停止検出リレー接点(322)は開放するため,戸閉
リレー(323)は消勢され,接点(323a)は閉成し,接点(32
3b),(323c)は開放する。接点(323a)の閉成により,戸
開リレー(325)は付勢され,接点(325a)は開放し,接点
(325b),(325c)は閉成する。これで(+)−(325b) 電機子(330)に前とは逆方向に電流が流れるため,戸は
開き始める。一方,1号機の停止により,走行リレー接
点(318)は閉成するが,既に接点(325a)は開放している
ので,戸開放時間設定用時限リレー(319),(320)は付勢
されない。1号機が戸開完了すると,全開検出スイツチ
(324)は開放するため,戸開リレー(325)は消勢され,接
点(325a)は閉成し,接点(325b),(325c)は開放する。接
点(325a)の閉成により,戸開放時間設定用時限リレー(3
19),(320)は付勢され,時限リレー(320)は2秒後に動
作して,接点(320a)は閉成する接点(317b)は開放してい
るので回路上の変化はない。接点(325a)の閉成から4秒
経過すると,時限リレー(319)は動作し接点(319a)は閉
成するので,(+)−(319a)−(317a)−(323)−(-)の回路
で,戸閉リレー(323)は付勢され,接点(323b),(323c)
は閉成して戸は閉まり始める。戸閉完了すると若干の遅
れ時間経過後,1号機は起動し,再び下り方向で走行を
開始する。走行開始と同時に走行リレー接点(318)は開
放し,戸開放時間設定用時限リレー(319),(320)は消勢
され,接点(319a),(320a)は開放する。しかし,このと
き床停止検出リレー接点(322)は閉成しているため,戸
閉リレー(323)は保持される。上述は促進運転を行わな
いときの動作である。
次に,到着促進指令信号が出力されると,到着促進指令
リレー(316)は閉成し,促進運転切換リレー(317)は付勢
され,接点(317a)は開放し接点(317b)〜(317d)は閉成す
る。
上述と同様に,1号機は5階を下り走行中で,4階のか
ご呼びに応答するものとする。このとき,床前検出リレ
ー接点(321)は閉成しているので,(+)−(321)−(317d)
−(323)−(-)の回路で,戸閉リレー(323)は付勢されて
いる。
1号機が4階に接近して減速し,かご床が4階の床前7
5mmの点に達すると,床前検出リレー接点(323)は開放
するため,戸閉リレー(323)は消勢され,接点(323a)が
閉成すると,上述と同様に戸閉リレー(325)は付勢さ
れ,接点(325b),(325c)は閉成する。今度は,促進運転
切換リレー接点(317b),(317c)は閉成しているので, (-)の回路により,電機子(330)には前とは逆方向に電流
が流れて戸は開き始める。この電流は通常の場合よりも
大になるので,電機子(330)の回転速度,すなわち戸の
開放速度は通常よりも大となり,戸開動作は通常の場合
よりも短時間になる。戸開完了して接点(325a)が閉成す
ると,戸開放時間設定用時限リレー(319),(320)は付勢
され,時限リレー(320)は2秒後に動作して,接点(320
a)は閉成するので,(+)−(320a)−(317b)−(323)−(-)
の回路で,通常よりも早目に戸閉リレー(323)が付勢さ
れる。これで, の回路で,電機子(330)に通常よりも大きい電流が流れ
る。したがつて、戸閉速度は通常よりも大となり,戸閉
動作は通常の場合よりも短時間になる。
第12図(a)及び第12図(b)は上述のように制御された
場合の具体的な戸開閉動作状況を説明するための戸開閉
時間波形図を示し,第12図(a)は通常運転時,第12
図(b)は促進運転時を示す。図中,Xは走行中の時間,
Yは停止中の時間,tはかごが乗場床に停止した時
刻,tは戸開閉始時刻,tは戸開完了時刻,t
戸閉開始時刻,tは戸閉完了時刻,tは走行開始時
刻である。
さて,1号機が2階のかご呼びに応答するとき,通常運
転時であれば第12図(a)に示すように,乗場床から停
止した時刻t(時刻tと一致)から戸開を開始し,
例えば2.5秒後の時刻tで戸開完了する。ここから
4秒間戸開放時間が設定され,時刻tになると戸閉を
開始し,例えば2.5秒後の時刻tで戸閉完了となる。
その後,遅れ時間1.5秒経過後,時刻tで走行開始と
なる。この結果,停止中の時間Yは2.5+4+2.5+1.5
=10.5秒となる。
次に,1号機が促進運転時に停止するときは,第12図
(b)に示すように,通常よりも早目に,すなわち床前7
5mmに到達した時刻tに戸開を開始し,通常よりも速
い速度で戸開動作を行い,例えば2秒後の時刻t(停
止時刻tから例えば0.5秒後とする)で戸開完了す
る。この時刻tから通常よりも短縮した2秒の戸開放
時間が設定され,時刻tから戸閉を開始する。この場
合も通常よりも速い速度で戸閉動作を行い,例えば2秒
後の時刻tで戸閉完了すると,通常よりも短い遅れ時
間1秒経過後,時刻tで走行開始となる。この結果,
停止中の時間Yは0.5+2+2+1=5.5秒となり,通常
運転時の停止よりも1停止当たり5秒短縮される。
このようにして,基準時刻より遅く到着しそうな追加割
当かごに対しては,戸開開始時期を通常よりも早目に設
定し,戸開閉速度を通常より速くし,不干渉時間を通常
よりも短縮して,戸開閉動作に要する時間を通常より減
少させるようにしたので,基準時刻通りにかごを1階に
到着させることができる。
なお,上記実施例では,1台目の割当かご(予報かご)
を選択する割当プログラム(34)において割当すべき乗場
呼びの予測待時間の2乗値の総和を割当評価値とした
が,割当評価値の演算方法はこれに限るものではない。
例えば,登録されている複数の乗場呼びの予測待時間の
総和を割当評価値としたり,同じく予測待時間の最大値
を割当評価値とする方式を使用するものであつてもこの
発明を適用できることは明白である。
また上記各実施例では,時刻と待客数検出装置による待
客数によつて1階の混雑を判定し複数台割当を指令する
ようにしたが,かご床の秤装置を使用して1階から乗車
する乗客数を検出しこれにより1階の混雑を判定して複
数台割当を指令するものであつてもよい。また、混雑階
を出勤時間帯の1階としたが,これに限るものではな
く,昼食時間帯の食堂階や主階床,集会終了時の集会室
階等の混雑階に適用することも容易である。
さらにまた上記各実施例では,かご床の秤装置を使用し
て検出した各階での乗車人数を累積して,1階における
過去5分間の交通量Raを求め,これとかご定員P
(=20人)に基づいて,所定値P(=P)に相当
する人数の乗客が発生するのに必要な時間を基準サービ
ス間隔Tとして設定した。さらに1階以外での乗車人
数を累積して1階以外の階における過去5分間の交通量
Rbを求め,この交通量Rbの大小を考慮して上記1階
の交通量Raに応じて設定した基準サービス間隔T
長くしたり短くしたりして修正するようにしたが,交通
量に応じた基準サービス間隔Tの決め方はこれに限る
ものではない。冬季などには所定値Pをかご定員の80
%程度に下げて設定するのなど季節によつて変えたり,
ビルの用途によつてビル毎に設定することも容易であ
る。また,混雑階と混雑階以外の階の交通量の比,例え
ば1階と1階以外の階の交通量の比Ra/Rbの値の大きさ
に応じて,比Ra/Rb>2.0のときはT0←(T0-Tx2)に,比R
a/Rb<0.5のときはT←(T0+Tx1)に,などのように基
準サービス間隔Tを修正することも可能である。さら
に,交通量Ra,Rbはその日の測定値により設定するだけ
でなく、毎日測定した値を統計処理しこの結果を用いて
交通量Ra,Rbを設定するようにしてもよい。また,交通
量Ra,Rbを5分間の乗車人数で表したが,交通量を表す
ものはこれに限るものではなく,例えば,単位時間あた
りの乗場呼び発生数で代用しても差し支えない。さらに
また,特開昭62-121186号公報に記載されているように
一周時間に基づいて基準サービス間隔Tを設定するも
のであつてもこの発明を適用できることは言うまでもな
い。
なお,上記各実施例では,1階への到着時点に着目して
かごが1階で到着状態となることを第1状態及び第2状
態と定義し,これに対応する基準サービス間隔を用いた
が,第2図で説明したようにサービス間隔の決め方はこ
れに限るものではない。例えば,かごの出発時点に着目
してかごが1階から出発状態となることを第1状態及び
第2状態と定義することもできる。このときは,第8図
の基準時刻設定プログラムのステツプ(70)〜(72)で最後
に1階を出発したかごの出発からの経過時間を経過時間
tcとして演算し,同じくステツプ(77)で予報かごの1
階の到着予想時間twaを出発予想時間tws(これは,予測
演算プログラム(33)で演算した出発予想時間を用いる)
で置き換えて使用し,さらに追加割当プログラム(38)の
ステツプ(86)及び(87)で到着予想時間ta(j)を出発予想
時間ts(j)(これも,予測演算プログラム(33)で演算し
た出発予想時間を用いる)で置き換えて使用すればよ
い。この他,第1状態を出発状態,第2状態を到着状態
に定義するなどいろいろな時点に着目したサービス間隔
が考えられるが,いずれの時点に着目したサービス間隔
であつてもこの実施例と同様な効果が得られることは言
うまでもない。
また,上記各実施例では,最後に到着したかごの到着後
の経過時間や予報かごの到着予想時間に基準サービス間
隔を順次加算して追加割当台数に対応した基準時刻を設
定するようにしたが,基準時刻の設定方法はこれに限る
ものではない。例えば,第1状態を出発状態,第2状態
を到着状態に定義したときの基準時刻t(i)(i=1,2,3)を t(1)←(予報かごの出発予想時間)+T t(2)←(1番目の追加割当かごの出発予想時間)+T t(3)←(2番目の追加割当かごの出発予想時間)+T と,設定することもできる。すなわち,混雑乗場で先に
サービスするかごが第1状態となる時点と後でサービス
するかごが第2状態になる時点との期間が互いに等間隔
になるように追加割当かごを選択できるような基準時刻
の設定であればどのような方法であつてもよい。
さらにまた,上記各実施例では,基準時刻と第2状態予
想時刻(到着予想時間)との偏差のみに着目し,この偏
差が最小のかごを追加割当かごに選択するようにした
が,上記偏差の小さいかごを選択する追加割当かごの選
択方法はこれに限るものではない。割当評価値,例え
ば,予測待時間の総和に上記偏差を重み付け加算して総
合評価値を求め,この総合評価値が最小のかごを選択す
るなど他の評価値の組み合せて追加割当かごを選択する
こともできる。他の評価値と組み合せて評価し割り当て
るということは偏差が小さいかごを優先的に割り当てる
ということに他ならず,偏差が小さいかごを選択してい
ることは明白である。
また,停止時間又は走行時間を減少させる促進運転も上
記実施例に限るものではない。例えば,光電装置をかご
の出入口付近に設置し,この光線がさえぎられてから,
規定時間(例えば,2秒)後に戸閉を開始するようにし
たエレベータにおいて,到着促進指令が発せられると,
上記規定時間を1秒に短縮してかごの停止時間を減少さ
せることも容易に実施できる。また,到着促進指令を受
けると上記特定乗場までの途中階の新たな乗場呼びの割
当を制限して上記かごの停止時間を減少させることも容
易である。例えば,特開昭53-87446号公報に示されてい
るように予測待時間に乗場優先度を加算して見掛け上予
測待時間を長めに設定し途中階の乗場呼びを割り当てに
くくする方法を利用することが考えられる。この場合,
到着促進指令を受けた追加割当かごに対して特定階の乗
場呼びの予測待時間に乗場優先度を加算して割当評価値
を演算するようにすればよい。さらにまた,ta(w
(i))−t(i)≧Txと言うように,一定値Tx以上の差
が生じたときのみ到着促進指令を有効にしたり,到着予
想時刻と基準時刻の差の大きさに応じて促進のさせ方の
程度を変化させたり,上記したような複数の促進運転を
組み合せたりする促進運転等を用いることもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり,この発明は乗場呼びに対して複数
のかごの中からサービスすべきかごを選択して割り当て
て上記乗場呼びに応答させるエレベータ群管理装置にお
いて,基準時刻設定手段により上記割当かごが特定の乗
場で所定状態になるべき基準時刻を設定し,予測手段に
より上記かごが上記特定の乗場で上記所定状態になる時
刻を予測し,割当手段により上記予想時刻と上記基準時
刻との偏差に基づいて上記割当かごを選択して割り当
て,判定手段により上記割当かごの上記予想時刻と上記
基準時刻とを比較して上記予想時刻が上記基準時刻より
も遅いことを検出すると上記割当かごに対して到着促進
指令を出力し,促進手段により上記到着促進指令に応動
して上記特定の乗場までの途中階における上記割当かご
の停止時間又は走行時間を減少させる促進運転に切り換
えるように構成したので,割当かごを基準時刻通りに混
雑階や特定階に到着させることができ,混雑階の輸送効
率を向上させ乗場呼びの待時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第10図はこの発明によるエレベータの群管理
装置の一実施例を示す図で,第1図は全体構成図,第2
図はサービス間隔を説明する運転ダイアグラム,第3図
は群管理装置(10)のブロツク回路図,第4図は運転制御
手段及び促進手段の論理回路図,第5図は群管理プログ
ラムのフローチヤート,第6図は複数台割当指令プログ
ラムのフローチヤート,第7図は基準サービス間隔設定
プログラムのフローチヤート,第8図は基準時刻設定プ
ログラムのフローチヤート,第9図は追加割当プログラ
ムのフローチヤート,第10図は判定プログラムのフロ
ーチヤートである。また,第11図,第12図(a)及び第
12図(b)はこの発明によるエレベータの群管理装置の
第2の実施例を示す図で,第11図は戸制御手段及び促
進手段のリレー回路図,第12図(a)及び第12図(b)は
戸開閉時間波形図である。 図中,(10A)は乗場呼び登録手段,(10B)は予測待時間演
算手段,(10C)は割当手段,(10G)は基準時刻設定手段,
(10H)は第2状態時刻予測手段,(10K)は判定手段,(11
F)は促進手段である。 なお,図中同一符号は,同一部分又は相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗場呼びに対して複数のかごの中からサー
    ビスすべきかごを選択して割り当て,この割当かごを上
    記乗場呼びに応答させるものにおいて, 上記割当かごが特定の乗場で所定状態になるべき基準時
    刻を設定する基準時刻設定手段と, 上記かごが上記特定の乗場で上記所定状態になる時刻を
    予測する予測手段と,この予測手段による上記予想時刻
    と上記基準時刻との偏差に基づいて上記割当てかごを選
    択して割り当てる割当手段と,上記割当かごの上記予想
    時刻と上記基準時刻とを比較し,上記予想時刻が上記基
    準時刻よりも遅いことを検出すると上記割当かごに対し
    て到着促進指令を出力する判定手段と, 上記到着促進指令に応動して上記特定乗場までの途中階
    における上記割当かごの停止時間又は走行時間を減少さ
    せる促進運転に切り換える促進手段,とを備えたことを
    特徴とするエレベータの群管理装置。
  2. 【請求項2】促進手段は,到着促進指令を受けると特定
    乗場までの途中階におけるかごの最高速度又は加減速度
    を通常よりも増大させて走行時間を減少させる走行時間
    短縮運転に切り換えるものとしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載のエレベータの群管理装置。
  3. 【請求項3】促進手段は,到着促進指令を受けると特定
    乗場までの途中階におけるかごの戸開閉動作に要する時
    間を通常よりも減少させる戸開閉動作短縮運転に切り換
    えるものとしたことを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載のエレベータの群管理装置。
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