JPH0644710Y2 - スタンプ台 - Google Patents

スタンプ台

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JPH0644710Y2
JPH0644710Y2 JP1990086598U JP8659890U JPH0644710Y2 JP H0644710 Y2 JPH0644710 Y2 JP H0644710Y2 JP 1990086598 U JP1990086598 U JP 1990086598U JP 8659890 U JP8659890 U JP 8659890U JP H0644710 Y2 JPH0644710 Y2 JP H0644710Y2
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JP
Japan
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ink
stamp
board surface
surface material
porous layer
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JP1990086598U
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康夫 長澤
徹夫 野村
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塚原工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はゴム印判等の押印に使用するスタンプ台の改良
に係り、インキを容易に補充できると共に鮮明で、しか
もインキ汚れの殆んど生じない綺麗な押印ができるよう
にしたスタンプ台に関するものである。
(従来の技術) 一般に、ゴム印等の押印に使用するスタンプ台は、第4
図に示す如くフェルトやスポンジ体からなるインキ吸蔵
体Aの上に、綿布等の盤面材Bを敷設した構成となって
おり、盤面材Bの上方からインキ吸蔵体A内へ所定量の
インキCが供給され、これがインキ吸蔵体A内に吸収保
持されている。尚、第4図に於いてDは受枠、Eは係止
枠であり、受枠Dと係止枠Eとの嵌合によって盤面材B
が保持・固定されている。
而して、前記第4図の如き構成のスタンプ台は、使用に
よりインキ吸蔵体A内のインキCが枯渇した場合には、
盤面材Bの上方から補給用インキを滴下することにより
比較的容易にインキの補給を行なうことができ、実用上
極めて好都合である。
しかし、インキ吸蔵体A並びに盤面材Bの材質が所謂
「目の粗い」組成であるため、印判の印面(例えばゴム
製印面)を手でスタンプ面へ軽く押し当てただけでも、
印面には多量のインキが厚層状に付着する。
その結果、紙面へ押印した際には、線の太さや濃淡が均
一になり難く、所謂鮮明で綺麗な押印が出来ないだけで
なく、紙面上へ付着したインキ層が厚いために紙面によ
るインキの吸収乾燥に時間がかかり、所謂こすれ等によ
るインキ汚損が多発することになる。
一方、前述の如き問題を解決するため、第5図に示す如
く、比較的直径の大きな孔部を有する厚目のインキ吸蔵
部Fと、これに連続した比較的直径の小さな孔部を有す
る薄目の盤面材部Gとから成る組成物をパット材Hとし
て用い、受枠D内へ嵌着した構成のスタンプが開発され
ている(例えば特公昭56-2035号等)。
前記第5図のスタンプ台は、盤面材部Gが直径の小さな
孔部を有する組成物で形成されているため、盤面へ印面
を押し当てた際には印面にインキが極く薄い層状で付着
する。
その結果、紙面へ押印した際には、線の太さやその濃淡
が均一となり、所謂鮮明な押印が出来ると共に、紙面に
よるインキの吸収乾燥時間も大幅に短縮され、こすれ等
によるインキ汚損がほぼ皆無となる。尚、一回のインキ
付けにより5〜6回の鮮明な繰り返し押印が可能なこと
は勿論である。
しかし、前記第5図の如き構成のスタンプ台には、イン
キ補充が容易に出来ないうえ、使用に伴ってインキ吸蔵
量が減少した場合には、パット材Hそのものが所謂痩せ
細り、受枠Dとの間に間隙が出来てパツト材Hががたつ
いたり、或いは受枠Dからパツト材Hが脱落すると云う
問題がある。
また、前記第5図の如き構成のパット材Hはその製作に
手数がかかり、スタンプの製造コストが上昇すると云う
難点がある。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は従前のこの種スタンプ台に於ける上述の如き問
題、即ち(イ)鮮明な押印が出来ないうえ、インキ汚損
を生じ易いこと、(ロ)特公昭56-2035号等の多孔性発
泡材を使用するものでは、インキ補充が困難なうえ、吸
蔵されたインキの消耗によってパット材が痩せ細り、が
たつきや受枠からの脱落を生じること等の問題を解決せ
んとするものであり、鮮明で且つインキ汚損のない押印
が出来ると共に、インキの補充も容易に出来、しかも安
価に製造できるようにしたスタンプ台を提供するもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、受枠1内へ、盤面材4を上方に配設したイン
キ吸蔵体3を収納して成るスタンプ台に於いて、前記盤
面材4を、織布6と該織布6の上面に焼結固着したゴム
若しくは熱可塑性樹脂を主体とする薄い多孔質層7とか
ら成る盤面材としたことを考案の基本構成とするもので
ある。
(作用) ゴム印面等をスタンプ台の盤面材4上へ接当させること
により、インキ吸蔵体3から多孔質層7内の微細な連泡
を通して盤面外表面へ滲出したインキ5が、ゴム印面に
付着する。この時、盤面材4の多孔質層7は、多量のイ
ンキが盤面外表面へ滲出するのを防止する作用をし、こ
れによって印面への過剰なインキの付着が皆無となる。
インキ吸蔵体3内のインキが枯渇すれば、盤面材4の外
表面へ補充用のインキ5を塗布若しくは適下する。これ
により、多孔質層7の微細な連泡がインキ5の通路とな
り、吸蔵体3内へインキ5が補充されて行く。この時、
多孔質層7が比較的薄いため、インキ5は無理なく吸蔵
体3内へ補充されて行く。
(実施例) 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
第1図は本考案に係るスタンプ台の縦断面図であり、第
2図は盤面材の拡大断面図、第3図は盤面材の製造工程
図である。
第1図に於いて、1は受枠、2は係止枠、3はインキ吸
蔵体、4は盤面材、5はインキ吸蔵体3の内部に吸蔵さ
れたインキである。
前記受枠1及び係止枠2は公知のスタンプ台用枠体であ
り、金属若しくは合成樹脂材により形成されている。即
ち、受枠1の外周縁部に形成された嵌合溝1a内へ、係止
枠2の外周縁に突設した係止片2bを、盤面材4の外周縁
4aを狹着した状態で嵌着することにより、受枠1及び係
止枠2は一体化されている。
前記インキ吸蔵体3は、公知のインキ吸蔵体と同様に厚
さ4〜15m/mのフェルト材やスポンジ材が使用されてお
り、適宜量の水性若しくは油性のインキ5がその内部空
間内に吸蔵されている。
前記盤面材4は、第2図に示す如く薄い織布6の外表面
にゴム又は熱可塑性樹脂若しくはゴムと熱可塑性樹脂か
ら成る薄い多孔質層7を焼結固着したものであり、多孔
質層7の厚さは0.3〜1.0mm程度に選定されている。
第3図は本考案で使用する盤面材4の製造工程を示すも
のである。先ず原料調合工程8では、加硫剤及び充填剤
を含んだ加硫済みのNBR粉末(200メッシュの篩を通過さ
せたもの)が調合される。
尚、本実施例ではNBR粉末を使用しているが、加硫済のS
BR(合成ゴム)等を使用することも可能である。
また、加硫ゴム粉末に塩化ビニール粉末等の熱可塑性樹
脂粉末や結晶セルローズ等の繊維粉末を適宜量混合した
ものを使用してもよい。
更に、本実施例では200メッシュ程度のNBR粉末を使用し
ているが、粉末径は80〜250メッシュ程度が望ましい。
次に、焼結固着工程9に於いて、前記織布6の外表面に
薄い多孔質層7が焼結固着される。
織布6としては天然繊維、耐熱性の合成繊維、金属繊
維、炭素繊維及びこれ等の組合せ繊維を用いた織布6が
最適であり、本実施例では天然繊維(木綿)を用いた織
布6が使用されている。
当該焼結固着工程9に於いては、受金型10の上に織布6
を敷設し、その上に多孔質層7の原材料であるNBR粉末7
aを1.0〜1.2mm位の厚さに散布する。その後、120°〜15
0℃に加熱した押金型11によりNBR粉末7aを加熱押圧(加
圧力5〜10kg/Cm2、加熱時間1〜3分間)し、薄い多孔
質層7を焼結形成すると共に焼結形成した多孔質層7を
織布6へ固着する。
前記押金型11による加熱・加圧操作により、焼結形成さ
れた多孔質層7の下面側の一部は比較的目の粗い織布6
の織目内へ入り込み、織布6の繊維へ溶着する。その結
果、織布6と焼結形成された薄い多孔質層7とは強固に
固着一体化され、折り曲げ等によって両者6,7が剥離す
るようなことは皆無になる。
焼結固着工程9から取り出された盤面材用シートは、次
に裁断工程12に於いて適宜の大きさに裁断され、盤面材
4が形成される。
この様にして形成された盤面材4は、その外表層側に極
めて微細な孔部を連泡状に有し且つ一定の弾力性を有す
る薄い多孔質層7が設けられているため、微細な孔部を
通して適宜量のインキ5が流通し得ると共に、適当なク
ッション性が発揮される。
本件考案のスタンプ台の組立は、従来のスタンプ台の組
立と同様であり、受枠1の保持部1b内へインキ吸蔵体3
を挿着し、その上に盤面材4を多孔質層7を外表面側に
して敷設したあと、係止枠2を受枠1へ嵌着して盤面材
4を挾着する。
又、スタンプ台の組立が完了すれば、盤面材4の上面に
適宜量のインキを適下し、その多孔質層7を通してイン
キ吸蔵体3内へインキを供給してこれを吸蔵する。
所謂ゴム製印判を用いた押印試験の結果によれば、スタ
ンプ台の盤面材4上へ軽くゴム印面を押し当てることに
より、印面には適宜量のインキが付着して極めて鮮明な
押印を5〜10回程度繰り返すことができる。
また、印面に多量のインキが付着しないため、押印後に
インキ汚損が生ずることは殆んど無い。
更に、インキ吸蔵体3内のインキが不足すれば、盤面上
へインキを塗布することにより、盤面材4を通して容易
にインキを補充できることが確認されている。
(考案の効果) 本考案に於いては、スタンプ台の盤面材4を、織布6の
外表面にゴム若しくは熱可塑性樹脂製の薄い多孔質層7
を焼結固着した構造の盤面材4としているため、下記の
様な優れた実用的効用が奏される。
(1)ゴム又は熱可塑性樹脂製の微細な連泡を有する薄
い多孔質層7により、インキ吸蔵体3からの盤面上へ滲
出するインキ量が適宜量に制約され、印面の接当時に印
面へ過剰量のインキが付着することが無い。その結果、
極めて鮮明な押印を数回程度繰り返して行なえると共
に、紙によるインキの吸収乾燥も早まり、インキ汚損が
大幅に減少する。
(2)薄い多孔質層7が微細な気泡の連泡構造であるた
め、インキの補充も盤面材4の上面へインキを塗布する
だけで簡単に行なえ、実用上極めて便宜である。
(3)多孔質層7そのものが弾力性を有するため、印面
の押圧接当時には好ましいクッション性が発揮され、押
印作業がより楽になる。
本考案は上述の通り優れた実用的効用を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスタンプ台の縦断面概要図であ
り、第2図は盤面材の部分拡大断面図である。 第3図は盤面材の製造工程の説明図である。 第4図及び第5図は従前のスタンプ台の縦断面概要図で
ある。 1……受枠 2……係止枠 3……インキ吸蔵体 4……盤面材 5……インキ 6……織布 7……薄い多孔質層 8……調合工程 9……焼結固着工程 12……裁断工程

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】受枠(1)内へ、盤面材(4)を上方に配
    設したインキ吸蔵体(3)を収納して成るスタンプ台に
    於いて、前記盤面材(4)を、織布(6)と該織布
    (6)の上面に焼結固着したゴム若しくは熱可塑性樹脂
    を主体とする薄い多孔質層(7)とから成る盤面材とし
    たことを特徴とするスタンプ台。
JP1990086598U 1990-08-17 1990-08-17 スタンプ台 Expired - Lifetime JPH0644710Y2 (ja)

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JPH0445760U JPH0445760U (ja) 1992-04-17
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JP2012245670A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Rira Yasojima スタンプ用スポンジ、スタンプ台およびスタンプ台セット

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